JP2008280587A - 溶融金属めっき板の製造方法、溶融金属めっき設備及びその制御装置 - Google Patents

溶融金属めっき板の製造方法、溶融金属めっき設備及びその制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】めっき付着量センサ、板形状センサの情報を元に、電磁石による板の制振、そり矯正、浴中ロールの位置、ノズルの位置、ノズルの圧力、ノズルスリットギャップ分布の調整を行うことで、めっきの付着量分布を自在にコントロールすることにある。
【解決手段】ワイピングノズル5を通過後の鋼板2に対して板幅で3点以上に配置された又は板幅方向に走査可能なめっき付着量センサ7及び鋼板2の板形状を計測する板形状センサ11の両方を設け、溶融めっき浴中1には鋼板2に対して両側から接触する浴中ロール4を設け、センサ7,11の情報を基づいて浴中ロール4の鋼板2に対する位置、ワイピングノズル5の鋼板2に対する位置又はワイピングノズル5の圧力をコントローラ8により調整するので、従来の方法に比較し安定しためっき付着量を得られ、このため、めっき品質の向上、且つ、めっき材使用量を低減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶融金属めっき板の製造方法、溶融金属めっき設備及びその制御装置に関する。
連続した鋼板に溶融金属をめっきする方法としては、気体絞り(ガスワイピング)法が一般的である(特許文献1参照)。
この方法は、例えば、図19に示すように、溶融金属(溶融めっき浴)1中に連続した鋼板2を浸入させつつ、溶融金属中1中に配置したシンクロール3で鋼板2を上向き方向転換させ、鋼板2に対して浴中ロール4を両側から接触させた後、鋼板2を溶融金属1中から引き上げ、鋼板2の両面へ向けてワイピングノズル5から空気を吹き付け、余分な溶融金属を排除するものである。
更に、垂直に引き上げられた鋼板2はトップロール6にて水平に方向転換した後に、めっき付着量センサ7にて両面のめっき付着量が計測され、その値は、図20に示すように、コントローラ8へ入力される。
コントローラ8は、図20に示すように、めっき付着量センサ7で計測されためっき付着量が所望の値となるように、ワイピングノズル5による吹き付け圧力を調整するワイピング圧力調整機構9、又は、鋼板2に対するワイピングノズル5の距離、傾き等の位置を調整するノズル位置調整機構10の何れか、或いは、それらの双方の制御を行う。
特開2004−27315号公報 特開2003−105515号公報
しかしながら、上述した装置では、溶融金属1から引き上げられる際に鋼板2が振動したり、また、浴中ロール3に接触して方向転換する際、鋼板2が板幅方向に反り(C反り)を生じてしまう。
そのため、鋼板2に対して電磁力を作用させる制振装置を設け、これにより鋼板2を制振させたり、その反りを矯正することが試みられているが(特許文献1,2参照)、制振装置の電磁力の限界が有り、反りが残存する場合がある。
更に、従来のめっき設備では、板形状にそりや,板振動があるため、めっき付着量のライン方向での変動、板幅方向でのむらが発生し、均一なめっき付着量を確保することができなかった。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなれたものであり、めっき付着量センサ、板形状センサの情報を元に、電磁石による板の制振、そり矯正、浴中ロールの位置、ノズルの位置、ノズルの圧力、ノズルスリットギャップ分布の調整を行うことで、めっきの付着量分布を自在にコントロールする溶融金属めっき板の製造方法、溶融金属めっき設備及びその制御装置を提供するにある。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る溶融金属めっき板の製造方法は、溶融めっき浴中に連続した鋼板を侵入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備による溶融金属めっき板の製造方法において、前記溶融めっき浴中には前記鋼板に接触する浴中ロールを設け、該浴中ロールの前記鋼板に対する位置を、板幅方向のめっき付着量分布の情報に基づいて算出されるめっき付着量、前記鋼板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る溶融金属めっき板の製造方法は、請求項1において、前記ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して板幅で3点以上に配置された又は板幅方向に走査可能なめっき付着量センサ及び前記鋼板の板形状を計測する板形状センサの両方を設け、前記ワイピングノズルの前記鋼板に対する位置又は前記ワイピングノズルの圧力を、前記センサの情報に基づいて、めっき付着量が所定の範囲になる様に調整することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