JP2008285142A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008285142A
JP2008285142A JP2008031114A JP2008031114A JP2008285142A JP 2008285142 A JP2008285142 A JP 2008285142A JP 2008031114 A JP2008031114 A JP 2008031114A JP 2008031114 A JP2008031114 A JP 2008031114A JP 2008285142 A JP2008285142 A JP 2008285142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
electric motor
control housing
cylindrical portion
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008031114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5168546B2 (ja
Inventor
Motoo Nakai
基生 中井
Shinsuke Terada
真介 寺田
Sanehiro Uchida
修弘 内田
Kouya Yoshida
航也 吉田
Naotake Kanda
尚武 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2008031114A priority Critical patent/JP5168546B2/ja
Publication of JP2008285142A publication Critical patent/JP2008285142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5168546B2 publication Critical patent/JP5168546B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】小型の車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】電動モータ18のモータハウジング25とギヤハウジング22との間に、制御装置12が収容された制御ハウジング30が介在している。制御ハウジング30はモータハウジング25に対して電動モータ18の軸方向X1に隣接している。また、制御ハウジング30は、一端が開放した概ね四角箱型の本体部48と、本体部48の底部から本体部48の開放側に向かって延びる筒状部49とを含む。筒状部49の内周には、ホール素子41および永久磁石42等によって構成された回転位置検出装置40が配置されている。
【選択図】図5

Description

この発明は、車両用操舵装置に関するものである。
車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置は、電動モータによって運転者の操舵を補助するようになっている。すなわち、各種のセンサ等によって操舵部材の操舵状態等が検出され、この検出値に基づいて制御装置が電動モータを制御することで、転舵機構に操舵補助力が付与される(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の電動パワーステアリング装置では、制御装置が、制御ハウジング内に収容されている。制御ハウジングは、電動モータの側方に配置されている。
特開2003−267233号公報
しかしながら、特許文献1記載の電動パワーステアリング装置では、制御ハウジングが電動モータの側方に配置されているので、装置全体を電動モータの径方向に小型化し難いという問題がある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、小型の車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、電動モータ(18)の駆動を制御する制御装置(12)と、上記電動モータの筒状のモータハウジング(25)とはモータハウジングの軸方向(X1)に隣接して一体に連結され、上記制御装置を収容した制御ハウジング(30)とを備え、この制御ハウジングは、電動モータへの取付部(29,64)を含む本体部(48)と、電動モータの回転軸(38)が挿通された筒状部(49)とを有し、本体部および筒状部が単一の部材で一体に形成されていることを特徴とする車両用操舵装置(1)である(請求項1)。本発明によれば、電動モータに対して制御ハウジングが、電動モータの軸方向に隣接して配置されているので、制御ハウジングが電動モータの側方に配置された従来の構成に比べて、装置全体を電動モータの径方向に小型化することができる。
また、本発明において、上記制御ハウジングの本体部は、モータハウジングの内部と制御ハウジングの内部とを仕切る仕切り壁(52)と、この仕切り壁から延設され上記筒状部の周囲を取り囲む外周壁(50)とを含み、上記筒状部と外周壁との間に、制御装置の収容室(S)が区画されている場合がある(請求項2)。この場合、仕切り壁によって、制御ハウジングの内部からモータハウジングの内部に埃などの異物が進入することを防止することができる。また、仕切り壁から延設された外周壁を設けることで、上記制御装置を制御ハウジング内に収容することができる。
また、本発明において、上記電動モータの回転軸により駆動される入力軸(20)を有し、電動モータの動力を転舵機構(4)に伝動する伝動装置(19)と、この伝動装置を収容する伝動ハウジング(22)と、伝動装置の入力軸が挿入された連結筒(67)とを備え、制御ハウジングの上記筒状部と伝動ハウジングとが、上記連結筒を介して熱伝導可能に連結され、制御ハウジングの上記外周壁と伝動ハウジングとが熱伝導可能に連結されている場合がある(請求項3)。
この場合、制御ハウジングと伝動ハウジングとの間での熱伝達経路が少なくとも二つ設けられているので、電動モータや制御装置などから発生する熱を、制御ハウジングから伝動ハウジングに効率的に逃がすことができる。これにより、電動モータや制御装置などが異常高温に達することを防止でき、ひいては、電動モータや制御装置などの安定稼働を図ることができる。
また、本発明において、上記モータハウジング内に収容されたバスバー(45)を備え、このバスバーから延びるピン端子(46a)が、上記仕切り壁を挿通するピン挿通孔(66)を通して、制御ハウジング内に配置された回路基板(47)に直接接続されている場合がある(請求項4)。この場合、制御装置が電動モータに隣接しているので、ワイヤーハーネスを用いずにピン端子を用いて、バスバーと回路基板とを接続することができる。すなわち、部品点数を削減することができる。
また、本発明において、上記モータハウジング内に収容されたバスバーと、このバスバーを収容室内に収容された回路基板に接続するためにバスバーから延びるピン端子と、上記仕切り壁に設けられ、ピン端子が挿通されたピン挿通孔と、ピン挿通孔の内周(66a)とピン端子との間を封止するシール部材(81)とを備える場合がある(請求項5)。この場合、シール部材によって、埃などの異物が制御ハウジングの内部およびモータハウジングの内部の一方から他方へピン挿通孔を通じて進入することを防止することができる。
