JP2008290874A - シート保持装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シートを保持するに際し、シートのカール癖にかかわらず、傷や痕跡をつけることなく、シートを安定して保持することができるシート保持装置及び記録装置を提供する。
【解決手段】 排出口1から離間して配されたシート積載部2と、シート積載部にシートを押圧可能な押圧手段40と、を備える。押圧手段は、シート積載部に対して押圧位置と退避位置との間で移動可能であり、押圧位置で積載シートに接触するシート接触部44を有する。シート接触部は、シート8のシート接触部と接触する部分の変位に応じて、シートの同じ部分と接触するように移動可能である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録装置の排出口から排出されるシートを保持するためのシート保持装置、並びに該シート保持装置を備えた記録装置に関する。
プリンタ、プロッタ、複写機、スキャナ等の記録装置は画像出力装置として広く使用されている。この記録装置は、画像情報に基づいて記録ヘッドによりシートに画像を記録するものである。被記録材であるシートとしては、紙やプラスチックや布など、種々の材質のものが使用可能である。記録装置には、記録されて排出されるシートを保持するためのシート保持装置が設けられている。
記録装置等のシート処理装置における一般的なシート保持装置は、水平もしくは水平に近い方向に排出されるシートを、水平面もしくは水平に近い斜面からなる積載面を有するトレイに広げたままの状態で積載するように構成されている。これと異なる形態のシート保持装置として、記録装置の排出口から排出されてくるシートを、ロッド状又は円柱状の積載部に吊り下げ状態で保持する構成のものが知られている。かかる構成のシート保持装置によれば、記録装置の設置面積を小さくすることができる。
上記の吊り下げ式のシート保持装置は、排出口から排出方向下流側へ所定距離離れた位置にシート積載部を配し、排出されてくるシートをこの積載部に吊り下げるように構成されている。また、積載部に吊り下げられたシートを押圧機構(ストッパ)により該積載部に押圧して挟持するように構成されている。このような吊り下げ式のシート保持装置は、特許文献1、2及び3に開示されている。
特開平05−058532号公報 特開平07−315671号公報 特開平06−234454号公報
しかしながら、シートを水平あるいは水平に近い状態で積載するシート保持装置では、少なくともシートの広さと同等もしくはそれ以上の面積の積載スペースが必要である。このため、特にシートが大版である場合、シートの積載手段が大型になり、機器の全体構成も大型になってしまう。そして、構造が大型になるため、積載手段の剛性を高めることも必要になる。
一方、特許文献1、2及び3の吊り下げ式のシート保持装置によれば、上記のような積載スペースの問題は解消することができる。しかしながら、従来の吊り下げ方式では、排出されるシートを積載部に吊り下げることから、積載部上におけるシートのバランスをとりにくいという課題があった。そして、バランスをとりにくいために、サイズの異なるシートを重ねて積載してゆくと、シートにズレが生じやすく、揃えた状態での保持がむずかくなることがあった。さらには、シートが積載部からズレ落ちる可能性もあった。このような不都合は、積載部にシートを押圧する力を大きくすることで解決することができる。
しかしながら、シートの種類によっては、ロール紙の状態において大きなカール癖がつき、積載部かシートが浮いた状態になる。また、シートの保持枚数やシートの厚みによって、積載部に保持されるシートの厚みが変化してくる。このような状況のもとで、シートを積載部に対して大きな力が押圧して挟持すると、シートと積載部との間に擦れを生じながら挟持することになり、シートの記録表面に傷や痕跡をつける可能性がある。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、シートを保持するに際し、シートのカール癖にかかわらず、傷や痕跡をつけることなく、シートを安定して保持することができるシート保持装置及び記録装置を提供することである。