る溶融金属めっき板の製造方法は、請求項2において、前記ワイピングノズルとして、板幅方向のノズルスリットギャップを場所毎に変更できる可変ギャップ式ワイピングノズルを用い、該可変ギャップ式ワイピングノズルのノズルスリットギャップ分布を、前記センサの情報に基づいて、めっき付着量が所定の範囲になる様に調整することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る溶融金属めっき板の製造方法は、請求項2又は3において、前記ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して電磁力により非接触で制振・反りを矯正させる制振装置を配置し、該制振装置の電磁力を、前記センサの情報に基づいて、めっき付着量、前記鋼板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項5に係る溶融金属めっき板の製造方法は、溶融めっき浴中に連続した鋼板を浸入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備において、該ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して板幅で3点以上に配置された又は板幅方向に走査可能なめっき付着量センサ及び前記鋼板の板形状を計測する板形状センサの両方を設ける一方、前記ワイピングノズルとして、板幅方向のノズルスリットギャップを場所毎に変更できる可変ギャップ式ワイピングノズルを用い、前記ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して電磁力により非接触で制振・反りを矯正させる制振装置を配置し、前記ワイピングノズルの前記鋼板に対する位置又は前記ワイピングノズルの圧力、前記可変ギャップ式ワイピングノズルのノズルスリットギャップ分布及び前記制振装置の電磁力を前記センサの情報に基づいて調整することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項5に係る溶融金属めっき設備は、溶融めっき浴中に連続した鋼板を侵入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備において、前記溶融めっき浴中には前記鋼板に接触する浴中ロールを設け、該浴中ロールの前記鋼板に対する位置を、板幅方向のめっき付着量分布の情報に基づいて算出されるめっき付着量、板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整する制御手段を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項7に係る溶融金属めっき設備の制御装置は、溶融めっき浴中に連続した鋼板を侵入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備の制御装置において、前記溶融めっき浴中の前記鋼板に接触する浴中ロールの前記鋼板に対する位置を、板幅方向のめっき付着量分布の情報に基づいて算出されるめっき付着量、板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項8に係る溶融金属めっき設備の制御装置は、前記板形状センサによって計測される3点以上の板位置データから、板のパス位置、板の反り量、板のねじれ量を、数学的演算によって3つの値に換算し、かつ、前記めっき付着量センサによって計測される、片面当り3点以上の表と裏のめっき付着量データから、表と裏の平均付着量、板幅中央部と板端部の付着量偏差、板両端部の付着量偏差を数学的演算によって6つの値に換算した結果を前記情報として、請求項1〜5において、前記ワイピングノズルの前記鋼板に対する位置又は前記ワイピングノズルの圧力、前記浴中ロールの前記鋼板に対する位置、前記制振装置の電磁力を調整することを特徴とする。
本発明は、板のパス位置、反り、ねじれ及び板振動をオンラインで計測できるため、浴中ロールやワイピングノズルや制振装置の組み合わせによりワイピングノズル間の中心位置で板をフラットになる様にできる。さらに、板がフラットに保たれるため可変ギャップノズルによるめっき付着量の調整精度が向上する。このため、従来の方法に比較し安定かつ均一なめっき付着量を得られ、このため、めっき品質の向上、且つ、めっき材使用量を低減できる効果がある。
以下に実施例として説明する態様が本発明を実施するための最良の形態である。
本発明の第1の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置を図1及び図2に示す。
本実施例は、図1及び図2に示すように、めっき付着量センサ7に加えて、板形状センサ11を設けたものである。各センサ7,11は公知技術であるが、この組み合わせは、従来になく、新規性がある。
