JP2008292590A - 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成装置用のプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】静電潜像担持体1と、帯電手段3と、静電潜像形成手段5と、現像手段6と、転写手段10と、定着手段と、クリーニング手段14と、静電潜像担持体表面に気流を噴射する気流発生手段16とを備えており、静電潜像担持体は、電荷発生層、電荷輸送層、及び電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性化合物(A)と電荷輸送性構造を有する1官能のラジカル重合性化合物(B)との反応物を含有する架橋型電荷輸送層とを有し、気流発生手段16は、静電潜像担持体1周辺の雰囲気温度以下の気流を噴射する画像形成装置。
【選択図】図1
Description
好ましい本発明は、前記ラジカル重合性化合物(A)が、異なる構造を有する複数種のラジカル重合性化合物を含み、ラジカル重合性化合物(A)の少なくとも1種が、下記構造式(1)で表される化合物であることを特徴とする前記画像形成装置である。
好ましい本発明は、前記ラジカル重合性化合物(A)及びラジカル重合性化合物(B)におけるラジカル重合性官能基が、アクリロイルオキシ基及びメタクリロイルオキシ基の少なくともいずれかであることを特徴とする前記画像形成装置である。
本発明における帯電工程は、静電潜像担持体表面を均一に帯電させる工程で静電潜像形成工程の前工程である。静電潜像担持体(感光体ともいう。)としては、その形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状で回転式のものが好適に用いられる。なお、静電潜像担持体については追って詳述する。帯電工程は、静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより行うことができ、帯電手段により実施される。帯電手段としては、例えば帯電器が挙げられ、帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。また、2以上の複数の帯電器を並べて設けることが望ましく、複数の帯電器を用いると高速の画像形成においても安定した帯電をすることができる。
本発明における静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。静電潜像の形成は、例えば、帯電工程で静電潜像担持体の表面を一様に帯電させた後、露光器等の静電潜像形成手段を用いて像様に露光することにより行うことができ、により行うことができる。露光器としては、帯電器により帯電された静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
現像工程は、静電潜像をトナー乃至現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程であり、現像手段により行うことができる。現像手段は、例えば、トナー乃至現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、トナー乃至現像剤を収容し、前記静電潜像にトナー乃至現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられる。通常、現像器は、乾式現像方式が用いられる。また、単色用現像器であってもよいし、多色用現像器であってもよく、例えば、トナー乃至現像剤を摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、回転可能なマグネットローラとを有してなるもの、などが好適に挙げられる。
転写工程は、可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、中間転写体上に可視像を一次転写した後、可視像を記録媒体(記録媒体、記録紙とも言う。)上に二次転写する態様が好ましく、トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。転写工程は、例えば、可視像を転写帯電器を用いて静電潜像担持体を帯電することにより行うことができ、転写手段により行うことができる。転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。なお、中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色のトナーに対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、などが挙げられる。加熱加圧手段における加熱は、通常、80〜200℃が好ましい。なお、定着手段としては、目的に応じて、上記定着装置と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
クリーニング工程は、前記静電潜像担持体上をクリーニング手段を用いてクリーニングするクリーニング工程である。前記クリーニング手段としては、例えば、クリーニングブレード、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ、等が挙げられる。本発明においては、公知のクリーニング条件、ブレード材料を使用できる。ブレードクリーニング方式に用いられるゴムブレードの材質としては、例えば、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレインゴム、ブタジエンゴム、等が挙げられ、これらの中でも、ウレタンゴムが特に好ましい。
