JP2008277679A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高効率かつ高コントラストな表示装置を提供する。
【解決手段】基板と、前記基板の上に形成されている複数の画素と、前記複数の画素の上に設けられている円偏光部材と、を有し、前記各画素は、互いに発光色が異なる複数の副画素から構成されており、前記各画素は、陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に形成されている発光層及び電荷注入層と、を有する有機発光素子であり、前記円偏光部材は、複数の前記発光色より選択される少なくとも1つの発光色に対する透過率が他の発光色に対する透過率よりも大きい表示装置において、前記電荷注入層は、前記選択される発光色の光を吸収することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子を利用した表示装置に関する。
発光素子である有機EL素子は、通常、図15(a)に示すように、有機層101を、反射電極102と光取り出し側の透明電極103とで挟んだ構成となっている。発光点201から発光した光のうち、光取り出し側へ放射される光202に加え、反対側へ放射される光203を反射電極102により光取り出し側へ反射させることで、透明電極103を通して取り出される光を増加させ、発光効率を向上させている。
しかし、このような構成の場合、図15(b)に示すように、素子外部からの入射光301も反射電極102によって反射されてしまうため、ディスプレイのコントラストが低下し、視認性が悪くなってしまうという問題点がある。
このようなコントラストの低下を改善する方法としては、光の右(左)円偏光状態が反射により、左(右)円偏光状態に反転するという性質を利用するものがある。例えば、特許文献1では、光取り出し側に円偏光板を配置し、外光反射を防止する方法が提案されている(以下、従来技術1という)。
これに対して、特許文献2では、有機EL素子の発光効率に応じて、円偏光板の分光透過率や分光偏光率を変化させることが提案されている(以下、従来技術2という)。
特許第2761453号公報 特開2005−332815号公報
従来技術1は、構造が単純で外光反射防止機能に優れているものの、円偏光板は、透過率が35〜45%程度(理論限界は50%)であるため、表示色に関係なく一様に有機EL素子の発光効率を半減させてしまうという課題がある。
従来技術2は、円偏光板の分光透過率を増加させ発光効率の向上を図ると、分光透過率の増加に伴い分光偏光率が減少し偏光機能が低下するため、外光反射防止性能が悪化するという課題がある。
これらの課題に加え、有機EL素子をはじめとする発光素子では、通常、発光色や素子構成毎に発光効率や色度調整のための干渉条件が異なる。このため、色再現範囲の広い高効率な表示装置を提供するには、干渉条件を調整することが課題となる。
本発明では、上記課題に鑑み、高効率かつ高コントラストな表示装置を提供することを目的とするものである。さらに、発光効率や色度などの特性の調整を容易にすることを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、
基板と、前記基板の上に形成されている複数の画素と、前記複数の画素の上に設けられている円偏光部材と、を有し、
前記各画素は、互いに発光色が異なる複数の副画素から構成されており、前記各画素は、陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に形成されている発光層及び電荷注入層と、を有する有機発光素子であり、
前記円偏光部材は、複数の前記発光色より選択される少なくとも1つの発光色に対する透過率が他の発光色に対する透過率よりも大きい表示装置において、
前記電荷注入層は、前記選択される発光色の光を吸収することを特徴とする。
本発明によれば、高効率かつ高コントラストな表示装置を、簡潔な構成により実現することができる。さらに、発光効率や色度などの特性の調整を容易にすることが可能となる。
本発明に係る表示装置は、基板と、前記基板の上に形成されている複数の画素と、前記複数の画素の上に設けられている円偏光部材とを有する。前記各画素は、互いに発光色が異なる複数の副画素から構成されており、前記各画素は、陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に形成されている発光層及び電荷注入層とを有する。前記円偏光部材は、複数の前記発光色より選択される少なくとも1つの発光色に対する透過率が他の発光色に対する透過率よりも大きい。特に、前記電荷注入層は、前記選択される発光色の光を吸収することを特徴とする。
具体的に、本発明の原理を図1に示す構成例に基づいて説明する。図1は、1つの画素が、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3つの副画素から構成される有機発光表示装置において、発光効率が最も低い発光色であるBを選択色とした。そして、Bの発光効率の低下を抑制して、外光反射を防止する構成を図示したものである。
R、G、B副画素を構成する有機EL素子(有機発光素子)は、有機EL素子を構成する層(有機層)101を陽極である反射電極102と陰極である透明電極103とで挟んだ構造を有する。ここで、有機EL素子を構成する層101は、RGBの有機EL素子毎に、各色の発光性有機化合物を含むR有機層111、G有機層121、B有機層131が形成される。