即ち、図1に示すように、溶融金属(溶融めっき浴)1中に連続した鋼板2を浸入させつつ、溶融金属中1中に配置したシンクロール3で鋼板2を上向きに方向転換させ、鋼板2に対して浴中ロール4を接触させた後、鋼板2を溶融金属1中から引き上げる。
そして、ワイピングノズル5から鋼板2の両面へ向けて空気を吹き付け、余分な溶融金属を排除し、更に、ワイピングノズル5を通過直後の鋼板1の板形状を板形状センサ11により測定する。板形状センサ11により計測された情報は、図2に示すように、コントローラ8へ入力される。
更に、垂直に引き上げられた鋼板2はトップロール6にて水平に方向転換した後に、めっき付着量センサ7にて両面のめっき付着量を計測する。めっき付着量センサ7により計測された情報は、図2に示すように、コントローラ8へ入力される。
コントローラ8は、図2に示すように、めっき付着量センサ7及び板形状センサ11の情報に基づいて、前述した従来技術と同様にワイピング圧力調整機構9、ノズル位置調整機構10の制御を行う他に、浴中ロール位置調整機構12を制御する。
浴中ロール位置調整機構12は、コントローラ8の制御により、浴中ロール4の鋼板2に対する位置を調整するものである。
更に、コントローラ8は、図9、図10に示すように、制御モード1→制御モード2→制御モード1の繰り返しで板厚、振幅、材質の異なるコイル(鋼板)を連続的に処理するものである。
<制御モード1,2の切り替え>
連続溶融めっき設備では、コイルの尾端と次コイルの先端を溶接して、連続的にめっき処理される。この場合、現在のコイルと次コイルの寸法(板厚、振幅)の違いや、機械的特性(ヤング率、降伏応力、硬さ等)の違いによって、この溶接点前後で板の反り、オフセンタが変化する。
ワイピングノズル5と板形状センサ11の間は、5m以下であるのに対し、ワイピングノズル5とめっき付着量センサ7間は、50m程度なので、制御周期としては、板形状センサ11の方が10倍速い。
このことを考慮して、図9に示す制御モード1は、ワイピングノズル5に近い板形状センサ11を使って、溶接点通過前後に発生する板反り、板オフセンタ、板ねじれを、めっき付着量センサ7に溶接点が到達するまでの間に調整する。その後は、図10に示すように、めっき付着量センサ7を使用した制御モード2による制御に切り替える。
従って、制御モード1と制御モード2の切り替えタイミングは、溶接点がワイピングノズル5からめっき付着量センサ7に到達するまでの時間を目安にする。
この間で、制御モード1が収束していない場合は、収束するまで制御モード1を延長して使用することも可能とする。
<制御モード1:先端部・尾端部>
制御モード1(数秒単位で、例えば、コイル変更〜めっき付着量センサ7までの通過時間)は、図9に示すフローチャートに従って、以下のように行われる。
先ず、目標となる板形状、つまり、板形状を評価する指標の目標値B1,B2,B3を設定する(ステップS1)。
1は板反りを評価する指標の目標値、B2は板ねじれを評価する指標の目標値、B3は板のパス位置を評価する指標の目標値である。
次に、板形状センサ11により、板位置計測を行う(ステップS2)。
板位置計測は、鋼板2の板幅方向に対して、一点以上に走査式又は3点以上の固定式の板位置センサで計測することにより行う。つまり、板形状センサ11により、鋼板2を振幅方向に最低3点の板位置を計測する。
引き続き、板形状センサ11により計測したデータに基づき板形状を評価する指標A1,A2,A3の演算を行う(ステップS3)。
1は板の反りを評価する指標、A2は板のねじれを評価する指標、A3は板の平行移動量(板のパス位置)を評価する指標である。
例えば,図16に示すように、基準点から板形状センサ11a,11b,11cまでのセンサ幅方向位置Xl,X2,X3,…、板形状から板形状センサ11a,11b,11cまでのセンサ間距離Y1,Y2,Y3,…のデータから次式(1)に示す最小自乗法で近似する。
Y=A1×X2+A2×X+A3 …(1)
但し、
1:板反りの評価指標
2:板ねじれの評価指標
3:板のパス位置の評価指標
1:板反りの評価指標の目標値
2:板ねじれの評価指標の目標値
3:板のパス位置の評価指標の目標値
更に、ステップS3で求めた板の反りが許容値内か否か、言い換えると、板反りの評価指標A1が板反りを評価する指標の目標値B1に対して許容値内にあるか否か判定する(ステップS4)。
そして、板の反りが許容値内でないと判定されたときには、後述する通り、浴中ロール位置調整量を演算し(ステップS5)、演算された位置調整量に従って、浴中ロール4の位置を移動する(ステップS6)。
浴中ロール4の位置を移動した後は、ステップS2以降を繰り返す。
一方、ステップS3で求めた板のパス位置及び板ねじれが許容値内か否か、言い換えると、板のパス位置の評価指標A3がパス位置を評価する指標の目標値B3に対して許容値内にあるか否か、板ねじれの評価指標A2が板ねじれを評価する指標の目標値B2に対して許容値内にあるか否か判定する(ステップS7)。
