JP2008289635A - 輸液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 輸液チューブの製造上のばらつき、輸液ポンプ機構への輸液チューブの装着状態のばらつきなどの各種のばらつきに対応して、輸液チューブ機構の液路の閉塞の検出を比較的正確に行うことができる輸液装置を提供する。
【解決手段】 輸液チューブ機構が輸液ポンプ機構に装着されてからドアが閉じられた後でポンプ手段による輸液動作が開始される前に、検出手段がポンプ機構本体のチューブ受け部と上記ドアのチューブ押え部との間に挟まれた輸液チューブの変形の程度を検出する。そして、上記輸液チューブ機構の液路の閉塞の検出に用いられる基準値が、上記輸液チューブの上記変形の程度の検出値に基づいて決定される。
【選択図】図5B

Description

本発明は、液路を少なくとも部分的に構成するための可撓性の輸液チューブを含む輸液チューブ機構と、輸液用液体を上記液路を通して移送するポンプ手段を含む輸液ポンプ機構とを備え、上記輸液ポンプ機構が、この輸液ポンプ機構に装着された上記輸液チューブ機構の上記輸液チューブを押さえることができるチューブ押え部が設けられたドアと、上記ドアが閉じられたときに上記チューブ押え部と共働して上記輸液チューブを挟むことができるチューブ受け部が設けられたポンプ機構本体と、上記チューブ受け部と上記チューブ押え部との間に挟まれた上記輸液チューブの変形の程度を検出することができる検出手段とを備えている輸液装置に関するものである。
蠕動ポンプなどのポンプ手段を備えた輸液ポンプ機構によって患者などの被輸液者の静脈内などの体内に薬液などの輸液用液体を投与するようにした医療用輸液装置は、従来からよく知られている。このような従来の医療用輸液装置は、上述のような輸液ポンプ機構と、上記輸液用液体を液体収容ビンから液体注入針まで送り込むために、上記輸液ポンプ機構に取付けられる輸液チューブ機構とを備えている。
上述のような医療用輸液装置によって患者などの被輸液者に薬液などの輸液用液体を投与している最中に、ポンプ手段よりも下流側において輸液チューブなどの一部分が折れ曲がったり捩れたりするか、あるいは、輸液チューブ機構の先端部に取り付けられた針などが詰まったりすることによって、輸液チューブ機構の液路が閉塞して、輸液チューブの内圧が上昇することがあった。そして、このような輸液チューブの内圧の上昇を放置すると、上述のような液路の閉塞によって患者への輸液の中断が生じるおそれがあるので、このような輸液の中断を防止するために、ポンプ手段よりも下流側における輸液チューブ機構の液路の閉塞を検出する閉塞検出手段を医療用輸液装置に設けることがすでに提案されている。
輸液チューブ機構の液路の閉塞を検出するための閉塞検出手段を備えた医療用輸液装置は、例えば、特許文献1に開示されている。そして、この特許文献1に開示されている閉塞検出手段は、輸液チューブ機構の液路が閉塞したときに、この液路の内圧が上昇することにより可撓性の輸液チューブが膨張することを利用して、この膨張を検出するように構成されている。また、このような特許文献1の閉塞検出手段においては、互いに対向しかつ相対的に互いに変位可能な2つの面の間に輸液チューブが弾性的に挟まれるように保持される。そして、輸液チューブが膨張する際のこれら2つの面の間隙の変位が、輸液チューブの膨張として検出される。さらに、特許文献1の閉塞検知手段は、輸液チューブの内圧が同一であっても、輸液チューブが膨張したときの測定値が使用環境温度の相違によって変化するとの観点から、使用環境温度の検出に基づいて閉塞検出の基準値を更新するように構成されている。そして、特許文献1には、輸液装置を高い環境温度で使用する場合であっても、低い環境温度で使用する場合であっても、輸液チューブ機構の液路の閉塞状態を的確に検出することができると記載されている。
特開平6−30993号公報
しかし、特許文献1のような輸液装置についてさらに考察すると、輸液チューブの内圧が同一であっても、輸液チューブが膨張したときの測定値が変化するのは、上述のような使用環境温度よりもむしろ、輸液チューブの製造上のばらつきなどが少なからず影響することが判明した。なお、医療用輸液装置に用いられる輸液チューブは、所定の規格に基づいて製造されるが、輸液チューブの素材が可撓性に富んだ合成樹脂であるために、輸液チューブをきわめて高い寸法精度で製造するのは困難である。したがって、輸液チューブ機構の液路の閉塞状態を輸液チューブの膨張についての一定の基準値で検出すると、仮に同一の使用環境温度であっても、輸液チューブの製造上のばらつきなどによって、基準値に達したときの内圧が輸液チューブごとに変化する。例えば、或る輸液チューブでは、閉塞が早めに検出されたり、別の輸液チューブでは、閉塞が遅めに検出されたりする。
特開平6−30993号公報
また、特許文献1のような輸液装置においては、輸液ポンプ機構への輸液チューブ機構のその時々の装着状態も、輸液チューブの閉塞検出に影響を与えることが判明した。例えば、輸液チューブの張り具合が変るか、あるいは、輸液チューブが捩れるかした状態で輸液ポンプ機構に輸液チューブ機構を装着したときには、同一の輸液チューブであっても、閉塞検出手段に対する輸液チューブの当接の仕方のばらつきなどのために、閉塞の検出が早めに行われたり遅めに行われたりする。
本発明は、上記背景技術の上述のような問題点を解決するために発明されたものである。
