JP2008284011A - 遊技機、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ遊技機の表示装置3dは、右斜めと左斜めと正面との3つの視認方向にそれぞれ異なる表示が可能なものとされている。表示装置3dの左側に、当該表示装置3dの左斜めの視認方向への表示を遊技者側に反射する左のハーフミラー3bが設けられている。また、表示装置3dの右側に、当該表示装置3dの右斜めの視認方向への表示を遊技者側に反射する右のハーフミラー3bが設けられている。そして、ハーフミラー3b、3bの後方には、それそれ第1および第2の可動役物が配置されている。ハーフミラー3b、3bは、表示装置3dの右斜めおよび左斜めの画像を反射する反射状態と、後方の可動役物を透視可能とする透視常態とを切り替えるようになっている。
【選択図】図2
Description
特に、前記表示装置の変動表示ゲームの表示中に順次各表示領域で識別情報を停止表示させる際に、複数の前記表示領域で前記識別情報が停止表示されるとともに、前記識別情報が停止表示されていない表示領域がある状態で、複数の表示領域でそれぞれ停止表示される識別情報の組合せが予め設定された特別の組合せとなる可能性があるリーチ状態の場合(この段階では、複数の表示領域で停止表示された識別情報の組合せから当たりの可能性のないはずれが確定する状態か確定しないリーチの状態のいずれかになる)に、様々なアニメーションや実写の動画等を比較的長時間に渡って表示することで遊技者の興趣を高めている。
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞する入賞口と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて表示を行う表示手段と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて遊技を演出するために作動する可動部材を備えた可動演出手段とを備えた遊技機において、
前記表示手段は、
一画面に対する複数の異なる視認方向にそれぞれ異なる表示が可能とされるとともに、異なる表示が可能な複数の視認方向のうちの1つの視認方向が遊技者に向かう正面を向き、他の視認方向が前記正面の視認方向に対して斜めとされた表示装置と、
前記斜めの視認方向への表示を遊技者に向けて反射可能で、背面側に前記可動演出手段が配置されたハーフミラーと、
前記ハーフミラーを背面側の前記可動演出手段を透視できない反射状態と、前記可動演出手段を透視可能な透視状態とに切り替えるミラー切換手段と、
前記ミラー切換手段を制御し、前記遊技状態に応じてハーフミラーを前記反射状態と前記透視状態との間で切り替えるミラー制御手段とを備えることを特徴とする。
なお、光源は、可動演出手段を照明する照明光として用いられるものや、可動演出部材の背面側に配置されて可動演出部材を光らせるために用いられるものや、これらの組合せであってもよい。
また、遊技状態とは、たとえば、遊技球が入賞した際、変動表示ゲームが開始された際、変動表示ゲームが終了した際等遊技に基づく様々な状態を含むものである。また、変動表示ゲームの演出における変動表示パターンも一種の遊技状態ということができ、変動表示パターンにおける表示内容の変化も遊技状態の変化となる。
前記表示装置には、前記遊技状態に応じた表示として、当たりとなった場合に遊技者に多くの遊技球を獲得可能な特別遊技状態を発生させる変動表示ゲームが表示され、
前記入賞口として、遊技球の入賞に基づいて前記変動表示ゲームの表示開始の契機を付与する始動入賞口が設けられ、
前記変動表示ゲームでは、当該変動表示ゲームの結果がはずれとなることを確定可能な段階の途中経過の表示として、はずれとなることが確定せずに当たりの可能性がある場合に、当たりの可能性があることを示すリーチ表示が行われ、
前記変動表示ゲームが表示されている場合の遊技状態には、前記リーチ表示が行われているリーチ表示遊技状態と、前記リーチ表示が行われていない通常表示遊技状態とがあり、
前記ミラー制御手段は、前記変動表示ゲーム中の遊技状態がリーチ表示遊技状態となっている場合に、前記ミラー切換手段を制御して、前記ハーフミラーを前記反射状態と前記透視状態との間で切り替えることを特徴とする。