気流発生工程は、静電潜像担持体近辺の雰囲気温度以下の温度の気流を静電潜像担持体表面に噴射する工程であり、静電潜像担持体上にトナー像が付着している現像工程からトナー像が転写される転写工程の間以外の工程で実施することができるが、帯電工程又は静電潜像形成工程の直前に実施することが最も有効な効果が得られ望ましい。ここで雰囲気温度以下とは静電潜像担持体近辺の雰囲気温度から雰囲気温度より10℃低い温度までの範囲を表し、より好ましくは雰囲気温度から雰囲気温度より7℃低い温度範囲を示す。雰囲気温度より高い温度、あるいは雰囲気温度より10℃より低い温度の気流の吹きつけは、静電潜像担持体の特性の変化を引き起こすことから、望ましくない。なお、静電潜像担持体近辺の雰囲気温度とは、通常は室温と変わらないが、画像形成装置内は、発熱部があり、静電潜像担持体近辺の雰囲気温度が多少高くなっている場合があり、そのときは静電潜像担持体近辺の雰囲気温度でもよい。噴射する気流の温度は、室温以下とすることが好ましい。これは、静電潜像担持体表面の有機感光層の温度が上がりすぎて帯電性能が劣化しないためである。
除電工程は、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加して除電を行う工程であり、除電手段により好適に行うことができる。除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
図1に基づいて本発明の画像形成装置について具体的形態例に説明する。この画像形成装置は、静電画像担持体(像担持体と略称する。)を用い、像担持体に、帯電、画像露光、現像の過程を経た後、画像保持体(転写紙)へのトナー画像の転写、定着及び感光体表面のクリーニングというプロセスよりなる(又は手段を有する)画像形成装置である。
この画像形成手段は、複写装置、ファクシミリ、プリンタ内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形態でそれら装置内に組み込まれ、着脱自在としたものであってもよい。プロセスカートリッジの一例を図3に示す。
本発明の画像形成装置に用いられる静電潜像担持体は、有機材料の感光層を有し、特に表面層は、耐傷性、耐摩耗性の優れた特別の材料からなっているので、詳しく説明する。本発明の画像形成装置に用いられる静電潜像担持体は、支持体と、支持体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層をこの順に積層してなる感光層とを有してなり、架橋型電荷輸送層が電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性化合物(A)と電荷輸送性構造を有する1官能のラジカル重合性化合物(B)との反応物を含有する。この静電潜像担持体は、気流発生工程で説明したような気流を吹き付けによる有害物質の除去効果もあり、耐傷性、耐摩耗性の高い、高湿環境下において表面抵抗が低下せず、また高速プロセス等で見られる高温環境下においても長期間にわたり高耐久及び高画質な画像を形成することが出来る。
本発明の画像形成装置に用いられる静電潜像担持体は、支持体と、電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層をこの順に積層してなる感光層とを有している。図2は、本発明の画像形成装置に用いられる静電潜像担持体(感光体ともいう。)の一例を示す概略断面図である。この静電潜像担持体は、導電性支持体(31)上に、接着機能を強化する下引き層(33)、電荷発生機能を有する電荷発生層(35)と、電荷輸送物機能を有する電荷輸送層(37)と、架橋型電荷輸送層(39)がこの順に積層されてなる積層構造の感光体である。
導電性支持体(31)としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すものであることが好ましく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金等の金属;酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物を蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板及びそれらを押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理を施した管などを使用することができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも支持体として用いることができる。
感光層は、電荷発生機能を有する電荷発生層と、電荷輸送物機能を有する電荷輸送層と、架橋型電荷輸送層がこの順に積層されてなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
電荷発生層は、電荷発生機能を有する電荷発生物質を主成分として含み、バインダー樹脂、更に必要に応じてその他の成分を含んでなる。電荷発生物質としては、無機系材料と有機系材料をいずれも好適に用いることができる。
電荷輸送層は、電荷輸送機能を有する層であり、電荷輸送機能を有する電荷輸送物質及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成させる。
構造式(3)で示される電荷輸送性化合物のR7、R8、R9、R10、R11、R12及びR13、R14、R15及びp1、p2、p3の組み合わせとしては、具体的には下表1〜3に示される組み合わせが挙げられるが、これらの組み合わせの構造の化合物に限定されるものではない。
