JP2008293020A - 断熱導波路遷移 - Google Patents

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Abstract

【課題】光結合損失を減少させるためにスラブ導波路とチャンネル導波路の間に遷移領域を含むプレーナ型光波回路装置における導波路構造を提供する。
【解決手段】具体的には本発明のスター・カプラおよび遷移領域を組み込むアレイ導波路回折格子は挿入損失の低減を実証する。出力導波路アレイと交差する横方向列からなる遷移領域を創り出すことによって(この場合、その列が等しい寸法を有し、有効屈折率が間隔幅を列から列へ徐々に増加してゆくことによって制御される)、スラブ導波路からチャンネル導波路アレイまで断熱遷移が創り出される。この構造は実用的な製作公差内で低い挿入損失をもたらす。さらに本発明は、本発明の遷移領域をAWGに組み込むことによって削減された挿入損失をチャンネル全体にわたって一様な挿入損失として制御することが出来ることを見出している。
【選択図】図3

Description

本発明は、光損失を減少させるためにスラブ導波路とチャンネル導波路の間に遷移領域を含むプレーナ型光波回路に形成される光デバイスに関する。具体的には、本発明はスター・カプラおよび損失が少ない遷移領域を含むアレイ導波路回折格子(AWG)装置を含む。
光通信ネットワークは、数々の波長多重化された光信号をネットワークを通して同時に制御するために、現今スター・カプラ、ブランチ・パワー・スプリッタ、アレイ導波路回折格子(AWG)、および可変光減衰器(VOA)のようなプレーナ型光波回路(PLC)装置に頼っている。
PLCは、基板上に堆積されパターン化された光導波路を備える。或るよく普及している技術では、ドープされたシリカ・コアおよびクラッド層がシリカまたはシリコン基板上に堆積されパターン化される。その他の基板および導波路技術が使用されることもある。PLCでよく普及している一構造はスター・カプラである。スター・カプラはM×Nパワー・ディストリビュータである。AWGはその構造にスター・カプラを2つ組み込んでいる。スター・カプラは、スラブ導波路に結合されたM個のチャンネル導波路の第1のアレイおよびスラブ導波路の対向する側部に結合されたN個のチャンネル導波路を有する。スラブ導波路は光がガイドされる構造であり、光は一次元だけの単一モードに限定された波面として伝播することが許され、一方チャンネル導波路は光を伝播方向に直角な両次元での単一モード伝送に限定する。スラブ導波路からチャンネル導波路アレイに急に遷移すると反射および散乱に起因する光の損失を引き起こす。この損失は挿入損失として計測され望ましくない。アレイにわたる反射および散乱のばらつきは挿入損失のばらつきを引き起こす可能性がありこれも望ましくない。
スラブとチャンネル導波路の出力アレイの間の遷移の問題の1つは、遷移にわたってチャンネル導波路が連続的ではないことである。各導波路の間に間隙がある。これらの間隙は、導波路に結合されていない光の反射および散乱の原因になる。
この問題に対して提案される1つの解決策は、チャンネル導波路のテーパーを導波路の広い端部がスラブ導波路の端面境界部を完全に満たすように、ファンアウト領域で徐々に導波路の幅を増加させる出力アレイ内に設けることである。しかしこのような設計では、テーパーになっている導波路がスラブ導波路に近づくにしたがって、導波路間の間隙が分離するには小さすぎるようになるので加工および製造技術と両立しない。PLC技術にはリトグラフ的に分離することが出来る構造の寸法、およびクラッド材料によって完全に被覆することが出来る間隔の寸法の両方に対して制約がある。不完全なクラッドは空隙(void)を残し許容できない損失を引き起こす。加工公差が小さすぎると生産収率が小さくなり製造が非実用的になる。
大体1550nm波長に対して設計されたシリカ導波路PLCのための導波路構造は、5ミクロンの厚さ(高さ)を有する。導波路構造の高さ対幅の縦横比は1に近いのが理想的である。導波路構造の幅が減らされる場合この比率が増える。高さ5ミクロンのチップでは幅が5ミクロンより小さな導波路構造を加工ばらつき内に制御するのが難しくなる。シリコンPLC上のシリカに対してリトグラフ的に堆積される導波路構造のための実用上の限度は少なくとも3ミクロンの幅である。二酸化珪素のクラッドが導波路構造を囲んで適用されるのが一般的である。信頼性のあるクラッドのための最小間隙寸法は1ミクロンであり、より好ましくは1.5ミクロンである。これらは、1550nm適用例のためのシリカPLCの例であるにすぎない。代替導波路技術における異なる材料および屈折率差が異なる寸法制限を必要とすることは勿論である。
