JP2008293493A - 電圧調整システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧調整システム(500)が提供される。
【解決手段】電圧調整システム(500)は、基準電圧(404)より小さいフィードバック電圧(406)を検知するステップと、基準電圧(404)より小さいフィードバック電圧(406)により電流源ゲート出力(132)をアサートするステップと、電流源ゲート出力(132)により、ゲート制御電流源(102)を活性化するステップと、ゲート制御電流源(102)をオフするために電流源ゲート出力(132)を無効化する前に、遅延間隔(408)を待つステップとを含む。
【選択図】図1
【解決手段】電圧調整システム(500)は、基準電圧(404)より小さいフィードバック電圧(406)を検知するステップと、基準電圧(404)より小さいフィードバック電圧(406)により電流源ゲート出力(132)をアサートするステップと、電流源ゲート出力(132)により、ゲート制御電流源(102)を活性化するステップと、ゲート制御電流源(102)をオフするために電流源ゲート出力(132)を無効化する前に、遅延間隔(408)を待つステップとを含む。
【選択図】図1
Description
技術分野
この発明は一般的に電力調節システムに関し、より特定的には過渡的応答を向上させる電圧調整のためのシステムに関する。
この発明は一般的に電力調節システムに関し、より特定的には過渡的応答を向上させる電圧調整のためのシステムに関する。
背景技術
スイッチングレギュレータおよび線形レギュレータは、バッテリ電圧のような調整されていない電圧を所望の値の調整されたDC電圧へと変換するための周知のタイプの電圧レギュレータである。電圧レギュレータの適用例の中には、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、VCO(電圧制御発振器)およびPLL(位相ロックループ)電源、ならびにスマートカードリーダに用いられる低ノイズDC/DC変換器回路を含むものがある。1つのタイプのスイッチングレギュレータは、ある周波数でスイッチングトランジスタをオンおよびオフにするパルス幅変調(PWM)レギュレータである。従来の降圧型レギュレータ(buck regulator)トポロジにおいて、電源電圧はインダクタに断続的に結合され、インダクタは三角の電流波形を伝え、出力フィルタキャパシタを再充電する。充電されたフィルタキャパシタは、相対的に一定の電圧を負荷に供給する。典型的には出力電圧であるフィードバック信号は、各スイッチングサイクルの間にいつスイッチングトランジスタを切るべきかを決定する。スイッチオン時間の比率はデューティサイクルと呼ばれ、このデューティサイクルは負荷電流の変化に拘らず出力で実質的に一定の電圧を供給するよう調整される。多くのタイプのスイッチングレギュレータがある。
スイッチングレギュレータおよび線形レギュレータは、バッテリ電圧のような調整されていない電圧を所望の値の調整されたDC電圧へと変換するための周知のタイプの電圧レギュレータである。電圧レギュレータの適用例の中には、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、VCO(電圧制御発振器)およびPLL(位相ロックループ)電源、ならびにスマートカードリーダに用いられる低ノイズDC/DC変換器回路を含むものがある。1つのタイプのスイッチングレギュレータは、ある周波数でスイッチングトランジスタをオンおよびオフにするパルス幅変調(PWM)レギュレータである。従来の降圧型レギュレータ(buck regulator)トポロジにおいて、電源電圧はインダクタに断続的に結合され、インダクタは三角の電流波形を伝え、出力フィルタキャパシタを再充電する。充電されたフィルタキャパシタは、相対的に一定の電圧を負荷に供給する。典型的には出力電圧であるフィードバック信号は、各スイッチングサイクルの間にいつスイッチングトランジスタを切るべきかを決定する。スイッチオン時間の比率はデューティサイクルと呼ばれ、このデューティサイクルは負荷電流の変化に拘らず出力で実質的に一定の電圧を供給するよう調整される。多くのタイプのスイッチングレギュレータがある。
低ドロップアウト(LDO)レギュレータとも呼ばれる線形レギュレータは、調整されていない電源とレギュレータの出力端子との間の直列のトランジスタのコンダクタンスを制御する。トランジスタのコンダクタンスは、出力電圧を所望のレベルに保つようフィードバック電圧に基づいて制御される。
