JP2008289093A - コピー物の証明方法及びその画像処理システムと装置 - Google Patents

コピー物の証明方法及びその画像処理システムと装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 原本から作られた複製物であることを証明する情報をコピー物に付加することで、原本のコピー物であることの検証を容易に行うことができるコピー物の証明方法及びその画像処理システムと装置を提供する。
【解決手段】 原稿を識別するための情報と印刷用紙から取得した紙指紋情報とに基づいて符号化された符号画像を生成して、符号化された符号画像と原稿から取得された画像情報との画像を、印刷用紙に出力してコピー物を作成する。コピー物の証明は、コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得し、画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出して復号し、原稿を識別するための情報とコピー物の紙指紋情報とを取得して、復号された紙指紋情報と取得された紙指紋情報とを比較して一致するか否かを照合し、照合結果と原稿を識別するための情報とを表示する。更に、原稿の保管場所の情報を原稿を識別するための情報と対応づけて記憶する記憶手段から、原稿の保管場所の情報を読み出して表示する。
【選択図】 図8

Description

本発明はコピー物の証明方法及びその画像処理システムと装置に関し、特に、紙指紋情報に基づくコピー物の証明方法及びその画像処理システムと装置に関する。
従来、保険証書や各種のチケット、有価証券、住民票などの証明書類あるいは高価な絵画や書などは、偽造できない特殊な処置を施している。たとえば、発行者や作者が原本であることを示すために、透かし、磁気印刷、マイクロ文字、特殊インクによる印鑑やサインなどの処理である。
また、特許文献1では、次のような原本製保障の技術が提案されている。この技術では、紙の繊維の複雑なからみ合いを唯一無二のパターンとして識別し、その情報を保持している。そして、書類を発行するときに記録したパターンと、原本であるか否かを確認するときに検出したパターンとが一致すれば原本であると認証している。本特許ではこのパターンを紙指紋と称する。
一方、本人確認用の資料として原本のコピーを提出する機会は多い。たとえば、パスポートや免許証のコピーである。この時、法的にコピー証明が必要な場合がある。たとえば、米国ではパスポートを公証人のところへもっていき、公証人がコピーを行い、コピーであることを証明してもらう。このときコピー物には、公証人がエンボススタンプを押す。一方、ドイツでのコピー証明は公的機関で行わなければならず、市役所やその関連施設、大使・領事館、銀行やキリスト教の教会で行う。ブラジルも同様である。一方、コピーを受取る窓口では、コピー証明されたコピーと原本とを比べて検証を行っている。
特開2004−112644
しかしながら、コピー情報の証明を人間の目でチェックすることを考えると、コピーの技術が進歩することで、孫コピーかどうかのチェックを手作業で行うのは手間がかかるという問題がある。
上記特許文献1に開示の技術や他の原本性の保証技術では、原本が原本であることの証明を行うことはできるが、原本のコピーであるコピー物が、確かに原本からコピーされた物であるか否かを検証することはできない。
本発明は、上記課題を解決するため、原本から作られた複製物であることを証明する情報をコピー物に付加することで、原本のコピー物であることの証明を容易に行うことができるコピー物の証明方法及びその画像処理システムと装置を提供する。
また、原本のコピー物の改竄や加筆などが無いことの検証を容易に行うことができるコピー物の証明方法及びその画像処理システムと装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得手段と、原稿から画像情報を取得する画像取得手段と、前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成手段と、前記生成手段で生成された符号化された符号画像と前記画像取得手段で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力手段とを有することを特徴とする。ここで、前記画像取得手段は、更に、原稿から紙指紋情報を取得し、前記原稿を識別するための情報は、前記取得された原稿の紙指紋情報を含む。また、前記原稿の保管場所の情報を取得する保管場所取得手段と、前記原稿を識別するための情報と前記原稿の保管場所の情報とを対応づけて記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを更に有する。
また、本発明の画像処理方法は、印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得工程と、原稿から画像情報を取得する画像取得工程と、前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成工程と、前記生成手段で生成された符号化された符号画像と前記画像取得工程で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力工程とを有することを特徴とする。かかる画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び前記プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供する。
また、本発明の画像処理装置は、コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得手段と、前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出手段と、前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号手段と、前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示手段とを有することを特徴とする。ここで、前記表示手段は、更に、前記原稿を識別するための情報と対応づけて予め記憶されている原稿の保管場所の情報を表示する。
また、本発明の画像処理方法は、コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得工程と、前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出工程と、前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号工程と、前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合工程と、前記照合工程での照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示工程とを有することを特徴とする。かかる画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び前記プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供する。
