JP2008281773A - 鏡筒およびカメラ - Google Patents

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大介 伊藤
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Abstract

【課題】光学系を支持する鏡筒の小型化を図る。
【解決手段】レンズ鏡筒3は、マスターフランジ31と、固定枠33と、駆動枠34と、第3レンズ枠35と、を有している。第3レンズ枠35にはフォーカスレンズL3が設けられている。第3レンズ枠35は、第1部材41と、第2部材42と、を有している。第1部材41は、マスターフランジ31に対して回転軸B回りに回転可能なように支持されている。第2部材42は、フォーカスレンズL3が設けられており、第1部材41に対して回転軸J回りに回転可能なように第1部材41に支持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、鏡筒およびカメラ、特に光学系を支持するための鏡筒およびそれを備えたカメラに関する。
従来から、様々な装置において、少なくとも1つの光学素子を有する光学系が利用されている。
光学系が搭載された装置として、例えばカメラが挙げられる。カメラに用いられる撮像光学系は複数のレンズを有している。レンズ間の距離を変化させることで、撮像光学系の焦点距離を変化させることができ、撮像光学系のズーム倍率を調節することができる。例えば、撮像光学系は複数の支持枠を有する鏡筒により支持されている。
一方で、どのような装置においても小型化の要求は存在する。光学系が搭載された装置については、装置全体の小型化に貢献し得る鏡筒の小型化が求められている。
そこで、例えば、カメラの分野において、光学素子の一部を光路外に退避させる鏡筒が提案されている(例えば、特許文献1および2を参照)。
特開平11−326737 特開2006−30297
特許文献1に記載の鏡筒では、カムカン1の回転運動を利用してテレコンバータ2が光路外に退避する。
しかし、この鏡筒では、テレコンバータ2を駆動するカムカン1は光軸に沿った方向へ移動しない。すなわち、この鏡筒は、いわゆる沈胴式の鏡筒ではない。このため、テレコンバータ2により高倍率化を図ることができても、鏡筒の小型化を図ることはできない。
また、特許文献2に記載の鏡筒では、第3レンズ群16が光路外に退避する。
しかし、この鏡筒では、第3レンズ群16が第1レンズ群12および第2レンズ群14の方へ向かって回転する。このため、第3レンズ群16の周辺に広い移動空間が必要になり、鏡筒の小型化が妨げられる。
このように、従来の鏡筒はさらなる小型化が求められている。
本発明の課題は、光学系を支持する鏡筒の小型化を図ることにある。
第1の発明に係る鏡筒は、光学系を支持するための鏡筒である。この鏡筒は、固定部材と、環状の回転部材と、退避枠と、を備えている。回転部材は、固定部材に対して第1回転軸回りに回転可能なように固定部材に支持されている。退避枠は、第1部材と、第2部材と、を有している。第1部材は固定部材に対して第2回転軸回りに回転可能なように固定部材に支持されている。第2部材は、光学系に含まれる光学素子が設けられており、第1部材に対して第3回転軸回りに回転可能なように第1部材に支持されている。退避枠は、挿入位置と退避位置との間を固定部材に対して第2回転軸回りに回転可能である。挿入位置では、光学系の有効光路内に光学素子が挿入される。退避位置では、第1回転軸に沿った方向から見た場合に第3回転軸が回転部材の半径方向外側に配置される。
この鏡筒では、第2回転軸が回転部材の半径方向外側に配置される退避位置まで退避枠が回転可能である。それに加えて、第1部材に対して第2部材が第3回転軸回りに回転可能である。このため、沈胴状態での退避枠の収容スペースを回転部材の半径方向内側に設ける必要がなく、回転部材の半径方向外側に退避枠および光学素子を効率よく配置することができる。これにより、この鏡筒では小型化が可能となる。
ここで、「光学系」とは、少なくとも1つの光学素子が含まれるものを意味している。光学系としては、例えば、複数のレンズを含む撮像光学系などが挙げられる。「光学素子」とは、光学材料からなる光学部品を意味している。光学素子としては、例えば、レンズ、プリズム、ミラーおよびフィルタなどが挙げられる。
また、「沈胴式鏡筒」とは、非使用時における装置の携帯性能を考慮して、非使用時に鏡筒を構成する複数の部材が相対移動することで、鏡筒全体の寸法が使用時よりも小さくなる鏡筒を意味している。また、鏡筒は、アクチュエータが回転部材に駆動力を付与する構成であってもよいし、使用者が回転部材に駆動力を付与する構成であってもよい。
第2の発明に係る鏡筒は、第1の発明に係る鏡筒において、固定部材に対する回転部材の第1回転軸に沿った方向への動作を利用することにより、第2部材が第3回転軸回りに回転駆動される。
第3の発明に係る鏡筒は、第2の発明に係る鏡筒において、第1回転軸に沿った方向から見た場合に、退避位置において第2部材が回転部材と重なり合っている。
第4の発明に係る鏡筒は、第3の発明に係る鏡筒において、固定部材に対する回転方向における回転部材の動作範囲は、沈胴動作範囲と、回転動作範囲と、を有している。沈胴動作範囲では、固定部材に対して回転部材が第1回転軸に沿った方向へ移動しながら第1回転軸回りに回転する。回転動作範囲では、固定部材に対して回転部材が第1回転軸に沿った方向へ移動することなく第1回転軸回りに回転する。退避枠が退避位置に配置されている場合、回転部材は沈胴動作範囲内で動作する。
第5の発明に係る鏡筒は、第4の発明に係る鏡筒において、第2部材が、第2部材本体と、レバー部と、を有している。第2部材本体は光学素子が設けられている。レバー部は、第2部材本体から突出し第1回転軸に沿った方向に回転部材と当接可能である。
第6の発明に係る鏡筒は、第5の発明に係る鏡筒において、回転部材が切欠部を有している。切欠部は、退避枠が配置されている側の端部に形成されており、レバー部の先端が通過可能である。
第7の発明に係る鏡筒は、第6の発明に係る鏡筒において、第2部材本体が挿入位置で第1回転軸に略垂直に配置される板状の部分を有している。レバー部が回転部材の半径方向外側部分と半径方向に当接している状態で、板状の部分は第1回転軸と略平行に配置されている。
第8の発明に係る鏡筒は、第7の発明に係る鏡筒において、第1部材に対して退避位置から挿入位置へ回転するようにトルクを付与する弾性部材をさらに備えている。
第9の発明に係る鏡筒は、第8の発明に係る鏡筒において、弾性部材が第2部材に対して第3回転軸回りのトルクを付与している。
第10の発明に係る鏡筒は、第9の発明に係る鏡筒において、回転部材が当接部を有している。当接部は、第1および第2部材のうち少なくともいずれか一方と回転部材の回転方向に当接可能である。回転動作範囲において、退避枠は当接部を介して回転部材により挿入位置から退避位置へ回転駆動される。
第11の発明に係る鏡筒は、第10の発明に係る鏡筒において、第1アクチュエータと、退避センサと、制御部と、をさらに備えている。第1アクチュエータは、固定部材に設けられており、回転部材を回転駆動する。退避センサは、退避枠が退避位置に配置されているか否かを検出する。制御部は、退避センサからの検出結果に基づいて第1アクチュエータの動作を制御する。制御部は、退避枠が退避位置に配置されていないという検出結果に基づいて、回転部材の第1回転軸に沿った方向への移動を制限する。
第12の発明に係る鏡筒は、第11の発明に係る鏡筒において、第2アクチュエータをさらに備えている。第2アクチュエータは、制御部により動作が制御され、退避枠を第1回転軸に沿った方向へ駆動する。固定部材に対する第1回転軸に沿った方向における退避枠の動作範囲は、退避枠が回転方向に当接部と当接可能な第1動作範囲と、退避枠が回転方向に当接部と当接不能な第2動作範囲と、を有している。回転部材が回転動作範囲に配置されている場合、制御部は第2アクチュエータによる退避枠の動作範囲を第2動作範囲内に制限する。
第13の発明に係る鏡筒は、第9の発明に係る鏡筒において、第1アクチュエータと、第2アクチュエータと、制御部と、をさらに備えている。第1アクチュエータは、固定部材に設けられており、回転部材を回転駆動する。第2アクチュエータは、固定部材に設けられており、退避枠を第2回転軸に沿った方向へ駆動する。制御部は第1および第2アクチュエータの動作を制御する。第2アクチュエータは第2回転軸に沿った方向へ移動する駆動部材を有している。第1部材は、第2回転軸に沿った方向における駆動部材の直進動作を第2回転軸回りにおける第1部材の回転動作に変換する動作変換部を有している。
第14の発明に係る鏡筒は、第13の発明に係る鏡筒において、固定部材が、第1部材が第2回転軸に沿った方向の一方側へ移動するのを規制する規制部を有している。動作変換部は第2回転軸回りに螺旋状に形成された案内面を有している。駆動部材は案内面を一方側へ押圧可能である。
第15の発明に係る鏡筒は、第1から14のいずれかに記載の鏡筒と、鏡筒に保持される光学系と、光学系により形成された被写体の光学像を撮像する撮像部と、レンズ鏡筒を保持する外装部と、を備えている。
