JP2008279201A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成でフィルタに付着した塵埃を除去することができる電気掃除機を提供すること。
【解決手段】掃除機本体2内に設けられた電動送風機5によって気流を発生させ、この気流をノズル3から吸引して集塵室としてのサイクロン筒28内に導入し、主フィルタ38によって気流から塵埃を分離する電気掃除機1であって、前記主フィルタ38に接触する当接部としての爪部54が設けられたファン34を前記主フィルタ38の下流側に設けると共に、前記主フィルタ38を経由せずに外気を前記ファン34に導く気流経路35及びこの気流経路35を任意に開閉する開閉手段56を設けたことで、前記気流経路35から導入された気流で前記ファン34を回転させ、この際に前記爪部54が前記主フィルタ38に接触しながら動くことで発生する振動で前記主フィルタ38に付着した塵埃を振るい落とすことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、塵埃をフィルタによって分離する電気掃除機に関するものであり、特に、フィルタに付着した塵埃を除去することができる電気掃除機に関するものである。
従来、この種の電気掃除機としては、フィルタに付着した塵埃を振動によって除去するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、前記フィルタを振動させる手段として、振動子と、この振動子を断続的に吸引することで振動させる電磁石とが用いられている。また、コードリールからコードを引き出すことによって除塵回転体を回転させ、この除塵回転体が集塵袋(フィルタに相当する)に付着した塵埃を振るい落とすものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−334413号公報 特開2007−61150号公報
しかしながら、前者のような電気掃除機では、電磁石や振動子、更には前記電磁石を制御するための制御手段等が必要となるため、高価になってしまう虞があった。また、後者のような電気掃除機では、電気掃除機の使用中にフィルタが目詰まりを起こした場合、一旦コードをコードリールに巻き取ってから再度コードを引き出さなければならず、面倒であった。また、前記フィルタとコードリールとが近接している必要があるので、スティック型の電気掃除機には採用しにくく、仮に採用したとしても、前記コードリールが合理的でない位置に配置されることになったり、コードリールと除塵回転体とを連動させるための伝達部材が必要になったりするため、構造が複雑になりコストアップを招くという虞があった。更に、充電式電気掃除機やコードを本体等に巻き付けて保管する型式の電気掃除機でも採用できなかった。
本発明は以上の問題点を解決し、安価な構成でフィルタに付着した塵埃を除去することができる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の電気掃除機は、掃除機本体とノズルとを有し、電動送風機によって発生させられると共に前記ノズルから吸引されて集塵室内に導入された気流から塵埃をフィルタによって分離する電気掃除機において、前記フィルタの下流側にファンを設け、このファンに前記フィルタに接触する当接部を設けると共に、前記フィルタを経由せずに外気を前記ファンに導く気流経路を設け、この気流経路を任意に開閉する開閉手段を設けたものである。
また、本発明の請求項2に記載の電気掃除機は、請求項1において、前記開閉手段が弁機構であるものである。
また、本発明の請求項3に記載の電気掃除機は、請求項2において、前記ノズルが、ノズル本体と、このノズル本体に対して揺動する接続管部とを有すると共に、前記ノズル本体と接続管部との間に気流の流量を制限する制限手段を設けたものである。