また、本発明の画像処理システムは、コピー物の証明を行なう画像処理システムであって、印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得手段と、原稿から画像情報を取得する画像取得手段と、前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成手段と、前記生成手段で生成された符号化された符号画像と前記画像取得手段で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力手段と、コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得手段と、前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出手段と、前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号手段と、前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示手段とを有することを特徴とする。
ここで、前記原稿の保管場所の情報を取得する保管場所取得手段と、前記原稿の保管場所の情報を前記原稿を識別するための情報と対応づけて記憶する記憶手段とを更に有し、前記表示手段は、更に、前記記憶手段から前記原稿を識別するための情報に対応して読み出された前記原稿の保管場所の情報を表示する。また、前記画像取得手段は、更に、原稿から紙指紋情報を取得し、前記原稿を識別するための情報は、前記取得された原稿の紙指紋情報を含む。
また、本発明の方法は、コピー物の証明を行なう方法であって、印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得工程と、原稿から画像情報を取得する画像取得工程と、前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成工程と、前記生成工程で生成された符号化された符号画像と前記画像取得工程で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力工程と、コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得工程と、前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出工程と、前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号工程と、前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合工程と、前記照合工程での照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示工程とを有することを特徴とする。
ここで、前記原稿の保管場所の情報を取得する保管場所取得工程と、前記原稿の保管場所の情報を前記原稿を識別するための情報と対応づけて記憶手段に記憶する記憶工程とを更に有し、前記表示工程では、更に、前記記憶手段から前記原稿を識別するための情報に対応して読み出された前記原稿の保管場所の情報を表示する。また、前記画像取得工程では、更に、原稿から紙指紋情報を取得し、前記原稿を識別するための情報は、前記取得された原稿の紙指紋情報を含むことを。
本発明によれば、原本から作られた複製物であることを証明する情報を容易にコピー物に付加することができる。
また、原本のコピー物であることの証明を容易に行うことができる。
更に、原本のコピー物の改竄や加筆などが無いことの検証を容易に行うことができる。
以下では、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
[実施形態1]
<本実施形態の画像処理システムの構成例(図1A)>
図1Aは、本実施形態に係る画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
この画像処理システムでは、ホストコンピュータ40、サーバ20及び2台の画像形成装置10,30がLAN50に接続されている。しかし、本画像処理システムは、これらの接続数に限られることはない。また、サーバ20の機能は、ホストコンピュータ40に含まれていてもよいし、画像形成装置10,30に含まれてもよい。また、本実施形態では接続方法としてLANを適用しているが、これに限られることはない。例えば、WAN(公衆回線)などの任意のネットワーク、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。また、それぞれの画像形成装置がネットワークに接続されないスタンドアロンの形態でも適用可能である。
ホストコンピュータ(以下、PCとも称する)40は、パーソナルコンピュータの機能を有している。このPC40は、LAN50やWANを介してFTPやSMBプロトコルを用いファイルを送受信したり電子メールを送受信したりすることができる。またPC40から画像形成装置10、30に対して、プリンタドライバを介した印字命令を行うことが可能となっている。
画像形成装置10は、原本のコピーであることを証明する情報であるコピー証明を埋め込んでコピー物を作成するための装置である。そして、コピー物に埋め込まれたコピー証明について検証を行うことができる。画像形成装置30は、スキャナ機能のみの画像形成装置であり、画像形成装置10が有するプリント部を有していない。この場合、画像形成装置30は、コピー物のコピー証明の検証のみを行うことができる。以下では、説明の簡単のために、画像形成装置10に注目して、その構成を詳細に説明する。画像形成装置30の構成は、画像形成装置10から自明である。
画像形成装置10は、次の物から構成される。制御部として、画像形成装置10の全体の動作制御を司るコントローラ(Controller Unit)11、ユーザインターフェース(UI)である操作部12を有する。周辺機器として、画像情報の取得が可能な画像取得手段である画像入力デバイスのスキャナ部13、画像出力デバイスであるプリンタ部14、紙指紋情報の取得が可能な紙指紋取得手段である紙指紋読取用スキャナ部15が接続されている。
一方、画像形成装置30は、コントローラ11、操作部12、スキャナ部13で構成される。なお、画像形成装置10,30にとっては、コピーされる原本も検証されるコピー物もスキャナで読み取られる場合は原稿と見なされる。
サーバ20には、少なくとも紙指紋情報テーブル21が保持されている。
(紙指紋情報テーブル21の構成例)
図1Bに、紙指紋情報テーブル21の構成例を示す。
紙指紋情報テーブル21は、原本に関連する情報を対応づけて記憶する。なお、紙指紋情報テーブル21にコピー物の紙指紋情報も記憶してもよいが、記憶容量がコピー物の作成と共に増大するので、原本に関連する情報のみであるのが好ましい。
紙指紋情報テーブル21には、原本の識別子である原本ID21aに対応して、原本の保管場所情報21b、原本の紙指紋情報21c、紙指紋情報の符号化データ21dが記憶される。なお、原本ID21aは、原本の紙指紋情報21cから作成されたもの、例えば、符号化データ21dなどが、機密保持のためには望ましい。
<本実施形態の画像形成装置10の構成例(図2)>
図2は、画像形成装置10の外観を示す斜視図である。
スキャナ部13は、複数のCCDを有している。この各CCDの感度が夫々異なっていると、たとえ原稿上の各画素の濃度が同じであったとしても、各画素が夫々違う濃度であると認識されてしまう。そのため、スキャナ部13では、最初に白板(一様に白い板)を露光走査し、露光走査して得られた反射光の量を電気信号に変換してコントローラ11に出力している。なお、後述するように、コントローラ11内のシェーディング補正部500は、各CCDから得られた電気信号を元に、各CCDの感度の違いを認識している。そして、この認識された感度の違いを利用して、原稿上の画像をスキャンして得られた電気信号の値を補正している。さらに、シェーディング補正部500は、後述するコントローラ11内のCPU301からゲイン調整の情報を受取ると、当該情報に応じたゲイン調整を行う。ゲイン調整は、原稿を露光走査して得られた電気信号の値を、どのように0〜255の輝度信号値に割り付けるかを調整するために用いられる。このゲイン調整により、原稿を露光走査して得られた電気信号の値を高い輝度信号値に変換したり、低い輝度信号値に変換したりすることができるようになっている。 続いて、この原稿上の画像をスキャンする構成について説明する。
