JP2008282746A - コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コネクタ同士の接続状態の安定化を図ったコネクタ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 プラグPのコンタクト端子4を嵌合保持する第1のインシュレータ7と、第2のインシュレータ8と、を外ケース6のキャビティ5に収納した構成とし、リード3の基部に、リード3が通る空間部9aと、空間部9aを通ったリード3がUターンしてループ状に巻かれる連接部9Cとを有する配線コマ9を設置し、配線コマ9の空間部9aに配設された部分を含むリード3に1次モールド処理を施す。また、ソケットの外ケースの外周部に、相手側コネクタ(プラグP)の外ケース6に形成された弾性変形可能なアーム6Eに形成された係合孔6aと係合可能な係合爪を設け、外ケースの外周部の係合爪近傍位置に、周の一部が途切れ、係合孔6aと係合爪の係合時に途切れ部分にアーム6Eが通過するロック解除リングを回転自由に嵌合し、係合状態を解除できるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、トラック等の車両に搭載されたバックモニターカメラなどの車載用デジタルカメラと電子機器との電気的な接続部におけるプラグやソケット、すなわち、コネクタ及びその製造方法に関し、特に、コネクタ同士の接続状態の安定化を図る技術に関する。
この種のコネクタとして、長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線(以下、リードと称する)が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えているものが知られている(特許文献1参照)。
この場合、従来では、ケーブルの剥きだした複数本のリードにコンタクト端子をそれぞれ圧着接続した後、リード同士の絶縁を行うべく、リード部分を型キャビティに挿入して、1次モールド処理を施して、中押しモールド部を設けるようにしている。
また、従来では、ケーブルの剥きだしたリードに圧着接続したコンタクト端子をコネクタハウジングに保持する保持機構が設けられており、この保持機構の1つとしてのランス機構が用いられている。すなわち、コネクタハウジングのキャビティの外壁には係止孔が形成され、これに対応してコンタクト端子には前記係止孔に係止される係止爪、すなわち、ランスが形成されており、コンタクト端子をコネクタハウジングのキャビティに挿入したときに、ランスが弾性変形して押し下げられて係止孔に入って後、復帰して係止状態となり、コンタクト端子がコネクタハウジングから抜けることを阻止している。
さらに、従来では、コネクタ同士の接続状態を安定化させるため、コネクタハウジングの外壁には、相手側コネクタへ係合する操作式のロック機構が設けられている。すなわち、コネクタのコネクタハウジングの先端部に突出形成された弾性変形可能なアームに係合孔を開設する一方、相手側コネクタのコネクタハウジングの外周部に係合爪を設ける。そして、コネクタ同士を接続すると、コネクタのアームの係合孔が相手側コネクタの係合爪に係合して両コネクタ同士を強く連結するから、コネクタがケーブルから引き抜き力を受けてもコネクタが相手側コネクタから抜けにくく、接続不良の発生を防止することができる。そして、アームを起こすと、上記係合孔から係合爪が外れてコネクタを相手側コネクタから抜くことができる。
特開2001−283951号公報
しかしながら、このような従来のコネクタにあっては、次のような問題点があった。
すなわち、コンタクト端子とコネクタハウジングとの結合にランス機構を適用した従来の構造では、コネクタハウジングの係止孔とコンタクト端子のランスとの係止状態に比較的大きなクリアランスを必要とし、このために、挿入後のコンタクト端子に遊びが生じ、このコンタクト端子の位置が安定化しない。従って、コネクタハウジングにコンタクト端子方向への力が生じると、該コンタクト端子が後退して、相手側コネクタのコンタクト端子との接触不良が生じるおそれがある。
また、従来のコネクタ同士の結合状態のロック機構では、ロックを解除する場合に、爪など使って、コネクタのアームを引っかけて起こし、このアームの係合孔を相手側コネクタの係合爪から外さなければならず、アームに余計な力が加わって、その破損を生じるおそれがある。
特に、例えば、トラック等の車両に搭載されたバックモニターカメラなどの車載用デジタルカメラと電子機器との中継部分において、両者を電気的に接続するコネクタは、高所に設置されることが多く、コネクタの抜き差しを高所が行う関係から、作業が行い難く、乱暴な作業となり易いため、前述したようなアームの破損がより起こり易い。
