JP2008292396A - ジェットポンプ及び原子炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率を増大できるジェットポンプ及び原子炉を提供する。
【解決手段】ジェットポンプ20はノズル部28及びリングヘッダー23を有するノズル装置9を備える。ノズル部28はリングヘッダー23の下端に結合される。ノズル装置9は軸方向に曲面を形成する内部円筒部材27の内側に冷却水吸引通路35を形成している。ノズル部28は円筒部材29,31を有し、円筒部材29と円筒部材31の間に環状の噴出口34を形成する。円筒部材31の下端32は円筒部材29の下端30よりも上方に位置している。下端32が下端30よりも上方に位置するので、噴出口34から噴出された噴出流40は、混合器11の中心軸に向って傾斜するように噴出される。このため、冷却水吸引通路35の下方で噴出流40の内側に大きな吸引力を発生する逆円錐形の減圧領域41が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ジェットポンプ及び原子炉に係り、特に、沸騰水型原子炉に適用するのに好適なジェットポンプ及び原子炉に関する。
原子炉圧力容器内にジェットポンプを設置した従来の沸騰水型原子炉(BWR)は、再循環ポンプで原子炉圧力容器内の冷却水を駆動水として吸込んで昇圧し、昇圧した駆動水をジェットポンプに供給している。そのジェットポンプは、ノズル装置、ベルマウス及び混合器が一体となった管構造を備えている。このノズルは、駆動水の速度を増加させて、ベルマウス内にその駆動水を噴出する。この噴出された駆動水によって、ノズル装置の周囲に存在する冷却水(被駆動水)が、吸引されてベルマウスを通って混合器部に流入する。混合器から排出された冷却水は、下部プレナムを経て炉心に供給される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2は、被搬送物(雨水、沈砂池に流入した下水及び固形物等)を吸引する吸引管及び吸引管を取囲む筒状部材を有するジェットポンプを記載する。更に、このジェットポンプは、吸引管を取囲んで設けられて筒状部材と吸引管の間に高圧水供給室を形成している。高圧水供給室に開口する複数の噴射口が、吸引管を取囲んで配置されている。高圧水供給室内に供給された高圧水がそれらの噴射口から噴出されることによって、吸引管から被搬送物を吸引する。
特許文献3の図3に記述されたジェットポンプは、ベンチュリー管を有し、ベンチュリー管の上流に駆動水を噴出させるノズル装置を備えている。このノズルは、内側円筒及び内側円筒を取囲む外側円筒を有する。内側円筒と外側円筒の間に形成された駆動水用流路は、断面積が駆動水の吐出側に向かって徐々に減少する環状流路になっている。駆動水用流路に供給された駆動水は、その流路の一端(環状噴出口)からベンチュリー管内に向かって噴出される。ノズル装置の周囲に存在する洗浄水が、ノズルから噴出される駆動水によってベンチュリー管内に吸引される。具体的には、この洗浄水は、ノズル装置とベンチュリー管の間に形成される第1冷却水吸引流路、及び内側円筒より内側に形成される第2冷却水吸引流路をそれぞれ通ってベンチュリー管内に流入する。ノズル装置からは円筒状態になった駆動水が噴出される。円筒状態の駆動水の横断面は連続したリングになっている。
米国特許第3,625,820号 特開2002−89499号公報 特開2001−90700号公報
ジェットポンプの性能は、以下に示すようなM比、N比、効率によって表される。M比は、駆動水(再循環水)の流量Qaに対する、吸引水(冷却水)の流量Qbの比である。
M比 = Qb/Qa ……(1)
N比は、駆動水に対する吸引水の全水頭比であり、次式で表される。
N比 = (Hc−Hb)/(Ha−Hc) ……(2)
ここで、Haはノズル装置の駆動水入口における全水頭、Hbはジェットポンプの吸引水入口における全水頭、Hcはジェットポンプ出口における全水頭である。効率は、駆動水に対する吸引水のエネルギーの比であり、M比とN比の積で表される。
効率 = M比 × N比 ……(3)
ジェットポンプとしては、高M比、高N比、高効率であることが望ましい。容量の小さい再循環ポンプを用いて、効率良くジェットポンプ出口での冷却水流量を増加することができれば、再循環系をコンパクト化することができ、再循環系の設置スペースを低減できる。
例えば、既設原子炉(例えば、BWR)の増出力時には、炉心流量を増加して炉心の冷却能力を高めることにより、出力の増大幅を拡大できる。また、運転中の炉心流量制御幅を拡大することにより、炉心内のボイド率変化を増大させて中性子の減速を調節し、燃料経済性を高めることができる。このような炉心流量の増加を可能にするためは、再循環ポンプ、給水ポンプ、及びジェットポンプの改良が考えられる。発明者らは、増出力を目的とした既設原子炉の改造においては、再循環ポンプ及び給水ポンプなどの大型機器の改造、交換に比べて、ジェットポンプの改良の方が時間短縮の面で有効であることを見出した。ジェットポンプの性能は、駆動水と吸引水の混合部の形状に大きく依存するため、駆動水のノズル装置のみを交換することにより、性能を向上できる可能性がある。
