JP2008292181A - 電線・ケーブルの断線検出方法及びその装置 - Google Patents

電線・ケーブルの断線検出方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電線・ケーブルの敷設環境等が変化して電線・ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化した場合でも断線が検出できる電線・ケーブルの断線検出方法及びその装置を提供する。
【解決手段】応答信号波形から複数の断線特徴量の値を抽出する断線特徴量抽出手段6と、あらかじめ上記複数の断線特徴量を変数とする関数として定義された断線指標に上記抽出した複数の断線特徴量の値を用いて上記断線指標の値を計算する断線指標計算手段7と、該断線指標の値から断線率を推定する断線率推定手段8とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線・ケーブルの断線検出方法及びその装置に関する。
電線・ケーブルの断線(素線の断線、部分断線)を検出する方法として、電線・ケーブルに高周波パルス信号を注入し、電線・ケーブルに現れる反射信号波形を利用する方法がある。
例えば、運転中の電線・ケーブルを対象にした方法として、高い高周波パルス信号を電線・ケーブルにコンデンサを介して注入し、CT(非接触式の電流検出器)により電線・ケーブルに生じる応答信号を検出する。応答信号を記録し、応答信号の経時変化を調べることで断線を検出する。
従来、測定(高周波パルス信号の注入と応答信号波形の検出・記録)を一定時間ごとに行い、最初に記録した初期波形と時間経過後の変化波形を比較することにより、差分波形を求め、この差分波形をもとに断線の判定を行う。さらに、高周波パルス信号と応答信号波形中の差分波形(断線箇所からの反射)との時間差から断線箇所を推定する。
図11に示されるように、健全な電線・ケーブルからの応答信号波形(初期波形;太線)と断線が生じている電線・ケーブルからの応答信号波形(変化波形;細線)との差分波形201が電線・ケーブル往復伝搬時間Ta(高周波パルス信号が検出器を通過してから機器の接続部又は機器側高周波阻止用インダクタで反射した信号が検出器に伝搬するまでの時間)の間に現れている。なお、初期波形と変化波形はほぼ同形状であるため、ほとんどの時間で差分はゼロとなり、差分波形201は僅かな時間だけ現れている。この差分波形201は、断線箇所におけるインピーダンス変化により生じている。つまり、変化波形では、注入した高周波パルス信号が断線箇所で一部反射したことにより、初期波形にはなかった部分を有するため、図示のような差分波形201が得られる。
特開2006−23105号公報 特開2006−220460号公報
従来の断線検出方法においては、電線・ケーブルを敷設した直後(使用開始前)に取得した初期波形と時間経過後の変化波形を比較する。ところが、対象の電線・ケーブルの敷設環境等が変化して電線・ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化した場合、その初期波形と時間経過後の変化波形とを単純に差分すると、敷設環境等の変化による誤った信号が出てしまい、電線・ケーブルに断線が生じていないにもかかわらず断線と判定してしまう恐れがある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、電線・ケーブルの敷設環境等が変化して電線・ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化した場合でも断線が検出できる電線・ケーブルの断線検出方法及びその装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の方法は、検出対象の電線・ケーブルに高周波パルス信号を注入し、上記電線・ケーブルに生じる応答信号を検出し、該応答信号波形を記録し、該応答信号波形から複数の断線特徴量の値を抽出し、あらかじめ上記複数の断線特徴量を変数とする関数である断線指標を定義しておき、上記抽出した複数の断線特徴量の値を用いて上記断線指標の値を計算し、該断線指標の値から断線率を推定するものである。
上記複数の断線特徴量は、上記高周波パルス信号が上記電線・ケーブルの断線発生領域を通過する前に生じた応答信号波形、および上記高周波パルス信号が上記電線・ケーブルの断線発生領域を通過した後に生じた応答信号波形、から抽出してもよい。