さらに、ケーブルの剥きだしたリードにコンタクト端子を圧着接続する治具の関係から、該リードの長さを、例えば25〜30mmは最低は確保する必要があるが、このようにリードの長さが長いため、1次モールド処理時にリードの始末に手間が掛かり、モールド処理作業性が悪い。また、1次モールド処理を行うための型キャビティからリードがはみ出して、これを挟んでしまい、製造工程の不具合を生じる。さらに、ケーブルが引っ張られると、コネクタが引っ張られて、コネクタ同士の接続状態にも悪影響が与えられ、接続状態が不安定となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためなされたものであり、コンタクト端子とコネクタハウジングとの結合構造、コネクタ同士の結合状態のロック機構並びにケーブルとコンタクト端子との間の芯線の処理構造の改善を行うことにより、コネクタ同士の接続状態の安定化を図ったコネクタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、請求項1に係るコネクタは、長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、周部に前記コンタクト端子の取付片を嵌合して保持する保持部を備えた軸状の第1のインシュレータと、後端部が開口し、かつ、前端部に孔を有する隔壁を有し、前記第1のインシュレータが挿入して保持されて前記コンタクト端子の先端が前記隔壁の孔から突出される筒状の第2のインシュレータと、を備え、第1のインシュレータが保持された該第2のインシュレータを前記コネクタハウジングのキャビティに収納した構成を特徴とする。
請求項2に係るコネクタは、長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングの外周部に、相手側コネクタのコネクタハウジングの先端部に突出形成された弾性変形可能なアームに形成された係合部と係合可能な係合部を設けると共に、コネクタのコネクタハウジングの外周部の係合部近傍位置に、周の一部が途切れ、前記係合部同士の係合時に該途切れ部分に前記アームが通過するロック解除リングを回転自由に嵌合し、該ロック解除リングの回転により前記途切れ部分の端部を前記アームの下面にもぐり込ませて該アームを起こし、前記係合部同士の係合状態を解除する構成を特徴とする。
請求項3に係るコネクタは、前記ロック解除リングの外周面には、回転操作用の突起部が設けられてなることを特徴とする。
請求項4に係るコネクタは、長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、前記芯線の基部に、前記コンタクト端子の延びる方向に貫通形成されて前記芯線が通る空間部と、前記コンタクト端子の延びる方向に沿って延びて前記空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部とを、それぞれ前記コンタクト端子の個数に対応した芯線の本数分の数だけ有する配線コマを設置し、該配線コマの空間部に配設された部分を含む芯線にモールド処理を施して、モールド部を設けた構成としたことを特徴とする。
請求項5に係るコネクタは、前記配線コマは、中心軸部と、これの周囲を覆うと共に、一部が切除された筒部と、該中心軸部と該筒部とを連接する連接部とを有し、前記中心軸部と筒部との間を前記芯線が通る空間部とし、前記連接部を前記空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部としたことを特徴とする。
請求項6に係るコネクタは、長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、周部に前記コンタクト端子の取付片を嵌合して保持する保持部を備えた軸状の第1のインシュレータと、後端部が開口し、かつ、前端部に孔を有する隔壁を有し、前記第1のインシュレータが挿入して保持されて前記コンタクト端子の先端が前記隔壁の孔から突出される筒状の第2のインシュレータと、を備え、第1のインシュレータが保持された該第2のインシュレータを前記コネクタハウジングのキャビティに収納した構成とし、前記芯線の基部に、前記コンタクト端子の延びる方向に貫通形成されて前記芯線が通る空間部と、前記コンタクト端子の延びる方向に沿って延びて前記空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部とを、それぞれ前記コンタクト端子の個数に対応した芯線の本数分の数だけ有する配線コマを設置し、該配線コマの空間部に配設された部分を含む芯線にモールド処理を施して、モールド部を設けた構成としたことを特徴とする。