上記の急な遷移は物理的および光学的な効果の組合せである。導波路の端部が光学的指標の急な変化を象徴している。しかし伝播する波の光の場は、導波路のコア部分に完全に閉じ込められているわけではない。むしろコア部を取り巻いているクラッド区域に達している。それで光の場の伝播を決定する有効屈折率は、コアでの屈折率とクラッドでの屈折率の複合効果によって決定される。導波路の有効(平均)屈折率を変えることが出来れば、光学モードの寸法、モードの伝播、挿入損失および挿入損失の均一性をもたらすことが出来る。
本発明は、伝播する波を制御する有効な屈折率がスラブ・ガイドから出力導波路へ滑らかにかつ単調に変化するように変化または摂動をクラッドへ導入することによってこれらの急な遷移を除去する。このようなゆるやかな遷移が従来技術の分野で研究されてきた。しかし高い生産収率と両立する設計では低い挿入損失および挿入損失の均一性をもたらす解決策が未だに必要である。
有効な屈折率を徐々に変化させる技術が、1995年10月のIEEE光波技術ジャーナル第13巻、第10号に公開されたWeissman他による論文「Analysis of Periodically Segmented Waveguide Mode Expanders」に提起されている。論文は、小さなモード・サイズをもつTiまたはInPあるいは高屈折率のシリカの導波路をもっと大きなモード・サイズのシリカ・ファイバへ結合するためのモード・エキスパンダを創り出すために周期的に分割された導波路構造を提起している。有効な屈折率は分割された導波路のデューティ・サイクルによって決定される。シングル・モード導波路の結合だけが考慮される。
Lucent Technology Inc.に譲渡されたYuan P.Liによる米国特許第5,745,618号が、スター・カプラ内のスラブ導波路とチャンネル導波路の出力アレイの間の分割された遷移領域を提起している。Liは出力導波路アレイを横方向に交差する複数の平行しているシリカ経路を開示している。その最適設計では30の横方向のシリカ経路を含み、遷移領域は挿入損失を減少させる効果を著しく有するように示されている。この改良にとって肝心なことは、スラブからの距離の増加と共に次第に小さくなる幅を有するシリカ経路を特徴とする設計である。
しかし、Wavesplitter Technologies Inc.に譲渡されたYan WangおよびYuan P.Liによる米国特許第7,006,729号で認識されているように従来技術によるLiの設計は製造が難しい。シリカ経路と導波路の間の非常に小さな間隙はクラッド材料で完全に埋めなくてはならない。間隔があいた領域内に空隙を形成することなくこの要件を満たすことは難しい可能性がある。この問題は収率を下げ製造コストを増加させる。
WangおよびLiは代替としてスラブ内部に遷移領域を提起している。スラブの縁部に平行している横方向の一連のシリカ経路は減少してゆく幅および増加してゆく間隔を有する。最後のシリカ経路は出力導波路アレイと一体になっている。製造の観点からすればこの設計は単純であるが、スラブ領域での分割が、シリカ経路が出力導波路領域に含まれる場合に比べより大きな挿入損失の不利益を引き起こす筈である。
Guomin Yuによる他の米国特許第6,892,004号が、スラブと導波路アレイの間の遷移領域のための一代替設計を開示している。Yuは、挿入損失を減少させることが出来、高い生産収率をもつ設計も提供しようと試みている。Yuは、適切な生産収率のためには少なくとも3.3ミクロンの間隙が必要であることを示唆している。Yuは、クラッドの列によって分離されたシリカの横方向列を備える第1の遷移領域を開示している。シリカの列に一体化されているのは出力アレイに位置合わせされている、分割された導波路として配置されている突起部である。第2の遷移区域はシリカの横方向列を伴わない連続している分割された導波路を備える。シリカの列の幅および間隔ならびに導波路セグメントの長さおよび間隔における変数が屈折率差を徐々に増加させるための最適化を可能にさせる。しかしながら突起部およびセグメントの小さな特徴部がこれを効率的に製造することを難しくしている。