有機EL素子を構成する層101は、図2に示すように、通常、ホール注入層108、ホール輸送層106、発光層105、電子輸送層107、電子注入層109を順次積層した構成を成す。なお、必要がない場合は、ホール注入層108又は電子注入層109を積層しなくても良い。R有機層111、G有機層121、B有機層131では、発光層105が、それぞれの発光色に合わせてR発光層115、G発光層125、B発光層135により形成される。
これらの有機EL素子に電圧を印加することで、陽極から注入されたホールと陰極から注入された電子とが、有機層において再結合し、RGB各色が発光する。RGB各色の発光スペクトル(ELスペクトル)の例を図3に示す。有機層101を基準として、透明電極103側が光取り出し側となる。また、有機EL素子を構成する電極や有機層のそれぞれの膜厚は、一般に、数nm〜数百nm程度であり、可視光に対して光干渉が生じる多層干渉膜構造となっている。
このような有機発光表示装置の発光効率とコントラストを向上させるため、図1に示すように、以下の3つの構成要素を付加する。
構成要素1として、B透過円偏光板132を有機EL素子の光取り出し側に配置する。B透過円偏光板132は、B透過直線偏光板とλ/4位相板とを組み合わせたものからなり、可視光のR、G成分に対し、左(右)円偏光成分のみを透過し、B成分の全て又はその一部に対しては、50%以上透過する光学部材である。1つの例として、波長500nm程度より短い波長の光に対して分光透過率が50%以上であるB透過円偏光板の分光透過率を図4に、分光偏光率を図5に示す。
図1において、外部からの入射光301のうちR入射光311、G入射光321は、まず、B透過円偏光板132により右(左)円偏光成分が吸収され、R透過左(右)円偏光314、G透過左(右)円偏光324となる。その後、有機EL素子の各多層膜界面などで奇数回反射され、円偏光状態が反転したR反射右(左)円偏光315、G反射右(左)円偏光325となって、B透過円偏光板132に有機EL素子側から再入射し吸収される。従って、B透過円偏光板132を光取り出し側に配置することで、R入射光、G入射光に対する反射を防止し、コントラストを向上することができる。これに対し、B入射光331は、各副画素や周囲の素子分離膜などで反射され、一部のB反射光が光取り出し側に射出される。しかし、後述するように、人間の目に対する視感効率が低く、外光反射への影響は少ない。
一方、B副画素(選択色副画素)を構成するB有機EL素子からのB発光は、B透過円偏光板132を透過するため円偏光板による発光効率の低減を回避できる。図4に示した分光透過率を有するB透過円偏光板を用いる場合、可視域全体で透過率40%程度の円偏光板を用いる場合と比較して、B発光の発光効率が1.5倍程度となり、表示装置としての発光効率を向上させることが可能となる。ここで、B発光スペクトルとして、図3に示した値を用いた。
直線偏光板として良く使用されるものには、ポリビニルアルコール(PVA)フィルムにヨウ素錯体や二色性染料などを混合し配向させ、両面をトリアセチルセルロース(TAC)フィルムを貼り合わせたものがある。ヨウ素錯体は配向すると強い二色性を示し、また、錯体を形成するポリヨウ素の分子数により吸収ピークが異なる。光の波長480nm付近に吸収ピークを持つ
Figure 2008277679
錯体と、600nm付近に吸収ピークを持つ
Figure 2008277679
錯体との生成比を制御することで、直線偏光板の吸収スペクトルを調整することが可能である。
Figure 2008277679
錯体の比率を減らすことで、B透過直線偏光板となる。また、
Figure 2008277679
錯体の比率を減らすことで、R透過直線偏光板となる。同様に、二色性染料を用いる場合も、吸収ピークが異なる二色性染料の混合比を制御することでB透過円偏光板やR透過円偏光板などを作製できる。
また、B透過直線偏光板として、高屈折率材料と低屈折率材料とを三角波形型に交互に積層した2次元フォトニック結晶型直線偏光板などを用いることも可能である。2次元フォトニック結晶型直線偏光板の場合、膜厚や屈折率の光学設計により、偏光帯域と透過帯域とを調整することが可能である。よって、B透過直線偏光板だけでなくR透過直線偏光板やG透過直線偏光板なども自由に構成できる。
これら選択した発光色を透過させる直線偏光板とλ/4位相板とを組み合わせることで、B透過円偏光板やR透過円偏光板などを構成することが可能である。
次に、構成要素2として、図1に示すように、B副画素を構成するB有機EL素子の発光領域の反射陽極102上には、B吸収層として機能する電荷注入層(B吸収層兼電荷注入層)133を薄く配置する。一方、B副画素を構成するB有機EL素子の発光領域を除く画素及び画素間の反射側には、B吸収層兼電荷注入層133を十分な厚みで配置する。
つまり、選択色副画素(B副画素)に配置されたB吸収層兼電荷注入層133の膜厚は、前記選択色とは異なる発光色を呈する非選択色副画素(R副画素、G副画素)に配置された前記B吸収層兼電荷注入層133の膜厚より薄く配置される。図6に、B吸収層兼電荷注入層133の分光透過率の例を示す。さらに、画素の発光領域を除く部分や画素間にブラックマトリックスを配置することも可能である。
これらにより、図1において、B入射光331のB副画素発光領域以外へのB透過光(B発光領域以外)332Bは、B吸収層兼電荷注入層133により吸収され、B反射光を抑制することができる。
