JP2008281221A

JP2008281221A - 空気調和機の室外機

Info

Publication number: JP2008281221A
Application number: JP2007123152A
Authority: JP
Inventors: Masaharu Watanabe; 雅治渡辺
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2007-05-08
Filing date: 2007-05-08
Publication date: 2008-11-20

Abstract

【課題】室内機へ電源を供給する空気調和機の室外機であって、室外機から室内機へ伝導する雑音のレベルを低減することができる空気調和機の室外機を提供する。
【解決手段】室内機へ電源を供給する空気調和機の室外機であって、室外機３’から室内機２へ電源を供給するための電源供給ライン上にコモンモードチョークコイル１３を設け、室外機３内の電源部及び制御部を搭載する基板１２’にコモンモードチョークコイル１３を搭載することを特徴とする空気調和機の室外機３’。
【選択図】図１

Description

本発明は、一または複数の室内機へ電源を供給する空気調和機の室外機に関するものである。

室外機と室内機によって構成され、室外機から室内機へ電源を供給するタイプの空気調和機が普及している。このようなタイプの空気調和機としては、例えば、特許文献１に記載のマルチエアコン（一つの室外機に対して複数の室内機が接続される空気調和機）が挙げられる。ここで、従来のマルチエアコンの室外機の回路構成例を図５に示す。図５に示すマルチエアコンの室外機３は、端子板４と、二つの端子板５と、フィルタ回路６と、整流回路７と、昇圧回路８と、インバータ回路９と、圧縮機１０と、マイコン１１とを備え、フィルタ回路６、整流回路７、及びマイコン１１をプリント配線基板１２に搭載している。図５に示すマルチエアコンの室外機３では、端子板４のＮ端子及びＬ端子の間に印加される交流電源１の出力電圧である交流電圧が、ノイズを除去するフィルタ回路６と、端子板５のＮ端子及びＬ端子を介して室内機２とに供給される。フィルタ回路６から出力される交流電圧は、整流回路７によって整流された後、昇圧回路８によって昇圧され、インバータ回路９によって所望周波数の交流電圧に変換され圧縮機１０に駆動電圧として供給される。マイコン１１は、室内機２から端子板５の２番端子及びフォトカプラＰＣを介して制御情報を受け取り、その制御情報に基づいてインバータ回路９を制御することでインバータ回路９に所望周波数の交流電圧を生成させている。
特開２０００−２４９３８７公報

上述の室外機と室内機によって構成され、室外機から室内機に電源を供給するタイプの空気調和機においては、近年、省エネルギー化の観点から室外機内の圧縮機駆動回路のインバータ化が進められ、それによって、室外機内のＩＰＭ（Interior Permanent Magnet：内部磁石埋込型）モータや昇圧回路モジュール等のスイッチングパワー素子から出るノイズが増加し、雑音端子電圧や雑音電力の値が大きくなり、その対策にコストおよび労力がかかっている。

本発明は、上記の状況に鑑み、室内機へ電源を供給する空気調和機の室外機であって、室外機から室内機へ伝導する雑音のレベルを低減することができる空気調和機の室外機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明に係る空気調和機の室外機は、室内機へ電源を供給する空気調和機の室外機であって、前記室外機から前記室内機に電源を供給するための電源供給ライン上にコイルを設け、前記室外機内の電源基板若しくは制御基板又は電源部及び制御部を搭載する基板に前記コイルを搭載している。

このような構成によると、室外機から室内機に電源を供給するための電源供給ライン上にコイルを設け、そのコイルを室外機内の電源基板若しくは制御基板又は電源部及び制御部を搭載する基板に搭載しているので、室外機から室内機に伝導する雑音のレベルを低減することができる。

また、上記構成の空気調和機の室外機において、前記室内機が複数あり、前記電源供給ラインが複数の前記室内機毎にあり、その複数の前記室内機毎にある前記電源供給ラインの共通部分に前記コイルを設けるようにしてもよい。

また、室外機から室内機へ伝導する雑音のレベルをより一層低減する観点から、上記各構成の空気調和機の室外機において、前記コイルの前段及び後段の少なくともに一方にコンデンサを設けてもよい。

本発明に係る空気調和機の室外機によると、室外機から室内機へ電源を供給するための電源供給ライン上にコイルを設け、そのコイルを室外機内の電源基板若しくは制御基板又は電源部及び制御部を搭載する基板に搭載しているので、室外機から室内機へ伝導する雑音のレベルを低減することができる。

本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係る空気調和機の室外機として、ここではマルチエアコンの室外機を例に挙げて説明する。

本発明に係るマルチエアコンの室外機の回路構成例及び外観例をそれぞれ図１及び図２に示す。なお、図１及び図２において図５と同一の部分の符号を付す。図１及び図２に示すように、本発明に係るマルチエアコンの室外機３’は、二つの室内機２に電源を供給している。

図１に示すように、本発明に係るマルチエアコンの室外機３’は、端子板４と、2つ以上の複数の端子板５と、フィルタ回路６と、整流回路（例えばダイオードブリッヂ回路）７と、昇圧回路（例えばアクティブフィルタ）８と、インバータ回路（例えば半導体スイッチング素子によるON/OFF制御回路）９と、圧縮機１０と、マイコン１１と、コモンモードチョークコイル１３とを備え、フィルタ回路６、整流回路７、マイコン１１、及びコモンモードチョークコイル１３をプリント配線基板１２’に搭載している。本発明に係るマルチエアコンの室外機３’では、端子板４のＮ端子及びＬ端子の間に印加される交流電源１の出力電圧である交流電圧が、ノイズを除去するフィルタ回路６と、コモンモードチョークコイル１３並びに端子板５のＮ端子及びＬ端子を介して室内機２とに供給される。フィルタ回路６から出力される交流電圧は、整流回路７によって整流された後、昇圧回路８によって昇圧され、インバータ回路９によって所望周波数の交流電圧に変換され圧縮機１０に駆動電圧として供給される。マイコン１１は、室内機２から端子板５の２番端子及びフォトカプラＰＣを介して制御情報を受け取り、その制御情報に基づいてインバータ回路９を制御することでインバータ回路９に所望周波数の交流電圧を生成させている。

