JP2008292074A - レンジフード - Google Patents

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Abstract

【課題】使用していないときに屋内空調への影響や外部騒音による不具合を抑え、しかも、見栄えが良く、さらには、清掃などのメンテナンスにおいても利便性の向上を図り得るように改良された整流板を備えているレンジフードを提供する。
【解決手段】送風機ユニット2にフード部1を取り付け、このフード部1の開口縁部8aとの間に、汚染空気Gの吸込み風速を増速させるための吸込み隙間Sを確保するようにフード部1に備えられる整流板10を、開口縁部8aと略面一状態でフード部1の開口部9を閉鎖するように、そして、フード部1の前側に大きな開口面積を有する吸込み隙間Sが確保されるように、降下移動に伴いフード部1の後側へ向けて漸次降下するようにフード部1にリンク部材17を介して昇降動可能に備えたことにある。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスコンロ、電気コンロ、および電磁誘導感熱式クッキングヒータ(IHヒータ)などの加熱調理器具の上方に設置されて、調理中に発生する廃ガスなどの汚染空気(汚染物質)を吸い込み捕集して屋外に排気するためのレンジフードに係り、特に、下向きに開口する開口部に整流板を備えることにより、整流板の周りに、汚染空気の吸込み風速を増速させるための吸込み隙間を確保するように構成されているレンジフードに関する。
従来から、下向きに開口するフード部の開口縁部との間に、汚染空気の吸込み風速を増速させるための吸込み隙間を確保するように整流板を備えているレンジフードは知られている(例えば、特許文献1参照)
この特許文献1に記載されているレンジフードは、排気ファンを収容するケーシング内に備えられている仕切り壁に対し、複数の螺子によって整流板を昇降動可能に支持させている。これにより、整流板を仕切り板に接近させるように上昇させることで、整流板と仕切り板との間に形成される吸込み隙間(通路)の開口断面積が減少させるようにしている。
特開平8−271002号公報(段落番号0021〜0023、および図2参照)
ところで、レンジフードが設置されているキッチンなどの屋内と、建物の屋外とは、レンジフードを使用していないときにおいてもレンジフードを構成するフード部、送風機ユニット、そしてこの送風機ユニットに接続されて外部に連通する排気ダクトなど、これらを介して常時流通された状態にある。
このために、外部からの寒気が屋内に流入、逆に、屋内の暖気が外部に流出するなどにより、キッチンなどの屋内空調に影響を及ぼすなどのおそれがあった。また、室内空調のみならず、外部からの騒音などが屋内に流入することもあり、外部騒音による影響を引き起こすなどのおそれもあった。
そこで、本発明は、前記課題を解消するために創案されたものであり、使用していないときに屋内空調への影響や外部騒音による不具合を抑え、しかも、見栄えが良く、さらには、清掃などのメンテナンスにおいても利便性の向上を図り得るように改良された整流板を備えているレンジフードを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明では、下向きに開口するフード部と、このフード部が取り付けられる送風機ユニットと、を備え、前記フード部は、開口縁部との間に、汚染空気の吸込み風速を増速させるための吸込み隙間を確保するように整流板を備えて、前記吸込み空間からフード部内に吸い込まれる汚染空気を、前記送風機ユニットに接続される排気ダクトから屋外に排気するように構成されているレンジフードであって、
前記整流板は、前記フード部の開口縁部と略面一状態で該フード部の開口部を閉鎖する位置と、前記吸込み隙間を確保する降下位置とで昇降動するように、前記フード部に昇降動手段を介して備えられていることを特徴とする。
ここで、前記昇降手段としては特に限定されるものではないが、例えば、前記整流板を、上昇移動限において、前記フード部の開口縁部と略面一状態で該フード部の開口部を閉鎖し、かつ、降下移動限において、前記フード部の前側に大きな開口面積を有する前記吸込み隙間が確保されるように降下移動に伴い前記フード部の後側へ向けて漸次降下移動するように、リンク部材と昇降モータとを備えて構成されていることが好適なものとなる。
また、前記整流板は、照明機器を備えていることが好適なものとなる。また、前記整流板は、降下移動したときに、油脂分の捕獲回収量を目視することができる透視性を有するオイルトレーを備えていることが好適なものとなる。この場合、オイルトレーは、調理者側に向けた前方へと引き出すことで、取り外すことができるように整流板の前半部側へ備えることができる。そして、捕獲された油脂分がオイルトレーに向かって流れ込むように、整流板の後半部側は斜めに形成されていることが好適なものとなる。
このような構成によれば、整流板は、送風機ユニットが運転(動作)を停止している不使用のときに、下向きに開口しているフード部の開口部を、その開口縁部と面一状態で閉鎖する。これにより、寒気や外部騒音などが、フード部、送風機ユニット、そしてこの送風機ユニットに接続されて外部に連通する排気ダクトなどを介して屋内に流入してくることを抑止することができる。
そして、整流板は、送風機ユニットを運転させての使用のときには、フード部の開口部を閉鎖する位置から降下移動させることにより、フード部の開口縁部との間に汚染空気などの吸込み風速を増速させるための吸込み隙間を確保する。このとき、整流板をフード部の後側に向けて降下移動させることで、フード部の前側における開口縁部との間に大きな開口面積の吸込み隙間を確保することができる。
