JP2008275765A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置にも適用可能で走査線上の画素の位置を正確に揃えることのできる光走査装置、及び、その光走査装置を利用した画像形成装置の提供。
【解決手段】 振動ミラー11に反射されたレーザ光Lは、所定の走査振幅で走査されてFアークサインθレンズ13を通過し、反射鏡14を介して感光体ドラム3に達する。Fアークサインθレンズ13は、上記走査振幅が基準値であるとき、レーザ光Lが感光体ドラム3を主走査方向に等速で走査するように調整されている。また、走査振幅の内側に配設されたBDミラー17を介してBDセンサ18がレーザ光Lを検出する時刻td1 ,td2 から時刻tにおける変移角φ(t)を求める方法は周知である。そこで、上記基準値に対応するφ0(t) と、実測された時刻td1 ,td2 に対応するφ(t)とから、φ(tc )=φ0(t) となるtc を算出して発光タイミングを補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関し、詳しくは、プリンタ等の画像形成装置の他、ディスプレイ等の表示装置等へも応用可能で、往復回転振動する振動ミラーを用いて走査を行う光走査装置、及び、その光走査装置を用いて電子写真方式で画像を形成する画像形成装置に関する。
近年、一定速度で回転するポリゴンミラーによって光ビームを偏向して走査を行う光走査装置に代わって、ガルバノメータ等の正弦波振動素子によって往復回転振動される振動ミラーを用いて走査を行う光走査装置が提案されている。このような振動ミラーを用いた光走査装置では、振動振幅を大きくするために、振動ミラーの共振周波数で駆動する共振振動ミラーが使われることが多いが、小型化が容易な反面、温度変化等によって振動ミラーの共振周波数が変化し、振動ミラーの振幅や位相が基準値からずれる場合がある。そこで、光ビームの走査範囲内の少なくとも1点で上記光ビームを検出するBDセンサ等の検出手段を設け、その検出手段による光ビームの検出タイミングに基づき、その時点の振幅や位相に応じた描画開始位置,描画終了位置を算出することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−131151号公報
ところが、電子写真方式の画像形成装置に適用される光走査装置では、上記振動ミラーと感光体との間に、入射角θと結像位置rとがr=f・arcsinθ(fはレンズの焦点距離)なる関係を有するレンズ(以下、Fアークサインθレンズという)などの光学系が配設される。これは、画像形成装置では画素密度が高く、走査線上の画素の位置を正確に揃える必要があるからである。
しかしながら、上記公報は表示装置に関する技術であり、描画開始位置と描画終了位置とを計算する方法が開示されているのみで、開始から終了に至るまでの途中の制御は開示されていない。しかも、上記公報では、Fアークサインθレンズ等の光学系を利用することも考慮されていない。このため、上記公報に記載された制御を、画像形成装置に適用される光走査装置にそのまま適用することはできない。
そこで、本発明は、画像形成装置にも適用可能で走査線上の画素の位置を正確に揃えることのできる光走査装置、及び、その光走査装置を利用した画像形成装置を提供することを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明の光走査装置は、光ビームを出射する光源と、往復回転振動しながら上記光源から出射された光ビームを反射する振動ミラーと、該振動ミラーと走査線の形成位置との間に配設され、上記振動ミラーによる上記光ビームの振幅が基準値であるとき、上記振動ミラーによって反射された光ビームが上記走査線上を等速で走査されるように調整された光学系と、上記光ビームの走査範囲内の少なくとも1点で、上記光ビームを検出する検出手段と、投写データに基づき、上記光ビームの変調を制御する変調制御手段と、上記検出手段による連続した2回の上記光ビームの検出時刻と、上記振幅が基準値である場合の当該検出時刻とに基づき、上記変調制御手段による上記変調タイミングを補正するタイミング補正手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の光走査装置では、振動ミラーは、往復回転振動しながら光源から出射された光ビームを反射する。また、その振動ミラーと走査線の形成位置との間に配設された光学系は、上記振動ミラーによる上記光ビームの振幅が基準値であるとき、上記振動ミラーによって反射された光ビームが上記走査線上を等速で走査されるように調整されている。このため、走査線上に一定幅で設定された各画素に対応する光ビームの出射時間は一定時間となる。更に、検出手段は、上記光ビームの走査範囲内の少なくとも1点で、上記光ビームを検出し、変調制御手段は、投写データに基づき、上記光ビームの変調を制御する。