高M比で、高N比、高効率を達成するためには、新たな機能の追加が必要である。本発明では、高M比、高N比、高効率のジェットポンプを達成するための新たな手段を提供する。特に、駆動水のノズル部のみを変更することにより、ジェットポンプのノズル装置以外の部分や、再循環ポンプ、給水ポンプなどの機器の改造、交換を不要とする。
特許文献2には、環状部に複数の噴射口を設け、吸引部と混合部が一体構造となったジェットポンプの実施例がある。これは、吸引管内を通過する流体以外に吸引できないものである。もし、特許文献2に記載されたジェットポンプを原子炉圧力容器内のオープンエリアであるダウンカマ内に設置した場合には、吸引部での圧力損失が大きくなり、M比を大きくすることができない。また、吸引部での圧力損失を小さくし、M比を大きくするために口径を大きくすると、環状部が大きくなり、現状のBWRで2台1セットのジェットポンプを狭い領域であるダウンカマ内に設置できなくなる。
特許文献3に記述されたジェットポンプは、ノズル装置から噴出される駆動水の噴出流によって、ノズル装置の周囲に存在する被駆動水を、第1冷却水吸引通路及び第2冷却水吸引通路をそれぞれ通してベンチュリー管内に流入させる。特許文献3に記載されたノズル装置を特許文献1記載されたジェットポンプに用いることによって、ジェットポンプの効率を増大させることができる。しかしながら、原子炉の増出力の度合いを大きくするためには、ジェットポンプの更なる効率向上が求められる。
本発明の目的は、効率を増大できるジェットポンプ及び原子炉を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、ジェットポンプのノズル装置が、被駆動流体が流れる被駆動流体通路を有すると共に、被駆動流体通路を取り囲み駆動流体が供給されるヘッダー領域を内部に形成しているヘッダー部、及び被駆動流体通路を取り囲んでヘッダー部からの駆動流体が供給される噴出口を含み、ヘッダー部の下方に位置するノズル部を有し、ノズル部は、第1筒状部材、及び第1筒状部材の内側に配置されて第1筒状部材との間にその噴出口を形成する第2筒状部材を有し、第2筒状部材の下端が第1筒状部材の下端よりも上方に位置していることにある。
第2筒状部材の下端が第1筒状部材の下端よりも上方に位置しているので、噴出口から噴出された噴出流がジェットポンプの中心軸に向って傾斜するように噴出される。このため、ノズル装置に形成された被駆動流体通路の下方で噴出流の内側に、従来のノズル装置で発生する吸引力よりも大きな吸引力を発生する減圧領域(例えば、逆円錐形状の減圧領域)が形成される。この減圧領域の作用により、被駆動流体通路を通してジェットポンプ本体に吸引される冷却水の量が増大する。また、噴出口から噴出された噴出流がジェットポンプの中心軸に向って傾斜するように噴出されるので、噴出流とジェットポンプ本体との間の幅が広くなり、ノズル装置とジェットポンプ本体との間に形成される他の被駆動流体通路を通してジェットポンプ本体内に吸引される冷却水の量も増大する。
上記したように吸引される冷却水の量が増大する本発明のジェットポンプは、効率がさらに向上する。
本発明によれば、ジェットポンプの効率を更に向上させることができる。また、このジェットポンプを原子炉に適用した場合には、増出力への対応が容易になる。
原子炉に用いられるジェットポンプは、高効率でM比が大きいこと、つまり、吸引される水量が多いことが要求される。特許文献3に示されたジェットポンプは、環状噴出口から真下に駆動水が噴出される。環状のこの実施例で示される環状噴射水流内に吸引される水が通過する入口部構造では、急激な縮流により、大きな圧力損失があり、入口部でキャビテーション等が発生し、吸引水量を制限するためM比が小さくなり高効率は達成されない。この環状噴出ジェットポンプでの吸引水は、主にノズル装置の中心に形成された冷却水吸引通路を通過するが、この構造においては、より多く吸引水を増やす対策が施されていない。また、直下環状に噴出した水流では、噴出水が中央で閉じた形とはならないことから最大の減圧効果が得られないものである。したがって、このジェットポンプをそのまま原子炉のジェットポンプとして使用することはできない。
発明者らは、特許文献3に記載されたジェットポンプの課題の解決案を模索するために種々の検討を行った。この検討結果を以下に説明する。発明者らは、ジェットポンプのスロート内で生じる減圧効果をより増大できるノズル構造を検討した。この結果、発明者らは、ノズル装置の噴出口を形成する一対の筒状部材の形状を変えることによって、スロート内への冷却水の吸引量を増大できることを見出した。すなわち、冷却水の吸引量は、内側に配置された第2の筒状部材の下端を外側に配置された第1の筒状部材の下端よりも上方に位置させることによって、より増加した。冷却水の吸引量の増加は、ジェットポンプの効率向上に大きく貢献する。上記の構成により冷却水の吸引量の増加がもたらされる理由が、第2筒状部材の下端を第1筒状部材の下端よりも上方に位置することによって、噴出口から噴出された噴出流がジェットポンプの中心軸に向って傾斜するように噴出され、ノズル装置に形成された冷却水吸引通路の下方で噴出流の内側に大きな吸引力を発生する逆円錐形の減圧領域が形成されるからであることも突き止めた。
