JP2008291951A - 部品接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの構成部品を接続する際に、操作者に対して接続の際の感触を明確に伝達できるようにする。
【解決手段】軸方向への相対移動により互いに接続可能な洗浄シース2及び硬性内視鏡1と、洗浄シース2の軸方向に設けた接続管部23と、この接続管部23に設けた、径方向へ弾性変形自在なOリング25と、硬性内視鏡1に設けられて軸方向への移動によりOリング25を弾性変形させることでOリング25を通過する接続端部13と、接続管部23に設けられてOリング25を通過した後の接続端部13を、Oリング25の弾性復元力により保持する部位とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、2つの構成部品を接続する際の感触を、弾性部材の弾性変形により得ることができるようにした部品接続構造に関する。
従来、二種類の構成部品を人為的に連結する手段として様々な方法が提案されている。二種類の構成部品を人為的に連結するに際しては、連結した際の明確な感触を操作者に伝達することで、連結ミスを防止することができる。このような機能は、流体機器等で採用しているカップリング機構では既存技術である。
しかし、カップリング機構では、連結時の感触を操作者に伝達するために、スライド式やラッチ式のような特別な機構を必要としており、構造が複雑化するばかりでなく、製品コストが高くなる問題がある。
特別なカップリング機構を用いることなく、二種類の構成部品を連結すると共に、連結時の感触を操作者に伝達できるようにした技術として、例えば特許文献1(特開2005−261734号公報)に開示されているようなものが知られている。すなわち、特許文献1の図3には、一方の構成部品の外周に形成した凸状部と、他方の構成部品に形成すると共に凸状部に係合する螺旋溝とから成るカップリング機構が開示されている。この技術では、一方の構成部品の外周を他方の構成部品の内周に係合させると共に、凸状部を螺旋溝に係合させた後、両構成部品を相対回転させる。すると、凸状部が螺旋溝に案内されて係入し、両構成部品を予め設定された回転角度だけ回転させると、凸状部が螺旋溝の終端に達して両構成部品が係合される。
又、特許文献1の図13には、一方の構成部品の先端部外周に形成した凹部を、他方の構成部品の内周に拡開自在に形成した顎部に係合させて位置決めすると共に、その外周をリング状に形成された抑え部材で抑えて、外れ止めする技術が開示されている。更に、図16には、図13の変形例として、他方の構成部品に板ばね部を形成し、一方の構成部品の先端部に形成した凹部を、他方の構成部品の内周に形成した顎部に係合させたとき、板ばね部にて一方の構成部品の先端面を軸方向へ押圧することで、凹部と顎部との係合状態を維持する技術が開示されている。
更に、特許文献1の図17には、一方の構成部品の先端部に縮閉自在な顎部を設け、この先端部を内装する他方の構成部品の内周に、顎部に係合する孔部を形成し、顎部を孔部に係合させることで、両構成部品を連結する技術が開示されている。更に、その図18には、他方の構成部品の内周に凸部を形成し、一方の構成部品の先端部に縮径自在に形成した顎部の後部外周に、凸部に係合する凹部を形成し、凸部と凹部とを嵌合させることで、両構成部品を結合させる技術が開示されている。
特開2005−261734号公報
しかし、上述した特許文献1の図3に開示されている技術では、両構成部品を相対回転させて結合する構造であるため、両構成部品の回転方向が予め位置合わせされている状態で結合されるものには適用できない。
又、特許文献1の図13、図16、図17、図18に開示されている技術では、拡開或いは縮閉自在な顎部が、両構成部品の一方に一体形成されているため、この顎部、或いはこの顎部を支持する部材が損傷した場合、構成部品全体を交換する必要があり、補修性に問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、簡単な構造で、回転方向が位置合わせされた状態で連結する場合であっても、結合の際に操作者に対して明確な感触を伝達することのできるばかりでなく、補修性に優れた部品間連結構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明による部品接続構造は、軸方向への相対移動により互いに接続可能な第1の構成部品及び第2の構成部品と、前記第1の構成部品の軸方向に設けた第1の接続部と、前記第1の接続部に設けた弾性変形自在な弾性部材と、前記第2の構成部品に設けられて軸方向への移動により前記弾性部材を弾性変形させることで該弾性部材を通過する第2の接続部と、前記第1の接続部に設けられて前記弾性部材を通過した後の前記第2の接続部を該弾性部材の弾性復元力により保持する保持部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1の構成部品と第2の構成部品とを軸方向への相対移動により連結させるに際し、この各構成部品に設けられている第1の接続部に設けた弾性部材を第2の構成部品に設けた第2の接続部にて弾性変形させると共に弾性部材の弾性復元力で保持するするようにしたので、簡単な構造で、回転方向が位置合わせされた状態で接続する場合であっても、接続の際に操作者に対して明確な感触を伝達することができる。