1995年10月のIEEE光波技術ジャーナル第13号、第10巻に公開されたWeissman他による論文「Analysis of Periodically Segmented Waveguide Mode Expanders」 米国特許第5,745,618号 米国特許第7,006,729号 米国特許第6,892,004号
スラブ導波路からチャンネル導波路への遷移での損失の問題は容認されているが利用可能な製作公差内における効果的な解決策がやはり必要である。したがって、高い生産収率で生産することが出来、かつ低い挿入損失を提供することが出来るスター・カプラが望ましい。
本発明の目的は、スラブ導波路とチャンネル導波路の間に遷移領域を含むプレーナ型光波回路内に形成される光装置を提供し、それほど厳しくない製作公差内で光損失の軽減を図ることである。
本発明のさらなる目的は、損失が軽減された遷移領域を含むスター・カプラおよびアレイ導波路回折格子(AWG)装置を提供することである。
本発明のさらなる目的は、多数のチャンネル・スペクトルにわたって挿入損失の均一性を可能にする、スラブ導波路とチャンネル導波路の間の遷移領域を含むAWGを提供することである。
本発明は、出力導波路アレイと交差する横方向列からなる遷移領域を創り出すことによって(その列が等しい寸法を有し、有効屈折率が間隔幅を列から列へ徐々に増加してゆくことによって制御される)スラブ導波路からチャンネル導波路アレイまで断熱遷移(adiabatic transition)が創り出されることを見出した。この構造は実用的な製作公差内で低い挿入損失をもたらす。さらに本発明は、本発明の遷移領域をAWGに組み込むことによって削減された挿入損失をチャンネル全体にわたって一様な挿入損失として制御することが出来ることを見出している。
したがって本発明は、
遷移境界部を有するスラブ領域と、
その遷移境界部でスラブ領域と光学的に結合される導波路アレイと、
スラブ領域と導波路アレイの間の光結合で光損失を減少させるための遷移領域とを備え、その遷移領域が、
遷移境界部と実質的に平行であり導波路アレイと交差している複数の導波路材の横方向列であって、その横方向列の各々が実質的に等しい幅を有し、かつ前にある横方向列からある分離幅を有し、遷移境界部からの距離の増加に伴って各後続の横方向列に対して分離幅が増加してゆく値を有し、スラブ領域から導波路アレイまで遷移領域が有効屈折率の漸進的な変化をもたらす横方向列を備える、
光導波路装置に関する。
本発明の他の態様は、
指標(index)境界部およびその指標境界部に対向する遷移境界部を有するスラブ領域と、
指標境界部でスラブ領域に光学的に結合される少なくとも1つの導波路と、
遷移境界部でスラブ領域に光学的に結合される導波路アレイと、
スラブ領域と導波路アレイの間の光結合で光損失を減少させるための遷移領域とを備え、その遷移領域が、
遷移境界部と実質的に平行であり導波路アレイと交差している複数の導波路材の横方向列であって、その横方向列の各々が実質的に等しい幅を有し、かつ前にある横方向列からある分離幅を有し、遷移境界部からの距離の増加に伴って各後続の横方向列に対して分離幅が増加してゆく値を有し、スラブ領域から導波路アレイまで遷移領域が有効屈折率の漸進的な変化をもたらす横方向列を備える、
光学導波装置に関する。
この実施形態では本発明は、その中で少なくとも1つの導波路に結合された光がスラブ領域を通して伝送され、第1の方向で遷移境界部に結合される導波路アレイの間で分配され、導波路アレイに結合された光がスラブ領域を通して伝送され、反対側の第2の方向で少なくとも1つの導波路に結集されるスター・カプラを備える。
本発明の別の特徴は、
指標境界部およびその指標境界部に対向する遷移境界部を有する第1のスラブ領域と、
指標境界部およびその指標境界部に対向する遷移境界部を有する第2のスラブ領域と、
第1のスラブ領域を第2のスラブ領域に第1の遷移領域を通して第1のスラブ領域の遷移境界部で、および第2の遷移領域を通して第2のスラブ領域の遷移境界部で光学的に結合する導波路回折格子アレイであって、導波路回折格子アレイ内の各導波路が異なる光路長を有する導波路回折格子アレイと、
第1のスラブ領域の指標境界部に結合された少なくとも1つの導波路と、第2のスラブ領域の指標境界部に結合された複数の導波路とを備え、第1および第2の遷移領域がそれぞれ、
遷移境界部と実質的に平行であり導波路回折格子アレイの導波路と交差している複数の導波路材の横方向列であって、その横方向列の各々が実質的に等しい幅を有し、かつ前にある横方向列からある分離幅を有し、遷移境界部からの距離の増加に伴って各後続の横方向列に対して分離幅が増加してゆく値を有する横方向列を備える、