本発明は、上記の新たな知見、すなわち、第2筒状部材の下端を第1筒状部材の下端よりも上方に位置させるという新たな構成を見出すことによって成されたものである。
さらに、冷却水吸引通路を通して吸引される冷却水の量が、ノズル装置内に形成される冷却水吸引通路の側面に、軸方向に曲面を形成することによって増大することが分かった。このような構成を、上記した第2筒状部材の下端を第1筒状部材の下端よりも上方に位置させるという構成と併用することによって、冷却水の吸引量がさらに増加される。
冷却水吸引通路の側面を形成する内部円筒部材の外側に位置して駆動水が通過する領域(駆動水通過領域)を形成する外部円筒部材の側面に、軸方向に曲面を形成することによって、駆動水通過領域の圧力損失を低減することができる。このため(2)式の(Ha−Hc)の項のHaが小さくなるので、ジェットポンプの効率が向上する。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1のジェットポンプを、以下に説明する。本実施例のジェットポンプの構造を説明する前に、そのジェットポンプが適用される沸騰水型原子炉の概略の構造を、図1及び図2を用いて以下に説明する。
沸騰水型原子炉(BWR)は、原子炉圧力容器(原子炉容器)1を有し、原子炉圧力容器1内に炉心シュラウド6を設置している。原子炉圧力容器は、以下、RPVと称する。複数の燃料集合体(図示せず)が装荷された炉心2が、炉心シュラウド6内に配置される。気水分離器13及び蒸気乾燥器14が原子炉圧力容器1内で炉心2の上方に配置される。ジェットポンプ20が、RPV1と炉心シュラウド6の間に形成される環状のダウンカマ7内に配置される。RPV1に設けられる再循環系は、吸込み配管17、吐出配管19及び再循環ポンプ18を有する。吸込み配管17及び吐出配管19は、再循環系配管を構成し、再循環ポンプ18に接続される。吸込み配管17は、RPV1に接続されてダウンカマ7に連絡されている。吐出配管19は、ダウンカマ7内に配置されたライザ管21及び分岐管22を介してジェットポンプ20のノズル装置9に接続される。給水配管3及び主蒸気配管15がRPV1に接続される。
RPV1内の上部に存在する被駆動水である冷却水(被駆動流体、冷却材)8は、給水配管3からRPV1に供給された給水4と混合されてダウンカマ7内を下降する。冷却水8は、再循環ポンプ18の駆動によって吸込み配管17内に流入し、再循環ポンプ18によって昇圧される。この昇圧された冷却水8を、便宜的に、駆動水(駆動流体)という。この駆動水10は、吐出配管19、ライザ管21及び分岐管22を介してジェットポンプ20のノズル装置9から噴出される。ノズル装置9の周囲に存在する冷却水8は、駆動水10の噴出によって、ベルマウス24から混合器11内(スロート部内)に吸い込まれる。混合器11はスロート部及びディフューザ部を含んでいる。その冷却水8は、駆動水10と共に混合器11内を下降し、混合器11の下端(ディフューザ部の下端)から吐出される。混合器11から吐出された冷却水(被駆動水及び駆動水10を含む)を、便宜的に冷却水12と称する。冷却水12は、下部プレナム5を経て炉心2に供給される。冷却水12は、炉心2を通過する際に加熱されて水及び蒸気を含む二相流となる。気水分離器13は蒸気と水を分離する。分離された蒸気は、更に蒸気乾燥器14で湿分を除去されて主蒸気配管15に排出される。この蒸気は、蒸気タービン(図示せず)に導かれ、蒸気タービンを回転させる。蒸気タービンに連結された発電機が回転し、電力が発生する。蒸気タービンから排出された蒸気は、復水器(図示せず)で凝縮されて水となる。この凝縮水は、給水4として給水配管3よりRPV1内に供給される。気水分離器13及び蒸気乾燥器14で分離された水は、落下して冷却水8としてダウンカマ7内に達する。
ノズル装置9及び混合器11を主要な構成要素とするジェットポンプ20は、再循環ポンプ18の動力を駆動水10から冷却水8に効果的に伝え、ジェットポンプ20から吐出される冷却水12の流量を駆動水10の流量よりも増大させる。具体的には、駆動水10は、炉心2に供給する冷却水12の流量を増加するために用いられる。再循環ポンプ18によって与えられた駆動水10の運動エネルギーが冷却水8に有効に作用すると、冷却水8が駆動されて冷却水12の流量が更に増加する。そのため、駆動水10の運動エネルギーが増加するようにノズル装置9の出口における駆動水10の流速を増加させると共に、混合器11の入口部(スロート部)で流路面積をベルマウス24のそれよりも小さくすることにより冷却水8の速度を増加して静圧を減圧させる。これにより、冷却水8を混合器11に吸い込むことができ、少ない動力で必要な炉心流量を確保することができる。