スキャナ部13は、原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をCCDに入力することで、画像の情報を電気信号に変換する。さらに、電気信号をR,G,B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとしてコントローラ11に対して出力する。
なお、原稿は原稿フィーダ201のトレイ202にセットされる。ユーザが操作部12から読み取り開始を指示すると、コントローラ11からスキャナ部13に原稿読み取り指示が与えられる。スキャナ部13は、この指示を受けると原稿フィーダ201のトレイ202から原稿を1枚ずつフィードして、原稿の読み取り動作を行う。なお、原稿の読み取り方法は原稿フィーダ201による自動送り方式ではなく、原稿を不図示のガラス面上に載置し露光部を移動させることで原稿の走査を行う方法であってもよい。
プリンタ部14は、コントローラ11から受取った画像データを印刷用紙上に形成する画像形成デバイスである。なお、本実施形態において画像形成方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式となっているが、本発明はこれに限られることはない。例えば、微少ノズルアレイからインクを吐出して印刷用紙上に印字するインクジェット方式などでも適用可能である。また、プリンタ部14には、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択可能とする複数の用紙カセット203、204、205が設けられている。排紙トレイ206には印字後の印刷用紙が排出される。
紙指紋読取用スキャナ部15は、スキャナ部13と同様の構成である。しかし、スキャナ部13が原稿上の画像を露光操作するのに対し、紙指紋読取用スキャナ部15はプリンタ部の14が用紙カセットから給紙した印刷用紙を搬送する際に露光操作を行う。
なお、図2の例では、紙指紋読取用スキャナ部15は、給紙した印刷用紙の紙指紋を読み取る例を示したが、以下に示すように、本例ではスキャナ部13で原本からも紙指紋を読み取るように構成されている。
<コントローラ11の詳細構成例(図3)>
図3は、画像形成装置10のコントローラ11の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。
コントローラ11は、スキャナ部13やプリンタ部14そして紙指紋読取用スキャナ部15と電気的に接続されており、一方では、LAN50やWAN331を介してPC40や外部の装置などと接続されている。これにより画像データやデバイス情報の入出力が可能となっている。
CPU301は、ROM303に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM302は、記憶した内容を電源off後も保持しておくSRAM及び電源off後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMにより構成されている。ROM303には、装置のブートプログラムなどが格納されている。HDD304はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
操作部I/F305は、システムバス310と操作部12とを接続するためのインターフェース部である。この操作部I/F305は、操作部12に表示するための画像データをシステムバス310から受取り操作部12に出力すると共に、操作部12から入力された情報をシステムバス310へと出力する。
NetworkI/F306は、LAN50及びシステムバス310に接続し、情報の入出力を行う。Modem307は、WAN331及びシステムバス310に接続しており、情報の入出力を行う。2値画像回転部308は、送信前の画像データの方向を変換する。2値画像圧縮・伸張部309は、送信前の画像データの解像度を所定の解像度や相手能力に合わせた解像度に変換する。なお、圧縮及び伸張にあたっては、JBIG、MMR、MR、MHなどの方式が用いられる。画像バス331は、画像データをやり取りするための伝送路であり、PCIバス又はIEEE1394で構成されている。
スキャナ画像処理部312は、スキャナ部13からスキャナI/F311を介して受取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。なお、スキャナ画像処理部312は、受取った画像データがカラー原稿か白黒原稿か、文字原稿か写真原稿かなどを判定する。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を属性データと称する。このスキャナ画像処理部312で行われる処理の詳細については後述する。また、同様に紙指紋読取用スキャナ部15から紙指紋読取用スキャナI/F330を介して、画像データを受取る。
圧縮部313は、画像データを受取り、この画像データを32画素x32画素のブロック単位に分割する。なお、この32×32画素の画像データをタイルデータと称する。図4は、このタイルデータを概念的に表している。
原稿(読み取り前の紙媒体)において、このタイルデータに対応する領域をタイル画像と称する。なおタイルデータには、その32×32画素のブロックにおける平均輝度情報やタイル画像の原稿上の座標位置がヘッダ情報として付加されている。さらに圧縮部313は、複数のタイルデータからなる画像データを圧縮する。伸張部316は、複数のタイルデータからなる画像データを伸張した後にラスタ展開してプリンタ画像処理部315に送る。
プリンタ画像処理部315は、伸張部316から送られた画像データを受取り、この画像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像処理を施す。画像処理後の画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に出力される。このプリンタ画像処理部315で行われる処理の詳細については後述する。
画像変換部317は、画像データに対して所定の変換処理を施す。この処理部は以下に示すような処理部により構成される。
伸張部318は、受取った画像データを伸張する。圧縮部319は、受取った画像データを圧縮する。回転部320は、受取った画像データを回転する。変倍部321は、受取った画像データに対し解像度変換処理(例えば600dpiから200dpi)を行う。色空間変換部322は、受取った画像データの色空間を変換する。この色空間変換部322は、マトリクス又はテーブルを用いて公知の下地飛ばし処理を行ったり、公知のLOG変換処理(RGB→CMY)を行ったり、公知の出力色補正処理(CMY→CMYK)を行ったりすることができる。2値多値変換部323は、受取った2階調の画像データを256階調の画像データに変換する。逆に多値2値変換部324は受取った256階調の画像データを誤差拡散処理などの手法により2階調の画像データに変換する。