又、弾性部材は容易に交換することができるため、補修性に優れている。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5に本発明の第1実施形態を示す。図1は硬性内視鏡をレンズ洗浄シースに装着する状態の側面図、図2は図1の状態別の要部拡大図、図3は図1の他の状態別の要部拡大図、図4(a)はレンズ洗浄シースの要部拡大図、(b)は(a)の一部断面右側面図、(c)は(a)のc−c断面図、図5は図2のV-V断面図である。本実施形態では、二種類の構成部品として、第2の構成部品である硬性内視鏡1と、この硬性内視鏡1に装着される、第1の構成部品であるレンズ洗浄シース2とを例に掲げて説明する。
硬性内視鏡1は、先端部に観察光学系や照明光学系等を備える細長で硬性の挿入部11を備え、この挿入部11の手元側に、術者が把持する操作部12が設けられている。尚、図示しないが操作部12の後端から、ライトガイドや信号線を内蔵する可撓性のユニバーサルコードが延出されており、このユニバーサルコードに、光源装置及びビデオプロセッサが接続される。
又、操作部12の先端に第2の接続部としての接続端部13が形成されており、挿入部11、操作部12及び接続端部13は断面円形に形成されている。又、図2に示すように、挿入部11の中心軸L1と操作部12の中心軸L2とはΔrだけ偏芯されている。尚、接続端部13は操作部12と同軸上に形成されている。接続端部13に、先端面から後部方向へその延長線が、操作部12の中心軸L2に収束するテーパ面13aが形成されており、このテーパ面13aの根本部が操作部12の先端に連続されて一体形成されている。
一方、レンズ洗浄シース2は、軟性のマルチルーメンチューブから成る細長のシース本体21を有し、このシース本体21の先端に洗浄キャップ22が装着されている。又、このシース本体21の基端部に、第1の接続部としての接続管部23が設けられている。この接続管部23は内部に凹部23aが形成されている。
又、このシース本体21に、硬性内視鏡1の挿入部11を挿通する空洞部21aが貫通形成され、この空洞部21aの後端が、接続管部23に形成されている凹部23aの内底面23eに開口されている。空洞部21aの内径は、この空洞部21aに硬性内視鏡1の挿入部11を挿通する際に、この挿入部11の挿通を許容すると共に挿入部11の外周が面摺接する程度の大きさ、すなわち、挿入部11に対して摺動自在なサイズに形成されている。
又、接続管部23に形成されている凹部23aに対し、硬性内視鏡1の操作部12に形成されている接続端部13が軸方向に沿って挿通される。従って、図4(a)に示すように、シース本体21の空洞部21aの中心軸を硬性内視鏡1の挿入部11の中心軸L1に合わせた場合、接続管部23の凹部23aは、操作部12の中心軸L2と同軸に配設される。
接続管部23の凹部23aの内径は、接続端部13の最大径よりもやや大きく形成されており、又、この凹部23aの内底面23e側の内周面に環状溝23bが形成されている。更に、図4(b),(c)に示すように、この環状溝23b内に、支持部23cが一定間隔おきに複数箇所(本実施形態では5箇所)突設されている。各支持部23cの突出面23dは環状溝23b内にやや没入されていると共に、中心軸に直交する方向の断面が略半円状に形成されている。尚、図4(b)では、後述するOリング25が省略されている。
この環状溝23bにリング状弾性部材の一例であるOリング25が装着されている。図4(a),(c)に示すように、このOリング25は支持部23cと環状溝23bとで形成された段部26に掛止されている。又、このOリング25の内径は、接続管部23の凹部23aの内径よりも小さい径で形成されており、Oリング25の内周は接続管部23の凹部23aの内周よりも内方に張り出されている。更に、このOリング25の内径は、硬性内視鏡1の操作部12に形成されている接続端部13の最大径よりもやや小さく形成されている。