そして、本発明では上記検出手段による連続した2回の上記光ビームの検出時刻と、上記振幅が基準値である場合の当該検出時刻とに基づき、タイミング補正手段が、上記変調制御手段による上記変調タイミングを補正する。このように、本発明では、実際に検出された上記2回の光ビーム検出時刻と、光ビームの振幅が基準値である場合の当該検出時刻とに基づいて変調タイミングを補正しているので、振動ミラーと走査線の形成位置との間に光学系が配設される場合でも走査線上の画素の位置を正確に揃えることができる。
なお、本発明は、以下の構成になんら限定されるものではないが、上記タイミング補正手段は、上記走査線の形成位置において上記光学系を介して投写された上記光ビームの投写画素の位置が揃うように、上記変調制御手段による上記変調タイミングを補正するものであってもよい。
また、上記タイミング補正手段は、上記検出手段による連続した2回の上記光ビームの検出時刻と、上記光ビームの変調タイミング補正量とを対応付けたテーブルを用いて上記補正を行うものであってもよい。この場合、テーブルを利用することにより、タイミング補正手段による演算を迅速化することができる。
更に、上記変調制御手段が上記投写データに基づく変調タイミングを制御するために使用するクロックと、上記振動ミラー駆動用のクロックとが、同期していてもよい。この場合、変調タイミング制御用のクロックと振動ミラー駆動用のクロックとが同期しているので、誤差の蓄積による変調タイミングのずれを抑制することができる。
更に、上記変調制御手段が上記投写データに基づく変調タイミングを制御するために使用するクロックと、上記振動ミラー駆動用のクロックと、上記検出手段による上記光ビームのサンプリングタイミングを決定するクロックとが、同期していてもよい。この場合、変調タイミング制御用のクロックと振動ミラー駆動用のクロックとサンプリング用のクロックとが同期しているので、誤差の蓄積による変調タイミングのずれを一層良好に抑制することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記いずれかの光走査装置と、該光走査装置の上記走査線上に配設され、上記光ビームを照射されることにより静電潜像が形成される感光体と、該感光体に形成された静電潜像を、現像剤を付着させることによって現像する現像手段と、該現像手段により付着された現像剤を被記録媒体に転写する転写手段と、を備え、上記投写データが印刷データであることを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、上記いずれかの光走査装置に投写データとしての印刷データを入力することより、その印刷データに対応する画素の位置を正確に揃えて、走査線上に配設された感光体に光ビームを照射することができる。すると、その光ビームの照射に応じて感光体には静電潜像が形成され、現像手段によって現像剤が付着されることによってその静電潜像が現像され、転写手段によって上記付着された現像剤を被記録媒体に転写することで、被記録媒体に画像を形成することができる。従って、このようにして被記録媒体に形成された画像は、画素の位置が揃えられた歪のない良好なものとなる。しかも、上記光走査装置は振動ミラーを利用したことにより小型化が可能である。このため、本発明の画像形成装置は、小型化が容易で歪のない良好な画像を形成することができる。
[レーザプリンタ1の全体構成]
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の構成を概略的に表す説明図である。図1に示すように、レーザプリンタ1は、図示省略した給紙トレイから1枚ずつ供給される被記録媒体の一例としての用紙Pを搬送する一対の搬送ローラ2を備えている。この搬送ローラ2によって搬送された用紙Pは、感光体の一例としての感光体ドラム3と転写手段の一例としての転写ローラ4との間を通過し、更に、加熱ローラ5と加圧ローラ6との間を通過して、レーザプリンタ1の上面に設けられた排紙トレイ(図示省略)に排紙される。
感光体ドラム3は、ドラム本体が接地されると共に、その表面に有機系感光体材料、例えば、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層が形成されており、レーザプリンタ1に、図1における時計方向に回転可能に支持されている。
また、感光体ドラム3の外周には、転写ローラ4の他に、回転方向上流側から、帯電器9,本発明が適用された光走査装置の一例としてのレーザスキャナユニット10,及び,現像手段の一例としての現像ユニット20が配設されている。帯電器9は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型帯電器であり、感光体ドラム3の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。レーザスキャナユニット10は、感光体ドラム3を後述の機構によりレーザ光Lで走査露光するものである。また、現像ユニット20は、感光体ドラム3の表面へ、現像ローラ21を介して正帯電されたトナー(図示省略)を供給する。なお、本実施の形態では、トナーとして、正帯電性の非磁性1成分重合トナーを使用している。