本発明は、液路を少なくとも部分的に構成するための可撓性の輸液チューブを含む輸液チューブ機構と、輸液用液体を上記液路を通して移送するポンプ手段を含む輸液ポンプ機構とを備え、上記輸液ポンプ機構が、この輸液ポンプ機構に装着された上記輸液チューブ機構の上記輸液チューブを押さえることができるチューブ押え部が設けられたドアと、上記ドアが閉じられたときに上記チューブ押え部と共働して上記輸液チューブを挟むことができるチューブ受け部が設けられたポンプ機構本体と、上記チューブ受け部と上記チューブ押え部との間に挟まれた上記輸液チューブの変形の程度を検出することができる検出手段とを備え、上記輸液チューブ機構が上記輸液ポンプ機構に装着されてから上記ドアが閉じられた後で上記ポンプ手段による輸液動作が開始される前に、上記検出手段が上記輸液チューブの変形の程度を検出するように構成され、上記液路の閉塞の検出に用いられる基準値が、上記輸液チューブの上記変形の程度の検出値に基づいて決定され得るように構成されたことを特徴とする輸液装置に係るものである。
本発明においては、上記検出手段が、上記液路の閉塞の検出のために、上記輸液チューブの膨張の程度も検出し得るように構成されているのが好ましい。また、本発明においては、上記検出手段が、上記チューブ受け部および上記チューブ押え部のうちの少なくとも一方の往動の程度を検出することによって、上記変形の程度を検出するように構成されていてよい。さらに、本発明においては、上記輸液チューブの上記変形の程度に基づいての上記基準値の決定が、上記ドアが閉じられたことが検出されてから1〜15秒間の範囲の時間が経過したときに行われるのが好ましく、1.5〜10秒間の範囲の時間が経過したときに行われるのがさらに好ましく、2〜6秒間の範囲の時間が経過したときに行われるのが特に好ましい。
本発明によれば、輸液チューブの製造上のばらつき、輸液ポンプ機構への輸液チューブの装着状態のばらつきなどの各種のばらつきがあっても、このような各種のばらつきに基づいて、輸液チューブ機構の液路の閉塞の検出に用いられる基準値が決定される。したがって、輸液チューブ機構の液路の閉塞の検出を上記各種のばらつきに対応して比較的正確に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、輸液チューブの変形の程度を検出する検出手段が、輸液チューブ機構の液路の閉塞の検出のために、輸液チューブの膨張の程度も検出するように構成した。したがって、輸液装置の構成が比較的簡単であるとともに、上記変形の程度および上記膨張の程度を互いに関連させて比較的正確に検出することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、輸液チューブの変形の程度を比較的簡単な構成でもって比較的正確に検出することができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、輸液チューブ機構の液路の閉塞の検出に用いられる基準値が、輸液装置が比較的安定な状態になってから、新たに決定されるように構成されている。したがって、上記基準値を、輸液装置の各種のばらつきを反映した的確なものとすることができる。それでいて、上記基準値がドアを閉じてから比較的短時間に決定されるので、被輸液者に対する輸液用液体の投与において実質的な障害が生じないようにすることができる。
つぎに、本発明を医療用輸液装置に適用した一実施例を、「1.輸液チューブ機構の構造」、「2.輸液ポンプ機構の構造」、「3.輸液ポンプ機構の電気回路の構成」および「4.輸液装置の動作」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
1.輸液チューブ機構の構造
図1〜図6に示す輸液装置は、輸液ポンプ機構1と、この輸液ポンプ機構1に取付けられて用いられるように静脈内注入チューブ機構として構成された輸液チューブ機構2とを備えている。そして、輸液チューブ機構2は、図3に示すように、全体として一列になるように順次間接的に連結されている複数の輸液チューブ3〜7と、これらの輸液チューブ3〜7が全体として一列になるようにこれらの輸液チューブ3〜7を連結している複数の連結部材11〜14とを備えている。なお、これら複数の連結部材は、具体的には、点滴筒11、被取付け具12、取付け具13およびチューブ接続具14から成っている。
図3に示すように、点滴筒11の上端部には輸液チューブ3の下端部が接続されるとともに、下端部には輸液チューブ4の上端部が接続される。そして、チューブ接続具兼用の被取付け具(すなわち、被取付け部)12の上端部には輸液チューブ4の下端部が接続されるとともに、下端部には輸液チューブ5の上端部が接続される。また、チューブ接続具兼用の取付け具(すなわち、取付け部)13の上端部には輸液チューブ5の下端部が接続されるとともに、下端部には輸液チューブ6の上端部が接続される。なお、図3において、符号15は、取付け具13の上端部の外周面に嵌め込まれた輸液チューブ5の下端部が取付け具13から抜けるのを防止するために、輸液チューブ5の下端部の外周面に嵌め込まれた抜け止め用弾性リングである。さらに、チューブ接続具14の上端部には輸液チューブ6の下端部が接続されるとともに、下端部には輸液チューブ7の上端部が接続される。
図3に示すように、輸液チューブ機構2は、ビン針16、翼付き針(すなわち、輸液注入針)17およびロールクランパ22をさらに備えている。そして、上記ビン針16は、輸液チューブ3の上端部に取付けられる。なお、このビン針16は、薬液などの輸液用液体が収容されて上下逆に配置されている液体収容ビン(図示せず)の栓体(図示せず)に、下方から差し込まれる。したがって、この液体収容ビン内の輸液用液体は、ビン針16を通って輸液チューブ3内に流入することができる。また、上記翼付き針17は、輸液チューブ7の下端部に取付けられる。なお、この翼付き針17は、患者などの被輸液者の静脈などの身体に差込まれるので、輸液チューブ7内の輸液用液体は、翼付き針17を通って静脈内などの体内に流入することができる。
