JP2008290032A - 塗布装置及び電気光学装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの側面又は裏面への塗布液の回り込みを防止し、均一な塗布層を形成可能な塗布装置を提供する。
【解決手段】本発明の塗布装置1は、ワークWの周囲に設けられた枠材10と、ワークWに隣接して設けられたダミーワーク20と、ダミーワーク20上に塗布液を供給する塗布液供給装置50と、ワークWの上面上を走行しダミーワーク20上に供給された塗布液をワークWの上面全体に押し広げるローラ40と、枠材10とワークWとの間に設けられ前記塗布液を吸収可能な第1吸収部材31と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の塗布装置1は、ワークWの周囲に設けられた枠材10と、ワークWに隣接して設けられたダミーワーク20と、ダミーワーク20上に塗布液を供給する塗布液供給装置50と、ワークWの上面上を走行しダミーワーク20上に供給された塗布液をワークWの上面全体に押し広げるローラ40と、枠材10とワークWとの間に設けられ前記塗布液を吸収可能な第1吸収部材31と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、塗布装置及びその塗布装置を用いた電気光学装置の製造方法に関するものである。
特殊な眼鏡を使用しないで立体映像を表示する方法としてパララックス方式やレンチキュラー方式等が知られている。例えば、パララックス方式を採用する場合、液晶パネルの前面に画像分離手段であるパララックスバリアが配置され、観察者の左眼と右眼にそれぞれ左眼用画像と右眼用画像が分離して入射される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−244946号公報
表示パネルとパララックスバリアとは、通常、接着剤によって一体に貼り合わされる。接着剤の塗布方法としては、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、ロールコート法等の種々の方法が用いられるが、中でも、ワーク(この場合、表示パネル又はパララックスバリア)上に接着剤を吐出しローラで均一に押し広げる方法が最も簡便で利用しやすい方法である。
しかしながら、この方法では、接着剤をワークの全面に広げる過程でワークの側面又は裏面に接着剤が回り込み、その後の工程に悪影響を与えるという問題がある。また、ワークは通常ガラス等の薄い部材からなるため、接着剤を強い力で押し広げようとするとワーク自体が破損する虞がある。そのため、弱い力で接着剤を押し広げることになるが、その場合、接着剤の粘度が大きいと、最初に接着剤を垂らした部分の接着剤の厚みが大きくなり、均一な接着層が形成できないという問題がある。
なお、上記方法ではワーク上に接着剤を塗布する場合を説明したが、このような問題は接着剤に限らず種々の塗布液を塗布する場合について共通の課題である。また、上記方法では液晶パネルとパララックスバリアとを接着する場合を説明したが、上記の問題は有機ELパネルとタッチパネルとを接着する場合等、他の電気光学パネルと光学部品とを接着する場合についても共通の課題である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ワークの側面又は裏面への塗布液の回り込みを防止し、均一な塗布層を形成可能な塗布装置を提供することを目的とする。また、このような塗布装置を用いることにより、歩留まりが高く、表示品質に優れた電気光学装置を製造可能な電気光学装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の塗布装置は、ワークの周囲に設けられた枠材と、前記ワークに隣接して設けられたダミーワークと、前記ダミーワーク上に塗布液を供給する塗布液供給装置と、前記ワークの上面上を走行し前記ダミーワーク上に供給された塗布液を前記ワークの上面全体に押し広げるローラと、前記枠材と前記ワークとの間に設けられ前記塗布液を吸収可能な第1吸収部材と、を備えたことを特徴とする。この構成によれば、塗布液をローラで押し広げる過程でワークの外側に漏れ出した塗布液が第1吸収部材によって吸収されるため、ワークの側面又は裏面への塗布液の回り込みが防止され、ワークの裏面を清浄な状態に保つことができる。このため、歩留まりが高く、信頼性に優れた電気光学装置が提供できる。また、ダミーワーク上に塗布液を配置した後これを押し広げるため、塗布液の厚みに不均一な部分が生じたとしても、その部分は当初供給された位置の近傍に留まり、ワーク上に塗布される塗布液の厚みに影響を及ぼさない。したがって、均一性の高い塗布層を形成することができる。