また、本発明において、上記筒状部内に、電動モータの回転軸の回転位置を検出する回転位置検出手段(40,40A)が配置されている場合がある(請求項6)。この場合、上記筒状部の内周の空間を効率的に利用して、車両用操舵装置を小型化することができる。
また、本発明において、上記回転位置検出手段(40A)は、筒状部の内周(49a)に筒状部の端部(49b)側からの操作で筒状部の周方向(T)に位置調節可能に保持されたステータ(83)と、電動モータの回転軸の外周(38a)に同行回転可能に保持されたロータ(84)とを含む場合がある(請求項7)。この場合、電動モータの組立後であっても、制御ハウジングの筒状部の端部側からの操作で、ステータを位置調節することができる。
また、本発明において、回転軸の外周に保持された永久磁石(42)と、筒状部の内周に保持され永久磁石の磁気を検出するための素子(41)とを含む回転位置検出手段が、上記筒状部内に配置されている場合がある(請求項8)。永久磁石の磁気を検出するための上記素子、上記永久磁石等によって構成される回転位置検出手段は比較的小型であるので、当該回転位置検出手段を上記筒状部内に容易に配置することができる。
また、本発明において、上記筒状部の内周に保持された軸受(39a)によって、回転軸が回転可能に支持されている場合がある(請求項9)。この場合、回転軸を支持するための軸受が上記筒状部の内周に保持されている。すなわち、上記筒状部の内周の空間を効率的に利用して、車両用操舵装置を小型化することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、ステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、直線状に延びている。また、ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。すなわち、ステアリングホイール2に一定値以上の操舵トルクが入力されると、入力軸8および出力軸9は、互いに相対回転しつつ同一方向に回転するようになっている。
ステアリングシャフト6の周囲に配置されたトルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に入力された操舵トルクを検出する。トルクセンサ11のトルク検出結果は、制御装置としてのECU12(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)に入力される。中間軸7は、ステアリングシャフト6と転舵機構4とを連結している。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、ラック軸14とを含む。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示せず)を介して転舵輪3が連結されている。
ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が連結されている。
ラック軸14は、自動車の左右方向に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の途中部には、上記ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることで、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝動するための伝動装置としての減速機構19とを含む。減速機構19としては、例えばウォームギヤなどの食い違い軸歯車機構や、平行軸歯車機構などを用いることができる。本実施形態では、減速機構19として、ウォームギヤが用いられている。すなわち、減速機構19は、伝動装置の入力軸としてのウォーム20と、このウォーム20と噛み合うウォームホイール21とを含む。
ウォーム20は、図示しない動力伝達継手を介して電動モータ18の回転軸(図示せず)に連結されている。ウォーム20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6に同行回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォーム20によって回転駆動される。
電動モータ18がウォーム20を回転駆動すると、ウォーム20によってウォームホイール21が回転駆動され、ウォームホイール21およびステアリングシャフト6が同行回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム20を回転駆動することで、転舵輪3が転舵されるようになっている。
電動モータ18は、ECU12によって制御される。ECU12は、トルクセンサ11からのトルク検出結果等に基づいて電動モータ18を制御する。
図2は、操舵補助機構5の図解的な外観図である。図1および図2を参照して、減速機構19は、伝動ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。ギヤハウジング22は、ウォーム20が収容された駆動ギヤ収容部23と、ウォームホイール21が収容された従動ギヤ収容部24とを含む。ステアリングシャフト6は、従動ギヤ収容部24の挿通孔を挿通している。
一方、電動モータ18は、カップ状のモータハウジング25を有している。モータハウジング25は、円筒状の周壁部26と、周壁部26の一端を閉塞する底部27と、周壁部26の他端からその径方向外方に張り出した環状のフランジ部28とを含む。
モータハウジング25は、制御ハウジング30を介して、ギヤハウジング22に取り付けられている。すなわち、制御ハウジング30は、ギヤハウジング22とモータハウジング25との間に介在している。制御ハウジング30は、ギヤハウジング22の制御ハウジング取付部31に取り付けられている。また、制御ハウジング30は、電動モータ18に対して電動モータ18の軸方向X1(周壁部26の軸方向)に隣接している。
ギヤハウジング22および制御ハウジング30は、それぞれ、例えばアルミニウム合金等の軽金属で形成されている。ギヤハウジング22および制御ハウジング30を軽金属で形成することで、操舵補助機構5の軽量化を図ることができる。
図3は、モータハウジング25の底面側から見た操舵補助機構5の図解的な外観図である。この図3では、ギヤハウジング22およびそれに関連する構成の図示を省略している。
図2および図3を参照して、モータハウジング25のフランジ部28には、複数の突部32(本実施形態では一対の突部32)が設けられている。一対の突部32は、周壁部26を挟んで対向している。各突部32には、長孔33が形成されている。各長孔33は、周壁部26の中心軸線O1上に中心を有する円弧状をなしている。
一方、制御ハウジング30には、上記突部32に対応する複数の取付段部29(本実施形態では一対の取付段部29)が形成されている。モータハウジング25は、各突部32が対応する取付段部29に合わされた状態で制御ハウジング30に固定されている。具体的には、一対の取付ボルト34によってモータハウジング25が制御ハウジング30に固定されている。各取付ボルト34の軸部(図示せず)は、対応する突部32の長孔33を挿通している。制御ハウジング30の一対の取付段部29は、モータハウジング25を制御ハウジング30に取り付けるための取付部として機能している。