このため、感光体ドラム3の表面は、その感光体ドラム3の回転に伴って、先ず、帯電器9により一様に正帯電された後、レーザスキャナユニット10からのレーザ光Lの高速走査により露光され、印刷データに応じた静電潜像が形成される。次いで、現像ユニット20より、正帯電されているトナーが感光体ドラム3に供給されると、そのトナーは、感光体ドラム3の表面上に形成された静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム3の表面のうち、レーザ光Lによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に付着されることによって可視像化され、これによってトナー像が形成される。
転写ローラ4は、レーザプリンタ1に図1において反時計方向に回転可能に支持されている。この転写ローラ4は、金属製のローラ軸に、イオン導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、図示しない転写バイアス印加電源から転写バイアス(転写順バイアス)が印加されるように構成されている。そのため、感光体ドラム3の表面上に付着された上記トナーは、用紙Pが感光体ドラム3と転写ローラ4との間を通る間に、用紙Pに転写される。上記トナー転写後の用紙Pは、加熱ローラ5と加圧ローラ6とで挟まれることにより、上記トナーが熱定着された後、上記排紙トレイに排紙される。
[レーザスキャナユニット10の構成]
次に、図2は、レーザスキャナユニット10の内部構成を表す斜視図である。図2に示すように、レーザスキャナユニット10は、周知の振動素子(図示省略)によって往復回転振動する振動ミラー11と、その振動ミラー11に向けてレーザ光Lを出射する光源の一例としてのレーザダイオード12とを備えている。
このため、振動ミラー11に反射されたレーザ光Lは、所定の振幅(以下、走査振幅ともいう)で走査される。そして、この振動ミラー11に反射されたレーザ光Lは、光学系の一例としてのFアークサインθレンズ13を通過し、反射鏡14にて反射された後、感光体ドラム3に達する。Fアークサインθレンズ13は、入射角θと結像位置rとがr=f・arcsinθ(fはレンズの焦点距離)なる関係を有するレンズであり、上記走査振幅が基準値であるとき、レーザ光Lが、走査線上に配設された感光体ドラム3を主走査方向(感光体ドラム3の軸方向)に等速で走査されるように調整されている。なお、前述の振動ミラー11は、鉛直軸を中心として往復回転振動するものであってもよいが、感光体ドラム3に形成される走査線の方向が往路,復路で平行になるように、2軸を中心として振動するものであってもよい。
また、上記走査振幅の内側で、かつ、反射鏡14により感光体ドラム3へ向けて反射される範囲(以下、印字幅ともいう)よりも外側の領域には、レーザ光Lを反射するBDミラー17が配設されている。更に、レーザスキャナユニット10は、そのBDミラー17に反射されたレーザ光Lを検出する検出手段の一例としてのBDセンサ18を備えている。このため、BDセンサ18がレーザ光Lを検出したタイミングに基づいて、レーザダイオード12の変調タイミングを調整することが可能となる。
[レーザプリンタ1の制御系の構成及び制御]
図3は、レーザプリンタ1の制御部30の構成を、レーザスキャナユニット10に関連する部分を中心に表すブロック図である。図3に示すように、この制御部30は、図示しないLANと接続するためのLANインタフェース(LANI/F)31と、各種演算を実行するCPU32と、メモリ(Memory)33とをバス34を介して接続したマイクロコンピュータとして構成されている。更に、バス34には、上記LANインタフェース31を介して入力された印刷データが2次元の画像として展開される画像メモリ35、振動ミラー11を駆動する振動ミラー駆動回路36、BDセンサ(BD)18の出力信号を読み込んで所定のしきい値と比較するBD検出回路37、及び、レーザダイオード(LD)12を駆動するLD駆動回路38にレーザダイオード12の発光タイミングを指示する変調制御手段の一例としてのタイミング制御回路39が接続されている。また、振動ミラー駆動回路36,BD検出回路37,タイミング制御回路39には、共通の基準クロック40が入力され、各部はこのクロックに基づいて、振動ミラー11の駆動,BDセンサ18の出力信号のサンプリング,または上記発光タイミングの制御を実行する。
次に、この制御部30により実行される処理を、図4のフローチャートを用いて説明する。図4に示すように、この処理では、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)にて、LANインタフェース31を介して印刷命令が入力されたか否かが判断される。印刷命令が入力されていない場合は(S1:N)、処理はそのままS1にて待機し、印刷命令が入力されると(S1:Y)、処理はS2へ移行する。S2では、振動ミラー駆動回路36を介して振動ミラー11が起動され、続くS3にて、次のようなBD間隔(IBD)が検出される。