本発明においては、前記第1吸収部材は前記ダミーワークと接する部分を除く前記ワークの外周全体に設けられていることが望ましい。この構成によれば、ローラによって塗布液を押し広げる方向及びその側方の全てが第1吸収部材によって保護されるため、塗布液の漏れによるワークの側面又は裏面への回り込みが略完全に防止できる。
本発明においては、前記第1吸収部材は前記ワークと前記枠材との間に着脱自在に設けられていることが望ましい。この構成によれば、第1吸収部材を適宜交換することにより、常に良好な状態で塗布装置を使用することができる。
本発明においては、前記ダミーワークの前記ワークと対向する側面に溝が設けられ、前記溝に前記塗布液を吸収可能な第2吸収部材が設けられていることが望ましい。この構成によれば、ワークを塗布装置から取り外したときに、ワーク上又はダミーワーク上に塗布された塗布液がダミーワークの側面に漏れ出して、その後の使用に悪影響を及ぼすといった問題を回避することができる。
本発明においては、前記ダミーワークは前記溝の上部に前記ワークの上面と連なる庇部を備えていることが望ましい。この構成によれば、庇部とワークの上面とが連続しているため、塗布液をローラで押し広げる際に、塗布液が庇部の下部に配置された第2吸収部材に吸収されない。そのため、塗布液のロスが少なく、材料コストが低減できる。
本発明においては、前記庇部が前記ワークの上面よりも高い位置に設けられ、前記ワークの上面が前記溝に配置された第2吸収部材と隣接していることが望ましい。この構成によれば、ワークの端面に配置された余分な塗布液が第2吸収部材で吸収されるので、ワーク上に塗布された塗布液の厚みを均一にすることができる。
本発明においては、前記第2吸収部材は前記溝に着脱自在に設けられていることが望ましい。この構成によれば、第2吸収部材を適宜交換することにより、常に良好な状態で塗布装置を使用することができる。
本発明においては、前記枠材の側面に前記ワーク側に突出して前記ワークを固定する固定部材が設けられていることが望ましい。この構成によれば、ワークを塗布装置に対して正確に位置決めした状態で固定することができる。
本発明においては、前記ワーク、前記枠材及び前記ダミーワークを支持するステージと、前記ワークを前記ステージ上に吸着する吸着機構と、を備えることが望ましい。この場合、前記ワークと前記枠材との間に隙間が設けられ、前記ワークの前記枠材と対向する側面全体が前記第1吸収部材で覆われていることが望ましい。この構成によれば、ワークの側面全体に第1吸収部材が配置されているので、ワークの側面又は裏面に回り込む塗布液を確実に吸収することができる。この場合、ワークを枠材によって固定できないが、吸着機構によってワークが固定されるため、塗布液をローラで押し広げる際にワークの位置がずれる等の問題は発生しない。
本発明の電気光学装置の製造方法は、電気光学パネルと光学部品とを接着してなる電気光学装置の製造方法であって、前記電気光学パネル又は前記光学部品の一方に接着剤を塗布する工程と、前記接着剤を介して前記電気光学パネルと前記光学部品とを接着する工程と、を含み、前記接着剤を塗布する工程は前述した本発明の塗布装置を用いて行われることを特徴とする。この方法によれば、接着剤を塗布する際の接着剤の回り込みが防止されるため、歩留まりが高く、表示品質に優れた電気光学装置が提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではない。下記の実施形態において、各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の塗布装置の第1実施形態の概略構成図である。塗布装置1は、ワークWの周囲に設けられる枠材10と、ワークWに隣接して設けられるダミーワーク20と、ダミーワーク20上に塗布液を供給する塗布液供給装置50と、ワークWの上面上を走行しダミーワーク20上に供給された塗布液をワークWの上面全体に押し広げるローラ40と、枠材10及びダミーワーク20とワークWとの間に着脱自在に設けられる吸収部材30とを備えている。