スイッチングレギュレータは、一般的に線形レギュレータよりも効率がよいと考えられる。なぜならば、スイッチングトランジスタはオンまたはオフのいずれかであるからである。飽和状態または飽和寸前の状態のようにトランジスタが完全にオンの際は、このトランジスタは非常に効率のよいスイッチであり、このスイッチを介して無駄にされる電力は最小である。しかしながら、このスイッチを通る電流のパルシングのせいで、出力で低リップル調整電圧を提供するのにインダクタとキャパシタとからなる相対的に大きいサイズのフィルタ回路が必要とされる。インダクタは、最悪の場合の状態において、スイッチングレギュレータにとって最も高い定格の負荷電流でも飽和しないようサイズ決めされなければならない。キャパシタのサイズはスイッチングレギュレータの周波数と許容可能なリップルとに基づく。したがって、低リップル調整電圧を供給しつつ、フィルタ回路網を含む非常に小さいスイッチングレギュレータを非常に小さいサイズで提供することは難しい。
他方では、線形レギュレータは非常に平滑な出力を提供する。なぜならば、直列トランジスタは常に導通しているからである。しかしながら、トランジスタの両端の電圧差が大きいため、このトランジスタを介して電力が無駄にされ、かなりの熱が生じ得る。
極めて安定した調整電圧を必要とする適用例のためにスイッチングレギュレータの出力
をさらに平滑にするよう、スイッチングレギュレータの出力で線形レギュレータを用いることは公知である。しかしながら結果得られる電源は、スイッチングレギュレータインダクタが最悪の場合の状態において最大の負荷電流でも飽和しないようサイズ決めされるため、それでもまだ相対的に大きい。インダクタおよびキャパシタのサイズがレギュレータの全体のサイズを左右する。
をさらに平滑にするよう、スイッチングレギュレータの出力で線形レギュレータを用いることは公知である。しかしながら結果得られる電源は、スイッチングレギュレータインダクタが最悪の場合の状態において最大の負荷電流でも飽和しないようサイズ決めされるため、それでもまだ相対的に大きい。インダクタおよびキャパシタのサイズがレギュレータの全体のサイズを左右する。
線形およびスイッチング電圧レギュレータの両方に影響を与える付加的な問題には、フィードバック回路網上で必要とされる補償がある。補償は調整回路における安定性を維持するのに必要とされるが、それらの設計の過渡的動作も制限する。既存の電圧レギュレータ設計についての典型的な過渡的応答は、10から100μ秒の範囲内であり得る。
必要とされているのは、ダイサイズが効率的であり、過渡的応答時間がより短い、非常に低振幅のリップル調整出力電圧を供給するさらに小さいサイズの電圧レギュレータである。絶えず増加する商業競争プレッシャ、それに加えて、高まる消費者の期待および市場における有効な製品差異の実現性の低下に鑑みて、これらの問題の答を見つけることは不可欠である。さらに、コストを節約し、効率および性能を向上させ、かつ競争プレッシャに対抗することが必要であるために、これらの問題の答を見つけるという不可欠な必要性に対してさらに大きな緊急性が加えられる。
これらの問題の解決は長い間求められてきたが、以前の技術開発は、如何なる解決策も教示または示唆していない。したがって、これらの問題の解決策は当業者には長らく分からなかった。
発明の開示
この発明は、基準電圧より小さいフィードバック電圧を検知するステップと、基準電圧より小さいフィードバック電圧により電流源ゲート出力をアサートするステップと、電流源ゲート出力により、ゲート制御電流源を活性化するステップと、ゲート制御電流源をオフするために電流源ゲート出力を無効化する前に、遅延間隔を待つステップとを含む電圧調整システムを提供する。
この発明は、基準電圧より小さいフィードバック電圧を検知するステップと、基準電圧より小さいフィードバック電圧により電流源ゲート出力をアサートするステップと、電流源ゲート出力により、ゲート制御電流源を活性化するステップと、ゲート制御電流源をオフするために電流源ゲート出力を無効化する前に、遅延間隔を待つステップとを含む電圧調整システムを提供する。
この発明のある実施例は、上述した局面に加えてまたはその代わりに、他の局面を有する。これらの局面は、添付の図面を参照して次の詳細な説明を読むことで、当業者には明らかとなるであろう。
発明を実施する最良の形態
以下の実施例は、当業者がこの発明を製作し、使用することを可能とするよう十分詳細に記載される。他の実施例がこの開示に基づけば明らかとなるということ、およびこの発明の範囲から逸脱することがなければプロセスのまたは機械的な変更がなされてもよいということは理解されるべきである。