このカメラでは、第1から14のいずれかの発明に係る鏡筒を備えているため、小型化を実現できる。
本発明に係る鏡筒およびカメラでは、上記の構成を有しているため、小型化を実現できる。
以下、本発明に係るレンズ鏡筒およびカメラについて、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
〔1:デジタルカメラの概要〕
図1〜図2を用いて本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1について説明する。図1および図2はデジタルカメラ1の概略斜視図を示す。図1はレンズ鏡筒3が撮影状態である場合を示している。
デジタルカメラ1は被写体の画像を取得するためのカメラである。デジタルカメラ1には、高倍率化および小型化のために、多段沈胴式のレンズ鏡筒3が搭載されている。レンズ鏡筒3は主に、第3レンズ枠35が駆動枠34の半径方向外側に退避する構成に特徴を有している。第3レンズ枠35の構成については後述する。
なお、以下の説明では、デジタルカメラ1の6面を以下のように定義する。
デジタルカメラ1による撮影時に被写体側を向く面を前面、その反対側の面を背面とする。被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像(一般には、アスペクト比(長辺対短辺の比)が3:2、4:3、16:9など)の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、鉛直方向上側に向く面を上面、その反対側の面を底面とする。さらに、被写体の鉛直方向上下とデジタルカメラ1で撮像される長方形の像の短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、被写体側から見て左側にくる面を左側面、その反対側の面を右側面とする。なお、以上の定義は、デジタルカメラ1の使用姿勢を限定するものではない。
以上の定義によれば、図1は、前面、上面および右側面を示す斜視図ということになる。
なお、デジタルカメラ1の6面だけでなく、デジタルカメラ1に配置される各構成部材の6面も同様に定義する。すなわち、デジタルカメラ1に配置された状態の各構成部材の6面に対して、上述の定義が適用される。
また、図1に示すように、撮像光学系O(後述)の光軸Aに平行なY軸を有する3次元直交座標系(右手系)を定義する。この定義によれば、光軸Aに沿って背面側から前面側に向かう方向がY軸正方向であり、光軸Aに直交し右側面側から左側面側に向かう方向がX軸正方向であり、X軸およびY軸に直交し底面側から上面側に向かう方向がZ軸正方向となる。
以下、それぞれの図面において、このXYZ座標系を基準として説明を行う。すなわち、それぞれの図面におけるX軸正方向、Y軸正方向、Z軸正方向は、それぞれ同じ方向を示している。
〔2:デジタルカメラの全体構成〕
図1および図2に示すように、デジタルカメラ1は主に、各ユニットを収容する外装部2と、被写体の光学像を形成する撮像光学系Oと、撮像光学系Oを移動可能に保持するレンズ鏡筒3と、から構成されている。撮像光学系Oは光学系の一例である。レンズ鏡筒3は光学系を支持する鏡筒の一例である。
撮像光学系Oは複数のレンズ群から構成されており、複数のレンズ群がY軸方向に並んだ状態で配置されている。撮像光学系Oの光軸AはY軸方向に延びている。レンズ鏡筒3は、多段沈胴式であり、外装部2に支持されている。複数のレンズ群は、レンズ鏡筒3によりY軸方向に相対的に移動可能なように支持されている。レンズ鏡筒3の構成の詳細については後述する。
外装部2には、例えば、光学像に対して光電変換を行う撮像部としてのCCDユニット(図示せず)と、CCDユニットにより取得された画像を記録する画像記録部9と、が内蔵されている。外装部2の背面には、CCDユニットにより取得された画像を表示する液晶モニタ8が設けられている。
外装部2の上面には、撮影者が撮像動作などの操作を行えるように、レリーズボタン4と、操作ダイアル5と、電源スイッチ6と、ズーム調節レバー7と、が設けられている。レリーズボタン4は撮影者が露光のタイミングを入力するためのボタンである。操作ダイアル5は撮影者が撮影動作に関する各種設定を行うためのダイアルである。電源スイッチ6は撮影者がデジタルカメラ1のONおよびOFFを操作するためのスイッチである。ズーム調節レバー7は、撮影者がズーム倍率を調節するためのレバーであり、レリーズボタン4を中心として所定の角度の範囲内で回転可能である。
なお、図1および図2は、デジタルカメラ1の主要な構成のみを示している。このため、前述の構成以外の構成がデジタルカメラ1に設けられていてもよい。
〔3:レンズ鏡筒の構成〕
図3〜図5を用いて、レンズ鏡筒3の全体構成について説明する。図3はレンズ鏡筒3の分解斜視図である。図4はレンズ鏡筒3の概略平面図である。なお、図3および図4では、一部の構成部材が省略されている。
図3に示すように、レンズ鏡筒3は主に、外装部2に固定されるマスターフランジ31と、マスターフランジ31に固定される第1アクチュエータとしてのズームモータ32と、各支持枠をマスターフランジ31との間に収容する固定枠33と、ズームモータ32の駆動力が入力される駆動枠34と、固定枠33によりY軸方向に移動可能に支持される直進枠(図示せず)と、から構成されている。マスターフランジ31には、例えば、CCDユニットに含まれるCCD39が取り付けられている。例えば、ズームモータ32はステッピングモータである。
レンズ鏡筒3はさらに、第1レンズ群(図示せず)を保持する第1レンズ枠(図示せず)と、第2レンズ群(図示せず)を保持する第2レンズ枠(図示せず)と、第3レンズ群G3を保持する退避枠としての第3レンズ枠35と、を有している。第1レンズ群は、例えば全体として負のパワーを持つレンズ群であり、被写体からの光を取り込む。第2レンズ群は、例えば全体として正のパワーを持つレンズ群である。第3レンズ群G3は、例えば焦点を調節するための正のパワーを持つフォーカスレンズL3から構成されている。第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群G3により撮像光学系Oが構成されている。
(3.1:固定枠)
固定枠33は、駆動枠34を案内するための部材であり、マスターフランジ31とともにレンズ鏡筒3の固定側の部材を構成している。固定枠33はマスターフランジ31に対して、例えば、ねじなどにより固定されている。固定枠33は主に、主要部を構成する略筒状の固定枠本体33aと、固定枠本体33aに回転可能に支持される駆動ギア33bと、第3レンズ枠35が収容される収容部33fと、から構成されている。
固定枠本体33aは、マスターフランジ31に固定されており、内周側に駆動枠34が配置されている。駆動ギア33bは、ズームモータ32の駆動力を駆動枠34に伝達するための部材であり、固定枠本体33aにより回転可能に支持されている。駆動ギア33bはズームモータ32のギア32aと噛み合っている。固定枠本体33aの内周側には、駆動枠34を案内するための3本の傾斜溝33cおよび3本の回転溝33dと、第1ヘリコイド部33eと、が形成されている。傾斜溝33cは、円周方向に等間隔で配置されており、回転溝33dとつながっている。
収容部33fは、固定枠本体33aからX軸方向に突出する概ね箱形の部分であり、固定枠本体33aと一体成形されている。第3レンズ枠35が駆動枠34の半径方向外側に配置されている状態で、収容部33fには第3レンズ枠35が収容されている。収容部33fには、後述する退避センサ38が固定されている。
(3.2:駆動枠)
駆動枠34は、各レンズ枠(図示せず)を案内するための部材であり、固定枠33の内周側に配置されている。駆動枠34は、概ね筒状の部材であり、固定枠33に対して光軸A回りに回転可能である。駆動枠34の回転軸(第1回転軸)は、光軸Aとほぼ一致している。駆動枠34は主に、固定枠本体33aの内周側に配置される略筒状の駆動枠本体34aから構成されている。
駆動枠本体34aの外周側には3本の突起34dが設けられている。3本の突起34dは、円周方向に等間隔に配置されている。突起34dは、固定枠33の傾斜溝33cおよび回転溝33d内を移動可能である。
駆動枠本体34aの外周側には、ギア部34bと、第2ヘリコイド部34cと、が形成されている。ギア部34bは固定枠33の駆動ギア33bと噛み合っている。これにより、ズームモータ32の駆動力が駆動ギア33bを介して駆動枠34に伝達される。第2ヘリコイド部34cは、固定枠33の第1ヘリコイド部33eと噛み合っている。
第2ヘリコイド部34cのY軸方向端部には、Y軸方向負側に延びる駆動突起34eと、半径方向に貫通する切欠部34fと、が設けられている。駆動突起34eは、第3レンズ枠35を回転駆動するための突起であり、第2ヘリコイド部34cからY軸方向負側に突出している。第3レンズ枠35が挿入位置Q1および退避位置Q2の間を回転する際、レバー部46の先端部46bは、切欠部34fを半径方向に通過する。このため、先端部46bが駆動枠34と干渉しない。