輸液チューブ機構2の液路(すなわち、ビン針16の先端から翼付き針17の先端までの液路)は、ビン針16、輸液チューブ3〜7、点滴筒11、被取付け具12、取付け具13、チューブ接続具14および翼付き針17から構成される。したがって、輸液チューブ3〜7は、輸液チューブ機構2の上記液路を部分的に構成している。さらに、輸液チューブ6には、ロールクランパ22が取付けられている。したがって、看護士などの輸液装置取扱者がこのロールクランパ22を手動操作することによって、輸液チューブ6の一部分がその弾性に抗して押し潰されるので、これらの輸液チューブ3または6は選択的に閉塞されることができる。
図1〜図6に示す輸液装置は、図2に示すように、輸液チューブ機構2の輸液チューブ5、6の一部分をその弾性に抗して押し潰すことによってこれらの輸液チューブ5、6を選択的に閉塞させる第1および第2の流れ止め機構23、24を備えている。そして、第1の流れ止め機構23は、輸液ポンプ機構1に設けられている。また、第2の流れ止め機構24は、輸液チューブ機構2に設けられている。
2.輸液ポンプ機構の構造
図1および図2に示す輸液ポンプ機構1は、ケース31とこのケース31に収納された各種の機構部分とから成るポンプ機構本体32と、このケース31の前面のほぼ全体を選択的に覆うことができる箱蓋形状のドア33とを備えている。そして、このドア33は、ヒンジ部34、35によって、ケース31の前側端部に往復回動可能に取付けられている。また、ケース31の前面には、図2に示すように、前面パネル36が配設されている。そして、この前面パネル36の上端附近には、輸液チューブ機構2の被取付け具12を取付け固定するための取付け部37が設けられている。また、この取付け部37の前面には、被取付け具12を取付け部37に取付けおよび取外しするときに輸液チューブ5を挿通させるための切欠きスリット38が形成されている。
図2に示すように、ケース31には、前面パネル36の前面に露出するように、それ自体は周知の蠕動ポンプ41がポンプ手段として配設されている。なお、この蠕動ポンプ41は、取付け部37の下方において上下方向に沿って順次配列された複数の作動フィンガ42を備えている。また、前面パネル36には、取付け部37から蠕動ポンプ41まで、チューブ嵌合用の浅い条溝部43が設けられている。さらに、前面パネル36には、蠕動ポンプ41の側方に隣接して、ドアラッチ用の係止部44が設けられている。
図2に示すように、ケース31には、前面パネル36の前面に露出するように、左右一対のクランプ片46、47を有する第1の流れ止め機構23が配設されている。このために、前面パネル36には、蠕動ポンプ41の下方において凹部45が設けられている。そして、前面パネル36には、この凹部45において、左右一対のクランプ片46、47が配設されている。なお、一方のクランプ片46は、可動側クランプ片として機能するものであって、軸(図示せず)によって前面パネル36に回動可能に取り付けられている。また、他方のクランプ片47は、固定側クランプ片として機能するものであって、前面パネル36に固定されている。そして、可動側クランプ片46の先端部分の固定側クランプ片47側には、被押圧部として機能する傾斜面48が形成されている。また、左右一対のクランプ片46、47の基端部の間には、弾性付勢手段としての反撥用コイルスプリング(図示せず)が介装されている。したがって、可動側クランプ片46は、上記軸を支点として図2の反時計方向(換言すれば、上記傾斜面が固定側クランプ片47に近づく方向)に弾性的に付勢されている。
閉塞検出手段または閉塞検出センサとしての歪みゲージ機構49は、図2に示すように、蠕動ポンプ41と第1の流れ止め機構23との間に配設されていて、輸液チューブ5の変形の程度(換言すれば、変形時の反発力の程度)を検出するチューブ変形検出手段としても機能することができる。具体的には、ケース31には、前面パネル36の前面に露出するように、歪みゲージ機構49の作動板50が配設されている。なお、この作動板50は、輸液チューブ5の変形および膨張を検出して往動する変形および膨張検出手段または圧力検出手段として機能するものであって、板ばねから構成することができる。そして、作動板50の後面には、歪み検出手段または歪み検出センサとしての例えば一対の歪みゲージ(図示せず)が、この作動板50の例えば相対向する位置において、それぞれ取り付けられることができる。
図2に示すように、ケース31には、第1の流れ止め機構23の下方において、第2の流れ止め機構24が配設されている。このために、前面パネル36には、凹部45の下方において、第2の流れ止め機構24の装着部として機能する凹部51が設けられている。そして、第2の流れ止め機構24の後部が、この凹部51に挿入されて装着される。また、前面パネル36の後面には、凹部51に対向するように、輸液セット装着センサとしての光センサ86(図4参照)が配設されている。そして、この光センサから成る輸液セット装着センサ86によって、凹部51への第2の流れ止め機構24の装着が検出される。
図2に示すように、前面パネル36には、凹部51の下方において、発光素子と受光素子とから成る気泡センサ52が配設されている。そして、この気泡センサ52によって、輸液チューブ6内の気泡の存在を検出することができる。また、気泡センサ52の上記検出によって、気泡検出ブザー(図示せず)を鳴らすように構成することができる。なお、気泡センサ52は、上記配設位置に代えて、第1の流れ止め機構23と第2の流れ止め機構24との間に配設することもできる。この場合には、気泡センサ52によって輸液チューブ5内の気泡の存在を検出することができるので、輸液チューブ6が第2の流れ止め機構24によって閉塞された状態でも、この検出された気泡を上方に向って戻してやることができる。さらに、蠕動ポンプ41から凹部51までの間と、凹部51から前面パネル36の下端までの間とに、チューブ嵌合用の浅い条溝53をそれぞれ設けることができる。