また、B吸収層兼電荷注入層133を各副画素の光学干渉条件が合うように成膜することで、容易に効率や色度を調整することができる。さらにホール輸送層、電子輸送層、電子注入層を共通化することができるため、蒸着プロセスの簡素化及びコストを削減することができる。
最後に、構成要素3として、B有機EL素子が有する多層干渉膜の分光反射率が、Bの発光波長域に最小値若しくは極小値を有する構成とする。図7に、構成例として、ガラス基板上に、Ag合金200nm、IZO20nm、有機EL素子を構成する層80nm、IZO60nmを順次積層した場合の多層干渉膜の分光反射率を示す。分光反射率の極小値は波長460nm付近で、図3に示したB発光スペクトルの波長域420nm〜550nmに存在しており、B発光波長域の入射光に対する反射率を低下させる膜厚構成となっている。
また、透明電極103の代わりに半透明電極を用い、B発光スペクトルのピーク波長近傍を共振波長とする共振器構造を導入し、B発光波長域の入射光に対する反射率をより低下させた構成としても良い。
図1で、B入射光331のB副画素発光領域へのB透過光(B発光領域)332Aは、B有機EL素子の多層干渉膜構造の各多層膜界面からのB反射光1(333A)〜B反射光N(333B)を干渉により打ち消す。そのため、B入射光331の反射を抑制することができる。
以上、3つの構成要素により、入射光のRGB成分に対し、反射を防止することが可能である。必要に応じて、構成要素3を省略しても良い。
外光反射防止機能の性能は、視感反射率RVにより評価することができる。視感反射率RVは、波長λに依存して変化する視感効率V(λ)、照明光の相対分光分布S(λ)及び表示装置の分光反射率R(λ)を用いて、<数5>により定義される。図8に視感効率V(λ)のグラフを示す。視感効率は、波長555nmで最大となる。本発明の説明中では、照明光の相対分光分布S(λ)として、図9に示したCIE昼光のD65相対分光分布を用いる。D65相対分光分布と視感効率を掛けた値S(λ)×V(λ)を、図10に図示する。
Figure 2008277679
以下の3つの構成
<構成1>B透過円偏光板
<構成2>B透過円偏光板+B吸収層
<構成3>B透過円偏光板+B吸収層+B干渉膜
に対する視感反射率の評価値を、表1に示す。ここで、開口率は50%として評価を行った。また、図11に、各構成での<式1>で定義される視感反射分布を示す。
<式1> 視感反射分布 =分光反射率R(λ)×D65相対分光分布S(λ)×視感効率V(λ)
Figure 2008277679
いずれの構成でも、視感反射率は10%以下に低減されるが、特に、B吸収層が追加された構成2、構成3では視感反射率が5%以下に低減される。
表示装置全体の消費電力を低減するには、発光効率の最も低い発光色に対して円偏光板の透過率を向上させることが効果的である。以下で、従来の外光反射防止構成として、構成要素1〜3に代わり、表示装置の光取り出し側に、可視域全体で透過率40%の円偏光板を配置したものを構成1(従来技術2)とし、構成3と消費電力の比較を行う。構成3と構成1において、副画素を構成するRGB有機EL素子は、図3で示される発光スペクトルを有し、それぞれの発光効率が、R:21.6[cd/A]、G:19.8[cd/A]、B:2.3[cd/A]であるとする。また、表示装置の開口比は50%、駆動電圧は10Vとする。表示装置全体の特性を示す輝度比、駆動電流密度及び消費電力は、色温度6500Kの白色Wを100cd/m2で表示する際の値を用いる。
従来技術1の構成のCIE色度、発光効率、輝度比、駆動電流密度、消費電力の値を、表2に示す。RGBの中で、B発光効率が最も悪く、B駆動電流密度が最も大きい。
次に、構成3のCIE色度、発光効率、輝度比、電流密度、消費電力の値を、表3に示す。B透過円偏光板を用いることで、B発光効率を1.5倍程度向上させ、同時に、B色度を改善し、B輝度比を低下させることができる。よって、消費電力を682.7mWから399.2mWへ40%程度削減することが可能である。また、B駆動電流密度が低下することで、RGB副画素間での駆動電流密度の差異も緩和される。さらに、多くの有機EL素子の場合、駆動電流密度の低下に伴い発光半減寿命τが長くなる。よって、副画素の発光色中で、発光半減寿命が最も短い発光色を選択色とした場合、例えば、B副画素の発光半減寿命が最も短い場合、B駆動電流密度の低下に伴いB副画素の発光半減寿命を改善することが可能である。ここでは、構成3で説明を行ったが、構成1、構成2に対しても同様である。
Figure 2008277679
Figure 2008277679
図2における、ホール輸送層106、発光層105、電子輸送層107に用いられる有機化合物としては、低分子材料、高分子材料若しくはその両方により構成され、特に限定されるものではない。さらに、必要に応じて無機化合物を用いても良い。
以下にこれらの化合物例を挙げる。
ホール輸送性材料としては、陽極からのホールの注入を容易にし、また注入されたホールを発光層に輸送するに優れたモビリティを有することが好ましい。ホール注入輸送性能を有する低分子及び高分子系材料としては、トリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体が挙げられる。また、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、オキサゾール誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、フタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体が挙げられる。さらに、ポリ(ビニルカルバゾール)、ポリ(シリレン)、ポリ(チオフェン)、その他導電性高分子が挙げられるが、もちろんこれらに限定されるものではない。以下に、具体例の一部を示す。