又、図3に示すように、Oリング25と接続管部23の内底面23e間に、接続端部13が臨まされると、接続端部13に形成されているテーパ面13aがOリング25の復元力により押圧され、接続端部13の先端面が凹部23aの内底面23eに当接される。接続端部13の先端面が、凹部23aの内底面23eに当接されると、挿入部11の先端面が、シース本体21の先端面に装着されている洗浄キャップ22の内面に当接、或いは近接される。レンズ洗浄シース2は硬性内視鏡1に装着して使用されるもので、術中に硬性内視鏡1の挿入部11の先端面に露呈されている観察光学系や照明光学系のレンズ外表面が汚れた場合、純水などの洗浄水を洗浄キャップ22の内面から観察光学系の外表面に吹き付けて汚れを除去する。
次に、このような構成による本実施形態の作用について説明する。操作者が硬性内視鏡1をレンズ洗浄シース2に装着するに際しては、先ず、硬性内視鏡1の挿入部11を、レンズ洗浄シース2のシース本体21の空洞部21aに対し、接続管部23側から挿通する。
次いで、空洞部21a及び挿入部11の中心軸L1と、接続管部23に形成されている凹部23a及び操作部12の先端に形成されている接続端部13の中心軸L2とは、Δrだけ偏心しているため、硬性内視鏡1とレンズ洗浄シース2とを、互いに嵌合されている挿入部11と空洞部21aを軸芯として回転させて、接続端部13と凹部23aとの中心軸L2を一致させる。
その後、この状態で、操作部12の接続端部13を軸方向に沿って相対移動させて接続管部23の凹部23aに挿通する。すると、図1に示すように、接続端部13が、凹部23aの底面側に配設されているOリング25に当接する。このOリング25の内径は、接続端部13の最大径よりも小さく形成されているため、操作部12を凹部23aの底面方向へ更に押圧すると、図2に示すように、接続端部13がOリング25の内周に入り込もうとし、相対的に、Oリング25の内周が、接続端部13の最大径部を通過させる大きさまで径方向へ弾性変形される。
図4(c)に示すように、Oリング25は環状溝23b内に一定間隔おきに突設されている支持部23cの突出面23dにて支持されている。従って、接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過しようとすると、図5に示すように、Oリング25の支持部23cに支持されている部位が支持部23cの突出面23dと接続端部13の外周とに挟まれて変形し、又、それ以外の部位が環状溝23b内へ拡開されて、接続端部13の通過が許容される。従って、環状溝23bはOリング25が径方向へ弾性変形する際の逃げ部として機能する。
そして、接続端部13の最大径部がOリング25を通過すると、Oリング25は、その内周が、接続端部13に形成されているテーパ面13aに沿って弾性復元する。すると、この弾性復元力によりテーパ面13aが相対的に凹部23aの底面方向へ移動し、接続端部13の先端面が、凹部23aの底面に押し当てられてスナップフィット連結され、この凹部23aの底面とOリング25との間が保持部として機能する。
この接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過する際に発生する、Oリング25の、中心軸に対して交差する方向への弾性変形が、操作部12を把持して挿入部11をレンズ洗浄シース2の空洞部21aに挿通する際の操作者の手に抵抗感を与える。次いで、接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過すると、Oリング25の弾性復元力で、操作部12が接続管部23に形成されている凹部23aの底面方向へ引き込まれて操作者に抜力感が与えられる。
その結果、操作部12の先端に形成されている接続端部13が、接続管部23に形成されている凹部23aの底面にスナップフィット連結されることにより、操作部12を把持する操作者に対して、接続の際の感触を明確に伝達させることができる。従って、この感触を操作者が感じることで、レンズ洗浄シース2と硬性内視鏡1とを確実に連結させることができる。
又、本実施形態では、Oリング25の内周を、操作部12の先端に形成した接続端部13を通過させることで、レンズ洗浄シース2と硬性内視鏡1との連結を感触で伝達するようにしたので、簡単な構造で、回転方向が位置合わせされた状態で連結する場合であっても容易に適用することができる。
又、硬性内視鏡1をレンズ洗浄シース2から引き抜くと、硬性内視鏡1の操作部12に形成されている接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過する際の抵抗感が操作者に伝達される。この抵抗感、及び接続端部13の外周がOリング25の内周を通過した後の抜力感により、硬性内視鏡1とレンズ洗浄シース2との間の抜去状態が感触として操作者に伝達される。
尚、、本実施形態では、凹部23a内に環状溝23bを軸方向に沿って設定間隔毎に複数形成し、この各環状溝23bに形成した支持部23cにOリング25をそれぞれ掛止させるようにしても良い。又、本実施形態では、弾性部材としてOリング25を採用しているため、このOリング25が損傷した場合は、簡単且つ安価に交換することができ補修性が優れている。