合成部327は、受取った2つの画像データを合成し1枚の画像データを生成する。なお、2つの画像データを合成する際には、合成対象の画素同士が持つ輝度値の平均値を合成輝度値とする方法や、輝度レベルで明るい方の画素の輝度値を合成後の画素の輝度値とする方法が適用される。また、暗い方を合成後の画素とする方法の利用も可能である。さらに、合成対象の画素同士の論理和演算、論理積演算、排他的論理和演算などで合成後の輝度値を決定する方法なども適用可能である。これらの合成方法はいずれも周知の手法である。間引き部326は、受取った画像データの画素を間引くことで解像度変換を行い、1/2,1/4,1/8などの画像データを生成する。移動部325は、受取った画像データに余白部分をつけたり余白部分を削除したりする。
RIP328は、PC40などから送信されたPDLコードデータを元に生成された中間データを受取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。
(スキャナ画像処理部312の詳細構成例(図5))
図5に、スキャナ画像処理部312の内部構成例を示す。
スキャナ画像処理部312は、RGB各8bitの輝度信号からなる画像データを受取る。シェーディング補正部500は、この輝度信号に対してシェーディング補正する。シェーディング補正とは、上述したように、CCDの感度のばらつきによって原稿の明るさが誤認識されてしまうことを防止するための処理である。さらに、上述したように、このシェーディング補正部500は、CPU301からの指示によりゲイン調整を行うことができるようになっている。続いて、この輝度信号は、マスキング処理部501によりCCDのフィルタ色に依存しない標準的な輝度信号に変換される。
フィルタ処理部502は、受取った画像データの空間周波数を任意に補正する。このフィルタ処理部502は、受取った画像データに対して、例えば7×7のマトリクスを用いた演算処理を行う。
ところで、複写機や複合機では、図7におけるタブ704の押し下げにより、コピーモードとして文字モードや写真モードや文字/写真モードを選択することができる。ここで、ユーザにより文字モードが選択された場合には、フィルタ処理部502は文字用のフィルタを画像データ全体にかける。また、写真モードが選択された場合には、写真用のフィルタを画像データ全体にかける。また、文字/写真モードが選択された場合には、後述の文字写真判定信号(属性データの一部)に応じて画素ごとに適応的にフィルタを切り替える。つまり、画素ごとに写真用のフィルタをかけるか文字用のフィルタをかけるかが決定される。なお、写真用のフィルタには高周波成分のみ平滑化が行われるような係数が設定されている。これは、画像のざらつきを目立たせないためである。また、文字用のフィルタには強めのエッジ強調を行うような係数が設定されている。これは、文字のシャープさを出すためである。
ヒストグラム生成部503は、受取った画像データを構成する各画素の輝度データをサンプリングする。より詳細に説明すると、主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内の輝度データを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングする。そして、サンプリング結果を元にヒストグラムデータを生成する。生成されたヒストグラムデータは、下地飛ばし処理を行う際に下地レベルを推測するために用いられる。入力側ガンマ補正部504は、テーブル等を利用して非線形特性を持つ輝度データに変換する。
カラーモノクロ判定部505は、受取った画像データを構成する各画素が有彩色であるか無彩色であるかを判定し、その判定結果をカラーモノクロ判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
文字写真判定部506は、画像データを構成する各画素が文字を構成する画素か、網点を構成する画素か、網点中の文字を構成する画素か、ベタ画像を構成する画素かを、各画素の画素値と各画素の周辺画素の画素値とに基づいて判定する。なお、どれにもあてはまらない画素は、白領域を構成している画素である。そして、その判定結果を文字写真判定信号(属性データの一部)として画像データに付随させる。
紙指紋情報取得部507は、シェーディング補正部500から入力されたRGBの画像データのうち所定の領域の画像データを取得する。紙指紋情報取得部507は、上記所定領域の紙指紋情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。
復号部508は、マスキング処理部501から出力された画像データ内に符号画像データが存在する場合には、その存在を検知する。そして、検知された符号画像データを復号化して情報を取出す。
(プリンタ画像処理部315の詳細構成例(図6))
図6は、プリンタ画像処理部315においてなされる処理の流れを示すブロック図である。
下地飛ばし処理部601は、スキャナ画像処理部312で生成されたヒストグラムを用いて画像データの下地色を飛ばす(除去する)。モノクロ生成部602は、カラーデータをモノクロデータに変換する。Log変換部603は、輝度濃度変換を行う。このLog変換部603は、例えば、RGB入力された画像データを、CMYの画像データに変換する。出力色補正部604は出力色補正を行う。例えばCMY入力された画像データを、テーブルやマトリックスを用いてCMYKの画像データに変換する。出力側ガンマ補正部605は、この出力側ガンマ補正部605に入力される信号値と、複写出力後の反射濃度値とが比例するように補正を行う。符号画像合成部607は、出力側ガンマ補正部605で補正された(原稿)画像データと、後述する「紙指紋情報符号化処理」で生成された符合画像データとを合成する。中間調補正部606は、出力するプリンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う。例えば、受取った高階調の画像データに対し2値化や32値化などを行う。
なお、スキャナ画像処理部312やプリンタ画像処理部315における各処理部では、受取った画像データに各処理を施さずに出力させることも可能となっている。このような、ある処理部において処理を施さずにデータを通過させることを、以下では「処理部をスルーさせる」と表現することにする。
<本実施形態の画像処理システムの動作例>
以下、上記構成による本画像処理システムの動作例を説明する。
<原本及びコピー用紙の紙指紋情報埋め込み処理>
(コピー操作画面の説明(図7))
図7は、画像形成装置10におけるコピー機能の画面である。
領域701は、画像形成装置10がコピーできる状態にあるか否かを示し、かつ設定したコピー部数を示す。原稿選択タブ704は、原稿のタイプを選択するためのタブであり、このタブが押し下げられると文字、写真、文字/写真モードの3種類の選択メニューをポップアップ表示される。フィニッシングタブ706は、各種フィニッシングに関わる設定を行うためのタブである。両面設定タブ707は、両面読込み及び両面印刷に関する設定を行うためのタブである。読み取りモードタブ702は原稿の読み取りモードを選択するためのタブである。このタブが押し下げられると、カラー/ブラック/自動(ACS)の3種類の選択メニューがポップアップ表示される。なお、カラーが選択された場合にはカラーコピーが、ブラックが選択された場合にはモノクロコピーが行われる。また、ACSが選択された場合には、上述したモノクロカラー判定信号によりコピーモードが決定される。
領域708は、原本のコピーであることの証明のために原本の紙指紋情報をコピー物に埋め込むかどうかを選択するためのタブである。原本の紙指紋情報を埋め込んだコピー物作成処理については、以下に示す。
図7に示すコピー証明タブ708がユーザにより押下された後に、原本をセットしてスタートキーが押下された際に、実行される原本及びコピー用紙の紙指紋情報埋め込み処理について説明する。
(紙指紋情報埋め込み処理の手順例(図8))
図8は、本実施形態の紙指紋情報埋め込みコピー処理のフローチャートである。