更に、本発明の請求項4に記載の電気掃除機は、請求項1において、前記ファンが、中央に貫通孔が形成された円盤部と、この円盤部に設けられた複数の羽根とを有し、これらの羽根の少なくとも前記円盤部側の内縁が前記貫通孔の縁と同じかそれよりも外側となるように前記羽根を構成し、前記フィルタを通過した気流を前記電動送風機に導く吸気経路の一端を前記貫通孔に対向させて設けると共に、前記貫通孔の内径を前記吸気経路の一端の外径よりも大きくしたものである。
本発明の請求項1に記載の電気掃除機は、以上のように構成することにより、前記電動送風機を作動させている状態で前記開閉手段を操作して前記気流経路を外気に連通させることで、外気が吸引されて前記ファンに設けられた当接部が前記フィルタに接触しながら前記ファンが回転し、これによって前記フィルタが振動させられることになり、この振動によって前記フィルタに付着した塵埃が振るい落とされる。そして、このように前記電動送風機が発生させた気流、即ち前記電動送風機を動力として前記ファンを回転させることで前記フィルタに付着した塵埃が振るい落とされるので、前記電動送風機以外の動力源を設ける必要がなく、簡易な構成によって簡単な操作をすることで、簡単に前記フィルタに付着した塵埃を除去することができる。
また、前記開閉手段を弁機構とすることで、前記フィルタが目詰まりを起こして前記電動送風機に過大な負荷が加わると、負圧によって弁機構である前記開閉手段が開放し、導入された外気が前記ファンを回転させ、このファンの当接部が前記フィルタに接触することによる振動によって前記フィルタに付着した塵埃が振るい落とされるので、特別な操作をすることなく、前記電気掃除機の使用中に前記フィルタの目詰まりを自動的に解消させることができる。
また、前記ノズルを、ノズル本体と、このノズル本体に対して揺動する接続管部とを有して構成すると共に、前記ノズル本体と接続管部との間に気流の流量を制限する制限手段を設けたことで、前記電動送風機を作動させた状態で前記ノズルのノズル本体に対して前記接続管部を揺動させ、前記制限手段によって前記ノズルから吸引される気流を制限することで、負圧によって弁機構である前記開閉手段を開放させ、導入された外気が前記ファンを回転させ、このファンの当接部が前記フィルタに接触することによる振動によって前記フィルタに付着した塵埃が振るい落とされるので、より簡単に前記フィルタに付着した塵埃を除去することができる。
更に、前記ファンを、中央に貫通孔が形成された円盤部と、この円盤部に設けられた複数の羽根とを有して構成し、これらの羽根の少なくとも前記円盤部側の内縁が前記貫通孔の縁と同じかそれよりも外側となるように前記羽根を構成し、前記フィルタを通過した気流を前記電動送風機に導く吸気経路の一端を前記貫通孔に対向させて設けると共に、前記貫通孔の内径を前記吸気経路の一端の外径よりも大きくしたことで、前記ノズルから前記集塵室を経て前記フィルタを通過する気流が、前記貫通孔と吸気経路の一端との間を通過して前記電動送風機に吸引される。この際、前記貫通孔と吸気経路の一端との間を通過する気流が前記羽根に当たらないので、前記ファンを回転させないようにすることができる。一方、前記気流経路から導入される気流によって前記ファンを回転させることができる。従って、塵埃を前記フィルタから除去する必要がある時に必要なだけ前記ファンを回転させることができ、これによって、前記フィルタに前記当接部が接触して動き続けることによる前記フィルタの破損を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図4に基づいて説明する。1はスティック型の電気掃除機である。この電気掃除機1は、掃除機本体2と、この掃除機本体2に対して着脱自在に取り付けられるノズル3と、同じく前記掃除機本体2に対して着脱自在に取り付けられる塵埃分離手段4とを有して構成されている。
前記掃除機本体2は、内部に電動送風機5を有して構成されている。また、前記掃除機本体2の下部には、前記ノズル3を接続するための接続受部6が設けられている。また、前記掃除機本体2には、前記塵埃分離手段4を接続するための受部7が設けられている。更に、前記掃除機本体2の前上部には、前記電気掃除機1を操作するためのハンドル8が設けられている。