図3に示すように、マスターフランジ31には、沈胴状態において駆動突起34eを収容するための凹部としての収容溝31cが形成されている。駆動突起34eの回転方向への移動量を考慮して、収容溝31cは回転方向に長い。Y軸方向正側から見た場合に、収容溝31cは円弧状である。収容溝31cの幅は、駆動突起34eの半径方向寸法よりも長い。
ズームモータ32からの駆動力により、駆動枠34は光軸A回り(R1方向およびR2方向)に回転駆動される。例えば、沈胴状態から撮影状態に移行する場合は、ズームモータ32により駆動枠34はR1方向に駆動される。この結果、固定枠33の傾斜溝33cに沿って突起34dが移動し、駆動枠34は固定枠33に対して回転しながらY軸方向正側に移動する。撮影状態では、回転溝33dに沿って突起34dが移動し、駆動枠34は固定枠33に対してY軸方向へ移動することなく回転する。撮影状態から沈胴状態に移行する場合は、ズームモータ32により駆動枠34はR2方向に駆動される。この結果、駆動枠34は固定枠33に対して回転しながらY軸方向負側に移動する。
ここで、図5を用いて回転方向における駆動枠34の動作範囲(つまり駆動枠34の回転角度)について説明する。図5は駆動枠34および第3レンズ枠35の動作範囲を示す図である。図5に示す各動作範囲C1〜C3は後述する駆動突起34eを基準としている。
図5に示すように、駆動枠34の動作範囲は、沈胴動作範囲C1と、第1回転動作範囲としての退避駆動範囲C2と、第2回転動作範囲としてのズーム動作範囲C3と、を有している。退避駆動範囲C2およびズーム動作範囲C3は回転動作範囲の一例である。図5に示す各動作範囲C1〜C3は駆動突起34eの位置を基準としている。
沈胴動作範囲C1および退避駆動範囲C2は、レンズ鏡筒3が沈胴状態から撮影状態へ移行する範囲である。沈胴状態とは、レンズ鏡筒3の非使用状態を意味しており、レンズ鏡筒3のY軸方向の寸法が最も短い状態である。撮影状態とは、レンズ鏡筒3の使用状態を意味している。ズーム動作範囲C3は、デジタルカメラ1により撮影が行われる際に使用される範囲であり、より詳細には、ズーム倍率の調節を行う際に駆動枠34が回転する範囲である。
図5に示すように、沈胴動作範囲C1は沈胴位置P1から退避完了位置P2までの駆動枠34の回転動作範囲である。退避駆動範囲C2は退避完了位置P2から広角位置P3までの回転動作範囲である。ズーム動作範囲C3は広角位置P3から望遠位置P4までの回転動作範囲である。沈胴位置P1はレンズ鏡筒3が最も縮んだ状態に対応している。退避完了位置P2は第3レンズ枠35が駆動枠34の半径方向外側に配置されている状態に対応している。広角位置P3はレンズ鏡筒3の広角端に対応している。望遠位置P4はレンズ鏡筒3の望遠端に対応している。駆動突起34eが第3レンズ枠35と接触しないように、広角位置P3では、駆動突起34eと第3レンズ枠35との間には、回転方向に隙間H1が確保されている。
沈胴動作範囲C1では、突起34dが傾斜溝33cにより案内され、駆動枠34が固定枠33に対して光軸Aに沿った方向へ移動しながら回転する。退避駆動範囲C2では、駆動枠34の突起34dが固定枠33の回転溝33dにより案内され、駆動枠34が固定枠33に対して光軸Aに沿った方向へ移動することなく回転する。図3および図5に示すように、退避駆動範囲C2では、駆動突起34eが第3レンズ枠35と回転方向に当接可能である。
ズーム動作範囲C3では、退避駆動範囲C2と同様に、突起34dが回転溝33dにより案内され、駆動枠34が固定枠33に対して光軸Aに沿った方向へ移動することなく回転する。例えば、駆動枠34が回転すると、第1レンズ枠および第2レンズ枠が固定枠33に対して移動する。このように、駆動枠34を回転駆動することで、撮像光学系Oのズーム倍率の調節が可能となる。
(3.3:第3レンズ枠)
図3〜図7を用いて、退避枠としての第3レンズ枠35について説明する。図6は第3レンズ枠35の概略斜視図である。図7は第3レンズ枠35の分解斜視図である。
第3レンズ枠35は、フォーカス調整用のフォーカスレンズL3を支持するための部材であり、フォーカスレンズL3を駆動枠34に対して挿入および退避可能に支持している。具体的には図5に示すように、第3レンズ枠35は、マスターフランジ31に対してY軸方向に移動可能、かつ、回転可能なようにマスターフランジ31に支持されている。第3レンズ枠35は、第2回転軸としての回転軸Bを中心に挿入位置Q1および退避位置Q2の間を回転可能である。回転軸Bは、光軸Aと概ね平行であり、駆動枠34の半径方向外側に配置されている。
挿入位置Q1では、フォーカスレンズL3が撮像光学系Oの有効光路内に挿入されている。挿入位置Q1では、第3レンズ枠35はマスターフランジ31に設けられたストッパ31bに当接している。これにより、挿入位置Q1での第3レンズ枠35の位置決めが行われている。
一方、退避位置Q2では、後述する回転軸Jが駆動枠34の半径方向外側に配置されている。しかし、第3レンズ枠35は駆動枠34の半径方向外側に完全に退避しておらず、Y軸方向から見た場合に、第3レンズ枠35の一部が駆動枠34と重なり合っている。このため、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されている場合、第3レンズ枠35に対して駆動枠34がY軸方向負側に移動すると、駆動枠34は第3レンズ枠35とY軸方向に当接する。退避位置Q2では、フォーカスレンズL3が撮像光学系Oの有効光路内に挿入されていないため、フォーカスレンズL3が撮像光学系Oの一部として機能しない。
図3〜図6に示すように、第3レンズ枠35は、第1部材41と、第2部材42と、を有している。第1部材41は、回転軸B回りに回転可能かつY軸方向へ移動可能なようにマスターフランジ31により支持されている。第2部材42は第3回転軸としての回転軸J回りに回転可能なように第1部材41により支持されている。例えば図5に示すように、回転軸Jは回転軸Bと直交している。このため、回転軸Jは回転軸Bに直交する面内を回転軸B回りに移動可能である。第2部材42には、第3レンズ群G3のフォーカスレンズL3が固定されている。これらの構成により、第2部材42およびフォーカスレンズL3はマスターフランジ31に対して回転軸BおよびJ回りに回転可能である。
図6および図7に示すように、第1部材41は、回転軸Bに沿って延びる第1軸受部43と、回転軸Jに沿って延びる第2軸受部49と、を有している。第1軸受部43にはマスターフランジ31に設けられたシャフト31aが挿入されている。第2軸受部49は、第1軸受部43の外周部から回転軸Bに垂直な方向へ突出しており、第1ストッパ部49aおよび孔42bを有している。第1ストッパ部49aにより第1部材41に対する第2部材42の位置決めが行われる。孔42bには後述するシャフト部45aが挿入される。
図6および図7に示すように、第2部材42は、第2部材本体44と、リブ47と、レバー部46と、を有している。第2部材本体44は、第2部材本体44の主要部を構成する部分であり、Y軸に概ね垂直に配置された板状の部分である。第2部材本体44は、駆動突起34eが回転方向に当接および摺動可能な第1摺動部44aを有している。Y軸方向から見た場合、第1摺動部44aは湾曲している部分を含んでいる。具体的には図8に示すように、第1摺動部44aは、直線状の第3摺動部E1と、円弧状の第4摺動部E2と、を有している。第3レンズ枠35が挿入位置Q1から退避位置Q2へ回転する際には、主に第3摺動部E1が駆動突起34eと摺動する。駆動突起34eが退避完了位置P2に配置されている状態で、第4摺動部E2のフォーカスレンズL3側の端部は駆動突起34eと当接している。
第2部材本体44の一端にはフォーカスレンズL3が固定されている。第2部材本体44の他端(第1部材41側の端部)には支持補強部45が一体で設けられている。支持補強部45は回転軸Jに沿って延びるシャフト部45aを有している。シャフト部45aは、第1部材41の孔42bに挿入されている。これにより、第2部材42が第1部材41に対して回転軸J回りに回転可能となる。
第2部材本体44はリブ47により補強されている。具体的には、リブ47は、第2部材本体44よりも薄い板状の部分であり、第2部材本体44の第1摺動部44aと同じ側に設けられている。駆動突起34eがリブ47と接触しないように、駆動突起34eとリブ47との間にはY軸方向に隙間が確保されている。
第2部材本体44の他端にはレバー部46が設けられている。レバー部46は、回転軸Jに垂直な方向へ延びる板状の部分であり、第2部材42に外力が作用していない状態(例えば、図3〜図7に示す状態)において、全体的にY軸方向正側に向かって湾曲している。具体的には図6および図7に示すように、レバー部46は、レバー部本体46aと、レバー部本体46aの端部に設けられた先端部46bと、を有している。レバー部本体46aは回転軸Jに垂直な方向に延びている。図3〜図7に示す状態において、先端部46bはレバー部本体46aの端部からY軸方向正側に延びている。レバー部本体46aおよび先端部46bには第2摺動部46cが形成されている。第2摺動部46cは駆動枠34と摺動する部分である。回転軸Jに沿った方向から見た場合、第2摺動部46cは湾曲している部分を有している。
