JP2008292877A - 投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で明るさ、コントラスト、解像度等の画質性能が良好な反射型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置を提供する。
【解決手段】光源と、色分離光学手段と、前記色分離光学手段で分離された赤色、青色、及び緑色光の光路上にそれぞれ配置され、入射された赤色、青色、及び、緑色光をそれぞれ光変調して光学像を形成する反射型ライトバルブと、色合成手段と、投射手段を備え、前記色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、前記色分離光学手段から赤色及び青色光が入射するそれぞれの反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、前記色分離光学手段から前記緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路上には、リレー光学手段が設けられ、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備える投射型映像表示装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、投射型映像表示装置に関する。
従来より、光源からの光(光源から射出された光源光)を光の3原色の色光に分離した後、偏光作用を利用して3つのライトバルブで対応する各色光を映像信号に応じて画素毎に濃淡を変える光強度変調(以下、「光変調」という)を行い、光学像を形成し、各色光の光学像を色合成手段で合成してカラー光学像とし、投射レンズ(投射手段)でスクリーンなどに投射する3板式投射型映像表示装置が知られている。現在、偏光作用を利用したライトバルブとしては、透過型液晶パネルや反射型液晶パネルなどがある。反射型液晶パネルは、透過型液晶パネルより開口率が高いため、高輝度と高解像度を両立できる点で優れている。なお、透過型液晶パネルを用いた3板式投射型映像表示装置については例えば特許文献1に、反射型液晶パネルを用いた3板式投射型映像表示装置については例えば特許文献2に記載されている。
液晶パネルを用いた3板式投射型映像表示装置では、一般に、各液晶パネルからの光学像を、一対の反射膜であるダイクロイック膜(多層膜)をクロス状に配置した色合成手段(色合成プリズム)でカラー光学像として合成する。通常、色合成プリズムでは、それぞれのダイクロイック膜に対向する色合成プリズムの側面から入射するR光(赤色光)とB光(青色光)を対応するダイクロイック膜で反射させて射出し、R光が入射する側面とB光が入射する側面に隣り合う面(中央面)から入射するG光(緑色光)を透過する構成とする。
特開2005−37564号公報 特開2002−90874号公報
所で、反射型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置(反射式投射型映像表示装置ともいう)は、従来、プレゼンテーション等でPC(パーソナルコンピュータ)等の画像を投射するビジネス用途が多く、明るさ性能を優先としていた。しかし近年、テレビ映像や記録媒体のビデオ映像などを楽しむホームシアター用途として一般家庭で使用されるようになってきた。このため、色純度、青みがかった白色表示やコントラスト性能が優先されるようになってきている。
コントラスト性能を高くするためには、黒表示時のPBSプリズムからの漏れ光を除去あるいは少なくしなければならない。よって、不要な偏光成分を除去する偏光板が必須となる。
また、色純度の向上や青みがかった白色表示を実現するためには、特許文献1に記載の透過式投射型映像表示装置(透過型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置)の如く、少なくとも、G光路(以下、緑色光路を「G光路」、赤色光路を「R光路」、青色光路を「B光路」ともいう。また、以下、緑色光を「G光」、赤色光を「R光」、青色光を「B光」ともいう。なお、本願出願書類においては、光の走る経路のことを「光路」といい、光の走る経路の距離のことを「光路長」という。)に光源光に含まれる黄色成分を減衰させるトリミングフィルタやG光量を所定量減衰させるNDフィルタを挿入しなければならない。
上記した偏光板、トリミングフィルタ、NDフィルタの挿入について、従来の反射式投射型映像表示装置を示す図4(特許文献2の図16に同様な記載あり)を用いて具体的に述べる。
図4において、一般に、色合成プリズム480を挟んで投射レンズ485と対向する第2PBS461Gに付随する第2反射型液晶パネル460GがG光用のライトバルブとなる。従って、トリミングフィルタ、NDフィルタ、偏光板の順で、これらの光学部品を第2ダイクロイックミラー432と第2フィールドレンズ453Gとの間に配置することになる。さらに、これらの光学部品を基台に保持する機構部品を配置するためのスペースの確保も同時に必須となる。このため、第2ダイクロイックミラー432と第2フィールドレンズ453Gとの間が広がる。この結果、色合成プリズム480を大きくするか、全てのPBS(第1PBS461B,第2PBS461G,第3PBS461R)を大きくしなければならなくなり、反射式投射型映像表示装置(例えば、前面投射型の映像表示装置、所謂プロジェクタ)のサイズが大きくなってしまう(詳細は、実施例の中で後述する)。このことは、ユーザが求める小型化とは相反する事となる。
勿論、トリミングフィルタは、第1ダイクロイックミラー431と第2ダイクロイックミラー432との間に配置することもできる。しかし、この場合、NDフィルタのために、第2ダイクロイックミラー432と第2フィールドレンズ453Gとの間が広がると共に、トリミングフィルタのために、第1ダイクロイックミラー431と第2ダイクロイックミラー432との間も広がってしまい、いずれにしても、サイズが増大してしまう。