上記複数の断線特徴量は、上記電線・ケーブル始端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形、および上記電線・ケーブル終端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形、から抽出してもよい。
上記複数の断線特徴量は、上記電線・ケーブル始端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形のピーク時間、ピーク値、該応答信号波形と所定の基準軸とに囲まれる面積、および、上記電線・ケーブル終端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形のピーク時間、ピーク値、該応答信号波形と所定の基準軸とに囲まれる面積、の6個であってもよい。
上記断線指標は、上記複数の断線特徴量の一次結合の関数であってもよい。
上記断線指標は、あらかじめケーブル健全時とケーブル断線時に高周波パルス信号を注入して応答信号波形を収集し、該応答信号波形から抽出した複数の断線特徴量に基づき、該断線指標の値がケーブル健全時に所定値となり、ケーブル断線時に別の所定値となるよう各変数の係数を与えてもよい。
上記電線・ケーブルを長手方向に複数に分割し、これら分割された電線・ケーブルをインピーダンス不整合な接続点で接続しておき、上記応答信号波形中の上記接続点に対応する箇所から上記断線特徴量を抽出してもよい。
また、本発明の装置は、検出対象の電線・ケーブルに高周波パルス信号を注入する高周波パルス信号注入手段と、上記電線・ケーブルに生じる応答信号を検出する応答信号検出手段と、該応答信号波形を記録する応答信号波形記録手段と、該応答信号波形から複数の断線特徴量の値を抽出する断線特徴量抽出手段と、あらかじめ上記複数の断線特徴量を変数とする関数として定義された断線指標に上記抽出した複数の断線特徴量の値を用いて上記断線指標の値を計算する断線指標計算手段と、該断線指標の値から断線率を推定する断線率推定手段とを備えたものである。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)電線・ケーブルの敷設環境等が変化して電線・ケーブルの高周波パルス伝播特性が変化した場合でも断線が検出できる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る断線検出装置1は、検出対象の電線・ケーブル2に高周波パルス信号を注入する高周波パルス信号注入手段3と、上記電線・ケーブル2に生じる応答信号を検出する応答信号検出手段4と、該応答信号波形を記録する応答信号波形記録手段5と、該応答信号波形から複数の断線特徴量の値を抽出する断線特徴量抽出手段6と、あらかじめ上記複数の断線特徴量を変数とする関数として定義された断線指標に上記抽出した複数の断線特徴量の値を用いて上記断線指標の値を計算する断線指標計算手段7と、該断線指標の値から断線率を推定する断線率推定手段8とを備えたものである。
高周波パルス信号注入手段3は、高周波パルスを発生する高周波パルス発生器9と、高周波パルスを選択的に通過させるコンデンサ10と、コンデンサ10を通過した高周波パルスを電線・ケーブル2内の導体11に注入する注入子12とを備える。
応答信号検出手段4は、高周波CTからなり、ここでは高周波パルス発生器9からコンデンサ10までの間の信号線に設けられる。
応答信号波形記録手段5は、応答信号検出手段4が出力する応答信号波形を、例えば、デジタル信号時系列として記録する公知の高周波波形記録測定器である。
断線特徴量抽出手段6、断線指標計算手段7、断線率推定手段8は、応答信号波形から断線特徴量を抽出し、その断線特徴量を多変量解析して断線率を推定するためのものであり、デジタル信号時系列を演算処理するコンピュータ13で構成される。
コンピュータ13は、抽出した過去から現在までの断線特徴量を記憶する断線特徴量記憶部(図示せず)を備える。
なお、コンピュータ13は、図9に示す断線率と断線指標の関係を表した検量線マップを格納した検量線マップ記憶部(図示せず)を備え、断線指標計算手段7から提供された断線特徴量を該検量線マップに適用することにより、断線率を推定するようにしてもよい。