なお、リーチ表示遊技状態となる変動表示ゲームでも、上述のようにはずれが確定可能な段階で当たりの可能性があるリーチとなるまでは、通常表示遊技状態であり、リーチが確定した際に通常表示遊技状態からリーチ表示遊技状態となる。
また、リーチ表示遊技状態中に透視状態と反射状態との間の切換を複数回行うものとしてもよい。
前記変動表示ゲームでは、左右に並んだ左表示領域と、中表示領域と、右表示領域とのそれぞれの表示領域で識別情報を変動表示した後に停止表示し、各表示領域で停止表示された識別情報の組合せが特定の組合せとなった場合に当たりとし、
前記表示装置が、遊技者に向かう正面の視認方向と、左斜めを向く視認方向と、右斜めを向く視認方向とからなる3つの視認方向にそれぞれ異なる表示が可能な表示装置とされ、
前記ハーフミラーには、前記表示装置の左側に配置され、当該表示装置の左斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する左ハーフミラーと、前記表示装置の右側に配置され、当該表示装置の右斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する右ハーフミラーとがあり、
前記表示装置は、当該表示装置の正面に向かう視認方向に前記変動表示ゲームにおける前記左表示領域と、前記中表示領域と、前記右表示領域とを表示させる1画面表示状態と、前記左斜めを向く視認方向に前記左表示領域を表示させ、前記正面に向かう視認方向に前記中表示領域を表示させ、前記右斜めを向く視認方向に前記右表示領域を表示させる3画面表示状態とでの表示を可能とし、
前記1画面表示状態と、前記3画面表示状態との間で表示状態を切り替える表示制御手段を備えることを特徴とする。
たとえば、ハーフミラーを透視状態とするとともに可動演出手段の可動部材が動作することを、大当たりの発生確率が高いことを示す予告とし、ハーフミラーを透視状態から反射状態とするとともに、上述の1画面表示状態から3画面表示状態に切り替えることにより変動表示ゲームがワイドに表示されることを大当たりの発生確率が高いことを示す予告とすることができ、ハーフミラーが透視状態から反射状態に変化しても、反射状態から透視状態に変化しても、どちらでも大当たり予告が可能となる。
前記表示装置が、遊技者に向かう正面の視認方向と、左斜めを向く視認方向と、右斜めを向く視認方向とからなる3つの視認方向にそれぞれ異なる表示可能な表示装置とされ、
前記ハーフミラーには、前記表示装置の左側に配置され、当該表示装置の左斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する左ハーフミラーと、前記表示装置の右側に配置され、当該表示装置の右斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する右ハーフミラーとがあり、
前記左ハーフミラーの背面側に配置される第1の可動演出手段が第1のキャラクタを表し、
前記右ハーフミラーの背面側に配置される第2の可動演出手段が第2のキャラクタを表し、
前記左右のハーフミラーが透視状態となった場合に第1のキャラクタと第2のキャラクタとが対決している状態に見えるように、第1および第2の可動演出手段を制御して前記第1および第2可動演出手段それぞれの可動部材を互いに連携して動作させる可動演出制御手段を備えることを特徴とする。
前記ミラー切換手段によりハーフミラーを透視状態とした場合に、ハーフミラーの少なくとも可動演出手段の可動部材と重なる位置に、前記表示装置の表示が写り込むのを防止するように前記表示装置の表示の輝度を制御する写り込み防止表示制御手段を備えることを特徴とする。
なお、基本的に、表示装置のハーフミラーへ向かう方向の表示は、可動演出手段を遊技者に明確に視認させる場合に、一番輝度の低い黒の表示(実質的に表示を行っていない状態)とすることが好ましい。なお、表示装置の画像と、可動演出手段とを両方重ねて見せる場合は、ハーフミラーへ向かう表示を行っている状態とする。