本実施形態では、各突部32の長孔33が周壁部26の中心軸線O1上に中心を有する円弧状をなしているので、一対の取付ボルト34を緩めて、モータハウジング25を制御ハウジング30に仮固定した状態で、モータハウジング25を、周壁部26の中心軸線O1の回りに所定角度範囲内で回転させることができる。
図4は、制御ハウジング30の外観図である。また、図5は、電動モータ18の軸方向X1に沿う操舵補助機構5の図解的な断面図である。また、図6は、図5に示すVI-VI線に沿う操舵補助機構5の一部の断面図である。なお、図5では、主として、電動モー
タ18、制御ハウジング30および制御ハウジング取付部31の断面を図示している。
図4を参照して、制御ハウジング30は、一端が開放した概ね四角箱型の部材である。具体的には、制御ハウジング30は、一端が開放した概ね四角箱型の本体部48と、本体部48の底部から本体部48の開放側に向かって延びる筒状部49とを含む。本体部48および筒状部49は、単一の部材で一体に形成されている。また、筒状部49は、断面円形の内周面を有している。
本体部48は、上記底部としての仕切り壁52と、本体部48の側壁をなす四角筒状の外周壁50と、外周壁50の一端からその外方に向けて張り出した四角環状のフランジ51とを含む。筒状部49は、仕切り壁52の中心部から延設されている。また、外周壁50は、仕切り壁52の外周縁から延設されている。外周壁50は、筒状部49を取り囲んでいる。外周壁50と筒状部49との間には、ECU12が収容される断面矩形の収容室Sが形成されている。
フランジ51の端面(図4では、上面)は、平面にされている。また、フランジ51は、外周壁50の一端に沿う四角環状の環状部53と、環状部53の一部から本体部48の外方に向かって突出する複数の取付部54(本実施形態では一対の取付部54)とを含む。各取付部54には、当該取付部54をその厚み方向に貫通する位置決め孔55が形成されている。位置決め孔55の内径は、後述のスリーブ58(図5参照)の外径とほぼ等しい大きさにされている。
図5を参照して、仕切り壁52は、中心部に挿通孔61が形成された板状部62と、モータハウジング25が係合するモータ係合部64とを含む。筒状部49の内周は、挿通孔61と連通している。また、板状部62には、ECU12の一部である回路基板としての制御基板47が取り付けられる取付段部65と、電動モータ18から延びるピン端子46aが挿通するピン挿通孔66とが形成されている。
モータ係合部64は、板状部62の外側の面(図5では、板状部62の右側の面)から本体部48の開放側と反対方向(図5では、右側)に向かって突出している。モータ係合部64は、円筒状であり、板状部62の外周縁に沿って配置されている。モータ係合部64の外周面の中心軸線と、筒状部49の内周面の中心軸線とは一致している。
モータハウジング25は、周壁部26の内周面がモータ係合部64の外周面に係合した状態で、制御ハウジング30に取り付けられている。モータ係合部64は、モータハウジング25を制御ハウジング30に取り付けるための取付部として機能している。制御ハウジング30にモータハウジング25が取り付けられた状態で、周壁部26の内周面の中心軸線は、モータ係合部64の外周面の中心軸線と一致している。
また、制御ハウジング30にモータハウジング25が取り付けられた状態で、モータハウジング25の開口部は、制御ハウジング30の仕切り壁52によって概ね覆われている。すなわち、モータハウジング25の内部と制御ハウジング30の内部とは、仕切り壁52によって仕切られている。モータハウジング25の内部と制御ハウジング30の内部とを仕切り壁52によって仕切ることで、制御ハウジング30の内部からモータハウジング25の内部に埃などの異物が進入することを防止することができる。
また、制御基板47を含むECU12は、制御ハウジング30の収容室Sに収容されている。具体的には、制御基板47が取付段部65に取り付けられており、ECU12の一部である複数の電子部品12aが収容室S内に配置されている。
本実施形態では、矩形の制御基板47が用いられている。制御基板47には、複数の半導体スイッチング素子を含む駆動回路や、マイクロコンピュータを含む制御回路などが形成されている。制御基板47が矩形であり、それに対応して収容室Sが断面矩形にされているので、当該制御基板47を収容室Sにスペース効率良く配置することができる。すなわち、収容室Sを効率的に利用することができ、ひいては、制御ハウジング30の小型化に寄与することができる。
なお、上記駆動回路と上記制御回路とは、それぞれ異なる基板に形成されていてもよい。具体的には、駆動回路が形成された回路基板としてのパワー基板と、制御回路が形成された制御基板とを設け、これらの基板を収容室S内に配置してもよい。パワー基板および制御基板は、ECU12の一部である。
次に、電動モータ18について説明する。
図5を参照して、本実施形態では、電動モータ18としてブラシレスモータが用いられている。電動モータ18は、上記モータハウジング25と、このモータハウジング25内に収容されたロータ35およびステータ36を含む。
ロータ35は、環状であり、その外周部には、複数の永久磁石37が保持されている。ロータ35の外周は、N極およびS極が交互に入れ替わる磁極となっている。ロータ35には、回転軸38が同軸的に固定されている。ロータ35と回転軸38とは同行回転可能である。
回転軸38の一端は、モータハウジング25から突出するとともに、仕切り壁52の挿通孔61および筒状部49の内周を挿通している。回転軸38は、一対の軸受39a,39bを介して制御ハウジング30に回転可能に保持されている。軸受39aは筒状部49の内周に保持されており、軸受39bは板状部62の挿通孔61に保持されている。すなわち、筒状部49の内周の空間が効率的に利用されている。ロータ35は、一対の軸受39a,39bおよび回転軸38を介して制御ハウジング30に回転可能に保持されている。
図5および図6を参照して、ロータ35の回転位置は、筒状部49の内周に配置された回転位置検出装置40によって検出される。回転位置検出装置40は、筒状部49の内周に保持されたホール素子41と、回転軸38の外周に保持された一対の永久磁石42とを含む。一対の永久磁石42は、回転軸38の周方向に沿って配置されており、その外周面の磁極は互いに異なっている。また、各永久磁石42は、電動モータ18の軸方向X1に関する位置がホール素子41と同じ位置で回転軸38の外周に保持されている。図6に示すように、一対の永久磁石42は、回転軸38を挟んで対向する位置で当該回転軸38に保持されている。ホール素子41は、永久磁石42の磁気を検出し信号を出力する。
回転位置検出装置40は、回転軸38の回転位置を検出することで、ロータ35の回転位置を検出することができる。回転位置検出装置40は、360度絶対角でロータ35の回転位置を検出可能である。回転位置検出装置40によって検出された検出値は、制御基板47上に形成された上記制御回路に入力される。ホール素子41と制御基板47とは、ピン端子46bによって接続されている。
なお、上述の説明では、回転位置検出装置40がホール素子41を一つ備えている場合について説明したが、回転位置検出装置40は、ホール素子41を複数個備えていてもよい。この場合、複数のホール素子41は、筒状部49の周方向に沿ってそれぞれ等間隔を隔てて配置されていることが好ましい。同様に、永久磁石37は、一対に限らず複数対設けられていてもよい。この場合、複数の永久磁石37は、回転軸38の周方向に沿ってそれぞれ等間隔を隔てて配置されていることが好ましい。
