JP2008275345A - 閉空間内の状態推定方法、及びその方法を用いて恒温槽の温度状態を監視する装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサ5,5,…による計測値をコントローラ6のデータ記憶部6aに格納する。この計測値データを、槽内全体の仮想の計測値の集合(母集団)からランダムに抜き出した標本とみなし、推定演算部6dにおいて分散分析の手法により処理して、t分布によって推定される所謂95%信頼区間でもって槽内の分布区間を表す。推定した分布区間を許容範囲と共にディスプレー8に表示する。分布区間が許容範囲から逸脱すればシグナル9を点滅させて警報を発する。
【選択図】 図2
Description
次に、本発明の主たる特徴部分として、前記コントローラ6の推定演算部6dにおける温湿度分布の推定について説明する。これは、前記のようにセンサ5,5,…によって計測した温湿度のデータを分散分析の手法により処理して、槽内の温湿度状態を所謂信頼区間と呼ばれる所定の信頼度の数値区間で表すようにしたものである。しかも、この実施形態では、そうして信頼区間を求める際に、計測値データに含まれる誤差ばらつきの中に計測系の不確かさも組み込むようにしている。
yij=μ+(μi−μ)+(yij−μi)≡μ+τi+εij …(1) である。
であり、また、 V(εij)=σe 2 、V(τi)=σT 2 …(3)
であるから、(1)(3)式よりyijの分散は、次式(4)のように分解されて、
V(yij)=V(τi)+V(εij)=σT 2+σe 2 …(4) となる。
ここで、以下の式(13)から(13')となり、(s2 T−s2 E)/n がσT 2の最良不偏推定量になっていることが分かる。以上の内容をまとめると、図3の分散分析表のようになる。
次に、上述の如き温湿度状態の推定に、さらにセンサ5,5,…等の不確かさを組み込む手法について説明する。一般に計測値には、センサ個々の分解能や精度のばらつきによる不確かさ、或いはその出力信号を処理する機器、例えば記録計や回路装置等の不確かさが含まれており、それらの不確かさが重畳されて上述したような温湿度の推定精度を低下させることになる。
と表すことができる。また、そうして複数の不確かさの成分がある場合に、それらの合成不確かさは、個々の不確かさを二乗和として合成して、二乗平均値として表されるから、例えば温度センサ5の不確かさを uc1 = U1/k とし、その信号を処理する機器の不確かさを uc3 = U3/k とすれば、それらの合成不確かさは、(U1/k)2+(U3/k)2 と表される。
以下、参考までに自由度(有効自由度νeff)を求める手法について説明する。式(15)で表されるest_σT 2の有効自由度νeffは、近似的に次式(25)で求められる。
したがって、この実施形態に係る温湿度状態の推定方法によると、恒温恒湿槽1の内部に配設した複数のセンサ5,5,…による各々所定回数の計測値データに基づいて、この計測値データを分散分析の手法により処理し、95%信頼区間のような信頼度の高い数値区間で温湿度分布を推定するようにしたから、例えば恒温恒湿槽1の温度分布は95%の信頼度で25±0.8°Cであるというように、槽内の温湿度状態を精度良く推定することができる。
S 槽内空間(閉空間)
1 恒温恒湿槽
5 デジタル温湿度センサ(センサ)
6 コントローラ
6a データ記憶部(温度データ記憶手段、湿度データ記憶手段、データ更新手段)
6d 推定演算部(推定手段、表示手段、湿度計算手段)
6e 判定部(警報手段)
6f 信頼度設定部(信頼度設定手段)
8 ディスプレー(表示手段)
9 シグナル(警報手段)
Claims (12)
- 閉空間内の状態を表す所定の物理量を統計的手法によって推定する方法であって、
前記閉空間内の複数aの箇所に設けたセンサによってそれぞれ所定回数n、前記物理量を計測し、
前記a箇所のセンサのうち、i(iは1からaまでの整数)番目のセンサによるj(jは1からnまでの整数)回目の計測値をyijとして整理した計測値データに基づいて、前記閉空間内の前記物理量の分布区間を、それが所定の信頼度で含まれる数値区間である以下の式(A)によって表す
tα,νは、t分布の確率変数であって、前記物理量が前記数値区間に含まれる確率と、計測値の個数に対応する自由度とに基づいて求められ、
s2 T、s2 Eは、それぞれ以下の式(B)、式(C)によって求められる
- 閉空間は恒温槽の内部であり、推定する物理量は温度であることを特徴とする請求項1の推定方法。
- 槽内の温度状態を設定値に維持する恒温槽に付設されて、該槽内の少なくとも温度状態を監視するための装置であって、
前記槽内の複数aの箇所にそれぞれ設けられた温度センサと、
前記a箇所の温度センサのそれぞれによる所定回数nの計測値を、i(iは1からaまでの整数)番目のセンサによるj(jは1からnまでの整数)回目の計測値をyijとして整理して記憶する温度データ記憶手段と、
前記温度データ記憶手段に記憶された温度の計測値データに基づいて槽内温度の分布区間を、それが所定の信頼度で含まれる数値区間である以下の式(A)によって表す推定手段と、を備える、
tα,νは、t分布の確率変数であって、槽内温度が前記数値区間に含まれる確率と、計測値の個数に対応する自由度とに基づいて求められ、
s2 T、s2 Eは、それぞれ以下の式(B)、式(C)によって求められる
- 恒温槽は、槽内の湿度状態も設定値に維持する恒温恒湿槽であり、
前記槽内の複数a箇所にはそれぞれ露点温度センサも設けられ、
前記各露点温度センサによる露点温度の計測値と温度センサによる温度の計測値とから相対湿度を計算する湿度計算手段と、
前記湿度計算手段による計算値を、i番目のセンサによるj回目の計測値に対応する計算値をyijとして、整理して記憶する湿度データ記憶手段と、を備え、
推定手段は、前記湿度データ記憶手段に記憶された相対湿度の計算値データに基づいて槽内の相対湿度の分布区間を、それが所定の信頼度で含まれる数値区間である式(A)によって表すように構成されている
ことを特徴とする請求項4又は5の何れかの監視装置。 - 各センサによるn+1回目の計測値が得られたときに、該各センサによる1回目の計測値をデータから削除して、2回目からn+1回目までの計測値をそれぞれ1回目からn回目までの計測値とする新たなデータに更新するデータ更新手段を備える
ことを特徴とする請求項4〜7の何れか1つの監視装置。 - 推定手段によって推定された槽内の温度乃至湿度の推定結果を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項4〜8の何れか1つの監視装置。
- 表示手段は、推定結果の数値区間を、予め設定した許容範囲と共に表示することを特徴とする請求項9の監視装置。
- 推定手段によって推定された槽内の温度乃至湿度の推定結果に基づいて、推定した何れかの数値区間が予め設定した許容範囲から逸脱したときに警報を発する警報手段を備えることを特徴とする請求項4〜10の何れか1つの監視装置。
- オペレータの操作による入力を受けて、推定手段における槽内の温度乃至湿度が数値区間に含まれる信頼度を変更設定する信頼度設定手段を備えることを特徴とする請求項4〜11の何れか1つの監視装置。
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