JP2008272658A - 放電破砕方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電により生じた圧力を破砕対象物に有効に伝えることができて、破砕対象物を効率的に破砕できる放電破砕方法を提供する。
【解決手段】本発明による放電破砕方法は、破砕対象物1に孔3又は溝を形成し、孔3内又は溝内に電極40の放電部46と放電部46を取り囲む固体5とを設けた後に、電極40に電圧を印加して放電部46で放電させることによって破砕対象物1を破砕したことを特徴とする。例えば、電極40の放電部46を破砕対象物1の孔3内又は溝内に設置した後に、孔3内又は溝内に、流動性を有した状態から固化する物質を充填して固化させることによって放電部46を取り囲む固体5を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、破砕対象物を効率的に破砕可能な放電破砕方法に関する。
岩石、岩盤、コンクリート構造物などの破砕対象物を破砕するために放電破砕装置を用いた放電破砕方法が知られている(特許文献1;2参照)。つまり、破砕対象物に孔を形成し、この孔内に電極の放電部を挿入した状態で電極に電圧を印加することによって放電部で放電させてそのエネルギーで破砕対象物を破砕する。
特開2003−311175号公報 特開2003−320268号公報
しかしながら、上記放電破砕方法で破砕対象物を破砕する場合には、孔内に挿入した電極の放電部で発生した圧力が孔の外に漏れてしまったり、電極の放電部そのものが孔外に飛び出してしまったりすることによって、放電により生じた圧力が破砕対象物に伝わりにくくなり、破砕対象物を効率的に破砕できない。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、放電により生じた圧力を破砕対象物に有効に伝えることができて、破砕対象物を効率的に破砕できる放電破砕方法を提供する。
本発明の放電破砕方法は、破砕対象物に孔又は溝を形成し、孔内又は溝内に電極の放電部と放電部を取り囲む固体とを設けた後に、電極に電圧を印加して放電部で放電させることによって破砕対象物を破砕したことを特徴とする。
電極の放電部を破砕対象物の孔内又は溝内に設置した後に、孔内又は溝内に、流動性を有した状態から固化する物質を充填して固化させることによって放電部を取り囲む固体を形成したことも特徴とする。
流動性を有した状態から固化する物質によって放電部を取り囲む固体を形成し、当該固体を破砕対象物の孔内又は溝内に入れた後に、電極に電圧を印加したことも特徴とする。
流動性を有した状態から固化する物質が、コンクリート又はモルタルであることも特徴とする。
固体が、放電部の周囲を取り囲むように圧力伝達媒体を貯留した貯留部を備えたことも特徴とする。
本発明の放電破砕方法によれば、破砕対象物に形成された孔内又は溝内に設けられた固体が、放電の際に放電部を孔内又は溝内に留置する錘となるため、放電部で発生した圧力が孔又は溝の外へ漏れたり、放電部が孔又は溝の外に飛び出したりすることを防止する。よって、放電により生じた圧力を破砕対象物に有効に伝えることができて、破砕対象物を効率的に破砕できる。
電極の放電部を破砕対象物の孔内又は溝内に設置した後に、孔内又は溝内に、流動性を有した状態から固化する物質を充填して固化させることによって放電部を取り囲む固体を形成すれば、孔内又は溝内で固体を形成できるので、孔内又は溝内の面と固体との結合力を高めることができ、放電部で発生した圧力が孔又は溝の外へ漏れたり、放電部が孔又は溝の外に飛び出したりすることをより効果的に防止できる。
流動性を有した状態から固化する物質によって放電部を取り囲む固体を形成し、当該固体を破砕対象物の孔内又は溝内に入れた後に、電極に電圧を印加すれば、破砕対象物に対する孔又は溝の形成作業と固体の形成作業とを別々に並行して行うことができるため、工期を短くできる。
流動性を有した状態から固化する物質として、コンクリート又はモルタルを用いれば、孔内又は溝内の面と固体との結合力をより高めることができる。
固体が、放電部の周囲を取り囲むように圧力伝達媒体を貯留した貯留部を備れば、放電による破砕力を大きくできる。
図1乃至図3は最良の形態を示し、図1は放電破砕方法の手順を示し、図2は放電破砕装置を示し、図3はワイヤ電極の放電ギャップの間隔保持構造を断面で示す。