まず、ステップS1000で、保管場所取得の処理として原本の保管場所をユーザインタフェース(UI)を介して取得する。
(原本の画像読取り)
ステップS1001では、CPU301は、スキャナ部13で読み取られた原本の画像を、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送るように制御する。ステップS1002では、スキャナ画像処理部312は、一般的なゲイン調整値をシェーディング補正部500に設定した上で、この画像データに対して図5に示す処理を行い、新たな画像データと共に属性データを生成する。また、この属性データを画像データに付随させる。
(原本の紙指紋読取り)
さらに、スキャナ画像処理部312は、上記一般的なゲイン調整値よりも小さいゲイン調整値を、シェーディング補正部500に設定する。そして、画像データに対して上記小さいゲイン調整値を適用することで得られた各輝度信号値を紙指紋情報取得部507に対して出力する。その後、出力データに基づいて、紙指紋情報取得部507は原本の紙指紋情報を取得する。そして、当該取得された原本の紙指紋情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。
ステップS1003では、CPU301は、原本の紙指紋情報を符号化して符号画像を生成し、当該生成された符号画像データをプリンタ画像処理部315内の符号画像合成部607に送信すべく制御する。
ステップS1004では、圧縮部313は、スキャナ画像処理部312で生成された新たな画像データを32画素x32画素のブロック単位に分割しタイルデータを生成する。さらに、圧縮部313は、この複数のタイルデータからなる画像データを圧縮符号化する。ステップS1005では、CPU301は、圧縮部313で圧縮符号化された画像データをRAM302に送って格納されるように制御する。なお、この画像データは必要に応じて画像変換部317に送られ画像処理が施された上で、再びRAM302に送られ格納される。
(コピー用紙の紙指紋読取り)
ステップS1006では、CPU301は、用紙カセットから給紙された紙指紋読取用スキャナ部15で読み取り、画像データとして紙指紋読取用スキャナI/F330を介してスキャナ画像処理部312に送るように制御する。ステップS1007では、スキャナ画像処理部312は、一般的なゲイン調整値よりも小さいゲイン調整値を、シェーディング補正部500に設定する。そして、画像データに対して上記小さいゲイン調整値を適用することで得られた各輝度信号値を紙指紋情報取得部507に対して出力する。その後、出力データに基づいて、紙指紋情報取得部507は、印刷用紙の紙指紋情報を取得する。そして、当該取得された印刷用紙の紙指紋情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。
ステップS1008では、CPU301は、RAM302に格納されている画像データを伸張部316に送るように制御する。さらに、このステップで、伸張部316は、この画像データを伸張する。さらに、伸張部316は、伸張後の複数のタイルデータからなる画像データをラスタ展開する。ラスタ展開後の画像データはプリンタ画像処理部315に送られる。
(原本及びコピー用紙の紙指紋情報の合成画像生成)
ステップS1009では、プリンタ画像処理部315は、画像データに付随されている属性データに応じた画像データ編集を行う。この処理は、図6で示した処理である。このステップS1009では、ステップS1002で生成された原本画像の画像データと、ステップS1003で生成された原本の紙指紋情報の符号画像データと、ステップS1007で生成された印刷用紙の紙指紋情報の符号画像データとが合成される。正確には、出力側ガンマ補正部605から出力されてきた原本画像の画像データと、ステップS1003で生成された原本の符号画像データと、ステップS1007で生成された印刷用紙の符号画像データとを、符号画像合成部607が合成する。そして、当該合成により得られた合成画像データを、中間調補正部606が、出力するプリンタ部の階調数に合わせて中間調処理を行う。中間調処理後の合成画像データは、プリンタI/F314を介してプリンタ部14に送られる。
ステップS1010では、プリンタ部14が合成画像データを印刷用紙上に画像形成する。
(紙指紋情報の登録)
ステップS1011で、原本IDに対応させて原本の紙指紋情報をステップS1000で取得された保管場所情報と共に、図1Bのように、サーバ20の紙指紋情報テーブル21に登録するよう記憶制御を行なう。なお、かかるサーバへの登録は、既に登録された原本に対しては行われない。あるいは、経年変化を考慮すれば定期的に登録を更新するのが望ましい。
(紙指紋情報取得処理の手順例(図9))
図9は、この紙指紋情報取得部507が行う紙指紋情報取得処理を示すフローチャートである。
ステップS801では、紙指紋情報取得部507において抽出された画像データをグレイスケールの画像データに変換する。
ステップS802では、ステップS801においてグレイスケールの画像データへ変換された画像において、印刷や手書きの文字といった誤判定の要因となりうるものを取り除いて照合を行うためのマスクデータを作成する。マスクデータは“ 0 ”or“ 1 ”の2値データである。グレイスケールの画像データにおいて、輝度信号値が第1の閾値(つまり、明るい)以上である画素については、マスクデータの値を“ 1 ”に設定する。また、輝度信号値が第1の閾値未満である画素についてはマスクデータの値を“ 0 ”に設定する。以上の処理を、グレイスケールの画像データに含まれる各画素に対して行う。
ステップS803では、ステップS801においてグレイスケールに変換された画像データ及び、ステップS802において作成されたマスクデータの2つのデータを紙指紋情報として取得する。
(紙指紋情報符号化処理例)
CPU301は、紙指紋情報取得部507からRAM302に送られてきた所定領域の紙指紋情報を読出し、当該読出された紙指紋情報の符号化処理を行って符号画像データを生成すべく制御することが可能となっている。なお、本明細書では、符号画像とは、二次元コード画像やバーコード画像といった画像のことを示す。さらに、CPU301は、生成された符号画像データを不図示のデータバスを用いて、プリンタ画像処理部315内の符号画像合成部607に送信すべく制御することが可能となっている。なお、上記制御(符号画像の生成制御、送信制御)は、RAM302内に格納されたプログラムを実行することによって行われる。
<原本及びコピー用紙の紙指紋情報照合処理>
(コピー証明の検証操作画面の説明(図10))
図10は、画像形成装置10における紙指紋情報の検証によるコピー証明の検証処理のための画面である。
領域1101は、処理の各ステップを示しており、領域1102の矢印によりどの処理を行っているのかを表現している。領域1103は検証結果を表示する領域である。領域1104には、原本識別情報である原本の紙指紋情報及び/又は原本保管場所情報が表示される。なお、原本保管場所情報は、原本識別情報と同時に表示されても、表示された原本識別情報を選択することで表示されるように制御されてもよい。
本実施形態では画像形成装置10におけるコピー証明情報付のコピー物の照明を説明するが、この処理は画像形成装置30でも可能である。その場合、図10に示す画面は操作部32に表示してもよいし、画像形成装置30と接続されたPC40のディスプレイに表示してもよい。
(紙指紋情報照合によるコピー証明の検証処理の手順例(図11))
続いて、図10に示すコピー証明の検証画面での動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
(コピー物のコピー画像取得)