請求項7に係るコネクタは、前記コネクタハウジングの外周部に、相手側コネクタのコネクタハウジングの先端部に突出形成された弾性変形可能なアームに形成された係合部と係合可能な係合部を設けると共に、コネクタのコネクタハウジングの外周部の係合部近傍位置に、周の一部が途切れ、前記係合部同士の係合時に該途切れ部分に前記アームが通過するロック解除リングを回転自由に嵌合し、該ロック解除リングの回転により前記途切れ部分の端部を前記アームの下面にもぐり込ませて該アームを起こし、前記係合部同士の係合状態を解除する構成を特徴とする。
請求項8に係るコネクタの製造方法は、請求項6に記載のコネクタを製造するに際して、前記配線コマをその空間部にケーブルの芯線を通しつつ該芯線基部に配置すると共に、芯線を略水平に広げる工程と、前記配線コマの空間部を通した芯線を、該配線コマの連接部にUターンさせてループ状に巻き付ける工程と、前記第1のインシュレータにコンタクト端子を嵌合保持させて、該コンタクト端子の前端接触部を直線状に並列させる工程と、前記第1のインシュレータを第2のインシュレータに挿入して保持させ、コンタクト端子の前端接触部を該第2のインシュレータの隔壁の孔から突出させる工程と、前記配線コマの空間部に配設された部分を含む芯線にモールド処理を施して、モールド部を設ける工程と、前記コネクタハウジングを、第2のインシュレータおよび配線コマそれぞれの外周面に差し込む工程と、前記コネクタハウジングの後端部外周面をカバーするべく、該後端部外周面にモールド処理を施してモールド部を設ける工程と、を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明のコネクタによれば、コンタクト端子が第1のインシュレータに確実に嵌合して保持され、かつ、この第1のインシュレータが確実に挿入保持された該第2のインシュレータがコネクタハウジングのキャビティに収納されるため、従来のランス機構とは違って、コンタクト端子の遊びをなくすことができるため、このコンタクト端子の位置が安定化する。従って、コネクタハウジングにコンタクト端子方向への力に対して強くなり、この力を受けても、コンタクト端子が後退することがなく、もって、相手側コネクタのコンタクト端子との接触不良が生じるおそれを防止することができる。
請求項2に係る発明のコネクタによれば、コネクタハウジングの外周部に、相手側コネクタのコネクタハウジングの先端部に突出形成された弾性変形可能なアームに形成された係合部と係合可能な係合部を設けると共に、コネクタのコネクタハウジングの外周部の係合部近傍位置に、周の一部が途切れ、前記係合部同士の係合時に該途切れ部分に前記アームが通過するロック解除リングを回転自由に嵌合し、該ロック解除リングの回転により前記途切れ部分の端部を前記アームの下面にもぐり込ませて該アームを起こし、前記係合部同士の係合状態を解除するようにしたから、単にロック解除リングを捻れば、アームが起きて係合状態が解除されるため、ロック解除作業性に優れている。また、アームに余計な力が加わることがないため、該アームの破損を生じるおそれがない。
請求項3に係る発明のコネクタによれば、ロック解除リングの外周面に、回転操作用の突起部を設けるようにしたから、ロック解除リングの回転操作を滑らずに行うことができ、操作性に優れている。
請求項4に係る発明のコネクタによれば、芯線の基部に、空間部と該空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部とを、それぞれコンタクト端子の個数に対応した芯線の本数分の数だけ有する配線コマを設置し、該配線コマの空間部に配設された部分を含む芯線にモールド処理を施して、モールド部を設けるようにしたから、芯線の一部を配線コマにループ状に収納することができる。従って、芯線にコンタクト端子を圧着接続する治具の関係から、該芯線の長さを長くとったとしても、モールド処理時に芯線の始末に手間が掛からず、モールド処理作業をスムーズに行うことができる。また、モールド処理を行うための型キャビティから芯線がはみ出ることもないため、該型キャビティにこれを挟んでしまうこともなく、製造工程の不具合が生じない。さらに、芯線の一部が配線コマにループ状に収納されているため、ケーブルが引っ張られても、コンタクトが引っ張られることがなく、コネクタ同士の接続状態に悪影響が与えられることなく、その接続状態が安定化する。
請求項5に係るコネクタによれば、配線コマを、中心軸部と筒部と連接部とを有する構成にして、中心軸部と筒部との間を芯線が通る空間部とし、連接部を空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部としたから、配線コマを単純な構成で、小型に形成することができる。