このようなジェットポンプ20において、M比及びN比を上げ、効率を更に上昇させるためには、流力損失を極力小さくすること、及び駆動水で誘発される吸引力を最大限利用することが重要となる。そこで、本実施例のジェットポンプ20は、ノズル装置9において環状の噴出口32によって取り囲まれる冷却水吸引通路(被駆動流体通路)33の上部を開放して、ダウンカマ7内を下降する冷却水8の流力を損失無く吸込み力として利用し、混合器11内への冷却水8の吸込み量を増加させている。また、ノズル装置9は、環状噴出口32から駆動水10の噴出流を内側に向って噴出させている。このような噴出流を形成することによって、前述したように、被駆動水の吸引量をさらに増加することができる。
本実施例のジェットポンプ20を、図3〜図5を用いて詳細に説明する。ジェットポンプ20は、図2に示すように、ノズル装置9、ベルマウス24及び混合器11を有する。ベルマウス24及び混合器11をジェットポンプ本体と称する。混合器11は、上部のスロート部で流路断面積が狭く、スロート部よりも下方、すなわちディフューザ部内を下方に向かうにしたがってその流路断面積が徐々に増大している。ベルマウス24は、上方に向かって末広がりになっており、混合器11の上端に取り付けられている。ノズル装置9は、ベルマウス24の上部開口に対向して配置され、複数の支持板39を介してベルマウス24に取り付けられる。これらの支持板39は、ベルマウス24の周方向に等間隔に配置され、ベルマウス24の半径方向においてベルマウス24の周辺から中心に向かって伸びている。支持板39の相互間でノズル装置9とベルマウス24との間には、ノズル装置9の周囲に存在する冷却水8をベルマウス24内に導く冷却水吸引流路(被駆動流体流路)42(図3参照)が形成されている。
水平方向に伸びる2本の分岐管22が、1本のライザ管21の上端部に接続される。ライザ管21は吐出配管19に接続されている。ライザ管21は2つのジェットポンプ20の間に配置される。2本の分岐管22はそれらのジェットポンプ20の各ノズル装置9に別々に接続される。なお、図2には、ジェットポンプ20の性能を評価する上で必要となる前述の(1)式及び(2)式に用いられる変数を該当する部位に併せて記した。
ノズル装置9は、図3に示すように、リングヘッダー23及びノズル部28を有する。リングヘッダー23は、外部円筒部材25及び内部円筒部材27を有する。外部円筒部材25は、円筒部25A、及び円筒部25Aの下端につながる、軸方向に曲面を有する筒部(以下、曲面筒部という)26を有する。内部円筒部材27も、軸方向に曲面を有している。外部円筒部材25と内部円筒部材27は上端部で互いに結合される。環状空間(ヘッダー領域)33が外部円筒部材25と内部円筒部材27の間に形成される。複数の補強板36が、ノズル装置9の周方向に間隔を置いて配置され、外部円筒部材25と内部円筒部材27を連結する。これらの補強板36は、ノズル装置9の半径方向を向いて環状空間33内に配置されている。補強板36は、図5に示すように、上端部では下方に向かうに従って厚みが増大し、下端部では下方に向かって厚みが減少している。ノズル部28は、円筒部材29,31を有する。円筒部材29は外部円筒部材25の下端に設けられ、円筒部材31は内部円筒部材27の下端に設けられている。円筒部材29,31は同心円状に配置され、円筒部材31は円筒部材29の内側に位置している。ノズル部28は、円筒部材29と円筒部材31の間に噴出口34を形成している(図3参照)。噴出口34の横断面は、スリット37(図4参照)が形成されているが、実質的に環状をしている。円筒部材31の下端32は円筒部材29の下端30よりも上方に位置している。円筒部材29,31は、下端部にそれぞれ傾斜面を形成している。
ノズル装置9は、内部に冷却水吸引通路(被駆動流体通路)35を形成している。冷却水吸引通路35は、ノズル装置9の軸方向においてノズル装置9を貫通するように設けられ、内部円筒部材27及び円筒部材31の内側に位置する。ノズル装置9は、冷却水吸引通路16がRPV1の軸方向を向くようにダウンカマ7内に配置される。この配置は実施例2〜5においても適用されている。
スリット37は、ノズル装置9の半径方向に伸びてノズル装置9の周囲と冷却水吸引通路35を連絡している。スリット37はノズル装置9の軸方向にも伸びている。スリット37は、半径方向に伸びて外部円筒部材25及び内部円筒部材27に取り付けられた一対の側壁(図示せず)間に形成され、環状空間33と連通していない。
再循環ポンプ18で昇圧された駆動水10は、リングヘッダー23内の環状空間33内に導かれる。環状空間33内を流下した駆動水10は、噴出口34から噴出される。噴出口34から噴出された噴出流40は、ベルマウス24内に向かって噴出される。この噴出流40によって発生する吸引力によって、ノズル装置9の周囲に存在する冷却水8は冷却水吸引通路35を通してベルマウス24内に導かれる。さらに、ノズル装置9の周囲に存在する冷却水8は、噴出流40によって、ノズル装置9とベルマウス24の間に形成される冷却水吸引通路42を通ってベルマウス24内に吸引される。冷却水吸引通路35,42を通ってベルマウス24内に流入した冷却水8は、駆動水10と共に混合器11の下端から排出され、炉心2へと導かれる。
以上に述べたジェットポンプ20は、以下に示す(a)〜(d)の特徴を有する。この特徴によって得られる作用効果を詳細に説明する。
(a)側面(内部円筒部材27)が軸方向において曲面を有している冷却水吸引通路35を形成する。