ステップS1201では、図10の画面において、ユーザに紙指紋情報が埋め込まれたコピー物をスキャナ部13にセットすることを促し、スタートキーを押下させる。CPU301は、スキャナ部13で読み取られた原稿を、画像データとしてスキャナI/F311を介してスキャナ画像処理部312に送るように制御する。
(紙指紋情報と符号画像の取得)
ステップS1202では、スキャナ画像処理部312内の紙指紋情報取得部507は、紙指紋情報を取得する(紙指紋情報を取得するために、シェーディング補正部500のゲイン調整を行うなどの構成は上述した通りである)。そして、当該取得されたコピー物の紙指紋情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。同時に符号画像を取得する。
(符号画像の復号)
ステップS1203では、スキャナ画像処理部312内の復号部508は、符号画像が存在する場合に、当該符号画像を復号して情報を取得する。この際、符号画像を復号して得られる情報は、原本の紙指紋情報とコピー物の紙指紋情報との2つの情報である。そして、当該取得された2つの情報を不図示のデータバスを用いてRAM302に送る。
(コピー物の紙指紋情報の照合)
ステップS1204では、CPU301は、ステップS1202で取得したコピー物の紙指紋情報と、ステップS1203で復号化して得られたコピー物の紙指紋情報との紙指紋情報照合処理を行う。この紙指紋情報照合処理については、以下に図12を用いて説明する。
ステップS1205では、CPU301は、紙指紋情報照合処理により得られた結果(有効か無効か)を判定する。もし、コピー物が孫コピーである場合、符号画像の復号に失敗する、もしくは符号画像に含まれるコピー物の紙指紋情報とスキャナから得られた紙指紋情報が異なる。そのためスキャンした原稿が確かに図8で示されるフローチャートにより作成されたコピー物であることがわかる。有効であれば、ステップS1206に遷移して有効の画面を作成し、そうでなければステップS1207に遷移しコピー証明が無効であるという画面を作成する。
(照合結果及び原本の紙指紋情報の表示)
ステップS1209では、CPU301は、一連の処理により得られた結果(有効か無効か)と原本の紙指紋情報(あるいは原本ID)を、操作部12の表示画面上に表示するように制御する。
かかる表示画面により、次のような認証が可能になる。コピー物は本物であっても、コピー物上のコピー情報の改竄や加筆などの可能性がある。表示された原本の紙指紋情報あるいは原本IDから、図1Bを参照して原本の保管場所情報を知ることができる。かかる保管場所情報に基づいて原本を取出して、コピー物と比較することで、コピー物上のコピー情報の改竄や加筆などを見付けることができる。
以上が、実施形態1における原本の紙指紋情報と原本を元にコピーしたコピー物の紙指紋を用いた、コピー物の証明の一連の流れである。
(紙指紋情報照合処理例(図12))
CPU301は、紙指紋情報取得部507からRAM302に送られてきた紙指紋情報を読出し、当該読出された紙指紋情報と他の紙指紋情報とを照合すべく制御することが可能となっている。なお、他の紙指紋情報とは、符号画像データ内に含まれる紙指紋情報やサーバに登録されている紙指紋情報のことを意味する。
図12は、この紙指紋情報照合処理を示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップは、CPU301により統括的に制御される。
ステップS901では、符号画像データ内に含まれ復号された紙指紋情報をRAM302から取出す。なお、符号画像データ内にはIDのみでサーバに対応する紙指紋情報が登録されている場合は、サーバに登録されている紙指紋情報を取出す。
ステップS902では、紙指紋情報取得部507から送られてきた紙指紋情報と、ステップS901において取出された紙指紋情報との照合をするために、式(1)を用いて、2つの紙指紋情報のマッチング度合いを算出する。一方の紙指紋情報は、もう一方の紙指紋情報をずらしたものであると仮定する。そして、式(1)に示した関数において、1画素ごとにずらし、式(1)の関数により求まる値が最小になるところ、つまり2つの紙指紋情報の差が最も小さくなるところで、2つの紙指紋情報の誤差イメージ(E)を求める。
Figure 2008289093
式(1)において、α1はステップS901で取出された紙指紋情報中のマスクデータ、f1はステップS901で取出された紙指紋情報中のグレイスケール画像データを表している。そして、α2はステップS902で紙指紋情報取得部507から送られてきた紙指紋情報中のマスクデータ、f2はステップS902で紙指紋情報取得部507から送られてきた紙指紋情報中のグレイスケール画像データを表している。
前記誤差イメージから紙指紋情報照合の結果を数値化するために、以下の処理を行う。式(1)の関数により求まった誤差イメージの画素の各輝度信号値を反転させ負の値にする。さらに、各負の値の平均を求め、当該平均値と上記各負の値との差分値を求める。続いて、当該求められた各差分値から標準偏差を求め、上記各負の値を標準偏差で割り商を求める。最後に、求められた商のうちの最大値を2つの紙指紋情報のマッチング度合いとする。その結果、この紙指紋情報のマッチグ度合いは0以上の値で表され、このマッチング度合いが大きければ大きいほど、上記2つの紙指紋情報の一致度は高い。
ステップS903では、ステップS902において求められた2つの紙指紋情報のマッチング度合いと所定の閾値との比較を行って、「有効」「無効」を決定する。
以上説明したように、本発明の実施形態1によれば原本の紙指紋とコピーされる印刷用紙の紙指紋をコピー物に埋め込むことにより、コピー物が原本のコピーであることを照明することができるという利点がある。更に、コピー物の改竄や加筆などを確認できるという利点もある。
[実施形態2]
実施形態1では、コピー物の作成のための画像形成装置とコピー物の照明のための画像形成装置がセキュリティの高い場所に設置されており、符号化されてコピー物に埋め込まれた紙指紋情報が容易に解析できない状況を想定している。しかしながら、前記のシステムの機能を一般的な画像形成装置に組み込まれた場合、次のような脅威が考えられる。それは悪意のある人間により、コピー物に含まれる符号化の画像から紙指紋を抽出するアルゴリズムを解析することで、原本の紙指紋を抽出する可能性があるという脅威である。原本の紙指紋が取り出された場合、正規のコピー物でないものであっても原本の紙指紋を埋め込むことで、検証をすり抜けることが理論上可能になる。
実施形態2ではこの脅威に対し、公開鍵暗号化方式を用いてセキュリティレベルを上げたシステムを説明する。
実施形態2のシステム構成は、実施形態1と同様である。ただし、スキャナ画像処理部312に暗号化部と復号化部を有するものとする。また、検証用の画像形成装置は、予め公開鍵暗号化方式における秘密鍵を内部に保持しているものとする。このとき、秘密鍵はひとつであってもよいし、コピー物を検証する単位毎にキーペアを作成し、複数設定しても良い。また、コピー物を作成する画像形成装置に前述のキーペアの公開鍵を設定しておくものとする。また、秘密鍵を入れたICカードを作成し、後述する符号画像の復号の処理をICカードで行ってもよい。このとき、スキャナ画像処理部312はICカードとのI/Fを有するものとする。
次に、実施形態2でのコピー証明のための原本の紙指紋情報埋め込みコピー物の作成処理を説明する。コピー物の作成処理の流れは、実施形態1の図8に示したフローチャートと、ステップS1002とステップS1007で行う紙指紋情報取得部507における紙指紋情報取得処理が異なる。
(紙指紋情報取得処理例(図13))
図13は、実施形態2において、この紙指紋情報取得部507が行う紙指紋情報取得処理を示すフローチャートである。