そして、板のパス位置及び板ねじれが許容値内でないと判定されたときには、鋼板2に対するワイピングノズル5の距離、傾き等の位置の調整量又はワイピングノズル5による吹き付け圧力の調整量を演算し(ステップS8)、演算されたそれら調整量に従って、ワイピングノズル5の位置・圧力を調整する(ステップS9)。
ワイピングノズル5の距離、傾き等の位置の調整量は、例えば、板のパス位置とねじれ量を板形状センサ11から求め、パスセンタにノズルセンタが合うようにワイピングノズル5を水平方向に移動させる距離、或いは、板とワイピングノズル5の距離が設定した距離となるようにワイピングノズル5を回転(傾斜)させる角度として求めたものである。
ワイピングノズル5の位置・圧力を調整した後は、ステップS2以降を繰り返す。
ステップS4において板の反りが許容値内であると判定された場合、ステップS7において板ねじれ及び板のパス位置が許容値内であると判定された場合は、いずれも、ステップS2以降を繰り返す。
<制御モード2:コイル先尾端部以外>
制御モード2(ワイピングノズル5〜めっき付着量センサ7までの板通過時間より大きい周期で調整)は、図10に示すフローチャートに従って、以下のように行われる。
先ず、目標となるめっき付着量、つまり、めっき付着量を評価する指標の目標値F1,F2,F3を設定する(ステップT1)。
1は、(表側めっき付着量の凸の評価指標C1−裏凸裏側めっき付着量の凸の評価指標D1)の目標値のことである。
2は、(表側めっき付着量の傾き評価指標C2−裏側めっき付着量の傾き評価指標D2)の目標値のことである。
3は、(表側平均めっき量C4−裏側平均めっき量D4)の目標値のことである。
次に、めっき付着量センサ7により、めっき付着量の計測を行う(ステップT2)。
めっき付着量の計測は、鋼板2の板幅方向に対して、一点以上に走査式又は3点以上の固定式の板位置センサで計測することにより行う。つまり、めっき付着量センサ7により、鋼板2を振幅方向に最低3点の板位置を計測する。
引き続き、付着量センサ7により計測したデータに基づき、表・裏のめっき付着量を評価する指標E1,E2,E3の演算を行う(ステップT3)。
1は、(表側めっき付着量の凸の評価指標C1−裏凸裏側めっき付着量の凸の評価指標D1)のことである。
2は、(表側めっき付着量の傾き評価指標C2−裏側めっき付着量の傾き評価指標D2)のことである。
3は、(表側平均めっき量C4−裏側平均めっき量D4)のことである。
このような指標E1,E2,E3は、付着量の凸、付着量の代表値、付着量の傾きを評価するものであり、以下の通りの演算により求める。
例えば,図17に示すように、基準位置からめっき付着量センサ7a,7b,7cまでのセンサ幅方向位置Xl,X2,X3,…表側めっき付着量Wl,W2,W3,…裏側めっき付着量Zl,Z2,Z3,…のデータから次式(2)(3)に示すように最小自乗法で近似する。
W=C1×X2+C2×X+C3 …(2)
但し
1:表側めっき付着量の凸の評価指標
2:表側めっき付着量の傾き評価指標
3:X=0での表側めっき付着量
4:表側平均めっき量
Z=D1×X2+D2×X+D3 …(3)
但し
1:裏側めっき付着量の凸の評価指標
2:裏側めっき付着量の傾き評価指標
3:X=0での裏側めっき付着量
4:裏側平均めっき量
1=Cl−D1
2=C2−D2
3=C4−D4
更に、ステップT3で求めたE1が許容値内か否か、言い換えると、E1がその目標値F1に対して許容値内にあるか否か判定する(ステップT4)。
そして、E1が許容値内でないと判定されたときには、後述する通り、浴中ロール位置調整量を演算する(ステップT5)。
一方、ステップT3で求めたE2及びE3が許容値内か否か、言い換えると、E2がその目標値F2に対して許容値内にあるか否か、E3がその目標値F3に対して許容値内にあるか否か判定する(ステップT6)。
そして、E2及びE3が許容値内でないと判定されたときには、鋼板2に対するワイピングノズル5の距離、傾き等の位置の調整量又はワイピングノズル5による吹き付け圧力の調整量を演算する(ステップT7)。但し、浴中ロール位置調整量を考慮するものとする。
その後、演算された浴中ロール位置調整量に従い浴中ロール4の位置を移動すると共に演算されたワイピングノズル位置・圧力の調整量に従いワイピングノズルの位置・圧力を調整する(ステップT8)。
浴中ロール位置移動及びワイピングノズル位置・圧力調整後は、ステップT2以降を繰り返す。
ステップT4においてE1が許容値内であると判定され、かつ、ステップT6においてE2及びE3が許容値内であると判定された場合は、ステップT2以降を繰り返す。
本発明の第2の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置を図3及び図4に示す。
本実施例は、図3に示すように、ワイピングノズル5に代えて可変ギャップ式ワイピングノズル15を使用するものである。