電荷輸送層上に、後述する架橋型電荷輸送層塗工液を塗布し、必要に応じて乾燥後、熱や光照射の外部エネルギーにより硬化反応を開始させ、架橋型電荷輸送層が形成される。架橋型電荷輸送層は、電荷輸送機能を有し架橋構造の重合物を有する層であり、少なくとも電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性化合物(A)と1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物(B)を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷輸送層上に塗布、乾燥し硬化させることにより形成させる。
構造式 : CH2=CH−X1−
[但し、X1は、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基、置換基を有していてもよいアルケニレン基、−CO−基、−COO−基、−CON(R10)−基(但し、R10は、水素原子、メチル基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基、ナフチルメチル基、フェネチル基等のアラルキル基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基を表す。)、又は−S−基を表す。]
これらの置換基としては、具体的には、ビニル基、スチリル基、2−メチル−1,3−ブタジエニル基、ビニルカルボニル基、アクリロイルオキシ基、アクリロイルアミド基、ビニルチオエーテル基、等が挙げられる。
構造式 : CH2=C(Y)−X2−
[但し、Yは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、メトキシ基あるいはエトキシ基等のアルコキシ基、−COOR11基(但し、R11は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル、フェネチル基等のアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基、又はCONR12R13(但し、R12及びR13は、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基、エチル基等のアルキル基、置換基を有していてもよいベンジル基、ナフチルメチル基、あるいはフェネチル基等のアラルキル基、又は置換基を有していてもよいフェニル基、ナフチル基等のアリール基を表し、互いに同一又は異なっていてもよい。)、また、X2は前記1−置換エチレン官能基の例示構造式中のX1と同一の置換基及び単結合、アルキレン基を表す。ただし、Y,X2の少なくとも何れか一方がオキシカルボニル基、シアノ基、アルケニレン基、及び芳香族環である。)なお、X2、Yについての置換基に更に置換される置換基としては、例えばハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、エチル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基、フェニル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、などが挙げられる。]。
(1)同様の理由により、5個のラジカル重合性官能基を有するモノマーを用いるときには、このモノマーを20〜99質量%含有することが好ましく、30〜97質量%がより好ましく、40〜95質量%が更に好ましい。
(2)同様の理由により、4個のラジカル重合性官能基を有するモノマーを用いるときには、このモノマーを0.01〜30質量%含有することが好ましく、0.1〜20質量%がより好ましく、3〜5質量%が更に好ましい。
(3)同様の理由により、3個のラジカル重合性官能基を有するモノマーを用いるときには、このモノマーを0.01〜30質量%含有することが好ましく、0.1〜20質量%がより好ましく、3〜5質量%が更に好ましい。
(a)1個のアクリロイルオキシ基及び5個の水素基を有する化合物
(b)2個のアクリロイルオキシ基及び4個の水素基を有する化合物
(c)3個のアクリロイルオキシ基及び3個の水素基を有する化合物
(d)4個のアクリロイルオキシ基及び2個の水素基を有する化合物。
(a)1個のメタクリロイルオキシ基及び5個の水素基を有する化合物
(b)2個のメタクリロイルオキシ基及び4個の水素基を有する化合物
(c)3個のメタクリロイルオキシ基及び3個の水素基を有する化合物
(d)4個のメタクリロイルオキシ基及び2個の水素基を有する化合物。
(1)ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基等が挙げられる。
(2)アルキル基、好ましくは、C1〜C12とりわけC1〜C8、更に好ましくはC1〜C4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基には更にフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアルコキシ基、フェニル基又はハロゲン原子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換されたフェニル基を有していてもよい。具体的にはメチル基、エチル基、n−ブチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−プロピル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキエチル基、2−エトキシエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基、4−フェニルベンジル基、等が挙げられる。