本発明は、記録装置の排出口から排出されるシートを保持するシート保持装置において、前記排出口から離間して配されたシート積載部と、前記シート積載部にシートを押圧するための押圧手段と、を備え、前記押圧手段は、前記シート積載部に対して移動可能な移動部材と、前記移動部材に取り付けられたシート接触部とを有し、前記移動部材は、前記シート接触部がシートを前記シート積載部に押圧する押圧位置と、前記シート接触部が前記シート積載部から離間する退避位置との間で移動可能であり、前記シート接触部は、シートの該シート接触部と接触する部分の変位に応じて、シートの同じ部分と接触するように移動可能であり、排出されるシートは、前記シート接触部により前記シート積載部に押圧されることによって、該シート接触部と該シート積載部との間に挟持された状態で保持されることを特徴とする。
本発明によれば、シートを保持するに際し、シートのカール癖にかかわらず、傷や痕跡をつけることなく、シートを安定して保持することができるシート保持装置及び記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明によるシート保持装置の一実施形態の斜視図である。図2はシートガイドが案内位置にあり、第1押圧手段が押圧位置にあって第2押圧手段が退避位置にあるときのシート保持装置の縦断面図である。図3はシートガイドが退避位置にあり、第1押圧手段が退避位置にあって第2押圧手段が押圧位置にあるときのシート保持装置の縦断面図である。図4は第1押圧手段及び第2押圧手段のシート接触部の支持構造の斜視図である。
図1〜図3において、記録装置500の排出口1には、排出されるシートを保持するためのシート保持装置100が接続されている。記録装置500は、画像情報に基づいて記録ヘッドによりシート8に画像を記録し、記録されたシート8を排出口1から排出するように構成されたシート処理装置である。ベース21A上に固定したスタンド22にシート保持装置100が固定され、ベース21B上に固定したスタンド23に記録装置500が固定されている。各ベース21A、21Bには移動を容易にするための複数個のキャスター24が取り付けられている。なお、図示の例では、個別に移動可能なベース21A、21Bのそれぞれにスタンド22、23を設け、シート保持装置100と記録装置500を個別に移動可能にしているが、これは、一体で移動可能にしても良い。記録装置500には、被記録材であるシート8が排出される排出口1が設けられている。記録装置500内で記録されて排出されたシートは、シート保持装置100により保持される。記録装置500から排出されるシートには、一定サイズのカットシートの他、ボビンから巻き出されロール紙なども使用できる。ロール紙の場合は、排出口1の近傍に配されたカッターにより裁断される。
次に、図1〜図4を用いて、本実施形態に係るシート保持装置100の構成を説明する。シート処理装置である記録装置の排出口1から排出方向(シート送り出し方向)へ所定距離離間した位置には、排出口1と平行に、シート保持装置100のシート積載部2が配されている。シート積載部2は、排出されたシート8を吊り下げ状態で積載するものであり、断面半円形の部材で構成されている。このシート積載部はスタンド22の上部に固定されている。排出口1とシート積載部2との間には、排出されるシート8をシート積載部2へ案内するためのシートガイド3が配されている。図示の排出口1は、開口部1aとその下縁から突出した支持面1bで形成されている。
シートガイド3は、排出口1側に設けられた軸支部3aを中心に、案内位置と退避位置の間で回動可能に軸支されている。スタンド22の記録装置500側には第1押圧手段40が回動可能に装着されており、スタンド22の上部には第2押圧手段50が回動可能に装着されている。これらの押圧手段は、それぞれ、シート8をシート積載部2に押圧して挟持するためのものである。第1押圧手段40及び第2押圧手段50は、以下に説明するように類似した構造を有する。第1押圧手段40は、シート積載部2に対して移動可能な移動部材41と移動部材41に取り付けられたシート接触部44を有する。移動部材41は、スタンド22の両側に設けられた支点41aを中心に回動可能なアームで形成されている。この移動部材41の移動は回動である。両側の移動部材41の先端部にはシート積載部2と平行に延びるシャフト42が固定されている。シャフト42上の所間隔ごとの複数位置には支持部材43が固定されている。各支持部材43はシャフト42に固定される固定部43aと二股状の軸支部43bとを有する。ローラ状の回転体からなるシート接触部44は、その軸部44aで、各支持部材の軸支部43bに移動(回転)可能に支持されている。また、各シート接触部材である回転体44は、シート8に直接接触することから、その外周部は軟性部材で形成することが好ましい。