(b)リングヘッダー23が軸方向に曲面を形成している曲面筒部26を有する。
(c)ノズル部28を構成する円筒部材31の下端32を、円筒部材29の下端30よりも上方に位置している。
(d)ノズル装置9に半径方向に延び冷却水吸引通路35に連絡されるスリットを形成する。
これらの特徴によって得られる作用効果を詳細に説明する。
冷却水吸引通路35が側面に軸方向において曲面を形成しているので、ダウンカマ7内を下降する冷却水8を吸い込む時の圧力損失を小さくできる。これによって、冷却水吸引通路35を通って吸引される冷却水8の流量Qbを増加させることができる。
リングヘッダー23が曲面筒部26を有しているので、リングヘッダー23の環状空間33内に流入した駆動水10の圧力損失を小さくすることができる。これによって、ノズル装置9の駆動水入口における全水頭Haを減少させることができる。
(a)及び(b)の特徴によって生じる効果を、図6に示す従来のノズル装置9’との比較で説明する。ノズル装置9’は、外部円筒部材43及び内部円筒部材46を有する。外部円筒部材43は、円筒部44、及び円筒部44の下端につながる漏斗状筒部45を有する。内部円筒部材46も漏斗の形状をしている。外部円筒部材43と内部円筒部材46は上端部で互いに結合される。環状空間51が外部円筒部材43と内部円筒部材46の間に形成される。ノズル装置9’のノズル部54は、円筒部材48,49を有する。円筒部材48が外部円筒部材43の下端に設けられ、円筒部材49は内部円筒部材46の下端に設けられている。円筒部材48,49は同心円状に配置される。円筒部材48と円筒部材49の間に噴出口50を形成している。円筒部材48の下端は円筒部材49の下端は同じ高さに位置している。
ノズル装置9’は、内部円筒部材46の内側に形成された冷却水吸引通路35A内に流入した冷却水8は、内部円筒部材46の漏斗状の内面に沿って下降する。内部円筒部材46と円筒部材49の接合部が角部を形成しているので、その漏斗状の内面に沿って下降する冷却水8の流れによって、冷却水吸引通路35A内でその角部付近に減圧領域53が形成される。漏斗状筒部45と円筒部材48の接合部にも角部が形成されている。環状空間51内に流入した駆動水10が漏斗状筒部45の内面に沿って下降するので、この駆動水10の流れによって、噴出口50内でその角部付近に減圧領域52が形成される。減圧領域52の形成によって噴出口50内の流路が狭くなり、減圧領域53の形成によって冷却水吸引通路35Aが狭くなるので、それぞれの流路にける圧力損失が増大する。したがって、冷却水吸引通路35Aを通して吸引される冷却水8の流量Qbが減少する。また、ノズル部54の噴出口50の入口における全水頭Haが大きくなる。
本実施例で用いられるノズル装置9は、軸方向に曲面を形成している曲面筒部26及び内部円筒部材27を有するので、減圧領域52,53が形成されない。したがって、ノズル装置9は、ノズル装置9’のように、冷却水吸引通路35及び噴出口34内の流路が狭くならない。ノズル装置9を備えた本実施例のジェットポンプ20とノズル装置9’を備えた従来のジェットポンプのそれぞれの性能を図7に示す。図7は、横軸がM比を縦軸がジェットポンプの効率を示している。円筒部材48,49のそれぞれの下端の高さが同じであるノズル装置9’を備えた従来のジェットポンプの特性は、図7において、Aで示される。軸方向に曲面を形成している曲面筒部26及び内部円筒部材27を有するノズル装置9を備えた本実施例のジェットポンプ20の特性は、Bで示される。ジェットポンプ20は、軸方向に曲面を形成している曲面筒部26及び内部円筒部材27を有することによって、Bで示されるようにジェットポンプの効率が向上する。これは、(a)の特徴によって(1)式における吸引される冷却水の流量Qbが増大し、(b)の特徴によって(2)式における、ノズル装置9の駆動水入口における全水頭Haが小さくなるためである。
(c)の特徴によって生じる効果を、図8〜図10を用いてノズル装置9’との比較で説明する。円筒部材31の下端32が円筒部材29の下端30よりも上方に位置しており、円筒部材29と円筒部材31の間の最狭小部の長さが短くなるので圧力損失を小さくでき、かつ、噴出流40を混合器11の中心軸に向いかつ下方に向かって傾斜するように噴出することができる。このため、ダウンカマ7を下降する冷却水8の、冷却水吸引通路35を通して吸引される量が増加する。この詳細な理由を、図8及び図9を用いて説明する。図8はノズル装置9’の噴出口50からの噴出流40Aの噴出状態を示し、図9は本実施例に用いるノズル装置9からの噴出流40の噴出状態を示している。
ノズル装置9’では、円筒部材48及び円筒部材49のそれぞれの下端が同じ高さに位置しているので、噴出流40Aは噴出口50から真下に噴出する。したがって、この結果、ノズル装置9’の冷却水吸引通路35Aの下方で噴出流40Aの内側に形成される減圧領域55が大きくなり(図8参照)、冷却水吸引通路35を通しての、ダウンカマ7を下降する冷却水8の吸引力57Bが小さくなる。また、ベルマウス24から流入する冷却水8においては、混合器11のスロートと噴出流40Aの間に形成される間隙G1が小さくなるので、ノズル装置9’とベルマウス24の間に形成される冷却水吸引通路42Aを経て間隙G1からスロート内に流入する冷却水8の量が少なくなる。