(3)アルコキシ基(−OR2)であり、R2は前記(2)で定義したアルキル基を表す。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、ベンジルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、等が挙げられる。
(4)アリールオキシ基であり、アリール基としてはフェニル基、ナフチル基が挙げられる。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアルキル基又はハロゲン原子を置換基として含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、等が挙げられる。
(5)アルキルメルカプト基又はアリールメルカプト基であり、具体的には、メチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基、等が挙げられる。
(6)下記構造式(6)で表される基が挙げられる。
(7)メチレンジオキシ基、又はメチレンジチオ基等のアルキレンジオキシ基又はアルキレンジチオ基等が挙げられる。
(8)置換又は無置換のスチリル基、置換又は無置換のβ−フェニルスチリル基、ジフェニルアミノフェニル基、ジトリルアミノフェニル基等が挙げられる。
ーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルベルオキサイド、t−ブチルヒドロベルオキサイド、クメンヒドロベルオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシ)プロパン等の過酸化物系開始剤;アゾビスイソブチルニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、アゾビスイソ酪酸メチル、アゾビスイソブチルアミジン塩酸塩、4,4'−アゾビス−4−シアノ吉草酸等のアゾ系開始剤、などが挙げられる。
本発明の画像形成装置に用いられる静電潜像担持体においては、電荷輸送層と架橋型電荷輸送層の間に、架橋型電荷輸送層への電荷輸送層成分混入を抑える又は両層間の接着性を改善する目的で中間層を設けることが可能である。このための中間層としては、架橋型電荷輸送層塗工液に対し不溶性又は難溶性であるものが適しており、一般にバインダー樹脂を主成分として用いる。これら樹脂としては、ポリアミド、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。中間層の形成方法としては、前記塗工法が採用される。なお、前記中間層の厚さは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、0.05〜2μmが好適である。
本発明の画像形成装置に用いられる静電潜像担持体においては、導電性支持体と感光層との間に下引き層を設けることができる。下引き層は一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。該樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。また、前記下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等を図るため、例えば、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末顔料を添加することができる。
クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノン、などが挙げられる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の例において「部」は「質量部」を表す。
(1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物(B)の合成)
本発明における1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物(B)は、例えば、特許第3164426号公報に記載の方法にて合成できる。以下に、この一例を示す。
(1)ヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式(9))の合成
メトキシ基置換トリアリールアミン化合物(下記構造式(8))113.85g(0.3mol)と、ヨウ化ナトリウム138g(0.92mol)にスルホラン240mlを加え、窒素気流中で60℃に加温した。この液中にトリメチルクロロシラン99g(0.91mol)を1時間かけて滴下し、約60℃の温度で4時間半撹拌し反応を終了させた。この反応液にトルエン約1.5Lを加えて室温まで冷却し、水と炭酸ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した。その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィー処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン:酢酸エチル=20:1)にて精製した。得られた淡黄色オイルにシクロヘキサンを加え、結晶を析出させた。このようにして下記構造式(9)の白色結晶88.1g(収率=80.4%)を得た。融点は64.0〜66.0℃であり、元素分析値(%)は表16に示した。