第2押圧手段50は、シート積載部2に対して移動可能な移動部材51と移動部材51に取り付けられたシート接触部54を有する。移動部材51は、スタンド22の上部の両側に設けられた支点51aを中心に回動可能なアームで形成されている。この移動部材51の移動も回動である。両側の移動部材51の先端部にはシート積載部2と平行に延びるシャフト52が固定されている。シャフト52上の所間隔ごとの複数位置には支持部材53が固定されている。各支持部材53はシャフト52に固定される固定部53aと二股状の軸支部53bとを有する。ローラ状の回転体からなるシート接触部54は、その軸部54aで、各支持部材の軸支部53bに移動(回転)可能に支持されている。また、シート接触部材である各回転体54は、シート8に直接接触することから、その外周部は軟性部材で形成することが好ましい。
第1押圧手段40は、支点41aを中心に、シート接触部44がシート積載部2に押圧される押圧位置(図2)と、シート接触部44がシート積載部2から離間する退避位置(図3)との間で回動(移動)可能に装着されている。第2押圧手段50は、支点51aを中心に、シート接触部54がシート積載部2に押圧される押圧位置(図3)と、シート接触部54がシート積載部2から離間する退避位置(図2)との間で回動(移動)可能に装着されている。各押圧手段40、50は、押圧位置にあるとき、それらのシート接触部44、54によりシート8をシート積載部2に押圧して挟持することができる。
ここで、第1押圧手段40は、シート積載部2に吊り下げ状態で積載されるシート8を挟持して保持するために使用される。第2押圧手段50は、排出されるシート8をシート積載部2に吊り下げる過程で必要となるシート8の撓み9(図3)を形成するために使用される。各押圧手段のシート接触部44、54は、シート8のシート接触部と接触する部分の変位に応じて、シート8の同じ部分と接触するように移動(回転)可能である。これにより、シート接触部44、54が退避位置から押圧位置へ移動する際のシート8との擦れを無くすことができ、シート8の表面に傷や痕跡をつけることなく押圧することが可能である。このシート接触部は、回転体に代えて、シート8に対してスライド移動可能な部品で構成しても良い。その場合は、各シート接触部のシートとの接触点をシート上の接触点の変位と同期させてスライド可能に構成することで、回転体と同様の機能を得ることができる。
図4において、シート接触部44、54の側面には、軸支部43b、53bを挟む2箇所に、回転の行き過ぎを防ぐための突起部10、11が設けられており、これらの突起部10、11により移動量(回転量)が規制されている。このようにシート接触部の移動量を規制することで、シート8のズレや落下を防ぐことができる。図4において、突起部10は、回転体44、54の時計回りの回転量を規制し、突起部11は回転体44、54の反時計回りの回転量を規制する。なお、シート接触部44、54の回転量を規制する手段は、シート接触部がシート積載部2に押圧されるときだけ、駆動源によりストッパをシート接触部に差し込むような構成のものでも良い。
シート接触部44、54の内部にはおもり12が設けられている。このおもり12は、シート接触部がシート積載部2から離間したときに、その重力によりシート接触部を一定の初期位置(回転位置)に戻すためのものである。つまり、シート接触部44、54は、押圧位置から退避位置へ移動したとき、シートを押圧するときに回転した方向(接触点の変位方向)と逆の方向に、押圧したときに回転した量だけ自動的に戻される。この初期位置に戻す手段としては、おもり12に代えて、戻しバネ等の付勢手段を用いても良い。
次に、シート保持装置100の一連の動作について説明する。図2に示すように、シートガイド3が案内位置にあり、第1押圧手段40が押圧位置にあり、第2押圧手段50が退避位置にある状態で、排出口1からのシート8の排出(送り出し)を開始する。排出されるシート8は、シートガイド3に沿ってシート積載部2上へ搬送され、その先端部がシート積載部2の記録装置と反対側(下流側)へ送り出される。シート8の前半部が送り出されて中間部がシート積載部2の頂部に達したところで、第2押圧手段50を押圧位置(図3)へ移動させてシートを挟持する。そして、第1押圧手段40を退避位置(図3)へ移動させるとともに、シートガイド3を退避位置(図3)へ移動させる。これにより、排出口1とシート積載部2との間に、シート8の後半部の垂れ下がりを許容するための空間が形成される。また、シート8は、第2押圧手段50により垂れ下がり可能に挟持されている。