前記ノズル3は、ノズル本体9と、このノズル本体9の後部に揺動可能に連結された接続管部10とを有して構成されている。そして、前記ノズル本体9の前下部には、吸引口11が形成されていると共に、前記ノズル本体9の後部には、軸受部12が形成されている。また、前記接続管部10は、第一接続管部13と第二接続管部14とを有して構成されている。そして、前記第一接続管部13の一端側には、前記軸受部12に受けられる揺動軸15が形成されると共に、前記第一接続管部13の他端側には、円筒部16が設けられている。一方、前記第二接続管部14の一端側には、前記円筒部16を受け入れる接続受部17が設けられていると共に、前記第二接続管部14の他端側には、前記接続受部6に挿入される接続部18が形成されている。そして、前記第一接続管部13には、一端側から他端側に貫通する貫通経路19が形成されると共に、前記第二接続管部14にも、一端側から他端側に貫通する貫通経路20が形成されている。そして、前記貫通経路19の他端側と前記貫通経路20の一端側は連通している。また、前記第一接続管部13の一端側には、前記揺動軸15を中心軸とする円筒部21が形成されていると共に、前記貫通経路19の一端側開口19Aが前記円筒部21の円筒面に開口している。そして、前記ノズル3内には、前記吸引口11から前記貫通経路19を経て前記貫通経路20に至る吸気経路22が形成されている。なお、前記円筒部21の軸方向と前記円筒部16の軸方向は直交している。また、前記第二接続管部14は、その接続受部17が前記円筒部16を受けることで、この円筒部16の軸回りに回動自在となっている。また、前記ノズル本体9の後部には、前記円筒部21に対応して、円筒面部23が形成されており、この円筒面部23に前記円筒部21が摺接するように構成されている。そして、前記接続管部10が起立した状態では、図4に示すように、前記円筒部21のうちの前記一端側開口19Aが形成された部分が前記円筒面部23と重なることで、前記一端側開口19Aの開口面積が狭められ、これによって、前記一端側開口19Aを通過する気流が制限されるようになっている。このように、前記円筒部21と円筒面部23とで、制限手段24が形成されている。なお、25は回転ブラシ、26は車輪である。
前記塵埃分離手段4は、導入管部27と、集塵室としてのサイクロン筒28と、これら導入管部27及びサイクロン筒28の一部を覆うカバー部29とを有して構成されている。前記導入管部27は、その一端が前記掃除機本体2内に形成された図示しない吸気経路に接続されると共に、その他端が屈曲して前記サイクロン筒28の側面に形成された接続部30に接続されている。また、前記サイクロン筒28は、下方に開口部31が形成されていると共に、この開口部31を開閉自在に閉塞する底蓋32が設けられている。また、前記サイクロン筒28の下部側面には、前記底蓋32を閉状態で保持するフック33が設けられている。また、前記サイクロン筒28の内部上端側には、ファン34及び気流経路35を構成する経路ケーシング36が設けられている。また、前記サイクロン筒28内で且つ前記ファン34及び経路ケーシング36の下方に、フィルタ保持枠37が挿入されており、このフィルタ保持枠37によってプリーツ状で且つ全体としてほぼ短円筒状の主フィルタ38が保持されている。更に、前記サイクロン筒28内で且つ前記フィルタ保持枠37の下方には、枠体39が挿入されている。そして、前記フィルタ保持枠37は、外筒40と、内筒41と、これら外筒40の下部と内筒41の下部を接続する複数の梁42とを有して一体に構成されており、前記主フィルタ38は、前記外筒40と内筒41の間で且つ前記梁42の上方に保持されている。なお、前記梁42は、前記外筒40と内筒41との間で間隔を空けて放射状に形成されていることで、前記外筒40と内筒41との間を気流が流通可能に構成されている。