まず、図2;3を参照し、放電破砕装置の電極装置9及び電源装置8の構造を詳細に説明する。図2に示すように、電源装置8は、昇圧装置12、パルスパワー出力装置13を備える。昇圧装置12は、電源電圧入力部14A、図外の変圧器を備えた昇圧回路15、出力部14を備える。昇圧回路15は、電源電圧入力部14Aに接続された電源ケーブル14C経由で三相交流200V電源電圧を入力して例えば直流22kVの電圧を生成し、直流22kVの電圧を出力部14より出力する。出力部14は、正極端子14aと負極端子14bとを備える。パルスパワー出力装置13は、入力端子16、充電回路17、出力部としての電極接続部18を備える。入力端子16は、正極端子16aと負極端子16bとを備える。電極接続部18は、正極端子18aと負極端子18bとを備える。充電回路17は、正極線17a、負極線17b、コンデンサ装置19、コンデンサ装置接続部20、スイッチ21;22を備える。正極線17aには、スイッチ21とスイッチ22とが直列に接続される。正極線17aの一端が入力端子16の正極端子16aに接続され、正極線17aの他端が電極接続部18の正極端子18aに接続される。負極線17bの一端が入力端子16の負極端子16bに接続され、負極線17bの他端が電極接続部18の負極端子18bに接続される。コンデンサ装置接続部20は、正極線17aにおけるスイッチ21とスイッチ22との間に並列に接続された複数の正極接続端子20aと、負極線17bに並列に接続された複数の負極接続端子20bとを備える。1対の正極接続端子20aと負極接続端子20bとによりコンデンサ装置19を1つ接続するためのコンデンサ装置接続端子20Aが形成される。即ち、コンデンサ装置接続部20は、複数のコンデンサ装置接続端子20Aを備えるため、昇圧装置12及び電極接続部18に複数のコンデンサ装置19を接続可能である。コンデンサ装置接続部20は、例えば6個のコンデンサ装置接続端子20Aを備え、1個から6個までの任意の数のコンデンサ装置19を接続可能である。即ち、コンデンサ装置19を1個から6個まで任意に増減可能な電源装置8を得ることができる。スイッチ21はコンデンサ装置19に昇圧装置12から供給された電圧を充電させるためのスイッチ、スイッチ22はコンデンサ装置19に充電された電荷を放電させて電極接続部18経由で電極装置9に出力させるためのスイッチである。図示しないが、充電回路17は接地(アース)されている。
電極装置9は、接続コード部31、電極部32を備える。接続コード部31は、電源装置8の電極接続部18の正極端子18a及び負極端子18bの各々に接続される正極端子35a及び負極端子35bを備えた入力側コネクタ35と、電極部32の電極接続コネクタ36に接続される出力側コネクタ37と、入力側コネクタ35と出力側コネクタ37とを接続する電気接続コード38とを備える。電極部32は、出力側コネクタ37と接続される電極接続コネクタ36と、電極40とを備える。つまり、電極部32は、接続コード部31の出力側コネクタ37に着脱可能な電極接続コネクタ36を備え、電極接続コネクタ36が電線43を着脱自在に接続できる図外の電線取付部を備えるため、ワイヤ電極41と同軸電極42との交換を容易にできる。
電極40としては、例えば、ワイヤ電極41を用いる。ワイヤ電極41は、電線43が切断され、電線43の切断面と電線43の切断面との間が間隔保持材45によって一定の放電間隔(ギャップ)に維持されたことによって放電部46が形成された構成である。電線43は、例えば線径2mm〜3mm程度の銅線のような導体線の周囲がビニル樹脂などの樹脂で被覆された線径4mm〜5mm程度の、いわゆる被覆線により形成される。ワイヤ電極41は放電部46を1つ以上備える。
図3に示すように、間隔保持材45は、筒状に形成され、筒孔の両端部により形成された電線固定部61;62と、筒孔の中央部により形成された間隔維持部63とを備える。電線固定部61;62の孔径は電線43が嵌合する寸法の径に形成される。間隔維持部63の孔径は電線固定部61;62の径よりも小さい径に形成される。電線固定部61、電線固定部62、間隔維持部63の中心軸は同一である。間隔維持部63と電線固定部61;62との段差部である段差面によりストッパとしての電線端面突当面64;65が形成される。電線固定部61;62に嵌合された電線43;43の端面がそれぞれ電線端面突当面64;65に突き当てられた状態で、間隔保持材45と電線43とが図外の接着テープや接着剤などで互いに固定されることによって、間隔維持部63が電線43と電線43との間に放電ギャップgを形成する。即ち、間隔維持部63が電線固定部61;62に固定された電線43の端面と電線43の端面との間に放電ギャップとしての間隔gを維持するので、放電部46の放電ギャップを簡単かつ正確に設定できる。尚、絶縁ビニル粘着テープ、締結バンド、ゴムバンド、専用の接続具などを間隔保持材45として使用してもよい。