プリント配線基板１２’は、フィルタ回路などからなる電源部を搭載する電源基板と、マイコンなどからなる制御部を搭載する制御基板とを一体としたものである。電源基板や制御基板は空気調和機の室外機の一部品として従来から使用されており、プリント配線基板１２’のような電源部と制御部の両方を搭載するプリント配線基板も空気調和機の室外機の一部品として従来から使用されている。

コモンモードチョークコイル１３の入力側１３Ａは、プリント配線基板１２’の導体パターンを介して端子板４のＮ端子及びＬ端子とフィルタ回路６との接続ノードに接続される。コモンモードチョークコイル１３の出力側１３Ｂは、プリント配線基板１２’の導体パターン及びその導体パターンに接続される配線を介して二つの端子板５のＮ端子同士の接続ノード及びＬ端子同士の接続ノードに接続される。すなわち、室外機３’から各室内機２に電源を供給するための各電源供給ラインの共通部分にコモンモードチョークコイル１３を設けている。

本発明に係るマルチエアコンの室外機３’は、上記の通り、室外機から室内機に電源を供給するための電源供給ライン上にコモンモードチョークコイル１３が設けられているので、室外機から室内機に伝導する雑音のレベルを低減することができる。これにより、雑音に対するシールド対策などを行う必要がなくなり、コストを低減することができる。

また、室外機から室内機に伝導する雑音のレベルをより一層低減するために、コモンモードチョークコイル１３の入出力側の少なくともに一方にノーマルモードノイズを低減するためのコンデンサを設けてもよい。例えば、コモンモードチョークコイル１３の入出力側それぞれにノーマルモードノイズを低減するためのコンデンサ１４を設けた場合、図３に示す本発明に係るマルチエアコンの室外機３’’のような構成となる。

なお、上述した実施形態では、一つの室外機に対して複数の室内機を接続するマルチエアコンを例に挙げて説明を行ったが、本発明は一つの室外機に対して一つの室内機を接続する１対１接続の空気調和機にも適用可能である。

また、上述した実施形態では、室外機３’から各室内機２に電源を供給するための各電源供給ラインの共通部分にコモンモードチョークコイル１３を設けたが、室外機３’から各室内機２に電源を供給するための各電源供給ラインの非共通部分にライン毎にコモンモードチョークコイルを設けるようにしてもよい。

また、上述した実施形態では、室外機から室内機に電源を供給するための電源供給ライン上に設けるコイルとして、コモンモードチョークコイルを用いたが、他のコイルを用いても構わない。

また、上述した実施形態では、電源部と制御部の両方を搭載するプリント配線基板にコイルを設けたが、電源基板と制御基板とを別個に設け、そのいずれかにコイルを設ける構成にしてもよい。例えば、電源基板１５と制御基板１６を別個に設け、制御基板１６にコイルを設け、コモンモードチョークコイル１３の入力側１３Ａを、プリント配線基板の導体パターン及びその導体パターンに接続される配線を介して端子板４のＮ端子及びＬ端子とフィルタ回路６との接続ノードに接続した場合、図４に示す本発明に係るマルチエアコンの室外機３’’’のような構成となる。本発明は、従来から使用されている電源基板、制御基板、或いは電源部と制御部の両方を搭載するプリント配線基板に、室外機から室内機に電源を供給するための電源供給ライン上に設けるコイルを搭載するスペースを確保してそのコイルを搭載することにより実現できるので、余分なコストがかからないという利点がある。

は、本発明に係るマルチエアコンの室外機の回路構成例を示す図である。は、本発明に係るマルチエアコンの室外機の外観例を示す図である。は、本発明に係るマルチエアコンの室外機の他の回路構成例を示す図である。は、本発明に係るマルチエアコンの室外機の更に他の回路構成例を示す図である。は、従来のマルチエアコンの室外機の回路構成例を示す図である。

符号の説明

１交流電源
２室内機
３、３’、３’’、３’’’ 室外機
４、５端子板
６フィルタ回路
７整流回路
８昇圧回路
９インバータ回路
１０圧縮機
１１マイコン
１２、１２’、１２’’ プリント配線基板
１３コモンモードチョークコイル
１４コンデンサ
１５電源基板
１６制御基板
ＰＣフォトカプラ

Claims

室内機へ電源を供給する空気調和機の室外機において、
前記室外機から前記室内機へ電源を供給するための電源供給ライン上にコイルを設け、
前記室外機内の電源基板若しくは制御基板又は電源部及び制御部を搭載する基板に前記コイルを搭載することを特徴とする空気調和機の室外機。
前記室内機が複数あり、前記電源供給ラインが複数の前記室内機毎にあり、その複数の前記室内機毎にある前記電源供給ラインの共通部分に前記コイルを設ける請求項１に記載の空気調和機の室外機。
前記コイルの前段及び後段の少なくともに一方にコンデンサを設ける請求項１または請求項２に記載の空気調和機の室外機。