以下の実施例は、当業者がこの発明を製作し、使用することを可能とするよう十分詳細に記載される。他の実施例がこの開示に基づけば明らかとなるということ、およびこの発明の範囲から逸脱することがなければプロセスのまたは機械的な変更がなされてもよいということは理解されるべきである。
以下の記載において、この発明の完全な理解を提供するよう数多くの具体的な詳細が与えられる。しかしながら、この発明はこれらの具体的な詳細がなくても実施され得るというのは明らかであろう。この発明を不明確にするのを避けるために、周知の回路、システム構成、およびプロセスステップのなかには詳細に開示されないものもある。同様に、このシステムの実施例を示す図は半略図であり、尺度決めされてはいない。特に、寸法のうちいくつかは、明確に表現するためであり、図面において非常に誇張されて示される。複数の実施例がいくつかの特徴を共通に有するよう開示および記載される場合、それらの図示、記載、および理解の明確さならびに簡単さのため、互いに似ていてかつ同様の特徴点
は通常は同様の参照番号で記載されることとなる。
は通常は同様の参照番号で記載されることとなる。
説明目的のために、「上に」という語は要素の間で直接接触があるということを意味する。ここで用いられるように「システム」という語はこの語が用いられる文脈に従って、この発明の方法および装置を意味し、指す。
ここで図1を参照すると、そこに示されるのはこの発明の実施例における電圧調整システム100のブロック図である。電圧調整システム100のブロック図は、電圧入力(VIN)を供給するための第1の導体104と第2の導体106とを有するゲート制御電流源102を示す。第2の導体106には、出力キャパシタ108、負荷110、およびフィードバック抵抗器112が結合される。バイアス抵抗器114が、フィードバック電圧(FB)を調整するために第3の導体116とグラウンド接続118との間に結合される。このフィードバック電圧(FB)を伝える第3の導体116は、演算増幅器122の負入力120に結合される。演算増幅器122の正入力126には、電圧基準(VREF)を供給するための第4の導体124が結合される。演算増幅器122からの出力である電流源オン信号(CSON)128は遅延切換オフ回路130に結合される。遅延切換オフ回路130は、ゲート制御電流源102を活性化し得る電流源ゲート出力132を有する。
負荷110の動作の間、第3の導体116のフィードバック電圧が低減されて演算増幅器122の正入力126の上の電圧基準を下回るまで、電流は出力キャパシタ108から得られる。この状態が起こると、電流源オン信号128は直ちにオンにされ、ゲート制御電流源102は直ちに活性化される。ゲート制御電流源102は、活性化さている間、負荷110によって用いられる電流と出力キャパシタ108へと流れ込む電流とを供給する。出力キャパシタ108の電圧が再び適切なレベルまで上昇すると、フィードバック電圧が上昇して基準電圧を上回り、電流源オン信号128は無効化(negate)される。
ゲート制御電流源102は、遅延間隔τについてプログラムされ得る遅延切換オフ回路130により活性化されたままである。間隔τのプログラミングは、その設計におけるプロセッサによって行なわれてもよいし、またはそれは特定用途のための標準の遅延要素の設計によって固定されてもよい。
ここで図2を参照すると、そこに示されるのは図1のゲート制御電流源102の実施例の概略図である。この概略図は、Pチャネル酸化金属半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、Pチャネル接合電界効果トランジスタ(JFET)、またはP−N−Pバイポーラ接合トランジスタ(BJT)のような第1のトランジスタ202を示し、それは第1のトランジスタ202と同じタイプの第2のトランジスタ204に対して電流ミラー構成で結合される。第1のトランジスタ202および第2のトランジスタ204は、Pドレイン206、Pボディタイ(P−body tie)208、第1のゲート210、およびPソース212を有する。各トランジスタのPボディタイ208およびPソース212は電圧ノード214に結合されてもよい。第1のトランジスタ202の第1のゲート210は、第2のトランジスタ204の第1のゲート210と、第1のトランジスタ202のPドレイン206と、Nドレイン220とに結合される。第2のトランジスタ204のPドレイン206は、図1の負荷110を取付けるために電流ノード218に結合されてもよい。