また、前記枠体39は、前記フィルタ保持枠37の内筒41に接続される円筒部43と、この円筒部43の外側に形成された逆円錐状の補助フィルタ保持枠44と、この補助フィルタ保持枠44に設けられる補助フィルタ45と、前記サイクロン筒28内に流入した気流を前記サイクロン筒28の内面に沿う渦流にするための渦流発生手段46とを有して構成されている。なお、前記補助フィルタ45は、前記主フィルタ38よりも粗く構成されている。更に、前記円筒部43の下端は、前記底蓋32を閉じた状態で、この底蓋32の中央に形成された貫通孔47に接続される。これによって、前記導入管部27から前記サイクロン筒28に流入した気流が、前記補助フィルタ45及び主フィルタ38を通過した後、前記フィルタ保持枠37の内筒41及び前記枠体39の円筒部43を経て前記底蓋32の貫通孔47に至る吸気経路48が形成されている。なお、前記底蓋32の貫通孔47は、前記掃除機本体2内の電動送風機5に接続される。
前記ファン34は、上円盤部49と、下円盤部50と、これら上下円盤部49,50を接続するように形成された複数の羽根51とを有して構成されている。そして、前記下円盤部50の中央には貫通孔50Aが形成されている。なお、前記貫通孔50Aの内径が、前記吸気経路48の上端を構成する前記内筒41の外径よりも大きく形成されていることで、前記主フィルタ38を通過した気流は、前記内筒41と貫通孔50Aとの間を通過して、前記内筒41内に流れるように構成されている。そして、複数の前記羽根51は、その下端の内縁が前記貫通孔50Aの縁と一致している。従って、前記内筒41と貫通孔50Aとの間を通過する気流は、前記羽根51には当たらないように構成されている。また、前記ファン34の回転軸52は、ベアリング53によって前記サイクロン筒28の上部に軸支されている。そして、前記下円盤部50の下面には、当接部としての爪部54が形成されており、この爪部54の下端はプリーツ状の前記主フィルタ38の谷となる部分に入り込んでいる。なお、前記ファン34の周囲は、前記サイクロン筒28と一体に形成された気流案内壁55によって同軸状に囲まれている。
前記経路ケーシング36は、一端側に開閉手段56を配置するための貫通孔57が形成されていると共に、他端側に前記気流案内壁55内の前記ファン34に気流を送る送気口58が形成されている。なお、前記気流経路35が前記気流案内壁55に対して接線方向に接続されるように、前記経路ケーシング36は形成されている。前記開閉手段56は、円筒状の操作部59と、この操作部59を上方に付勢する圧縮コイルバネ60と、パッキン61とを有して構成されている。そして、前記操作部59の外面には、フランジ部62が全周に亘って形成されており、このフランジ部62が前記パッキン61の下面に当接可能に構成されている。また、前記パッキン61には貫通孔61Aが形成されており、この貫通孔61Aの内径は前記操作部59のフランジ部62以外の外径よりも大きく形成されている。そして、前記カバー部29には、前記貫通孔57に対応して、前記気流経路35を構成する貫通孔63が形成されており、この貫通孔63から下方に向けて短円筒状のリブ64が形成されている。なお、前記貫通孔63の内径は、前記操作部59の前記フランジ部62より上の部分の外径よりも充分大きく形成されている。また、前記リブ64の下端は、前記パッキン61の上面に当接している。従って、前記パッキン61は、前記圧縮コイルバネ60によって押し上げられる前記操作部59のフランジ部62と前記リブ64とで挟持されると共に、シールされることになる。なお、前記圧縮コイルバネ60は、前記電気掃除機1が正常に動作している状態では、前記主フィルタ38の下流側の圧力と大気圧との圧力差では前記開閉手段56を開放せず、前記主フィルタ38の下流側の圧力が所定の異常値となった場合に、大気圧との圧力差によって前記開閉手段56を開放するように、バネ定数が設定されている。即ち、前記開閉手段56は、安全弁を兼ねている。なお、65は前記塵埃分離手段4を前記掃除機本体2に取り付けるためのフックである。