即ち、図3に示すように、溶融金属1中から引き上げられた鋼板2の両面に対して可変ギャップ式ワイピングノズル15から空気を吹き付け、余分な溶融金属を排除する。
ここで、可変ギャップ式ワイピングノズル15は、鋼板2への吹き付け圧力、鋼板2に対する距離、傾き等の位置を調整できる構造を有するのみならず、鋼板2の両面に対向する板幅方向のノズルスリットギャップ(噴射隙間)を場所毎に変更できる構造を有するものである。
そのため、可変ギャップ式ワイピングノズル15によれば、板幅方向に溶融金属が一様に付着していない鋼板2に対して、場所ごとに吹き付ける空気の量や流速をコントロールすることが可能である。
可変ギャップ式ワイピングノズル15の構造としては、特に限定するものではなく、例えば、特開2003−113457に開示されているものなどが使用できる。
可変ギャップ式ワイピングノズル15のノズルスリットギャップは、図4に示すノズルスリットギャップ調整機構13により調整され、また、可変ギャップ式ワイピングノズル15の吹き付け圧力、鋼板2に対する距離、傾き等の位置は、前述した従来技術と同様に、ワイピング圧力調整機構9、ノズル位置調整機構10により調整される。
ノズルスリットギャップ調整機構13、ワイピング圧力調整機構9、ノズル位置調整機構10は、いずれも、めっき付着量センサ7、板形状センサ11の情報に基づきコントローラ8により制御される。
更に、本実施例では、図4に示すバッフルプレート位置調整機構14を追加したものである。
バッフルプレート位置調整機構14は、めっき付着量センサ7、板形状センサ11の情報に基づきコントローラ8により制御され、鋼板の両縁部外側に設けられるバッフルプレート(図3中省略)の位置を調整するものである。
バッフルプレートの位置調整は、めっき付着量を制御するロジックとは独立なループとすることにより、ワイピングノズルの圧力制御と併用することが可能となった。
本実施例においては、その他の構成は、前述した第1の実施例と同様であり、重複する説明を省略する。
本実施例においても、制御モード1,2を切り替えて処理するが、制御モード1は前述した図9に示すフローチャートに従って行われるので説明を省略する。
<制御モード2>
制御モード2は図11に示すフローチャートに従って、以下のように行われる。
先ず、目標となるめっき付着量、つまり、めっき付着量を評価する指標の目標値F1,F2,F3,F4,F5を設定する(ステップT1)。
ここで、F1,F2,F3については前述した通りであり、F4は表側めっき付着量の凸の評価指標C1の目標値、F5は裏側めっき付着量の凸の評価指標D1の目標値のことである。
本実施例においては、ステップT1の後ステップT2〜ステップT8については、図10に示す第1の実施例と同様であり、ステップT6の後にステップT9〜T11を追加したものである。
即ち、ステップT6においてE2及びE3が許容値内であると判定された場合は、C1及びD1が許容値内か否か、言い換えると、C1がその目標値F4に対して許容値内にあるか否か、D1がその目標値F5に対して許容値内にあるか否か判定する(ステップT9)。
そして、C1及びD1が許容値内でないと判定されると、可変ギャップ式ワイピングノズル15のノズルスリット変更量を演算し(ステップT10)、演算されたノズルスリット変更量に従って、可変ギャップ式ワイピングノズル15のノズルスリットを変更する(ステップT11)。
1及びD1が許容値内であると判定された場合は、ステップT2以降を繰り返す。
本発明の第3の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置を図5及び図6に示す。
本実施例は、図5に示すように、板形状センサ11を通過直後の位置に、鋼板2に対して電磁力による制振及び板反り調整を行う制振装置16を設けたものである。
制振装置16としては、電磁力により鋼板2の制振及び板反り調整を行う構造を有していれば、特に限定されるものではなく、例えば、特開2003−105515、特開2003−113459、特開2003−113460に開示されるものが使用できる。
制振装置16の電磁石に対する電流値は、図4に示す、電磁力による制振・反り調整機構17により調整される。
この調整機構17は、センサ7,11の情報に基づきコントローラ8の制御により制御され、制振装置16の電磁力により制振・板反りを調整する。
本実施例においては、その他の構成は、第2の実施例と同様であり、重複する説明を省略する。
本実施例においても、以下の制御モード1,2を切り替えて処理する。
<制御モード1>
制御モード1は、図12に示すフローチャートに従って以下のように行われる。
本実施例は、ステップS1〜ステップS5までは、図9に示すフローチャートと同様であり、ステップS6に代えてステップS10,S11を行うものである。
即ち、ステップS5の後に、制振装置16の電磁石に供給する電流値調整量を演算し(ステップS10)、ステップS5,S10において演算された位置調整量に従って、浴中ロール4の位置を移動すると共に電流値調整量に従って制振装置16の電磁石への電流値を調整する(ステップS11)。