Figure 2008277679
Figure 2008277679
発光材料としては、発光効率の高い蛍光色素や燐光材料が用いられる。以下に具体例の一部を示す。
Figure 2008277679
電子輸送性材料としては、注入された電子を発光層に輸送する機能を有するものから任意に選ぶことができ、ホール輸送材料のキャリア移動度とのバランス等を考慮し選択される。電子注入輸送性能を有する材料としては、オキサジアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ピラジン誘導体、トリアゾール誘導体、トリアジン誘導体が挙げられる。また、ペリレン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、フルオレノン誘導体、アントロン誘導体、フェナントロリン誘導体、有機金属錯体等が挙げられるが、もちろんこれらに限定されるものではない。以下に、具体例の一部を示す。
Figure 2008277679
選択色吸収層として機能する電荷注入層としては、選択色の発光波長域において吸収をもてば、ホール注入層若しくは電子注入層のどちらか、又はその両方でも構わない。また、選択色吸収層として機能する電荷注入層の位置は反射電極側若しくは光取り出し側のどちらか、又は両側でも構わない。
選択色吸収層として機能する電荷注入層を形成する方法としては、選択色の発光領域とそれ以外の領域の一部又は全領域で異なる膜厚にすることで、選択色の発光波長領域における吸収が小さい領域と大きい領域を形成することができる。他には、有機物との共蒸着の濃度比を変えることで、選択色の発光波長領域における吸収が小さい領域と大きい領域を形成することができる。
また、光学干渉条件、駆動電圧などを考慮し、上記方法の組み合わせや各色副画素で塗り分けてもよい。選択色の発光波長領域における吸収が小さい領域と大きい領域を形成することができれば、上記の方法に限られることはない。
選択色吸収層として機能するホール注入材料としては、選択色の発光波長域において吸収をもち、電極からホール輸送層へホールを受け渡すことができればよい。好ましくはITOやIZO、V25(五酸化バナジウム)やMoO3などの遷移金属酸化物、インジウム酸化物・亜鉛酸化物等に吸収を持たせるためにGa等をドープした化合物、遷移金属酸化物と有機物との混合物、銅フタロシアニンCupc等が好ましい。また、これらの積層構成であってもよい。より好ましくは、比抵抗の低いITO、IZO、V25が好ましい。抵抗率の低い注入層を用いることで、選択色を有する副画素の発光領域以外の領域において、電圧が上昇することなく選択色の発光波長域における吸収を容易に増やすことができる。
また、選択色吸収層として機能する電子注入材料としては、選択色の発光波長域において吸収をもち、電極から電子輸送層へ電子を受け渡すことができればよい。例えば、前述した電子輸送性材料に、アルカリ金属やアルカリ土類金属、若しくはその化合物を0.1%〜数十%含有させることにより、電子注入性を付与することができる。電子注入層109は、必要不可欠な層ではないが、この後に、透明陰極103を形成する際の成膜時に受けるダメージを考慮すると、良好な電子注入性を確保するために10〜100nm程度挿入した方が好ましい。また、抵抗率の低い注入層を用いることで、選択色を有する副画素の発光領域以外の領域において、電圧が上昇することなく選択色の発光波長域における吸収を容易に増やすことができる。
有機化合物からなる層は、一般に真空蒸着法、イオン化蒸着法、スパッタリング、プラズマあるいは、適当な溶媒に溶解させて公知の塗布法により薄膜を形成する。例えば、スピンコーティング、ディッピング、キャスト法、LB法、インクジェット法等で形成する。特に塗布法で成膜する場合は、適当な結着樹脂と組み合わせて膜を形成することもできる。上記結着樹脂としては、広範囲な結着性樹脂より選択でき、例えば、ポリビニルカルバゾール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂を挙げられる。また、ポリブタジエン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂が挙げられる。さらに、ジアリルフタレート樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリスルホン樹脂、尿素樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらは単独又は共重合体ポリマーとして1種又は2種以上混合してもよい。さらに必要に応じて、公知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を併用してもよい。
透明電極103としては、前述したITOやIZO等の酸化物導電膜を使用することができる。電子輸送層107及び電子注入層109との組み合わせにより、電子注入性が良好な組み合わせを適宜選択することが望ましい。また、透明電極は、スパッタリングにより形成することができる。