電線・ケーブル2は、例えば、商用周波数電源14と機器15とを繋いで、商用周波数で電力を供給するものである。電線・ケーブル2に断線検出装置1を適用するとき、高周波パルス信号が商用周波数電源14に流入しないよう、電線・ケーブル2の商用周波数電源側に高周波阻止用インダクタ16が取り付けられる。機器15のノイズカツト機能が弱い場合は、電線・ケーブル2の機器15側にも高周波阻止用インダクタ17を取り付けるとよい。
また、本実施の形態では、検出対象の電線・ケーブル2は移動ケーブル2bであり、この移動ケーブル2bの商用周波数電源14側に接続点21を介して固定ケーブル2aを接続する。高周波パルス信号注入手段3は、この固定ケーブル2aを介して検出対象の電線・ケーブル2である移動ケーブル2bに高周波パルスを注入するようにしてある。
次に、断線検出装置1の動作を説明する。
検出対象の電線・ケーブル2においては、移動を行う機器15が電線・ケーブル2により商用周波数電源14からの電源供給を受けている。機器15が移動して電線・ケーブル2が頻繁に屈曲される。このような長期間連続して同じ動作を繰り返す機器15の動きによって電線・ケーブル2が屈曲を受けると導体11に断線(素線の断線、部分断線)が発生する。
本発明の断線検出装置1は、このような断線を検出するため、高周波パルス信号注入手段3の高周波パルス信号発生器9で発生された高周波パルス信号をコンデンサ10、注入子12を介して電線・ケーブル2の導体11に高周波パルス信号を注入する。
高周波パルス信号は、応答信号検出手段4を通過し、固定ケーブル2a、接続点21を経て、電線・ケーブル2(移動ケーブル2b)の導体11を伝搬する。このとき、高周波パルス信号は、接続点21、電線・ケーブル2の遠端にある機器15の接続部又は高周波阻止用インダクタ17、断線箇所などインピーダンスが変化している部分でそれぞれ反射し、電線・ケーブル2の導体11を逆に伝搬して応答信号検出手段4を通過する。
注入される高周波パルス信号とその応答信号は、応答信号検出手段4によって検出され、応答信号波形として応答信号波形記録手段5に記録される。コンピュータ13は、応答信号波形から抽出した断線特徴量を多変量解析して断線率を推定する。
ここで、断線率とは、電線・ケーブル2の撚り線導体11を構成する複数本の素線の総本数に対する破断した素線の本数の割合であり、例えば、ケーブル健全時には0%、完全断線時には100%とする。断線特徴量とは、応答信号波形の特徴を表す種々の量であり、具体例は後述する。断線指標とは、断線特徴量を変数とし、各変数に係数がかけられた関数であり、具体例は後述する。本発明では、断線指標から断線率を推定する。
以下、断線率を推定する方法を断線検出の原理から順を追って説明する。
図2に示すように、検出対象の電線・ケーブル2である移動ケーブル2bが固定ケーブル2aと接続点21で接続して構成されたモデルを考える。移動ケーブル2b中に部分断線点22が生じるものとする。説明を簡易にするため、固定ケーブル2aの長さは10m、移動ケーブル2bの長さは10m、部分断線点22は移動ケーブル2bの中間点(端から5mの点)とする。図示のように、高周波パルス信号の注入箇所(図1の注入子12が接続される箇所)は、固定ケーブル2aにある。
接続部21が設けられた箇所を電線・ケーブル2の始端側にあるケーブル接続部24と呼び、機器15の接続部又は高周波阻止用インダクタ17が設けられた箇所を電線・ケーブル2の終端側にあるケーブル接続部25と呼ぶ。
図3に示すように、健全なときの応答信号波形(破線)31と、電線・ケーブル2が断線しているときの応答信号波形(実線)32とは、大部分で一致し、部分的に異なる。なお、破線は実線に重ならないよう少し縦軸方向にずらして描いてある。図2では電線・ケーブル2の終端側にあるケーブル接続部25は移動ケーブル2bに機器15が高周波阻止用インダクタ17を介して接続されている形態であるが、ここでは、移動ケーブル2bの遠端23は開放端である(他の導体に短絡していない)とした。これは、高周波阻止用インダクタ17におけるインピーダンスが大きく高周波に対しては開放とみなせるからである。パルス伝播速度を2×108m/sとした。
健全時応答信号波形31及び断線時応答信号波形32において時間軸0nsに位置するピーク33が高周波パルス信号の入射に相当する(つまり、高周波パルス信号が応答信号検出手段4の設置箇所を通過した時点を0nsとする)。時間軸100nsに位置する上下変動するピーク34が固定ケーブル2aと移動ケーブル2bとの接続点21におけるインピーダンス不整合による反射に相当し、時間軸150nsの断線時応答信号波形32のみに位置する小さなビーク35が部分断線点22からの反射に相当し、時間軸200nsに位置するピーク36がケーブル遠端23からの反射に相当する。