このような問題に対して、特許文献2では、その図1,図2に示される如く、PBSプリズムへの入射光束の光軸を斜めにして、かつ、第1および第2フィールドレンズを偏心させて、入射光と第2フィールドレンズとの干渉を回避し、投射型映像表示装置のサイズの増大を防いでいる。しかし、本公知技術は、ホームシアター用途の投射型映像表示装置に必要な色純度,青みがかった白色表示については十分考慮していない。本公知例(特許文献2の図1,図2)のG光路上にトリミングフィルタやNDフィルタを挿入すれば、本公知例(特許文献2の図1,図2)においても、必然的に投射型映像表示装置のサイズの増大を招くことになる。
本発明は、上記の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、サイズの増大を招くことなく、色純度の向上や青みがかった白色表示を実現することができる投射型映像表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明における投射型映像表示装置では、光源と、前記光源から射出された光源光を光の3原色の色光である赤色光、青色光、及び、緑色光に分離する色分離光学手段と、前記色分離光学手段で分離された赤色光、青色光、及び、緑色光の光路上にそれぞれ配置され、入射された赤色光、青色光、及び、緑色光をそれぞれ光変調して光学像を形成する反射型ライトバルブと、前記反射型ライトバルブでそれぞれ形成された赤色光、青色光、及び、緑色光の光学像を合成してカラー光学像とする色合成手段と、前記色合成手段で合成されたカラー光学像を拡大して投射する投射手段を備え、前記色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、前記色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び前記色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、前記色分離光学手段から前記緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路上には、複数のレンズからなるリレー光学手段が設けられ、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備えた構成とする。
図4から明らかなように、従来の3板式投射型映像表示装置の光学手段においては、色分離光学手段430から赤色光が入射する(R光用の)反射型ライトバルブ460Rに至る光路長が最も長い。従って、色分離光学手段430の出射側とリレー光学手段440の出射側(例えば、リレー光学手段440を構成する最も後段のレンズ(ここでは第3のリレーレンズ443))との間には、光学部品を挿入するスペース部が複数存在する。そこで、本発明では、上記の如く、色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長を、色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長くし、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子(例えばトリミングフィルタ)を挿入する構成とする。光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、本願発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子(例えばNDフィルタ)を備えた構成としても良い。そして、これにより本発明では、光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、さらにまた、青みがかった白色表示を行いながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、本願発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、所望の偏光成分を除去する光学素子(例えば偏光板)を備えた構成としても良い。そして、これにより本発明では、光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、青みがかった白色表示を行いながら、さらにまた、コントラスト性能を高くしながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、本願発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記リレー光学手段は、前記色分離光学手段側に配置された第1のリレーレンズと、前記緑色光が入射する反射型ライトバルブ側に配置された第3のリレーレンズと、前記第1のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に配置された第2のリレーレンズとを含み、前記第2のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子、前記所望の偏光成分を除去する光学素子のうちの少なくとも一つを備えた構成としても良い。
また、上記の課題を解決するため、本発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記反射型ライトバルブを駆動する駆動回路を備えた構成とする。
また、上記の課題を解決するため、本発明における投射型映像表示装置では、光源と、前記光源から射出された光源光を赤色光、青色光、及び、緑色光に分離する色分離光学手段と、前記色分離光学手段で分離された赤色光、青色光、及び、緑色光の光路上にそれぞれ配置され、入射された赤色光、青色光、及び、緑色光をそれぞれ光変調して光学像を形成する反射型ライトバルブと、前記反射型ライトバルブでそれぞれ形成された赤色光、青色光、及び、緑色光の光学像を合成してカラー光学像とする色合成手段と、前記色合成手段で合成されたカラー光学像を拡大して投射する投射手段を備え、前記色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、前記色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び前記色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、前記色分離光学手段から前記緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路上には、複数のレンズからなるリレー光学手段が設けられ、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の入射側の間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備えた構成とする。