請求項6に係るコネクタおよび請求項8に係るコネクタに製造方法によれば、コンタクト端子の位置が安定化し、コネクタハウジングにコンタクト端子方向への力に対して強くなり、この力を受けても、コンタクト端子が後退することがなく、もって、相手側コネクタのコンタクト端子との接触不良が生じるおそれを防止することができると共に、芯線にコンタクト端子を圧着接続する治具の関係から、該芯線の長さを長くとったとしても、モールド処理時に芯線の始末に手間が掛からず、モールド処理作業をスムーズに行うことができる。また、モールド処理を行うための型キャビティから芯線がはみ出ることもないため、該型キャビティにこれを挟んでしまうこともなく、製造工程の不具合が生じない。さらに、芯線の一部が配線コマにループ状に収納されているため、ケーブルが引っ張られても、コンタクトが引っ張られることがなく、コネクタ同士の接続状態に悪影響が与えられることなく、その接続状態が安定化する。
請求項7に係るコネクタによれば、請求項6に係るコネクタの効果に加えて、単にロック解除リングを捻れば、アームが起きて係合状態が解除されるため、ロック解除作業性に優れている。また、アームに余計な力が加わることがないため、該アームの破損を生じるおそれがない。
以下、添付された図面を参照して本発明の実施の形態を詳述する。 図1は、本発明に係るコネクタの一実施形態としてのプラグを示している。
なお、このプラグおよび後述するソケットは、例えば、トラック等の車両に搭載されたバックモニターカメラなどの車載用デジタルカメラと電子機器との電気的な接続部における防水中継コネクタとして使用されるものである。
この図において、プラグPは、長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部としての接触片1を有し、後端に多芯ケーブル(以下、単にケーブルと称する)2から剥きだされた芯線(以下、リードと称する)3が接続された雄のコンタクト端子4と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子4を収納するキャビティ5を有するコネクタハウジングとしての外ケース6と、を備えているのが基本構造である。
具体的には、プラグPは、前述した外ケース6、ケーブル2の雄のコンタクト端子4、第1のインシュレータ7、第2のインシュレータ8、配線コマ9、中押しモールド部10、防水ゴムリング11、防水ゴム栓12、後蓋13、Eリング14,15およびモールド部としてのモールドカバー16から構成される。
前記外ケース6は、図2に示すように、前・後の端部が開口部6A、6Bとして開放され、内部がキャビティ5として中空に形成された筒状に形成されており、後端部の外周面には環状の凹凸部6Cが形成されている。また、外ケース6のキャビティ5には、ホルダー6Dが設けられている。そして、外ケース6の先端部には、弾性変形可能な略短冊状のアーム6Eが軸方向に突出形成されており、該アーム6Eには、後述する相手側コネクタとしてのソケットのコネクタハウジングの外周部に設けられた係合部としての係合爪に係合可能な係合部としての係合孔6aが設けられている。
前記ケーブル2の先端側は剥かれてリード3が形成されており、該リード3の先端部には雄のコンタクト端子4が連結されている。この雄のコンタクト端子4は、図3に示すように、先端部に相手側コンタクト端子、すなわち、雌のコンタクト端子に接触する板状の接触片1を有し、中間部には略断面コ字状の取付片4Aを有すると共に、後端部にリード3が接続される板状の接続片4Bを有しており、前記取付片4Aの閉塞された壁には取付孔4aが開設されている。なお、このコンタクト端子4は、同図(b)に示すように、プレス加工などにより、両端部がそれぞれロール状等に巻かれた1枚の板部材から複数個が形成されるようになっている。なお、本実施形態においては、4つのコンタクト端子4を具備した形式のものである。
前記第1のインシュレータ7は、図4に示すように構成されており、周部に各コンタクト端子4の取付片4Aを嵌合保持する保持部7Aを4つ備えた軸状に形成されている。すなわち、第1のインシュレータ7は、略断面H字形に形成されており、その両面に、並列する2つずつの保持部7Aがそれぞれ設けられている。そして、この保持部7Aには、コンタクト端子4の取付片4Aに形成された取付孔4aに貫通保持される突起部7aが形成されている。なお、並列する2つの保持部7A間の位置には、それぞれ隣り合うコンタクト端子4同士を遮蔽する遮蔽板7Bが設けられている。
前記第2のインシュレータ8は、図5に示すように構成されており、第2のインシュレータ8は、後端が開口した筒形に形成されており、その前端には直線に沿って並列する2つずつの方形状の孔8a、すなわち、合計4つの孔8aを有する隔壁8Aが形成されている。また、その前端には筒部8Bが一体に形成されている。さらに、第2のインシュレータ8の筒部8B外周面には、環状溝8bが形成されている。そして、この第2のインシュレータ8には、前記第1のインシュレータ7が挿入して保持されるようになっており、その際に、前記4つのコンタクト端子4それぞれの先端部の板状の接触片1が前記隔壁8Aの各孔8aから突出し、筒部8B内に臨まされる。なお、この筒部8Bは、かかるプラグPと後述するソケットとを接続した際に、該ソケットの第2のインシュレータの前端部の軸部外周面に嵌合される。