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、床等を掃除する場合、使用者は前記ハンドル8を把持し、前記ノズル3に対して前記掃除機本体2を適度に傾けた状態で前記電動送風機5を作動させることで、塵埃を含んだ気流を前記ノズル3の吸引口11から吸引する。そして、前記吸引口11から吸引された気流は、前記吸気経路22及び前記掃除機本体2内の図示しない吸気経路を通過して、前記塵埃分離手段4の導入管部27に至り、更に、この導入管部27から前記サイクロン筒28内に流入する。そして、このサイクロン筒28内に流入した気流は、前記枠体39に設けられた渦流発生手段46によって案内されて、下降しながら前記サイクロン筒28の内壁面に沿って回転する渦流にされる。そして、このように前記サイクロン筒28内で渦流を作り出すことで、この渦流に含まれる比較的粗い塵埃が遠心力によって前記サイクロン筒28の内壁に押し付けられ、これによって、比較的粗い塵埃が渦流から分離されることになる。そして、遠心力によって粗い塵埃が分離された気流は、前記サイクロン筒28の中央部で且つ前記円筒部43の外側を上昇し、前記フィルタ保持枠44に設けられた前記補助フィルタ45を通過する。この際、遠心力で分離しきれなかった塵埃のうち、比較的粗い塵埃が前記補助フィルタ45によって濾過されることになる。そして、この補助フィルタ45を通過した気流は、前記フィルタ保持枠37に保持された前記主フィルタ38を通過する。この際、前記補助フィルタ45を通過した比較的細かい塵埃が前記主フィルタ38によって濾過されることになる。そして更に、前記主フィルタ38によって塵埃が完全に分離された気流の大部分は、前記フィルタ保持枠37の内筒41の上端と前記ファン34の下円盤部50に形成された前記貫通孔50Aとの間を通過して、前記内筒41の内側から前記枠体39の円筒部43の内側と前記底蓋32の貫通孔47とを通過して、前記掃除機本体2内の電動送風機5に吸引される。
なお、前記開閉手段56は安全弁を兼ねており、前記電気掃除機1が正常に動作している状態では、前記主フィルタ38の下流側の圧力と大気圧との圧力差により前記操作部59を押し下げる力よりも、前記圧縮コイルバネ60の付勢力によって前記操作部59を押し上げる力が勝る。この結果、前記電気掃除機1が正常に動作している状態では、前記開閉手段56は開放されず、外気が前記主フィルタ38を通過せずに直接前記ファン34に導かれることはない。また、前述したように、複数の前記羽根51の下端内縁が前記貫通孔50Aの縁と一致していることで、前記内筒41と貫通孔50Aとの間を通過する気流が、前記羽根51に当たらないので、通常の使用中には前記ファン34が回転しない。従って、不必要に前記ファン34を回転させ続けることがなく、前記主フィルタ38に前記爪部54が接触して動き続けることによる前記主フィルタ38の破損を抑制することができる。
そして、前記主フィルタ38に細かい塵埃が付着して目詰まりを起こすと、ノズル3からの吸引力が低下する。この吸引力の低下を使用者が感じた場合、使用者は、前記開閉手段56を構成する前記操作部59を、前記圧縮コイルバネ60の付勢力に抗して押し下げる。このように、前記操作部59を押し下げることで、この操作部59のフランジ部62が前記パッキン61の下面から離れる。そして、前記カバー部29の貫通孔63の内径及び前記パッキン61の貫通孔61Aの内径が、前記操作部59における前記フランジ部62よりも上部の外径よりも大きく形成されていることで、前記貫通孔61A,63と前記操作部59との間に隙間が形成されており、前記操作部59のフランジ部62が前記パッキン61の下面から離れることで、この隙間を外気が流通可能となる。従って、前記操作部59を押し下げることで、外気が前記貫通孔63、貫通孔61Aを経て前記貫通孔57から経路ケーシング36に入り、この経路ケーシング36の送気口58から前記気流案内壁55の内側に導かれる前記気流経路35が流通することになる。そして、前記電動送風機5が作動している状態で、前記操作部59を押し下げると、前記貫通孔63,61Aを経て前記貫通孔57から前記経路ケーシング36に入り、前記送気口58から前記気流案内壁55の内側に設けられた前記ファン34の羽根51に当たる気流が形成される。