場合によっては、酸素や水分等との接触を防止する目的で保護層が設けられる。保護層としては、窒化シリコン、窒化酸化シリコン等の金属窒化物膜や、酸化タンタル等の金属酸化物膜、ダイヤモンド薄膜が挙げられる。また、フッ素樹脂、ポリパラキシレン、ポリエチレン、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂等の高分子膜、さらには、光硬化性樹脂等が挙げられる。また、ガラス、気体不透過性フィルム、金属などをカバーし、適当な封止樹脂により素子自体をパッケージングすることもできる。また、防湿性を高めるために、保護層内に吸湿材を含有させても良い。
なお、これまでは、基板側を陽極、光取り出し側を陰極とする構成で説明してきたが、基板側を陰極、光取り出し側を陽極とし、ホール輸送層、発光層、電子輸送層を逆順に積層した構成においても本発明を実施することは可能である。
さらに、透明基板上に透明電極を形成し、その上に有機層、反射性電極を積層したボトムエミッション構成においても本発明を実施可能である。
また、各副画素の面積、より詳しくは各副画素の発光領域の面積は、副画素間で同じであっても良いし、異なっても良い。
さらに、複数の有機EL素子が積層されたマルチフォトン構成や多段階積層構成に対しても本発明は実施可能である。
なお、これまでRGBの3副画素構成で説明してきたが、RGBC(シアン)の4副画素構成やB単色の1副画素構成などその他の副画素構成に対しても本発明は実施可能であり、特に限定されることはない。
また、これまでB副画素の発光効率を向上させる構成で説明してきたが、その他の表示色を有する副画素に対しても本発明は実施可能である。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は本実施例によって何ら限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示す構成のフルカラー有機EL表示装置を以下に示す方法で作成する。
まず、支持体としてのガラス基板上に、低温ポリシリコンからなるTFT駆動回路を形成し、その上にアクリル樹脂からなる平坦化膜を形成する。
この上に、反射性金属としてのAg合金(AgPdCu)をスパッタリング法にて約100nmの厚さに形成してパターニングし、透明導電膜としてのIZOをスパッタリング法にて20nmの厚さに形成してパターニングし、反射陽極102を形成する。
アクリル樹脂により素子分離膜を形成し陽極付き基板を作成する。これをイソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥する。その後、UV/オゾン洗浄してから有機化合物を真空蒸着により成膜する。
この上に、B吸収層兼ホール注入層133として、V25を成膜する。シャドーマスクを用い、Bの画素領域に0.5nm、その他の領域には20nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.05nm/secである。
この上に、共通のホール輸送層として、下記構造式で示される化合物[I]を成膜する。各副画素にホール輸送層として20nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.3nm/secである。
Figure 2008277679
発光層として、シャドーマスクを用いて、RGBそれぞれの発光層を成膜する。Rの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物DCM[4−(dicyanomethylene)−2−methyl−6(p−dimethylaminostyryl)−4H−pyran]とを共蒸着(重量比99:1)して50nmの厚さの発光層を設ける。Gの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物クマリン6とを共蒸着(重量比99:1)して40nmの厚さの発光層を設ける。Bの発光層としては、ホストとして下記に示す化合物[II]と発光性化合物[III]とを共蒸着(重量比80:20)して20nmの厚さの発光層を設ける。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.1nm/secの条件で成膜する。
Figure 2008277679
Figure 2008277679
共通の電子輸送層として、バソフェナントロリン(Bphen)を真空蒸着法にて10nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.3nm/secの条件である。
共通の電子注入層として、BphenとCs2CO3とを共蒸着(重量比90:10)し、20nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は3×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secの条件である。
この電子注入層まで成膜した基板を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動し、透明陰極103としてITOの透明電極を60nmの厚さに成膜する。さらに保護膜として、窒化酸化シリコンを700nmの厚さに成膜する。
最後に、最上部に接着剤によりB透過円偏光板132を配置し、表示装置を得る。
<実施例2>
図12に構成図を示す。
まず、支持体としてのガラス基板上に、低温ポリシリコンからなるTFT駆動回路を形成し、その上にアクリル樹脂からなる平坦化膜を形成する。