このようにして、第1のインシュレータ7が保持された第2のインシュレータ8は、前記外ケース6のキャビティ5に収納され、ケーブル2は該外ケース6の後端の開口部6Bから導出され、4つのコンタクト端子4は、並列して外ケース6の前端の開口部6Aの中心から外部に臨まされる。
前記配線コマ9は、リード3の基部に配置されるものであり、図6に示すように、配中心軸部9Aの周囲を一部が切除された筒部9Bで覆うと共に、中心軸部9Aから放射状に延びて該中心軸部9Aと筒部9Bとを連接する4枚の連接部9Cとを有した略十字形に形成されており、前記中心軸部9Aと筒部9Bとの間を前記リードが通る4つの空間部9aとし、前記4枚の連接部9Cを前記空間部9aを通ったリード3がUターンしてループ状に巻かれる壁部として構成される。この場合、空間部9aと連接部9Cは、それぞれコンタクト端子4の個数に対応したリード3の本数分の数(本実施形態では4つ)だけ有した構成とされる。そして、配線コマ9の空間部9aに配設された部分を含むリード3に1次モールド処理が施されてモールド部としての中押しモールド部10が設けられる。
一方、防水ゴムリング11は、外周面に環状の突出部が形成された筒状に形成され、第2のインシュレータ8の外周面の環状溝8bに嵌合されており、外ケース6の前端の開口部6Aとキャビティ5内部とを液密にシールする。
防水ゴム栓12は、内周面と外周面とにそれぞれ環状のリップ部が形成された筒状に形成され、ケーブル2に嵌挿された状態で外ケース6の後端の開口部6Bに嵌挿されており、内周面のリップ部がケーブル2外周面に、外周面のリップ部が外ケース6内周面に圧接して、外ケース6の後端の開口部6Bとキャビティ5内部とを液密にシールする。
後蓋13は、防水ゴム栓12に嵌挿され、かつ、外ケース6の後端の開口部6Bに嵌め込まれて、この開口部6Bを塞ぐようになっている。
Eリング14,15は、キャビティ5内部におけるケーブル2外周面の2か所に嵌合取付されており、このキャビティ5内部においてケーブル2が動くことがないように固定している。
モールドカバー16は、外ケース6の後端部にモールド処理することにより設けられて、該外ケース6の後端部とケーブル2との境部をシールするものである。
図7は、本発明に係るコネクタの一実施形態としてのソケットSを示している。
ソケットSは、基本的には前述したプラグPと同様の構成であり、同様の構成要素には、プラグPのものと同一符号を付して説明を省略し、プラグPと相違するソケットSの構成について説明する。
ソケットSは、前端にコンタクト端子4に接触する接触部としての板ばね状の接触片17を有し、後端にケーブル18から剥きだされたリード19が接続された雌のコンタクト端子20と、該コンタクト端子20を収納するキャビティ21を有する外ケース22と、を備えている。
前記外ケース22は、前・後の端部が開放され、内部がキャビティ21として中空に形成された筒状に形成されており、その外周面には、プラグPのアーム6Eの係合孔6aと係合可能な係合部としての係合爪23が突出形成されている。
そして、外ケース22の外周部の係合爪23の近傍位置には、周の一部が途切れ、プラグP側のアーム6Eの係合孔6aと係合爪23同士の係合時に該途切れ部分にアーム6Eが通過するロック解除リング24が回転自由に嵌合し、該ロック解除リング24の回転により前記途切れ部分の端部をアーム6Eの下面にもぐり込ませて該アーム6Eを起こし、前記係合孔6aと係合爪23の係合状態を解除するようになっている。この場合、ロック解除リング24の途切れ部分の端部は、もぐり込み易くなるように、鋭利に形成されている。なお、ロック解除リング24の外周面には、回転操作用の突起部24Aが所定間隔を隔てて複数設けられている。
第2のインシュレータ25は、前述したプラグP側の第2のインシュレータ8と略同様な構成であり、第1のインシュレータ7が挿入されて保持されるようになっており、隔壁25Aと連接する軸部25Bを有し、該軸部25Bに、隔壁25Aを経た各コンタクト端子20の接触片17が挿入されて外方に臨まされる。なお、この軸部25Bは、かかるソケットSとプラグPとを接続した際に、該プラグPの第2のインシュレータ8の筒部8B内周面に嵌合される。
第1のインシュレータ7が保持された第2のインシュレータ25は、外ケース22のキャビティ21に収納され、ケーブル18は外ケース22の後端から導出され、4つのコンタクト端子20は、並列して外ケース22の前端の中心から外部に臨まされる。
以上の構成のプラグPとソケットSとは、図10に示すように接続され、プラグPの第2のインシュレータ8の筒部8BがソケットSの第2のインシュレータ25の軸部25B外周面に嵌合され、プラグPのコンタクト端子4の接触片1がソケットSのコンタクト端子20の接触片17に挿入されて圧接する。
次に、かかるコネクタの製造方法について、図8および図9を参照して説明する。