浴中ロール4の位置を移動した後、制振装置16の電流値を調整した後は、ステップS2以降を繰り返す。
上記以外は、図9に示すフローチャートと同様であるので説明を省略する。
<制御モード2>
制御モード2は、図13に示すフローチャートに従って以下のように行われる。
ステップT1〜ステップT5までは、図11に示すフローチャートと同様であり、ステップT5の後に、制振装置16の電磁石に供給する電流値調整量を演算する(ステップT12)。
そして、ステップT6においてE2及びE3が許容値内でないと判定されたときには、可変ギャップ式ワイピングノズル15による吹き付け圧力の調整量又は鋼板2に対する可変ギャップ式ワイピングノズル15の距離、傾き等の位置の調整量を演算する(ステップT7)。但し、浴中ロール位置調整量及び電流値調整量を考慮するものとする。
その後、ステップT5,T12,T7でそれぞれ演算された浴中ロール4の位置調整量、可変ギャップ式ワイピングノズル15の位置・圧力の調整量及び制振装置16の電流値調整量に従い、浴中ロール4の位置を移動し、可変ギャップ式ワイピングノズル15の位置・圧力を調整すると共に制振装置16の電磁石への電流値を調整する(ステップT13)。
浴中ロール位置移動、可変ギャップ式ワイピングノズル15位置・圧力調整及び電流値調整後は、ステップT2以降を繰り返す。
上記以外は、図11に示すフローチャートと同様であるので説明を省略する。
本発明の第4の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置を図7及び図8に示す。
本実施例は、図7及び図8に示すように、浴中ロール4、浴中ロール位置調整機構12及びバッフルプレート位置調整機構14を省略したものであり、その他の構成は第3の実施例と同様である。
<制御モード1>
制御モード1は、図14に示すフローチャートに従って行われる。
即ち、ステップS1〜S4までは、図12に示すフローチャートと同様であり、ステップS4において、板の反りが許容値内でないと判定されたときに、ステップS5を省略して、ステップS10,S11を行うものである。
上記以外は、図12に示すフローチャートと同様であるので説明を省略する。
<制御モード2>
制御モード2は、図15に示すフローチャートに従って行われる。
即ち、ステップT1〜ステップT4までは、図13に示すフローチャートと同様であり、ステップT4においてE1が許容値内でないと判定されたときには、ステップT5を省略して、制振装置16の電磁石に供給する電流値調整量を演算する(ステップT12)。
そして、ステップT6においてE2及びE3が許容値内でないと判定されたときには、実施例3と同様に、可変ギャップ式ワイピングノズル15の位置・圧力の調整量を演算する(ステップT7)。ステップT7においては、制振装置16の電磁石に供給する電流値調整量を考慮するものである。
その後、ステップT12,T7において演算されたワイピングノズル5の位置・圧力の調整量及び制振装置16の電流値調整量に従い、可変ギャップ式ワイピングノズル15の位置・圧力を調整すると共に制振装置16の電磁石への電流値を調整する(ステップT14)。
ワイピングノズル位置・圧力調整及び電流値調整後は、ステップT2以降を繰り返す。
上記以外は、図13に示すフローチャートと同様であるので説明を省略する。
<浴中ロール位置調整量の求め方>
浴中ロール位置調整量は、実験や数値解析等により、図18に示す通り、予め、代表的な板厚ごとに、板反りとロール位置との特性カーブを作成し、次の例1〜例3の方法により求める。図18では、ロール位置が20mmのときに、板反りが0となる。なお、「1m当たりの板反り量」とは、板中央と中央より500mm離れた位置での板位置差である(板の平行移動やねじれは無視する。)。板の反りは、板面の曲率×板幅の二乗にほぼ比例する。
例1:一定ステップによる調整方法
この方法は、板反りやめっき付着量の計測周期ごとに、予め設定した移動量だけ反りが小さくなる方向へ移動させる方法である。
即ち、ロールの移動は、制御周期毎に、一定刻みで押し込む制御となり、これを繰り返して、ロール位置を制御する。「反りが小さくなる方向」とは、図18では、反りが+(プラス)であれば、ロールを押し込む方向であり、反りが−(マイナス)であれば、ロールを引く方向となる。
設定する移動量は、1回の移動で発生する反り変化量が許容反り以下となるように設定する。「許容反り」とは、例えば、1m当たりの反り量が±1mmを言うが、ワイピング条件により変化する。
例2:特性カーブ勾配を利用した方法1
この方法は、前回のロール移動量と前回の板反り変化量より、特性カーブの勾配を求め、下式の通りに今回の移動量を求める方法である。
(目標値−現在の反り量)/(前回の特性カーブの勾配)×緩和係数