図4から明らかなように、従来の3板式投射型映像表示装置の光学手段においては、色分離光学手段430から赤色光が入射する(R光用の)反射型ライトバルブ460Rに至る光路長が最も長い。従って、色分離光学手段430の出射側とリレー光学手段440の出射側(例えば、リレー光学手段440を構成する最も後段のレンズ(ここでは第3のリレーレンズ443))との間には、光学部品を挿入するスペース部が複数存在する。そこで、本発明では、上記の如く、色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長を、色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長くし、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間、ここでは特に、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の入射側の間に、緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子(例えばトリミングフィルタ)を挿入する構成とする。光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、本願発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記リレー光学手段の出射側の近傍に、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子(例えばNDフィルタ)を備えた構成としても良い。そして、これにより本発明では、光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、さらにまた、青みがかった白色表示を行いながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、本願発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記リレー光学手段の出射側の近傍に、所望の偏光成分を除去する光学素子(例えば偏光板)を備えた構成としても良い。そして、これにより本発明では、光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、青みがかった白色表示を行いながら、さらにまた、コントラスト性能を高くしながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、上記の課題を解決するため、本発明における投射型映像表示装置では、光源と、前記光源から射出された光源光を赤色光、青色光、及び、緑色光に分離する色分離光学手段と、前記色分離光学手段で分離された赤色光、青色光、及び、緑色光の光路上にそれぞれ配置され、入射された赤色光、青色光、及び、緑色光をそれぞれ光変調して光学像を形成する反射型ライトバルブと、前記反射型ライトバルブでそれぞれ形成された赤色光、青色光、及び、緑色光の光学像を合成してカラー光学像とする色合成手段と、前記色合成手段で合成されたカラー光学像を拡大して投射する投射手段を備え、前記色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、前記色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び前記色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、前記色分離光学手段から前記緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路上には、複数のレンズからなるリレー光学手段が設けられ、前記リレー光学手段の出射側の近傍に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備えた構成とする。
図4から明らかなように、従来の3板式投射型映像表示装置の光学手段においては、色分離光学手段430から赤色光が入射する(R光用の)反射型ライトバルブ460Rに至る光路長が最も長い。従って、色分離光学手段430と出射側のリレー光学手段440の出射側(例えば、リレー光学手段440を構成する最も後段のレンズ(ここでは第3のリレーレンズ443))との間には、光学部品を挿入するスペース部が複数存在する。そこで、本発明では、上記の如く、色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長を、色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長くし、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間、ここでは特に、前記リレー光学手段の出射側の近傍に、緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子(例えばトリミングフィルタ)を挿入する構成とする。光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、本願発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記リレー光学手段の出射側の近傍に、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子(例えばNDフィルタ)を備えた構成としても良い。そして、これにより本発明では、光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、さらにまた、青みがかった白色表示を行いながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
