JP2008282974A - 回転体への着磁装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転体1の回転軸まわりの位置を所定の向きに固定し、その回転軸を回転不能かつ軸端側への移動不能に保持し、その軸端面を所定の位置に位置決めする回転体位置決め装置10と、同一平面上にN極とS極を有する永久磁石5を一体的に保持する磁石保持器20と、永久磁石のN極とS極の中間ラインを軸端面2aの中心と一致させ、かつ永久磁石の表面を軸端面2aと平行に保持しながら磁石保持器20を軸端面に対して垂直に接近させ離脱させる移動装置30とを備える。
【選択図】図6
Description
そのため、この発明の回転センサ付軸受1は、図6に示すように、転がり軸受部62と回転センサ63とを備える。転がり軸受部62は、回転側軌道輪52、固定側軌道輪53、および転動体54からなる。転がり軸受部62は、回転側軌道輪52に取付けられた磁石からなる被検出部57と、この被検出部57に対向したアナログ出力型の磁気センサからなる磁気検出部58とで構成される。上記被検出部57の磁気検出部58に対する磁気特性のうち、直線性がある範囲のみを回転角の検出に使用するものである。
そのため、この発明では、図7に示すように、着磁ヨーク71の一部又は全部を永久磁石72に換えることによって、コイル73と永久磁石72の両方からの発生磁界によって着磁を行うことが可能となり、同じ強度の着磁磁界であれば永久磁石からの発生磁界の分だけ、着磁コイルの発生磁界、すなわち着磁コイルへの印加電流を少なくできるため、より線径の細い着磁コイルを使用できることで、ニュートラルゾーンを狭小化できるものである。
この回転バランス計測では、回転体1の回転軸2の軸端面2aをN極とS極に磁化し、回転体1を回転支持体42により高速回転可能に支持し、回転体1を高速回転して加速度センサ44により回転支持体42の加速度を検出し、同時に、軸端面2aに近接して設けられた磁気センサ46により位相が90°ずれた2つの正弦波信号を出力させる。
この2つの正弦波信号から回転角検出器47により回転軸2の回転角度を検出し、検出された加速度と回転角度から演算処理装置48により回転体のバランス修正量とその角度を演算する。
なお、軸端にN極とS極を持った磁石を取り付けることによっても、磁気センサ46により回転を検出することはできるが、回転体に別の磁石を取り付けるとアンバランスの要因となり、かつ高速回転時に脱落のおそれがある。
そのため、回転軸2の軸端面自体をN極とS極に着磁することが、回転体の場合、特に要望される。
しかし、N極とS極を持った永久磁石に軸端面を密着させると、磁性体である回転軸2が永久磁石に強く引き付けられ、簡単には引き離せなくなる。
また、この引き離しの際、永久磁石がねじれたり、横方向にずれたりすると、N極とS極のいずれかが強くなり、或いはN極とS極のいずれかのみとなって軸の長手方向にNS極ができる。このような着磁では上述した磁気センサによる検出が困難となる。また、着磁強度、パターンのばらつきも大きくなる。
回転体の回転軸まわりの位置を所定の向きに固定し、その回転軸を回転不能かつ軸端側への移動不能に保持し、その軸端面を所定の位置に位置決めする回転体位置決め装置と、
同一平面上にN極とS極を有する永久磁石を一体的に保持する磁石保持器と、
前記永久磁石のN極とS極の中間ラインを前記軸端面の中心と一致させ、かつ永久磁石の表面を軸端面と平行に保持しながら磁石保持器を軸端面に対して垂直に接近させ離脱させる移動装置と、を備えたことを特徴とする回転体への着磁装置が提供される。
前記回転体位置決め装置は、タービンインペラの所定の翼を所定の向きに回転不能に固定する回り止めガイドと、
前記回転軸を所定の軸線に沿って案内する中空貫通穴と、前記段付部と係合する段付穴とを有する軸ガイドとからなる。
前記移動装置は、永久磁石のN極とS極の中間ラインが前記軸端面の中心と一致し、かつ永久磁石の表面が軸端面と平行になるように前記磁石保持器を保持する移動台と、
該移動台を回転体の回転軸に沿って移動可能に案内するガイドとを有する。
移動装置により、永久磁石のN極とS極の中間ラインを軸端面の中心と一致させ、かつ永久磁石の表面を軸端面と平行に保持しながら磁石保持器を軸端面に対して垂直に接近させ離脱させるので、回転体の回転軸の軸端面に、永久磁石を用いて、着磁強度及び着磁パターンのばらつきの少ないN極とS極を着磁することができる
また、軸ガイドにより回転軸を所定の軸線に沿って案内し、かつ回転軸の段付部と係合させることで位置決めし、回り止めガイドにより、タービンインペラの所定の翼を所定の向きに回転不能に固定することにより、タービン羽根の原点方向を固定することができる。
従って着磁の向き(回転原点)を固定できるため、タービン軸部品のトレーサビリティを取ることが可能になる。
この図に示すように、回転軸2は、タービンインペラ1aに連結された拡径軸部3aと段付部3bを介してこれに連結された縮径軸部3cとからなる。また、回転軸2の軸端面2aは、この例では、回転体の回転軸に直交する垂直面である。
回り止めガイド12は、支持プレート11に固定されV字状に配置された2枚の平板とその間に設けられた隙間溝からなり、タービンインペラ1aの所定の翼(羽根)を所定の向きに回転不能に固定する。
軸ガイド14は、支持プレート11に固定され、回転軸2を所定の軸線Z−Zに沿って案内する中空貫通穴14aと、段付部3bと係合する段付穴14bとを有する。
上述した構成により、回転体位置決め装置10により、回転体1の回転軸まわりの位置を所定の向きに固定し、その回転軸2を回転不能かつ軸端側への移動不能に保持し、その軸端面2aを所定の位置(軸方向位置)に位置決めすることができる。