図1に示すように、ドア33の前面には、輸液装置に必要であるそれ自体は周知の各種の表示部54および輸液装置に必要であるそれ自体は周知の各種の操作部55が設けられている。また、ドア33には、ラッチ機構のためのラッチレバー56が設けられている。そして、このラッチレバー56は、既述のドアラッチ用係止部44に選択的に係止されるようになっている。また、ケース31の上面には、輸液ポンプ機構1を持ち運ぶのに用いられる把手57が配設されている。
図2に示すように、箱蓋形状のドア33の後面には、被取付け具12の逃げのための切り込み61と、取付け部37の逃げのための凹部62と、第1の流れ止め機構23(換言すれば、クランプ片46、47)の逃げのための凹部63と、第2の流れ止め機構24の逃げのための凹部64と、気泡センサ52の逃げのための凹部65とが設けられている。そして、凹部63には、ドア33を閉じるときに可動側クランプ片46の傾斜面48を押圧するための押圧部として機能する突出部66が設けられている。また、ドア33の後面には、凹部64に隣接して突出部67が設けられている。そして、この突出部67は、ドア33を閉じるときに第2の流れ止め機構24の傾斜面71(図3参照)を押圧するための押圧部として機能する。さらに、箱蓋形状のドア33の下端部には、輸液チューブ6の逃げのための切込み72が設けられている。
図2に示すように、ドア33の後面には、蠕動ポンプ41に対向するように、押え板73が配設されている。そして、この押え板73は、ドア33を閉めたときに輸液チューブ5を蠕動ポンプ41に軽くまたは或る程度強く押し付ける機能を有している。また、この押え板73は、ドア33を閉めたときに輸液チューブ5の状態に応じてこの輸液チューブ5を歪みゲージ機構49の作動板50に軽くまたは或る程度強く押し付ける機能も有している。なお、図2に示す符号74は、ドア33を開けたときに前面パネル36附近を照明するランプである。
3.輸液ポンプ機構の電気回路の構成
図4には、図1および図2に示す輸液ポンプ機構1の電気回路が示されている。そして、この電気回路は、閉塞検出センサとしての歪みゲージ機構49の閉塞検出部81からの検出信号に基づいて、輸液動作中における輸液チューブ5〜7などの液路の閉塞を電気的に判断することができる。また、この電気回路は、上記検出信号に基づいて、輸液動作停止中における輸液チューブ5の変形の程度を検出して上記閉塞の検出用の基準値を更新することもできる。
図4に示す電気回路は、つぎの(a)項〜(k)項に記載のブロックを備えている。
(a)輸液チューブ機構2における輸液用液体のための液路の閉塞状態などを検出して検出信号を出力するためのブリッジ回路80を有する変形検出部兼用の閉塞検出部81、
(b)作動用の定電圧を閉塞検出部81に供給する定電圧回路82、
(c)閉塞検出部81から出力される上記検出信号を増幅する差動アンプ83、
(d)差動アンプ83の出力をA/D変換するA/Dコンバータ84、
(e)A/Dコンバータ84のデジタル出力としての上記検出信号が入力されるマイクロコンピュータ85、
(f)輸液セットとしての輸液チューブ機構2が輸液ポンプ機構1に装着されていること(具体的には、輸液チューブ機構2の第2の流れ止め機構24が輸液ポンプ機構1の凹部51に装着されていること)を検出して、検出信号を出力する輸液セット装着センサとしての光センサ86、
(g)ケース31に対するドア33の開閉状態を検出して、検出信号を出力するドア開閉検出センサとしてのホール素子などの磁気センサ87、
(h)マイクロコンピュータ85が情報を処理するタイミングを決定するための時間情報をこのマイクロコンピュータ85に提供するタイマ88、
(i)マイクロコンピュータ85に数値情報を入力したり動作命令を指示したりするための数値キースイッチや各種の操作キースイッチとしての各種の操作部55、
(j)マイクロコンピュータ85から出力される数値情報やメッセージ情報などの情報信号が入力される表示器駆動回路としてのLCD(換言すれば、液晶表示器の)駆動回路89、および
(k)LCD駆動回路89からの情報信号が入力されて、数値情報やメッセージ情報などの各種の情報を表示する表示器としてのLCD表示器90。
4.輸液装置の動作
つぎに、輸液装置の動作を、「(1)輸液ポンプ機構への輸液チューブ機構の装着操作」、「(2)輸液動作」、「(3)輸液ポンプ機構からの輸液チューブ機構の取外し操作」、「(4)閉塞検出動作」および「(5)閉塞検出用基準値の更新動作」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
(1)輸液ポンプ機構への輸液チューブ機構の装着操作
図1および図2に示す輸液装置を用いて被輸液者に輸液を行う場合には、輸液装置取扱者は、まず、つぎの(a)項〜(d)項に記載の装着操作を準備操作として順次行えばよい。なお、この装着操作を行うに先立って、輸液ポンプ機構1の操作部55の電源スイッチを予めオン状態に操作しておく。
(a)まず、ラッチレバー56を操作して輸液ポンプ機構1のドア33のラッチを解除してから、このドア33を開ける。
(b)ついで、輸液チューブ機構2の被取付け具12を輸液ポンプ機構1の取付け部37に上方から差し込んで取付け固定する。
(c)ついで、輸液チューブ機構2の輸液チューブ5を蠕動ポンプ41の前面、歪みゲージ機構49の前面および左右一対のクランプ片46、47の先端部の前面にそれぞれ添わせるとともに、輸液チューブ機構2の第2の流れ止め機構24の後部を輸液ポンプ機構1の凹部51に図2に示すように装着して仮係止し、さらに、輸液チューブ6を気泡センサ52に挟み込む。このとき、第2の流れ止め機構24の後部が凹部51に装着されたことを、輸液セット装着センサとしての光センサ86(図4参照)が検出するので、蠕動ポンプ41が始動可能な状態になる。