「前回」とは、現在時刻からみた前回のことであり、制御周期で1回過去のタイミングを言う。「目標値」とは、板反りの評価指標の目標値B1を言う。目的がめっき付着量分布の制御であるので、反りは0でなくても良い場合がある。緩和係数は、制御の応答性(収束安定性)を調整するパラメータで、通常1以下で設定する。使用条件の影響を受けるため、一定値ではない。
例3:特性カーブ勾配を利用した方法2
この方法は、特性カーブを板反りの計測周期ごとに求めるのでなく、固定値を設定する方法である。「特性カーブ」とは、例2と同じである。
<ノズルスリットの変更方法>
可変ギャップ式ワイピングノズルにおけるノズルスリット量とめっき付着量の関係を、予め実験や数値解析等で求めておく。
この関係(特性カーブ)から、特性カーブの勾配(めっき付着量変化/ノズルスリット変更量)を求め、下式の通り、変更量を求める。
(目標値−現在めっき付着量)/特性カーブの勾配×緩和係数
緩和係数は制御の応答性を調整するパラメータで、通常1以下で設定する。
<ノズル位置・圧力調整量の求め方>
ノズルのパス位置、ねじれ量を計測したら、それに一定の係数をかけた量だけ、ノズルを平行移動、回転させる。係数は実験や数値解析等で求める。
上述した実施例における実測データを図21に示す。図21(a)(b)(c)は、浴中ロール位置、板反り量及びめっき付着量E1の時間的変化をそれぞれ示すグラフである。
図21(a)に示すように、浴中ロール位置を調整することにより、図21(b)中にΔ1として示すように板反りが低減し、図21(c)中にΔ2として示すように板反りに
よって発生していためっき付着量不良が改善されたことがわかる。
本発明は、溶融金属めっき板の製造方法、溶融金属めっき設備及びその制御装置に利用可能なものである。
本発明の第1の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置の概略図である。 本発明の第1の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法を実施するためのブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置の概略図である。 本発明の第2の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法を実施するためのブロック図である。 本発明の第3の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置の概略図である。 本発明の第3の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法を実施するためのブロック図である。 本発明の第4の実施例に係る溶融金属めっき板の製造装置の概略図である。 本発明の第4の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法を実施するためのブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法(制御モード1)を実施するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法(制御モード2)を実施するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法(制御モード2)を実施するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法(制御モード1)を実施するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法(制御モード2)を実施するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法(制御モード1)を実施するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施例に係る溶融金属めっき板の製造方法(制御モード2)を実施するためのフローチャートである。 板形状センサの配置と板形状の関係を示す説明図である。 めっき付着量センサの配置とめっき付着量の関係を示す説明図である。 ロール位置に対する板反りの関係を示すグラフである。 従来技術に係る溶融金属めっき板の製造装置の概略図である。 従来技術に係る溶融金属めっき板の製造方法を実施するためのブロック図である。 浴中ロール位置、板反り量及びめっき付着量E1の時間的変化を示すグラフである。
符号の説明
1 溶融金属
2 鋼板
3 シンクロール
4 浴中ロール
5 ワイピングノズル
6 トップロール
7 めっき付着量センサ
8 コントローラ
9 ワイピング圧力調整機構
10 ノズル位置調整機構
11 板形状センサ
12 浴中ロールの位置調整機構
13 ノズルスリットギャップ調整機構
14 バッフルプレート位置調整機構
15 可変ギャップ式ワイピングノズル