[第2実施形態]
図6、図7に本発明の第2実施形態を示す。図6、図7は光源装置のライトガイドソケットにライトガイドコネクタを接続する状態の断面側面図である。本実施形態では、ライトガイドコネクタ部と、このライトガイドコネクタ部を受けるライトガイドソケット部との第2の接続部に本発明を適用した場合について例示する。
第1の構成部品である光源装置31には、第2の構成部品である内視鏡(図示せず)から延出するユニバーサルコードとの接続部にコネクタ受け部33が設けられている。このコネクタ受け部33に、ユニバーサルコードの延出端に設けられている内視鏡コネクタ部41が軸方向への相対移動により装着される。この内視鏡コネクタ部41の端面に、接続部42が突設されている。この接続部42の端面に、第1形態と同様の構成を有する接続端部13が形成されている。
更に、この接続端部13の端面からライトガイド43の基端部43aと送気口金44とが平行に突出されている。この送気口金44に送気管路(図示せず)が連通されている。ライトガイド43、及び送気管路は、ユニバーサルコードを通り内視鏡挿入部を経て内視鏡先端まで延出されている。
一方、光源装置31のコネクタ受け部33に、接続管部46が装着固定されている。この接続管部46は円筒形状であり、その内周には上述した第1実施形態の接続管部23と同一形状の環状溝23bが形成されている。接続管部46の内径は、接続端部13の最大径よりもやや大きく形成されており、又、この接続管部46の底面に、コネクタブロック47が固設されている。
環状溝23bは、接続管部46の底部側に形成されている。更に、この環状溝23b内に、支持部23c(図4(b),(c)参照)が一定間隔おきに複数箇所突設されている。各支持部23cの突出面23d(図4(b),(c)参照)は環状溝23b内にやや没入されていると共に、中心軸に直交する方向の断面が略半円状に形成されている。
この環状溝23bに装着されているOリング25は、支持部23cと環状溝23bとで形成された段部26(図4(b)参照)に掛止されている。又、このOリング25の内径は、接続管部46の内径よりも小さく、更に、Oリング25の内周が接続管部46の内周よりも内方に張り出されている。更に、このOリング25の内径は接続端部13の最大径よりもやや小さく形成されている。
接続管部46の底面に臨まされているコネクタブロック47に、ライトガイド43の基端部43aと送気口金44とが挿入されるライトガイド受け部47aと送気口金受け部47bとが開口されている。尚、ライトガイド受け部47aの延長上に、光源ランプ(図示せず)が配設されており、この光源ランプからの照明光が、基端部43aの入射端面から導入され、ライトガイド43を経て内視鏡先端部側へ導かれる。又、送気口金受け部47bに送気ポンプが送気管(何れも図示せず)を介して連通されており、送気ポンプで発生した空気が送気口金44、及び内視鏡に配設されている送気管路を経て内視鏡先端部側へ導かれる。
このような構成では、操作者が内視鏡コネクタ部41を光源装置31のコネクタ受け部33に接続するに際しては、先ず、図6に示すように、内視鏡コネクタ部41の端面に突設されている接続部42から突出されているライトガイド43の基端部43aと送気口金44とを、コネクタ受け部33のコネクタブロック47に形成されているライトガイド受け部47aと送気口金受け部47bとにそれぞれ挿通する。
次いで、内視鏡コネクタ部41の接続端部13を接続管部46に軸方向に沿って挿通する。すると、接続端部13が、接続管部46の底部側内周に配設されているOリング25に当接する。このOリング25の内径は、接続端部13の最大径よりも小さく形成されているため、内視鏡コネクタ部41を、コネクタブロック47の方向へ押圧すると、接続端部13の最大径部がOリング25の内周に入り込もうとし、相対的に、Oリング25の内周が、接続端部13の最大径部を通過させる大きさまで径方向へ弾性変形される。このときのOリング25の拡開動作は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
そして、接続端部13の最大径部がOリング25を通過すると、Oリング25は、接続端部13に形成されているテーパ面13aに沿って弾性復元する。すると、この弾性復元力によりテーパ面13aが相対的にコネクタブロック47側へ押圧され、接続端部13の先端面が、コネクタブロック47の前面にOリング25の弾性復元力により押し当てられて、スナップフィット連結される。
内視鏡コネクタ部41とコネクタ受け部33とのスナップフィット連結により、この内視鏡コネクタ部41を把持する操作者に、内視鏡コネクタ部41がコネクタ受け部33に連結されたことを明確な感触として確実に伝達させることができる。