つまり、ピーク34は、電線・ケーブル2の始端側にあるケーブル接続部24からの反射に相当し、ピーク36は電線・ケーブル2の終端側にあるケーブル接続部25からの反射に相当する。
部分断線点22からの反射に相当するピーク35は微小であるが、表示の見やすさのため実際よりも大きく図示してある。また、部分断線点22からの反射(ピーク35)が増加すると、それに伴いケーブル遠端23からの反射に相当するピーク36の絶対値は減少する(ピーク値がゼロに近づく)が、この減少分も実際よりも大きく図示してある。
図示のように、健全時応答信号波形31に対し断線時応答信号波形32は、ケーブル遠端23からの反射に相当するピーク36の絶対値が減少する。その理由は、高周波パルス信号注入手段3から注入された高周波パルス信号のパワーの一部が部分断線点22からの反射に配分されて、ケーブル遠端23から反射してくるパワーが減少するためである。
ここで、対象の電線・ケーブル2の敷設環境等が変化して電線・ケーブル2の高周波パルス伝播特性が変化した場合を考える。敷設環境等の変化とは、例えば、当該電線・ケーブル2の敷設ルートの変更、金属保護カバーの増設や撤去、周囲の他の電線・ケーブルの増設や撤去、などが考えられる。
図4に、敷設環境#1での健全時応答信号波形(波形37)を実線で、敷設環境#2での健全時応答信号波形(波形38)を破線で示す(時間軸50ns以降を表示)。敷設環境#1での波形37が初期波形であり、敷設環境#2での波形38が時間経過後波形である。
ケーブル敷設環境の変化によりパルスの伝播環境が変化し、敷設環境#2では敷設環境#1に比べてパルス伝播速度が低下して時間遅延が増加しているため、波形38は波形37よりピーク34,36の出現時間が遅れている。また、誘電率の周波数特性が変化するため、波形38は波形37に比べて移動ケーブル2bを伝播した後の反射(ピーク36)におけるパルス幅(ピーク波形の幅)が広がっている。また、波形38は波形37に比べてピーク36におけるピーク値の絶対値が小さくなっている。
従来技術のように、初期波形から時間経過後波形への変化を単に波形37と波形38の差分で求めると図5の差分波形が得られる。この場合、敷設環境#2において電線・ケーブル2が健全であるにもかかわらず、敷設環境#1での健全時応答信号波形との差分波形(図5)に偽の差分信号39a,39bが現れてしまい、電線・ケーブル2に断線が生じていないにもかかわらず断線と判定してしまうおそれがある。
図2のモデルでは、部分断線点22は移動ケーブル2bの中間点(端から5mの点)としたが、一般には移動ケーブル2bのどの地点が断線するかは、前もって分からない。このため、部分断線点22からの反射に相当するピーク35が出現する時間軸値も分からず、ケーブル長に相当する時間範囲全体を監視しなくてはならない。
ここで、部分断線が移動ケーブル2bのどの地点で発生したとしてもケーブル遠端23からの反射に相当するピーク36のパワーは減少するという特性がある。この特性を利用し、ケーブル遠端23からの反射に相当するピーク36を監視して、移動ケーブル2bのどこかで発生した部分断線を検出することができるとよい。しかし、ケーブル遠端23からの反射に相当するピーク36は、部分断線の影響を受けると共に、対象の電線・ケーブル2の敷設環境等によっても変化する。
一方、接続点21におけるインピーダンス不整合による反射に相当するピーク34は、移動ケーブル2bのどの地点からの反射よりも時間的に前に検出されるため、電線・ケーブル2の敷設環境等の影響は受けるが、部分断線の影響は受けないという特性がある。
本発明者らは、これらの特性を組み合わせて、電線・ケーブル2の敷設環境等の影響を相殺し、部分断線点22に起因する情報のみを取り出すことができないかと考えた。
図6に、断線特徴量抽出手段6が応答信号波形から複数の断線特徴量の値を抽出する例を示す。
断線特徴量41は、接続点21におけるインピーダンス不整合による反射に相当するピーク34のピーク時間t1である。断線特徴量42は、ピーク34のピーク値y1である。断線特徴量43は、ピーク時間t1以前であって、応答信号波形と基準値(本例では、横軸(電流値=0))に囲まれる領域の面積(ピーク前半領域面積)S1である。
また、断線特徴量44は、ケーブル遠端23におけるインピーダンス不整合による反射に相当するピーク36のピーク時間t2である。断線特徴量45は、ピーク36のピーク値y2である。断線特徴量46は、ピーク時間t2以前であって、応答信号波形と基準値(本例では、横軸(電流値=0))に囲まれる領域の面積(ピーク前半領域面積)S2である。