Nチャネル酸化金属半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、Nチャネル接合電界効果トランジスタ(JFET)、またはN−P−Nバイポーラ接合トランジスタ(BJT)のようなスイッチトランジスタ222は電流源216を有効または無効にし得る。スイッチトランジスタ222の第2のゲート226には活性化ノード224が結合され得る。Nソース228およびNボディタイ230が、グラウンド接続118に結合され得る電
流源216へと結合され得る。
流源216へと結合され得る。
活性化ノード224がアサートされると、スイッチトランジスタ222は第1のトランジスタ202および電流源216を介して電流を導通する。流れる電流の量は、電流源216の600ミリアンペアのバージョンのような、電流源216の値に依存する。図1の負荷110が接続される場合、同じ値の電流が第2のトランジスタ204を流れ得る。第2のトランジスタ204の動作により、付加的な回路網を必要とすることなしに図1の電圧調整システム100の電流制限が可能となる。活性化ノード214が無効化されると、第1のトランジスタ202または第2のトランジスタ204を電流が流れなくなる。
ここで図3を参照すると、そこに示されるのはこの発明の実施例における、図1の遅延切換オフ回路130の機能ブロック図である。この遅延切換オフ回路130の機能ブロック図は、第1のインバータ304に結合されるノード(CSON)302を示す。インバータ304の出力は第1のゲート306および第2のゲート308に結合される。第1のゲート306は、Pチャネルトランジスタのような、Pソース312、Pボディタイ314、およびPドレイン316を有する第1の遅延間隔トランジスタ310の一部である。第2のゲート308は、Nチャネルトランジスタのような、Nドレイン320、Nボディタイ322、およびNソース324を有する第2の遅延間隔トランジスタ318の一部である。
Pドレイン316は抵抗器326の第1の端部、遅延キャパシタ328の第1の端部、およびヒステリシスバッファ330の入力に結合される。抵抗器326の第2の端部はNドレイン320に接続されてもよい。遅延キャパシタ328の第2の端部はグラウンド端子118、Nボディタイ322、およびNソース324に結合されてもよい。ヒステリシスバッファ330は入力信号に対してヒステリシスを適用する入力回路を有するので、バッファの出力は入力信号が臨界しきい値に到達しても発振しない。
ノード(CSON)302がアサートされると、第1のゲート306は活性化され、第2のゲート308は無効化される。この動作により、第1の遅延間隔トランジスタ310がオンされ、第2の遅延間隔トランジスタ318がオフされる。第1の遅延間隔トランジスタ310がオンされると、電流源ゲート出力132はすぐにアサートされる。遅延キャパシタ328はヒステリシスバッファ330の入力上に電圧を反映するよう電荷を蓄積することとなる。
ノード(CSON)302が無効化されると、第1のゲート306は無効化され、第2のゲート308が活性化される。この動作により、第1の遅延間隔トランジスタ310がオフされ、第2の遅延間隔トランジスタ318がオンされる。第1の遅延間隔トランジスタ310がオフされると、ヒステリシスバッファ330の入力は、遅延キャパシタ328に蓄積される電荷によりオンのままとなる。遅延キャパシタ328は、抵抗器326および第2の遅延間隔トランジスタ318を介して放電することとなる。ヒステリシスバッファ330は、遅延キャパシタ328が放電して、ヒステリシスバッファ330の入力に適用されたヒステリシスのしきい値を下回るまで、電流源ゲート出力132を活性状態のままに保持することとなる。
遅延間隔τは、インバータ304、ヒステリシスバッファ330、および図1の演算増幅器122の伝搬遅延を含んでもよい。それはさらに、第1の遅延間隔トランジスタ310、第2の遅延間隔トランジスタ318、および図1のゲート制御電流源102のスイッチング遅延を含んでもよい。例示目的で言えば、遅延間隔τの典型的な範囲は80〜100η秒である。10から100μ秒の範囲であり得る線形およびスイッチング電圧レギュレータの典型的な過渡的応答時間と比較すると、この発明の過渡的応答は劇的に速い。こ
の過渡的応答性能は、この発明のアーキテクチャによって可能となる。
の過渡的応答性能は、この発明のアーキテクチャによって可能となる。
遅延切換オフ回路130のこの実施例は例示のためのみであり、多くの異なる方法で実現されてもよい。遅延間隔τの持続時間は、サポートされる応用に基づき固定またはプログラム可能な遅延として実現されてもよい。