(d)ついで、輸液ポンプ機構1のドア33を閉じてから、ラッチレバー56を操作してドア33をラッチする。このとき、ドア33の突出部66が、ドア33と一体となってヒンジ部34、35を支点として往回動しながら、輸液チューブ5を介して可動側クランプ片46の傾斜面48を押圧する。このために、この可動側クランプ片46は、前記コイルスプリング(図示せず)の付勢力に逆らって前記軸(図示せず)を支点として往回動するので、一対のクランプ片46、47は開放状態になる。したがって、一対のクランプ片46、47の先端部の前面に添って位置していた輸液チューブ5は、この液路が開放された状態のままで、一対のクランプ片46、47の間に移動する。そして、この輸液チューブ5は、ドア33の押え板73と少なくとも1つの作動フィンガ42との間に挟み込まれて押し潰されることによって、閉塞された状態を保持する。これと同時に、ドア33の突出部67がドア33と一体となってヒンジ部34、35を支点として往回動しながら第2の流れ止め機構24を押圧するので、第2の流れ止め機構24の前方への抜け止めのためのロックが施されるとともに、輸液チューブ6が閉塞状態から開放状態になる。
(2)輸液動作
上述の(a)項〜(d)項に記載した準備操作としての装着操作が終了すると、輸液チューブ6は開放状態になるので、それ自体は周知のようにして(具体的には、以下に記述するようにして)輸液動作を輸液装置に行わせることができる。なお、上記装着操作に先立ってまたは上記装着操作中に、輸液ポンプ機構1の操作部55の電源スイッチがまだオン状態に操作されていないときには、まず、上記電源スイッチをオン状態に操作しておく。
輸液動作を行わせるときには、輸液ポンプ機構1の操作部55のスタートスイッチを操作して、このスタートスイッチをオン状態にする。そして、スタートスイッチがオン状態になると、蠕動ポンプ41が作動するので、複数の作動フィンガ42は輸液動作を開始する。したがって、これら複数の作動フィンガ42は、周知のように、上方の作動フィンガから下方の作動フィンガまで前後進移動を順次開始して、前進位置から後進位置まで順次移動するとともに後進位置から前進位置まで順次移動する。そして、前進位置まで往動した作動フィンガ42は、押え板73との間で輸液チューブ5を順次押圧して、この輸液チューブ5の液路を順次閉塞する。また、前進位置まで往動した作動フィンガ42は、この前進位置から逆に後進位置に向けて順次復動するので、前記閉塞が順次解除される。
上述のように、複数の作動フィンガ42が上方の作動フィンガから下方の作動フィンガまで前後進移動を順次繰り返すことによって、輸液チューブ5を閉塞する箇所が輸液チューブ5の長手方向に沿って順次下方に移動する。このために、輸液チューブ5内の輸液用液体が流入側(すなわち、上流側)から流出側(すなわち、下流側)へ向かって輸液される。
(3)輸液ポンプ機構からの輸液チューブ機構の取外し操作
上述のように輸液動作を行っている途中などで、この輸液動作を停止させて輸液ポンプ機構1から輸液チューブ5、6を少なくとも部分的に取外したいときには、輸液ポンプ機構1の操作部55のストップスイッチを操作して輸液動作を停止させてから、つぎの(e)項〜(h)項に記載の取外し操作を順次行えばよい。
(e)まず、前記(a)項に記載のように、ラッチレバー56を操作してドア33のラッチを解除してから、このドア33を開ける。このとき、ドア33の突出部66が可動側クランプ片46から遠ざかるので、左右一対のクランプ片46、47は、輸液チューブ5を再び閉塞させる。また、ドア33の突出部67が復回動して第2の流れ止め機構24から遠ざかる。
(f)ついで、輸液装置取扱者が第2の流れ止め機構24の一対の操作部を親指と人差指との間に挾持して、これら一対の操作部が互いに近づくように押圧することにより前記ロックを解除するとともに、第2の流れ止め機構24の後部を前記仮係止に抗して凹部51から外部に引っぱり出す。このとき、輸液チューブ6は、前記(d)項に記載の場合とは逆に、開放状態から閉塞状態になる。
(g)ついで、前記(c)項に記載の場合とは逆に、輸液チューブ5、6を左右一対のクランプ片46、47の間などから取り外す。
(h)ついで、前記(b)項に記載の場合とは逆に、被取付け具12を取付け部37から上方に引き抜いて取り外す。なお、第2の流れ止め機構24の後部が凹部51に装着されているときには、上述のような被取付け具12の上方に引き抜いての取外しは、輸液チューブ5が存在するために、被取付け具12を強い力で上方に引っ張って輸液チューブ5をかなり引き伸ばしてからでないと行えない。しかし、この場合には、第2の流れ止め機構24が凹部51からすでに取外されているので、上述のような被取付け具12の上方に引き抜いての取外しを容易に行うことができる。
上述の(e)項〜(h)項に記載した取外し操作が終了すると、輸液チューブ機構2は輸液ポンプ機構1から取外されるので、必要に応じて、輸液チューブ4〜7内の気泡を点滴筒11に戻してやればよい。また、輸液チューブ機構2を輸液ポンプ機構1に再び取付けたいときには、前記(b)項〜(d)に記載した装着操作を再び行えばよい。
(4)閉塞検出動作
前々項(すなわち、「(2)輸液動作」の項)において記述した輸液動作が行われている最中に、蠕動ポンプ41よりも下流側において輸液チューブ5、6、7などの一部分が折れ曲がったり捩れたりするか、あるいは、翼付き針17などが詰まったりすることなどによって、輸液チューブ機構2の液路が閉塞して、輸液チューブ5の内圧が上昇することがある。そして、このような輸液チューブ5の内圧の上昇(換言すれば、液路の閉塞)は、周知のように、歪みゲージ機構49によって以下に記述するようにして検出される。