ステータ36は、環状のステータコア43と、コイル44とを含む。ステータ36は、ロータ35を取り囲んでいる。ステータコア43は、その内周面がロータ35の外周面と対向する位置で、モータハウジング25の周壁部26の内周に固定されている。ステータコア43は、モータハウジング25の周壁部26に同軸的に保持されている。ステータコア43は、環状のヨークと、このヨークの内周からその径方向内方に突出する複数のティースとを含む。コイル44は、各ティースに巻回されている。
各ティースに巻回されたコイル44は、環状のバスバー45に接続されている。バスバー45は、各ティースに巻回されたコイル44に、図示しない電力供給源からの電力を配電するための配電部材である。すなわち、各ティースに巻回されたコイル44には、ECU12(具体的には、上記駆動回路)およびバスバー45を介して、図示しない電力供給源からの電力が供給されるようになっている。バスバー45は、モータハウジング25内に収容されている。
バスバー45と制御基板47とは、ピン端子46aを介して接続されている。ピン端子46aの一端は、仕切り壁52に形成されたピン挿通孔66を挿通しており、例えば溶接等によって直接制御基板47に接続されている。
本実施形態では、ECU12が収容された制御ハウジング30が電動モータ18に隣接しているので、ワイヤーハーネスを用いずにピン端子46aを用いて、制御基板47とバスバー45とを電気的に接続することができる。すなわち、部品点数を削減することができる。また、制御基板47とバスバー45との距離が短いので、制御基板47とバスバー45との間での電気的損失を減少させることができる。これにより、上記電力供給源からの電力を、電動モータ18に効率的に供給することができる。
続いて、ギヤハウジング22の制御ハウジング取付部31について説明する。
図5を参照して、制御ハウジング取付部31は、連結部68と、フランジ取付部69とを含む。連結部68には、連結筒67を介して制御ハウジング30の筒状部49が熱伝導可能に連結されている。また、フランジ取付部69には、制御ハウジング30のフランジ51が熱伝導可能に取り付けられている。連結筒67は、例えばアルミニウム合金等の熱伝導率の高い材料で形成されている。
連結筒67は、環状の段部70を介して連なる円筒状の小径部71および大径部72と、大径部72の一端からその径方向外方に張り出したフランジ部73とを含む。小径部71の内径は、制御ハウジング30の筒状部49の外径とほぼ等しい大きさにされている。小径部71の内周には、筒状部49が嵌合している。小径部71の内周面は、筒状部49の外周面に接触している。
筒状部49の外周面と小径部71の内周面とが接触しているので、筒状部49および連結筒67の一方から他方に熱を伝達させることができる。また、小径部71と筒状部49との間は、小径部71の内周に保持された例えばOリング等の封止部材74aによって封止されている。
連結筒67のフランジ部73は、連結部68に突き合わされている。フランジ部73と連結部68との間は、フランジ部73に保持された封止部材74bによって封止されている。フランジ部73は、固定ボルト75によって連結部68に固定されている。
また、フランジ部73の端面は、連結部68の端面に接触している。フランジ部73の端面と連結部68の端面とが接触しているので、連結部68および連結筒67の一方から他方に熱を伝達させることができる。すなわち、制御ハウジング30とギヤハウジング22とは、連結筒67を介して互いに熱をやり取りできるようになっている。
電動モータ18の回転軸38の先端は、連結筒67の内方に達している。また、ウォーム20の一端は、連結筒67の内周に挿入されている。回転軸38とウォーム20とは、連結筒67の内方において、動力伝達継手76を介して動力伝達可能に連結されている。これにより、電動モータ18の回転軸38からウォーム20にトルクを伝達できるようになっている。
また、小径部71と筒状部49との間、および、フランジ部73と連結部68との間が封止されているので、例えばウォーム20に塗布されたグリース等の潤滑剤が、制御ハウジング30の収容室S内に進入することが防止されている。
図2および図5を参照して、フランジ取付部69の端面(図5では、右側の面)は、平面にされている。また、制御ハウジング取付部31には、制御ハウジング30に設けられた複数の取付部54に対応する複数の取付部77が設けられている。各取付部77には、当該取付部77をその厚み方向に貫通する位置決め孔78が形成されている。各位置決め孔78は、スリーブ58が嵌合するスリーブ嵌合部79と、固定ボルト57の軸部と螺合する螺合部80とを含む。各位置決め孔78のスリーブ嵌合部79の内径は、当該位置決め孔78と対となる制御ハウジング30の位置決め孔55の内径とほぼ同じ大きさにされている。
図5を参照して、制御ハウジング30のフランジ51の端面は、フランジ取付部69の端面に突き合わされている。フランジ51の端面は、フランジ取付部69の端面に接触している。フランジ51の端面をフランジ取付部69の端面に突き合わせることで、ギヤハウジング22に対して制御ハウジング30を、制御ハウジング30の軸方向(図5では、電動モータ18の軸方向X1と同一方向)に位置決めすることができる。
また、フランジ取付部69の端面とフランジ51の端面とが接触しているので、フランジ取付部69およびフランジ51を介して、制御ハウジング30およびギヤハウジング22の一方から他方に熱を伝達させることができる。すなわち、本実施形態では、制御ハウジング30とギヤハウジング22との間に、熱の伝達経路が少なくとも二つ(連結筒67を介した経路と、フランジ取付部69およびフランジ51を介した経路)設けられている。
制御ハウジング30は、スリーブ58によって位置決めされた後、固定ボルト57によってギヤハウジング22に固定されている。スリーブ58は、円筒状の中空軸である。スリーブ58の軸長は、固定ボルト57の軸部の軸長よりも短くされている。
具体的には、制御ハウジング取付部31の位置決め孔78と制御ハウジング30の位置決め孔55との位置がそれぞれ一致するように、制御ハウジング30のフランジ51がフランジ取付部69に突き合わされた状態で、対となる位置決め孔55および位置決め孔78にスリーブ58が嵌合されている。これにより、ギヤハウジング22に対して制御ハウジング30が、電動モータ18の軸方向X1に直交する方向に位置決めされている。また、電動モータ18の回転軸38とウォーム20とが精度良く芯合わせされ、電動モータ18からウォーム20へロスなく動力を伝達することができるようになっている。
一方、固定ボルト57は、対となる位置決め孔55および位置決め孔78にスリーブ58が嵌合した状態で、その軸部が各スリーブ58の内周を挿通しており、対応する位置決め孔78の螺合部80と螺合している。これにより、ギヤハウジング22に対して制御ハウジング30が固定されている。
以上のように本実施形態では、ECU12を収容する制御ハウジング30が電動モータ18に対して、電動モータ18の軸方向X1に隣接して配置されているので、制御ハウジングが電動モータの側方に配置された従来の構成に比べて、装置全体を電動モータ18の径方向に小型化することができる。