図1は、本発明の塗布装置の第1実施形態の概略構成図である。塗布装置1は、ワークWの周囲に設けられる枠材10と、ワークWに隣接して設けられるダミーワーク20と、ダミーワーク20上に塗布液を供給する塗布液供給装置50と、ワークWの上面上を走行しダミーワーク20上に供給された塗布液をワークWの上面全体に押し広げるローラ40と、枠材10及びダミーワーク20とワークWとの間に着脱自在に設けられる吸収部材30とを備えている。
ワークWは、電気光学パネルと組み合わされて所定の光学特性を発揮する光学部品である。本実施形態の場合、ワークWは液晶パネルの前面に配置されるパララックスバリアであり、立体表示又は多視点表示を行う場合に画像分離手段として機能するものであるが、ワークWとしてはマイクロレンズ等の他の光学部品を用いることもできる。
枠材10は、ワークWの左右両側に配置される第1枠材11及び第2枠材12と、第1枠材11と第2枠材12の一方の端部同士を繋ぐ第3枠材13とを備えている。第1枠材11、第2枠材12及び第3枠材13はアルミニウムやステンレス等により構成されている。第1枠材11と第2枠材12及び第3枠材13と第2枠材12とはビス等の固着具により連結され、ワークWの3辺を囲む平面視コ字型の枠材10を構成するようになっている。第1枠材11、第2枠材12及び第3枠材13のワークWと対向する辺にはそれぞれ溝11H、溝12H及び溝13Hが形成されており、溝11H、溝12及び溝13Hが互いに接続されてワークWの周囲に平面視コ字型の溝を形成するようになっている。溝11H、溝12H及び溝13Hの底面はワークW側に突出する突出部となっており、該突出部が、ワークWと当接してワークWの左右方向及び前後方向の位置を固定する固定部材11a、12a、13aとなっている。
ワークWの第1枠材11、第2枠材12及び第3枠材13で囲まれない残りの1辺にはダミーワーク20が配置されている。ダミーワーク20はアルミニウムやステンレス等により構成されている。ダミーワーク20は、第1枠材11及び第2枠材12とビス等の固着具により連結され、第1枠材11、第2枠材12及び第3枠材と共にワークWの周囲を囲む枠材を構成するようになっている。ダミーワーク20のワークWと対向する端面には溝20Hが形成されている。溝20Hは、溝11H、溝12H及び溝13Hと共に、ワークWの周囲に吸収部材30を配置するための隙間を形成する。溝20Hはダミーワーク20の厚み方向中央部に設けられており、ダミーワーク20の溝20Hを挟む上面部及び下面部は突出部となっている。ダミーワーク20は上面部及び下面部がワークW側に突出した断面コ字型の形状を有しており、上面側の突出部は塗布液供給装置50により塗布液を供給される庇部20bとなり、下面側の突出部はワークWと当接してワークWの前後方向の位置を固定する固定部材20aとなっている。
溝11H、溝、12H、溝13H及び溝20Hには、ワークWの外側に漏れ出した塗布液を吸収可能な吸収部材30が設けられている。吸収部材30は、平面視コ字型の第1吸収部材31と、平面視ストライプ状の第2吸収部材32とを備えている。第1吸収部材31は溝11H、溝12H及び溝13Hに配置され、第2吸収部材32は溝20Hに配置される。第1吸収部材31及び第2吸収部材32はスポンジ等の柔軟な材料で構成され、ワークWの周囲を隙間なく埋めている。なお、第1吸収部材31及び第2吸収部材32は、紙、布、スポンジ等、液体を吸収可能な部材であれば特に限定されない。
ダミーワーク20の上部には塗布液供給装置50が設けられている。塗布液供給装置50はダミーワーク20上を移動され、ダミーワーク20の上面にワークWの1辺と平行なストライプ状の塗布液を供給するようになっている。本実施形態の場合、塗布液は接着剤であり、塗布液供給装置50はディスペンサであるが、これらは光学部品としてのワークWの種類及び使用目的等によって種々変更可能である。