上記(1)で得られたヒドロキシ基置換トリアリールアミン化合物(構造式(9))82.9g(0.227mol)をテトラヒドロフラン400mlに溶解し、窒素気流中で水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:12.4g,水:100ml)を滴下した。この溶液を5℃に冷却し、アクリル酸クロライド25.2g(0.272mol)を40分かけて滴下した。その後、5℃にて3時間撹拌し反応を終了させた。この反応液を水に注ぎ、トルエンにて抽出した。この抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液と水で繰り返し洗浄した。その後、このトルエン溶液から溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィー処理(吸着媒体:シリカゲル、展開溶媒:トルエン)にて精製した。得られた無色のオイルにn−ヘキサンを加え、結晶を析出させた。このようにして例示化合物No.54の白色結晶80.73g(収率=84.8%)を得た。融点は117.5〜119.0℃であり、元素分析値(%)は表17に示した。
本発明における2官能の電荷輸送性構造を有する化合物ジヒドロキメチルトリフェニルアミンは、下記反応式(A)、(B)に従って以下の方法にて製造した。まず、温度計、冷却管、攪拌装置、及び滴下ロートの付いたフラスコに、下記反応式で表される化合物(1)49g、及びオキシ塩化リン184gを入れ、加熱溶解した。滴下ロートよりジメチルホルムアミド117gを徐々に滴下し、その後反応液温を85〜95℃に保ち、約15時間攪拌を行った。次に反応液を大過剰の温水に徐々に注いだ後、攪拌しながらゆっくり冷却した。次いで、析出した結晶を濾過及び乾燥した後、シリカゲル等により不純物吸着及びアセトニトリルでの再結晶により精製を行って化合物(2)を得た。収量は30gであった。得られた化合物(2)30gとエタノール100mlをフラスコに投入し攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム1.9gを徐々に添加した後、液温を40〜60℃に保ち、約2時間攪拌を行った。次に、反応液を約300mlの水に徐々にあけ、攪拌して結晶を析出させた。濾過後、充分に水洗して、乾燥し化合物(3)を得た。収量は30gであった。
<静電潜像担持体1の作製>
モアレ防止のための切削加工を施したアルミニウムパイプ(直径100mm×長さ380mm)上に、下記組成の下引き層用塗工液を浸漬法で塗工し、厚さ3.0μmの下引き層を設けた。
<下引き層用塗工液>
・アルキッド樹脂・・・6部
(ベッコゾール1307−60−EL、大日本インキ化学工業株式会社製)
・メラミン樹脂・・・4部
(スーパーベッカミン G−821−60、大日本インキ化学工業株式会社製)
・酸化チタン・・・40部
・メチルエチルケトン・・・50部。
<電荷発生層用塗工液>
・チタニルフタロシアニン顔料:1.5部
・ポリビニルアセタール:(BM−S、積水化学社製)0.5部
・メチルエチルケトン:70部。
<電荷輸送層用塗工液>
・電荷輸送物質(下記構造式)・・・25部
・ビスフェノールZ型ポリカーボネート(重量平均分子量(Mw)=150000)・・・30部
・テトラヒドロフラン・・・300部
<架橋型電荷輸送層用塗工液>
・電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー・・・10部
(トリメチロールプロパントリアクリレート(KAYARAD TMPTA、日本化薬株式会社製、分子量:296、官能基数:3官能、分子量/官能基数=99)
・1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物(例示化合物No.54)・・・10部
・光重合開始剤としての1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)・・・1部
・テトラヒドロフラン・・・100部。
得られた静電潜像担持体1を、2つの帯電チャージャーを備える画像形成装置(imgio MP1350、株式会社リコー製)に取り付けて、さらに静電潜像担持体に直接気流を吹き付けることが可能になるように、画像形成装置内に送風ファンを取り付け、本発明の画像形成装置とした。この画像形成装置を以下のようにして評価した。評価を行う室内は23℃、50%RHとして、続いて、装置を連続稼働させた状態での静電潜像担持体の表面温度を非接触型の放射温度計にて測定し、静電潜像担持体の表面温度が23℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した。その後、A4サイズの普通紙にて、印字比率6%の画像を30,000枚連続で複写した後、ハーフトーン画像と16階調のグレースケール画像を出力した(グレースケールは階調数が多い程、良好な画像であることを表す。)。
実施例1において、画像形成装置内にペルチェ素子と温度コントローラ、及び送風ファンを取り付け、静電潜像担持体の表面温度が18℃で一定に保持されるように調整した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、A4サイズの普通紙にて、印字比率6%の画像を30,000枚連続で複写の実施を始めてから1時間経過した後に、送風ファンを起動させ、静電潜像担持体の表面温度が23℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