また、ロータ35の回転位置を検出する回転位置検出装置40が筒状部49の内周に配置されているので、筒状部49の内周の空間が効率的に利用されている。
また、永久磁石42の磁気を検出するための素子としてのホール素子41、永久磁石42等によって構成される回転位置検出装置40は比較的小型であるので、当該回転位置検出装置40を上記筒状部49内に容易に配置することができる。
さらに、制御ハウジング30とギヤハウジング22との間での熱伝達経路が少なくとも二つ設けられているので、電動モータ18やECU12などから発生する熱を、制御ハウジング30からギヤハウジング22に効率的に逃がすことができる。これにより、電動モータ18やECU12などが異常高温に達することを防止でき、ひいては、電動モータ18やECU12などの安定稼働を図ることができる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に図示して、この点を主に説明する。他の構成については、説明を省略するが、上述の実施形態と同様であり、同一符号を付してある。
例えば、図7は、本発明の第1の変形例の制御ハウジング30の斜視図であり、制御ハウジング30とモータハウジング25とが連結され、且つギヤハウジング22および制御基板が取り外された状態が図示されている。
図7を参照して、第1の変形例のピン挿通孔66は、シール部材81により封止されている。すなわち、ピン端子46aが、バスバー45(図5参照)を収容室S内に収容された制御基板47に接続するためにバスバー45から延びている。このピン端子46aと、ピン挿通孔66の内周66aとの間を封止するシール部材81を備えるようにしてもよい。シール部材81によって、埃などの異物が制御ハウジング30の内部およびモータハウジング25の内部の一方から他方へピン挿通孔66を通じて進入することを防止することができる。
図8は、シール部材81の断面図である。図7および図8を参照して、シール部材81は、複数のピン端子46aを貫通させる複数の貫通孔81aを有している。複数の貫通孔81aは、モータハウジング25から制御ハウジング30内に導出される全ピン端子46aの一つずつごとに、互いに独立して設けられている。なお、図7には、一部のピン端子46aのみを図示している。
また、シール部材81は、ゴム等の弾性部材により形成されている。シール部材81は、ピン挿通孔66を覆う板状の主体部81bと、貫通孔81aを形成する複数の筒部81cとを有している。主体部81bと複数の筒部81cとが、単一部材により一体に形成されている。主体部81bの外側縁部が、ピン挿通孔66の縁部の内周66aに密着状態で固定されている。筒部81cは、主体部81bから収容室S内に向けて突出している。筒部81cは、延設端81dに向かうにしたがって、薄肉になるように形成されている。筒部81cの内周面は、延設端81dに向かうにしたがって、徐々に縮径されている。
筒部81cが突出する方向(ピン端子46aが延びる方向に相当する。)と直交する方向に関して、貫通孔81aは、主体部81b寄りの部分において、ピン端子46aよりも大きくされ、ピン端子46aを通し易くされている。また、貫通孔81aは、延設端81dにおいて、ピン端子46aよりも小さくされている。これにより、確実にシール部材81とピン端子46aとが接触できるようになっている。
筒部81cの延設端81dの縁部は、シールリップとして機能する。すなわち、ピン端子46aが、モータハウジング25の内部側から収容室Sの内部へ向けて挿通するときに、シール部材81の筒部81cの延設端81dの縁部が、ピン端子46aに弾力的に押圧状態で接触するようになっている。ピン端子46aが貫通孔81aを挿通するときに、シール部材81の筒部81cの延設端81dの縁部が、ピン端子46aに自律的に密着でき、ピン端子46aとピン挿通孔66との間を常に封止できるようになっている。
図9は、本発明の第2の変形例の操舵補助機構の要部の断面図である。図9を参照して、本実施形態では、回転位置検出装置40Aが、上述の回転位置検出装置40に代えて用いられている。回転位置検出装置40Aは、上述の回転位置検出装置40とは以下の点で異なり、他の構成については同じとされている。
図10A、図10Bは、図9の回転位置検出装置40Aの正面図であり、ロータ84および回転軸38が断面表示されている。図9,図10A,図10Bを参照して、回転位置検出装置40Aは、ステータ83と、ロータ84とを有している。ステータ83は、筒状部49の内周49aに取り付けられており、固定ねじ85によるねじ止めにより固定されている。ロータ84は、回転軸38に互いに同行回転できるように、回転軸38に固定されている。ステータ83は、固定ねじ85を緩めた状態で、筒状部49の端部49b側からの操作で筒状部49の周方向T(以下、単に周方向Tともいう。)に位置調節できるようにされており、ねじ止めすることにより、位置調節された状態で固定できるようになっている。
このように、本実施形態では、回転位置検出装置40Aは、筒状部49の内周49aに筒状部49の端部49b側からの操作で筒状部49の周方向Tに位置調節可能に保持されたステータ83と、電動モータ18の回転軸38の外周38aに同行回転可能に保持されたロータ84とを含む場合がある。この場合、電動モータ18の組立後であっても、制御ハウジング30の筒状部49の端部49b側からの操作で、ステータ83を位置調節することができる。
また、本実施形態では、ステータ83は、収容室S側にある筒状部49の軸方向開放側端部49bに、収容室S内に臨んで配置されている。これにより、ステータ83を容易に位置調節できる。
ステータ83は、筒状のステータ本体86と、このステータ本体86の軸方向端部86aから径方向外方に延設されている複数、例えば、2つの取付フランジ87とを有している。
ステータ本体86は、筒状部49内に遊嵌状態で嵌合されている。筒状部49へのステータ83の固定を解除した状態で、ステータ83を、筒状部49の中心軸線の周りに、筒状部49に対して相対回動させることができる。これにより、ステータ83の回転位置を調節することができる。
取付フランジ87には、固定ねじ85が挿通される挿通孔90が形成されている。筒状部49の端面には、ねじ孔92が形成されている。ねじ孔92と挿通孔90とが連通するように配置されている。固定ねじ85が、取付フランジ87の挿通孔90に挿通され、固定ねじ85の雄ねじが、筒状部49のねじ孔92にねじ込まれている。ステータ83の回転位置を異ならせても、固定ねじ85によりステータ83を固定できるようにされている。
このように、本実施形態では、回転位置検出手段のステータ83は、筒状部49内に嵌合される筒状のステータ本体86と、このステータ本体86の端部86aから径方向外方に延設され筒状部49の端面に筒状部49の周方向Tに位置調節可能に取り付けられた取付フランジ87とを有している。この場合、制御ハウジング30の内部となる筒状部49の端部49b側から、取付フランジ87を周方向Tに移動することにより、ステータ83を周方向Tに容易に位置調節することができる。従って、例えば、電動モータ18が組み立てられた状態、すなわち、モータハウジング25と制御ハウジング30とが互いに連結された状態で、ステータ83を位置調節できる。