光導波路装置を提供する。
この実施形態では,装置は、異なる波長の複数の信号を多重化および逆多重化(multiplexing and demultiplexing)するためにアレイ導波路回折格子(AWG)を備える。
本発明を、その好ましい実施形態を提示する添付図面を参照に非常に詳細に説明する。
図1を参照すると、米国特許第5,745,618号に開示されている従来技術によるスター・カプラ201が示されており、そのスター・カプラは、挿入損失を著しく減少させるために、概して互いに平行であり出力導波路26に横方向に交差しているシリコン材料の経路23を複数備える遷移領域22を有している。スター・カプラは、その入力ポートのいずれかに入る光パワーをその出力ポート全体の間に分割する。スター・カプラ201は、2つの曲線、好ましくは円形の境界部20aおよび20bを有する光スラブ導波路20を備える自由空間領域を含む。入力導波路アレイ25と出力導波路アレイ26の間のパワーの転送はスラブ20内の放射を通して行われる。これらの導波路アレイ25,26は、仮想焦点に向かって径方向に向けられており、かつそれらの焦点が、隣接する導波路間の相互結合によって引き起こされる位相誤差を最小化するためにスラブ20の外側に所定の距離を離してそれぞれ配置されるように構成される。これら各々の導波路アレイは、実質的に一様な方式で境界部20a、20bに沿ってスラブ20に結合される。アレイ26とスラブ20の間の接合部での光の散乱に起因するパワーの損失は、挿入損失と呼ばれるが遷移領域22によって削減される。
しかし出力導波路26とシリカ経路23の間の交差部に隣接する多くの小さな区域をクラッド材料で完全に満たさなくてはならないので、この従来技術によるスター・カプラ201は、製造が困難である。それらの寸法が小さいので空隙を形成することなくこれを達成するのは困難である。さらにシリカ経路23はスラブからの距離を増すにつれて次第に幅を狭める。小さな特徴部の寸法が製作公差を制約し、収率を下げ単価を上昇させる。
図2は、米国特許第6,892,004号に開示されている従来技術によるスター・カプラ310内の代替遷移領域の構造336を示している。この実施形態では一連の横方向セグメント360は、その間にある出力導波路のコア・セグメント374で分離されている。横方向セグメント360はコア・セグメント374に接触していない。横方向のセグメント360を超えた所では出力導波路326は、連続したチャンネル導波路になる前に第2の遷移領域のために分割されている。この設計は特徴部間の非常に小さな間隙を被覆(クラッド)することに依存している。
図3は、本発明による遷移領域500の詳細拡大図である。スラブ501は、出力境界部501aでチャンネル導波路525の出力アレイに結合される。導波路525は遷移境界部501aで加工公差にしたがって分離される。スラブおよびチャンネル導波路と同時に堆積されるシリカのようなコア屈折率材料の横方向列530は、徐々に増加する分離幅532で配設される等しい幅を有して形成される。横方向列530はスラブ遷移境界部に実質的に平行であり出力導波路525に交差している。分離幅532の増加は概して単調である。設計プロセスにおける変数は、1次または2次、またはその他のデルタ関数をもつ間隔であり挿入損失プロファイルを修正するのに利用可能である。挿入損失プロファイルの形状をチャンネルにわたって制御するために横方向列530の幅も選択される。列幅および間隔プロファイルの実証実験が図6Bに示される一様な挿入損失プロファイルへ繋がった。横方向列は大体5から20ミクロンの範囲から選択された一定の幅を有する。屈折率差0.8%(パーセント)を有するシリカ内で図5のAWGが図6Bで計測される損失結果を伴うために横方向列530は、9ミクロンの幅を有することが好ましい。この幅は、1550nmの中心波長に対してチャンネルにわたって一様な挿入損失を与える。横方向列530はPLCの構造、屈折率差および材料に応じて10番から60番とすることが出来る。上記のパラメータを伴う、図5のAWGの遷移領域に対する最適値は40列である。1550nmの装置では分離幅532は、スラブ遷移境界部501aから最も遠い所で100ミクロンにもなることがあるが、これより上のより大きな間隔は過剰損失の原因になる。より高い屈折率差を伴う導波路装置、例えば屈折率差2%をもつインジウム・リンはより多くの列、大体50から60を必要とする。製造が最も簡単なのは全ての導波路構造、例えば全てが等しい屈折率を有するチャンネル導波路、スラブおよび横方向列を同時に堆積することである。異なる屈折率材料を堆積することにより遷移領域を通して屈折率差を緩和することも可能である。