この状態でシート8の排出動作が終了すると、シート8がその中間部でシート積載部2に吊り下げられた状態になる。こうしてシート8のシート積載部2への排出が終了したところで、第1押圧手段40を退避位置から再び押圧位置へ移動させ、排出されたシート8を第1押圧手段40によりシート積載部2に挟持して保持する。次いで、第2押圧手段50を退避位置へ移動させるとともにシートガイド3を案内位置へ移動させることにより、図2の状態に戻す。これにより、次に排出されるシートをシート積載部2へ送り出して積載可能な状態に戻される。そして、上述と同様の動作を繰り返すことにより、次のシートを、すでに積載されたシートの上に重ねて積載することができる。この場合は、排出されるシートのサイズを検知することにより、サイズの異同にかかわらず安定した状態で積載することができる。
次に、図5〜図12を用いて、上述の押圧手段が退避位置から押圧位置へ移動するときの動作を、第1押圧手段40を例に挙げて説明する。第2押圧手段50は前述のごとく第1押圧手段40類似の構成を有しており、従って、特に断らない限り、第2の押圧手段が退避位置から押圧位置へ移動するときの動作も以下に説明する第1押圧手段の場合と同様である。図5は第1押圧手段が退避位置にあるときの縦断面図である。図6は図5中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。図7は第1押圧手段のシート接触部がシート積載部上のシートに接触する初期状態の縦断面図である。図8は図7中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。図9は第1押圧手段のシート接触部がシート積載部上のシートに接触して途中まで移動したときの縦断面図である。図10は図9中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。図11は第1押圧手段のシート接触部が押圧位置まで移動したときの縦断面図である。図12は図11中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。
図5及び図6の第1押圧手段40の退避位置では、シート接触部44は、内部に配されたおもり12により、おもり12が下にくる回転位置にある。この状態から、移動部材41は退避位置(図5)から押圧位置(図11)へ移動していく。排出されるシート8の前半部がシート積載部2へ所定量だけ送り出されると、シートガイド3及び各押圧手段40、50は図2の位置から図3の位置へ移動する。そして、シート8は、排出口1とシート積載部2との間の空間で撓み9を増大させながら、シート積載部2上に吊り下げられていく。そして、シート8は、ロール紙の場合は後端をカッターで裁断されることで、カットシートの場合はそのまま送り出されることで、その中間部を第2押圧手段50で挟持されてシート積載部2に吊り下げられた状態になる。
こうしてシートの排出が終了したところで、第1押圧手段40の退避位置(図5)から押圧位置(図11)への移動を開始する。このとき、シート積載部2上のシート8がカール癖によって図7に示すように浮いた状態である場合、押圧位置(図11)にくる前にシート接触部44がシート8に接触する。図5の退避位置から図7の接触開始位置までの間では、シート接触部44は自由に回転可能であり、おもり12の重力によっておもり12が下にくる回転位置(図8)になっている。シート接触部44がシート8に接触した後、移動部材41がさらに移動(回動)すると、図9及び図10に示すように、シート接触部44はカール癖で浮いたシート8の反力を受けながらシート8を押していく。
このとき、仮にシート接触部44が回転しないとすると、シート接触部44とシート8との接触点がシートの先端側へ変位していくに従って、シート接触部44はシート8の表面を擦りながら押していくことになる。このため、シート8に傷や痕跡がつきやすい。これに対し、本実施形態では、シート接触部44は回転可能に支持されている。このため、シート接触部44は、シート8から受ける反力によって、図10に示すように、シート8の接触点が変位した分だけ図示時計回りに回転する。つまり、シート接触部44は、シート8のシート接触部44と接触する部分の変位に応じて、シート8の同じ部分と接触するように移動(回転)する。そして、移動部材42をさらに押圧位置(図11)まで移動させることより、この状態のまま、シート8はシート接触部44によりシート積載部2に押圧されて挟持される。これにより、シート接触部44とシート8の表面との擦れを無くすことができ、シート8に傷や痕跡をつけることなく、シート8をシート積載部2上に安定して保持することが可能となる。