ステップS1301では、紙指紋情報取得部507において抽出された画像データをグレイスケールの画像データに変換する。
ステップS1302では、前述の図9のステップ802と同様に、ステップS1301においてグレイスケールの画像データへ変換された画像において、マスクデータを作成する。
ステップS1303では、ステップS1301においてグレイスケールに変換された画像データ及び、ステップS1302において作成されたマスクデータの2つのデータを前述の公開鍵暗号化方式における公開鍵を用いて暗号化を行う。このとき、コピー物を検証する単位毎にキーペアを作成している環境では、予めユーザにどの鍵で検証を行うかを選ばせておくものとする。たとえばコピー物の提出先毎にキーペアが異なる場合は、提出先をユーザに選択させることで使用する公開鍵を決定しても良い。また、同じコピー物を複数の部門で検証する場合は、それぞれの秘密鍵で復号できるように、複数の公開鍵を用いて暗号化しても良い。
ステップS1304では、ステップS1303で作成された暗号化データを紙指紋情報として取得する。
(コピー物の証明処理例(図14))
次に、実施形態2における紙指紋情報照合によるコピー物の証明処理を説明する。コピー物の証明処理の流れは、実施形態1の図11に示したフローチャートと、ステップS1204で行う紙指紋情報照合処理が異なる。また照明処理の場合、紙指紋情報取得部507から送られてくる紙指紋情報は暗号化されていないものとする。
図14は、実施形態2における紙指紋情報照合処理を示すフローチャートである。本フローチャートの各ステップは、CPU301により統括的に制御される。
ステップS1401では、符号画像データ内に含まれる暗号化された紙指紋情報をRAM302から取出す。
ステップS1402では、暗号化された紙指紋情報を画像形成装置に設定された前述の秘密鍵で復号化する。復号化に失敗した場合は、照合処理の結果を「無効」と判断して処理を終了する。
ステップS1403では、紙指紋情報取得部507から送られてきた紙指紋情報と、ステップS1402において復号化した紙指紋情報との照合をする。照合の方法は、実施形態1と同様である。
ステップS1404では、ステップS1403において求められた2つの紙指紋情報のマッチング度合いと所定の閾値との比較を行って、「有効」「無効」を決定する。
以上が実施形態2の説明である。この実施形態2の構成により、たとえコピー物から紙指紋情報が抽出されたとしても、秘密鍵を知らない限りコピー物の不正な複製物を作成することが困難となるという利点がある。
[実施形態3]
実施形態1、実施形態2では、スキャナから入力された画像データとマスクデータを紙指紋情報として取り扱っていた。本発明は、この画像データとマスクデータを紙指紋情報に限定することはない。たとえば、紙繊維の画像の特徴量のみを抽出して、何度読み出しても精度良く同じ特徴量が抽出できる物であればそれを紙指紋情報としてもよい。この場合、コピー物には原本の紙指紋情報とコピーされる印刷用紙の紙指紋情報を一方向関数でハッシュを取り、これを埋め込むことでコピー証明とすることができる。
検証する時には、この埋め込まれたコピー証明を取り出す。そして、再びスキャンにより得た、原本の紙指紋情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報を、同じ一方向関数でハッシュをとる。そしてコピー証明とハッシュ値を比較することで検証が可能である。
これが実施形態3の構成である。この場合、一方向関数によるハッシュ値のみがコピー物に埋め込まれるので、コピー物から原本の紙指紋情報を類推することが困難である。そのため、前述の実施形態1や実施形態2と比較して、コピーされた印刷用紙から不正なコピー物を作成することがさらに困難になるという利点がある。
(その他の実施形態)
さらに、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、一つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
また本発明の目的は、上述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶した記憶媒体から、システムあるいは装置のコンピュータが、そのプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになる。そのため、このプログラムコード及びプログラムコードを記憶した記憶媒体も本発明の一つを構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づきコンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、次の場合も含まれる。記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれている。そして、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される。
本実施形態の画像処理システムの全体構成例を示すブロック図である。 図1の紙指紋情報テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態の画像形成装置の入出力デバイスの外観例を示す斜視図である。 本実施形態の画像形成装置の全体構成例を示すブロック図である。 タイルデータを概念的に示す図である。 図3のスキャナ画像処理部の構成例を示すブロック図である。 図3のプリンタ画像処理部の構成例を示すブロック図である。 図3の操作部のコピー画面を説明する図である。 本実施形態の紙指紋情報埋め込み処理の手順例を示すフローチャートである。 実施形態1の紙指紋情報の取得処理の手順例を示すフローチャートである。 図3の操作部のコピー照明画面を説明する図である。 本実施形態のコピー照明処理の手順例を示すフローチャートである。 実施形態1の紙指紋情報の照合処理の手順例を示すフローチャートである。 実施形態2の紙指紋情報の取得処理の手順例を示すフローチャートである。 実施形態2の紙指紋情報の照合処理の手順例を示すフローチャートである。

Claims (19)

  1. 印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得手段と、
    原稿から画像情報を取得する画像取得手段と、
    前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成された符号化された符号画像と前記画像取得手段で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像取得手段は、更に、原稿から紙指紋情報を取得し、
    前記原稿を識別するための情報は、前記取得された原稿の紙指紋情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記原稿の保管場所の情報を取得する保管場所取得手段と、
    前記原稿を識別するための情報と前記原稿の保管場所の情報とを対応づけて記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像取得手段は、前記原稿がコピー物である場合に、前記コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得し、
    前記画像取得手段に取得された前記コピー物からの画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号手段と、
    前記コピー物の画像情報から取得された紙指紋情報と前記画像取得手段で取得された前記コピー物の紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合手段と、