尚、内視鏡コネクタ部41を、光源装置31のコネクタ受け部33から引き抜くと、内視鏡コネクタ部41に形成されている接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過する際に、Oリング25が弾性変形し、そのときの抵抗が感触として操作者に伝達される。この抵抗感、及び接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過した後の抜力感により、内視鏡コネクタ部41が光源装置31のコネクタ受け部33から引き抜かれたことを操作者に伝達させることができる。
[第3実施形態]
図8、図9に本発明の第3実施形態を示す。図8は内視鏡装置の全体構成図、図9は図8の一部断面要部拡大図である。本実施形態では、第2の構成部品である超音波内視鏡51の鉗子挿入口56と、第1の構成部品であるディスポーザブル吸引生検針のハンドル部(以下「ディスポーザブルハンドル部」と称する)58との接続部に、本発明を適用した場合を例示する。
図8に示すように、超音波内視鏡51は挿入部52を有し、この挿入部52の手元側に操作部53が設けられている。又、挿入部52の先端部54には超音波探触子が設けられている。更に、挿入部52と操作部53との間に鉗子挿入口56が形成されている。この鉗子挿入口56に、ディスポーザブルアダプタ57が取付けられている。更に、このディスポーザブルアダプタ57に、ディスポーザブルハンドル部58が連結されている。
更に、操作部53の一側から超音波コード59が延出されており、この超音波コード59が超音波観測装置60に接続されている。超音波観測装置60は、超音波信号の送受信や処理を行うものであり、この超音波観測装置60に超音波観察像を表示する表示装置61が接続されている。
又、図9に示すように、ディスポーザブルアダプタ57は、その中途にフランジ状の把持部57aが形成されており、更に、開口端側に接続端部13が一体形成されている。尚、この接続端部13の構造は、前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
又、ディスポーザブルハンドル部58の先端に、第1の接続部としての接続管部62が一体形成されている。接続管部62は、第1実施形態と同様に断面円形状に形成されており、その内周に環状溝23bが形成されている(図5参照)。接続管部62の内径は、接続端部13の最大径よりもやや大きく形成されている。この環状溝23b内に、支持部23c(図4(b),(c)参照)が一定間隔おきに複数箇所突設されている。各支持部23cの突出面23d(図4(b),(c)参照)は環状溝23b内にやや没入されていると共に、中心軸に直交する方向の断面が略半円状に形成されている。
この環状溝23bに装着されているOリング25は、支持部23cと環状溝23bとで形成された段部26(図4(b)参照)に掛止されている。又、このOリング25の内径は、接続管部62の内径よりも小さく、更に、Oリング25の内周が接続管部62の内周よりも内方に張り出されている。更に、このOリング25の内径は接続端部13の最大径よりもやや小さく形成されている。
又、ディスポーザブルハンドル部58には、吸引生検針を構成するシリンジ本体が内装されている。この吸引生検針は、例えばシースと、このシースに挿通されている針管と、この針管に挿通されているスタイレットとを有し、ディスポーザブルアダプタ57にシースが連設され、又、シリンジ本体に針管が連設され、更に、このシリンジ本体に挿通されているピストンにスタイレットが連設されている。
尚、図8の符号58aはピストンであり、その把持部がディスポーザブルハンドル部58の後端から突出されている。又、図9に示すように、ディスポーザブルアダプタ57に連設するシース63は、鉗子挿入口56から超音波内視鏡51内に設けた鉗子チャンネルを通り、内視鏡先端部54に開口されている鉗子突出口54aから突出されている。更に、このシース63の先端から、シース63に挿通されている針管64の先端が突出されいている。
吸引生検針では、シリンジ本体に挿通されているピストン58aを引くことで、針管64に挿通されているスタイレットがシリンジ本体側に引き込まれると共に、針管の内部が陰圧となり、針管先端部からの吸引作用にて、針管先端部から試料の採取を行なう。
このような構成では、超音波内視鏡51の鉗子挿入口56に、ディスポーザブルアダプタ57が予め取付けられており、このディスポーザブルアダプタ57から延出するシースが、鉗子挿入口56、鉗子チャンネルを経て、内視鏡先端部54に開口されている鉗子突出口54aまで配設されている。
このディスポーザブルアダプタ57に対し、操作者がディスポーザブルハンドル部58を連結するに際しては、先ず、シース63に対して針管64を挿通し、ディスポーザブルハンドル部58の先端に形成されている接続管部62を、ディスポーザブルアダプタ57に形成されている接続端部13に対して軸方向に沿って近接させる。