また、本願発明における投射型映像表示装置では、さらに、前記リレー光学手段の出射側の近傍に、所望の偏光成分を除去する光学素子(例えば偏光板)を備えた構成としても良い。そして、これにより本発明では、光学素子を挿入しても、リレー光学手段を構成する複数のレンズ間の間隔が広がることはなく、色純度を向上させながら、青みがかった白色表示を行いながら、さらにまた、コントラスト性能を高くしながら、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑制できる。
本発明によれば、サイズの増大を招くことなく、色純度の向上を実現することができる投射型映像表示装置を提供できる。また、さらに、青みがかった白色表示を実現することができる投射型映像表示装置を提供できる。また、さらに、コントラスト性能の向上を実現することができる投射型映像表示装置を提供できる。
以下、本発明による最良の形態について、図を用いて詳細に説明する。
本発明は、反射型ライトバルブを3枚用いた3板式投射型映像表示装置において、色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、光路長を補正するリレー光学手段が配置される光路に緑色光路(以下、「G光路」という)を当て、色分離光学手段の出射側からリレー光学手段の出射側までの間にを構成する最も後段のレンズとの間に形成されるいずれかのスペース部に、緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子(例えばトリミングフィルタ)と/または、G光を所定量減衰させる光学素子(例えばNDフィルタ)を挿入する構成とすることに特徴がある。
図1は、本発明による第1の実施例を示す投射型映像表示装置の模式構成図である。なお、以下の説明においては、色分離光学手段以降の各色光の光路上に配置された光学要素のうち、共通な機能を有するもの同士には、どの色光の光路上にある光学要素なのかを明確にする必要がある場合には、同一符号の後に、色光を表す添え字R,G,Bを付して示す。また、本明細書中の説明においてどの色光の光路上にある光学要素なのかを区別する必要がない場合には、添え字を省略する。たとえば、60R,60G,60Bはいずれも反射型液晶パネルであり共通な機能を有するが、それらがそれぞれ、R光路,G光路,B光路上にある反射型液晶パネルであることを明確にする必要がある場合には、同一符号(60)の後に、色光を表す添え字R,G,Bを付して60R,60G,60Bと示した。また、R光路,G光路,B光路上にある反射型液晶パネルであることを区別する必要がない場合には、添え字を省略し、単に60と示した。
図1において、投射型映像表示装置100の光学手段は、照明光学手段20と、色分離光学手段30と、リレー光学手段40と、2つのフィールドレンズ53(53R,53B)と、反射型液晶パネル60(60R,60G,60B)と、色合成手段である色合成プリズム80と、投射手段である投射レンズ85とを備えている。反射型液晶パネル60(60R,60G,60B)は、それぞれ、その前に、反射型液晶パネルへの入射光と反射型液晶パネルからの出射光を分離するPBS61(61R,61G,61B)を有する。また、各PBS61R,61B,61Gの入射光路側にはフィールドレンズ53(53R,53B)および後述する第3のリレーレンズ43を介して、偏光板51(51R,51B,51G)を備えており、特に、G光路では、NDフィルタ92とトリミングフィルタ91も備えている。そして、これらの光学素子は、図示しない基体に装着されて、投射型映像表示装置100を構成し、投射型映像表示装置100は、反射型液晶パネルを駆動する駆動回路(図示せず)や電源回路(図示せず)とともに、図示しない筐体に搭載され、3板式投射型映像表示装置を構成する。
反射型ライトバルブである反射型液晶パネル60(60R,60G,60B)を均一に照明する照明光学手段20は、光源ユニット10と、オプチカルインテグレータを構成する第1のアレイレンズ21および第2のアレイレンズ22と、偏光変換素子24と、重畳レンズ26を含んでなる。また、色分離光学手段30は、2つの並行するダイクロイックミラー31と32とを有している。また、リレー光学手段40は、フィールドレンズである第1のリレーレンズ41と、光路方向を変える全反射ミラー45と、リレーレンズである第2のリレーレンズ42と、フィールドレンズである第3のリレーレンズ43と、第2のリレーレンズ42と第3のリレーレンズ43との間に配置されたトリミングフィルタ91、NDフィルタ92および偏光板51Gとを含んでなる。なお、第3のリレーレンズ43は、反射型液晶パネル60Gに対応したフィールドレンズ53Gとしての機能を有する。
以下、本実施例による投射型映像表示装置100の動作について説明する。
光源ユニット10は、光源(ランプともいう)11と、リフレクタ12(ここでは放物面リフレクタ)とからなる。
光源11は、例えば超高圧水銀ランプの白色ランプである。リフレクタ12は、光源11を背後側から覆うように配置された、例えば回転放物面形状の反射面を有するもので、円形ないし、多角形の出射開口を持つ。
光源11から射出された光は、例えば回転放物面形状の反射面を有するリフレクタ12によって反射され、光軸1に略平行となり、光源ユニット10から略平行の光束が射出される。光源ユニット10から射出された光は、偏光変換インテグレータに入射する。
偏光変換インテグレータは、第1のアレイレンズ21と第2のアレイレンズ22からなる均一照明行うオプチカルインテグレータと、偏光方向を所定偏光方向に揃える偏光ビームスプリッタアレイの偏光変換素子24とで構成される。
第1のアレイレンズ21は、照明光軸方向から見て反射型液晶パネル60とほぼ相似な矩形形状を有する複数のレンズセルがマトリックス状に配設されたもので、光源から入射した光を複数のレンズセルで複数の光に分割して、効率よく第2のアレイレンズ22と偏光変換素子24を通過するように導く。すなわち、第1のアレイレンズ21は、光源11と第2のアレイレンズ22の各レンズセルとが光学的に共役な関係になるように設計されている。