ダミーワーク20上にはローラ40が設けられている。ローラ40はダミーワーク20の長手方向と平行に配置され、ダミーワーク20上からワークWを横断して第3枠材13上まで走行可能となっている。ローラ40はワークW上を所定の隙間を開けて走行し、一定の加圧力で塗布液を押し広げながらワーク上面に均一に塗布液を供給するようになっている。
図2は、図1のA−A′線に沿う断面図である。塗布装置1は、ワークW、枠材10及びダミーワーク20を設置するステージ60を備えている。ダミーワーク20の厚み方向中央部には溝20Hが設けられており、溝20Hの下面側はワークWと当接する固定部材20a、溝20Hの上面側はワークWの上面と連なる庇部20bとなっている。庇部20b上には塗布液51が塗布されており、塗布液51を挟んでワークWと反対側にはローラ40が設置されている。塗布液51は庇部20bの端部から距離Dだけ離れた位置に塗布されている。そのため、ローラ40で塗布液51を押し広げるときに、塗布液51の粘度によって塗布位置近傍で膜厚が大きくなったとしても、ワークW上にその影響が及ばないようになっている。
図2において、2点鎖線で示した位置52は、ワークW上に塗布される塗布液の上面を示している。塗布液の上面52は概ね第1吸収部材31及び第2吸収部材32の上面の位置と一致している。ワークWの上面は第1吸収部材31及び第2吸収部材32の側面に接しており、ワークW上に余分な塗布液が配置された場合に、その塗布液が第1吸収部材31及び第2吸収部材32に吸収されるようになっている。ダミーワーク20の庇部20bはワークWの上面よりも高い位置に設けられており、庇部20bの上面と塗布液の上面52との間には庇部20bの厚み分だけ段差が形成されている。
次に、図3及び図4を用いてワークW上に塗布液を塗布する方法を説明する。まず、図3に示すように、塗布液供給装置50を用いてダミーワーク20上に塗布液51を供給する。塗布液51の長さはワークWの1辺の長さと同程度で第1吸収部材31の外側にはみ出さない長さとする。
次に、図4に示すように、ローラ40をダミーワーク20上から第3枠材13上まで走行し、ダミーワーク20上に塗布された塗布液をワークWの上面全体に押し広げる。ダミーワーク20上の塗布液は、当初供給された塗布位置において大きな厚みを有しているため、ローラ40で押し潰そうとしても、十分に押し潰すことができない。そのため、塗布液51の厚みは、当初供給された塗布位置において最も大きく、そこから遠くなるに従って薄く均一になっていく。そして、ワークW上においては、当初供給された塗布位置の影響が殆ど見られなくなり、ワークW全面で均一な塗布層が形成されるようになる。
塗布液51は、ローラ40をワークW上で走行させる過程でワークWの前方及び側方に押し広げられる。そのため、当初供給した塗布液の量が多いと、余分な塗布液がワークWの外側に漏れ出してしまう。このような塗布液はワークWの側面及び裏面に回り込んでその後の工程に悪影響を与えるが、本実施形態では、ワークWの周囲に塗布液51を吸収可能な第1吸収部材31及び第2吸収部材32が設けられているので、ワークWから漏れ出した塗布液51はワークWの側面及び裏面に回り込むことはない。したがって、塗布後の洗浄工程が不要になり、プロセスの簡略化が図られる。
以上の工程が終了したら、ワークWをステージから取り出し、図示略の液晶パネルの前面に接着し、立体表示又は多視点表示が可能な電気光学装置を完成する。使用後の塗布装置1については、枠材10に設置された第1吸収部材31を新たな第1吸収部材と交換し、次回以降の使用に備える。ダミーワーク20上に塗布された塗布液はダミーワーク20の端面に漏れ出す可能性があるが、当該端面には第2吸収部材32が設けられているため、当該端面が塗布液によって汚れる心配はない。第2吸収部材32が塗布液によって汚れた場合には、別の第2吸収部材と交換し、次回以降の使用に備える。