電極40として同軸電極42を使用してもよい。図2に示すように、同軸電極42は、例えば、+電極のような一方電極としての棒状の内部導体73と、内部導体73の外周囲を被覆する筒状の絶縁体74と、絶縁体74の外周囲に設けられた−電極のような他方電極としての外部導体75とにより構成される。外部導体75は、内部導体73の中心線に沿った方向に間隔を隔てて設けられた複数の浮遊電極76を構成する。浮遊電極76とは、電源装置8と電気的に絶縁された電極のことである。絶縁体74の先端74tより突出して露出する内部導体73の先端部により形成された先端電極73tとこの先端電極73tに最も近い浮遊電極76である先端側浮遊電極76tとの間で先端側放電ギャップ77が形成され、互いに対向する浮遊電極76同士の端部76sと端部76sとの間で中間側放電ギャップ78が形成される。中間側放電ギャップ78は複数形成される。先端側放電ギャップ77を隔てて配置された先端電極73tと先端側浮遊電極76tとによって放電部が形成される。中間側放電ギャップ78を隔てて配置された浮遊電極76と浮遊電極76とによって放電部が形成される。即ち、同軸電極42は、複数の放電部を備える。この場合、電極部32は、出力側コネクタ37と接続される電極接続コネクタ36と、同軸電極42とを備えるので、出力側コネクタ37に対する電極接続コネクタ36の着脱により同軸電極42を容易に交換できる。
図1を参照し、放電破砕方法を説明する。図1(a)に示すように、コンクリート構造物のような破砕対象物1の破砕対象部2に孔3を形成し、図1(b)に示すように、孔3内に電極40の放電部46を設置した後に、放電部46を設置した孔3内に、流動性を有した状態から固化する物質4として、例えば、生コンと呼ばれる流動性を有したコンクリート又は流動性を有したモルタルを充填する。尚、物質4が放電部46の放電ギャップに入り込まないように、放電ギャップの回りを上述した間隔保持材45やテープなどで封止する。そして、物質4としてのコンクリート又はモルタルが固化することによって、放電部46を取り囲む固体5としてのコンクリート又はモルタルが孔3内のコンクリート内面6と結合して孔3内に固定された状態となる。コンクリート又はモルタルが固化した後に電極40に電圧を印加して放電部46で放電させる。この放電の際に発生するエネルギーにより生じた圧力によって破砕対象物1の破砕対象部2が破砕される。尚、電極接続コネクタ36;36を備えた電極40を用意しておいて、電極40の放電部46を孔3内に入れるとともに電極接続コネクタ36を孔3の外に引き出しておいてから孔3内にコンクリート又はモルタルを充填し、コンクリート又はモルタルが固化した後に、電極接続コネクタ36と電源装置8の電気接続コード38の出力側コネクタ37とを接続してから電極40に電圧を印加すればよい。
最良の形態1の放電破砕方法によれば、孔3内で固体5を形成でき、孔3内のコンクリート内面6と固体5との結合力を高めることができ、固体5が、放電の際に放電部46を孔3内に留置する錘となるため、放電部46で発生した圧力が孔3の外へ漏れたり、放電部46が孔3の外に飛び出したりすることが防止され、放電により生じた圧力を破砕対象物1に有効に伝えることができて、破砕対象物1を効率的に破砕できる。つまり、放電により生じる圧力が破砕対象物1の内部のコンクリートに確実に伝わるため、放電による破砕力を大きくできる。また、固体5を形成する流動性を有した状態から固化する物質4としてコンクリート又はモルタルを用いたことにより、破砕対象物1の孔3内に充填しやすくなって作業が容易となるとともに、孔3内のコンクリート内面6との結合力が大きくなり、固体5が孔3内に固定しやすくなるため、放電部46で発生した圧力の孔3の外へ漏れや放電部46の孔3の外への飛び出しを効果的に防止できる。
最良の形態2