コネクタとしてのプラグPを製造するに際しては、先ず、後側のEリング(図示せず)、後蓋13、防水ゴム栓12をケーブル2に嵌挿し(図8(a)参照)、前側のEリング14を嵌挿すると共に、ケーブル2を剥いてリード3を露出させる(図8(b)参照)。次に、4本のリード3を十字形に広げて、各リード3それぞれの先端に雄のコンタクト端子4を接続する(図8(c)参照)。
次に、配線コマ9をその空間部に各リード3を通しつつ該リード3基部に配置すると共に、各リード3を水平に広げる(図8(d)参照)(本発明のコネクタの製造方法における、芯線を略水平に広げる工程)。
次に、配線コマ9の空間部を通したリード3を、該配線コマ9の連接部それぞれにUターンさせてループ状に巻き付けてから(本発明のコネクタの製造方法における、リード3をUターンさせてループ状に巻き付ける工程)、第1のインシュレータ7に各コンタクト端子4を嵌合させ、かつ、各コンタクト端子4の接触片1を直線状に並列させる(図8(c)参照)(本発明のコネクタの製造方法における、コンタクト端子の前端接触部を直線状に並列させる工程)。
そして、かかる第1のインシュレータ7を第2のインシュレータ8に挿入して保持させ、その際に、各コンタクト端子4それぞれの接触片1を第2のインシュレータ8の先端部内に臨ませる(図8(f)参照)(本発明のコネクタの製造方法における、コンタクト端子の前端接触部を該第2のインシュレータの隔壁の孔から突出させる工程)。
次に、前側のEリング14に対して、防水ゴム栓12、後蓋13、後側のEリングをスライドして相互に当接させると共に、防水ゴムリング11を、第2のインシュレータ8に嵌合し、さらに、配線コマ9の空間部に配設された部分を含むリード3に1次モールド処理を施して、中押しモールド部10を設ける(本発明のコネクタの製造方法における、モールド部(中押しモールド部)を設ける工程)と共に、ホルダー6Dを取り付ける(図9(g)参照)。
次に、外ケース6を、第2のインシュレータ8、配線コマ8、防水ゴム栓12および後蓋13それぞれの外周面に差し込む(図9(h)、(i)参照)(本発明のコネクタの製造方法における、外ケースを差し込む工程)。この状態で、第2のインシュレータ8は、外ケース6のキャビティに収納され、ケーブル2は外ケース6の後端から導出され、4つのコンタクト端子4の接触片1は、並列して外ケース6の前端の中心から外部に臨まされる。そして、外ケース6の後端部外周面をカバーするべく、該後端部外周面にモールド処理が施されてモールドカバー16が設けられる(図9(j)、(k)参照)(本発明のコネクタの製造方法における、モールド部(モールドカバー)を設ける工程)。
なお、ソケットSを製造するに際しては、上記したプラグPと略同様であるから、説明を省略する。但し、ソケットSは、ロック解除リング24を具備した構成であるため、外ケース22を、第2のインシュレータ25および配線コマ9などの外周面に差し込む前に、外ケース22外周面にセットするようにする。
かかる構成のコネクタ(プラグPおよびソケットS)およびその製造方法によれば、コンタクト端子4(プラグP側のみの符号を示す。以下、同様)が第1のインシュレータ7に確実に嵌合して保持され、かつ、この第1のインシュレータ7が確実に挿入保持された第2のインシュレータ8が外ケース6のキャビティ5に収納されるため、従来のランス機構とは違って、コンタクト端子4の遊びをなくすことができるため、このコンタクト端子4の位置が安定化する。従って、外ケース6にコンタクト端子4方向への力に対して強くなり、この力を受けても、コンタクト端子4が後退することがなく、もって、相手側コネクタのコンタクト端子との接触不良が生じるおそれを防止することができる。
また、リード3の基部に、空間部9aと該空間部9aを通ったリード3がUターンしてループ状に巻かれる連接部9Cとを、それぞれコンタクト端子4の個数に対応したリード3の本数分の数だけ有する配線コマ9を設置し、該配線コマ9の空間部9aに配設された部分を含むリード3に1次モールド処理を施して、中押しモールド部10を設けるようにしたから、リード3の一部を配線コマ9にループさせて収納することができる。
従って、リード3にコンタクト端子4を圧着接続する治具の関係から、該リード3の長さを長くとったとしても、1次モールド処理時にリード3の始末に手間が掛からず、1次モールド処理作業をスムーズに行うことができる。また、1次モールド処理を行うための型キャビティからリード3がはみ出ることもないため、該型キャビティにこれを挟んでしまうこともなく、製造工程の不具合が生じない。さらに、リード3の一部が配線コマ9にループしているため、ケーブル2が引っ張られてしても、コンタクト端子4が引っ張られることがなく、コネクタ同士の接続状態に悪影響が与えられることなく、その接続状態が安定化する。