すなわち、Fアークサインθレンズ13がないと仮定すると、振動ミラー11によってレーザ光Lは走査線上を正弦波状に走査される。このため、走査位置の移動は、図5に例示するように、走査線SSへの円運動の正射影として考えることができる。また、前述のように、BDミラー17は走査振幅の内側でかつ印字幅よりも外側の領域に配設されているので、上記走査位置はBDセンサ18に検出される位置(以下、BD位置ともいう)を周期Tの間に2回通る。そこで、S3では、連続した2回の上記BD位置の通過時刻(以下、BD通過時刻ともいう)td1 ,td2 (但し、td1 <td2 かつtd2 −td1 <T/2)の差(td2 −td1 )をBD間隔(IBD)として検出するのである。
続くS4では、上記IBDが、印刷可能なBD間隔の最小値IMIN よりも大きく、印刷可能なBD間隔の最大値IMAX よりも小さいか否かが判断される。IBD≦IMIN またはIMAX ≦IBDの場合は(S4:N)、処理はS5へ移行し、振動ミラー駆動回路36による印加電圧を変更するなどして振動ミラー11の振幅調整がなされた後、処理は前述のS3へ移行する。こうして、S3〜S5の処理が繰り返し実行される間に、IMIN<IBD<IMAXとなると(S4:Y)、処理はS7へ移行する。S7では、各種ローラ等が駆動されることにより印刷が開始され、続くS8にて、前述のBD通過時刻td1 ,td2 が検出される。そして、更に続くタイミング補正手段の一例としてのS9では、次のようにしてレーザダイオード12の発光タイミングが算出される。
すなわち、レーザ光Lの変移角をφ(t),振動ミラー11の振動周期をT,最大振角をθc ,振動ミラー11の振動の遅延時間をDc ,時刻をtとすると、φ(t)は次の(1)の式によって一般的に表すことができる。
Figure 2008275765
ここで、上記BD位置に対応する振角をφとすると、BD通過時刻がtd1 ,td2 であることから次の連立方程式を立てることができ、これを解くことにより(2)の解を得ることができる。
Figure 2008275765
Figure 2008275765
すると、この(2)の解を前述の(1)式に代入することにより、φ(t)は次の(3)式により表すことができる。
Figure 2008275765
次に、Fアークサインθレンズ13は、上記走査振幅が基準値であるとき、すなわち、最大振角θc が基準値θ0 であるときに、レーザ光Lが、走査線上に配設された感光体ドラム3の走査方向(ドラムの軸方向)に等速で走査されるように調整されている。このように走査振幅が基準値であるときのBD通過時刻td1 ,td2 がtd01,td02(td01<td02)であったとすると、次の(4)式が成り立つ。なお、φ0(t) は、上記走査振幅が基準値であるときの変移角である。
Figure 2008275765
ところが、一般的には、実際の走査振幅は基準値と一致していない場合があり、この場合は、BD通過時刻もtd01,td02と異なり、走査線上を等速で走査することができない。そこで、本実施の形態では、次のようにしてφ(tc )=φ0(t) を満たすtc を求めている。すなわち、
Figure 2008275765
と置いてこの等式をtc について解くことにより、次のような解が得られる。
Figure 2008275765
この式により時刻tをtc に変換し、変換後の時刻tc に応じたタイミングでレーザダイオード12を発光させれば、Fアークサインθレンズ13があたかもその時点の走査振幅に合わせて調整されているかのような走査が実行できる。より具体的には、例えば、等間隔に刻まれた時刻tを上記式によりtc に変換したタイミングでレーザダイオード12を発光させれば、感光体ドラム3に等間隔で静電潜像を形成することができる。S9では、このようなtc の変換式が算出されるのである。
なお、この変換式は、td1 ,td2 の値に対してテーブルを作成しておき、S9にて対応するテーブル値を読み出すことによって算出されてもよく、その場合、演算を一層迅速化することができる。
このテーブルの具体的な形態としては、例えば、次のような形態が考えられる。上記BD通過時刻td1 ,td2 を、基準クロック40を分周することにより1振動周期Tに対して1回立ち上がるように設定された駆動用クロックを基準に計時されたものだとしても、td1 ,td2 の組み合わせは膨大なものとなる。そこで、(td1 −td2 ),(td1 +td2 )の2つのパラメータに対して上記数7の式を整理すると、
Figure 2008275765
となる。よって、f(td1 −td2 )の項のみをテーブルから取得し、(td1 +td2 )/2の項は随時演算するようにすれば、テーブルを小さくすることができる。なお、上記f(td1 −td2 )は、感光体ドラム3上に形成される各ドットに対応してそれぞれ値が設定された数列として与えられる。