蓋部材24は、回転軸2の軸端部が通過可能な貫通穴を有し、かつ永久磁石5が回転軸2の軸方向に移動しないように永久磁石5の少なくとも一部を支持容器22との間で把持している。
上述した構成により、同一平面上にN極とS極を有する永久磁石5を一体的に保持することができる。
移動台32は、永久磁石5のN極とS極の中間ライン(ニュートラルライン)が軸端面2aの中心と一致し、かつ永久磁石5の表面が軸端面2aと平行になるように磁石保持器20を保持する。
上述した構成により、移動装置30により、永久磁石5のN極とS極の中間ラインを軸端面2aの中心と一致させ、かつ永久磁石5の表面を軸端面2aと平行に保持しながら磁石保持器20を軸端面2aに対して垂直に接近させ離脱させることができる。
レバー機構36は、図で支持プレート11に下端が回転可能に取り付けられたハンドレバー36aとその中間と移動台32を連結する連結ロッド36bとからなり、ハンドレバー36aを手動で操作して、移動台32を手動により軸端面2aに対して接近させるようになっている。
また、バネ機構38は、移動台32とその離脱側(図で右側)に設けられたバネ受け台11aとの間に取り付けられた引っ張りバネであり、移動台32を軸端面2aから離脱させる方向に付勢している。
この結果、図4Bに示すように、回転体1の回転軸2まわりの位置を所定の向きに固定し、その回転軸を回転不能かつ軸端側への移動不能に保持し、その軸端面を所定の位置に位置決めする。
その後、レバー機構36を戻し、バネ機構38により移動台32を軸端面2aから離脱させる方向に復帰する。
また、軸ガイド14により回転軸2を所定の軸線に沿って案内し、かつ回転軸2の段付部3bと係合させることで位置決めし、回り止めガイド12により、タービンインペラ1aの所定の翼を所定の向きに回転不能に固定することにより、タービン羽根の原点方向を固定することができる。
従って着磁の向き(回転原点)を固定できるため、タービン軸部品のトレーサビリティを取ることが可能になる。
3a 拡径軸部、3b 段付部、3c 縮径軸部、5 永久磁石、
10 回転体位置決め装置、11 支持プレート、11a バネ受け台、
12 回り止めガイド、14 軸ガイド、
14a 中空貫通穴、14b 段付穴、
20 磁石保持器、22 支持容器、24 蓋部材、
30 移動装置、32 移動台、34 リニアガイド、
34a レール、34b リニア軸受、
36 レバー機構、36a ハンドレバー、
36b 連結ロッド、38 バネ機構、
42 回転支持体、44 加速度センサ、
46 磁気センサ、47 回転角検出器、
48 演算処理装置
Claims (4)
- 回転体の回転軸の軸端面をN極とS極に磁化するための回転体への着磁装置であって、
回転体の回転軸まわりの位置を所定の向きに固定し、その回転軸を回転不能かつ軸端側への移動不能に保持し、その軸端面を所定の位置に位置決めする回転体位置決め装置と、
同一平面上にN極とS極を有する永久磁石を一体的に保持する磁石保持器と、
前記永久磁石のN極とS極の中間ラインを前記軸端面の中心と一致させ、かつ永久磁石の表面を軸端面と平行に保持しながら磁石保持器を軸端面に対して垂直に接近させ離脱させる移動装置と、を備えたことを特徴とする回転体への着磁装置。 - 前記回転体は、タービンインペラが回転軸の一端に固定されたタービン軸であり、該回転軸は、タービンインペラに連結された拡径軸部と段付部を介してこれに連結された縮径軸部とからなり、
前記回転体位置決め装置は、タービンインペラの所定の翼を所定の向きに回転不能に固定する回り止めガイドと、
前記回転軸を所定の軸線に沿って案内する中空貫通穴と、前記段付部と係合する段付穴とを有する軸ガイドとからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の回転体への着磁装置。 - 前記軸端面は、回転体の回転軸に直交する垂直面であり、
前記移動装置は、永久磁石のN極とS極の中間ラインが前記軸端面の中心と一致し、かつ永久磁石の表面が軸端面と平行になるように前記磁石保持器を保持する移動台と、
該移動台を回転体の回転軸に沿って移動可能に案内するガイドとを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の回転体への着磁装置。 - 前記移動台を手動により軸端面に対して接近させるレバー機構と、前記移動台を軸端面から離脱させるバネ機構とを備える、ことを特徴とする請求項3に記載の回転体への着磁装置。
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CN109036767A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-18 | 许昌学院 | 一种眼科手术器械检修装置 |
Citations (2)
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JP2003297630A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-10-17 | Sony Corp | 着磁方法及び着磁装置 |
JP2006233985A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Ntn Corp | 回転検出装置付き軸受 |
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- 2007-05-10 JP JP2007125602A patent/JP4836001B2/ja active Active
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