これにより、調理中に発生する油脂分などを含む廃ガスなどの汚染空気を、整流板周り、特にフード部の前側に確保されている大きな開口面積を有する吸込み隙間からフード部内に効率的に吸い込み捕集することができる。つまり、調理中に加熱調理機器や調理鍋などから舞い上がる汚染空気は、フード部の後側が位置する室内壁(キッチン壁)側よりも開放されているフード部の前側に向かって上昇する傾向が見られる。このために、フード部の前側へと上昇されてくる汚染空気を、当該前側の大きな開口面積を有する吸込み隙間からフード部内に吸い込み捕集することができる。
また、送風機ユニットを運転させてレンジフードを使用するときに、整流板の位置を、フード部の開口部を閉鎖する位置から下降させることによって、汚染空気の吸込み隙間をフード部の開口縁部との間に開口することができるため、フード部内の汚染空気の流路を十分に取ることができる。これにより、フード部の開口部に整流板を固定的に備えている従来のレンジフードに比べて、汚染空気の捕集性能を保ちつつ、フード部の厚みを薄くすることができるとともに、レンジフードの小型化および見栄えを向上させることができる。
さらに、送風機ユニットが停止しているときには、整流板とフード部の開口縁部を略面一状態とすることができるため、フード部の開口縁部と整流板との間(レンジフードの下面)には凹凸が少ない。これにより、レンジフードの下面の拭取り清掃が行い易くなる。
しかも、面一状態のレンジフードの厚みが最小限にでき、外気との通気を遮断することができるため、センタキッチンでダイニングルームなどに設置しても違和感の無い見栄えのよいレンジフードとすることができる。
さらに、送風機ユニットのファンケーシングなどにおいて汚染空気から分離されて整流板の上に滴下及び流下される油脂分は、オイルトレー内に回収される。また、オイルトレー内に回収された油脂分の回収量などは、整流板が降下移動したときに、透視性を有するオイルトレーを透して目視(確認)することができる。これにより、オイルトレーに回収された油脂分が、オイルトレーから溢れ出るなどを未然に防ぐことができる。
また、本発明では、前記整流板が、前記フード部の開口部を閉鎖するときの水平な姿勢から、前記フード部の後側へ向けて漸次降下移動するときに、該フード部の後側が傾斜下端側となる斜め姿勢へと変更されるように前記フード部に備えられるとともに、傾斜下端側にオイル受け部を備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、フード部の開口部を閉鎖する水平な姿勢からフード部の後側へ向けて漸次降下移動したときに、整流板は、フード部の後側が傾斜下端側となるように斜め姿勢に変更される。これにより、送風機ユニットのファンケーシング内などにおいて汚染空気から分離されて整流板の上に滴下される油脂分は、整流板の傾斜下端側に設けられているオイル受け部側に流れ、該オイル受け部によって回収される。
また、本発明では、前記フード部に備えられている操作部による前記送風機ユニットの運転開始が操作された時点で、前記整流板の降下移動が開始するとともに、前記運転開始が操作された後に、予め設定されている所定の時間が経過した時点で、前記送風機ユニットが運転を開始し、かつ、前記操作部による前記送風機ユニットの運転停止が操作された後に、予め設定されている所定の時間が経過した時点で、前記整流板が上昇移動を開始するように構成されていることを特徴とする。
ここで、前記送風機ユニットの運転開始と運転停止との切り替え操作は、前記フード部の前面部などに備えられている操作部による操作の他に、リモコンによる遠隔操作により行うことができる。そして、前記送風機ユニットの運転開始が、前記操作部、または、前記リモコンによる遠隔操作により操作された後に、送風機ユニットが運転を開始する予め設定されている所定の時間(ディレイタイム)としては、前記整流板が、前記フード部の開口部を閉鎖している上昇移動限から降下移動限まで降下移動するためにかかる開動作時間を、例えば、2〜5秒の範囲に仮定した場合、3秒程度に設定することができる。
一方、前記送風機ユニットの運転停止が操作された後に、前記整流板が上昇移動を開始する予め設定されている所定の時間(ディレイタイム)としては、送風機ユニットの排気ファンの回転が、運転停止から惰性を含めて止まるまでの停止時間を、例えば、5〜10秒の範囲に仮定した場合、7秒程度に設定することができる。
このような構成によれば、送風機ユニットの運転開始・運転停止の切り替え操作に追従させた自動操作にて整流板を降下移動および上昇移動させることができる。
つまり、送風機ユニットの運転開始と略同時に降下移動を開始する整流板が降下移動限まで移動する開動作が終了する直前か、終了した時点で、送風機ユニットの運転が開始されることで、整流板の降下移動によってフード部の開口縁部との間に囲繞状に確保される吸込み隙間から汚染空気をフード部内に効率よく吸込み捕集するための汚染空気の捕集を確実に実行させることができる。
また、送風機ユニットの運転停止が操作されたときには、送風機ユニットの排気ファンの回転が停止する直前か、完全に停止した時点で、整流板の上昇移動が開始されることで、フード部内に吸い込み捕集された汚染空気は、送風機ユニットに接続されている排気ダクトから屋外に排気される汚染空気の屋外排気が確実に実行させることができる。
しかも、整流板によりフード部の開口部が閉鎖された状態での送風機ユニットの空運転によって、送風機ユニットのファンケーシング内を含めてフード部内に生じるおそれがある負圧現象などによる騒音や振動などの発生を防ぐことができる。
本発明に掛るレンジフードは以上のように構成されていることで、使用していないときの屋内空調への影響、そして、屋外からの騒音問題を抑えることができる。しかも、フード部の開口部を閉鎖する整流板と当該開口縁部とは略面一となることで、見栄えが良く、フード部の開口縁部や整流板の表面(底面)などに付着している油脂分などの汚れを拭き取るなどの作業性が良好となる。さらに、整流板を下降移動限に下降させた状態で、整流板の裏面(上面)やフード部内の汚れを拭き取ることもできる。