ピーク時間は、前述したパルス伝播速度低下によるピークの遅れに関係する。ピーク値は、前述した反射のパワーに関係する。ピーク前半領域面積は、前述した誘電率の周波数特性変化によるパルス幅変化に関係する。そして、ピーク34は、敷設環境等の影響を受けるが、部分断線の影響を受けず、ピーク36は、敷設環境等の影響を受け、部分断線の影響も受ける。よって、上記6個の断線特徴量41〜46は、敷設環境等の影響を相殺し、部分断線に起因する情報のみを取り出すのに有効である。
次に、断線指標計算手段7が上記6個の断線特徴量から断線率を示す断線指標DIを求めることを考える。断線指標DIは、例えば、ケーブル健全時には値が0となり、完全断線時には値が1となるような指標である。断線指標DIは、断線特徴量を変数とした関数、
DI=f(t1,y1,S1,t2,y2,S2)
で表現できる。本例では、この断線指標DIを変数の一次結合で近似し、
DI=C(t1)×t1+C(y1)×y1+
C(S1)×S1+C(t2)×t2+
C(y2)×y2+C(S2)×S2
=VectorX・VectorC
とする。Cは各変数の係数である。VectorXは6個の断線特徴量を成分とする断線特徴量ベクトル、VectorCは6個の係数を成分とする係数ベクトルであり、
VectorX=[t1,y1,S1,t2,y2,S2]
VectorC=[C(t1),C(y1),C(S1),
C(t2),C(y2),C(S2)]
である。
次に係数Cの決定方法について述べる。
まず、ケーブル健全時の応答信号波形とケーブル完全断線時の応答信号波形を実測して、学習用の応答信号波形を収集する。
ケーブル健全時の学習用の応答信号波形の集合(N個とする)から抽出した各断線特徴量を成分とする断線特徴量ベクトルを、
VectorX(n) (n=1〜N)
とし、これに対する断線指標DIの値を0とすると、
DI(n)=VectorX(n)・VectorC
=0
となる。
また、ケーブル完全断線時の学習用の応答信号波形の集合(M個とする)から抽出した断線特徴量を成分とする断線特徴量ベクトルを
VectorX(m) (m=1〜M)
とし、これに対する断線指標DIの値を1とすると、
DI(m)=VectorX(m)・VectorC
=1
となる。
これらの式を連立一次方程式として行列形式で表記すると、
Figure 2008292181
のように表せる。数1中、t1(n),y1(n),S1(n),t2(n),y2(n),S2(n)は、ケーブル健全時の集合から抽出した各断線特徴量、t1d(n),y1d(n),S1d(n),t2d(n),y2d(n),S2d(n)は、ケーブル完全断線時の集合から抽出した各断線特徴量である。
行数が列数以上となるようにし、ピポットを使ったQR分解などにより最小二乗解となるような係数Cを求める。
このようにして断線指標DIの係数Cが決まると、その後、断線率推定手段8は、応答信号波形から抽出した複数の断線特徴量の値を用いて断線指標DIの値を計算し、その値から断線率を推定することができる。
以下、実際の数値を適用した計算結果例について述べる。
固定ケーブル2aとしてキャブタイヤケーブル9m(導体太さ規格22sq、3心)、移動ケーブル2bとしてロボット用耐屈曲ケーブル9.5m(導体太さ規格22sq、3心)、部分断線点22は移動ケーブル2bの機器15側の端から3.5m手前の点とした。電線・ケーブル2の機器15側の高周波阻止用インダクタ17は使用せずに短絡とし、機器15において電線・ケーブル2の機器15側の端を短絡とした。
ケーブル健全時の応答信号波形の集合はN=38個とし、ケーブル完全断線時の応答信号波形の集合はM=23個とした。この条件でケーブル健全時の応答信号波形とケーブル完全断線時の応答信号波形を実測して学習用の応答信号波形を収集した。すなわち、上記移動ケーブル2bとして健全なものと完全断線したものを38本と23本用意し、これらを順次交換して、高周波パルス信号を注入し、応答信号を検出して波形を記録した。
これらの記録波形から断線特徴量を抽出し、前述の連立一次方程式を解いて係数Cを求めた断線指標DIの例を示す。
DI=−0.13×t1−645×y1−58×S1
+0.46×t2−0.80×y2−23×S2
なお、ピーク時間t1,t2の単位はns、ピーク値y1,y2の単位はA、ピーク前半領域面積S1,S2の単位はA・nsである。