一方、押圧手段40が押圧位置(図11)から退避位置(図5)へ移動するときは、シート接触部44は、おもり12によって、押圧方向へ移動するときに回転した分だけ自動的に戻される。つまり、退避位置においては、シート接触部44は常に一定の回転位置、すなわちおもり12が下側に位置する回転位置(図6)になる。従って、第1押圧手段40が退避位置になっても、図3に示すようにシート8は第2押圧手段50によりシート積載部2に押圧されて挟持されている。このような動作によれば、シート8が排出されるときに記録の継続によりシート8の後半部が送り出されるときでも、シート8の第2押圧手段50から先の部分は移動することなく一定位置に保持されている。これにより、排出口1とシート積載部2との間に形成されるシートの撓み9の量だけを増大させることができる。
次に、図1〜図4を用いて、シート保持装置100を備えた記録装置500のさらなる動作について説明する。図1〜図3において、目的とする画像記録が終了すると、ロール紙の場合は、送り出されるシート8の後端がカッターで裁断される。これにより、カットシート及びロール紙のいずれの場合も、シート8の後端は排出口1(その支持面1b)から自重により滑り落ちる。そして、シート8は、その長さ方向中央部分でシート積載部2に吊り下げられた状態で積載される。このようなシート8の積載動作は、シートガイド3が退避位置へ移動する前にシート8の後端が裁断される場合も、実質的に同じである。
ここで、記録動作が終了する場合は、シート保持装置100の動作を終了しても良く、あるいは、シートガイド3、第1押圧手段40及び第2押圧手段50を図2に示す記録開始前の状態に戻しても良い。また、連続的に記録ジョブがある場合は、ジョブを継続したままシートガイド3、第1押圧手段40及び第2押圧手段50を図3の状態から図2の状態へ戻すことになる。各押圧手段40及び50のシート接触部44及び54には回転量を規制するための突起部10、11が設けられている。これらの突起部10、11は、図4に示すように、シート接触部44、54の回転が一定量を超えると支持部材43、54に当接し、いずれの回転方向にもそれ以上の回転を許さないように配設されている。従って、回転体からなる各シート接触部44、54は、シート8の接触点の変位に応じて移動(回転)する際、一定範囲を越えて回転することはない。
この回転量の規制範囲はシート8をシート積載部2へ向けて押すときの回転範囲より大きく設定されており、従って、浮いたシート8を押している最中にシート接触部がシート8の表面を擦ることはない。また、シート接触部444、54が回転することでシート8が定位置に保持されるため、積載されるシートが既に積載されたシートの表面に沿って移動することもない。これにより、何かの拍子で外力が作用した場合でも、シートにズレが生じたり、シートが落下することを無くすことができる。また、2枚目以降のシートを安定した吊り下げ状態で積載することができる。
以上のように、シート8の送り出し量に応じて2個の押圧手段40、50を交互にシート積載部2に押圧することによりシート8を保持しているため、シート8を傷の無い状態で吊り下げ状態で保持することができる。また、シート8の長さに応じて2個の押圧手段40、50を所望のタイミングで交互に押圧させることにより、シート8の長さ方向の中間部分で安定した状態で吊り下げることができる。これにより、シート8を二つ折りとなる吊り下げ状態で積載するに際し、複数枚の異なるサイズのシートを積載する場合でも、容易に揃った状態で積載することが可能になる。また、各シート接触部44、54が回転可能であるため、シート8の表面を回転しながら押圧することで、挟持されるシート8の表面における傷の発生も無くすことができる。また、各シート接触部44、54の回転量を規制することで、保持されるシートのズレを無くすことができる。
以上の実施形態によれば、シートを保持するに際し、シートのカール癖にかかわらず、傷や痕跡をつけることなく、シートを安定して保持することができるシート保持装置及び記録装置が提供される。なお、以上の実施形態では、プリンタ、プロッタ、複写機、スキャナ等の記録装置から排出されるシートを保持する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明に係るシート保持装置は、これに限定されるものではなく、シートを取り扱う機器であるシート処理装置であれば、記録装置以外の機器から排出されるシートを保持するシート保持装置にも広く同様に適用可能である。