この上に、反射性金属としてのAg合金(AgPdCu)をスパッタリング法にて約100nmの厚さに形成してパターニングし、透明導電膜としてのIZOをスパッタリング法にて20nmの厚さに形成してパターニングし、反射陰極102を形成する。
アクリル樹脂により素子分離膜を形成し陰極付き基板を作成する。これをイソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥する。その後、UV/オゾン洗浄してから有機化合物を真空蒸着により成膜する。
この上に共通の電子注入層として、BphenとCs2CO3とを共蒸着(重量比90:10)し、20nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は3×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secの条件である。
共通の電子輸送層としてバソフェナントロリン(Bphen)を真空蒸着法にて10nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.3nm/secの条件である。
発光層として、シャドーマスクを用いて、RGBそれぞれの発光層を成膜する。Rの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物DCM[4−(dicyanomethylene)−2−methyl−6(p−dimethylaminostyryl)−4H−pyran]とを共蒸着(重量比99:1)して50nmの厚さの発光層を設ける。Gの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物クマリン6とを共蒸着(重量比99:1)して40nmの厚さの発光層を設ける。Bの発光層としては、ホストとして実施例1で示した化合物[II]と発光性化合物[III]とを共蒸着(重量比80:20)して20nmの厚さの発光層を設ける。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.1nm/secの条件で成膜する。
この上に、共通のホール輸送層として、実施例1で示した化合物[I]を成膜する。各副画素にホール輸送層として10nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.3nm/secである。
この上に、B吸収層兼ホール注入層133として、V25を成膜する。シャドーマスクを用い、Bの画素領域に10nm、その他の領域には50nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.05nm/secである。
この電子注入層まで成膜した基板を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動し、透明陽極103としてITOの透明電極を60nmの厚さに成膜する。さらに保護膜として、窒化酸化シリコンを700nmの厚さに成膜する。
最後に、最上部に接着剤によりB透過円偏光板132を配置し、表示装置を得る。
<実施例3>
図1に構成図を示す。
まず、支持体としてのガラス基板上に、低温ポリシリコンからなるTFT駆動回路を形成し、その上にアクリル樹脂からなる平坦化膜を形成する。
この上に、反射性金属としてのAg合金(AgPdCu)をスパッタリング法にて約100nmの厚さに形成してパターニングする。さらにB吸収層として機能するホール注入層としてのIZOをスパッタリング法にてBの画素領域に10nm、その他の画素領域には40nmの厚さに形成してパターニングし、反射陽極102を形成する。
アクリル樹脂により素子分離膜を形成し陽極付き基板を作成する。これをイソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥する。その後、UV/オゾン洗浄してから有機化合物を真空蒸着により成膜する。
この上に、共通のホール輸送層として、実施例1で示した化合物[I]を成膜する。各副画素にホール輸送層として20nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.3nm/secである。
発光層として、シャドーマスクを用いて、RGBそれぞれの発光層を成膜する。Rの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物DCM[4−(dicyanomethylene)−2−methyl−6(p−dimethylaminostyryl)−4H−pyran]とを共蒸着(重量比99:1)して50nmの厚さの発光層を設ける。Gの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物クマリン6とを共蒸着(重量比99:1)して40nmの厚さの発光層を設ける。Bの発光層としては、ホストとして実施例1で示した化合物[II]と発光性化合物[III]とを共蒸着(重量比80:20)して20nmの厚さの発光層を設ける。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.1nm/secの条件で成膜する。
共通の電子輸送層として、バソフェナントロリン(Bphen)を真空蒸着法にて10nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.3nm/secの条件である。