さらに、かかる構成のコネクタ(ソケットS)によれば、外ケース22の外周部に、相手側コネクタ(プラグP)の外ケース6の先端部に突出形成された弾性変形可能なアーム6Eに形成された係合孔6aと係合可能な係合爪23を設けると共に、外ケース22の外周部の係合爪23近傍位置に、周の一部が途切れ、係合孔6aと係合爪23の係合時に該途切れ部分にアーム6Eが通過するロック解除リング24を回転自由に嵌合し、該ロック解除リング24の回転により前記途切れ部分の端部をアーム6Eの下面にもぐり込ませて該アーム6Eを起こし、係合孔6aと係合爪23の係合状態を解除するようにしたから、単にロック解除リング24を捻れば、アーム6Eが起きて係合状態が解除されるため、ロック解除作業性に優れている。また、アーム6Eに余計な力が加わることがないため、該アーム6Eの破損を生じるおそれがない。
特に、前にも述べたように、例えば、トラック等の車両に搭載されたバックモニターカメラなどの車載用デジタルカメラと電子機器との中継部分のコネクタのように、高所に設置されたコネクタ同士の抜き差しを行う場合には、より効果的に作業が行い易くなり、アームの破損もより効果的になくすことができる。
なお、本実施形態においては、ロック解除リング24の外周面に、回転操作用の突起部24Aを設けるようにしたから、ロック解除リング24の回転操作を滑らずに行うことができ、操作性に優れている。
コンタクト端子とコネクタハウジングとの結合構造、コネクタ同士の結合状態のロック機構並びにケーブルとコンタクト端子との間の芯線の処理構造の改善を行うことができるため、コネクタ同士の接続状態の安定化を図ることができる。特に、トラック等の車両に搭載されたバックモニターカメラなどの車載用デジタルカメラと電子機器との中継部分のコネクタのように、高所に設置されたコネクタにおいて、コネクタ同士の接続状態の安定化を図ることができる点は極めて有効的である。
図1は、本発明に係るコネクタとしてのプラグの一実施形態を示す図で、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は(b)中A−A矢視断面図、(d)は(b)中B−B矢視断面図である。 図2は、同上のプラグの外ケースを示す図で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は(a)中A−A矢視断面図、(d)は(b)中B−B視断面図、(e)は(b)中C−C矢視断面図である。 図3は、同上のプラグのコンタクト端子を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)中A矢視図、(c)は(b)中B矢視図である。 図4は、同上のプラグの第1のインシュレータを示す図で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は底面図である。 図5は、同上のプラグの第2のインシュレータを示す図で、(a)は右側面図、(b)は(a)中A−A矢視断面図、(c)は左側面図、(d)は(a)中B−B矢視断面図である。 図6は、同上のプラグの配線コマを示す図で、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は(a)中A−A矢視断面図である。 図7は、本発明に係るコネクタとしてのソケットの一実施形態を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は(b)中A−A矢視断面図、(e)は(c)中B−B矢視断面図である。 図8(a)〜(f)は、それぞれ同上のプラグの製造方法を示す図である。 図9(g)〜(k)は、それぞれ同上のプラグの製造方法を示す図である。 図10は、同上のプラグとソケットとを接続した状態を示す正面図である。
符号の説明
P プラグ
1 接触片
2 ケーブル
3 リード
4 コンタクト端子
5 キャビティ
6 外ケース
6E アーム
6a 係合孔
7 第1のインシュレータ
8 第2のインシュレータ
9 配線コマ
9C 連接部
9a 空間部
10 中押しモールド部
S ソケット
17 接触片
18 ケーブル
19 リード
20 コンタクト端子
21 キャビティ
22 外ケース
23 係合爪
24 ロック解除リング
25 第2のインシュレータ

Claims (8)

  1. 長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、
    周部に前記コンタクト端子の取付片を嵌合して保持する保持部を備えた軸状の第1のインシュレータと、後端部が開口し、かつ、前端部に孔を有する隔壁を有し、前記第1のインシュレータが挿入して保持されて前記コンタクト端子の先端が前記隔壁の孔から突出される筒状の第2のインシュレータと、を備え、第1のインシュレータが保持された該第2のインシュレータを前記コネクタハウジングのキャビティに収納した構成を特徴とするコネクタ。