挿入位置Q1では、レバー部46は駆動枠34の半径方向外側に配置されている。退避位置Q2では、レバー部46は駆動枠34の半径方向内側に配置されている。第3レンズ枠35が駆動枠34にY軸方向に接近すると、第1摺動部44aが駆動突起34eと当接可能となるが、一方で、レバー部46の先端部46bが駆動枠34の第2ヘリコイド部34cと回転方向に接触する。このため、前述のように、駆動枠34には切欠部34fが設けられている。
レバー部46には回転軸Jに沿って突出する第2ストッパ部48が設けられている。第2ストッパ部48は、第1部材41の第1ストッパ部49aに形成された当接面49cと回転軸J回りに当接可能である。図3および図6に示すように、第2ストッパ部48が当接面49cに当接している状態では、フォーカスレンズL3の光軸DがY軸および光軸Aに概ね平行である。第2ストッパ部48および第1ストッパ部49aにより、第1部材41に対する第2部材42の位置決めが行われている。
図7に示すように、支持補強部45には第1スプリング支持部45bが設けられている。第1スプリング支持部45bはレバー部46と反対側に突出している。後述するように、第1スプリング支持部45bにはスプリング37の第1端部37aが引っかけられている。
以上に述べた構成により、第3レンズ枠35およびフォーカスレンズL3はマスターフランジ31および固定枠33に対して回転軸B回りに回転可能となる。また、第2部材42はマスターフランジ31および固定枠33に対して回転軸J回りに回転可能となる。
ここで、図9および図10を用いて第3レンズ枠35の位置決めおよびトルクを付与する構成について説明する。図9(a)および(b)はY軸方向における第3レンズ枠35の動作範囲を示す図である。図9(a)は第3レンズ枠35の第1位置U1の状態を示す図である。図9(b)は第3レンズ枠35の第2位置U2の状態を示す図である。図10および図11はスプリング37の配置図である。
図9に示すように、第3レンズ枠35は、第1位置U1から第2位置U2までY軸方向に移動可能である。第1位置U1から第2位置U2までの使用範囲Uは、撮像光学系Oのフォーカス調整のために第3レンズ枠35がY軸方向に駆動される範囲である。第1位置U1では、第3レンズ枠35が駆動枠本体34aにY軸方向に近接している。図9に示すように、第1位置U1では駆動突起34eの少なくとも一部が第3レンズ枠35の第2部材本体44と回転方向に重なり合っている。このため、第3レンズ枠35が第1位置U1に配置されている場合、第3レンズ枠35は駆動突起34eと回転方向に当接可能である。
図10および図11に示すように、第3レンズ枠35はスプリング37によりマスターフランジ31に弾性的に連結されている。具体的には、スプリング37は、いわゆる引張ばねであり、第1端部37aおよび第2端部37bを有している。第1端部37aは、第2部材本体44の第1スプリング支持部45bに引っかけられている。第2端部37bは、マスターフランジ31の第2スプリング支持部31gに引っかけられている。第3レンズ枠35が挿入位置Q1に配置されている状態で、スプリング37の長さは自由長よりも長い。このため、挿入位置Q1および退避位置Q2の間の退避範囲C4において、第3レンズ枠35には常に、スプリング37により回転軸B回りにトルクT1が付与されている。
また、図11(a)に示すように、第3レンズ枠35が第2位置U2に配置されている状態で、スプリング37の長さは自由長よりも長い。このため、第3レンズ枠35には常に、スプリング37によりY軸方向負側へ荷重Fが付与されている。
図3に示すように、マスターフランジ31のモータ固定部31fには第2アクチュエータとしてのフォーカスモータ36が固定されている。フォーカスモータ36は、例えばステッピングモータであり、外周部にねじ山が形成されたシャフト36bを有している。シャフト36bには駆動部材としてのナット36aが螺合している。マスターフランジ31に対するナット36aの回転は、モータ固定部31fにより規制されている。このため、シャフト36bがナット36aに対して回転することにより、ナット36aはマスターフランジ31に対して回転することなくY軸方向に移動する。
ナット36aは、第1軸受部43のY軸方向負側に配置されており、第1軸受部43をY軸方向正側に押圧している。言い換えると、使用範囲Uにおいて、スプリング37により第1軸受部43はナット36aに押し付けられている。このため、ナット36aがY軸方向に移動すると、それに伴い第3レンズ枠35もY軸方向に移動する。このように、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35のY軸方向の位置を調節できる。
さらに、図11(b)に示すように、第2部材42が第1回転位置V1(フォーカスレンズL3の光軸Dが光軸Aに概ね平行となる状態、例えば、図3〜図7に示す状態)の場合に、スプリング37の長さは自由長よりも長い。このため、第3レンズ枠35の第2部材42には常に、スプリング37により回転軸J回りのR6方向にトルクT2が付与されている。トルクT2により第2部材42の第2ストッパ部48が第1部材41の第1ストッパ部49aに押し付けられる。このため、第1部材41に対して第2部材42は第1回転位置V1で位置決めされる。後述するように、第2部材42のレバー部46が駆動枠34によりY軸方向負側に押されると、トルクT2に逆らいながら、第2部材42は第1部材41に対してR5方向に回転する。この結果、第2部材42は第1回転位置V1から第2回転位置V2まで回転駆動される。
挿入位置Q1では、第3レンズ枠35はトルクT1によりストッパ31bに押し付けられている。ストッパ31bにより、使用状態におけるフォーカスレンズL3の位置決めが行われる。図5に示すように、第3レンズ枠35がストッパ31bに当接している状態では、フォーカスレンズL3の光軸Dが撮像光学系Oの光軸Aとほぼ一致している。これにより、撮影時においてデジタルカメラ1の姿勢が変化しても、マスターフランジ31に対するフォーカスレンズL3の回転方向の位置が安定し、フォーカス調節の精度が低下しない。
図5に示すように、駆動枠34がR2方向に回転すると、駆動突起34eが第3レンズ枠35に当接し、駆動突起34eにより第3レンズ枠35がR3方向へ押される。この結果、トルクTに逆らいながら第3レンズ枠35がR3方向へ回転する。このとき、駆動突起34eは第2部材42の第1摺動部44aと摺動する。駆動枠34がR1方向へ回転すると、トルクT1により第3レンズ枠35は駆動突起34eに押し付けられた状態で、R4方向へ回転する。第3レンズ枠35がストッパ31bに当接すると、第3レンズ枠35の回転は停止する。
(3.4:退避センサ)
図3に示すように、レンズ鏡筒3は、退避センサ38と、制御部10(図12)と、をさらに有している。
退避センサ38は、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かを検出するためのセンサであり、固定枠33の収容部33fに固定されている。退避センサ38は、例えばフォトセンサである。退避センサ38の位置は第3レンズ枠35の退避位置Q2を基準に設定されている。具体的には、第3レンズ枠35が退避位置Q2周辺に配置されている状態で、退避センサ38が第3レンズ枠35(より詳細には、第2部材42の支持補強部45)とY軸方向に向かい合うように、退避センサ38の位置は決定されている。退避センサ38により第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かを検出することができる。退避センサ38からの検出信号は制御部10に送信される。
(3.5:制御部)
図12に制御部10のブロック図を示す。制御部10は、例えば、ズームモータ32、フォーカスモータ36、退避センサ38、CCD39、液晶モニタ8および画像記録部9に対して電気的に接続されており、各部の動作を制御する。
具体的には図12に示すように、制御部10は主に、ズームモータ駆動部11と、フォーカスモータ駆動部12と、CCD駆動部13と、液晶モニタ駆動部14と、記録駆動部15と、制御部本体16と、を有している。制御部本体16は、ズームモータ駆動部11、フォーカスモータ駆動部12、CCD駆動部13、液晶モニタ駆動部14および記録駆動部15と電気的に接続されている。
制御部本体16は、CPU、ROMおよびRAMを有しており、各駆動部を介して各部の動作を制御している。例えば、ROMに格納されているプログラムがCPUに読み込まれることにより、制御部本体16は様々な機能を実現し得る。制御部本体16では、退避センサ38からの検出信号により、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かを判定する機能、その判定結果に基づいてズームモータ駆動部11およびフォーカスモータ駆動部12への制御パルスを生成する機能、送信した制御パルスから駆動枠34の回転角度および第3レンズ枠35のY軸方向の位置を記憶する機能などが実現されている。