以上説明したように、本実施形態の塗布装置1によれば、ワークWの側面又は裏面への塗布液51の回り込みが防止されるため、ワークWの裏面を清浄な状態に保つことができる。また、ダミーワーク20上に塗布液51を配置した後これを押し広げるため、塗布液51の厚みに不均一な部分が生じても、その部分の影響は当初供給された位置の近傍に留まり、ワークW上に塗布される塗布液の厚みに影響を及ぼすことはない。このため、均一な塗布層を備えた光学部品が提供できる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の塗布装置の第2実施形態の概略構成図である。本実施形態の塗布装置2において第1実施形態の塗布装置1と共通の構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の塗布装置の第2実施形態の概略構成図である。本実施形態の塗布装置2において第1実施形態の塗布装置1と共通の構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
塗布装置2は、ワークWの周囲に設けられる枠材70と、ワークWに隣接して設けられるダミーワーク80と、ダミーワーク80上に塗布液を供給する塗布液供給装置50と、ワークWの上面上を走行しダミーワーク20上に供給された塗布液をワークWの上面全体に押し広げるローラ40と、枠材70及びダミーワーク80とワークWとの間に着脱自在に設けられる吸収部材90とを備えている。
枠材70はワークWの3辺を囲む平面視コ字型の部材である。枠材70はアルミニウムやステンレス等により構成されている。枠材70はワークWの3辺との間に隙間を空けて配置されており、この隙間に後述する第1吸収部材91が配置されるようになっている。
ワークWの枠材70で囲まれない残りの1辺にはダミーワーク80が配置されている。ダミーワーク80はアルミニウムやステンレス等により構成されている。ダミーワーク80は、枠材70とビス等の固着具により連結され、枠材70と共にワークWの周囲を囲む枠材を構成するようになっている。ダミーワーク80のワークWと対向する端面には溝80Hが形成されている。溝80Hはダミーワーク80の下面部に設けられており、ダミーワーク80の溝80Hを挟んだ上面部は突出部となっている。この突出部は塗布液供給装置50により塗布液を供給される庇部80bとなっている。
枠材70とワークWとの隙間及び溝80Hには、ワークWの外側に漏れ出した塗布液を吸収可能な吸収部材90が設けられている。吸収部材90は、平面視コ字型の第1吸収部材91と、平面視ストライプ状の第2吸収部材92とを備えている。第1吸収部材91は枠材70とワークWとの隙間に配置され、第2吸収部材92は溝80Hに配置される。第1吸収部材91及び第2吸収部材92はスポンジ等の柔軟な材料で構成され、ワークWの周囲を隙間なく埋めている。なお、第1吸収部材91及び第2吸収部材92は、紙、布、スポンジ等、液体を吸収可能な部材であれば特に限定されない。
枠材70及びダミーワーク80に囲まれる領域の中央部(ワークWの設置領域)には、ワークWをステージ上に吸着するための複数の吸引口101が設けられている。吸引口101には真空ポンプが接続されており、吸引口101と該真空ポンプ等により吸着機構が構成されている。
図6は、図5のB−B′線に沿う断面図である。塗布装置2は、ワークW、枠材70及びダミーワーク80を設置するステージ100を備えている。ダミーワーク20の下面部には溝80Hが設けられており、溝20Hの上部(底面)はワークWの上面と連なる庇部80bとなっている。庇部80b上には塗布液51が塗布されており、塗布液51を挟んでワークWと反対側にはローラ40が設置されている。塗布液51は庇部80bの端部から距離Dだけ離れた位置に塗布されている。そのため、ローラ40で塗布液51を押し広げるときに、塗布液51の粘度によって塗布位置近傍で膜厚が大きくなったとしても、ワークW上にその影響が及ばないようになっている。