すなわち、輸液チューブ5の内圧の上昇によって、この輸液チューブ5が膨張するので、作動板50がこの膨張を検出して後方へ往動し、この往動は、前記歪みゲージによって検出される。したがって、この検出によって、閉塞警報が出されたり、輸液動作が中断されたりする。
(5)閉塞検出用基準値の更新動作
つぎに、液路の閉塞を検出するのに用いられる基準値を更新する動作を図4〜図6を参照しつつ説明する。
図5には、図1および図2に示す輸液ポンプ機構1のフローチャートを示している。なお、このフローチャートは、上側部分、中間部分および下側部分に3分割されて、図5A、図5Bおよび図5Cとしてそれぞれ示されている。そして、図5Aにおける接続点A、Bは、実際には、図5Bにおける接続点Aおよび図5Cにおける接続点Bにそれぞれつながっている。また、図5Bの接続点C、Dは、実際には、図5Cにおける接続点Cおよび接続点Dにそれぞれつながっている。
図5Aは、図1〜図4に示す輸液装置の初期段階における動作を示すものである。そして、この初期段階においては、まず、輸液ポンプ機構1の電源が投入される(ステップ91)。また、この電源投入ステップ91を行うことによって、図4に示すタイマ88がスタートする(ステップ92)。なお、このタイマ88は、輸液ポンプ機構1に装着される輸液チューブ機構2がその装着された位置で安定した状態になるための時間(以下、「安定時間」という。)と、輸液チューブ機構2の閉塞を検出するのに用いられる基準値を更新するための時間とを確保するのに用いられる。そして、上述のようにタイマ88がスタートすると、マイクロコンピュータ85が基準値の数式にデフォルト値のための数値を代入して演算することによって初期基準値を算出し、この初期基準値がデフォルト値としてメモリされる(ステップ93)。さらに、ステップ93が実行されると、基準値設定フラグがセットされる(ステップ94)。
図5Bは、輸液装置の図5Aに示す動作に後続する動作を示すものである。そして、上述のステップ94に引き続いて、ドア33が閉じているか否かがドア開閉センサ87によって判断される(ステップ101)。また、ステップ101において、ドア33が閉じていると判断されたときには、基準値設定フラグがクリアされているか否かが判断される(ステップ102)。そして、ドア33が閉じてはいないと判断されたときには、基準値設定フラグがクリアされる(ステップ103)。また、ステップ103が実行されると、タイマ88はリセットされてから再スタートする(ステップ104)。さらに、ステップ104が実行されると、輸液ポンプ機構1の表示部54に「ドア開放」が表示される(ステップ105)。なお、ステップ105が実行されると、輸液装置の動作は、図5Bおよび図5Cに示す接続点D、図5Cおよび図5Aに示す接続点Bならびに図5Aおよび図5Bに示す接続点Aを経由して、ステップ101に戻る。
図5Bに示すステップ102において、基準値設定フラグがクリアされていると判断されたときには、タイマ88が安定時間(換言すれば、輸液装置が安定化するのに必要な時間)を経過しているか否かが判断される(ステップ106)。そして、ステップ106において、タイマ88が安定時間を経過していると判断されたときには、基準値設定フラグがセットされる(ステップ107)。また、ステップ107が実行されると、輸液セット(すなわち、輸液チューブ機構)2が輸液ポンプ機構1に装着済みであるか否かが判断される(ステップ108)。さらに、ステップ108において、輸液セット2が装着済みであると判断されたときには、マイクロコンピュータ85が基準値の数式に圧力センサ(すなわち、前記歪みゲージ)の出力値を代入して演算することによって更新(換言すれば、校正)された基準値が算出されるので、圧力センサの出力値に応じて更新された更新基準値が、初期基準値に代わる新たな基準値として、メモリされる(ステップ109)。この場合、ステップ109において圧力センサの出力値に応じて基準値を更新する動作は、ドア33が閉じられたことがドア開閉センサ87によって検出されてから一定時間を経過したときに行われる。なお、上記一定時間は、図示の実施例においては、約3秒間であるが、実用性の観点から見て一般的に、1〜15秒間の範囲であるのが好ましく、1.5〜10秒間の範囲であるのがさらに好ましく、2〜6秒間の範囲であるのが特に好ましい。
図5Cは、輸液装置の図5Bに後続する動作を示すものである。そして、つぎの(a)項〜(d)項に記載の場合には、ステップ111において、輸液セット2が輸液ポンプ機構1に装着済みであるか否かが判断される。
(a)図5Bに示すステップ102において、基準値設定フラグがクリアされてはいないと判断されたとき、
(b)図5Bに示すステップ106において、タイマ88が安定時間を経過してはいないと判断されたとき、
(c)図5Bに示すステップ108において、輸液セット2が輸液ポンプ機構1に装着済みではないと判断されたとき、および
(d)図5Bに示すステップ109において、圧力センサの出力値に応じて更新された更新基準値が、初期基準値に代わる新たな基準値として、メモリされることが実行されたとき。