共通の電子注入層として、BphenとCs2CO3とを共蒸着(重量比90:10)し、40nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は3×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secの条件である。
この電子注入層まで成膜した基板を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動し、透明陰極103としてITOの透明電極を60nmの厚さに成膜する。さらに保護膜として、窒化酸化シリコンを700nmの厚さに成膜する。
最後に、最上部に接着剤によりB透過円偏光板132を配置し、表示装置を得る。
<実施例4>
図13に構成図を示す。陽極付き基板をUV/オゾン洗浄する工程までは実施例1と同様である。
その後、共通のホール輸送層として、実施例1で示した化合物[I]を成膜する。各副画素にホール輸送層として10nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.3nm/secである。
発光層として、シャドーマスクを用いて、RGBそれぞれの発光層を成膜する。Rの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物DCM[4−(dicyanomethylene)−2−methyl−6(p−dimethylaminostyryl)−4H−pyran]とを共蒸着(重量比99:1)して50nmの厚さの発光層を設ける。Gの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物クマリン6とを共蒸着(重量比99:1)して40nmの厚さの発光層を設ける。Bの発光層としては、ホストとして実施例1で示した化合物[II]と発光性化合物[III]とを共蒸着(重量比80:20)して20nmの厚さの発光層を設ける。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.1nm/secの条件で成膜する。
共通の電子輸送層として、バソフェナントロリン(Bphen)を真空蒸着法にて10nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.3nm/secの条件である。
B吸収層兼電子注入層133として、BphenとCs2CO3とを共蒸着(重量比99:1)し、Bの画素領域に40nmの厚さに形成する。その他の領域には、BphenとCs2CO3とを共蒸着(重量比60:40)し、40nmの厚さに形成する。いずれも蒸着時の真空度は3×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secの条件である。
この電子注入層まで成膜した基板を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動し、透明陰極103としてITOの透明電極を60nmの厚さに成膜する。さらに保護膜として、窒化酸化シリコンを700nmの厚さに成膜する。
最後に、最上部に接着剤によりB透過円偏光板132を配置し、表示装置を得る。
<実施例5>
図1に構成図を示す。陰極付き基板をUV/オゾン洗浄する工程までは実施例2と同様である。
その後、この上にB吸収層兼電子注入層として、BphenとCs2CO3とを共蒸着(重量比60:40)し、Bの画素領域に10nm、その他の領域に40nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は3×10-4Pa、成膜速度は0.2nm/secの条件である。
共通の電子輸送層として、バソフェナントロリン(Bphen)を真空蒸着法にて10nmの厚さに形成する。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.3nm/secの条件である。
発光層として、シャドーマスクを用いて、RGBそれぞれの発光層を成膜する。Rの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物DCM[4−(dicyanomethylene)−2−methyl−6(p−dimethylaminostyryl)−4H−pyran]とを共蒸着(重量比99:1)して50nmの厚さの発光層を設ける。Gの発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物クマリン6とを共蒸着(重量比99:1)して40nmの厚さの発光層を設ける。Bの発光層としては、ホストとして実施例1で示した化合物[II]と発光性化合物[III]とを共蒸着(重量比80:20)して20nmの厚さの発光層を設ける。蒸着時の真空度は1×10-4Pa、成膜速度は0.1nm/secの条件で成膜する。
この上に、共通のホール輸送層として、実施例1で示した化合物[I]を成膜する。各副画素にホール輸送層として10nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.3nm/secである。
この上に、ホール注入層として、V25を10nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.05nm/secである。
この電子注入層まで成膜した基板を、真空を破ること無しにスパッタ装置に移動し、透明陽極103としてITOの透明電極を60nmの厚さに成膜する。さらに保護膜として、窒化酸化シリコンを700nmの厚さに成膜する。