また、この数列も、振動周期T全体に対して求める必要はなく、4分の1周期分の数列Aが求まれば、次の4分の1周期はT/2−Aで、その次の4分の1周期はT/2+Aで、その次の4分の1周期はT−Aで、それぞれ表される。また、上記テーブルは、1ドット単位でデータを持つ必要はなく、数ドット置きのデータのみをテーブルで持ち、その間のドットは直線近似等により補完することで更にテーブルを小さくすることができる。
例えば、感光体ドラム3上に片道で4960ドット(往復、すなわち1振動周期T当り9920ドット)で画像を形成する場合、16ドット置きにテーブルからデータを取得するとすれば、次の表1に例示するようなテーブルを使用すればよい。
Figure 2008275765
すなわち、表1のテーブルには、前述のように4分の1周期分の0〜2480番目のドットに対するf(td1 −td2 )の値が16ドット間隔で設定され、このテーブルから求めた所望のドットに対する値に対して前述の(td1 +td2 )/2を加えることにより、そのドットを形成するための時刻tc が算出可能となる(次のS10参照)。
続くS10では、S9にて算出された上記tc の変換式またはテーブル値がタイミング制御回路39に入力されると共にそのタイミング制御回路39に画像メモリ35の読み出しが指示されることにより、画像メモリ35に展開された印刷データと上記tc とに応じたタイミングでレーザダイオード12が発光される。続くS12では、印刷が終了したか否かが判断され、終了していない場合は(S12:N)、処理は前述のS8へ移行する。すると、前述のS8〜S10の処理により、レーザダイオード12の発光タイミングが随時補正される。このため、感光体ドラム3に形成される画素の位置を正確に揃えて、用紙Pには歪のない良好な画像を形成することができる。そして、印刷が終了すると(S12:Y)、S13にて振動ミラー11が停止された後、処理は前述のS1へ移行し、次の印刷命令まで待機がなされる。
[本実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、上記tc の変換式を用いてレーザダイオード12の発光タイミングを補正することにより、用紙Pには画素の位置を正確に揃えて歪のない良好な画像を形成することができる。
図6は、前述の公報と同様の方法で書き出し位置,書き終わり位置を決めた上で等間隔に刻んだ時刻tでレーザダイオード12を発光させた場合と、その時刻tをtc に変換したタイミングでレーザダイオード12を発光させた場合との時間のずれを表す説明図である。なお、図6は、周期を80000とした場合に対する時間のずれ量を、td1 −td2 の値の基準値に対するずれが−4%,−2%,2%,または4%である場合に対してプロットしたものである。また、このシミュレーションに利用した設計値を次の表に示す。
Figure 2008275765
時刻tをtc に変換したタイミングでレーザダイオード12を発光させた場合は、上記考察からも明らかなようにずれは発生しないが、等間隔に刻んだ時刻tで発光させた場合は、図6に示すように、td1 −td2 の値の基準値に対するずれが±2%,±4%と増えるに従って大きなずれが発生している。このずれ量はおよそ「4」で印刷密度が600dpiにおける1ドットに相当するずれとなって表れる。従って、図6からは、td1 −td2 の値が−4%となると最大で10ドット相当の歪が生じることが分かる。このシミュレーション結果から、本実施の形態では画像の歪を極めて良好に抑制できることが分かった。
しかも、本実施の形態では、振動ミラー駆動回路36,BD検出回路37,タイミング制御回路39には共通の基準クロック40を入力しており、これによって、振動ミラー11の駆動タイミング,BDセンサ18の出力信号のサンプリングタイミング,レーザダイオード12の発光タイミングを同期させている。従って、誤差の蓄積による変調タイミングのずれを抑制して、一層正確な画像を形成することができる。更に、本実施の形態では、印刷中に繰り返しtd1 ,td2 を検出して上記補正を行っているので(S12参照)、印刷中の走査振幅の変動にも対応して更に一層正確な画像を形成することができる。
また、本実施の形態では、前述のようにレーザダイオード12の発光タイミングを走査振幅に応じて制御しているので、振動ミラー駆動回路36等を介して走査振幅を直接制御する場合に比べて、振動ミラー11の挙動の過渡現象に影響されず安定した制御が可能になる。しかも、振動ミラー11の駆動波形(電圧、バイアス、デューティー)を詳細に調整する必要がないので、制御部30を安価に構成することができる。また、本実施の形態のレーザプリンタ1は、振動ミラー11を利用したことにより、ポリゴンミラーを使用した場合に比べて小型化が容易である。