取付フランジ87の挿通孔90は長孔からなる。長孔は、周方向Tに延びており、固定ねじ85の固定位置を周方向Tに調節することができる。また、固定ねじ85を緩めた状態で長孔を挿通させておき、この状態で、ステータ本体86を回動させることにより、固定ねじ85を長孔に沿わせて、ステータ83の位置調節をガイドすることができる。また、長孔の長手方向の端部と固定ねじ85とを当接させることで、ステータ83の位置調節範囲を規制することができる。
例えば、図10Aには、ステータ83が、当該ステータ83の位置調節範囲の一方の端部に位置調節された状態が示されている。また、図10Bには、ステータ83が、当該ステータ83の位置調節範囲の他方の端部に位置調節された状態が示されている。
このように、本実施形態では、上記取付フランジ87にステータ本体86の周方向Tに延びる長孔(挿通孔90が相当する。)が形成されている。この長孔に挿通された固定ねじ85が上記筒状部49の端面のねじ孔92にねじ込まれている。これにより、固定ねじ85を緩めた状態で、取付フランジ87を周方向Tに位置調節できる。また、固定ねじ85を締め付けた状態で、位置調節されたステータ83を筒状部49に固定できる。また、制御ハウジング30の筒状部49を、ステータ83の取り付け用に兼用できるので、部品点数を削減でき、電動パワーステアリング装置の製造コストを低減できる。
また、ロータ84は、環状をなしている。ロータ84は、一対の永久磁石42と、永久磁石42を保持し回転軸38に固定される保持部材88とを有している。保持部材88が、回転軸38における所定位置に固定されている。
ステータ本体86は、検出部としてのホール素子41と、このホール素子41を内部に保持する保持部材89とを有している。ホール素子41が、ロータ84の永久磁石42に近接して径方向に対向したときに、ホール素子41は、所定の信号を出力するようになっている。保持部材89は、ステータ本体86の外形を形成しており、取付フランジ87と単一部材により一体に形成されている。
また、ブラシレスモータでは、ステータ36(図5参照)の励磁タイミングの制御を、ステータ36に対するロータ35の永久磁石の磁極の位置に応じてなす必要がある。このために、本実施形態では、回転位置検出装置40Aのロータ84の永久磁石42と電動モータ18のロータ35の永久磁石の所定の磁極とを位置合わせし、且つ回転位置検出装置40Aのステータ83のホール素子41と電動モータ18のステータ36の所定のコイルとを位置合わせしている。そして、電動モータ18のステータ36の所定のコイルとロータ35の所定の磁極とが、予め定める位置関係を満たすときに、回転位置検出装置40Aが所定の出力信号を出力するようにされている。
上述のように、電動モータ18が組み立てられた状態で、ステータ83を位置調節できるので、回転位置検出装置40Aと電動モータ18とを互いに正確に位置調節できる。従って、回転位置検出装置40Aを電動モータ18の通電制御用に用いる場合に、回転位置検出装置40Aと電動モータ18との位置ずれに起因した電動モータ18の出力トルクの低下を防止することができる。
複数の取付フランジ87は、互いに同じ形状に形成されており、周方向Tに関して、互いに離隔して設けられている。取付フランジ87は、筒状部49の端面に当接している。複数の取付フランジ87は、周方向Tに不均等に配置されている。これにより、周方向Tに関して、ステータ83を筒状部49に概ね位置調節した状態で取り付けることができる。従って、ステータ83を位置調節するときに、微調整する程度ですむ。
また、第2の変形例では、制御ハウジング30の筒状部49の内部における、回転位置検出装置40Aと、軸受39a,39bとの配置が、図5に示した配置と異なっている。また、第2の変形例では、各軸受39a,39bは、密封軸受としてのシールド軸受からなる。また、上述の連結筒67が廃止されている。
なお、第2の変形例において、上述の連結筒67が設けられてもよい。連結筒67が設けられる場合には、各軸受39a,39bは、開放軸受であってもよい。
また、各軸受39a,39bは、具体的には、転動体の軸方向X1の両側において、内輪と外輪の間を封止する金属板からなるシールド板94を有している。図9では、模式的に示してあるが、シールド板94は、その一端が内輪または外輪の何れか一方に固定され、他端が他方に近接する。なお、密封軸受としては、シール軸受であってもよい。このシール軸受は、シールド軸受のシールド板94に代えて、内輪と外輪の間を密封するシール部材を備えている。そのシール部材は、その一端が内輪または外輪の何れか一方に固定され、また、他端には、他方に摺接するリップが設けられている。
なお、上述の各実施形態において、回転位置検出装置としては、レゾルバを用いてもよい。このレゾルバのステータとロータとに、回転位置検出装置40Aのステータ83とロータ84との特徴的な構成を適用することもできる。
また、この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、いわゆるコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置に本発明が適用された例について説明したが、これに限らず、いわゆるピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置や、いわゆるラックアシスト式の電動パワーステアリング装置に、本発明を適用してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明が、電動モータの出力を操舵補助力として出力する電動パワーステアリング装置に適用された例について説明したが、これに限らない。例えば、操舵部材の操舵角に対する転舵輪の転舵角の比を変更可能な伝達比可変機構を備え、伝達比可変機構を駆動するために電動モータの出力を用いる伝達比可変式の車両用操舵装置や、操舵部材と転舵輪との機械的な連結が解除され、転舵輪を電動モータの出力で操向するステア・バイ・ワイヤ式の車両用操舵装置等に、本発明を適用してもよい。
永久磁石42の磁気を検出するための素子として、ホール効果を利用した上記ホール素子41の他に、磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗素子(図示せず)を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、電動モータ18として、ブラシレスモータを用いる例について説明したが、これに限らず、ブラシレスモータ以外のモータを、電動モータ18として用いてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置としての電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 操舵補助機構の図解的な外観図である。 モータハウジングの底面側から見た操舵補助機構の図解的な外観図である。 制御ハウジングの外観図である。 電動モータの軸方向に沿う操舵補助機構の図解的な断面図である。 図5に示すVI- VI線に沿う操舵補助機構の一部の断面図である。 本発明の第1の変形例の制御ハウジングの斜視図であり、制御ハウジングとモータハウジングとが連結され、且つ伝達ハウジングおよび制御基板が取り外された状態が図示されている。 図7のシール部材の断面図である。 本発明の第2の変形例の操舵補助機構の要部の断面図である。 図9の回転位置検出装置の正面図であり、部分的に断面表示されており、図10Aには、ステータが位置調節範囲の一方の端部に位置調節された状態が示され、図10Bには、ステータが位置調節範囲の他方の端部に位置調節された状態が示されている。