ズームモータ駆動部11は、制御部本体16からの制御パルスに応じてズームモータ32を駆動する。フォーカスモータ駆動部12は、制御部本体16からの制御パルスに応じてズームモータ32を駆動する。制御部本体16で生成される制御パルスのパルス数および周波数により、ズームモータ32およびフォーカスモータ36の回転角度および回転速度が決定される。
CCD駆動部13は、制御部本体16からの命令に応じてCCD39を駆動する。液晶モニタ駆動部14は、制御部本体16からの命令に応じて液晶モニタ8を駆動する。
〔4:デジタルカメラの動作〕
図1〜図16を用いて、デジタルカメラ1の動作について説明する。ここでは、駆動枠34および第3レンズ枠35の動作を中心に説明する。図13および図14は駆動枠34および第3レンズ枠35の動作説明図である。図13(a)は駆動枠34がズーム動作範囲C3にある状態を示している。図13(b)および図14(a)は駆動枠34が退避駆動範囲C2にある状態を示している。図14(b)は駆動枠34が沈胴動作範囲C1にある状態を示している。図15は駆動枠34および第3レンズ枠35のY軸方向の位置関係を示す図である。図16は電源スイッチ6をONからOFFに切り換えた場合のレンズ鏡筒3の動作フロー図である。
(4.1:撮影状態での動作)
デジタルカメラ1が撮影状態(電源スイッチ6がON状態)の場合、駆動枠34はズーム動作範囲C3内でマスターフランジ31に対して回転可能である。具体的には、ズーム調節レバー7が操作された方向に応じて、ズームモータ32により駆動枠34が回転駆動される。例えば、ズーム調節レバー7が望遠側に操作された場合、ズームモータ32により駆動枠34はR1方向に回転駆動される。ズーム調節レバー7が広角側に操作された場合、ズームモータ32により駆動枠34はR2方向に回転駆動される。このとき、制御部本体16からズームモータ駆動部11へ送信される制御パルスにより、駆動枠34の回転動作範囲はズーム動作範囲C3内に制限されている。
ズーム動作範囲C3では、突起34dが回転溝33dにより案内される。このため、駆動枠34は、固定枠33に対して光軸Aに沿った方向へ移動することなく、固定枠33に対して回転する。
固定枠33に対して駆動枠34が回転すると、例えば、第1レンズ枠(図示せず)および第2レンズ枠(図示せず)がカム溝に案内されて固定枠33に対してY軸方向に移動する。これにより、撮像光学系Oのズーム倍率を所定の範囲内で調節することができる。
レリーズボタン4が押されると、例えば、焦点検出部(図示せず)によりデフォーカス量が検出される。制御部10において検出されたデフォーカス量が許容値の範囲内であるか否かが判断される。デフォーカス量が許容値の範囲を超えていれば、デフォーカス量が許容値の範囲内に収まるように、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35がY軸方向へ駆動される。
このとき、フォーカスモータ36によりナット36aがY軸方向正側に駆動され、ナット36aとともに第3レンズ枠35がY軸方向正側に移動する。図5に示すように、駆動突起34eと第3レンズ枠35のレンズ枠本体35aとの間には、回転方向に隙間H1が確保されている。このため、第3レンズ枠35が第1位置U1まで移動しても、第3レンズ枠35は駆動突起34eと干渉しない。デフォーカス量の検出および第3レンズ枠35の駆動が繰り返されることで、デフォーカス量が許容値の範囲内に収まる。
デフォーカス量が許容値の範囲内に収まると、所定の露光時間だけシャッタ(図示せず)が開き、撮像光学系Oを介して被写体の光学像がCCD39に入射する。CCD39およびCCD駆動部13により被写体の光学像が電気信号に変換され、光学像に対応する電気信号が画像記録部9に記録される。
(4.2:電源OFF時の動作)
電源スイッチ6がONからOFFに切り換えられると、レンズ鏡筒3の沈胴動作が開始される。具体的には図16に示すように、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35が第1位置U1まで駆動され、それと同時に、ズームモータ32により駆動枠34が広角位置P3までR2方向へ回転駆動される(S1)。第3レンズ枠35および駆動枠34の駆動が完了すると、ズームモータ32により駆動枠34が退避完了位置P2までR2方向へ回転駆動される(S2)。
駆動枠34が広角位置P3から退避完了位置P2まで回転すると、駆動突起34eにより第3レンズ枠35は挿入位置Q1から退避位置Q2までR3方向に回転駆動される。具体的には図13に示すように、駆動枠34が広角位置P3からR2方向に回転すると、駆動突起34eが第3レンズ枠35と回転方向に当接する(図13(a))。より詳細には、駆動突起34eが第3摺動部E1と回転方向に当接する。駆動枠34がさらにR2方向に回転すると、第3レンズ枠35が駆動突起34eにより回転方向へ押され、第3レンズ枠35がトルクT1に逆らいながらR3方向に回転する(図13(b))。このとき、レバー部46の先端部46bが駆動枠34の切欠部34fを通過し、レバー部46が駆動枠34の半径方向外側から内側へ移動する。このように、切欠部34fを設けることで、第3レンズ枠35が挿入位置Q1および退避位置Q2の間を回転する際に、レバー部46が駆動枠34と接触するのを防止できる。
駆動枠34がさらに回転すると、第3レンズ枠35が退避位置Q2までR3方向に回転する(図14(a))。第3レンズ枠35が挿入位置Q1から退避位置Q2まで導かれる際、駆動突起34eは第3摺動部E1および第4摺動部E2と摺動する。
退避位置Q2では、第3レンズ枠35の回転軸Jは駆動枠34の半径方向外側に配置されているが、第3レンズ枠35の一部(第2部材42の一部)は駆動枠34と重なり合っている。具体的には、退避位置Q2では、第2部材42のレバー部46およびリブ47などが駆動枠34と重なり合っている。
駆動枠34が退避完了位置P2まで回転駆動されている間、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かが制御部本体16により監視される。具体的には、退避センサ38からの検出信号に基づいて、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かが制御部本体16により判定される(S3)。
制御部本体16により第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されていると判定された場合、ズームモータ32により駆動枠34が沈胴位置P1までR2方向へさらに回転駆動される(S4)。
沈胴動作範囲C1では、駆動枠34は固定枠33に対してR2方向に回転しながらY軸方向負側(固定枠33に接近する方向)に移動する。この結果、駆動枠34がレバー部46(より詳細には、第2摺動部46c)とY軸方向に当接し、レバー部46は駆動枠34によりY軸方向に押される(図15(a)、(b))。このとき、回転軸Jが駆動枠34の半径方向外側に配置されているため、駆動枠34によりレバー部46がY軸方向負側に押されると、トルクT2に逆らいながら第2部材42がR5方向に回転する(図15(b))。このとき、第2摺動部46cは駆動枠34の第2ヘリコイド部34cと摺動する。
駆動枠34がさらにY軸方向負側へ移動すると、第2部材42のR5方向への回転が進む。駆動枠34が沈胴位置P1(図5)まで回転すると、駆動枠34のY軸方向負側への移動が停止する。このとき、図17(a)および(b)に示すように、マスターフランジ31に形成された収容溝31cに駆動突起34eが収容される。これにより、沈胴状態におけるレンズ鏡筒3の軸方向寸法を短縮できる。駆動枠34が沈胴位置P1の状態では、レバー部46の先端部46bが第2ヘリコイド部34cと概ね駆動枠34の半径方向に当接する(図15(c))。これにより、第2部材42の第2部材本体44がY軸に平行な第2回転位置V2で、第2部材42の姿勢が保持される。
一方、制御部本体16により第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されていないと判定された場合、第3レンズ枠35が駆動枠34により退避位置Q2へ正常に駆動されていない。第3レンズ枠35が退避位置Q2へ正常に駆動されていない場合、回転軸Jが駆動枠34の半径方向外側に配置されていないことが予想される。この状態で駆動枠34がさらにR2方向へ回転駆動されると、駆動枠34が回転しながらY軸方向負側へ移動し、第3レンズ枠35と衝突する。このとき、回転軸Jが駆動枠34の半径方向外側に配置されていなければ、第2部材42が回転軸J回りに回転せず、第3レンズ枠35および駆動枠34が破損する。