第1のアレイレンズ21と同様に、照明光軸方向から見て矩形形状の複数のレンズセルがマトリクス状に配設された構成を有する第2のアレイレンズ22は、構成するレンズセルそれぞれが対応する第1のアレイレンズ21のレンズセル形状を反射型液晶パネル60に投影(写像)する。
この時、偏光変換素子24で第2のアレイレンズ22からの光は所定の偏光方向(ここではS偏光)に揃えられる。そして、第1のアレイレンズ21の各レンズセルの投影像は、それぞれ重畳レンズ26、およびフィールドレンズ53R,53B、リレー光学手段40により各反射型液晶パネル60上に重ね合わせられる。
なお、第2のアレイレンズ22とこれに近接して配設される重畳レンズ26とは、第1のアレイレンズ21の各レンズセルと反射型液晶パネル60とが、光学的に物体と像の関係(即ち、共役な関係)になるように設計されているので、第1のアレイレンズ21で複数に分割された光束は、第2のアレイレンズ22と重畳レンズ26によって、反射型液晶パネル60上に重畳して投影され、実用上問題のないレベルの均一性の高い照度分布の照明が可能となる。
以上述べたように、第1のアレイレンズ21、第2のアレイレンズ22、偏光変換素子24とで構成された偏光変換インテグレータは、光源からの、偏光方向がランダムな光を所定偏光方向(ここではS偏光)に揃えながら、反射型液晶パネルを均一照明することができる。
照明光学手段20から射出された光(略白色光)は、色分離光学手段30に入射する。色分離光学手段30は、照明光学手段20からの略白色光を光の3原色の色光に分離する。つまり、B光(青色帯域の光)と、R光(赤色帯域の光)と、G光(緑色帯域の光)とに分光する。そして、色分離した各色光を対応する反射型液晶パネル60(60B,60R,60G)に向かうそれぞれの光路(B光路,R光路,G光路)に導光する。すなわち、ダイクロイックミラー31により、例えばR光とB光は反射され、ダイクロイックミラー32によりR光とB光に分離される。ここでは、R光はダイクロイックミラー32を反射して対応する反射型液晶パネル60Rに向かい、B光はダイクロイックミラー32を透過して対応する反射型液晶パネル60Bに向かう。また、G光は、ダイクロイックミラー31を透過し、対応する反射型液晶パネル60Gに向かう。
色分離光学手段30で分離した各色光を各反射型液晶パネルに導光する各光路(R光路,G光路,B光路)について具体的に述べる。
ダイクロイックミラー31を反射したR光とB光の内、R光はダイクロイックミラー32を反射して、偏光板51R,フィールドレンズ53Rを通り、PBS61Rを介して反射型ライトバルブであるR光用の反射型液晶パネル60Rに入射する。また、B光は、ダイクロイックミラー32を透過し、偏光板51B,フィールドレンズ53Bを通り、PBS61Bを介して反射型ライトバルブであるB光用の反射型液晶パネル60Bに入射する。
一方、ダイクロイックミラー31を透過したG光は、リレー光学手段40に入射する。リレー光学手段40に入射したG光は、フィールドレンズである第1のリレーレンズ41によって、全反射ミラー45を経て、第2のリレーレンズ42の近傍に集光(収束)し、第3のリレーレンズ43に向けて発散する。そして、第2のリレーレンズ42と第3のリレーレンズ43との間に配置されたトリミングフィルタ91,NDフィルタ92と偏光板51Gを経て第3のリレーレンズ43に入射する。第3のリレーレンズ43はフィールドレンズであり、入射したG光を光軸に平行とし、PBS61Gを介して反射型ライトバルブであるG光用の反射型液晶パネル60Gに入射する。
反射型液晶パネル60(60R,60G,60B)の前には、それぞれ、偏光と検光の機能を有するPBS61(61R,61G,61B)が配置されている。PBS61(61R,61G,61B)が有する偏光と検光の作用は、色光によらないので、以下では、色光の添え字を省略して説明する。
偏光板51(51R,51G,51B)でS偏光の偏光度が高められ、PBS61に入射した光は、偏光方向がS偏光なので、PBS61の偏光分離膜で反射されて、反射型液晶パネル60に入射する。
反射型液晶パネル60は、入射した光を図示しない映像信号に応じて光変調(光強度変調)し、光学像を形成する。そして、パネルから射出する光学像の光は、偏光方向がS偏光からP偏光に変わるので、今度は、PBS61の偏光分離膜を透過して、色合成手段の色合成プリズム80に入射する。なお、G光とB光は、色合成プリズム80の入射面に貼着されたλ/2波長板71G,71BでP偏光をS偏光とされる。
色合成プリズム80は、B光を反射するダイクロイック膜(誘電体多層膜)と、G光を反射するダイクロイック膜(誘電体多層膜)とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状(クロス状)に形成されたものである。そして、3色光の各光学像を合成してカラー光学像(カラー映像光,カラー画像光)とする機能を有する。色合成プリズム80の入射面の内、対向する入射面に入射したG光とB光は、クロスしたG光用のダイクロイック膜およびB光用のダイクロイック膜でそれぞれ反射され、また、中央の入射面に入射したR光は直進して、合成され、出射面から出射する。その後、例えばズームレンズであるような投射レンズ85によって、スクリーン(図示せず)に投影される。
なお、リレー光学手段40は、光源11からR光用の反射型液晶パネル60Rまでの光路長(R光路長)および光源11からB光用の反射型液晶パネル60Bまでの光路長(B光路長)に対して、光源11からG光用の反射型液晶パネル60Gまでの光路長(G光路長)が長いので、これを補正するためのものである。
ここで、リレー光学手段40について詳細に述べておく。