符号の説明
1・・・電動パワーステアリング装置(車両用操舵装置)、4・・・転舵機構、12・・・ECU(制御装置)、18・・・電動モータ、19・・・減速機構(伝動装置)、20・・・ウォーム(入力軸)、22・・・ギヤハウジング(伝動ハウジング)、25・・・モータハウジング、29・・・取付段部(取付部)、30・・・制御ハウジング、38・・・回転軸、38a・・・(電動モータの回転軸の)外周、39a・・・軸受、40,40A・・・回転位置検出装置(回転位置検出手段)、41・・・ホール素子(永久磁石の磁気を検出するための素子)、42・・・永久磁石、45・・・バスバー、46a・・・ピン端子、47・・・制御基板(回路基板)、48・・・本体部、49・・・筒状部、49a・・・(筒状部の)内周、49b・・・(筒状部の)端部、50・・・外周壁、52・・・仕切り壁、64・・・モータ係合部(取付部)、66・・・ピン挿通孔、66a・・・(ピン挿通孔の)内周、67・・・連結筒、81・・・シール部材、83・・・(回転位置検出装置の)ステータ、84・・・(回転位置検出装置の)ロータ、S・・・収容室、T・・・(筒状部の)周方向、X1・・・軸方向

Claims (9)

  1. 電動モータの駆動を制御する制御装置と、
    上記電動モータの筒状のモータハウジングとはモータハウジングの軸方向に隣接して一体に連結され、上記制御装置を収容した制御ハウジングとを備え、
    この制御ハウジングは、電動モータへの取付部を含む本体部と、電動モータの回転軸が挿通された筒状部とを有し、
    本体部および筒状部が単一の部材で一体に形成されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記制御ハウジングの本体部は、モータハウジングの内部と制御ハウジングの内部とを仕切る仕切り壁と、この仕切り壁から延設され上記筒状部の周囲を取り囲む外周壁とを含み、
    上記筒状部と外周壁との間に、制御装置の収容室が区画されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項2において、上記電動モータの回転軸により駆動される入力軸を有し、電動モータの動力を転舵機構に伝動する伝動装置と、この伝動装置を収容する伝動ハウジングと、伝動装置の入力軸が挿入された連結筒とを備え、
    制御ハウジングの上記筒状部と伝動ハウジングとが、上記連結筒を介して熱伝導可能に連結され、制御ハウジングの上記外周壁と伝動ハウジングとが熱伝導可能に連結されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項2または3において、上記モータハウジング内に収容されたバスバーを備え、
    このバスバーから延びるピン端子が、上記仕切り壁を挿通するピン挿通孔を通して、制御ハウジング内に配置された回路基板に直接接続されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  5. 請求項2または3において、上記モータハウジング内に収容されたバスバーと、このバスバーを収容室内に収容された回路基板に接続するためにバスバーから延びるピン端子と、上記仕切り壁に設けられ、ピン端子が挿通されたピン挿通孔と、ピン挿通孔の内周とピン端子との間を封止するシール部材とを備えることを特徴とする車両用操舵装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項において、上記筒状部内に、電動モータの回転軸の回転位置を検出する回転位置検出手段が配置されていることを特徴とする車両用操舵装置。
  7. 請求項6において、上記回転位置検出手段は、筒状部の内周に筒状部の端部側からの操作で筒状部の周方向に位置調節可能に保持されたステータと、電動モータの回転軸の外周に同行回転可能に保持されたロータとを含むことを特徴とする車両用操舵装置。
  8. 請求項6または7において、上記回転位置検出手段は、回転軸の外周に保持された永久磁石と、筒状部の内周に保持され永久磁石の磁気を検出するための素子とを含むことを特徴とする車両用操舵装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項において、上記筒状部の内周に保持された軸受によって、回転軸が回転可能に支持されていることを特徴とする車両用操舵装置。
JP2008031114A 2007-04-16 2008-02-12 車両用操舵装置 Expired - Fee Related JP5168546B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008031114A JP5168546B2 (ja) 2007-04-16 2008-02-12 車両用操舵装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007107234 2007-04-16
JP2007107234 2007-04-16
JP2008031114A JP5168546B2 (ja) 2007-04-16 2008-02-12 車両用操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008285142A true JP2008285142A (ja) 2008-11-27
JP5168546B2 JP5168546B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=40145284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008031114A Expired - Fee Related JP5168546B2 (ja) 2007-04-16 2008-02-12 車両用操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5168546B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041355A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Denso Corp 駆動回路内蔵型モータ
JP2011037324A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置用モータ装置
US8627918B2 (en) 2009-10-30 2014-01-14 Nsk Ltd. Electric power steering device
WO2015001684A1 (ja) * 2013-07-03 2015-01-08 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2015120368A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 日本精工株式会社 電子制御ユニット、電動パワーステアリング装置及び車両
US9944312B2 (en) 2013-12-13 2018-04-17 Nsk Ltd. Electronic control unit, electric power steering device, and vehicle