16 制振装置
17 電磁力による制振・板反り調整機構

Claims (8)

  1. 溶融めっき浴中に連続した鋼板を侵入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備による溶融金属めっき板の製造方法において、前記溶融めっき浴中には前記鋼板に接触する浴中ロールを設け、該浴中ロールの前記鋼板に対する位置を、板幅方向のめっき付着量分布の情報に基づいて算出されるめっき付着量、前記鋼板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整することを特徴とする溶融金属めっき板の製造方法。
  2. 請求項1において、前記ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して板幅で3点以上に配置された又は板幅方向に走査可能なめっき付着量センサ及び前記鋼板の板形状を計測する板形状センサの両方を設け、前記ワイピングノズルの前記鋼板に対する位置又は前記ワイピングノズルの圧力を、前記センサの情報に基づいて、めっき付着量が所定の範囲になる様に調整することを特徴とする溶融金属めっき板の製造方法。
  3. 請求項2において、前記ワイピングノズルとして、板幅方向のノズルスリットギャップを場所毎に変更できる可変ギャップ式ワイピングノズルを用い、該可変ギャップ式ワイピングノズルのノズルスリットギャップ分布を、前記センサの情報に基づいて、めっき付着量が所定の範囲になる様に調整することを特徴とする溶融金属めっき板の製造方法。
  4. 請求項2又は3において、前記ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して電磁力により非接触で制振・反りを矯正させる制振装置を配置し、該制振装置の電磁力を、前記センサの情報に基づいて、めっき付着量、前記鋼板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整することを特徴とする溶融金属めっき板の製造方法。
  5. 溶融めっき浴中に連続した鋼板を浸入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備において、該ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して板幅で3点以上に配置された又は板幅方向に走査可能なめっき付着量センサ及び前記鋼板の板形状を計測する板形状センサの両方を設ける一方、前記ワイピングノズルとして、板幅方向のノズルスリットギャップを場所毎に変更できる可変ギャップ式ワイピングノズルを用い、前記ワイピングノズル通過後の前記鋼板に対して電磁力により非接触で制振・反りを矯正させる制振装置を配置し、前記ワイピングノズルの前記鋼板に対する位置又は前記ワイピングノズルの圧力、前記可変ギャップ式ワイピングノズルのノズルスリットギャップ分布及び前記制振装置の電磁力を前記センサの情報に基づいて調整することを特徴とする溶融金属めっき板の製造方法。
  6. 溶融めっき浴中に連続した鋼板を侵入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備において、前記溶融めっき浴中には前記鋼板に接触する浴中ロールを設け、該浴中ロールの前記鋼板に対する位置を、板幅方向のめっき付着量分布の情報に基づいて算出されるめっき付着量、板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整する制御手段を備えたことを特徴とする溶融金属めっき設備。
  7. 溶融めっき浴中に連続した鋼板を侵入させつつ、該溶融めっき浴中から引き上げた前記鋼板に対してワイピングノズルからガスを吹きつけて余分な溶融金属を排除する溶融金属めっき設備の制御装置において、前記溶融めっき浴中の前記鋼板に接触する浴中ロールの前記鋼板に対する位置を、板幅方向のめっき付着量分布の情報に基づいて算出されるめっき付着量、板のパス位置、反り及びねじれが所定の範囲になる様に調整することを特徴とする溶融金属めっき設備の制御装置。
  8. 前記板形状センサによって計測される3点以上の板位置データから、板のパス位置、板の反り量、板のねじれ量を、数学的演算によって3つの値に換算し、かつ、前記めっき付着量センサによって計測される、片面当り3点以上の表と裏のめっき付着量データから、表と裏の平均付着量、板幅中央部と板端部の付着量偏差、板両端部の付着量偏差を数学的演算によって6つの値に換算した結果を前記情報として、請求項1〜5において、前記ワイピングノズルの前記鋼板に対する位置又は前記ワイピングノズルの圧力、前記浴中ロールの前記鋼板に対する位置、前記制振装置の電磁力を調整することを特徴とする溶融金属めっき設備の制御装置。
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