この断線指標DIをその後の実測した応答信号波形に適用して断線指標の値を計算した結果を図7に示す。図7の横軸は左右屈曲によるケーブル断線試験における屈曲回数、縦軸は断線指標である。図7から、屈曲回数が増加するに従って、断線指標も増加することが分かる。
また、このケーブル屈曲試験中に別途実施した非破壊検査による断線率の推定結果を図8に示す。図8から、屈曲回数が増加するに従って、ケーブルの部分断線が進行することが分かる。
これらの関係から断線率に対する断線指標を求めてプロットしたものを図9に示す。図9から、断線指標が断線率にほぼリニアに対応していることが分かる。これより、断線指標から断線率を推定することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、あらかじめケーブル健全時の応答信号波形の集合とケーブル断線時の応答信号波形の集合から抽出した各々6個の断線特徴量の集合から、例えば、その一次結合である、
DI=C(t1)×t1+C(y1)×y1+
C(S1)×S1+C(t2)×t2+
C(y2)×y2+C(S2)×S2
の係数Cを求め、断線率(ケーブル健全時=0%、ケーブル完全断線時=100%)を示す断線指標DI(ケーブル健全時=0、ケーブル完全断線時=1)を求めておくことにより、その後、応答信号波形から抽出した断線特徴量を断線指標DIに代入し、断線指標DIの値から断線率を推定することが可能となる。
ここで、前述したN=38個のケーブル健全時の応答信号波形とM=23個のケーブル完全断線時の応答信号波形を実測して学習用の応答信号波形を収集する際に、電線・ケーブル2の敷設環境をさまざまに想定して与える。これにより、学習用の応答信号波形は、想定したさまざまな敷設環境において実測した応答信号波形の集合となる。
このとき、[数1]の式にN=38個のケーブル健全時の応答信号波形から抽出した6個の断線特徴量を代入して各々DI=0となるように係数Cを与えるため、想定した全ての敷設環境に対してDI=ほぼ0となる。つまり、敷設環境によらずケーブル健全時には断線率がほぼ0と計算されるので、誤検出(ケーブルが健全であるのに部分断線があると判定すること)が少ない。
同様に、M=23個のケーブル完全断線時の応答信号波形から抽出した6個の断線特徴量を代入して各々DI=1となるように係数Cを与えるため、想定した全ての敷設環境に対してDI=ほぼ1となる。つまり、敷設環境によらずケーブル完全断線時には断線率がほぼ1と計算されるので、検出漏れ(ケーブルに部分断線が生じているのに健全であると判定すること)が少ない。
なお、図9の例では、断線率と断線指標の関係がほぼリニアに対応していたが、左上に凸あるいは右下に凸などの曲線的な対応となる場合も有り得る。このような場合でも、検量線マップ記憶部に検量線マップを格納しておき、断線指標計算手段7が計算した断線指標を該検量線マップに適用することにより、断線率を推定することができる。
学習用の応答信号波形は、ケーブル健全時とケーブル完全断線時に限らない。断線率は、0から100%までの中間的な値であっても、既知であれば、前記連立方程式(行列式)に代入して断線指標DIの係数Cを与えることに使用できる。
上記実施形態にかかわらず、断線指標を求める連立一次方程式においては、行数が列数以上となるような、ケーブル健全時の応答信号波形の集合(N個)、ケーブル断線時の応答信号波形の集合(M個)とすれば、N、Mは任意に設定してよい。
また、面積はピーク時間以前の部分(ピーク前半領域面積S1,S2)だけではなく、ピーク時間以前と以降の両方を含めた全体とするなど、断線特徴量は波形から抽出できる特徴量をいろいろ派生的に定義してよい。
また、ピーク前半領域面積S1,S2の計算方法において、ピーク時間以前で応答信号波形と横軸(電流値=0)に囲まれる面積、と定義したが、応答信号波形が横軸に漸近して面積の境界を定義しづらいことがある。その場合は、図10のように、ピーク時間以前で応答信号波形と近似的な横軸としてのスライス線(図示例は、電流値=ピーク値×1/10)に囲まれる面積Sを断線特徴量と定義してもよい。
本発明の一実施形態を示す断線検出装置の構成図である。 電線・ケーブルのモデルの図である。 電線・ケーブル健全時と断線時の応答信号波形の時間波形図である。 2つの敷設環境における健全時応答信号波形の時間波形図である。 図4の初期波形と時間経過後波形との差分波形の時間波形図である。 本発明の一実施形態による断線特徴量を定義するための応答信号波形の時間波形図である。 屈曲回数と断線指標の関係図である。 屈曲回数と断線率の関係図である。 断線率と断線指標の関係図である。 本発明の他の実施形態による断線特徴量を定義するための応答信号波形の時間波形図である。 従来の断線検出方法を説明するための応答信号波形の時間波形図である。