また、基本的にこのような複数方向にそれぞれ異なる表示が可能な表示装置の表示には、指向性があるため、正面に向かう表示がハーフミラーに写り込む可能性は低いが、ハーフミラーに写り込むような場合には、表示画面のハーフミラーに近い部分の輝度を下げたり、表示画面のハーフミラーに近い部分には、明るい画像の表示を行わないなどの制御をしてもよい。
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞する入賞口と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて表示を行う表示手段と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて遊技を演出するために作動する可動部材を備えた可動演出手段とを備え、
かつ、前記表示手段が、画面に対する複数の異なる視認方向にそれぞれ異なる表示が可能な表示装置とされるとともに、異なる表示が可能な複数の視認方向のうちの1つの視認方向が遊技者に向かう正面を向き、他の視認方向が前記正面の視認方向に対して斜めとなる視認方向とされた表示装置であり、
前記斜めの視認方向への表示を遊技者に向けて反射可能で、背面側に前記可動演出手段が配置されたハーフミラーと、
前記ハーフミラーを背面側の前記可動演出手段が透視できない反射状態と、前記可動演出手段が透視可能な透視状態とに切り替えるミラー切換手段とを備える遊技機における遊技をシュミレーションするプログラムであって、
前記ミラー切換手段を制御し、前記遊技状態に応じてハーフミラーを前記反射状態と前記透視状態との間で切り替えるミラー制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、請求項6に記載のプログラムに、請求項2〜5の何れかに記載の構成を模擬的に再現する機能を付加しても良い。
また、異なる方向に異なる表示が可能な表示装置とハーフミラーとにより、低コストに複数画面の表示が可能となるとともに、画面と可動演出手段とを重ね合わせた表示が可能となる。
また、受皿1d上部の遊技者側となる前部には、貸球の払い出し等の操作を行うための操作部1fが設けられている。
サイドパネル1gには、灰皿1eとともに遊技の演出で用いられる演出ボタン1hや、受皿1d内の遊技球を排出させるための排出スイッチ1i等が設けられている。
遊技盤1jの盤面の遊技領域2a内には、その中央部の僅かに上側に可変表示装置3が設けられている。可変表示装置3は、例えば、液晶表示装置からなるもので、抽選手段として機能する後述の主制御装置231で行われる抽選の当たりはずれの抽選結果を表示するものであるが、抽選結果の表示に際し変動表示ゲームを表示し、この変動表示ゲームの当たり外れによって上述の抽選結果を表示するようになっている。すなわち、可変表示装置3は、遊技に係わる表示を行う表示手段である。
なお、装飾図柄には、各種キャラクタ(独自のキャラクタや、既存のアニメ、タレント等のキャラクタ)が含まれる場合が多く、キャラ図とも称する。
ここで、本発明に係わる遊技に係わる表示として変動表示ゲームを表示する表示手段である可変表示装置3は、一画面における斜め左、中央、斜め右の3つの視認方向にそれぞれ異なる表示が可能な表示装置3dとしてのTFT−LCD(液晶ディスプレイ)3aおよびバリア3cと、斜め左および斜め右の視認方向への表示を遊技者に反射されるハーフミラー3b,3bから構成されている。
また、縦の列においては、右斜め画素(右)、正面画素(中)、左斜め画素(左)がそれぞれ一列に並んだ状態となっている。なお、視認者が後述のように可変表示装置3を右斜めの視認方向から見た場合に見える画素が右斜め画素で、正面から見た場合に見える画素が正面画素で、左斜めの視認方向から見た場合に見える画素が左斜め画素となる。
そして、右斜めのスリットからは右斜め画素からの光が透過し、正面のスリットからは正面画素からの光が透過し、左斜めのスリットからは左斜め画素からの光が透過する。
また、表示装置3dを正面の視認方向から見ると、正面のスリットから正面画素が見えるが、バリア3cにより左斜め画素および右斜め画素は見えない。よって、上述の正面画素用の駆動回路に入力された正面用の画像だけが見えることになる。
また、表示装置3dを右斜めの視認方向から見ると、右斜めのスリットから右斜め画素が見えるが、バリア3cにより正面の画素および左斜め画素は見えない。よって、上述の右斜め画素用の駆動回路に入力された右斜め用の画像だけが見えることになる。