本発明によるシート保持装置の一実施形態の斜視図である。 シートガイドが案内位置にあるときのシート保持装置の縦断面図である。 シートガイドが退避位置にあるときのシート保持装置の縦断面図である。 第1押圧手段及び第2押圧手段のシート接触部の支持構造の斜視図である。 第1押圧手段が退避位置にあるときの縦断面図である。 図5中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。 第1押圧手段のシート接触部がシート積載部上のシートに接触する初期状態の縦断面図である。 図7中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。 第1押圧手段のシート接触部がシート積載部上のシートに接触して途中まで移動したときの縦断面図である。 図9中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。 第1押圧手段のシート接触部が押圧位置まで移動したときの縦断面図である。 図11中のシート接触部の支持構造の縦断面図である。
符号の説明
1 排出口
2 シート積載部
3 シートガイド
8 シート
9 シートの撓み
10、11 突起部
12 おもり
40 第1押圧手段
41 移動部材
42 シャフト
43 支持部材
44 シート接触部(回転体)
50 第2押圧手段
51 移動部材
52 シャフト
53 支持部材
54 シート接触部(回転体)
100 シート保持装置
500 記録装置

Claims (6)

  1. シート処理装置の排出口から排出されるシートを保持するシート保持装置において、
    前記排出口から離間して配されたシート積載部と、
    前記シート積載部にシートを押圧するための押圧手段と、
    を備え、
    前記押圧手段は、前記シート積載部に対して移動可能な移動部材と、前記移動部材に取り付けられたシート接触部とを有し、
    前記移動部材は、前記シート接触部がシートを前記シート積載部に押圧する押圧位置と、前記シート接触部が前記シート積載部から離間する退避位置との間で移動可能であり、
    前記シート接触部は、シートの該シート接触部と接触する部分の変位に応じて、シートの同じ部分と接触するように移動可能であり、
    排出されるシートは、前記シート接触部により前記シート積載部に押圧されることによって、該シート接触部と該シート積載部との間に挟持された状態で保持されることを特徴とするシート保持装置。
  2. 前記シート接触部の移動量が規制されていることを特徴とする請求項1に記載のシート保持装置。
  3. 前記シート接触部は、前記シート積載部から離間したときに重力により一定の初期位置に戻ることを特徴とする請求項1または2に記載のシート保持装置。
  4. 前記シート接触部に、一定の初期位置に戻るためのおもりが設けられていることを特徴とする請求項3に記載のシート保持装置。
  5. 前記シート接触部は、前記移動部材に回転可能に軸支された回転体であり、該シート接触部の移動は回転であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート保持装置。
  6. 画像情報に基づいて記録ヘッドによりシートに画像を記録し、記録されたシートを排出口から排出する記録装置において、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート保持装置を備えたことを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018193148A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 キヤノン株式会社 シート収容装置およびプリント装置
JP2019151491A (ja) * 2019-06-21 2019-09-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 シート押さえ装置、画像形成装置

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