符号の説明
1 断線検出装置
2 電線・ケーブル
3 高周波パルス信号注入手段
4 応答信号検出手段
5 応答信号波形記録手段
6 断線特徴量抽出手段
7 断線指標計算手段
8 断線率推定手段
9 高周波パルス信号発生器
10 コンデンサ
11 導体
12 注入子
13 コンピュータ
14 商用周波数電源
15 機器

Claims (9)

  1. 検出対象の電線・ケーブルに高周波パルス信号を注入し、
    上記電線・ケーブルに生じる応答信号を検出し、
    該応答信号波形を記録し、
    該応答信号波形から複数の断線特徴量の値を抽出し、
    あらかじめ上記複数の断線特徴量を変数とする関数である断線指標を定義しておき、
    上記抽出した複数の断線特徴量の値を用いて上記断線指標の値を計算し、該断線指標の値から断線率を推定することを特徴とする電線・ケーブルの断線検出方法。
  2. 上記複数の断線特徴量は、
    上記高周波パルス信号が上記電線・ケーブルの断線発生領域を通過する前に生じた応答信号波形、
    および上記高周波パルス信号が上記電線・ケーブルの断線発生領域を通過した後に生じた応答信号波形、
    から抽出する請求項1の電線・ケーブルの断線検出方法。
  3. 上記複数の断線特徴量は、
    上記電線・ケーブル始端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形、
    および上記電線・ケーブル終端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形、
    から抽出する請求項1の電線・ケーブルの断線検出方法。
  4. 上記複数の断線特徴量は、
    上記電線・ケーブル始端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形のピーク時間、ピーク値、該応答信号波形と所定の基準軸とに囲まれる面積、
    および、上記電線・ケーブル終端側にあるケーブル接続部で生じた応答信号波形のピーク時間、ピーク値、該応答信号波形と所定の基準軸とに囲まれる面積、
    の6個であることを特徴とする請求項1記載の電線・ケーブルの断線検出方法。
  5. 上記断線指標は、上記複数の断線特徴量の一次結合の関数である請求項1の電線・ケーブルの断線検出法方法。
  6. 上記断線指標は、あらかじめケーブル健全時とケーブル断線時に高周波パルス信号を注入して応答信号波形を収集し、
    該応答信号波形から抽出した複数の断線特徴量に基づき、該断線指標の値がケーブル健全時に所定値となり、ケーブル断線時に別の所定値となるよう各変数の係数を与える請求項1の電線・ケーブルの断線検出方法。
  7. あらかじめ電線・ケーブルの断線試験により上記断線指標と屈曲回数の関係および断線率と屈曲回数の関係を求め、
    これらから上記断線指標と上記断線率の関係を求めて記憶しておき、
    この関係に上記計算した断線指標の値を当てはめて断線率を推定する請求項1の電線・ケーブルの断線検出方法。
  8. 上記電線・ケーブルを長手方向に複数に分割し、
    これら分割された電線・ケーブルをインピーダンス不整合な接続点で接続しておき、
    上記応答信号波形中の上記接続点に対応する箇所から上記断線特徴量を抽出する請求項1の電線・ケーブルの断線検出方法。
  9. 検出対象の電線・ケーブルに高周波パルス信号を注入する高周波パルス信号注入手段と、
    上記電線・ケーブルに生じる応答信号を検出する応答信号検出手段と、
    該応答信号波形を記録する応答信号波形記録手段と、
    該応答信号波形から複数の断線特徴量の値を抽出する断線特徴量抽出手段と、
    あらかじめ上記複数の断線特徴量を変数とする関数として定義された断線指標に上記抽出した複数の断線特徴量の値を用いて上記断線指標の値を計算する断線指標計算手段と、 該断線指標の値から断線率を推定する断線率推定手段とを備えたことを特徴とする電線・ケーブルの断線検出装置。
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