この気流によって、前記ファン34は回転することになる。なお、前述したように、前記気流経路35が前記気流案内壁55に対して接線方向に接続されるように前記経路ケーシング36を形成したことで、前記気流が前記気流案内壁55内のファンを効率良く回転させることができる。このように、前記ファン34が回転することで、このファン34の下円盤部50に形成された爪部54が、プリーツ状の前記主フィルタ38の下流側に対して断続的に接触しながら回転する。そして、前記爪部54が前記主フィルタ38に対して断続的に接触しながら回転することによって、この主フィルタ38が振動することになり、この振動によって、前記主フィルタ38の上流側に付着した細かい塵埃が振るい落とされることになる。そして、このように前記主フィルタ38の上流側に付着した塵埃が振るい落とされることで、前記主フィルタ38の目詰まりが解消する。
なお、前記主フィルタ38を目詰まりさせたまま、前記電動送風機5を作動させ続けると、前記主フィルタ38の下流側の圧力が所定値以下に低下することになる。そして、このように前記主フィルタ38の下流側の圧力が所定値以下になると、大気圧との圧力差が大きくなり、前記操作部59を押し下げる力が、前記圧縮コイルバネ60の付勢力によって前記操作部59を押し上げる力よりも勝ることになる。この結果、安全弁としての前記開閉手段56は開放され、外気が前記主フィルタ38を通過せずに直接前記ファン34及び吸気経路48を通過して前記電動送風機5に導かれる。この結果、前記電動送風機5に過大な負荷が加わることが抑制される。そしてこの際、前記貫通孔63,61Aを経て前記貫通孔57から前記経路ケーシング36に入り、前記送気口58から前記気流案内壁55の内側に設けられた前記ファン34の羽根51に当たる気流が形成され、この気流によって、前記ファン34が回転することになる。このように、前記ファン34が回転することで、このファン34の下円盤部50に形成された爪部54が、プリーツ状の前記主フィルタ38の下流側に対して断続的に接触しながら回転するので、この主フィルタ38が振動することになり、この振動によって、前記主フィルタ38の上流側に付着した細かい塵埃が振るい落とされることになる。そして、このように前記主フィルタ38の上流側に付着した塵埃が振るい落とされることで、前記電動送風機5に過負荷を与えていた原因である前記主フィルタ38の目詰まりが解消する。そして、このように前記主フィルタ38の目詰まりが解消することで、前記ノズル3から前記掃除機本体2内に形成された図示しない吸気経路及び前記導入管部27を経て前記サイクロン筒28に流入する気流が徐々に回復し、前記主フィルタ38の下流側の圧力も徐々に正常範囲に戻ってゆく。そして、このように前記主フィルタ38の下流側の圧力が正常範囲に戻ることで、大気圧との圧力差も正常範囲に戻り、これによって、前記操作部59を押し下げる力よりも、前記圧縮コイルバネ60の付勢力によって前記操作部59を押し上げる力が再び勝ることになり、前記操作部59が押し上げられることで前記開閉手段56が再び閉塞され、外気から前記主フィルタ38を通過せずに前記ファン34に直接導かれる気流が停止して前記ファン34の回転も停止する。即ち、前記開閉手段56が安全弁として作動することで、特別な操作を行うことなく、前記電動送風機5に過負荷を与えていた原因である前記主フィルタ38の目詰まりを解消することができる。
なお、安全弁としての前記開閉手段56は、前記主フィルタ38が目詰まりを起こさなくても、意図的に作動させることができる。即ち、前記ノズル3の前記制限手段24によって、前記一端側開口19Aの開口面積を小さくすることで、意図的に前記主フィルタ38が目詰まりを起こしたような状態を作り出すことができる。(この場合、前記主フィルタ38の下流側だけでなく、前記制限手段24の下流側全体の圧力が所定値以下になる。)従って、前記主フィルタ38が目詰まりを起こす前に、前記ハンドル8を把持する手を動かして前記掃除機本体2を直立状態とするだけで、前記開閉手段56を開放して前記ファン34を回転させることができるので、清掃中でも自由に前記主フィルタ38に付着した塵埃を振るい落とすことができる。
