JP2008289230A - 圧縮空気除湿装置の配電盤の配線処理構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】配電盤内部の空気を自然通風可能で、かつ配電盤内部から外部の他の電気機器にいたる配線が配電盤に簡便に確りと固定される圧縮空気除湿装置の配電盤の配線処理構造を提供する。
【解決手段】配電盤の配線処理構造は、配電盤2から他の電気機器にいたる配線12を処理する配電盤2の配線処理構造であって、配電盤2の配線12出口部の壁面構造が、所定の距離を隔てて対向する断面略L字状を呈するL字板6によってなされているとともに、少なくとも一方の該L字板6の鉛直部19に複数の孔10が断続的に形成され、該孔10に通した固定具13で配線12を固定する。
【選択図】図1
【解決手段】配電盤の配線処理構造は、配電盤2から他の電気機器にいたる配線12を処理する配電盤2の配線処理構造であって、配電盤2の配線12出口部の壁面構造が、所定の距離を隔てて対向する断面略L字状を呈するL字板6によってなされているとともに、少なくとも一方の該L字板6の鉛直部19に複数の孔10が断続的に形成され、該孔10に通した固定具13で配線12を固定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種電気機器を収容する圧縮空気除湿装置の配電盤に関するものである。
工場などの現場では、エアコンプレッサ等から送出される圧縮空気を清浄化し、また除湿するために圧縮空気除湿装置が用いられている。圧縮空気除湿装置は、装置内部に電力を分配するための配電盤が備えられている。
配電盤には、各種電気機器が収容されており、作動に伴い発熱する。発熱により、配電盤内部の温度が上昇すると、電気機器が故障してしまう。
そのため、図3に示すように、通常、配電盤には、上部通風口37と下部通風口33とが備えられ、熱をおびた空気を、上部通風口37の内側に備えられたファン(不図示)によって矢印の方向に強制的に通風している。しかし、ファンと、その稼働のための電力にはコストがかかる。
また、この配電盤では、配線12が電気機器5からグロメット35を通って、外部電源や他の電気機器等に接続されている。しかし、このような配電盤では、各貫通孔31にグロメット35を嵌め込み、そこへ配線12を挿通する必要があり、作業に手間がかかる。また、貫通孔31の数が限られているため、後に配線12の本数が増えた場合、それに対応することができない。
また、この配電盤では、複数の配線12が、固定具である結束バンド13によって束ねられ、固定されている。しかし、このような固定方法では、配線12を配電盤2に確りと固定することができない。そのため、配線12が強い力で引っ張られると、配線12と電気機器5との端子間の接触が悪くなり、最悪の場合には焼損事故が起きてしまう。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、配電盤内部の空気を自然通風可能で、かつ配電盤内部から外部の他の電気機器にいたる配線が配電盤に簡便に確りと固定される圧縮空気除湿装置の配電盤の配線処理構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された配電盤の配線処理構造は、配電盤から他の電気機器にいたる配線を処理する配電盤の配線処理構造であって、配電盤の配線出口部の壁面構造が、所定の距離を隔てて対向する断面略L字状を呈するL字板によってなされているとともに、少なくとも一方の該L字板の鉛直部に複数の孔が断続的に形成され、該孔に通した固定具で配線を固定することを特徴とする。
請求項2に記載された配電盤の配線処理構造は、請求項1に記載されたものであって、該孔がスリット形状であることを特徴とする。
請求項3に記載された配電盤の配線処理構造は、請求項1に記載されたものであって、前記多数の孔のうち、一部の孔に通した固定具で配線を固定することを特徴とする。
本発明の配電盤の配線処理構造では、その配電盤内部の電気機器に接続された配線を二枚のL字板の間に備えられた通風口に挿通でき、L字板の鉛直部に開けられた貫通孔に固定具を通すことにより、簡便に確りと固定することができる。したがって、配線が引っ張られて、配線と電気機器との端子間で接触不良を起こすことが無い。