ここで図4を参照すると、そこに示されるのはこの発明の電圧調整システム100の動作のタイミング図である。電圧調整システム100の動作のタイミング図は、時間(T)の横軸と電圧(V)の縦軸とを有するフィードバック電圧波形402を示す。電圧基準線(VREF)404は、電圧調整システム100を活性化するためのトリガである。フィードバック電圧406は、電圧基準線404に直面するまで減少する電圧を示す。電流源オンノード302は、フィードバック電圧波形402の下に示される。フィードバック電圧406が電圧基準線404まで下がると、電流源オンノード302は活性化され、図1のゲート制御電流源102に電流を図1の負荷110および図1の出力キャパシタ108の中へと導通させる。
電流源ゲート出力132は、電流源オンノード302のアサートにより活性化され、図1の遅延切換オフ回路130により延長される。遅延間隔(τ)408により、ゲート制御電流源102がこの回路を安定化させることが可能になる。電流源ゲート出力132がアサートされる間、ゲート制御電流源102は、負荷110を動作させるとともに出力キャパシタ108を充電するのに必要とされる電流を供給する。遅延間隔408の終わりでは、ゲート制御電流源102はオフにゲート制御され、出力キャパシタ108は負荷110に対して電流を供給する。これは、中性電流線412および電流プロット414を有する電流波形410において実証される。中性電流線412より上の電流プロット414を有する領域はゲート制御電流源102によって駆動され、出力キャパシタ108をピーク電圧416にまで充電する。中性電流線412より下の電流プロット414を有する領域は、出力キャパシタ108が電流を負荷110に対して放電するということを示す。このキャパシタにおける電流が欠乏するので、電圧はフィードバック電圧406が電圧基準線404に再び到達するまで低下し、このサイクルが繰返される。
電圧調整システム100によって作り出されるピーク・ツー・ピーク電圧リップルは、式1によって計算され得る。
例示目的として言えば、電圧調整システム100は、300mAmpsを必要とする負荷に600mAmpsを提供してもよく、10μF出力キャパシタと100η秒の遅延間隔τとを有する。結果として生じるピーク・ツー・ピーク電圧リップルは、式1を用いて以下のように計算され得る。
回路負荷の動作のために必要とされるリップル電圧がより低いならば、より短い遅延間隔τが実現されてもよい。遅延間隔が80η秒まで低減されるならば、その結果生じるピ
ーク・ツー・ピークリップル電圧は2.4mVであってもよい。
ーク・ツー・ピークリップル電圧は2.4mVであってもよい。
ここで図5を参照すると、そこに示されるのはこの発明の実施例における電圧調整システムを動作させるための電圧制御システム500のフローチャートである。電圧調整システム500は、ブロック502において、しきい値電圧より小さいフィードバック電圧を検知するステップと、ブロック504において、しきい値電圧より小さいフィードバック電圧により電流源ゲート出力をアサートするステップと、ブロック506において、電流源ゲート出力により、ゲート制御電流源を活性化するステップと、ブロック508において、ゲート制御電流源をオフするために電流源ゲート出力を無効化する前に遅延間隔を待つステップとを含む。
より詳細には、この発明の実施例に係る、電圧制御システムを動作させるシステムは以下のように実行される。
1.演算増幅器を監視することにより、しきい値電圧より小さいフィードバック電圧を検知する(図1)。
2.しきい値電圧より小さいフィードバック電圧により電流源ゲート出力をアサートする(図1)。
3.電流源ゲート出力により、ゲート制御電流源を活性化することは、スイッチトランジスタを有効化することを含む(図2)。
4.ゲート制御電流源をオフするために電流源ゲート出力を無効化する前に遅延間隔を待つことは、出力キャパシタを充電することを含む(図1)。
この発明の実施例のある局面は、低リップルの電圧レギュレータを集積回路内に製造するコストを低減するということである。ゲート制御電流源の実現例により、単一の電流源が付加的な回路網なしで電圧レギュレータに対して最大の電流を設定することが可能になる。電流源をオフにする際の所定の遅延により、正確な量のリップルを設計サイクルの最初に決定することが可能となる。この発明のアーキテクチャは、所与の技術に対して可能な限り最速の応答時間を提供する。なぜならばフィードバック応答を遅くするのに補償キャパシタが必要とされないからである。
この発明のさらに別の重要な局面は、コストの低減、システムの簡素化、および性能の向上という歴史的な傾向を有用に支持および補助するということである。