これに対し、ノズル装置9では、円筒部材31の下端32が円筒部材29の下端30よりも高い位置に存在するため、噴出流40が混合器11の中心軸に向いかつ下方に向かって傾斜するように噴出される。このような噴出流40によって、冷却水吸引通路35の下方で噴出流40の内側に、吸引力57Aが大きくなる逆円錐形の小さい領域である減圧領域41が形成される。したがって、ノズル装置9’での減圧領域55より減圧部容積が小さくなることから、減圧割合が大きくなる。この割合が大きい逆円錐形の減圧領域41の形成によって、ダウンカマ7を下降する冷却水8の、冷却水吸引通路35を通って吸い込まれる量が多くなる。本実施例は、噴出流40が混合器11の中心軸に向って傾斜するように噴出されるので、混合器11のスロートと噴出流40の間に形成される間隙G2が上記した間隙G1よりも広くなる。このため、冷却水吸引通路42及び間隙G2を通ってスロート内に流入する冷却水8の量も増大する。
円筒部材31の下端32が円筒部材29の下端30の高さよりも高い位置に存在する場合、例えば、下端32が下端30よりも6mm高い位置にある場合には、図10に示すように、M比が大きくなったとき、下端32と下端30が同じ高さにある場合よりも、ジェットポンプ20の効率が増大する。すなわち、円筒部材31の下端32が円筒部材29の下端30の高さよりも高い位置に存在して、噴出口34から噴出される噴出流40が混合器11、具体的にはスロートの中心軸に向って噴出されるとき、逆円錐形の減圧領域41が噴出流40の内側に形成されるので、ジェットポンプ20の効率が増大する。この効率向上は、(1)式における、吸引される冷却水の流量Qb(冷却水吸引通路35を通って吸引される冷却水8の流量と間隙G2を通って吸引される冷却水8の流量の和)が増加するからである。
軸方向に曲面を形成している曲面筒部26及び内部円筒部材27を有し、さらに、円筒部材31の下端32が円筒部材29の下端30の高さよりも高い位置に存在するノズル装置9を備えるジェットポンプ20の効率は、図11に示す特性Cのように、軸方向に曲面を形成している曲面筒部26及び内部円筒部材27を有するだけの場合(図11の特性B)よりも向上する。図11に示す特性Aはノズル装置9’を備えた従来のジェットポンプの効率を示している。
(d)の特徴によって生じる効果を以下に説明する。ノズル装置9は、冷却水吸引通路35の下方で噴出流40の内側に強力な逆円錐形の減圧領域41が(c)の特徴によって形成され、冷却水吸引通路35を通しての冷却水8の吸引量が増加する。しかしながら、RPV1内に設置された既存のジェットポンプのノズル装置をノズル装置9に交換するだけで、ジェットポンプの効率向上を図る場合を想定すると、以下の課題が生じる。既存のジェットポンプの混合器11を使用するので、スロートの内径は固定されており、この内径はさほど大きくはない。このため、交換するノズル装置9に形成される冷却水吸引通路35の吐出側の内径もあまり大きくすることができないので、減圧領域41で発生する吸引力57Aが勝り、減圧領域41でキャビテーションが発生する可能性がある。このキャビテーションの発生を緩和するために、本実施例のジェットポンプは、ノズル装置9にスリット37を形成している。減圧領域41での過剰な減圧を緩和してキャビテーションの発生を防止するために、吸引力57Aを利用し、ノズル装置9の周囲に存在する冷却水8を、スリット37を通して減圧領域41に吸引する。このようなスリット37を通しての冷却水8の吸引によっても、冷却水8の混合器11内への吸引量を増すことができる。
既設のBWRでは、ジェットポンプのベルマウス及びスロートの内径を増大することができないこと、及び狭いダウンカマ7内でノズル装置の設置スペースを増大できないこと等の理由により、ノズル装置そのものをコンパクにする必要がある。ノズル装置のコンパクト化により、ノズル装置内に形成される冷却水吸引通路35の流路断面積を大きくすることができない。しかしながら、本実施例のジェットポンプのノズル装置9のように、(a)の特徴及び(c)の特徴を備えることで、冷却水吸引通路35を通しての冷却水8の吸引力が増加する。過剰な減圧力が発生した場合には、キャビテーションが発生することも想定される。そこで、この減圧力を有効に利用するため、ノズル装置9に上記のスリット37を形成する。ノズル装置9の周囲に存在する冷却水8がこのスリット37を通して補わられるので、減圧領域41で発声する過剰な減圧を回復させることができ、キャビテーションの発生を抑えると共に吸引される冷却水8の流量を増加させることができる。