この場合、第3レンズ枠35を正常に退避位置Q2へ駆動するために、例えば、第3レンズ枠35および駆動枠34の位置が初期化される。具体的には、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35が第2位置U2までY軸方向負側へ駆動される(S5)。第3レンズ枠35が第2位置U2に配置されている状態で、ズームモータ32により駆動枠34が広角位置P3までR1方向へ回転駆動される(S6)。駆動枠34が広角位置P3の状態で、第3レンズ枠35が第1位置U1までY軸方向正側へ駆動される(S7)。その後、第3レンズ枠35が退避位置Q2へ正常に駆動されるまで、ステップS2から前述の動作が繰り返される。
(4.3:電源ON時の動作)
電源スイッチ6がOFFからONに切り換えられると、各部に電源が供給され、ズームモータ32により駆動枠34が回転駆動される。具体的には、沈胴動作範囲C1では、駆動枠34がR1方向へ駆動され、駆動枠34が固定枠33に対してY軸方向正側へ移動しながら回転する。このとき、トルクT2によりレバー部46は駆動枠34に押し付けられている。このため、レバー部46は駆動枠34と摺動しながら駆動枠34とともにY軸方向正側へ移動する。それに伴い、第2部材42がR6方向へ回転する。退避完了位置P2まで駆動枠34が回転すると、駆動枠34のY軸方向正側への移動は停止する。第2部材42の第2ストッパ部48が第1ストッパ部49aに当接するため、第2部材42は第1回転位置V1で停止する。
退避完了位置P2から、駆動枠34はさらにR1方向へ回転駆動される。退避駆動範囲C2では、駆動枠34は固定枠33に対してY軸方向へ移動することなく回転する。このため、第1摺動部44aが駆動突起34eと半径方向に当接した状態で、駆動枠34がR1方向へ回転する。この結果、図14(a)、図13(b)および図13(c)のように駆動枠34および第3レンズ枠35が回転する。駆動枠34は広角位置P3で停止する。これらの動作により、デジタルカメラ1は撮影状態となる。
〔効果〕
デジタルカメラ1およびレンズ鏡筒3により得られる効果は以下の通りである。
(1)
このレンズ鏡筒3では、第3レンズ枠35が回転軸B回りに退避位置Q2まで回転可能である。それに加えて、第1部材41に対して第2部材42が回転軸J回りに回転可能である。このため、沈胴状態での第3レンズ枠35の収容スペースを駆動枠34の半径方向内側に設ける必要がなく、駆動枠34の半径方向外側に第3レンズ枠35およびフォーカスレンズL3を効率よく配置することができる。これにより、光軸Aに沿った方向および光軸Aに垂直な方向における鏡筒の寸法を短縮することが可能となる。すなわち、この鏡筒では小型化が可能となる。
(2)
このレンズ鏡筒3では、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されている状態で、駆動枠34の光軸Aに沿った方向への動作を利用して第2部材42が回転軸J回りに回転駆動される。これにより、第2部材42を回転駆動するためのアクチュエータとしてズームモータ32を利用でき、簡素な構造により第2部材42の駆動を実現できる。
(3)
このレンズ鏡筒3では、第2部材42のレバー部46が駆動枠34とY軸方向に当接可能であるため、駆動枠34の動作を利用して第2部材42を回転軸J回りに容易に回転駆動できる。
また、駆動枠34に切欠部34fが設けられているため、第3レンズ枠35が挿入位置Q1および退避位置Q2の間を回転する際に、レバー部46の先端部46bが駆動枠34と接触するのを防止できる。
さらに、レバー部46の先端部46bがレバー部本体46aよりもY軸方向に突出しており、先端部46bが第2ヘリコイド部34cと半径方向に当接している状態で、第2部材42の第2部材本体44が光軸Aと概ね平行である。このため、駆動枠34の半径方向外側に第3レンズ枠35を効率よく配置することができる。
(4)
このレンズ鏡筒3では、R4方向へのトルクT1が第3レンズ枠35(より詳細には第1部材41)に付与されている。このため、例えば、駆動枠34の駆動突起34eにより第3レンズ枠35が回転駆動される際に、第3レンズ枠35の位置が安定する。また例えば、挿入位置Q1においては、第3レンズ枠35がストッパ31bに押し付けられる。これにより、撮影状態における第3レンズ枠35の位置が安定する。
また、このレンズ鏡筒3では、R6方向へのトルクT2が第2部材42に付与されており、トルクT2により第2ストッパ部48が第1ストッパ部49aに押し付けられる。このため、第1部材41に対する第2部材42の位置が安定する。
さらに、トルクT1、T2および荷重Fが1つのスプリング37により実現されているため、構造の簡素化が可能となる。
(5)
このレンズ鏡筒3では、駆動突起34eが第3レンズ枠35と当接可能な退避駆動範囲C2と、駆動突起34eが第3レンズ枠35と当接不能なズーム動作範囲C3と、が設けられている。このため、ズーム動作範囲C3において駆動枠34が回転しても、駆動突起34eが第3レンズ枠35に干渉しない。これにより、第3レンズ枠35のY軸方向の動作可能範囲全体を使用範囲Uとして利用することができ、フォーカスの調整幅を大きく確保することが可能となる。また、第3レンズ枠35の動作範囲を余分に確保する必要がないため、レンズ鏡筒3の小型化が可能となる。
(6)
このレンズ鏡筒3では、退避位置Q2において第3レンズ枠35が固定枠33の収容部33fに収容される。これにより、退避位置Q2でフォーカスレンズL3にほこりなどが付着するのを防止でき、撮像光学系Oの光学性能の劣化を防止できる。
(7)
このレンズ鏡筒3では、沈胴位置P1において駆動突起34eがマスターフランジ31の収容溝31cに収容される。このため、レンズ鏡筒3のさらなる小型化が可能となる。
(8)
このレンズ鏡筒3では、第3レンズ枠35を検出する退避センサ38が設けられている。このため、第3レンズ枠35の動作不良を検出することができ、第3レンズ枠35および駆動枠34の破損を防止できる。
(9)
このレンズ鏡筒3では、第3レンズ群G3がフォーカス調節用のレンズ群である。フォーカス調節用のレンズ群は、他のレンズ群に比べて、外径が小さく、レンズ群を構成するレンズの枚数が少ない傾向にある。このため、他のレンズ群に比べて、駆動枠34の半径方向外側へレンズ群を退避させる構成を容易に実現できる。
(10)
このように、レンズ鏡筒3の小型化に伴い、デジタルカメラ1の小型化を実現できる。特に、レンズ鏡筒3のY軸方向の寸法が短縮されるため、デジタルカメラ1の薄型化が可能となる。
<第2実施形態>
〔1.構成〕
前述の第1実施形態では、回転方向における駆動枠34の動作範囲が、沈胴動作範囲C1、退避駆動範囲C2およびズーム動作範囲C3を有している。しかし、駆動枠34の動作範囲は、これらの構成に限定されない。例えば、退避駆動範囲C2およびズーム動作範囲C3が1つの回転動作範囲であってもよい。
具体的には図18に示すように、第2実施形態に係るレンズ鏡筒では、例えば、駆動枠34の動作範囲が沈胴動作範囲C11およびズーム動作範囲C12から構成されている。前述の第1実施形態に比べて、退避駆動範囲C2がズーム動作範囲C12に含まれており、退避駆動範囲C2が省略されている。このため、沈胴動作範囲C11では、駆動枠34は固定枠33に対して回転しながらY軸方向へ移動し、ズーム動作範囲C12では、駆動枠34は固定枠33に対してY軸方向へ移動することなく回転する。ズーム動作範囲C3と同様に、ズーム動作範囲C12はズーム倍率の調節に用いられる。ズーム動作範囲C12は広角位置P12および望遠位置P13の間の回転動作範囲である。例えば、ズーム動作範囲C12の広角位置P12は、第1実施形態の退避完了位置P2に対応している。ズーム動作範囲C12の望遠位置P13は、第1実施形態の広角位置P3に対応している。
この場合、ズーム動作範囲C12において駆動突起34eが第3レンズ枠35と干渉するため、ズーム倍率を調節しながらフォーカスを調節することができない。このため、図19に示すように、第3レンズ枠35のY軸方向の動作範囲が、第1動作範囲U14と第2動作範囲V15とから構成されている。
第1動作範囲U14は、第1位置U11および第2位置U12の間の動作範囲であり、第3レンズ枠35の退避動作の際に使用される。このため、第1動作範囲U14は、第3レンズ枠35が駆動突起34eと当接可能な範囲を含んでいる。
第2動作範囲U15は、第2位置U12および第3位置U13の間の動作範囲であり、フォーカス調節の際に使用される。このため、第2動作範囲U15では、第3レンズ枠35が駆動突起34eよりもY軸方向負側に配置されており、第3レンズ枠35が駆動突起34eと当接不能である。
駆動枠34が沈胴動作範囲C11に配置されている場合、制御部10はフォーカスモータ36による第3レンズ枠35の動作範囲を第1動作範囲U14内に制限する。より詳細には、この場合、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35は第1位置U11に保持される。一方、駆動枠34がズーム動作範囲C12に配置されている場合、制御部10はフォーカスモータ36による第3レンズ枠35の動作範囲を第2動作範囲U15内に制限する。
〔2.動作〕
図20を用いて、第2実施形態に係るレンズ鏡筒の動作について説明する。図20は第2実施形態に係るレンズ鏡筒の動作フロー図である。
(2.1:撮影状態での動作)