G光路上の第1のリレーレンズ41の近傍には、照明光学手段20により第1のアレイレンズ21の各レンズセル像が重畳した仮想液晶表示像200が結像する。この仮想液晶表示像200をG光用の反射型液晶パネル60Gにリレー(写像)するのがリレー光学手段40の目的である。すなわち、リレー光学手段40の第2のリレーレンズ42は、仮想液晶表示像200をG光用の反射型液晶パネル60G上に写像する。つまり、仮想液晶表示像200とG光用の反射型液晶パネル60Gは、物と像の関係にある。また、リレー光学手段40のフィールドレンズである第1のリレーレンズ41は、G光用の反射型液晶パネル60G上に結像する像の照度が隅々まで均一となるように、仮想液晶表示像200を通過した光を第2のリレーレンズ42近傍に集光する。第2のリレーレンズ42近傍には第2のアレイレンズ22上に形成された、複数のアーク像(2次光源像)が形成される。つまり、第2のアレイレンズ22と第2のリレーレンズ42は物と像の関係にある。
次に、G光路のリレー光学手段に配置されたトリミングフィルタ,NDフィルタについて説明する。
上記したように、従来と異なり、本発明においては、色分離光学手段30からG光用の反射型液晶パネル60Gまでの光路長が、色分離光学手段30からR光用の反射型液晶パネル60Rまでの光路長及び色分離光学手段30からB光用の反射型液晶パネル60Bまでの光路長よりも長く、リレー光学手段が配置される光路をG光路とする。図1から明らかなように、G光を分離するダイクロイックミラー31とリレー光学手段40との間と、リレー光学手段40の第2のリレーレンズ42と第3のリレーレンズ43との間には、模式的に表現されているが、十分な空間的スペースがあり、光軸に直交する平板状の光学要素を配置しても、この間を広げる必要は生じない。そこで、本実施例では、リレー光学手段側の光路をG光路とし、G光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子(例えばトリミングフィルタ91)と、G光を所定量減衰させる光学素子(例えばNDフィルタ92)とを、リレー光学手段40の第2のリレーレンズ42と第3のリレーレンズ43との間に形成されるスペース部に配置する。ここでは、これらの光学素子の寿命特性を考慮して、図1に示すように、光束面積が大きくなる第3のリレーレンズ43側に配置する。例えば、減衰させたG光が熱に変わるNDフィルタ92を光束が集光する第2のリレーレンズ近傍に配置すると、NDフィルタ92の温度上昇が高くなり、寿命特性が劣化する懸念がある。
光源11として例えば超高圧水銀ランプを用いると、光源11から射出される光エネルギーは、図2に示すように、570nmより長波長成分である黄色の光エネルギーが大きい。このため、このままではG光用の反射型液晶パネル60Gに入射する光束に黄色成分が混色して黄緑色となってしまう。そこで、黄色成分を除去し、G光用の反射型液晶パネル60Gに入射する光束の色純度を上げるために、G光路上にG光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子(例えばトリミングフィルタ91)を挿入する。なお、図2において、例えばa点435nm〜b点465nmの範囲がB光の波長帯域、c点535nm〜d点560nmの範囲がG光の波長帯域、e点600nm〜f点630nmの範囲がR光の波長帯域である。
また、ホームシアター用途の場合、色温度が10000°K以上の青みがかった白色表示が好まれる。そこで、G光路上にG光を所定量減衰させる光学素子(例えばNDフィルタ92)を挿入する。
ホームシアター用途として、色純度を高め、青みがかった白色表示を行うために、従来のように、色合成プリズムの中央位置に配置されたG光用の反射型液晶パネルに至るG光路上にこれらの光学素子を挿入すると、発明が解決しようとする課題の項で指摘したように、投射型映像表示装置のサイズが増大してしまう。
図5は、従来の投射型映像表示装置の模式構成図である。なお、図1と共通な要素には同一な符号を付して示し、その説明を省略する。
図3において、色分離光学手段35は、R光を透過しG光とB光を反射するダイクロイックミラー36と、ダイクロイックミラー36で反射されたG光とB光を分離するダイクロイックミラー37とからなる。また、PBS61'(61’R,61’G,61’B)は、従来構成のサイズの大きいPBSである。
図3に示すように、従来では、G光用の反射型液晶パネル60Gからの射出光を色合成プリズム80の中央入射面に入射するように配置している。従って、ホームシアター用途を考慮すると、PBS61’Gの入射面側にフィールドレンズ53G,偏光板51Gを介してNDフィルタ92やトリミングフィルタ91を配置することになる。ここでは、PBS61’Gとダイクロイックミラー37との間にNDフィルタ92を配置し、ダイクロイックミラー36とダイクロイックミラー37との間にトリミングフィルタ91を配置している。NDフィルタ92を挿入すると、挿入する前より、PBS61’Gとダイクロイックミラー37との間の間隔が広がる。PBS61’Gとダイクロイックミラー37との間の間隔が広がると、B光のPBS61’Bへの入射位置も変わり、PBS61’Bが大きくなる。PBS61’Bが大きくなると、パネルと色合成プリズムとの光路長を合せるために、他のPBS61’R,PBS61’Gもサイズが大きくなる。各PBS61'の色合成プリズム側の灰色部分が大きくなった分である。また、ダイクロイックミラー36とダイクロイックミラー37との間の間隔も広がる。従って、NDフィルタ92やトリミングフィルタ91を配置すると、投射型映像表示装置のサイズが増大することとなる。
図6は、別の従来の投射型映像表示装置の模式構成図である。G光用のフィールドレンズ53Gとダイクロイックミラー37との間にNDフィルタ92を挿入すると、挿入する前より、G光用のPBS61Gとダイクロイックミラー37との間の間隔が広がる。G光用のPBS61Gとダイクロイックミラー37との間の間隔が広がると、B光用のPBS61Bへの入射位置も変わるので、図4では、その分、色合成プリズム80'を大きくしている。
以上述べたように、従来技術では、NDフィルタ92やトリミングフィルタ91を配置すると、投射型映像表示装置のサイズが増大することとなる。