本発明の他の実施例であるジェットポンプを、図12〜図14を用いて説明する。本実施例のジェットポンプ20Aは、実施例1のジェットポンプ20のノズル装置9をノズル装置9Aに替えた構成を有する。ジェットポンプ20Aの他の構成は、ジェットポンプ20と同じである。ノズル装置9Aはノズル装置9のノズル部28をノズル部28Aに替えた構成を有し、他の構成はノズル装置9と同じである。ノズル部28Aは、円筒部材29と円筒部材31の間に複数の噴出口形成部材57を設置している。複数の噴出口形成部材57は、ノズル装置9Aの周方向に所定の間隔を置いて配置される。円筒部材31の下端32は円筒部材29の下端よりも上方に位置している。噴出口形成部材57の下端は、下端30と下端32を結ぶ直線の位置になるように傾斜している。ノズル部28Aの噴出口34Aは、隣り合う噴出口形成部材57の相互間で円筒部材29と円筒部材31の間に形成される(図13参照)。噴出口34Aは周方向に複数個形成され、隣り合う噴出口34Aは間に介在する噴出口形成部材57の周方向の幅だけ離されている。ノズル装置9Aはノズル装置9のようにスリット37を形成していない。
これらの噴出口34Aから噴出される複数の噴出流40Aは、ノズル装置9Aの周方向において、環状に配置される。噴出流40A相互間には、噴出口形成部材57の影響によりそれぞれギャップ58が形成される(図14参照)。複数の噴出流40Aの内側に形成される減圧領域41での過剰な減圧によって生じる吸引力57A(図9参照)の作用により、冷却水吸引流路42を通った冷却水8は、それらのギャップ58を通って減圧領域41内に流入してベルマウス24内に導入される(図12の冷却水8a)。本実施例のジェットポンプ20Aは、減圧領域41での過剰な減圧を利用してギャップ58を通して減圧領域41内に冷却水8aを導入できるので、減圧領域41での過剰な減圧を緩和してキャビテーションの発生を防止することができ、かつ、冷却水8の混合器11内への吸引量を増すことができる。噴出口形成部材57の配置は、実施例1におけるスリット37の形成と同じ効果を得ることができる。さらに、本実施例は、スリット37の形成で得られる効果以外の、実施例1で生じる効果を得ることができる。
本発明の他の実施例であるジェットポンプを、図15及び図16を用いて説明する。本実施例のジェットポンプ20Bは、実施例1のジェットポンプ20のノズル装置9をノズル装置9Bに替えた構成を有する。ジェットポンプ20Bの他の構成は、ジェットポンプ20と同じである。ノズル装置9Bはノズル装置9のノズル部28をノズル部28Bに替えた構成を有し、他の構成はノズル装置9と同じである。ノズル部28Bは円筒部材29の下端部に内側に突出する複数の突起部59を設けている。複数の突起部59は、ノズル装置9Bの周方向に所定の間隔を置いて不連続に配置されている。複数の突起部59はその周方向において図16に示す複数の窪み領域59に対応する位置に設けられる。円筒部材29の下端30は円筒部材31の下端32よりも下方に位置している。突起部59を形成するノズル装置9Bはスリット37を形成していない。
噴出口34から噴出された噴出流40Bの一部が、複数の突起部59に沿って内側に流れ方向が変更される。このため、これらの突起部59の下方において、図16に示すように、噴出流40Bの周方向に複数の窪み領域59が形成される。これらの窪み領域59においては、スロートと噴出流40の間に形成される間隙G2が広くなる。
本実施例のジェットポンプ20Bは、実施例1で生じる効果のうち、スリット37の形成によって生じる効果以外の効果を得ることができる。本実施例は、スロートと噴出流40Bの間に形成される間隙G2が、周方向における複数箇所において、ノズル装置9’で形成される間隙G1(図8参照)よりも広くなる。このため、冷却水吸引通路42を通ってスロートと噴出流40Bの間に流入する冷却水8の量が増大する。ジェットポンプ20Bの効率は向上する。
複数の突起部59を、実施例1及び2の円筒部材29の下端部に内側に突出するように設けてもよい。突起部59は不連続ではなく連続した環状に形成して円筒部材29の下端部に設けることも可能である。さらには、噴出口形成部材57を実施例1のノズル装置9において円筒部材29と円筒部材31の間に設置することも可能である。
図2に示すジェットポンプが適用されるBWRの概略縦断面図である。 本発明の好適な一実施例である実施例1のジェットポンプの構造図である。 図2に示すノズル装置付近の縦断面図である。 図2に示すノズル装置の平面図である。 図3に示す補強板の縦断面図である。 従来のノズル装置の縦断面図である。 図3に示すノズル装置及び従来のノズル装置を用いた各ジェットポンプの効率を示す特性図である。 図6に示すノズル装置のノズル部からの冷却水の噴出状態を示す説明図である。 図3に示すノズル装置のノズル部からの冷却水の噴出状態を示す説明図である。 図3に示すノズル装置のノズル部を構成する2つの円筒部材の下端のレベル差によるジェットポンプの効率の変化を示す特性図である。 図3に示すノズル装置及び従来のノズル装置を用いた各ジェットポンプの効率を示す特性図である。 本発明の他の実施例である実施例2のジェットポンプに用いられるノズル装置のノズル先端部の構成図である。 図12のXIII−XIII断面図である。 図12のXIV−XIV断面図である。 本発明の他の実施例である実施例3のジェットポンプに用いられるノズル装置のノズル先端部の構成図である。 図15のXVI−XVI断面図である。
符号の説明