また、本発明の配電盤の配線処理構造では、通風口が多数の配線を挿通可能な大きさを有し、L字板の鉛直部が多数の配線を固定可能な数の貫通孔を備えているため、後に配線の本数が増えた場合であっても、それに対応することができる。
また、本発明の配電盤の配線処理構造では、その配電盤内部の空気が通風口を通って自然通風するので、内部に熱がこもらない。したがって、配電盤に備えられた電気機器は、配電盤内部の温度上昇によって故障を起こすことが無い。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明を適用する配線処理構造の配電盤を備えた圧縮空気除湿装置の一実施形態の斜視図が図2に示されている。図1は、その配電盤の要部斜視図である。
図2に示すように、圧縮空気除湿装置には、主に熱交換器15,冷媒圧縮機17,冷媒凝縮器18及び配電盤2が備えられている。
配電盤2は、配線12を介して熱交換器15,冷媒圧縮機17,冷媒凝縮器18及び外部電源(不図示)に接続されている。
図1に示すように、配電盤2には、インバータ5が備えられている。
配電盤2の底部には、所定の距離dをおいて二枚のL字板6が備えられている。二枚のL字板6の間には、通風口11が備えられている。また、配電盤2の上部には、上部通風口37が備えられている。また、L字板6の鉛直部19には、多数のスリット形状の貫通孔10が断続して開けられている。
インバータ5から他の各電気機器15,17,18及び外部電源にいたる配線12は、通風口11に挿通されている。各配線12は、貫通孔10を通った固定具である結束バンド13によって確りと固定されている。
この配電盤の配線処理方法を図1を参照して、説明する。
インバータ5に繋がる配線12を通風口11に挿通する。貫通孔10の一部に結束バンド13を通す。貫通孔10に通した結束バンド13によって、各配線12を確りと固定する。
この配電盤の通風方法を図1を参照して、説明する。
圧縮空気除湿装置を稼働させると、配電盤2内において、インバータ5は作動に伴って発熱する。熱をおびた空気は、大部分が通風口11を通って配電盤2外に自然通風する。また、熱をおびた空気は、上部通風口37を通って自然通風する。したがって、配電盤2内に熱がこもらない。
また、上部通風口37の内側にファンが備えられていてもよい。これにより、熱をおびた空気を、ファンによって強制的に、より十分に通風することができる。
本発明を適用する配線処理構造を有する圧縮空気除湿装置の配電盤は、その内部の電気機器から外部の他の電気機器等にいたる配線を挿通するためにグロメットを必要としない。また、配電盤は、その内部の空気を通風するためにファンを必要としない。したがって、これらにかかるコストを削減することができる。
2は配電盤、5はインバータ、6はL字板、10は貫通孔、11は通風口、12は配線、13は結束バンド、15は熱交換器、17は冷媒圧縮機、18は冷媒凝縮機、19は鉛直部、31は貫通孔、33は下部通風口、35はグロメット、37は上部通風口、dは距離である。
Claims (3)
- 配電盤から他の電気機器にいたる配線を処理する配電盤の配線処理構造であって、配電盤の配線出口部の壁面構造が、所定の距離を隔てて対向する断面略L字状を呈するL字板によってなされているとともに、少なくとも一方の該L字板の鉛直部に複数の孔が断続的に形成され、該孔に通した固定具で配線を固定することを特徴とする配電盤の配線処理構造。
- 該孔がスリット形状であることを特徴とする請求項1に記載の配電盤の配線処理構造。
- 前記多数の孔のうち、一部の孔に通した固定具で配線を固定することを特徴とする請求項1に記載の配電盤の配線処理構造。
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JP2007129819A JP2008289230A (ja) | 2007-05-15 | 2007-05-15 | 圧縮空気除湿装置の配電盤の配線処理構造 |
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2007
- 2007-05-15 JP JP2007129819A patent/JP2008289230A/ja active Pending
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