しかし、本実施例では、リレー光学手段40の第2のリレーレンズ42と第3のリレーレンズ43との間のスペース部に、トリミングフィルタ91やNDフィルタ92を配置するので、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑えながら、ホームシアター用途に必要な色純度の向上や青みがかった白色表示を実現することができる。 なお、透過型ライトバルブを用いた3板式投射型映像表示装置(透過式投射型映像表示装置)の場合、図7(特許文献1の図1に同様な記載あり)に示される投射型映像表示装置から明らかなように、リレー光学手段が配置される色光路上に、色合成プリズム780の中央に配置される第2のライトバルブ760Gに向かう色光を分離する第2のダイクロイックミラー732を配置する。また、リレー光学手段の第1のリレーレンズ741と第2のリレーレンズ742の間に、光路を折り曲げる全反射ミラー745を配置する。なお、これらの第2のダイクロイックミラー732や全反射ミラー745は、光軸に対して略45°傾斜している。従って、第2のダイクロイックミラー732と第2のライトバルブ760Gとの間を小さくして、投射型映像表示装置の小型化を図るために、本発明を適用し、リレー光学手段740側の光路をG光路としても、第2のダイクロイックミラー732と第1のリレーレンズ741との間の間隔、および、第2のリレーレンズ742と第3のリレーレンズ743との間の間隔が小さく、トリミングフィルタやNDフィルタを挿入できるスペースの確保が難しい。
これに対して、反射型ライトバルブの場合には、第1ダイクロイックミラーと第1のリレーレンズとの間には、第2ダイクロイックミラーがなく、また、第2のリレーレンズと第3のリレーレンズの間に光路を折り曲げる全反射ミラーもなく、また、ライトバルブと色合成プリズムとの間にPBSがあるため光路長も長くなるので、本発明を用いることが可能となる。
また、以上述べた本発明による第1の実施例は、前方に配置された被投射面に投射する所謂前面投射型映像表示装置のみならず、筐体に備えた透過型スクリーンに背面側から投射する所謂背面投射型映像表示装置にも好適に適用することができる。近年では、奥行きが薄い平面型表示装置が普及してきており、奥行きの薄い背面投射型表示装置も期待されている。従って、本実施例による投射型映像表示装置のサイズ増大の抑制は、背面投射型表示装置にも適用できることはいうまでもない。
図5は、本発明による第2の実施例を示す投射型映像表示装置の模式構成図である。なお、図1に共通な要素には同一な符号を付して示し、その説明を省略する。
第1の実施例では、トリミングフィルタやNDフィルタをG光路内に配置されるリレー光学手段内に設けるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1から見て取れるように、色分離光学手段30におけるG光を分離するダイクロイックミラー31とリレー光学手段40との間にも光学要素を配置できる大きなスペースがある。
そこで、第2の実施例では、図5に示すように、ダイクロイックミラー31とリレー光学手段40の第1のリレーレンズ41との間に、一例として、黄色成分を除去し、G光用の反射型液晶パネル60Gに入射する光束の色純度を上げるためのトリミングフィルタ91を配置する。
本実施例によっても、実施例1と同様に、投射型映像表示装置のサイズの増大を抑えながら、ホームシアター用途に必要な色純度の向上や青みがかった白色表示を実現することができる。
なお、G光を所定量減衰させる光学素子であるNDフィルタ92も、ダイクロイックミラー31と第1のリレーレンズ41との間で、光束面積が大きい第1のリレーレンズ41近傍に配置してもよい。しかし、NDフィルタ92は、極力G光用の反射型液晶パネル60Gに近い個所に配置するのが望ましく、第2の実施例でも、NDフィルタ92は第3のリレーレンズ43近傍側に配置するものとする。
第1の実施例を示す投射型映像表示装置の模式構成図。 光源である超高圧水銀ランプの分光エネルギーを示す図。 第2の実施例を示す投射型映像表示装置の模式構成図。 従来の反射式投射型映像表示装置の模式構成図。 別の従来の反射式投射型映像表示装置の模式構成図。 別の従来の反射式投射型映像表示装置の模式構成図。 従来の透過式投射型映像表示装置の模式構成図。
符号の説明
1…光軸、10…光源ユニット、11…光源、12…リフレクタ、20…照明光学手段、21…第1のアレイレンズ、22…第2のアレイレンズ、24…偏光変換素子、26…重畳レンズ、30…色分離光学手段、31,32…ダイクロイックミラー、35…色分離光学手段、36,37…ダイクロイックミラー、40…リレー光学手段、41…第1のリレーレンズ、42…第2のリレーレンズ、43…第3のリレーレンズ、45…全反射ミラー、51…偏光板、53…フィールドレンズ、60…反射型液晶パネル、61…PBS、71…λ/2波長板、80…色合成プリズム、85…投射レンズ、91…トリミングフィルタ、92…NDフィルタ、200…仮想液晶表示像

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光源光を赤色光、青色光、及び、緑色光に分離する色分離光学手段と、
    前記色分離光学手段で分離された赤色光、青色光、及び、緑色光の光路上にそれぞれ配置され、入射された赤色光、青色光、及び、緑色光をそれぞれ光変調して光学像を形成する反射型ライトバルブと、
    前記反射型ライトバルブでそれぞれ形成された赤色光、青色光、及び、緑色光の光学像を合成してカラー光学像とする色合成手段と、
    前記色合成手段で合成されたカラー光学像を拡大して投射する投射手段を備え、
    前記色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、前記色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び前記色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、前記色分離光学手段から前記緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路上には、複数のレンズからなるリレー光学手段が設けられ、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の投射型映像表示装置において、
    前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の投射型映像表示装置において、