図4;図5を参照し、最良の形態2を説明する。最良の形態2では、放電部46の周囲を取り囲むように非圧縮体である水やゲルのような圧力伝達媒体50を貯留する貯留手段51を備えた電極40を孔3内に設置した後に、流動性を有した状態から固化する物質を孔3内に充填する。図4に示すように、貯留手段51は、例えば、放電部46を収納する筒体52と筒体52の両端を塞ぐ蓋54;55とを有した例えば合成樹脂製の筒ケースにより形成される。一方の蓋54には、ワイヤ電極41の電線43や図4;5に図示しない同軸電極42の軸を通す孔56が形成される。例えば、筒体52の筒の他端が他方の蓋55で塞がれた他端閉塞筒57と一方の蓋54とを別々に用意し、他端閉塞筒57の筒の一端開放口58から筒体52の内側にワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46を挿入して収納するとともに、他端閉塞筒57の筒内に圧力伝達媒体50としての水を充填した後に、一方の蓋54の孔56にワイヤ電極41の電線43や同軸電極42の軸を通して、一方の蓋54で他端閉塞筒57の筒の一端開放口58を塞ぐように一方の蓋54と他端閉塞筒57の筒の一端開放縁とを接着剤などで接着する。そして、このようにワイヤ電極41や同軸電極42に取り付けられた貯留手段51を孔3内に設置するとともに、電極接続コネクタ36;36を孔3の外に引き出しておいて、流動性を有した状態から固化する物質4としてのコンクリート又はモルタルを孔3内に充填する。そして、コンクリート又はモルタルが固化して固体5となることにより、孔3内に固定された固体5が、図5に示すように、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46の周囲を取り囲むように水を貯留した貯留部60を備えた構成となる。そして、電源装置8からワイヤ電極41に電圧を印加することにより、放電部46で放電を生じさせる。最良の形態2によれば、放電によるエネルギーによって押圧された水が放電部46の周囲のコンクリートを押圧してコンクリートを破砕したり、放電によるエネルギーによって水の一部が気化することで体積膨張して放電部46の周囲のコンクリートを押圧してコンクリートを破砕する。つまり、孔3内に設置された固体5が、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46の周囲を取り囲むように水を貯留した貯留部60を備えた構成となるので、放電部46の周囲の水によって、放電による破砕力を大きくできる。
最良の形態3
図6;図7を参照し、最良の形態3を説明する。尚、図4;図5と同一部分には同一符号を付している。最良の形態3では、図6に示すように、貯留手段51として、ワイヤ電極41の電線43や図6;7に図示しない同軸電極42の軸を通す孔56及び注水ホース80を通す孔81が形成された一方の蓋54を備えた筒ケースを用いる。そして、他端閉塞筒57と一方の蓋54とを別々に用意し、他端閉塞筒57の筒の一端開放口58から筒体52の内側にワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46を挿入して収納するとともに、一方の蓋54の孔56にワイヤ電極41の電線43や同軸電極42の軸を通して、一方の蓋54で他端閉塞筒57の筒の一端開放口58を塞ぐように一方の蓋54と他端閉塞筒57の筒の一端開放縁とを接着剤などで接着する。そして、注水ホース80の一端を一方の蓋54の孔81に通して筒体52の筒内に挿入する。このようにワイヤ電極41や同軸電極42に取り付けられた貯留手段51を孔3内に設置し、注水ホース80の他端と電極接続コネクタ36;36とを孔3の外に引き出しておいて、流動性を有した状態から固化する物質としてのコンクリート又はモルタルを孔3内に充填する。そして、コンクリート又はモルタルが固化して固体5となることにより、孔3内に固定された固体5が、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46を取り囲んで水を貯留可能な貯留手段51を備えた構成となる。そして、引き出しておいた注水ホース80の他端から筒体52の筒内に水を注入することによって、図7に示すように、孔3内に固定された固体5が、ワイヤ電極41や同軸電極42の放電部46の周囲を取り囲むように水を貯留した貯留部60を備えた構成となる。最良の形態2のように、コンクリート又はモルタルを孔3内に充填する前に貯留手段51に水を貯留しておく場合、コンクリート又はモルタルを孔3内に充填した際に貯留手段51の水が漏れてしまって放電の際に放電部46の周囲に水が無いことが生じ得るが、最良の形態3では、コンクリート又はモルタルが固化して固体5となった後、放電を行う直前に電極40の放電部46の周囲に水を設けることができるので、放電部46の周囲を取り囲むように水が貯留された状態において放電を行うことができるようになり、放電による破砕力を大きくできる。