そして、整流板自体が照明機器を備えていることで、送風機ユニットが運転するときにフード部の開口部を開くように降下移動してくる整流板によって、照明機器からの明かりが遮られることなく、加熱調理器具や調理鍋などを万遍に、かつ、均一に照らすことができる。
また、送風機ユニットなどから整流板の上に滴下された油脂分などは、整流板に備えられているオイルトレーや、整流部の傾斜下端側に設けられているオイル受け部によって回収されることで、油脂分の回収が確実で、清掃性においても有利になる。
また、送風機ユニットの運転開始・運転停止の操作に追従させた自動操作にて、吸込み隙間からフード部内へ汚染空気を効率よく吸込み捕集するために整流板を降下移動させる。そして、送風機ユニットの空運転によってフード部内に生じる負圧現象を抑え、騒音や振動などの発生を防ぐタイミングで整流板を上昇移動させることができる。
以下、本発明のレンジフードの実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態の説明]
図1は、第1の実施形態に係る本発明のレンジフードにおいて、整流板を降下移動させたときの状態を示す縦断側面図であり、図2は、整流板を上昇移動させてフード部の開口部を閉鎖させたときの状態を示す縦断側面であり、図3は、フード部の斜め下側から見たときの斜視図である。
≪レンジフードの構成≫
レンジフードAは、図1に示すように、加熱調理器具Bの略真上において設置され、調理中に発生する油煙、水蒸気、熱気、廃ガスなどの汚染空気Gを吸引捕集し、排気ダクト3を通して屋外に排気するように構成されている。
このレンジフードAは、図1および図3に示すように、平型(薄型)のフード部1の上に送風機ユニット2を取り付けて構成されている。
また、レンジフードAは、図1に示すように、送風機ユニット2および排気ダクト3を目隠すように、フード部1の天板1aからキッチン天井K2に至るように形成されている幕板4を、適宜取り外すことができるように備えている。
≪フード部の構成≫
フード部1は、図1に示すように、下向きに開口する扁平箱型に形成されている。そして、
フード部1は、図1および図2に示すように、調理者側である前面部1bに操作部5を備えている。
この操作部5は、送風機ユニット2の後記する排気装置2bの運転開始と運転停止との切り替え、そして、排気装置2bの運転強弱切り替え、さらにはフード部1の下向き開口の後側(キッチン壁面K1側)に備えられている電球などの照明機器6の点灯と消灯との切り替えなどの操作を行うためのタッチまたはプッシュタイプのスイッチ類(図示省略)を備えて構成されている。
また、フード部1は、図1および図3に示すように、天板1aに連絡口7を備えている。
この連絡口7は、送風機ユニット2の後記する排気ボックス2a内とフード部1内とを連通させるためのものであり、天板1aのほぼ中央部位に所定の開口面積にて開設されている。
そして、フード部1は、図1に示すように、連絡口7の下側に、下向き開口側と連絡口7側とを仕切るようにフードカバー8を備えて、このフードカバー8によって下向きに開口する開口部(吸込み口)9が形成されるようにしている。
さらに、フード部1は、図1に示すように、フードカバー8に整流板10を昇降動可能に備えて、フードカバー8の下向き開口縁部8aとの間に、汚染空気Gなどの吸込み風速を増速させるための吸込み隙間Sが確保されるように形成されている。
これにより、調理中に、加熱調理器具Bや調理鍋bなどから立ち昇る汚染空気Gをキッチン天井K2側などに拡散取り逃がすことなく、整流板3に沿って吸込み隙間Sからフード部1内に効率よく吸い込み捕集されるようにしている。
≪送風機ユニットの構成≫
送風機ユニット2は、図1に示すように、排気ボックス2aと、この排気ボックス2a内におけるフード部1の連絡口7に連通する前半部側を除く後半部側に位置して垂直な縦置き状態で内設される排気装置2bとを備えて構成されている。
≪排気ボックスの構成≫
排気ボックス2aは、図1に示すように、フード部1の天板1aに開設されている連絡口7に、前半部を連通させるように、天板1aの上にネジ止めなどによって取り付けられる縦断面視で略四角形状に形成されている。
≪排気装置の構成≫
排気装置2bは、図1に示すように、排気ダクト3が接続される接続筒11をケーシング周面の上面部位に備えているファンケーシング12内に、ファンモータM1に軸支させて排気ファン(遠心ファン、多翼ファン)14を同軸上に収容させた構成としている。
≪ファンケーシングの構成≫
ファンケーシング12は、ボリュート形状に形成されている。そして、ファンケーシング12は、ネジ止めなどによって、図1に示すように、排気ボックス2a内におけるフード部1の連絡口7に連通する前半空間側を除く、排気ボックス2aの後半部側に位置して縦置きに吊持されて内設させるように形成されている。
これにより、ファンケーシング12は、ベルマウス15がビス止めなどによって着脱可能に取り付けられることで形成される吸込み口16を、連絡口7の真上に位置させてフード部1の前側に向けて開口させた正面向き状態で排気ボックス2a内に収容されるようになっている。
≪整流板の構成≫
整流板10は、フードカバー8によって下向き開口状に形成されるフード部1の開口部9の開口形状とほぼ同じ形状に形成されているとともに、各辺周縁には一連に連なる立上り辺部10aを備えている。
そして、整流板10は、フード部1の開口部9に昇降動手段を介して昇降動可能に備えられ、上昇移動限において、開口部9を形成するフードカバー8の開口縁部8aと略面一状態で開口部9を閉鎖するように、下降移動限において、開口縁部8aとの間に吸込み隙間Sを確保するように形成されている。
≪昇降動手段の構成≫