    前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の出射側の間に、所望の偏光成分を除去する光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  4. 請求項1に記載の投射型映像表示装置において、
    前記リレー光学手段は、前記色分離光学手段側に配置された第1のリレーレンズと、前記緑色光が入射する反射型ライトバルブ側に配置された第3のリレーレンズと、前記第1のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に配置された第2のリレーレンズとを含み、前記第2のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  5. 請求項2に記載の投射型映像表示装置において、
    前記リレー光学手段は、前記色分離光学手段側に配置された第1のリレーレンズと、前記緑色光が入射する反射型ライトバルブ側に配置された第3のリレーレンズと、前記第1のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に配置された第2のリレーレンズとを含み、前記第2のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  6. 請求項3に記載の投射型映像表示装置において、
    前記リレー光学手段は、前記色分離光学手段側に配置された第1のリレーレンズと、前記緑色光が入射する反射型ライトバルブ側に配置された第3のリレーレンズと、前記第1のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に配置された第2のリレーレンズとを含み、前記第2のリレーレンズと第3のリレーレンズとの間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子、前記所望の偏光成分を除去する光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の投射型映像表示装置において、
    前記反射型ライトバルブを駆動する駆動回路を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  8. 光源と、
    前記光源から射出された光源光を赤色光、青色光、及び、緑色光に分離する色分離光学手段と、
    前記色分離光学手段で分離された赤色光、青色光、及び、緑色光の光路上にそれぞれ配置され、入射された赤色光、青色光、及び、緑色光をそれぞれ光変調して光学像を形成する反射型ライトバルブと、
    前記反射型ライトバルブでそれぞれ形成された赤色光、青色光、及び、緑色光の光学像を合成してカラー光学像とする色合成手段と、
    前記色合成手段で合成されたカラー光学像を拡大して投射する投射手段を備え、
    前記色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、前記色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び前記色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、前記色分離光学手段から前記緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路上には、複数のレンズからなるリレー光学手段が設けられ、前記色分離光学手段の出射側と前記リレー光学手段の入射側の間に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  9. 請求項8に記載の投射型映像表示装置において、
    前記リレー光学手段の出射側の近傍に、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  10. 請求項8又は9に記載の投射型映像表示装置において、
    前記リレー光学手段の出射側の近傍に、所望の偏光成分を除去する光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  11. 光源と、
    前記光源から射出された光源光を赤色光、青色光、及び、緑色光に分離する色分離光学手段と、
    前記色分離光学手段で分離された赤色光、青色光、及び、緑色光の光路上にそれぞれ配置され、入射された赤色光、青色光、及び、緑色光をそれぞれ光変調して光学像を形成する反射型ライトバルブと、
    前記反射型ライトバルブでそれぞれ形成された赤色光、青色光、及び、緑色光の光学像を合成してカラー光学像とする色合成手段と、
    前記色合成手段で合成されたカラー光学像を拡大して投射する投射手段を備え、
    前記色分離光学手段から緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長が、前記色分離光学手段から赤色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長及び前記色分離光学手段から青色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路長よりも長く、前記色分離光学手段から前記緑色光が入射する反射型ライトバルブまでの光路上には、複数のレンズからなるリレー光学手段が設けられ、前記リレー光学手段の出射側の近傍に、前記緑色光に含まれる所定波長領域の色光成分を選択的に減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  12. 請求項11に記載の投射型映像表示装置において、
    前記リレー光学手段の出射側の近傍に、前記緑色光を所定量減衰させる光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  13. 請求項11又は12に記載の投射型映像表示装置において、
    前記リレー光学手段の出射側の近傍に、所望の偏光成分を除去する光学素子を備えたことを特徴とする投射型映像表示装置。
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