比較のためであるが図4は、従来技術によるスター・カプラ400におけるスラブ401の境界部401aの詳細図である。AWGのスター・カプラにおけるこの構造に対する挿入損失のデータは図6Aに示される。
図5は本発明によるアレイ導波路回折格子800の略図である。AWGは多重化/逆多重化ルータを備える。ルータはその逆多重化機能で説明されるが、装置が反対方向で等しく多重化装置として働くことがよく理解されよう。入力導波路815に入力された例えば40の複数波長を有する光は、指標境界部811を通してスター・カプラ810に結合される。スター・カプラ810は、このスラブ810からの距離と共に増加する分離幅で配設される一様な横方向列の遷移領域830aを有する。その横方向列は、導波路回折格子アレイ860と交差する。遷移領域830aからの光は導波路回折格子860に結合される。導波路回折格子860を通して伝送された光は、遷移領域830bを通して第2のスター・カプラ820に結合される。導波路回折格子860によってもたらされた位相差が複数の波長を指標境界部821上の位置(波長によって分離される)に集束させる。分離された波長の信号、例えば40チャンネルは出力導波路825に結合される。
図5に示すようなAWGにおける図3と図4の遷移領域を比較テストし、チャンネルにわたる挿入損失を測定した。図6Aは、図4に示すような屈折率を緩和する遷移構造を伴わない従来技術によるAWGに対する挿入損失プロファイルを示している。図6Bは、全チャンネルにわたり著しい挿入損失の減少を実証する図3の遷移領域を有するAWGを示している。実証されたさらに驚くべき結果は全てのチャンネルにわたって損失がフラットである、つまり実質的に一定であることである。これは多重化された波長信号の完全性を維持するために特に重要である。
図7は、本発明によるスター・カプラ700の略図である。入力導波路715は指標境界部701bを通して光をスラブ領域701へ伝送する。1つまたは複数の入力導波路715からの光はスラブ導波路701から出力導波路アレイの出力導波路725へ分配される。スラブ領域701から遷移境界部701aにわたる、およびチャンネル導波路725への光結合は、遷移領域720の屈折率緩和構造によって改良される。遷移領域720は、導波路材の複数の横方向列730を含む。各列730は実質的に等しい幅Wを有する。列730は、単調に増加する分離幅Sを有する分離幅732によって分離される。分離幅732は、遷移境界部701aからの距離と共に増加する。遷移領域720で分離幅732が増加するとスラブ領域701から出力導波路725のアレイまで有効屈折率が徐々に変化する結果になる。
前述の教示を考慮すれば本発明の多数の改変および変更形態が可能である。本発明は、添付の特許請求の範囲内において、ここに具体的に記載されるものとは別の方法で実施することができることが理解されるべきである。
従来技術による遷移領域を有するスター・カプラの略図である。 従来技術による遷移領域を有する代替スター・カプラの略図である。 スラブからの距離の増加と共に増加する間隔幅で配設される、一様の幅の横方向列を有する本発明による遷移領域の詳細拡大図である。 屈折率緩和構造を伴わない、出力導波路インターフェースに対する従来技術によるスラブの詳細拡大図である。 スター・カプラと導波路回折格子の間に遷移領域を伴う2つのスター・カプラを有するアレイ導波路回折格子(AWG)の略図である。 図6A、6Bは図3および4の遷移領域を組み込むAWGに対する挿入損失測定値のグラフである。 本発明によるスター・カプラ700の略図である。
符号の説明
500 遷移領域
501 スラブ
501a 遷移境界部
525 チャンネル導波路
530 横方向列
532 分離幅
700 スター・カプラ
701 スラブ領域
701a 遷移境界部
701b 指標境界部
715 入力導波路
720 遷移領域
725 出力導波路
730 横方向列
732 分離幅
800 アレイ導波路回折格子
810 スター・カプラ
811 指標境界部
815 入力導波路
820 スター・カプラ
821 指標境界部
825 出力導波路
830a 遷移領域
830b 遷移領域
860 導波路回折格子

Claims (12)