本実施形態の場合、ズーム動作範囲C12において駆動突起34eが第3レンズ枠35と当接する可能性がある。このため、駆動枠34がズーム動作範囲C12に配置されている場合、制御部10により第3レンズ枠35の動作範囲は第2動作範囲U15内に制限される。これにより、ズーム倍率の調節時に駆動突起34eが第3レンズ枠35に干渉するのを防止できる。
(2.2:電源OFF時の動作)
本実施形態の場合、望遠位置P13が第3レンズ枠35の駆動を開始する位置に相当する。このため、駆動枠34が望遠位置P13までR1方向に回転駆動される(S101)。次に、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35が第1位置U11まで駆動される(S102)。第3レンズ枠35および駆動枠34の駆動が完了すると、ズームモータ32により駆動枠34が広角位置P12(退避完了位置)までR2方向へ回転駆動される(S103)。これにより、第3レンズ枠35が駆動突起34eと回転方向に当接し、駆動枠34により第3レンズ枠35が退避位置Q2まで回転駆動される。
第1実施形態と同様に、駆動枠34が広角位置P12まで回転駆動されている間、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かが制御部本体16により監視される。具体的には、退避センサ38からの検出信号に基づいて、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かが制御部本体16により判定される(S104)。
制御部本体16により第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されていると判定された場合、ズームモータ32により駆動枠34が沈胴位置P11までR2方向へさらに回転駆動される(S105)。
一方、制御部本体16により第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されていないと判定された場合、第3レンズ枠35が駆動枠34により退避位置Q2へ正常に駆動されていない。この場合、第3レンズ枠35を正常に退避位置Q2へ駆動するために、前述の第1実施形態と同様に、第3レンズ枠35および駆動枠34の位置が初期化される。具体的には、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35が第2位置U12までY軸方向負側へ駆動される(S106)。第3レンズ枠35が第2位置U2に配置されている状態で、ズームモータ32により駆動枠34が望遠位置P13までR1方向へ回転駆動される(S107)。駆動枠34が望遠位置P13の状態で、第3レンズ枠35が第1位置U11までY軸方向正側へ駆動される(S108)。その後、第3レンズ枠35が退避位置Q2へ正常に駆動されるまで、ステップS103から前述の動作が繰り返される。
(2.3:電源ON時の動作)
電源スイッチ6がOFFからONに切り換えられると、各部に電源が供給され、ズームモータ32により駆動枠34が回転駆動される。本実施形態の場合、ズームモータ32により駆動枠34は望遠位置P13までR1方向へ回転駆動される。その際、第3レンズ枠35が退避位置Q2から挿入位置Q1までR4方向に回転する。駆動枠34が望遠位置P13まで回転すると、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35が第2位置U12までY軸方向負側に駆動される。これらの動作により、デジタルカメラ1は撮影状態となる。
〔3.効果〕
以上のように、第2実施形態に係るレンズ鏡筒では、退避駆動範囲C2が省略されているため、駆動枠34の回転角度が第1実施形態に比べて小さくなる。このため、第3レンズ枠35を退避させるために余分に駆動枠34を回転させる必要がなくなる。これにより、沈胴動作の時間を短縮することができるとともに、消費電力が低減される。
また、駆動枠34がズーム動作範囲C12に配置されている場合に、制御部10により第3レンズ枠35の動作範囲は第2動作範囲U15内に制限される。これにより、ズーム倍率の調節時に駆動突起34eが第3レンズ枠35に干渉するのを防止できる。
<第3実施形態>
前述の第1および第2実施形態では、第3レンズ枠35の回転軸B回りの回転駆動が駆動枠34およびズームモータ32により実現されている。しかし、フォーカスモータ36により第3レンズ枠35が回転駆動される構成も考えられる。図21は第2実施形態に係る第3レンズ枠135の斜視図である。図22は第1軸受部143の動作説明図である。
図21および図22に示すように、この第3レンズ枠135は、第1軸受部143に支持面143aと、動作変換部としての案内面143bと、が形成されている。支持面143aは、Y軸方向負側を向く面であり、第3レンズ枠135をY軸方向に駆動する際にナット36aがY軸方向に当接する。案内面143bは、ナット36aのY軸方向への動作を第3レンズ枠135の回転動作に変換するための面である。具体的には、案内面143bは、支持面143aに対して傾斜しており、回転軸B回りに螺旋状に形成されている。第3レンズ枠135を回転軸B回りに回転駆動する際に、フォーカスモータ36によりナット36aが案内面143bにY軸方向負側へ押し付けられる。
図22(a)に示すように、フォーカス調節時には、フォーカスモータ36のナット36aは、支持面143aとY軸方向に当接しており、支持面143aを介して第3レンズ枠135をY軸方向に支持している。第3レンズ枠135にはスプリング37によりY軸方向負側の荷重Fが付与されている。このため、ナット36aのY軸方向の動作に伴い第3レンズ枠135はY軸方向へ移動する。
図22(b)に示すように、シャフト31aの根元には、シャフト31aよりも外径が大きい規制部としての支持部131dが設けられている。支持部131dに第3レンズ枠135の第1部材141が当接すると、第3レンズ枠135の移動は停止する。ナット36aがY軸方向負側にさらに移動すると、ナット36aが案内面143bに当接し、ナット36aが案内面143bをY軸方向負側に押圧する。この結果、案内面143bによりナット36aからの荷重が回転軸B回りのトルクに変換され、このトルクがスプリング37により第3レンズ枠135に対して付与されているトルクT2を超えると、第1部材141が回転軸B回りに回転し始める。さらにナット36aがY軸方向負側に移動すると、案内面143bに沿って第1部材41の回転が進行し、第3レンズ枠135がR3方向へ回転する。
このように、第1軸受部143の形状を変更することで、フォーカスモータ36により第3レンズ枠135を挿入位置Q1および退避位置Q2の間で回転軸B回りに回転駆動できる。この結果、挿入位置Q1から退避位置Q2へ駆動枠34により第3レンズ枠135を駆動する必要がなくなる。このため、駆動枠34の動作範囲として退避駆動範囲C2が不要となる。また、駆動突起34eおよび切欠部34fが不要となる。すなわち、構造の簡素化が可能となる。
<他の実施形態>
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
(1)
第3レンズ枠35の形状は、前述の実施形態に限定されない。例えば、前述のレバー部46は全体として湾曲している。しかし、レバー部46の形状はこれに限定されない。例えば、レバー部46がレバー部本体46aのみを有している場合、あるいは、レバー部46の第2摺動部46cが回転軸Bに直交する面に対して傾斜している場合などが考えられる。これらの場合であっても、前述の実施形態と同様に、レンズ鏡筒3の小型化が可能となる。
また、前述の実施形態では、駆動突起34eが当接する第1摺動部44aは第2部材42に設けられている。しかし、第1摺動部44aが第1部材41に設けられていてもよいし、第1部材41および第2部材42に設けられていてもよい。
(2)
駆動突起34eの配置および形状は前述の実施形態に限定されない。例えば、前述の実施形態では、駆動突起34eは第2ヘリコイド部34cよりも半径方向外側へ突出していない。しかし、駆動突起34eと第2ヘリコイド部34cとの位置関係は、前述の実施形態に限定されない。例えば、駆動突起34eが第2ヘリコイド部34cよりも半径方向外側に突出していてもよい。
(3)
前述の実施形態では、スプリング37によりトルクT1、T2および荷重Fが第3レンズ枠35に付与されている。しかし、複数の弾性部材によりトルクT1、T2および荷重Fが実現されてもよい。
(4)
退避センサ38は前述の実施形態に限定されない。例えば、第3レンズ枠35が退避位置Q2に配置されているか否かを検出できるセンサであれば、退避センサ38は非接触式の近接センサなどであってもよいし、接触式センサであってもよい。また、取り付け位置は収容部33fに限定されない。
また、退避センサ38が利用されているレンズ鏡筒3の動作は、前述の動作に限定されない。例えば、第1実施形態の場合、ステップS5およびS6の順番が入れ替わってもよいし、ステップS5およびS6が同時に開始されてもよい。第2実施形態の場合、ステップS106およびS107の順番が入れ替わってもよいし、ステップS106およびS107が同時に開始されてもよい。