また、表示装置3dは、上述のように遊技者に向かう正面の視認方向と、左斜めを向く視認方向と、右斜めを向く視認方向とからなる3つの視認方向にそれぞれ異なる表示が可能なものである。
一方、相対的に前面側が暗く背面側が明るい場合(前面側より背面側が明るい場合)に、前面側から背面側を透視可能な透視状態となる。
そして、左右のハーフミラー3b,3bそれぞれの背面側、すなわち、左右のハーフミラー3b,3bの後方には、可動部材41を備えた左右の第1および第2可動役物(可動演出手段)42,43が配置されている。なお、図4には、第1および第2可動役物42,43を模式的に図形で示しており、具体的な第1および第2可動役物42,43については、図6等に図示している。
また、ハンターがモンスターを狩ることに成功すると、変動表示ゲームが大当たりとなり、ハンターがモンスターを取り逃がすと、変動表示ゲームがはずれとなることの予告になったり、ハンターがモンスターを狩ることに成功すると、変動表示ゲームがリーチとなる予告になったりする。
ここでは、ハンターである左の可動役物42は、その可動部材41を第1可動役物ソレノイド44により作動させることで、矢を射る動作をし、モンスターである可動役物43は、その可動部材41を第2可動役物ソレノイド45により作動させることで、モンスターの体を上下に動かすとともに、ビーム状の炎を吐く動作をするようになっている。なお、ビーム状の炎は、ランプと、後述の液晶表示により表現されるもので、可動部材41の動きによって表現されるわけでない。
これら第1および第2の可動役物照明ランプ46,47は、第1および第2可動役物42,43が配置された第1および第2役物ケース内をハーフミラー3b、3bの前面側より明るく照明するようになっている。
なお、第1および第2可動役物照明ランプ46,47は、それぞれ独立して消灯と点灯を制御するようにしてもいいし、一緒(同時)に消灯および点灯するように統一して制御するようにしてもよい。第1可動役物照明ランプ46および第2可動役物照明ランプ47をそれぞれ独立して制御することにより、たとえば、左のハーフミラー3b越しに第1の可動役物42を遊技者に視認させ、右のハーフミラー3bには、表示装置3dの右斜め画像を遊技者に向けて反射させるようにしてもよい。
また、第1および第2可動役物LED48,49を点灯させた場合にも、第1および第2可動役物42,43の明るい部分が、ハーフミラー3b,3bの前面側から視認可能となるので、第1および第2可動役物42,43を視認させない状態とする場合には、第1および第2可動役物LED48,49を消灯した状態とすることが好ましい。
また、主制御装置231に駆動源を制御される特別変動入賞装置8は、変動表示ゲームが当たりとなったことに対応して開放した際に、所定時間の経過および所定個数の遊技球の入賞という2つの条件のうちのいずれかの条件が達成された段階で閉塞するとともに、再び開放し、上述の条件の成立に基づいて閉塞することを所定回数(所定ラウンド数)繰り返すように制御される。なお、特別変動入賞装置8が開放してから閉塞するまでをラウンドと称する。すなわち、主制御装置231は、大当たり後の特別遊技状態中に、特別変動入賞装置8を複数の遊技球の連続的な入賞が可能となる開放状態とした後に閉塞状態することを1ラウンドとして、前記ラウンドを所定回数繰り返すように特別変動入賞装置8を制御する。
また、遊技盤1jの前面には、遊技球の流下方向を規制するととも流下方向を転換する遊技釘16(一部だけ図示)や風車(図示略)等の流下規制転換部材が設けられている。
パチンコ遊技機の制御系は、大きく分けて主制御部23と、副制御部24と、これら主制御部23および副制御部24に電力を供給する電源供給装置29とから構成されている。
主制御部23には、例えば、遊技機用のワンチップマイコン等で構成される主制御装置231が備えられ、主制御装置231には、プログラムを実行するCPU23a、プログラムやプログラムで使用するデータを記憶したROM23bや、プログラムに基づいて発生したデータやROM23bから読み出した各種データ等を記憶するRAM23cや周波数発生回路部23d等が備えられている。