清掃終了後、使用者は前記フック65を操作して前記塵埃分離手段4を前記掃除機本体2の受部7から取り外し、前記フック33を操作することで前記底蓋32を開き、前記サイクロン筒28内に溜められた塵埃を前記開口部31からゴミ箱等に廃棄する。そして、前記枠体39を前記サイクロン筒28から取り外し、前記補助フィルタ45の上流側に付着した比較的粗い塵埃を除去すると共に、前記主フィルタ38の上流側から振るい落とされて前記補助フィルタ45の下流側に溜められた細かい塵埃を廃棄する。また、前記主フィルタ38に塵埃が残っていた場合、この塵埃も落とす。そして、塵埃が取り除かれた前記フィルタ保持枠37(主フィルタ)及び枠体39(補助フィルタ45)を再び前記サイクロン筒28内に収容し、前記底蓋32を閉じ、このように組み立てられた前記塵埃分離手段4を前記掃除機本体2の受部7に取り付けることで、前記電気掃除機1が再び使用可能な状態となる。
以上のように本発明は、掃除機本体2内に設けられた電動送風機5によって気流を発生させ、この気流をノズル3から塵埃ごと吸引して集塵室としてのサイクロン筒28内に導入し、主フィルタ38によって気流から塵埃を分離する電気掃除機1であって、前記主フィルタ38に接触する当接部としての爪部54が設けられたファン34を前記主フィルタ38の下流側に設けると共に、前記主フィルタ38を経由せずに外気を前記ファン34に導く気流経路35及びこの気流経路35を任意に開閉する開閉手段56を設けたことで、前記電動送風機5が作動した状態で前記開閉手段56を操作して前記気流経路35から前記ファン34に外気を導入することでこのファン34を回転させ、このファン34の爪部54が前記主フィルタ38に接触しながら回転することで発生する振動により、前記主フィルタ38に付着した塵埃が振るい落とされるので、前記電動送風機5以外の動力源を設ける必要がなく、簡易な構成によって簡単な操作をすることで、簡単に前記主フィルタ38に付着した塵埃を除去することができるものである。
また、本発明は、前記開閉手段56を安全弁機構とすることで、前記主フィルタ38が目詰まりを起こして前記電動送風機5に過大な負荷が加わると、前記開閉手段56が開放し、導入された外気が前記ファン34を回転させ、このファン34の爪部54が前記主フィルタ38に接触して動くことによる振動によって前記主フィルタ38に付着した塵埃が振るい落とされるので、特別な操作をすることなく、前記電気掃除機1の使用中に前記主フィルタ38の目詰まりを自動的に解消させることができるものである。
また、本発明は、前記ノズル3を、ノズル本体9と、このノズル本体9に対して揺動する接続管部10とを有して構成すると共に、前記ノズル本体9と接続管部10との間に気流の流量を制限する制限手段24を設けたことで、前記電動送風機5を作動させた状態で前記ノズル3のノズル本体9に対して前記接続管部10を揺動させ、前記制限手段24によって前記ノズル3から吸引される気流を制限することで、前記開閉手段56を開放させて前記ファン34を回転させ、このファン34の爪部54が前記主フィルタ38に接触して動くことによる振動によって前記主フィルタ38に付着した塵埃が振るい落とされるので、より簡単に前記主フィルタ38に付着した塵埃を除去することができるものである。