1…原子炉圧力容器、2…炉心、6…炉心シュラウド、7…ダウンカマ、8…冷却水(非駆動水)、9,9A,9B…ノズル装置、10…非駆動水、11…混合器、17…吸込み配管、18…再循環ポンプ、19…吐出配管、20,20A…ジェットポンプ、23…リングヘッダー、24…ベルマウス、25…外内部円筒部材、26…曲面筒部、27…内部円筒部材、28,28A,28B…ノズル部、29,31…円筒部材、30,32…下端、34,34A…噴出口、35,42…冷却水吸引通路、37…スリット、41…減圧領域、57…噴出口形成部材。

Claims (8)

  1. 駆動流体を噴出するノズル装置と、前記駆動流体の噴出によって吸い込まれる前記ノズル装置の周囲に存在する被駆動流体及び前記駆動流体を混合し、混合した流体を排出する排出口を有するジェットポンプ本体とを備え、
    前記ノズル装置は、前記被駆動流体が流れる被駆動流体通路を有すると共に、前記被駆動流体通路を取り囲み駆動流体が供給されるヘッダー領域を内部に形成しているヘッダー部、及び前記被駆動流体通路を取り囲んで前記ヘッダー部からの前記駆動流体が供給される噴出口を含み、前記ヘッダー部の下方に位置するノズル部を有し、
    前記ノズル部は、第1筒状部材、及び前記第1筒状部材の内側に配置されて前記第1筒状部材との間に前記噴出口を形成する第2筒状部材を有し、
    前記第2筒状部材の下端が前記第1筒状部材の下端よりも上方に位置していることを特徴とするジェットポンプ。
  2. 駆動流体を噴出するノズル装置と、前記駆動流体の噴出によって吸い込まれる前記ノズル装置の周囲に存在する被駆動流体及び前記駆動流体を混合し、混合した流体を排出する排出口を有するジェットポンプ本体とを備え、
    前記ノズル装置は、前記被駆動流体が流れる被駆動流体通路を有すると共に、前記被駆動流体通路を取り囲み駆動流体が供給されるヘッダー領域を内部に形成しているヘッダー部、及び前記被駆動流体通路を取り囲んで前記ヘッダー部からの前記駆動流体が供給される噴出口を含み、前記ヘッダー部の下方に位置するノズル部を有し、
    前記ノズル部は、第1筒状部材、及び前記第1筒状部材の内側に配置されて前記第1筒状部材との間に前記噴出口を形成する第2筒状部材を有し、
    前記第2筒状部材の下端が前記第1筒状部材の下端よりも上方に位置しており、
    突起部を、前記第2筒状部材の下端よりも下方で前記第1筒状部材の下端部に、前記第1筒状部材よりも内側に突出させて設置していることを特徴とするジェットポンプ。
  3. 前記被駆動流体通路の側面となる、前記ヘッダー部の内側筒状部材の内面が、軸方向に曲面を形成している請求項1または請求項2に記載のジェットポンプ。
  4. 駆動流体を噴出するノズル装置と、前記駆動流体の噴出によって吸い込まれる前記ノズル装置の周囲に存在する被駆動流体及び前記駆動流体を混合し、混合した流体を排出する排出口を有するジェットポンプ本体とを備え、
    前記ノズル装置は、前記被駆動流体が流れる前記ノズル装置の軸方向に伸びる第1被駆動流体通路を有すると共に、前記第1被駆動流体通路を取り囲み駆動流体が供給されるヘッダー領域を内部に形成しているヘッダー部、及び前記第1被駆動流体通路を取り囲んで前記ヘッダー部からの前記駆動流体が供給される噴出口を含み、前記ヘッダー部の下方に位置するノズル部を有し、
    前記ノズル部は、第1筒状部材、及び前記第1筒状部材の内側に配置されて前記第1筒状部材との間に前記噴出口を形成する第2筒状部材を有し、
    前記第2筒状部材の下端が前記第1筒状部材の下端よりも上方に位置しており、
    前記被駆動流体を前記第1被駆動流体通路に導く第2被駆動流体通路を、前記ヘッダー部及び前記ノズル部の少なくとも一つに形成することを特徴とするジェットポンプ。
  5. 前記第1被駆動流体通路の側面となる、前記ヘッダー部の内側筒状部材の内面が、軸方向に曲面を形成している請求項4に記載のジェットポンプ。
  6. 前記ヘッダー領域を形成する、前記ヘッダー部の外側筒状部材の内面が、軸方向に曲面を形成している請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のジェットポンプ。
  7. 複数の噴出口形成部材を前記第1筒状部材と前記第2筒状部材の間に設置して周方向に間隔を置いて配置し、前記噴出口が前記周方向において前記噴出口形成部材の相互間にそれぞれ形成されている請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のジェットポンプ。
  8. 原子炉容器と、前記原子炉容器内に設置され、前記原子炉容器内に形成される炉心に冷却材を供給する複数のジェットポンプとを備え、
    前記ジェットポンプが、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載されたジェットポンプであることを特徴とする原子炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110136849A (zh) * 2019-05-17 2019-08-16 中广核研究院有限公司 一种具有双层套管结构的核蒸汽供应系统的反应堆本体结构

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