なお、ここで、払出制御装置25は実質的に賞球を払出すためのパチンコ遊技機における遊技の主要な制御を行うことから主制御部23に含まれるものとし、遊技の演出に係わる図柄制御装置26、ランプ制御装置27、音声制御装置28は副制御部24に含まれるものとなっている。
また、主制御装置231は、変動表示ゲームの当たりはずれの抽選とともに、当たりはずれの抽選結果に対応する変動表示ゲームの抽選結果として表示される停止図柄を決定する。さらに、変動表示ゲームの主に変動表示時間を示す基本変動パターンを当たりはずれの抽選結果と停止図柄の抽選結果に対応して決定する。また、当たりの場合の停止図柄が決定されることにより、当たりに基づいて発生する特別遊技状態後に所謂確変状態(所謂突確を含む)を発生するか否かが決定される。
また、主制御装置231は、変動表示ゲームが当たりとなった場合には、特別変動入賞装置8の可動扉81の駆動源(特別変動ソレノイド241)を制御して所定の条件に基づいて特別変動入賞装置8を閉じた閉塞状態から開放状態に変動させて特別遊技状態を発生させる制御を行う。
また、この例では、図柄制御装置26に演出ボタン1hが接続され、演出ボタン1hが押下(操作)されるたびにボタン信号が図柄制御装置26に入力するようになっている。また、演出ボタン1hには、ボタンLED1kが内蔵されており、このボタンLED1kが図柄制御装置26に接続され、演出ボタン1hの操作が有効となっている間ボタンLED1kが点灯することにより、演出ボタン1hが光るようになっている。
また、ランプ制御装置27には、特図保留数表示ランプ7、普図保留数表示ランプ10が接続され、これらはLEDの点灯、消灯の制御により、保留数を表示可能となっている。
また、第2可動役物照明ランプ47および第2可動役物LED49を点灯することにより、右側のハーフミラー3bをその後ろ側の第2可動役物43を視認可能な透視状態とし、第2可動役物照明ランプ47および第2可動役物LED49を消灯することにより、右側のハーフミラー3bをその後ろ側の第2可動役物42を視認できない反射状態とする。
これにより、表示装置3dからハーフミラー3b、3bに向かって光が照射されない状態となり、ハーフミラー3b、3bを介して鮮明に第1および第2可動役物42,43を視認可能となる。
すなわち、表示装置3dの表示を制御する図柄制御装置26は、ミラー切換手段としてのランプ制御装置27によりハーフミラー3b、3bを透視状態とした場合に、ハーフミラー3b、3bの少なくとも可動演出手段の可動部材と重なる位置に、表示装置3dの表示が写り込むのを防止するように表示装置3dの表示の輝度を制御する写り込み防止表示制御手段として機能する。なお、ここでの輝度の調整は、たとえば、左斜めおよび右斜めの画像だけであってもよく、正面の画像は上述のように輝度を下げても下げなくてもよい。
これにより、画像として表示されるキャラクタと、可動役物にされたキャラクタが一致することで、より凝った演出が可能となる。
これに対して左のハーフミラー3bの左斜め画像として上述の左表示領域での表示を行い、中の表示装置3dの正面画像として上述の中表示領域での表示を行い、右のハーフミラー3bの右斜め画像として上述の右の表示領域での表示を行うようにしてもよい。
そして、この例においては、従来の1つの表示画面に対して、表示装置3dの3つの視認方向へのそれぞれの表示と、ハーフミラー3b,3bの反射により複数画面(3画面)表示が行われる点が従来と異なる。
すなわち、変動表示ゲームでは、左右に並んだ左表示領域と、中表示領域と、右表示領域とのそれぞれの表示領域で識別情報を変動表示した後に停止表示し、各表示領域で停止表示された識別情報の組合せが特定の組合せとなった場合に当たりとしている。
これには、上述のような表示が含まれ、たとえば、変動表示ゲームを正面画像、左斜め画像、右斜め画像のうちの1つに表示したり、これらのうちの2つに表示したり、これら3つの全てを用いて表示したりするパターンが含まれる。
また、変動表示パターンは、前記基本変動パターン、当たり、はずれ、停止図柄(リーチか否か)に基いて決定される。
また、図柄制御装置26では、左右のハーフミラー3b、3bを前記変動表示パターンに基いて、変動表示ゲーム中に反射状態とする透視状態とするかが決定されるとともに、反射状態と透視状態との間で状態を変更する場合に、変更するタイミングも決定される。