画像形成装置に内蔵されている表面電位計の出力を外部でモニター可能なように、リード線とレコーダを取り付けた。続いて、静電潜像担持体の露光部電位を測定するため、複写は実施せず、静電潜像上で全黒画像の書き込みを行った際の表面電位計の出力値をモニターした。その後、送風ファンを起動しない以外は実施例1と同様に、A4サイズの普通紙にて、印字比率6%の画像を30,000枚連続で複写の実施を開始した。その際、静電潜像担持体の表面電位を適宜モニターするため、1000枚の連続複写毎に複写を1時的に中断し、前記と同様に静電潜像上で全黒画像の書き込みを行った際の表面電位計の出力値をモニターし、連続複写開始時の露光部電位に対し20(V)変動した後に、送風ファンを起動させ、静電潜像担持体の表面温度が23℃で一定に保持されるように送風量を調整し、実施例1と同様に評価を実施した。
画像形成装置に内蔵されている2つの帯電チャージャのうち、クリーニング装置により近いところに位置する1つのみを取り外し、1つの帯電チャージャにした以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、静電潜像担持体に送風を実施しなかった以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、静電潜像担持体に直接熱風を吹き付けることが可能になるように、ヒーターを追加し、静電潜像担持体の表面温度が50℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、A4サイズの普通紙にて、印字比率6%の画像を30,000枚連続で複写を実施中は送風ファンを起動せず、1000枚の連続複写毎に静電潜像担持体を1時的に停止させた後に、静電潜像担持体の表面温度が23℃で一定に保持されるまで送風を実施した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、評価を行う室内は18℃、湿度35%RHとし、また静電潜像担持体の表面温度が18℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、評価を行う室内は18℃、湿度35%RHとし、また静電潜像担持体の表面温度が13℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、評価を行う室内は28℃、湿度70%RHとし、また静電潜像担持体の表面温度が28℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、評価を行う室内は28℃、湿度70%RHとし、また静電潜像担持体の表面温度が23℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、評価を行う室内は18℃、湿度35%RHとし、また静電潜像担持体に送風を実施しなかった以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1において、評価を行う室内は28℃、湿度70%RHとし、また静電潜像担持体に送風を実施しなかった以外は実施例1と同様に評価を実施した。
実施例1を実施した後、実施例1で用いた潜像担持体を画像形成装置内で一晩放置した。その後、23℃、湿度50%RHの環境下で画像形成装置の電源を投入し、画像形成を行う前に、静電潜像担持体を60秒間回転させている間に、実施例1と同様に静電潜像担持体の表面温度が23℃で一定に保持されるように送風を行った後、ハーフトーン画像と16階調のグレースケール画像を出力した。
実施例2を実施した後、実施例2で用いた潜像担持体を画像形成装置内で一晩放置した。その後、23℃、50%RHの環境下で画像形成装置の電源を投入した後、静電潜像担持体に送風を行わず、ハーフトーン画像と16階調のグレースケール画像を出力した。
−静電潜像担持体2の作製−
製造例1において、架橋型電荷輸送層用塗工液を下記組成に変更した以外は、製造例1と同様にして、静電潜像担持体2を作製した。
<架橋型電荷輸送層用塗工液>
・電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー・・・10部
(ペンタエリスリトールテトラアクリレート(SR−295,化薬サートマー製、分子量:352、官能基数:4官能、分子量/官能基数=88)
・1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物(例示化合物No.138)・・・10部
・光重合開始剤としての1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)・・・1部
・テトラヒドロフラン・・・100部。
−静電潜像担持体3の作製−
製造例1において、架橋型電荷輸送層用塗工液を下記組成に変更した以外は、製造例1と同様にして、静電潜像担持体3を作製した。
<架橋型電荷輸送層用塗工液>
・下記構造式で表される電荷輸送性構造を有さない3官能以上のラジカル重合性モノマー・・・10部
(ジペンタエリスリトールカプロラクトン変性ヘキサアクリレート(KAYARAD DPCA−60、日本化薬株式会社製、分子量:1263、官能基数:6官能、分子量/官能基数=211)
・1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物(例示化合物No.54)・・・10部
・光重合開始剤としての2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(イルガキュア651、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)・・・1部