最後に、最上部に接着剤によりB透過円偏光板132を配置し、表示装置を得る。
<実施例6>
図14に構成図を示す。
まず、支持体としてのガラス基板上に、低温ポリシリコンからなるTFT駆動回路を形成し、その上にアクリル樹脂からなる平坦化膜を形成する。
この上に、反射性金属としてのAl合金をスパッタリング法にて約100nmの厚さに形成してパターニングし、反射陽極102を形成する。さらに、アクリル樹脂により素子分離膜を形成し陽極付き基板を作成する。これをイソプロピルアルコール(IPA)で超音波洗浄し、次いで、煮沸洗浄後乾燥する。その後、UV/オゾン洗浄してから有機化合物を真空蒸着により成膜する。
この上に、B吸収層兼ホール注入層133として、Bの画素領域に実施例1で示した化合物[I]とV25とを共蒸着(重量比90:10)し、30nmの厚さに成膜する。その他の領域には、実施例1で示した化合物[I]とV25とを共蒸着(重量比10:90)し、30nmの厚さに成膜する。この際の真空度は1×10-4Pa、蒸着レートは0.05nm/secである。
この上に、共通のホール輸送層を成膜する工程から、B透過円偏光板132を配置する工程までは、実施例1と同様である。
本発明における表示装置の構成図である。 有機EL素子の構成図である。 RGB有機EL素子の発光スペクトル(ELスペクトル)の例を示すグラフである。 B透過円偏光板の分光透過率を例示するグラフである。 B透過円偏光板の分光偏光率を例示するグラフである。 B吸収層兼電荷注入層の分光透過率を例示するグラフである。 B多層干渉膜の分光反射率を例示するグラフである。 視感効率を示すグラフである。 CIE昼光D65の相対分光分布を示すグラフである。 CIE昼光D65の相対分光分布と視感効率を掛けた値を示すグラフである。 本発明における表示装置の構成1、構成2、構成3における視感反射分布を示すグラフである。 本発明における表示装置の実施例2を示す構成図である。 本発明における表示装置の実施例4を示す構成図である。 本発明における表示装置の実施例6を示す構成図である。 有機EL素子の発光と外光反射を示す概念図である。
符号の説明
100 基板
101 有機層
102 反射電極
103 透明電極
105 発光層
106 ホール輸送層
107 電子輸送層
108 ホール注入層
109 電子注入層
111 R有機層
115 R発光層
121 G有機層
125 G発光層
131 B有機層
132 B透過円偏光板
133 B吸収層兼電荷注入層
133A B吸収層兼電荷注入層
133B B低吸収層兼電荷注入層
135 B発光層
201 発光点
202 上方発光経路
203 下方発光経路
301 入射光
303 反射光
311 R入射光
314 R透過左(右)円偏光
315 R反射右(左)円偏光
321 G入射光
324 G透過左(右)円偏光
325 G反射右(左)円偏光
331 B入射光
332 B透過光
332A B透過光(B発光領域)
332B B透過光(B発光領域以外)
333 B反射光
333A B反射光1
333B B反射光N

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板の上に形成されている複数の画素と、前記複数の画素の上に設けられている円偏光部材と、を有し、
    前記各画素は、互いに発光色が異なる複数の副画素から構成されており、前記各画素は、陽極及び陰極からなる一対の電極と、前記一対の電極間に形成されている発光層及び電荷注入層と、を有する発光素子であり、
    前記円偏光部材は、複数の前記発光色より選択される少なくとも1つの発光色に対する透過率が他の発光色に対する透過率よりも大きい表示装置において、
    前記電荷注入層は、前記選択される発光色の光を吸収することを特徴とする表示装置。
  2. 前記選択色副画素に配置された電荷注入層の膜厚は、前記選択色とは異なる発光色を呈する非選択色副画素に配置された前記電荷注入層の膜厚より薄いことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記選択色副画素は多層干渉膜構造を有し、前記多層干渉膜構造の分光反射率は、前記選択色の発光波長域に最小値若しくは極小値を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記選択色副画素の発光領域の選択色吸収層として機能する電荷注入層は、金属酸化物又は金属酸化物と有機物との混合物であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記金属酸化物は五酸化バナジウムであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記副画素の発光色中で、発光効率が最も低い発光色を前記選択色とすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記副画素の発光色中で、発光半減寿命が最も短い発光色を前記選択色とすることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記選択色は青色であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
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