昇降動手段は、図1に示すように、開口部9を形成するフードカバー8の両側壁部の要所前後の2ヶ所にそれぞれ備えられて、整流板10を昇降動可能に支持するためのリンク部材17と、フード部1の後側におけるフードカバー8とフード部1の天板1aとの間に確保されている空間部に内設されて、リンク部材17を介して整流板10を昇降させるための正転・逆転の切り替えを可能とする昇降モータM2とを備えて構成されている。
これにより、レンジフードAが使用されないときには、図2および図3の(b)に示すように、フード部1の開口部9がフードカバー8の開口縁部8aと略面一状態で整流板10により閉鎖されるようにしている。そして、送風機ユニット2の排気装置2bを運転させてレンジフードAが使用されるときには、図1および図3の(a)に示すように、フードカバー8の下向き開口縁部8aとの間に吸込み隙間Sが確保されるように、整流板10が降下移動されるようにしている。
なお、図示を省略しているが、昇降モータM2からリンク部材17への動力の伝達は、フードカバー8の両側壁部とフード部1の両側面部との間においてそれぞれ確保されている両側の空間部(図示省略)に、昇降モータM2と、左右両側の前後2ヶ所のリンク部材17の軸支部17aとを連繋するための無端状の連繋手段をそれぞれ備える。
例えば、昇降モータM2のボディから左右双方に突出させた出力軸を、フード部1の両側方向に軸受けなどを介して回動可能に掛け渡すように、フード部1の後側に昇降モータM2を内設するとともに、主力軸の両端部にスプロケットまたはプーリーをそれぞれ取り付ける。そして、左右両側の前後2ヶ所のリンク部材の軸支部におなじくスプロケットまたはプーリーを取り付けて、これら左右両側の各スプロケットまたはプーリーにわたりチェーンまたはワイヤー、ベルトなどからなる連繋手段をそれぞれ巻回させるように掛け渡すなどにより、昇降モータM2の正転または逆転によって整流板10を昇降移動させるように構成することができる。
この場合、昇降モータM2側に位置する一方のリンク部材17の軸支部17aにおいてはダブルスプロケットまたはダブルプーリーとする構造を採用することで、昇降モータM2からの正転・逆転動力を前後双方のリンク部材17に対して誤作動なく、確実に伝達することができる。
なお、昇降モータM2の正転・逆転の切り替え操作は、フード部1の前面部1bに備えられている操作部5に整流板昇降用(整流板開閉用)の閉スイッチと開スイッチを備えるなどによって行うことができる。また、操作部5に備えられている送風機ユニット2の排気装置2bの運転開始と運転停止とのON/OFF切り替えスイッチと兼用させることができる。
つまり、排気装置2bのファンモータM1の運転開始が、操作部5の運転ONスイッチにより操作されたときに、例えば、昇降モータM2が逆転する運転を開始し、フード部1の開口部9を閉鎖している整流板10をリンク部材17によってフード部1の後側に向けた斜め下方に漸次降下移動させる。
そして、ファンモータM1の運転停止が、操作部5の運転OFFスイッチにより操作されたときには、昇降モータM2が正転する運転を開始し、フード部1の開口部9を閉鎖するように、整流板10をリンク部材17によってフード部1の前側に向けた斜め上方に漸次上昇移動させることができる。
また、本実施例では、図2および図3の(b)に示すフード部1の開口部9を閉鎖している上昇移動限から、図1および図3の(a)に示す下降移動限へと整流板10が降下移動するときに、フード部1の後側に向けて漸次降下移動するように形成している。
これにより、フード部1の前側におけるフードカバー8の開口縁部8aとの間に確保される吸込み隙間Sの開口面積が、フード部1の後側、および左右両側の他の三辺側に比べて大きく確保されるようにしている。
[第1の実施形態に係るレンジフードの作用説明]
次に、以上のように構成されている第1の実施形態に係るレンジフードAの作用について簡単に説明する。ここでは、図1〜図3を適宜参照しながら説明する。
調理をするときに、調理者がフード部1の操作部5に備えられている排気装置2b(ファンモータM1)の運転ONスイッチを操作すると、昇降用モータM2が逆転し、この回転動力が連繋手段を介して左右両側の各リンク部材17の軸支部17aに取り付けられているスプロケットまたはプーリーにそれぞれ同一方向の回転が同時に伝達される。
すると、図2および図3の(b)に示すように、フード部1の開口部9を閉鎖している整流板10は、図1および図3の(a)に示すように、フード部1の後側に向けた斜め下方の下降移動限まで各リンク部材17の回動に伴い漸次降下移動されることで、降下移動された整流板10の周囲各辺とフードカバー8の各辺開口縁部8aとの間には吸込み隙間Sが確保される。
これにより、調理中に加熱調理機器Bや調理鍋bなどから舞い上がる汚染空気Gは、排気装置2bの吸引力よって大きな開口面積を有するフード部1の前側の吸込み隙間S、そして、フード部1の後側、左右両側の吸込み隙間Sからフード部1内に吸い込み捕集される。フード部1内に捕集された汚染空気Gは、送風機ユニット2の排気ボックス2a、ファンケーシング12、そしてファンケーシング12から屋外にわたる排気ダクト3によって屋外に排気される。
そして、調理が終了した後に、調理者が排気装置2bの運転OFFスイッチを操作すると、昇降モータM2が正転し、この回転動力が連繋手段を介して左右両側の各リンク部材17の軸支部17bに同時に伝達され、図1および図3の(a)に示すように、下降移動限から整流板10は、図2および図3の(b)に示すように、フード部1の前側に向けた斜め上方に各リンク部材17の回動に伴い漸次上昇移動されてフード部1の開口部9を閉鎖する。
これにより、図2に、点線矢印で示すように、排気ダクト3、送風機ユニット2を通って外部から浸入されてくる寒気や外部騒音など流れは、フード部1の開口部9を閉鎖している整流板10によって、室内への流れがフード部1内において遮断される。