そして、図柄制御装置26は、反射状態と透視状態との変更のタイミングを示すコマンドをランプ制御装置27に出力し、このコマンドに基いてランプ制御装置27は、第1および第2可動役物照明ランプ46,47と第1および第2可動役物LED48,49の消灯と点灯とを制御する。
なお、ここでは、表示制御の説明を簡略化するため、変動表示パターンについては、以下の本発明にかかる画面変動パターンと動作パターンのみを説明する。なお、変動表示パターンにおける表示内容の変化は画面数が変化する以外は従来と同様の方法で行われる。
Bパターン:表示装置3dの左斜め画像に変動表示ゲームの左の表示領域を表示し、正面画像に変動表示ゲームの中の表示領域を表示し、右斜め画像に変動表示ゲームの右の表示領域を表示する。
Cパターン:表示装置3dの正面画像に左、中、右の表示領域を表示するとともに、左斜め画像と右斜め画像を全画面黒の表示とする。すなわち、左右のハーフミラー3b,3bを透視状態として、第1および第2可動役物42,43を透視させて動作させるパターン。
攻撃パターン:ハンターとしての第1可動役物42が弓に矢をつがえて射る攻撃の動作であり、モンスターとしての第2可動役物43が姿勢を低くしてビーム状の炎を吐く攻撃の動作である。
勝利パターン:ハンターとしての第1可動役物42が両腕で高く上げる動作であり、モンスターとしての第2可動役物43が姿勢を高くする動作である。
敗退パターン:ハンターとしての第1可動役物42が両腕を下げる敗退の動作であり、モンスターとしての第2可動役物43が姿勢を極めて低くする敗退の動作である。
まず、変動表示ゲーム中か否かを判定し(ステップS1)、変動表示ゲーム中でない場合は、処理を終了する。変動表示ゲーム中の場合には、時間経過に対応する変動表示パターン中のデータに基いて画面変動パターンを変更するタイミングか否かを判定する(ステップS2)。なお、この例では、上述のように変動表示ゲームにおける遊技状態がリーチ表示遊技状態となった場合に、画面変動パターンの変更が行われるようにリーチ用の変動表示パターンにのみ画面変動パターンを変更するデータがあり、かつ、リーチ用の変動表示パターンでかつリーチ表示の開始以降に画面変動パターンの変更が行われる。
そして、変更後の画面変動パターンがAパターンの場合には、上述のように変動表示ゲームは、表示装置3dの正面画像に表示され、右斜め画像および左斜め画像も変動表示ゲームの3つの表示領域における識別情報の変動以外の表示が行われる。
Cパターンでない場合には処理を終了する。
そして、現状がCパターンの場合と、画面変動パターンがCパターンに変更され、第1および第2可動役物照明ランプ46,47、第1および第2可動役物LED48,49を点灯状態とした場合に、動作パターンが変更されるタイミングか否かを判定し(ステップS8)、動作パターンが変更されない場合には、処理を終了する。
第1可動役物42の変更後の動作パターンが攻撃パターンでない場合に、防御パターンか否かが判定される(ステップS10)。
第1可動役物42の変更後の動作パターンが防御パターンでない場合に、勝利パターンか否かが判定される(ステップS11)。
また、この際に第2可動役物43を防御パターンとし、第2可動役物ソレノイド45を作動させて可動部材41を移動させ、第2キャラクタ(モンスター)としての第2可動役物43に防御パターンの動作を行わせる(ステップS13)。
また、この際に第2可動役物43を攻撃パターンとし、第2可動役物ソレノイド45を作動させて可動部材41を移動させ、第2キャラクタ(モンスター)としての第2可動役物43に攻撃パターンの動作を行わせる(ステップS15)。
また、この際に第2可動役物43を敗退パターンとし、第2可動役物ソレノイド45を作動させて可動部材41を移動させ、第2キャラクタ(モンスター)としての第2可動役物43に敗退パターンの動作を行わせる(ステップS17)。
また、この際に第2可動役物43を勝利パターンとし、第2可動役物ソレノイド45を作動させて可動部材41を移動させ、第2キャラクタ(モンスター)としての第2可動役物43に勝利パターンの動作を行わせる(ステップS19)。