図6において、2点鎖線で示した位置52は、ワークW上に塗布される塗布液の上面を示している。塗布液の上面52は概ね第1吸収部材91及び第2吸収部材92の上面の位置と一致している。ワークWの上面は第1吸収部材91及び第2吸収部材92の側面に接しており、ワークW上に余分な塗布液が配置された場合に、その塗布液が第1吸収部材91及び第2吸収部材92に吸収されるようになっている。ダミーワーク80の庇部80bはワークWの上面よりも高い位置に設けられており、庇部80bの上面と塗布液の上面52との間には庇部80bの厚み分だけ段差が形成されている。
本実施形態の塗布装置2によれば、ワークWと枠材70との間に隙間が設けられ、ワークWの枠材70と対向する側面全体が第1吸収部材91で覆われているため、ワークWの側面又は裏面に回り込む塗布液を確実に吸収することができる。この場合、ワークWを枠材70によって固定できないが、吸引口101を含む吸着機構によってワークWが固定されるため、塗布液をローラ40で押し広げる際にワークWの位置がずれる等の問題は発生しない。
1,2…塗布装置、10…枠材、11a,12a,13a…固定部材、20…ダミーワーク、20b…庇部、20H…溝、30…吸収部材、31…第1吸収部材、32…第2吸収部材、40…ローラ、50…塗布液供給装置、51…塗布液、60…ステージ、70…枠材、80…ダミーワーク、80b…庇部、80H…溝、90…吸収部材、91…第1吸収部材、92…第2吸収部材、100…ステージ、101…吸引口(吸引機構)、W…ワーク(光学部品)
Claims (11)
- ワークの周囲に設けられた枠材と、
前記ワークに隣接して設けられたダミーワークと、
前記ダミーワーク上に塗布液を供給する塗布液供給装置と、
前記ワークの上面上を走行し前記ダミーワーク上に供給された塗布液を前記ワークの上面全体に押し広げるローラと、
前記枠材と前記ワークとの間に設けられ前記塗布液を吸収可能な第1吸収部材と、を備えたことを特徴とする塗布装置。 - 前記第1吸収部材は前記ダミーワークと接する部分を除く前記ワークの外周全体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
- 前記第1吸収部材は前記ワークと前記枠材との間に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布装置。
- 前記ダミーワークの前記ワークと対向する側面に溝が設けられ、前記溝に前記塗布液を吸収可能な第2吸収部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。
- 前記ダミーワークは前記溝の上部に前記ワークの上面と連なる庇部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の塗布装置。
- 前記庇部が前記ワークの上面よりも高い位置に設けられ、前記ワークの上面が前記溝に配置された第2吸収部材と隣接していることを特徴とする請求項5に記載の塗布装置。
- 前記第2吸収部材は前記溝に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の塗布装置。
- 前記枠材の側面に前記ワーク側に突出して前記ワークを固定する固定部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
- 前記ワーク、前記枠材及び前記ダミーワークを支持するステージと、
前記ワークを前記ステージ上に吸着する吸着機構と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。 - 前記ワークと前記枠材との間に隙間が設けられ、前記ワークの前記枠材と対向する側面全体が前記第1吸収部材で覆われていることを特徴とする請求項9に記載の塗布装置。
- 電気光学パネルと光学部品とを接着してなる電気光学装置の製造方法であって、
前記電気光学パネル又は前記光学部品の一方に接着剤を塗布する工程と、
前記接着剤を介して前記電気光学パネルと前記光学部品とを接着する工程と、を含み、
前記接着剤を塗布する工程は請求項1〜10のいずれか1項に記載の塗布装置を用いて行われることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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