(5)
前述の実施形態では、光学系として撮像光学系Oを例に、光学素子としてフォーカスレンズL3を例に、説明している。しかし、光学系および光学素子は前述の実施形態に限られない。例えば、光学系は、少なくとも1つの光学素子が含まれていればよい。光学素子は光学材料からなる光学部品であればよい。光学素子としては、レンズ以外に、例えば、プリズム、ミラーおよびフィルタなどが挙げられる。
(6)
デジタルカメラ1およびレンズ鏡筒3の構成は、前述の実施形態に限定されない。例えば、駆動枠34の駆動源はズームモータ32以外に撮影者が手動で駆動枠34に駆動力を付与する構成であってもよい。また、撮像光学系Oの構成は前述の実施形態に限定されない。少なくとも1つの光学素子が含まれていれば、他の光学系であってもよい。
(7)
前述の実施形態の構成は、様々なパターンに組み合わせ可能である。
本発明に係る鏡筒およびカメラは、小型化を実現できる。このため、光学系が搭載された装置の小型化が求められている分野において有用である。
デジタルカメラの概略斜視図 デジタルカメラの概略斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 レンズ鏡筒の概略平面図 駆動枠34および第3レンズ枠の動作範囲を示す図 第3レンズ枠の概略斜視図 第3レンズ枠の分解斜視図 第3レンズ枠の平面図 Y軸方向における第3レンズ枠の動作範囲を示す図 スプリング周辺の詳細図 スプリング周辺の詳細図 制御部のブロック図 駆動枠および第3レンズ枠の動作説明図 駆動枠および第3レンズ枠の動作説明図 駆動枠および第3レンズ枠のY軸方向の位置関係を示す図 電源スイッチをONからOFFに切り換えた場合のレンズ鏡筒の動作フロー図 駆動突起および収容溝の位置関係を示す図 駆動枠34および第3レンズ枠の動作範囲を示す図(第2実施形態) Y軸方向における第3レンズ枠の動作範囲を示す図(第2実施形態) 第2実施形態に係るレンズ鏡筒の動作フロー図 第3レンズ枠の概略斜視図(第3実施形態) 第1軸受部の動作説明図
符号の説明
1 デジタルカメラ(カメラ)
2 外装部
3 レンズ鏡筒(鏡筒)
4 レリーズボタン
5 操作ダイアル
6 電源スイッチ
7 ズーム調節レバー
8 液晶モニタ
9 画像記録部
10 制御部
31 マスターフランジ(固定部材)
31a シャフト
31b ストッパ
31c 収容溝(凹部)
32 ズームモータ(第1アクチュエータ)
33 固定枠(固定部材)
34 駆動枠(回転部材)
34e 駆動突起(当接部)
34f 切欠部
35 第3レンズ枠(退避枠)
36 フォーカスモータ(第2アクチュエータ)
37 スプリング(弾性部材)
38 退避センサ
39 CCD(撮像部)
41 第1部材
42 第2部材
43 第1軸受部
44 第2部材本体
45 支持補強部
46 レバー部
47 リブ
48 第2ストッパ部
49 第2軸受部
A 光軸
B 回転軸(第2回転軸)
J 回転軸(第3回転軸)
C1 沈胴動作範囲
C2 退避駆動範囲
C3 ズーム動作範囲
E1 第3摺動部
E2 第4摺動部
L3 フォーカスレンズ(光学素子)
U 使用範囲
U1 第1位置
U2 第2位置
P1 沈胴位置
P2 退避完了位置
P3 広角位置
P4 望遠位置
Q1 挿入位置
Q2 退避位置

Claims (15)

  1. 光学系を支持するための鏡筒であって、
    固定部材と、
    前記固定部材に対して第1回転軸回りに回転可能なように前記固定部材に支持される環状の回転部材と、
    前記固定部材に対して第2回転軸回りに回転可能なように前記固定部材に支持された第1部材と、前記光学系に含まれる光学素子が設けられ前記第1部材に対して第3回転軸回りに回転可能なように前記第1部材に支持される第2部材と、を有する退避枠と、
    を備え、
    前記退避枠は、前記光学系の有効光路内に前記光学素子が挿入される挿入位置と、前記第1回転軸に沿った方向から見た場合に前記第3回転軸が前記回転部材の半径方向外側に配置される退避位置と、の間を前記固定部材に対して前記第2回転軸回りに回転可能である、
    鏡筒。
  2. 前記第2部材は、前記固定部材に対する前記回転部材の前記第1回転軸に沿った方向への動作を利用することにより前記第3回転軸回りに回転駆動される、
    請求項1に記載の鏡筒。
  3. 前記第1回転軸に沿った方向から見た場合に、前記退避位置において前記第2部材は前記回転部材と重なり合っている、
    請求項2に記載の鏡筒。
  4. 前記固定部材に対する前記回転方向における前記回転部材の動作範囲は、前記固定部材に対して前記回転部材が前記第1回転軸に沿った方向へ移動しながら前記第1回転軸回りに回転する沈胴動作範囲と、前記固定部材に対して前記回転部材が前記第1回転軸に沿った方向へ移動することなく前記第1回転軸回りに回転する回転動作範囲と、を有しており、
    前記退避枠が前記退避位置に配置されている場合、前記回転部材は前記沈胴動作範囲内で動作する、
    請求項3に記載の鏡筒。
  5. 前記第2部材は、前記光学素子が設けられ第2部材本体と、前記第2部材本体から突出し前記第1回転軸に沿った方向に前記回転部材と当接可能なレバー部と、を有している、
    請求項4に記載の鏡筒。
  6. 前記回転部材は、前記退避枠が配置されている側の端部に前記レバー部の先端が通過可能な切欠部を有している、
    請求項5に記載の鏡筒。
  7. 前記第2部材本体は、前記挿入位置で前記第1回転軸に略垂直に配置される板状の部分を有しており、
    前記レバー部が前記回転部材の半径方向外側部分と半径方向に当接している状態で、前記板状の部分は前記第1回転軸と略平行に配置されている、
    請求項6に記載の鏡筒。
  8. 前記第1部材に対して前記退避位置から前記挿入位置へ回転するようにトルクを付与する弾性部材をさらに備えた、
    請求項7に記載の鏡筒。
  9. 前記弾性部材は、前記第2部材に対して前記第3回転軸回りのトルクを付与している、
    請求項8に記載の鏡筒。
  10. 前記回転部材は、前記第1および第2部材のうち少なくともいずれか一方と前記回転部材の回転方向に当接可能な当接部を有しており、
    前記回転動作範囲において、前記退避枠は前記当接部を介して前記回転部材により前記挿入位置から前記退避位置へ回転駆動される、
    請求項9に記載の鏡筒。
  11. 前記固定部材に設けられ前記回転部材を回転駆動する第1アクチュエータと、
    前記退避枠が前記退避位置に配置されているか否かを検出する退避センサと、
    前記退避センサからの検出結果に基づいて前記第1アクチュエータの動作を制御する制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記退避枠が前記退避位置に配置されていないという検出結果に基づいて、前記回転部材の前記第1回転軸に沿った方向への移動を制限する、
    請求項10に記載の鏡筒。
  12. 前記制御部により動作が制御され、前記退避枠を前記第1回転軸に沿った方向へ駆動する第2アクチュエータをさらに備え、
    前記固定部材に対する前記第1回転軸に沿った方向における前記退避枠の動作範囲は、前記退避枠が前記回転方向に前記当接部と当接可能な第1動作範囲と、前記退避枠が前記回転方向に前記当接部と当接不能な第2動作範囲と、を有しており、
    前記回転部材が前記回転動作範囲に配置されている場合、前記制御部は前記第2アクチュエータによる前記退避枠の動作範囲を前記第2動作範囲内に制限する、
    請求項11に記載の鏡筒。
  13. 前記固定部材に設けられ前記回転部材を回転駆動する第1アクチュエータと、前記固定部材に設けられ前記退避枠を前記第2回転軸に沿った方向へ駆動する第2アクチュエータと、前記第1および第2アクチュエータの動作を制御する制御部と、をさらに備え、
    前記第2アクチュエータは、前記第2回転軸に沿った方向へ移動する駆動部材を有しており、
    前記第1部材は、前記第2回転軸に沿った方向における前記駆動部材の直進動作を前記第2回転軸回りにおける前記第1部材の回転動作に変換する動作変換部を有している、
    請求項9に記載の鏡筒。
  14. 前記固定部材は、前記第1部材が前記第2回転軸に沿った方向の一方側へ移動するのを規制する規制部を有しており、
    前記動作変換部は、前記第2回転軸回りに螺旋状に形成された案内面を有しており、
    前記駆動部材は、前記案内面を前記一方側へ押圧可能である、
    請求項11に記載の鏡筒。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載の鏡筒と、
    前記鏡筒に保持される前記光学系と、
    前記光学系により形成された被写体の光学像を撮像する撮像部と、
    前記レンズ鏡筒を保持する外装部と、
    を備えたカメラ。
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