次いで、ディスポーザブルハンドル部58を介して針管64を、シース63内に更に送り込むと、接続管部62の凹部23a内に、ディスポーザブルアダプタ57に形成されている接続端部13が入り込み、その後、接続端部13の端面が接続管部62の凹部23a内に掛止されているOリング25に当接する。このOリング25の内径は、接続端部13の最大径よりも小さく形成されているため、ディスポーザブルハンドル部58を、ディスポーザブルアダプタ57の方向へ更に押し込むと、接続端部13の最大径部にOリング25の内周が入り込もうとし、Oリング25の内周が、接続端部13の最大径部を通過させる大きさまで径方向へ弾性変形される。このときのOリング25の拡開動作は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
そして、Oリング25が接続端部13の最大径部を通過すると、Oリング25は、接続端部13に形成されているテーパ面13aに沿って弾性復元する。すると、この弾性復元力によりテーパ面13aが相対的に凹部23aの内底面側へ押圧され、接続端部13の先端面が、凹部23aの内底面にOリング25の弾性復元力により押し当てられて、接続管部62がスナップフィット連結される。
このスナップフィット連結により、ディスポーザブルハンドル部58を把持する操作者に、ディスポーザブルハンドル部58がディスポーザブルアダプタ57に連結されたことを、明確な感触として確実に伝達させることができる。
尚、ディスポーザブルハンドル部58を、ディスポーザブルアダプタ57から引き抜くと、ディスポーザブルアダプタ57に形成されている接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過する際の抵抗感が操作者に伝達される。この抵抗感、及び接続端部13の最大径部がOリング25の内周を通過した後の抜力感により、ディスポーザブルハンドル部58がディスポーザブルアダプタ57から引き抜かれたことを操作者に伝達させることができる。
[第4実施形態]
図10〜図15に本発明の第4実施形態を示す。上述した各実施形態では、一方の構成部品にOリング25を配設し、他方の構成部品に、Oリング25を介してスナップフィット連結される接続端部13を形成したが、本実施形態では、第1の構成部品101に、このOリングに代えて、円筒状弾性体103を配設したものである。
すなわち、図10〜図12に示すように、第1の構成部品(例えば第2実施形態の光源装置)101に形成されている接続凹部101aの底面に、受け孔部101bが形成されている。又、この接続凹部101aに装着されている、第1の接続部としての接続管部102の内周に、断面略V字状の環状溝102aが所定に間隔を開けて形成されている。更に、この接続管部102の内周に装着されている円筒状弾性体103には、環状溝102aに対応する位置に断面略円形の突条部103aが形成されている。換言すれば、複数のリング状弾性部材である突条部103aが弾性体を介して一体形成されているということになる。
一方、第2の構成部品(例えば第2実施形態の内視鏡コネクタ)106の端部には、第1の構成部品101に形成されている接続凹部101aの底部に形成されている受け孔部101bに嵌合する接続部106aが突設されている。更に、この接続部106aの根本部に接続端部13が形成され、この接続端部13に後方へ縮径するテーパ面13aが形成されている。尚、この接続端部13の構造は、上述した第1実施形態と同じである。又、各突条部103aの内径は、接続端部13の最大径よりもやや小さく形成されており、更に、円筒状弾性体103の突条部103a間の内周が、接続端部13の最大径と同じかやや大きく形成されている。
このような構成では、操作者が、第1の構成部品101の接続凹部101aに形成されている受け孔部101bに対して、第2の構成部品106に突設されている接続部106aを接続するに際しては、先ず、図10に示すように、第2の構成部品106に突設されている接続部106aを、第1の構成部品101の接続凹部101aに装着されている接続管部102を通して、受け孔部101bに対峙させる。
次いで、接続部106aの先端を、軸方向からの相対移動により受け孔部101bに挿通すると、その基部に形成されている接続端部13が、接続管部102に装着されている円筒状弾性体103の突条部103aに当接する。この突条部103aの内径は、接続端部13の最大径よりも小さく形成されているため、第2の構成部品106を更に押圧すると接続端部13の最大径部が、図13に示すように、最初の突条部103aの内周に入り込もうとし、相対的に、突条部103aの内周が接続端部13の最大径部を通過させる大きさまで径方向へ弾性変形される。この突条部103aの内周が拡径することにより、突条部103aの外周が外方へ膨出されるが、このときの膨出量は、接続管部102に形成されている環状溝102aによって許容される。従って、この環状溝102aが突条部103aの膨出を許容する逃げ部として機能する。