  1. 遷移境界部を有するスラブ領域と、
    前記遷移境界部で前記スラブ領域と光学的に結合される導波路アレイと、
    前記スラブ領域と前記導波路アレイの間の光結合で光損失を減少させるための遷移領域とを備え、前記遷移領域が、
    前記遷移境界部と実質的に平行であり前記導波路アレイと交差している複数の導波路材の横方向列であって、前記横方向列の各々が実質的に等しい幅を有し、かつ前にある横方向列からある分離幅を有し、前記遷移境界部からの距離の増加に伴って各後続の横方向列に対して前記分離幅が増加してゆく値を有し、前記スラブ領域から前記導波路アレイまで前記遷移領域が有効屈折率の漸進的な変化をもたらす横方向列を備える、
    光導波路装置。
  2. 前記スラブ領域、導波路および横方向列が等しい屈折率を有する請求項1に記載の光導波路装置。
  3. 指標境界部および前記指標境界部に対向する遷移境界部を有するスラブ領域と、
    前記指標境界部で前記スラブ領域に光学的に結合される少なくとも1つの導波路と、
    前記遷移境界部で前記スラブ領域に光学的に結合される導波路アレイと、
    前記スラブ領域と前記導波路アレイの間の前記光結合で光損失を減少させるための遷移領域とを備え、前記遷移領域が、
    前記遷移境界部と実質的に平行であり前記導波路アレイと交差している複数の導波路材の横方向列であって、前記横方向列の各々が実質的に等しい幅を有し、かつ前にある横方向列からある分離幅を有し、前記遷移境界部からの距離の増加に伴って各後続の横方向列に対して前記分離幅が増加してゆく値を有し、前記スラブ領域から前記導波路アレイまで前記遷移領域が有効屈折率の漸進的な変化をもたらす横方向列を備える、
    光導波路装置。
  4. 前記導波装置がスター・カプラを備え、前記スター・カプラ内で、少なくとも1つの導波路に結合された光がスラブ領域を通して伝送され、第1の方向で前記遷移境界部に結合される前記導波路アレイの間に分配され、前記導波路アレイに結合される光が前記スラブ領域を通して伝送され、反対側の第2の方向で少なくとも1つの導波路に結集される請求項3に記載の光導波装置。
  5. 前記スラブ領域の前記指標境界部および前記遷移境界部が実質的に円弧である請求項4に記載の光導波路装置。
  6. 前記スラブ領域、導波路および横方向列が全て等しい屈折率を有する請求項4に記載の光導波路装置。
  7. 指標境界部および前記指標境界部に対向する遷移境界部を有する第1のスラブ領域と、
    指標境界部および前記指標境界部に対向する遷移境界部を有する第2のスラブ領域と、
    前記第1のスラブ領域を前記第2のスラブ領域に第1の遷移領域を通して前記第1のスラブ領域の前記遷移境界部で、および第2の遷移領域を通して前記第2のスラブ領域の前記遷移境界部で光学的に結合する導波路回折格子アレイであって、前記導波路回折格子アレイ内の各導波路が異なる光路長を有する導波路回折格子アレイと、
    前記第1のスラブ領域の前記指標境界部に結合された少なくとも1つの導波路と、
    前記第2のスラブ領域の前記指標境界部に結合された複数の導波路とを備え、前記第1および第2の遷移領域がそれぞれ、
    前記遷移境界部と実質的に平行であり前記導波路回折格子アレイの前記導波路と交差している複数の導波路材の横方向列であって、前記横方向列の各々が実質的に等しい幅を有し、かつ前にある横方向列からある分離幅を有し、前記遷移境界部からの距離の増加に伴って各後続の横方向列に対して前記分離幅が増加してゆく値を有する横方向列を備える、
    光導波路装置。
  8. 異なる波長の複数の信号を多重化および逆多重化するためにアレイ導波路回折格子(AWG)を備える請求項7に記載の光導波路装置。
  9. 前記横方向列の前記実質的に等しい幅が、異なる波長の前記複数の信号にわたって実質的に一様な挿入損失をもたらすために選択された寸法である請求項7に記載の光導波路装置。
  10. 前記実質的に等しい幅が5から20ミクロンの範囲から選択される請求項9に記載の光導波路装置。
  11. 前記複数の横方向列の数が10から60の範囲にある請求項10に記載の光導波路装置。
  12. 前記導波路装置が0.8%(パーセント)の屈折率差を有するシリカ内に形成され、前記横方向列の幅が9ミクロンであり、前記横方向列の数が40である請求項9に記載の光導波路装置。
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