このように構成されている第1の実施形態に係るレンジフードAによれば、送風機ユニット2の排気装置2bの運転が停止している不使用のときに、フード部1の開口部9は、図2および図3の(b)に示すように、整流板10によって開口縁部8aと面一状態で閉鎖されている。これにより、寒気や外部騒音などが、屋内に流入してくることを抑止することができる。
そして、送風機ユニット2の排気装置2bを運転させて使用のときには、フード部1の後側に向けた斜め下方の降下移動限への整流板10の降下移動により、フード部1の開口部9は、図1および図3の(a)に示すように、開口されるとともに、フード部1の前側に確保される大きな開口面積を有する吸込み隙間Sを含めて、整流板10の各辺周囲とフードカバー8の各辺開口縁部8aとの間には吸込み隙間Sが確保される。これにより、調理中に加熱調理機器Bや調理鍋bなどから舞い上がる汚染空気Gを、フード部1内に効率よく吸い込み捕集することができる。
[第2の実施形態の説明]
図4は、第2の実施形態に係る本発明のレンジフードにおいて、整流板を降下移動させたときの状態を示す縦断側面図である。
第2の実施形態の係るレンジフードA1では、図4に示すように、整流板10自体に照明機器13を備えた構成を採用したものであり、他の構成要素においては前記した第1の実施形態の構成要素と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することにより重複説明は省略する。
つまり、整流板10に、加熱調理機器Bや調理鍋bなどを照らすための照明機器13を備えている。これにより、調理をするときに、調理者が操作部5の排気装置2bのファンモータM1の運転ONスイッチを操作し、フード部1の開口部9を開くように降下移動してくる整流板10によって、照明機器13から照射される明かりが遮られることなく、加熱調理器具Bや調理鍋bなどを万遍に、かつ、均一に照らすことができるようにしている。
[第3の実施形態の説明]
図5は、第3の実施形態に係る本発明のレンジフードの要部を示す縦断側面図である。
第3の実施例に係るレンジフードA2は、図5に示すように、整流板10がフード部1の後側に向けて降下移動したときに、油脂分の捕獲回収量を目視することができる透視性を有するオイルトレー18を備えた構造を採用したものであり、他の構成要素においては前記した第1の実施形態の構成要素と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することにより重複説明は省略する。
すなわち、整流板10の前半部側に、オイルトレー18を引き出し可能に備えている。そして、整流板10の後半部側には送風機ユニット2を構成する排気装置2bのファンケーシング12などにおいて汚染空気Gから分離されて整流板10の上に滴下された油脂分が、オイルトレー18側に向けて流れるように適宜の勾配を有する油流下斜面部19を備えている構造としている。
≪オイルトレーの構成≫
オイルトレー18は、合成樹脂材料や軽量なガラス材料などの透視性を有するに不燃性材料によって形成されている。このオイルトレー18は、整流板10の前半部側に相当する大きさを有する上面開口の浅底状で、整流板10の前半部側に形成されている装着部20に引き出し可能(スライド可能)に装着されるように形成されている。
油流下斜面部19は、図5に示すように、整流板10の後側縁辺から装着部20との境に向けて適宜の流水勾配にて整流板10の後半部側の略全面に相当する大きさで、ファンケーシング12などから滴下された油脂分をオイルトレー18に向けて流下させるように形成されている。
また、油流下斜面部19の左右両側には、油脂分の零れ落ちを防ぐための立上り辺部19aが備えられている。
また、図5に示すように、排気装置2bのファンケーシング12から滴下および流下される油脂分を、整流板10の油流下傾斜部19へと誘導するための油誘導斜面部21を、送風機ユニット2の排気ボックス2aからフード部1の連絡口7に向けて備えている。
これにより、フード部1の後側に位置するファンケーシング12内において汚染空気Gから分離された油脂分をも整流板10の油流下傾斜部19へと確実に誘導されて、オイルトレー18に回収されるようにしている。
そして、第3の実施形態に係るレンジフードの送風機ユニット2においては、図5に示すように、フード部1の連絡口7の開口方向に吸込み口16を向けた水平な横置き状態で、排気装置2bを排気ボックス2a内に内設させた構造としている。また、排気装置9のファンケーシング12には、汚染空気Gから分離されてファンケーシング12に内周面などに付着された油脂分を、内周面に沿わせて油流下傾斜部19、油誘導傾斜部21へと流下させるための流下孔22を備えている。
このように構成されている第3の実施形態に係るレンジフードA2によれば、図5の(a)に示すように、フード部1の開口部9が開口されている調理中において、排気装置2bのファンケーシング12などから滴下および流下される油脂分を、排気ボックス2aの油誘導傾斜部21および整流板10の油流下傾斜部19から整流板10の前半部側に装着されているオイルトレー18によって回収することができる。
そして、オイルトレー18内に回収された油脂分の回収量などは、図5の(a)に示すように、整流板10が降下移動限へと降下移動したときに、オイルトレー18を透して目視(確認)することができる。これにより、オイルトレー18に回収された油脂分が、オイルトレー18から溢れ出るなどを未然に防ぐことができるようにしている。
[第4の実施形態の説明]
図6は、第4の実施形態に係る本発明のレンジフードの要部を示す縦断側面図である。
第4の実施形態では、図6に示すように、整流板10が、フード部1の後側に向けて漸次降下移動されたときに、フード部1の後側が傾斜下端側となる斜め姿勢へと変更されるようにフード部1に昇降動可能に備えた構成を採用したものであり、他の構成要素においては前記した第1の実施形態の構成要素と基本的に同じことから、同じ構成要素に同じ符号を付することにより重複説明は省略する。