最良の形態4
図8(a)に示すように、破砕対象物1の破砕対象部2に孔3を形成し、図8(b)に示すように、流動性を有した状態から固化する物質4によって電極40の放電部46を取り囲む固体5を型枠90などを用いて形成し、図8(c)に示すように、当該固体5を破砕対象物1の孔3内に入れた後に、電極40に電圧を印加する。尚、物質4が放電部46の放電ギャップに入り込まないように、放電ギャップの回りを上述した間隔保持材45やテープなどで封止する。最良の形態4によれば、破砕対象物1に対する孔3の形成作業と、固体5の形成作業とを別々に並行して行うことができため、工期を短くできるという利点がある。最良の形態1乃至3では、破砕対象物1に孔3を形成する作業、孔3内に流動性を有した状態から固化する物質4を充填する作業を順番に行い、かつ、この物質4が固化するの待たなくてはならないので、工期が長くなる。従って、最良の形態4の方法は、工期が短い場合に採用すれば効果的である。
最良の形態4では、孔3の径より若干大きめの径の固体5を形成し、この固体5を孔3内に叩き込むようにすることで固体5を孔3内に固定状態に設置すれば、放電部46で発生した圧力の孔3外への漏れや放電部46が孔3から外れたりすることを効果的に防止できて好ましい。固体5の径が孔3の径より小さい場合には、孔3内に固体5を入れて固体5と外周面と孔3の内周面との間に物質4を充填すればよい。また、孔3の内壁91に雌ねじを形成するとともにこの雌ねじに対応した雄ねじを外周面92に備えた固体5を形成すれば、固体5の雄ねじと孔の雌ねじとのねじ係合により固体5を孔3内に確実に固定状態に設置できるので、放電部46で発生した圧力の孔3外への漏れや放電部46が孔3から外れたりすることを効果的に防止できる。
本発明は、破砕対象物1の破砕対象部2に溝を形成し、溝内に電極40の放電部46と放電部46を取り囲む固体5とを設けた後に、電極40に電圧を印加するようにしてもよい。破砕対象物1の破砕対象部2に孔3を形成する方法では、破砕対象部2の範囲が大きい場合には、多数の孔3を個々に形成しなければならず、作業が煩雑になることがある。破砕対象物1の破砕対象部2に溝を形成する方法では、破砕対象部2の範囲内に渡って溝を形成することができ、作業を容易にできる。例えば、破砕対象物1が道路の床版のような平板状である場合には、平面に孔3を多数形成する場合に比べて平面に連続する溝を形成する方が作業を容易にできるという利点がある。
放電破砕方法を示す図(最良の形態1)。 放電破砕装置を示す構成図(最良の形態1)。 ワイヤ電極の放電間隔保持構造を示す断面図(最良の形態1)。 貯留手段を示す分解斜視図(最良の形態2)。 孔内に貯留部付き固体が設置された状態を示す断面図(最良の形態2)。 貯留手段を示す分解斜視図(最良の形態3)。 孔内に貯留部付き固体が設置された状態を示す断面図(最良の形態3)。 放電破砕方法を示す図(最良の形態4)。
符号の説明
1 破砕対象物、3 孔、4 物質、5 固体、40 電極、46 放電部、
50 圧力伝達媒体、60 貯留部。

Claims (5)

  1. 破砕対象物に孔又は溝を形成し、孔内又は溝内に電極の放電部と放電部を取り囲む固体とを設けた後に、電極に電圧を印加して放電部で放電させることによって破砕対象物を破砕したことを特徴とする放電破砕方法。
  2. 電極の放電部を破砕対象物の孔内又は溝内に設置した後に、孔内又は溝内に、流動性を有した状態から固化する物質を充填して固化させることによって放電部を取り囲む固体を形成したことを特徴とする請求項1に記載の放電破砕方法。
  3. 流動性を有した状態から固化する物質によって放電部を取り囲む固体を形成し、当該固体を破砕対象物の孔内又は溝内に入れた後に、電極に電圧を印加したことを特徴とする請求項1に記載の放電破砕方法。
  4. 流動性を有した状態から固化する物質が、コンクリート又はモルタルであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の放電破砕方法。
  5. 固体が、放電部の周囲を取り囲むように圧力伝達媒体を貯留した貯留部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放電破砕方法。
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