また、ランプ制御装置27では、ハーフミラー切換処理として、図柄制御装置26からコマンドが入力されたか否かを判定し(ステップS21)、コマンドが入力されていない場合には処理を終了する。
そして、点灯の場合には、第1および第2可動役物照明ランプ46,47、第1および第2可動役物LED48,49と点灯し(ステップS23)、消灯の場合には、これらを消灯する(ステップS24)。そして、処理を終了する。
また、反射状態において、第1および第2可動役物LED48,49を点灯すると、右斜め画像や左斜め画像の表示中に点灯したLEDが輝点や明かりの塊りとして見えることになり、これをリーチ予告や大当たり予告として使用してもよい。
すなわち、演出ボタン1hが有効とされている間に演出ボタン1hを操作すると、左右のハーフミラー3b,3bを反射状態から透視状態に変更したり、透視状態から反射状態に変更し、透視状態では、第1および第2可動役物による演出を行い、反射状態では、表示装置3dの左斜め画像および右斜め画像による演出表示を行なうものとしてもよい。
1j 遊技盤
3 可変表示装置(表示手段)
3b ハーフミラー
3d 表示装置
4 始動入賞口(入賞口)
26 図柄制御装置(表示制御手段、可動演出制御手段、写り込み防止制御手段)
27 ランプ制御装置(ミラー制御手段)
41 可動部材
42 第1可動役物(可動演出手段)
43 第2可動役物(可動演出手段)
46 第1可動役物照明ランプ(ハーフミラー切換手段)
47 第2可動役物照明ランプ(ハーフミラー切換手段)
48 第1可動役物LED(ハーフミラー切換手段)
49 第2可動役物LED(ハーフミラー切換手段)
Claims (7)
- 遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞する入賞口と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて表示を行う表示手段と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて遊技を演出するために作動する可動部材を備えた可動演出手段とを備えた遊技機において、
前記表示手段は、
一画面に対する複数の異なる視認方向にそれぞれ異なる表示が可能とされるとともに、異なる表示が可能な複数の視認方向のうちの1つの視認方向が遊技者に向かう正面を向き、他の視認方向が前記正面の視認方向に対して斜めとされた表示装置と、
前記斜めの視認方向への表示を遊技者に向けて反射可能で、背面側に前記可動演出手段が配置されたハーフミラーと、
前記ハーフミラーを背面側の前記可動演出手段を透視できない反射状態と、前記可動演出手段を透視可能な透視状態とに切り替えるミラー切換手段と、
前記ミラー切換手段を制御し、前記遊技状態に応じてハーフミラーを前記反射状態と前記透視状態との間で切り替えるミラー制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。 - 前記表示装置には、前記遊技状態に応じた表示として、当たりとなった場合に遊技者に多くの遊技球を獲得可能な特別遊技状態を発生させる変動表示ゲームが表示され、
前記入賞口として、遊技球の入賞に基づいて前記変動表示ゲームの表示開始の契機を付与する始動入賞口が設けられ、
前記変動表示ゲームでは、当該変動表示ゲームの結果がはずれとなることを確定可能な段階の途中経過の表示として、はずれとなることが確定せずに当たりの可能性がある場合に、当たりの可能性があることを示すリーチ表示が行われ、
前記変動表示ゲームが表示されている場合の遊技状態には、前記リーチ表示が行われているリーチ表示遊技状態と、前記リーチ表示が行われていない通常表示遊技状態とがあり、
前記ミラー制御手段は、前記変動表示ゲーム中の遊技状態がリーチ表示遊技状態となっている場合に、前記ミラー切換手段を制御して、前記ハーフミラーを前記反射状態と前記透視状態との間で切り替えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記変動表示ゲームでは、左右に並んだ左表示領域と、中表示領域と、右表示領域とのそれぞれの表示領域で識別情報を変動表示した後に停止表示し、各表示領域で停止表示された識別情報の組合せが特定の組合せとなった場合に当たりとし、