そして、接続端部13の最大径部が最初の突条部103aを通過すると、突条部103aは、接続端部13に形成されているテーパ面13aに沿って弾性復元する。すると、図14に示すように、この弾性復元力によりテーパ面13aが相対的に、受け孔部101bの方向へ押し出され、接続端部13の最大径部が、最初の突条部103aと次の突条部103aとの間に入り込む。
その後、更に第2の構成部品106を受け孔部101bの方向へ押し込むと、次の突条部103aが接続端部13の最大径部にて拡径されて、この接続端部13が通過する。このようにして、接続端部13が最後(底部側)の突条部103aに達し、この突条部103aが拡径されて通過すると、最後の突条部103aは、接続端部13に形成されているテーパ面13aに沿って弾性復元する。すると、図15に示すように、この弾性復元力によりテーパ面13aが相対的に、受け孔部101bの方向へ押し出され、接続端部13の先端面が接続管部102の内底面に、最後の突条部103aの弾性復元力により押し当てられ、接続端部13の先端面がスナップフィット連結される。
このように、本実施形態では、接続管部102の内周に円筒状弾性体103を装着し、この円筒状弾性体103の内周に突条部103aを一定間隔を開けて形成したので、第2の構成部品106を第1の構成部品101に接続する場合、接続端部13の最大径部が突条部103aを通過する都度に、押圧力の強弱が明確に伝達される。従って、このときの強弱の感触を数えることで、操作者は第2の構成部品106が第1の構成部品101に確実に連結されたことを認識することができる。
又、円筒状弾性体103の内周に突条部103aを一定間隔を開けて形成したので、図14に示すように、第2の構成部品106に形成されている接続端部13を突条部103a間、すなわち、接続凹部101aの途中に掛止させておくことができる。従って、本実施形態では、2つの突条部103a間も保持部として機能させることができる。
又、図16、図17に本実施形態の応用例を示す。同図には、第2の構成部品106の接続端部13が円筒状に形成されている場合について示す。
この接続端部13は、図10に示す接続端部13の最大径部と同じ外径を有しており、従って、第1の構成部品101の接続凹部101aに装着されている円筒状弾性体103の内周に、第2の構成部品106に形成されている接続端部13を挿通すると、接続端部13が突条部103aを押し潰しながら進入される。そのため、この第2の構成部品106の接続端部13は、円筒状弾性体103内の任意の位置で掛止させておくことができる。従って、この場合は、円筒状弾性体103内のほぼ全域が保持部として機能する。
又、本実施形態では、複数の突条部103aを一体形成した円筒状弾性体103を接続凹部101aに装着した構造であるため、突条部103aが損傷した場合、円筒状弾性体103を交換するだけで簡単に対応することができ、優れた補修性を得るとができる。
[第5実施形態]
図18、図19に本発明の第5実施形態を示す。本実施形態は第4実施形態の変形例である。上述した第4実施形態では、円筒状弾性体103に突条部103aを一定間隔毎に配設したが、本実施形態では、この円筒状弾性体103に代えて、内周に、凸状の弾性部材である半球状に形成された凸部110aが複数形成されている円筒状弾性体110を、第1の構成部品101の接続凹部101aに装着したものである。
図18に示すように、凸部110aは、円筒状弾性体110の内周に、軸方向に沿って一定間隔毎に複数配設されていると共に、これらが円周方向に一定間隔毎に複数配列されている。
従って、本実施形態では、第2の構成部品106を第1の構成部品101に接続する場合、第2の構成部品106に形成されている接続端部13を、接続管部102に装着されている円筒状弾性体110に軸方向に沿って挿通すると、この接続端部13の最大径部が、突条部103aを通過する毎に押し潰されて、接続端部13の通過が許容される。
そして、接続端部13の最大径部が凸部110aを通過すると、この凸部110aの弾性復元力により、接続端部13に形成されているテーパ面13aが、相対的に挿入方向へ押し出され、接続端部13の最大径部が、軸方向に配設されている凸部110a間に入り込む。従って、本実施形態では、上述した第4実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