すなわち、第4の実施形態に係るレンジフードA3では、図6に示すように、整流板10の後側を昇降動可能に支持するリンク部材17のフードカバー8に対する軸支部17aからの支持(吊持)長さを、整流板10の前側を支持するリンク部材17に比べて長く形成している。
これにより、整流板10は、フード部1の開口部9を閉鎖しているときの水平な姿勢から、フード部1の後側へ向けて漸次降下移動するときに、後側を傾斜下端側とする斜め姿勢へと変更される(図6の二点鎖線の状態から実線の状態)。
また、整流板10は、降下移動したときの傾斜下端側にオイル受け部23を備えている。
≪オイル受け部の構成≫
オイル受け部23は、図6に示すように、整流板10の傾斜下端側となる後側縁辺に沿わせて適宜の幅と深さにて形成されている。
このように構成されている第4の実施形態に係るレンジフードA3によれば、フード部1の開口部9を閉鎖する水平な姿勢からフード部1の後側へ向けて漸次降下移動したときに、整流板10は、フード部1の後側が傾斜下端側となるように斜め姿勢に変更される。
これにより、排気装置2bのファンケーシング12内などにおいて汚染空気Gから分離されて整流板10の上に滴下される油脂分は、図6に示すように、整流板10の傾斜下端側に設けられているオイル受け部23側に流れ、該オイル受け部23によって回収される。
なお、図示を省略しているが、オイル受け部23は、前記した第3の実施形態に係るレンジフードA2の整流板10に備えられているオイルトレー18と同様に形成することができる。
[第5の実施形態の説明]
図7は、第5の実施形態に係るレンジフードの運転装置を示す概略構成図である。ここでは、図1〜図3を適宜参照しながら説明する。
この第5の実施形態では、前記した第1〜第4の実施形態に係るレンジフードA,A1,A2,A3において、操作部5による送風機ユニット2の排気装置2b(ファンモータM1)の運転開始が操作された時点で、昇降モータM2が運転を開始し、整流板10の降下移動が開始するとともに、運転開始が操作された後に、予め設定されている所定の時間が経過した時点で、排気装置2bが運転を開始するように構成され、さらに、操作部5による排気装置2bの運転停止が操作された後に、予め設定されている所定の時間が経過した時点で、整流板10が降下移動限からフード部1の開口部9を閉鎖する上昇移動限へと上昇移動を開始するように構成されている(図1、図3(a)の状態から図2、図3(b)の状態)。
つまり、第5の実施形態では、図7に示すように、操作部5とファンモータM1および昇降モータM2との間における操作部5側にタイマ回路24を備え、このタイマ回路24と各モータM1,M2毎との間に出力回路25,26をそれぞれ備えて構成されている。
≪タイマ回路の構成≫
タイマ回路24は、操作部5によるファンモータM1の運転開始が操作されたときに、この開始操作からファンモータM1が実際に運転を開始するまでの予め設定されている所定の時間(ディレイタイム)を入力し、かつ、当該運転開始が操作された時点からファンモータM1が実際に運転するためのカウントを開始するように構成されている。そして、操作部5によるファンモータM1の運転停止が操作されたときには、この停止操作から昇降モータM2が実際に運転を開始(整流板10の上昇移動を開始)するまでの予め設定されている所定の時間(ディレイタイム)を入力し、且つ、当該運転停止が操作された時点から昇降モータM2が実際に運転するためのカウントを開始するように構成されている。
≪出力回路の構成≫
M1出力回路25は、ファンモータM1の運転開始と運転停止とを切り替えるための通電スイッチ(図示省略)を備えている。このM1出力回路25は、タイマ回路24によるファンモータM1の運転を開始するための所定の時間がカウントされた時点でファンモータM1に電流を通電する通電スイッチを閉動作するように、そして、操作部5によるファンモータM1の運転停止が操作された時点で通電スイッチを開動作するように構成されている。
M2出力回路26は、昇降モータM2の逆転運転と正転運転とを切り替えるための逆転・正転通電スイッチ(図示省略)を備えている。このM2出力回路26は、操作部5によるファンモータM1の運転停止が操作された時点で昇降モータM2に逆転用の電流を通電するように逆転・正転通電スイッチを切り替え、そして、操作部5によるファンモータM1の運転停止が操作された時点でカウントを開始するタイマ回路24による昇降モータM2の運転を開始するための所定の時間がカウントされた時点で昇降モータM2に正転用の電流を通電するように逆転・正転通電スイッチを切り替えるように構成されている。
また、第5の実施形態では、ファンモータM1の運転開始が操作部5により操作された後に、ファンモータM1が実際に運転を開始するための所定の時間(ディレイタイム)としては、整流板10が、図2に示すフード部1の開口部9を閉鎖している上昇移動限から、図1に示す降下移動限まで降下移動する手前または完全に降下移動するためにかかる開動作時間が、例えば、2〜5秒の範囲にある場合、3秒程度に設定することができる。
また、ファンモータM1の運転停止が操作部5により操作された後に、整流板10の昇降モータM2が正転運転を開始する(整流板10が上昇移動を開始する)ための予め設定されている所定の時間(ディレイタイム)としては、ファンモータの運転がM1出力回路25の通電スイッチが開動作された後において惰性で回転する排気ファン14の惰性回転を含めて、排気ファン14が止まる直前または完全に止まるまでにかかる停止時間が、例えば、5〜10秒の範囲にある場合、7秒程度に設定することができる。
[第5の実施形態に係るレンジフードの運転説明]
次に、以上のように構成されている運転装置を備えている第5の実施形態に係るレンジフードA,A1,A2,A3の運転について簡単に説明する。