図5Cに示すステップ111において、輸液セット2が装着済みであると判断されたときには、輸液ポンプ機構1に装着された輸液セット2に気泡が混入していないか否かが、気泡センサ52(図2参照)によって判断される(ステップ112)。そして、ステップ112において、輸液セット2に気泡が混入してはいないと判断されたときには、流量(すなわち、単位時間当たりの流量)が図2に示す操作部55による数値入力によって設定済みであるか否かが判断される(ステップ113)。また、ステップ113において、流量設定が済んでいると判断されたときには、予定量が図2に示す操作部55による数値入力によって設定済みであるか否かが判断される(ステップ114)。そして、ステップ114において、予定量が設定済みであると判断されたときには、基準値設定フラグがセットされているか否かが判断される(ステップ115)。また、ステップ115において、基準値設定フラグがセットされていると判断されたときには、図2に示す操作部55のスタートスイッチが押されたか否かが判断される(ステップ116)。さらに、ステップ116において、スタートスイッチが押されたと判断されたときには、輸液ポンプ機構1の動作が開始されることによって、輸液動作が開始される(ステップ117)。
図5Cに示すステップ111において、輸液セット2が装着済みではないと判断されたときには、図2に示す表示部54に「輸液セット未装着」が表示される(ステップ118)。そして、ステップ112において、輸液セット2に気泡の混入があると判断されたときには、図2に示す表示部54に「気泡混入」のメッセージが表示される(ステップ119)。また、ステップ113において、流量が設定済みではないと判断されたときには、流量設定を要求するメッセージが、図2に示す表示部54に表示される(ステップ120)。そして、ステップ114において、予定量が設定済みではないと判断されたときには、予定量設定を要求するメッセージが、図2に示す表示部54に表示される(ステップ121)。また、ステップ115において、基準値設定フラグがセットされてはいないと判断されたときには、「閉塞センサ更新中」のメッセージが、図2に示す表示部54に表示される(ステップ122)。さらに、ステップ116において、スタートスイッチが押されてはいないと判断されたときには、「停止中」のメッセージが、図2に示す表示部54に表示される(ステップ123)。
図5Cに示す上述のステップ117〜123のうちのいずれか1つが実行されると、輸液装置の動作は、図5Cおよび図5Aに示す接続点Bならびに図5Aおよび図5Bに示す接続点Aを経由して、図5Bに示すステップ101に戻る。また、輸液チューブ機構2を輸液ポンプ機構1に装着し終わって、ドア33を閉じてから、輸液ポンプ機構1の電源スイッチを入れたときには、輸液チューブ機構2の液路の閉塞を検出するのに用いられる基準値は更新されない。そして、ステップ93においてデフォルト値としてメモリされた初期基準値が、上記基準値として用いられる。なお、図5Bに示すステップ109においては、歪みゲージの出力値に応じて更新された更新基準値が、初期基準値に代わる新たな基準値として用いられる。
図6には、歪みゲージを含む閉塞検出部81の概略的な構造が示されている。この図6において、図6(A1)および図6(B1)は、互いに同一規格に基づいて製造された輸液チューブ5a、5bの断面をそれぞれ示している。この場合、輸液チューブ5a、5bの直径のいずれもがD1であっても、図6(A1)に示す輸液チューブ5aは、製造上のばらつきによって、図6(B1)に示す輸液チューブ5bよりも弾性係数が小さくなっている。また、図6(A2)および図6(B2)は、輸液チューブ5a、5bが輸液ポンプ機構1に装着される以前の閉塞検出部81を示していて、互いに同一の形状を有している。そして、これらの閉塞検出部81は、歪みゲージ機構49と、ドア33を閉じたときにこれらの歪みゲージ機構49にそれぞれ対向する押え板73とを備えている。この場合、歪みゲージ機構49の作動板50の表面50aと押え板73の表面73aとの相互の間隙のいずれもは、L1として示されている。
図6(A3)および図6(B3)は、輸液チューブ機構2が輸液ポンプ機構1に装着されてからドア33が閉じられた状態をそれぞれ示している。この場合、輸液ポンプ機構1への輸液チューブ機構2の装着は完了しているが、輸液動作はまだ開始されていないので、輸液チューブ機構2(換言すれば、輸液チューブ5a、5b)の液路の内圧はほぼ零になっている。そして、輸液チューブ5a、5bは、押え板73によって、作動板50に押し付けられている。このために、上記間隙L1は、輸液チューブ5a、5bの弾性変形の状態に応じて、図6(A3)では間隙L1から僅かに大きい間隙L2に変化し、図6(B3)では間隙L1から多少大きい間隙L3に変化している。したがって、歪みゲージ機構49の作動板50の弾性変形は、図6(A3)の場合には小さく、図6(B3)の場合には大きい。この結果、歪みゲージの出力は、図6(A3)の場合には例えば小さくなり、図6(3B)の場合には例えば大きくなる。
図5Bに示すステップ109においては、図6(A3)または図6(B3)に示す輸液動作直前での歪みゲージの出力値に応じて、更新基準値が設定される。そして、この設定された更新基準値がデフォルト値としての初期基準値に代わる新たな基準値としてメモリされる。
一方、図6(A4)および図6(B4)は、輸液動作が開始された後に、閉塞を検出する際の内圧が与えられることによって、輸液チューブ5a、5bが膨張している状態をそれぞれ示している。この場合、歪みゲージ機構49の作動板50と押え板73との間隙L2、L3は、多少とも大きい間隙L4、L5にそれぞれ変化している。換言すれば、図6(A4)に示す輸液チューブ5aは、図6(B4)に示す輸液チューブ5bに較べて、弾性係数が小さくて変形しやすくなっている。したがって、輸液チューブ5a、5bに互いに同一の内圧が加わっても、図6(A4)に示す輸液チューブ5aは、図6(B4)に示す輸液チューブ5bよりも大きく膨張している。しかし、図6(A3)における歪みゲージの出力値は、図6(B3)における歪みゲージの出力値よりも、例えば小さくなっている。このために、図5Bにおけるステップ109において、図6(A4)の場合の更新基準値を図6(B4)の場合の更新基準値よりも例えば大きくしている。したがって、輸液チューブ5aの場合には、図6(A4)に示すように比較的大きな間隙L4になったときに初めて、輸液チューブ5aを含む液路を有する輸液チューブ機構2が閉塞していることが検出される。また、輸液チューブ5bの場合には、図6(B4)に示すように比較的小さな間隙L5になっただけで、輸液チューブ5bを含む液路を有する輸液チューブ機構2が閉塞していることが検出される。