    前記照合手段による照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示手段とを更に有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像取得手段は、前記原稿がコピー物である場合に、前記コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得し、
    前記画像取得手段に取得された前記コピー物からの画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号手段と、
    前記コピー物の画像情報から取得された紙指紋情報と前記画像取得手段で取得された前記コピー物の紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合手段と、
    前記照合手段による照合結果と前記原稿を識別するための情報と前記原稿の保管場所の情報とを表示する表示手段とを更に有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得工程と、
    原稿から画像情報を取得する画像取得工程と、
    前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成工程と、
    前記生成手段で生成された符号化された符号画像と前記画像取得工程で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項6に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
  9. コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得手段と、
    前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号手段と、
    前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合手段と、
    前記照合手段による照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記表示手段は、更に、前記原稿を識別するための情報と対応づけて予め記憶されている原稿の保管場所の情報を表示することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得工程と、
    前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出工程と、
    前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号工程と、
    前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合工程と、
    前記照合工程での照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項11に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
  14. コピー物の証明を行なう画像処理システムであって、
    印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得手段と、
    原稿から画像情報を取得する画像取得手段と、
    前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成された符号化された符号画像と前記画像取得手段で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力手段と、
    コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得手段と、
    前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号手段と、
    前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合手段と、
    前記照合手段による照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示手段とを有することを特徴とする画像処理システム。
  15. 前記原稿の保管場所の情報を取得する保管場所取得手段と、
    前記原稿の保管場所の情報を前記原稿を識別するための情報と対応づけて記憶する記憶手段とを更に有し、
    前記表示手段は、更に、前記記憶手段から前記原稿を識別するための情報に対応して読み出された前記原稿の保管場所の情報を表示することを特徴とする請求項14に記載の画像処理システム。
  16. 前記画像取得手段は、更に、原稿から紙指紋情報を取得し、
    前記原稿を識別するための情報は、前記取得された原稿の紙指紋情報を含むことを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理システム。
  17. コピー物の証明を行なう方法であって、
    印刷用紙から紙指紋情報を取得する紙指紋取得工程と、
    原稿から画像情報を取得する画像取得工程と、
    前記原稿を識別するための情報と前記取得した印刷用紙の紙指紋情報とに基づいて、符号化された符号画像を生成する生成工程と、
    前記生成工程で生成された符号化された符号画像と前記画像取得工程で取得された画像情報とに基づく画像を、前記印刷用紙に出力する出力工程と、
    コピー物から画像情報と紙指紋情報とを取得するコピー画像取得工程と、
    前記取得したコピー物の画像情報に含まれる符号化された符号画像を抽出する抽出工程と、
    前記抽出された符号化された符号画像を復号して、原稿を識別するための情報とコピー物の印刷用紙の紙指紋情報とを取得する復号工程と、
    前記コピー物の画像情報から復号された紙指紋情報と前記コピー物から取得された紙指紋情報とを比較して、一致するか否かを照合する照合工程と、
    前記照合工程での照合結果と前記原稿を識別するための情報とを表示する表示工程とを有することを特徴とする方法。
  18. 前記原稿の保管場所の情報を取得する保管場所取得工程と、
    前記原稿の保管場所の情報を前記原稿を識別するための情報と対応づけて記憶手段に記憶する記憶工程とを更に有し、
    前記表示工程では、更に、前記記憶手段から前記原稿を識別するための情報に対応して読み出された前記原稿の保管場所の情報を表示することを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記画像取得工程では、更に、原稿から紙指紋情報を取得し、
    前記原稿を識別するための情報は、前記取得された原稿の紙指紋情報を含むことを特徴とする請求項17または18に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105488060A (zh) * 2014-09-18 2016-04-13 东莞宇龙通信科技有限公司 文件获取方法、文件获取装置和终端
CN110232322A (zh) * 2019-05-13 2019-09-13 平安科技(深圳)有限公司 身份证的验证方法、装置、计算机设备和存储介质

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