・テトラヒドロフラン・・・100部
−静電潜像担持体4の作製−
製造例1において、架橋型電荷輸送層用塗工液を下記組成に変更した以外は、製造例1と同様にして、静電潜像担持体4を作製した。
<架橋型電荷輸送層用塗工液>
・下記構造式で表される電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー・・・95部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(ヘキサアクリレートとペンタアクリレートの質量比1:1混合物、KAYARAD DPHA、日本化薬社製)
・1官能の電荷輸送性構造を有するラジカル重合性化合物・・・95部
(例示化合物No.54)
・光重合開始剤・・・10部
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
・テトラヒドロフラン・・・1200部
−静電潜像担持体5の作製−
製造例4において、架橋型電荷輸送層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマーを下記のものに変更した以外は、製造例4と同様にして、静電潜像担持体5を作製した。
・電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー
(下記(1)及び(2)を質量比1:1で用いた2種混合モノマー)・・・95部
(1)下記構造式で表されるカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARAD DPCA−120、日本化薬社製)
−静電潜像担持体6の作製−
製造例4において、架橋型電荷輸送層用塗工液に含有される電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマーを下記のものに変更した以外は、製造例4と同様にして、静電潜像担持体6を作製した。
・電荷輸送性構造を有さないラジカル重合性モノマー
(下記(1)及び(2)を質量比1:1で用いた2種混合モノマー)・・・95部
(1)下記構造式で表されるジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
(ヘキサアクリレートとペンタアクリレートとの質量比1:1混合物;KAYARAD DPHA、日本化薬社製)
−静電潜像担持体7の作製−
製造例1において電荷発生層塗工液を、下記のように変更した以外は全て製造例1と同様にして、静電潜像担持体7を作成した。
<電荷発生層用塗工液>
・ガリウムフタロシアニン顔料: 1.5部
・ポリビニルアセタール:(BM−S、積水化学社製) 0.5部
・メチルエチルケトン: 70部。
−静電潜像担持体8の作製−
製造例1において電荷輸送層塗工液を、下記のように変更した以外は全て製造例1と同様にして、静電潜像担持体8を作成した。
<電荷輸送層用塗工液>
・電荷輸送物質(下記構造式(A))・・・25部
・ビスフェノールZ型ポリカーボネート(重量平均分子量(Mw)=150000)・・・30部
・テトラヒドロフラン・・・300部
−静電潜像担持体9の作製−
製造例1において、架橋型電荷輸送層を設けず、電荷輸送層の厚みを27μmとした以外は、製造例1と同様にして、静電潜像担持体9を作製した。
−静電潜像担持体10の作製−
製造例1と同様にして電荷輸送層までを作製した。この電荷輸送層上に、下記組成の接着層用塗布液を塗布し、100℃にて30分間の加熱処理を行い、厚み0.3μmの接着層を形成した。
<接着層用塗工液>
・シリルアクリレート(PC−7A、信越化学工業株式会社製)・・・6部
・2−ブタノン・・・200部。
−静電潜像担持体11の作製−
製造例1において、架橋型電荷輸送層を設けず、電荷輸送層の結着樹脂をビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂から下記構造式(B)のポリアリレート樹脂(重量平均分子量(Mw)=80000、Mw/Mn=2.8)に変え、厚みを27μmとした以外は、製造例1と同様にして、静電潜像担持体11を作製した。
−静電潜像担持体12の作製−
比較製造例3において、ポリアリレート樹脂(重量平均分子量(Mw)=80000、Mw/Mn=2.8)をポリアリレート樹脂(重量平均分子量(Mw)=200000、Mw/Mn=2.8)に変えた以外は、比較製造例3と同様にして、静電潜像担持体12を作製した。
得られた各静電潜像担持体1〜12を用いた以外実施例1と同様にして、画像形成装置を作製した。実施例1と同様に、評価を行う室内は23℃、相対湿度50%RHとした。この画像形成装置を連続稼働させた状態での静電潜像担持体の表面温度を非接触型の放射温度計にて測定し、静電潜像担持体の表面温度が23℃で一定に保持されるように送風ファンの送風量を調整した。その後、A4サイズの普通紙にて、印字比率6%の画像を1,000,000枚連続で複写した後、ハーフトーン画像と16階調のグレースケール画像を出力した。更に、連続複写前後における静電潜像担持体の摩耗量を渦電流式厚み計(フィッシャースコープ社製MMS)にて測定した。評価結果を表21に示す。
2 除電ランプ
3 帯電チャージャ
4 電位センサー
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
9 転写紙
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 クリーニングブレード
16 気流吹き出し部
31 導電性支持体