以上において、本発明の一実施例について詳細に説明したが、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
例えば、上述の実施例においては、輸液ポンプ機構1のポンプ手段として蠕動ポンプ41を用いたが、輸液用液体に輸液チューブ機構2の液路を移送させる機能を有する他の各種のポンプを、この蠕動ポンプ41に代えて用いることができる。
また、上述の実施例においては、共通の圧力検出機構としての共通の歪みゲージ機構49によって、輸液チューブ5の変形の程度を検出するとともに、輸液チューブ機構2の液路の閉塞の検出のために、上記輸液チューブ5の膨張の程度も検出するようにした。しかし、上記変形の程度と上記膨張の程度とを別々の圧力検出手段によって検出するようにしてもよい。
また、上述の実施例においては、輸液チューブ機構2の液路の閉塞を検出するのに用いられる初期基準値を一種類だけにした。しかし、上記初期基準値は、二種類、その他の複数種類であってもよく、この場合には、これら複数種類の初期基準値のうちのいずれか一種類を自動的にまたは手動操作により選択し得るようにすればよい。
また、上述の実施例においては、輸液チューブ5の変形の程度を検出する圧力検出機構49をポンプ手段41の下流側に設けた。しかし、ポンプ手段41を上流側のポンプ手段と下流側のポンプ手段とから構成するとともに、上記上流側ポンプ手段と上記下流側ポンプ手段との間に上記圧力検出機構49を設けることもできる。
また、上述の実施例においては、ドア33は、ポンプ機構本体32のケース31の前面のほぼ全体を覆うように構成されているが、ケース31の前面を部分的に(例えば、この前面の上下方向におけるほぼ中間部分のみを)覆うように構成されていてもよい。
また、上述の実施例においては、左右一対のクランプ片46、47のうちの一方のみを可動側としたが、両方のクランプ片46、47を可動側としてもよい。
さらに、上述の実施例においては、本発明を医療用輸液装置に適用したが、医療用以外の精密工学用、その他の用途のものにも同様に適用することができる。
本発明を医療用輸液装置に適用した一実施例における輸液装置の、輸液動作状態における斜視図である。(実施例1) 図1に示す輸液装置の、ドアを開いた状態における斜視図である。(実施例1) 図2に示す輸液装置に用いられている輸液チューブ機構の、部分的に切欠した状態における斜視図である。(実施例1) 図2に示す輸液装置の電気回路のブロック図である。(実施例1) 図2に示す輸液装置のフローチャートの第1の部分である。(実施例1) 図2に示す輸液装置のフローチャートの第2の部分である。(実施例1) 図2に示す輸液装置のフローチャートの第3の部分である。(実施例1) 図2に示す輸液装置における輸液チューブおよび閉塞検出部の種々の状態における断面図である。(実施例1)
符号の説明
1 輸液ポンプ機構
2 輸液チューブ機構
3 輸液チューブ
4 輸液チューブ
5 輸液チューブ
6 輸液チューブ
7 輸液チューブ
32 ポンプ機構本体
33 ドア
41 蠕動ポンプ(ポンプ手段)
49 歪みゲージ機構(圧力検出機構)
50 作動板(チューブ受け部)
73 押え板(チューブ押え部)

Claims (4)

  1. 液路を少なくとも部分的に構成するための可撓性の輸液チューブを含む輸液チューブ機構と、輸液用液体を上記液路を通して移送するポンプ手段を含む輸液ポンプ機構とを備え、
    上記輸液ポンプ機構が、この輸液ポンプ機構に装着された上記輸液チューブ機構の上記輸液チューブを押さえることができるチューブ押え部が設けられたドアと、上記ドアが閉じられたときに上記チューブ押え部と共働して上記輸液チューブを挟むことができるチューブ受け部が設けられたポンプ機構本体と、上記チューブ受け部と上記チューブ押え部との間に挟まれた上記輸液チューブの変形の程度を検出することができる検出手段とを備え、
    上記輸液チューブ機構が上記輸液ポンプ機構に装着されてから上記ドアが閉じられた後で上記ポンプ手段による輸液動作が開始される前に、上記検出手段が上記輸液チューブの変形の程度を検出するように構成され、
    上記液路の閉塞の検出に用いられる基準値が、上記輸液チューブの上記変形の程度の検出値に基づいて決定され得るように構成されたことを特徴とする輸液装置。
  2. 上記検出手段が、上記液路の閉塞の検出のために、上記輸液チューブの膨張の程度も検出し得るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の輸液装置。
  3. 上記検出手段が、上記チューブ受け部および上記チューブ押え部のうちの少なくとも一方の往動の程度を検出することによって、上記変形の程度を検出するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の輸液装置。
  4. 上記輸液チューブの上記変形の程度に基づいての上記基準値の決定が、上記ドアが閉じられたことが検出されてから2〜6秒間の範囲の時間が経過したときに行われることを特徴とする請求項1、2または3に記載の輸液装置。
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