図8は、第5の実施形態に係るレンジフードの運転装置の動作フロチャートである。ここでは、図1〜図3に示されているレンジフードAを一例として挙げ、適宜参照しながら説明する。
まず、レンジフードAの運転を開始させるときの動作を、図8の(a)に示されている動作フロチャートに基づいて説明すると、図2および図3の(b)に示すように、整流板10によってフード部1の開口部9が閉鎖されているレンジフードAが使用されていない状態から、フード部1の前面部1bの操作部5によるファンモータM1の運転を開始するための運転ONスイッチの操作がされる。
つまり、操作部5に備えられているファンモータM1(排気ファン14)の低速運転スイッチ(SW4)、中速運転スイッチ(SW3)、高速運転スイッチ(SW2)のいずれかのスイッチによる運転ONスイッチの操作がされると(ステップ30)、M2出力回路26の逆転・正転通電スイッチが閉動作されて昇降モータM2の逆転運転が開始し、整流板10が降下移動を開始する。このとき、昇降モータM2の逆転運転の開始が確認されると(ステップ31)、タイマ回路24のファンモータM1の運転タイマがカウントを開始する(ステップ32)。
整流板10の降下移動が開始し、タイマ回路24のファンモータM1の運転タイマによるカウントが予め設定されている時間、例えば、3秒に達すると(ステップ33)、ファンモータM1が運転を開始し(ステップ34)、排気ファン14を、低速運転、中速運転、高速運転のいずれかで回転させる。
以上により、調理中に加熱調理器具Bや調理鍋bから立ち昇ってくる汚染空気Gを、整流板10周りに確保されている吸込み隙間S、特に、フード部1の前側に大きく開口されている吸込み隙間Sから効率よくフード部1内に捕集し、排気装置2bのファンケーシング12、そして排気ダクト3を通して屋外に排気する。
次に、レンジフードAの運転を停止させるときの動作を、図8の(b)に示す動作フロチャートに基づいて説明すると、調理が終了し、操作部5によるファンモータM1の運転を停止するための運転OFFスイッチ(SW1)の操作がされると(ステップ35)、M1出力回路25の通電スイッチが開動作されてファンモータM1への通電が遮断される。このとき、ファンモータM1の運転停止(通電遮断)が確認されると(ステップ36)、タイマ回路24の昇降モータM2の運転タイマがカウントを開始する(ステップ37)。
ファンモータM1の運転が停止し、タイマ回路24の昇降モータM2の運転タイマによるカウントが予め設定されている時間、例えば、7秒に達すると(ステップ38)、昇降モータM2が正転運転を開始し(ステップ39)、フード部1の開口部9を閉鎖する上昇移動限に向けて整流板10を上昇移動させる(図2、図3の(b)の状態から図1、図3の(a)の状態)。
このように構成されている第5の実施形態では、操作部5によるファンモータM1の運転ONスイッチの操作、そして、運転OFFスイッチの操作に追従させた自動操作にて整流板10を下降移動および上昇移動させることができる。
つまり、操作部5によるファンモータM1の運転開始の操作と略同時に降下移動を開始する整流板10が降下移動限まで移動する開動作が終了する直前か、終了した時点で、ファンモータM1の運転が開始されて、フード部1の後側に向けた整流板10の降下移動によってフード部1に組み込まれているフードカバー8の開口縁部8aとの間に確保される吸込み隙間Sから汚染空気Gをフード部1内に効率よく吸込み捕集するための汚染空気Gの捕集を確実に実行させることができる。
また、操作部5による排気装置2bのファンモータM1の運転停止が操作されたときには、排気ファン14の回転が停止する直前か、完全に停止した時点で、整流板10の上昇移動が開始されることで、フード部1内に吸込まれ捕集された汚染空気Gが、排気装置2bのファンケーシング12、そして、排気ダクト3を通して屋外に排気される汚染空気Gの屋外排気が確実に実行させることができる。
さらに、整流板10によりフード部1の開口部9が閉鎖された状態でのファンモータM1の空運転によって、排気ボックス2a、排気装置2bのファンケーシング12内を含めてフード部1内に生じるおそれがある風圧現象などによる騒音や振動などの発生を防ぐことができる。つまり、排気装置2bの空回り運転による風圧現象などによる騒音や振動などの発生を抑えることができる。
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記した第1〜第5の各実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項5に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、排気装置2bの運転を開始させるときに、操作部5の運転ONスチッチの操作と略同時に降下移動を開始する整流板10が、フード部1の開口部9を閉鎖している上昇移動限から予め設定されている降下移動位置まで下降した時点で、排気装置2bが運転を開始するように、そして、排気装置2bの運転を停止させるときに、操作部5の運転OFFスイッチの操作がされた後、予め設定されている所定の時間が経過した時点で、降下移動限からフード部1の開口部9を閉鎖する上昇移動限に向けて整流板10が上昇移動するように構成することができる。
すなわち、整流板10の任意の降下移動位置でファンモータM1の運転を開始させることができ、また逆に、ファンモータM1の運転が停止した後、任意の時間をとって昇降モータM2の運転を開始させるもので、運転開始の時間の任意の変更は本発明の範囲に含まれるものである。
なお、前記した実施形態では、ファンモータM1の運転開始を、整流板10が降下移動限まで移動する手前または完全に降下移動した時点としているが、降下移動限前にファンモータM1を運転開始させると汚染空気の吸込み隙間が狭いため、吸引力が強く、その後、吸引空気流が安定した段階で最大の吸込み隙間となるため、調理中のレンジフードの運転開始の操作のときには、より効率的に汚染空気を捕集することができる。また、吸引音もファンモータM1の運転開始時は若干大きいが、吸込み隙間の増加にともなって静かになる。