更に、本発明は、前記ファン34を、中央に貫通孔50Aが形成された下円盤部50と、この下円盤部50に設けられた複数の羽根51とを有して構成し、これらの羽根51の前記下円盤部50側の内縁が前記貫通孔50Aの縁と一致するように前記羽根51を構成し、前記主フィルタ38を通過した気流を前記電動送風機5に導く吸気経路48を構成するフィルタ保持枠37の内筒41を前記貫通孔50Aに対向させて設けると共に、前記貫通孔50Aの内径を前記内筒41の外径よりも大きくしたことで、前記主フィルタ38を通過する気流が、前記貫通孔50Aと内筒41との間を通過すると共に、前記羽根51が前記貫通孔50Aよりも内側に露出しないことで気流が前記羽根51に当たらないので、電気掃除機1の通常使用時に前記ファン34が常時回転したりせず、塵埃を前記主フィルタ38から除去する必要がある時に必要なだけ前記ファン34を回転させることができ、これによって、前記主フィルタ38に前記爪部54が接触して動き続けることによる前記主フィルタ38の破損を抑制することができるものである。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、スティック型のサイクロン式電気掃除機に採用した例を示したが、要はフィルタによって塵埃を分離する構成を有する電気掃除機であればよいので、一般的なフィルタ式電気掃除機に採用してもよく、また、横型の電気掃除機に採用してもよい。また、上記実施形態では、ファン及び外気を直接前記ファンに導く気流経路を塵埃分離手段に設けたが、要は、前記ファンが前記フィルタの近傍に設けられていると共に、前記ファンの近傍に気流経路が形成されていればよいので、前記ファン及び気流経路を掃除機本体に設けてもよい。また、上記実施形態では、前記ファンの羽根の内縁を円盤部の貫通孔の縁と一致させたが、要は、前記フィルタを通過して吸気経路に流れる気流が前記羽根に当たらなければよいので、前記羽根の内縁を前記貫通孔の縁よりも外側(回転軸から離れる方向)に設けてもよい。更に、上記実施形態では、前記当接部が直接前記フィルタに接触するように構成されているが、このフィルタの破損を抑制するために、このフィルタに補強部分を設け、この補強部分に前記当接部が接触するように構成してもよい。
本発明の一実施形態を示す電気掃除機の側面図である。 同上、塵埃分離手段の断面図である。 同上、サイクロン筒上部の構造の概略説明図である。 同上、ノズルの断面図である。
符号の説明
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 ノズル
5 電動送風機
9 ノズル本体
10 接続管部
15 揺動軸
24 制限手段
28 サイクロン筒(集塵室)
34 ファン
35 気流経路
36 経路ケーシング
38 主フィルタ(フィルタ)
48 吸気経路
50 下円盤部(円盤部)
50A 貫通孔
51 羽根
54 爪部(接触部)
56 開閉手段

Claims (4)

  1. 掃除機本体とノズルとを有し、電動送風機によって発生させられると共に前記ノズルから吸引されて集塵室内に導入された気流から塵埃をフィルタによって分離する電気掃除機において、
    前記フィルタの下流側にファンを設け、このファンに前記フィルタに接触する当接部を設けると共に、
    前記フィルタを経由せずに外気を前記ファンに導く気流経路を設け、この気流経路を任意に開閉する開閉手段を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記開閉手段が弁機構であることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記ノズルが、ノズル本体と、このノズル本体に対して揺動する接続管部とを有すると共に、前記ノズル本体と接続管部との間に気流の流量を制限する制限手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至2記載の電気掃除機
  4. 前記ファンが、中央に貫通孔が形成された円盤部と、この円盤部に設けられた複数の羽根とを有し、これらの羽根の少なくとも前記円盤部側の内縁が前記貫通孔の縁と同じかそれよりも外側となるように前記羽根を構成し、前記フィルタを通過した気流を前記電動送風機に導く吸気経路の一端を前記貫通孔に対向させて設けると共に、前記貫通孔の内径を前記吸気経路の一端の外径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
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