前記表示装置が、遊技者に向かう正面の視認方向と、左斜めを向く視認方向と、右斜めを向く視認方向とからなる3つの視認方向にそれぞれ異なる表示が可能な表示装置とされ、
前記ハーフミラーには、前記表示装置の左側に配置され、当該表示装置の左斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する左ハーフミラーと、前記表示装置の右側に配置され、当該表示装置の右斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する右ハーフミラーとがあり、
前記表示装置は、当該表示装置の正面に向かう視認方向に前記変動表示ゲームにおける前記左表示領域と、前記中表示領域と、前記右表示領域とを表示させる1画面表示状態と、前記左斜めを向く視認方向に前記左表示領域を表示させ、前記正面に向かう視認方向に前記中表示領域を表示させ、前記右斜めを向く視認方向に前記右表示領域を表示させる3画面表示状態とでの表示を可能とし、
前記1画面表示状態と、前記3画面表示状態との間で表示状態を切り替える表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。 - 前記表示装置が、遊技者に向かう正面の視認方向と、左斜めを向く視認方向と、右斜めを向く視認方向とからなる3つの視認方向にそれぞれ異なる表示可能な表示装置とされ、
前記ハーフミラーには、前記表示装置の左側に配置され、当該表示装置の左斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する左ハーフミラーと、前記表示装置の右側に配置され、当該表示装置の右斜めを向く視認方向への表示を遊技者に向けて反射する右ハーフミラーとがあり、
前記左ハーフミラーの背面側に配置される第1の可動演出手段が第1のキャラクタを表し、
前記右ハーフミラーの背面側に配置される第2の可動演出手段が第2のキャラクタを表し、
前記左右のハーフミラーが透視状態となった場合に第1のキャラクタと第2のキャラクタとが対決している状態に見えるように、第1および第2の可動演出手段を制御して前記第1および第2可動演出手段それぞれの可動部材を互いに連携して動作させる可動演出制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。 - 前記ミラー切換手段によりハーフミラーを透視状態とした場合に、ハーフミラーの少なくとも可動演出手段の可動部材と重なる位置に、前記表示装置の表示が写り込むのを防止するように前記表示装置の表示の輝度を制御する写り込み防止表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機。
- 遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入賞する入賞口と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて表示を行う表示手段と、
前記遊技球の入賞口への入賞に基づいて変化する遊技状態に応じて遊技を演出するために作動する可動部材を備えた可動演出手段とを備え、
前記表示手段は、
一画面に対する複数の異なる視認方向にそれぞれ異なる表示が可能とされるとともに、異なる表示が可能な複数の視認方向のうちの1つの視認方向が遊技者に向かう正面を向き、他の視認方向が前記正面の視認方向に対して斜めとされた表示装置と、
前記斜めの視認方向への表示を遊技者に向けて反射可能で、背面側に前記可動演出手段が配置されたハーフミラーと、
前記ハーフミラーを背面側の前記可動演出手段が透視できない反射状態と、前記可動演出手段が透視可能な透視状態とに切り替えるミラー切換手段とを備える遊技機における遊技をシュミレーションするプログラムであって、
前記ミラー切換手段を制御し、前記遊技状態に応じてハーフミラーを前記反射状態と前記透視状態との間で切り替えるミラー制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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