また、排気装置2bの運転を停止させるときに、操作部5の運転OFFスイッチが操作された後に、排気装置2bの排気ファン14(ファンモータM2の出力軸)の回転数が、予め設定されている回転数以下になった時点で、降下移動限からフード部1の開口部9を閉鎖する上昇移動限に向けて整流板10が上昇移動するように構成することができる。この場合、ファンモータM2としてDCモータを用いることにより、容易に回転数制御を行うことができる。
また、送風機ユニット2の排気装置2bの運転開始と運転停止との切り替え、そして、排気装置2bの運転強弱切り替え、さらには照明機器6の点灯と消灯との切り替えなどの操作を、リモコンによる遠隔操作で行うことができる。
また、前記した実施形態では説明を省略しているが、当然のことながら、整流板10の昇降動は、排気装置2bの運転開始、そして運転停止と連動させることなく、調理者による手動操作で行うように構成することができる。
また、整流板10の降下移動限で、整流板10をリンク部材17から着脱できるように構成することができる。これにより、レンジフードの内部や整流板10の内部などの清掃や点検が容易に行うことができる。
第1の実施形態に係る本発明のレンジフードにおいて、整流板を下降移動させたときの状態を示す縦断側面図である。 整流板を上昇移動させてフード部の開口部を閉鎖させたときの状態を示す縦断側面である。 フード部の斜め下側から見たときの斜視図であり、(a)は、整流板が降下移動された状態を示し、(b)は、整流板によりフード部の開口部が閉鎖されている状態を示す。 第2の実施形態に係る本発明のレンジフードにおいて、整流板を下降移動させたときの状態を示す縦断側面図である。 第3の実施形態に係る本発明のレンジフードの要部を示す縦断側面図であり、(a)は、整流板を下降移動させたときの状態を示し、(b)は、整流板を上昇移動させてフード部の開口部を閉鎖させたときの状態を示す。 第4の実施形態に係る本発明のレンジフードにおいて、整流板を下降移動させたときの状態を示す縦断側面図である。 第5の実施形態に係るレンジフードの運転装置を示す概略構成図である。 同運転装置の動作フロチャートであり、(a)は、送風機ユニットの運転を開始させるときの動作を示し、(b)は、送風機ユニットの運転を停止させるときの動作を示す。
符号の説明
A,A1,A2,A3 レンジフード
1 フード部
2 送風機ユニット
2a 排気ボックス
2b 排気装置
3 排気ダクト
4 幕板
5 操作部
6,13 照明機器
7 連絡口
8 フードカバー
8a 開口縁部
9 開口部
10 整流板
12 ファンケーシング
14 排気ファン
17 リンク部材(昇降動手段)
18 オイルトレー
19 油流下斜面部
23 オイル受け部
24 タイマ回路
25 M1出力回路
26 M2出力回路
M1 ファンモータ
M2 昇降モータ(昇降動手段)
G 汚染空気

Claims (6)

  1. 下向きに開口するフード部と、このフード部が取り付けられる送風機ユニットと、を備え、
    前記フード部は、開口縁部との間に、汚染空気などの吸込み風速を増速させるための吸込み隙間を確保するように整流板を備えて、
    前記吸込み空間からフード部内に吸い込まれる汚染空気を、前記送風機ユニットに接続される排気ダクトから屋外に排気するように構成されているレンジフードであって、
    前記整流板は、前記フード部の開口縁部と略面一状態で該フード部の開口部を閉鎖する位置と、前記吸込み隙間を確保する降下位置とで昇降動するように、前記フード部に昇降動手段を介して備えられていることを特徴とするレンジフード。
  2. 前記昇降動手段は、前記整流板を、上昇移動限において、前記フード部の開口縁部と略面一状態で該フード部の開口部を閉鎖し、かつ、降下移動限において、前記フード部の前側に大きな開口面積を有する前記吸込み隙間が確保されるように降下移動に伴い前記フード部の後側へ向けて漸次降下するように、リンク部材と昇降モータとを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  3. 前記整流板は、照明機器を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンジフード。
  4. 前記整流板は、降下移動したときに、油脂分の捕獲回収量を目視することができる透視性を有するオイルトレーを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンジフード。
  5. 前記整流板は、前記フード部の開口部を閉鎖するときの水平な姿勢から、前記フード部の後側へ向けて漸次降下するときに、該フード部の後側が傾斜下端側となる斜め姿勢へと変更されるように前記フード部に備えられているとともに、傾斜下端側にオイル受け部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンジフード。
  6. 前記フード部に備えられている操作部による前記送風機ユニットの運転開始が操作された時点で、前記整流板の降下移動が開始するとともに、前記運転開始が操作された後に、予め設定されている所定の時間が経過した時点で、前記送風機ユニットが運転を開始し、
    かつ、前記操作部による前記送風機ユニットの運転停止が操作された後に、予め設定されている所定の時間が経過した時点で、前記整流板が上昇移動を開始するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンジフード。
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