  2. 長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングの外周部に、相手側コネクタのコネクタハウジングの先端部に突出形成された弾性変形可能なアームに形成された係合部と係合可能な係合部を設けると共に、コネクタのコネクタハウジングの外周部の係合部近傍位置に、周の一部が途切れ、前記係合部同士の係合時に該途切れ部分に前記アームが通過するロック解除リングを回転自由に嵌合し、該ロック解除リングの回転により前記途切れ部分の端部を前記アームの下面にもぐり込ませて該アームを起こし、前記係合部同士の係合状態を解除する構成を特徴とするコネクタ。
  3. 前記ロック解除リングの外周面には、回転操作用の突起部が設けられてなることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、
    前記芯線の基部に、前記コンタクト端子の延びる方向に貫通形成されて前記芯線が通る空間部と、前記コンタクト端子の延びる方向に沿って延びて前記空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部とを、それぞれ前記コンタクト端子の個数に対応した芯線の本数分の数だけ有する配線コマを設置し、該配線コマの空間部に配設された部分を含む芯線にモールド処理を施して、モールド部を設けた構成としたことを特徴とするコネクタ。
  5. 前記配線コマは、中心軸部と、これの周囲を覆うと共に、一部が切除された筒部と、該中心軸部と該筒部とを連接する連接部とを有し、前記中心軸部と筒部との間を前記芯線が通る空間部とし、前記連接部を前記空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部としたことを特徴とする請求項4記載のコネクタ。
  6. 長手方向を前後方向としたときに前端に相手側コンタクト端子に接触する接触部を有し、後端にケーブルから剥きだされた芯線が接続された雄または雌のコンタクト端子と、前後方向に貫通して形成されて前記コンタクト端子を収納するキャビティを有するコネクタハウジングと、を備えたコネクタにおいて、
    周部に前記コンタクト端子の取付片を嵌合して保持する保持部を備えた軸状の第1のインシュレータと、後端部が開口し、かつ、前端部に孔を有する隔壁を有し、前記第1のインシュレータが挿入して保持されて前記コンタクト端子の先端が前記隔壁の孔から突出される筒状の第2のインシュレータと、を備え、第1のインシュレータが保持された該第2のインシュレータを前記コネクタハウジングのキャビティに収納した構成とし、前記芯線の基部に、前記コンタクト端子の延びる方向に貫通形成されて前記芯線が通る空間部と、前記コンタクト端子の延びる方向に沿って延びて前記空間部を通った芯線がUターンしてループ状に巻かれる壁部とを、それぞれ前記コンタクト端子の個数に対応した芯線の本数分の数だけ有する配線コマを設置し、該配線コマの空間部に配設された部分を含む芯線にモールド処理を施して、モールド部を設けた構成としたことを特徴とするコネクタ。
  7. 前記コネクタハウジングの外周部に、相手側コネクタのコネクタハウジングの先端部に突出形成された弾性変形可能なアームに形成された係合部と係合可能な係合部を設けると共に、コネクタのコネクタハウジングの外周部の係合部近傍位置に、周の一部が途切れ、前記係合部同士の係合時に該途切れ部分に前記アームが通過するロック解除リングを回転自由に嵌合し、該ロック解除リングの回転により前記途切れ部分の端部を前記アームの下面にもぐり込ませて該アームを起こし、前記係合部同士の係合状態を解除する構成を特徴とする請求項6記載のコネクタ。
  8. 請求項6に記載のコネクタを製造するに際して、前記配線コマをその空間部にケーブルの芯線を通しつつ該芯線基部に配置すると共に、芯線を略水平に広げる工程と、
    前記配線コマの空間部を通した芯線を、該配線コマの連接部にUターンさせてループ状に巻き付ける工程と、
    前記第1のインシュレータにコンタクト端子を嵌合保持させて、該コンタクト端子の前端接触部を直線状に並列させる工程と、
    前記第1のインシュレータを第2のインシュレータに挿入して保持させ、コンタクト端子の前端接触部を該第2のインシュレータの隔壁の孔から突出させる工程と、
    前記配線コマの空間部に配設された部分を含む芯線にモールド処理を施して、モールド部を設ける工程と、
    前記コネクタハウジングを、第2のインシュレータおよび配線コマそれぞれの外周面に差し込む工程と、
    前記コネクタハウジングの後端部外周面をカバーするべく、該後端部外周面にモールド処理を施してモールド部を設ける工程と、
    を有することを特徴とするコネクタの製造方法。
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