33 下引き層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 表面保護層
101 像担持体
102 帯電装置
103 露光
104 現像装置
105 転写体
106 転写装置
107 クリーニングブレード
Claims (16)
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、表面が帯電した前記静電潜像担持体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段と、前記可視像を記録媒体に転写した後の静電潜像担持体を清浄にするクリーニング手段と、前記静電潜像担持体表面に気流を噴射する気流発生手段とを備えており、
前記静電潜像担持体は、支持体と、該支持体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層をこの順に積層してなる感光層とを有してなり、
前記架橋型電荷輸送層は、電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性化合物(A)と電荷輸送性構造を有する1官能のラジカル重合性化合物(B)との反応物を含有し、
前記気流発生手段は、静電潜像担持体周辺の雰囲気温度以下の気流を噴射することを特徴とする画像形成装置。 - 前記静電潜像担持体に噴射する気流を制御する気流発生制御手段を備えた特徴とする請求項1に記載画像形成装置。
- 前記静電潜像担持体の作動状況を検知する作動状況検知手段を備えた特徴とする請求項1又は2に記載画像形成装置。
- 前記静電潜像担持体の表面電位を検出する表面電位検出手段を備えた特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記帯電手段は、2個以上の帯電器を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記ラジカル重合性化合物(A)が、異なる構造を有する複数種のラジカル重合性化合物を含み、ラジカル重合性化合物(A)の少なくとも1種が、下記構造式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記ラジカル重合性化合物(A)及びラジカル重合性化合物(B)におけるラジカル重合性官能基が、アクリロイルオキシ基及びメタクリロイルオキシ基の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記電荷発生層は、オキシチタニウムフタロシアニンを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記電荷輸送層は、下記構造式(3)で表される化合物を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電工程と、表面が帯電した前記静電潜像担持体に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、該静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着する定着工程と、前記可視像を記録媒体に転写した後の静電潜像担持体を清浄にするクリーニング工程と、前記静電潜像担持体の表面に気流を噴射する気流発生工程とを有する画像形成方法であって、
前記静電潜像担持体は、支持体と、該支持体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層、及び架橋型電荷輸送層をこの順に積層してなる感光層とを有してなり、
前記架橋型電荷輸送層は、電荷輸送性構造を有しない3官能以上のラジカル重合性化合物(A)と電荷輸送性構造を有する1官能のラジカル重合性化合物(B)との反応物を含有し、
前記気流発生工程は、静電潜像担持体周辺の雰囲気温度以下の気流を噴射することを特徴とする画像形成方法。 - 前記気流発生工程は、静電潜像担持体が作動中に気流を噴射することを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
- 前記気流発生工程は、静電潜像担持体が所定時間連続して作動した際に気流を噴射することを特徴とする請求項11又は12に記載の画像形成方法。
- 前記気流発生工程は、静電潜像担持体の表面電位が所定の値に達したときに気流を噴射することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 前記気流発生工程は、画像形成装置に電源を投入した後、1枚目の画像形成を開始する前に静電潜像担持体が作動するとともに、気流を噴射することを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の画像形成方法。
- 前記静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体の表面に気流を噴射する気流発生手段と、前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電手段、表面が帯電した前記静電潜像担持体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段、及び前記可視像を記録媒体に転写した後の静電潜像担持体を清浄にするクリーニング手段のうち少なくともひとつとを備えており、画像形成装置に着脱可能な、請求項1〜10に記載の画像形成装置用のプロセスカートリッジ。
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