結果として、この発明のこれらおよびその他の有用な局面は当該技術の状態を少なくとも次のレベルへと促進する。
したがって、この発明の電圧調整システムは、非常に小さい空間に高品質の電圧レギュレータを有する集積回路を製造するための重要で、これまでに公知でなく、入手不可能である解決策、能力、および機能的な局面を提供する。結果得られるプロセスおよび構成は簡単明瞭であり、費用効率がよく、複雑でなく、非常に汎用的かつ効率がよく、公知の技術を適応することにより意外であるとともに自明ではなく実現され得、したがって従来の製造プロセスおよび技術に完全に互換性のある電圧調整装置を効率的にかつ経済的に製造するのに容易に適合される。結果得られるプロセスおよび構成は簡単明瞭であり、費用効率がよく、複雑でなく、非常に汎用的で、正確で、感度が高く、効率がよく、公知の構成要素を適応することにより、容易で、効率がよく、かつ経済的な製造、適用、および使用のために実現され得る。
この発明は具体的な最良の形態に関連して記載されてきたが、多くの代替例、修正例、および変形例が上記の記載に鑑みると当業者に明らかとなるであろうということは理解されるべきである。したがって、含まれる特許請求の範囲内に該当するすべてのこのような代替例、修正例、および変形例を包括することが意図される。ここに記載される前述のすべての事柄または添付の図面に示されるすべての事柄は説明的および非限定的な意味で解釈されるべきである。
Claims (10)
- しきい値電圧(404)より小さいフィードバック電圧(406)を検知するステップと、
前記しきい値電圧(404)より小さい前記フィードバック電圧(406)により電流源ゲート出力(132)をアサートするステップと、
前記電流源ゲート出力(132)により、ゲート制御電流源(102)を活性化するステップと、
前記ゲート制御電流源(102)をオフするために前記電流源ゲート出力(132)を無効化する前に、遅延間隔(408)を待つステップとを含む、電圧調整システム(500)。 - 前記ゲート制御電流源(102)を活性化するステップは、電流ミラーから電流を供給するステップを含む、請求項1に記載のシステム(500)。
- 前記電流源ゲート出力(132)をアサートするステップは、
演算増幅器(122)を監視するステップと、
前記演算増幅器(122)により第1の遅延間隔トランジスタ(310)を活性化するステップとを含む、請求項1に記載のシステム(500)。 - 前記遅延間隔(408)を待つステップは、
第2の遅延間隔トランジスタ(318)を活性化するステップと、
前記第2の遅延間隔トランジスタ(318)を介して遅延キャパシタ(328)を放電するステップと、
前記電流源ゲート出力(132)を無効化するために放電された前記遅延キャパシタ(328)を検知するステップとを含む、請求項1に記載のシステム(500)。 - 前記電流源ゲート出力(132)を活性化することにより前記ゲート制御電流源(102)を介して出力キャパシタ(108)を充電するステップをさらに含む、請求項1に記載のシステム(500)。
- しきい値電圧(404)より小さいフィードバック電圧(406)を検知するための演算増幅器(122)と、
前記演算増幅器(122)からの電流源ゲート出力(132)と、
前記電流源ゲート出力(132)に結合されるゲート制御電流源(102)と、
前記ゲート制御電流源(102)をオフにするための遅延切換オフ回路(130)とを含む、電圧調整システム(100)。 - 前記ゲート制御電流源(102)の中に、第1のトランジスタ(202)と第2のトランジスタ(204)とを有して構成される電流ミラーをさらに含む、請求項6に記載のシステム(100)。
- 前記遅延切換オフ回路(130)は、
前記フィードバック電圧(406)を監視するための前記演算増幅器(122)と、
前記演算増幅器(122)に結合される第1の遅延間隔トランジスタ(310)とを含む、請求項6に記載のシステム(100)。 - 前記遅延切換オフ回路(130)は、
第2の遅延間隔トランジスタ(318)と、
前記第2の遅延間隔トランジスタ(318)に結合される抵抗器(326)と、
前記抵抗器(326)および前記遅延キャパシタ(328)に結合されるヒステリシスバッファ(330)とを含む、請求項6に記載のシステム(100)。 - 前記ゲート制御電流源(102)の第2のトランジスタ(204)からの電流(414)を蓄積するための出力キャパシタ(108)をさらに含む、請求項6に記載のシステム(100)。
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