なお、本発明は上記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記実施の形態では、タイミング制御回路39によってLD駆動回路38を制御することにより変調を行っているが、レーザダイオードを常時発光させ、そのレーザダイオードの前に設けたシャッタによって変調を行ってもよい。また、上記実施の形態では、モノクロのレーザプリンタ1を例にとって説明したが、本発明の画像形成装置はカラープリンタにも適用することができ、この場合、前述のように画素の位置を揃える効果が一層顕著に表れる。
更に、本発明は、印字幅の両側に一対のBDミラー17,BDセンサ18を設けたレーザスキャナユニットに対しても適用することができる。この場合、一対のBDセンサ18がレーザ光Lを順次検出したタイミングに基づいて上記と同様のタイミング補正を行うことも可能であるが、その場合の計算式は適宜変更する必要がある。このような計算式の変更は周知であるのでここでは説明を省略する。また更に、本発明の光走査装置は、画像形成装置のみならず、バーコードリーダ等の各種光走査装置にも適用することができる。
本発明が適用されたレーザプリンタの構成を概略的に表す説明図である。 そのプリンタのレーザスキャナユニットの内部構成を表す斜視図である。 そのプリンタの制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系で実行される処理を表すフローチャートである。 その処理の考え方を模式的に表す説明図である。 その処理の効果を表すシミュレーション結果である。
符号の説明
1…レーザプリンタ 3…感光体ドラム 4…転写ローラ
5…加熱ローラ 6…加圧ローラ 9…帯電器
10…レーザスキャナユニット 11…振動ミラー 12…レーザダイオード
13…Fアークサインθレンズ 14…反射鏡 17…BDミラー
18…BDセンサ 20…現像ユニット 30…制御部
31…LANインタフェース 32…CPU 33…メモリ
35…画像メモリ 36…振動ミラー駆動回路 37…BD検出回路
38…LD駆動回路 39…タイミング制御回路 40…基準クロック
L…レーザ光 P…用紙

Claims (6)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    往復回転振動しながら上記光源から出射された光ビームを反射する振動ミラーと、
    該振動ミラーと走査線の形成位置との間に配設され、上記振動ミラーによる上記光ビームの振幅が基準値であるとき、上記振動ミラーによって反射された光ビームが上記走査線上を等速で走査されるように調整された光学系と、
    上記光ビームの走査範囲内の少なくとも1点で、上記光ビームを検出する検出手段と、
    投写データに基づき、上記光ビームの変調を制御する変調制御手段と、
    上記検出手段による連続した2回の上記光ビームの検出時刻と、上記振幅が基準値である場合の当該検出時刻とに基づき、上記変調制御手段による上記変調タイミングを補正するタイミング補正手段と、
    を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 上記タイミング補正手段は、上記走査線の形成位置において上記光学系を介して投写された上記光ビームの投写画素の位置が揃うように、上記変調制御手段による上記変調タイミングを補正することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 上記タイミング補正手段は、上記検出手段による連続した2回の上記光ビームの検出時刻と、上記光ビームの変調タイミング補正量とを対応付けたテーブルを用いて上記補正を行うことを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 上記変調制御手段が上記投写データに基づく変調タイミングを制御するために使用するクロックと、上記振動ミラー駆動用のクロックとが、同期していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 上記変調制御手段が上記投写データに基づく変調タイミングを制御するために使用するクロックと、上記振動ミラー駆動用のクロックと、上記検出手段による上記光ビームのサンプリングタイミングを決定するクロックとが、同期していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光走査装置と、
    該光走査装置の上記走査線上に配設され、上記光ビームを照射されることにより静電潜像が形成される感光体と、
    該感光体に形成された静電潜像を、現像剤を付着させることによって現像する現像手段と、
    該現像手段により付着された現像剤を被記録媒体に転写する転写手段と、
    を備え、
    上記投写データが印刷データであることを特徴とする画像形成装置。
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