又、本形態では、凸部110aを押し潰しながら挿入されるので、円筒状弾性体110を装着する接続管部102に、第4実施形態のような環状溝102aを形成する必要が無く、構造を簡素化することができる。又、この場合、凸部110aが円筒状弾性体110の内周にアトランダムに形成されていても良い。更に、円筒状弾性体110は簡単に交換することができるため、凸部110aが損傷した場合にも容易に対応することができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限るものではなく、内視鏡装置以外の構成部品に適用できることは云うまでもない。
第1実施形態による硬性内視鏡をレンズ洗浄シースに装着する状態の側面図 同、図1の状態別の要部拡大図 同、図1の他の状態別の要部拡大図 同、(a)はレンズ洗浄シースの要部拡大図、(b)は(a)の一部断面右側面図、(c)は(a)のc−c断面図 同、図2のV-V断面図 第2実施形態によるライトガイドソケットにライトガイドコネクタを接続する状態の断面側面図 同、図6の状態別の断面側面図 第3実施形態による内視鏡装置の全体構成図 同、図8の一部断面要部拡大図 第4実施形態による第1の構成部品に第2の構成部品を装着する状態の側面図 同、図10のXI−XI断面図 同、図10のXII−XII断面図 同、第1の構成部品に第2の構成部品を装着する状態の側面図 同、図13の状態別の断面側面図 同、図13の更に状態別の断面側面図 同、応用例による第1の構成部品に第2の構成部品を装着する状態の側面図 同、図16の状態別の断面側面図 第5実施形態による第1の構成部品に第2の構成部品を装着する状態の側面図 同、図18のXIX−XIX断面図
符号の説明
1…硬性内視鏡、
2…レンズ洗浄シース、
13…接続端部、
13a…テーパ面、
21…シース本体、
23,46,62,102…接続管部、
23a…凹部、
23b…環状溝、
23c…支持部、
23d…突出面、
23e…内底面、
25…Oリング、
26…段部、
31…光源装置、
33…コネクタ受け部、
41…内視鏡コネクタ部、
42,106a…接続部、
51…超音波内視鏡、
56…鉗子挿入口、
57…ディスポーザブルアダプタ、
58…ディスポーザブルハンドル部、
101…構成部品、
101a…接続凹部、
102a…環状溝、
103,110…円筒状弾性体、
103a…突条部、
106…構成部品、
110a…凸部

Claims (9)

  1. 軸方向への相対移動により互いに接続可能な第1の構成部品及び第2の構成部品と、
    前記第1の構成部品の軸方向に設けた第1の接続部と、
    前記第1の接続部に設けた弾性変形自在な弾性部材と、
    前記第2の構成部品に設けられて軸方向への移動により前記弾性部材を弾性変形させることで該弾性部材を通過する第2の接続部と、
    前記第1の接続部に設けられて前記弾性部材を通過した後の前記第2の接続部を該弾性部材の弾性復元力により保持する保持部と
    を備えることを特徴とする部品接続構造。
  2. 前記第1の接続部が前記第2の接続部に外装されると共に、
    前記弾性部材が前記第1の接続部の内周に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の部品接続構造。
  3. 前記弾性部材がリング状に形成されて前記第1の接続部の内周に設けられており、
    前記第1の接続部の内周に前記弾性部材の軸交差方向への弾性変形を許容する逃げ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の部品接続構造。
  4. 前記リング状の弾性部材が軸方向に設定間隔毎に複数配設されている
    ことを特徴とする請求項3記載の部品接続構造。
  5. 前記複数の弾性部材が一体形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の部品接続構造。
  6. 前記第2の接続部の前記第1の接続部に対する反挿入方向に、挿入方向先端面側を最大径とするテーパ面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の部品接続構造。
  7. 前記弾性部材が凸状に形成されており、
    前記凸状の弾性部材が前記第1の接続部の内周に複数形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の部品接続構造。
  8. 前記複数の弾性部材が筒状弾性体に一体形成されており、
    前記筒状弾性体が前記第1の接続部の内周に固設されている
    ことを特徴とする請求項7記載の部品接続構造。
  9. 前記凸状の弾性部材が、前記第1の接続部材の内周に軸方向に沿って設定間隔毎に配設されていると共に内周方向に設定間隔毎に複数配列されている
    ことを特徴とする請求項7或いは8記載の部品接続構造。
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