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1118361A (ja) * 1997-06-18 1999-01-22 Hitachi Ltd コントローラ一体型電動機
JPH11313466A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Shibaura Mechatronics Corp モータおよびポンプ装置
JP2001078393A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Aisin Seiki Co Ltd レゾルバを備えた回転機械
JP2004135492A (ja) * 2003-08-29 2004-04-30 Kayaba Ind Co Ltd 電動パワーステアリング装置の電動モータ
JP2005312087A (ja) * 2002-10-31 2005-11-04 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1118361A (ja) * 1997-06-18 1999-01-22 Hitachi Ltd コントローラ一体型電動機
JPH11313466A (ja) * 1998-04-28 1999-11-09 Shibaura Mechatronics Corp モータおよびポンプ装置
JP2001078393A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Aisin Seiki Co Ltd レゾルバを備えた回転機械
JP2005312087A (ja) * 2002-10-31 2005-11-04 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2004135492A (ja) * 2003-08-29 2004-04-30 Kayaba Ind Co Ltd 電動パワーステアリング装置の電動モータ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041355A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Denso Corp 駆動回路内蔵型モータ
JP2011037324A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置用モータ装置
US8627918B2 (en) 2009-10-30 2014-01-14 Nsk Ltd. Electric power steering device
JP5472287B2 (ja) * 2009-10-30 2014-04-16 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置及び車両
WO2015001684A1 (ja) * 2013-07-03 2015-01-08 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
JPWO2015001684A1 (ja) * 2013-07-03 2017-02-23 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
US9878734B2 (en) 2013-07-03 2018-01-30 Mitsubishi Electric Corporation Electric power steering apparatus
US9944312B2 (en) 2013-12-13 2018-04-17 Nsk Ltd. Electronic control unit, electric power steering device, and vehicle
JP2015120368A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 日本精工株式会社 電子制御ユニット、電動パワーステアリング装置及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP5168546B2 (ja) 2013-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5397658B2 (ja) 車両用操舵装置及びそのサブアセンブリの移送方法
JP5168546B2 (ja) 車両用操舵装置
EP2256016B1 (en) Vehicle steering device
US20080277189A1 (en) Electric power steering apparatus
JP5897115B2 (ja) 車両におけるステアリングシステム
EP3470808A1 (en) Torque sensor
JP5467489B2 (ja) ブラシレスモータ及びそれを用いた電動パワーステアリング装置
JP2015058756A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007001364A (ja) 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置のセンサ位置調整方法
JP2004233296A (ja) トルク検出装置
JP4198723B2 (ja) 電動パワーステアリング装置用ブラシレスモータ
JP5397653B2 (ja) 車両用操舵装置
US11243128B2 (en) Sensor capable of ensuring that a sensor housing has sufficient rigidity
JP5397654B2 (ja) 車両用操舵装置
JPWO2005049407A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2008290530A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007006570A (ja) ブラシレスモータ及びブラシレスモータのセンサ位置調整方法
JP2008279809A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5299665B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2007318973A (ja) モータ及び電動パワーステアリング装置
JP5397659B2 (ja) 車両用操舵装置
JP5013180B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2009046045A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009190477A (ja) 車両用操舵装置
JP2023183045A (ja) 操舵装置のトルク検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5168546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees