JP2008271566A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池カバーやメモリカードカバーの開きを防止する。
【解決手段】メモリカードを出し入れするメモリカード収容開口部と、該メモリカード収容開口部を開閉するメモリカードカバーとを筐体の外面に設けた撮像装置であって、メモリカードカバーの開閉端近傍には、筐体の側面に係止されるメモリカード用係止凸部が設けられ、筐体の外面には、メモリカードカバー用係止凸部に係止されるメモリカードカバー用係止凹部が設けられ、メモリカード用係止凸部は、メモリカードカバーの開閉方向に対して略垂直な方向に突出することにより開きを規制する。
【選択図】図21
【解決手段】メモリカードを出し入れするメモリカード収容開口部と、該メモリカード収容開口部を開閉するメモリカードカバーとを筐体の外面に設けた撮像装置であって、メモリカードカバーの開閉端近傍には、筐体の側面に係止されるメモリカード用係止凸部が設けられ、筐体の外面には、メモリカードカバー用係止凸部に係止されるメモリカードカバー用係止凹部が設けられ、メモリカード用係止凸部は、メモリカードカバーの開閉方向に対して略垂直な方向に突出することにより開きを規制する。
【選択図】図21
Description
本発明は、撮像装置に関し、特に電池の出し入れが可能な撮像装置に関する。
従来、撮像装置において、内部に電池やストロボ用コンデンサ等を収納したものがある。デジタルカメラにおいては、電池のほかメモリカードも収納され、これらは外部から出し入れができる。
しかし、上記の従来技術においては、筐体内部で電池やコンデンサを別々の機構で保持していたので部品点数がかさんでいた。また、電池やメモリカードの出し入れ口には開閉式のカバーが必要だが、電池やメモリカードの出し入れ以外のときには勝手に開きにくいのが望ましい。さらに、カメラに様々な機能を加えることに応じて、部品点数および製造工程が増加するという問題があった。近年、コンパクトカメラ等においては、部品点数を減らしたり製造工程を簡素化することにより、製造コストを下げることも大きな課題となっている。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる撮像装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明のさらなる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態は、筐体の内部に電池およびストロボ用コンデンサを収納した撮像装置であって、前記電池を保持する電池ホルダと、前記ストロボ用コンデンサを保持するコンデンサホルダとを一体の部材で形成した電池収容部を前記筐体の内部に設けてある。
前記筐体の内部には、金属部材からなる放熱可能なフレームが設けられ、前記電池収容部には、放熱孔が設けられ、前記フレームが前記電池収容部の裏側から前記放熱孔に当接してもよい。前記電池収容部は、複数の前記電池と、前記ストロボ用コンデンサとを平行に並べて保持可能であり、前記放熱孔は、前記電池ホルダにおいて、前記複数の電池を並べた方向の略中央に設けられてもよい。
また、第2の形態は、前面側筐体と背面側筐体とが合わさって筐体を形成する撮像装置であって、前記筐体の外面には、外部から電池を出し入れする電池収容開口部が設けられ、前記電池収容開口部を遮蔽する電池カバーを、前記前面側筐体および前記背面側筐体のいずれか一方が単独で保持可能である。
前記電池カバーの開閉端近傍には、前記筐体に係止する電池カバー用係止凸部が設けられ、前記筐体には、前記電池カバー用係止凸部に係止される電池カバー用係止凹部が設けられ、前記電池カバー用係止凸部は、前記電池カバーの開閉方向に対して略垂直な方向に突出することにより開きを規制してもよい。
また、第3の形態は、メモリカードを出し入れするメモリカード収容開口部と、該メモリカード収容開口部を開閉するメモリカードカバーとを筐体の外面に設けた撮像装置であって、前記メモリカードカバーの開閉端近傍には、前記筐体の側面に係止されるメモリカード用係止凸部が設けられ、前記筐体の外面には、前記メモリカードカバー用係止凸部に係止されるメモリカードカバー用係止凹部が設けられ、前記メモリカード用係止凸部は、前記メモリカードカバーの開閉方向に対して略垂直な方向に突出することにより開きを規制してもよい。
前記メモリカード収容開口部は、前記筐体の側面に設けられ、前記メモリカードカバーは、前記筐体の背面から側面にかけて覆うように断面略L字状に形成されるとともに、前記筐体の背面にヒンジを有し、該ヒンジを軸にして前記筐体の略前後方向に開閉してもよい。
また、第4の形態は、画像の撮影動作を処理する撮像回路ユニットと、該撮像回路ユニットに電力提供する電源回路ユニットと、電池を保持する電池収容部とを備えた撮像装置の組み立て方法であって、前記撮像回路ユニットと前記電源回路ユニットと前記電池収容部とを重ね合わせて互いに係合させることにより、予め一体の内部ユニットを形成させ、前記内部ユニットを筐体へ収める。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態の撮像装置は、デジタルカメラである。
図1は、デジタルカメラ10の構成を示す。デジタルカメラ10は、主に撮像ユニット20、撮像制御ユニット40、処理ユニット60、表示ユニット100、および操作ユニット110を含む。
図1は、デジタルカメラ10の構成を示す。デジタルカメラ10は、主に撮像ユニット20、撮像制御ユニット40、処理ユニット60、表示ユニット100、および操作ユニット110を含む。
撮像ユニット20は、撮影および結像に関する機構部材および電気部材を含む。撮像ユニット20はまず、映像を取り込んで処理を施す撮影レンズ22、絞り24、シャッタ26、光学LPF(ローパスフィルタ)28、CCD30、および撮像信号処理部32を含む。撮影レンズ22は、フォーカスレンズやズームレンズ等からなる。この構成により、被写体像がCCD30の受光面上に結像する。結像した被写体像の光量に応じ、CCD30の各センサエレメント(図示せず)に電荷が蓄積される(以下その電荷を「蓄積電荷」という)。蓄積電荷は、リードゲートパルスによってシフトレジスタ(図示せず)に読み出され、レジスタ転送パルスによって電圧信号として順次読み出される。
デジタルカメラ10は一般に電子シャッタ機能を有するので、シャッタ26のような機械式シャッタは必須ではない。電子シャッタ機能を実現するために、CCD30にシャッタゲートを介してシャッタドレインが設けられる。シャッタゲートを駆動すると蓄積電荷がシャッタドレインに掃き出される。シャッタゲートの制御により、各センサエレメントに電荷を蓄積するための時間、すなわちシャッタスピードが制御できる。
CCD30から出力される電圧信号、すなわちアナログ信号は撮像信号処理部32でR、G、B成分に色分解され、まずホワイトバランスが調整される。つづいて撮像信号処理部32はガンマ補正を行い、必要なタイミングでR、G、B信号を順次A/D変換し、その結果得られたデジタルの画像データ(以下単に「デジタル画像データ」とよぶ)を処理ユニット60へ出力する。
撮像ユニット20はさらに、ファインダ34とストロボ36を有する。ファインダ34には図示しないLCDを内装してもよく、その場合、後述のメインCPU62等からの各種情報をファインダ34内に表示できる。ストロボ36は、コンデンサ(図示せず)に蓄えられたエネルギが放電管36aに供給されたときそれが発光することで機能する。
撮像制御ユニット40は、ズーム駆動部42、フォーカス駆動部44、絞り駆動部46、シャッタ駆動部48、それらを制御する撮像系CPU50、測距センサ52、および測光センサ54をもつ。ズーム駆動部42等の駆動部は、それぞれステッピングモータ等の駆動手段を有する。後述のレリーズスイッチ114の押下に応じ、測距センサ52は被写体までの距離を測定し、測光センサ54は被写体輝度を測定する。測定された距離のデータ(以下単に「測距データ」という)および被写体輝度のデータ(以下単に「測光データ」という)は撮像系CPU50へ送られる。撮像系CPU50は、ユーザから指示されたズーム倍率等の撮影情報に基づき、ズーム駆動部42とフォーカス駆動部44を制御して撮影レンズ22のズーム倍率とピントの調整を行う。
撮像系CPU50は、1画像フレームのRGBのデジタル信号積算値、すなわちAE情報に基づいて絞り値とシャッタスピードを決定する。決定された値にしたがい、絞り駆動部46とシャッタ駆動部48がそれぞれ絞り量の調整とシャッタ26の開閉を行う。
撮像系CPU50はまた、測光データに基づいてストロボ36の発光を制御し、同時に絞り24の絞り量を調整する。ユーザが映像の取込を指示したとき、CCD30が電荷蓄積を開始し、測光データから計算されたシャッタ時間の経過後、蓄積電荷が撮像信号処理部32へ出力される。
処理ユニット60は、デジタルカメラ10全体、特に処理ユニット60自身を制御するメインCPU62と、これによって制御されるメモリ制御部64、YC処理部70、オプション装置制御部74、圧縮伸張処理部78、通信I/F部80を有する。メインCPU62は、シリアル通信等により、撮像系CPU50との間で必要な情報をやりとりする。メインCPU62の動作クロックは、クロック発生器88から与えられる。クロック発生器88は、撮像系CPU50、表示ユニット100に対してもそれぞれ異なる周波数のクロックを提供する。
メインCPU62には、キャラクタ生成部84とタイマ86が併設されている。タイマ86は電池でバックアップされ、つねに日時をカウントしている。このカウント値から撮影日時に関する情報、その他の時刻情報がメインCPU62に与えられる。キャラクタ生成部84は、撮影日時、タイトル等の文字情報を発生し、この文字情報が適宜撮影画像に合成される。
メモリ制御部64は、不揮発性メモリ66とメインメモリ68を制御する。不揮発性メモリ66は、EEPROM(電気的消去およびプログラム可能なROM)やFLASHメモリ等で構成され、ユーザによる設定情報や出荷時の調整値等、デジタルカメラ10の電源がオフの間も保持すべきデータが格納されている。不揮発性メモリ66には、場合によりメインCPU62のブートプログラムやシステムプログラム等が格納されてもよい。一方、メインメモリ68は一般にDRAMのように比較的安価で容量の大きなメモリで構成される。メインメモリ68は、撮像ユニット20から出力されたデータを格納するフレームメモリとしての機能、各種プログラムをロードするシステムメモリとしての機能、その他ワークエリアとしての機能をもつ。不揮発性メモリ66とメインメモリ68は、処理ユニット60内外の各部とメインバス82を介してデータのやりとりを行う。
YC処理部70は、デジタル画像データにYC変換を施し、輝度信号Yと色差(クロマ)信号B−Y、R−Yを生成する。輝度信号と色差信号はメモリ制御部64によってメインメモリ68に一旦格納される。圧縮伸張処理部78はメインメモリ68から順次輝度信号と色差信号を読み出して圧縮する。こうして圧縮されたデータ(以下単に「圧縮データ」という)は、オプション装置制御部74を介してオプション装置76の一種であるメモリカードへ書き込まれる。
処理ユニット60はさらにエンコーダ72をもつ。エンコーダ72は輝度信号と色差信号を入力し、これらをビデオ信号(NTSCやPAL信号)に変換してビデオ出力端子90から出力する。オプション装置76に記録されたデータからビデオ信号を生成する場合、そのデータはまずオプション装置制御部74を介して圧縮伸張処理部78へ与えられる。つづいて、圧縮伸張処理部78で必要な伸張処理が施されたデータはエンコーダ72によってビデオ信号へ変換される。
オプション装置制御部74は、オプション装置76に認められる信号仕様およびメインバス82のバス仕様にしたがい、メインバス82とオプション装置76の間で必要な信号の生成、論理変換、または電圧変換等を行う。デジタルカメラ10は、オプション装置76として前述のメモリカードのほかに、例えばPCMCIA準拠の標準的なI/Oカードをサポートしてもよい。その場合、オプション装置制御部74は、PCMCIA用バス制御LSI等で構成してもよい。
通信I/F部80は、デジタルカメラ10がサポートする通信仕様、たとえばUSB、RS−232C、イーサネット等の仕様に応じたプロトコル変換等の制御を行う。通信I/F部80は、必要に応じてドライバICを含み、ネットワークを含む外部機器とコネクタ92を介して通信する。そうした標準的な仕様のほかに、例えばプリンタ等の外部機器との間で独自のI/Fによるデータ授受を行う構成としてもよい。
表示ユニット100は、LCDモニタ102とLCDパネル104を有する。それらはLCDドライバであるモニタドライバ106、パネルドライバ108によってそれぞれ制御される。LCDモニタ102は、例えば2インチ程度の大きさでカメラ背面に設けられ、現在の撮影や再生のモード、撮影や再生のズーム倍率、電池残量、日時、モード設定のための画面、被写体画像等を表示する。LCDパネル104は例えば小さな白黒LCDでカメラ上面に設けられ、画質(FINE/NORMAL/BASIC等)、ストロボ発光/発光禁止、標準撮影可能枚数、画素数、電池容量等の情報を簡易的に表示する。
操作ユニット110は、ユーザがデジタルカメラ10の動作やそのモード等を設定または指示するために必要な機構および電気部材を含む。パワースイッチ112は、デジタルカメラ10の電源のオンオフを決める。レリーズスイッチ114は、半押しと全押しの二段階押し込み構造になっている。一例として、半押しでAFおよびAEがロックし、全押しで撮影画像の取込が行われ、必要な信号処理、データ圧縮等の後、メインメモリ68、オプション装置76等に記録される。操作ユニット110はこれらのスイッチの他、回転式のモードダイヤルや十字キー等による設定を受け付けてもよく、それらは図1において機能設定部116と総称されている。操作ユニット110で指定できる動作または機能の例として、「ファイルフォーマット」、「特殊効果」、「印画」、「決定/保存」、「表示切換」等がある。ズームスイッチ118は、ズーム倍率を決める。
以上の構成による主な動作は以下の通りである。
まずデジタルカメラ10のパワースイッチ112がオンされ、カメラ各部に電力が供給される。メインCPU62は、機能設定部116の状態を読み込むことで、デジタルカメラ10が撮影モードにあるか再生モードにあるかを判断する。
まずデジタルカメラ10のパワースイッチ112がオンされ、カメラ各部に電力が供給される。メインCPU62は、機能設定部116の状態を読み込むことで、デジタルカメラ10が撮影モードにあるか再生モードにあるかを判断する。
カメラが撮影モードにあるとき、メインCPU62はレリーズスイッチ114の半押し状態を監視する。半押し状態が検出されたとき、メインCPU62は測光センサ54および測距センサ52からそれぞれ測光データと測距データを得る。得られたデータに基づいて撮像制御ユニット40が動作し、撮影レンズ22のピント、絞り等の調整が行われる。調整が完了すると、LCDモニタ102に「スタンバイ」等の文字を表示してユーザにその旨を伝え、つづいてレリーズスイッチ114の全押し状態を監視する。レリーズスイッチ114が全押しされると、所定のシャッタ時間をおいてシャッタ26が閉じられ、CCD30の蓄積電荷が撮像信号処理部32へ掃き出される。撮像信号処理部32による処理の結果生成されたデジタル画像データはメインバス82へ出力される。デジタル画像データは一旦メインメモリ68へ格納され、この後YC処理部70と圧縮伸張処理部78で処理を受け、オプション装置制御部74を経由してオプション装置76へ記録される。記録された画像は、フリーズされた状態でしばらくLCDモニタ102に表示され、ユーザは撮影画像を知ることができる。以上で一連の撮影動作が完了する。
一方、デジタルカメラ10が再生モードの場合、メインCPU62は、メモリ制御部64を介してメインメモリ68から最後に撮影した画像を読み出し、これを表示ユニット100のLCDモニタ102へ表示する。
この状態でユーザが機能設定部116にて「順送り」、「逆送り」を指示すると、現在表示している画像の前後に撮影された画像が読み出され、LCDモニタ102へ表示される。
図2は、レンズカバー202の開閉動作を示すデジタルカメラ10の正面図である。デジタルカメラ10の筐体の前面側部分である前面側筐体200には、レンズカバー202がスライド自在に設けられている。(a)は、レンズカバー202が閉じた状態を示す。(b)は、レンズカバー202が開いた状態を示す。
(a)に示される通り、レンズカバー202は、撮影レンズ22の前方を遮蔽する。レンズカバー202は、前面側筐体200の前面に取り付けられる。レンズカバー202は、前面側筐体200の前面における縦方向を全面的に覆わないので、レンズカバー202を閉めたときにおいてもストロボ36やファインダ34は露出する。前面側筐体200の前面には、レンズカバー202と係合するレンズカバー係合部が設けられる。レンズカバー係合部は、(a)に示される上側レール溝部204および下側レール溝部206を含む。上側レール溝部204および下側レール溝部206は、レンズカバー202の上端部および下端部が係合する一対のスリット状のレール溝である。上側レール溝部204および下側レール溝部206は、レンズカバー202のスライド方向にのびている。上側レール溝部204および下側レール溝部206から覗かれる内部は、後述する前面側内枠部により遮蔽された袋構造となっている。
このように、レンズカバー202は、前面側筐体200の前面における縦方向を全面的に覆わない。したがって、前面側筐体200の前面における縦方向を全面的に覆っていた従来のレンズカバーと比べて、部材の量を少なくして部品コストを低減させることができる。
また、スリット状に形成された上側レール溝部204および下側レール溝部206から覗かれる内部は、前面側内枠部により遮蔽された袋構造となっている。したがって、スリットを通じて内部の配線等が外部から見えることもなく、見栄えを良好に保つことができる。
レンズカバー202の表面には、レンズカバー突起部208が形成されている。ユーザはレンズカバー突起部208をレンズカバー202のスライド方向に押圧することにより、レンズカバー202を開閉することができる。ユーザがシャッターボタン400を押下すると、レリーズスイッチ114がオンになる。
(b)において、レンズカバー202は撮影レンズ22の前方を開放する。レンズカバー202が撮影レンズ22の前方を開放すると、鏡筒が前方へ自動的に繰り出して撮影可能状態になる。
図3は、撮影時のユーザの指の位置を示すデジタルカメラ10の正面図である。ユーザは撮影時に右手の中指で筐体前面を押さえて筐体を支える場合が多い。特に、片手(右手)でカメラを持ちながら人さし指でシャッターボタン400を押下したい場合には、図に示す部位に自然と中指が位置することが多い。レンズカバーが開かれた状態におけるレンズカバー突起部208は、ユーザが中指でカメラを支えながら人さし指でシャッタボタンを押下するときの中指の近傍に位置するように形成されている。またレンズカバー突起部208は、屈曲した中指に沿った略横V字状の端面を有する。ユーザは、略横V字状端面の上に指をのせることができる。
これにより、ユーザは安定感よくカメラを中指で支えながら人さし指でシャッターボタン400を押下できるので、撮影時の手ぶれを低減させることができる。また、レンズカバー202をスライドさせるために設けたレンズカバー突起部208が、撮影時においてユーザによる操作の邪魔にならない。
図4は、レンズカバー202を開閉するユーザの指の動きを示すデジタルカメラ10の外観図である。(a)は、ユーザがレンズカバー202を閉じるときの動きを示す。レンズカバー突起部208は、略横V字状端面と1つの斜面とからなる。ユーザは、斜面を任意の指でスライド方向に押圧してレンズカバー202を閉じる。(b)は、ユーザがレンズカバー202を開くときの動きを示す。ユーザは、略横V字状端面を任意の指で押圧してレンズカバー202を開放する。
図5は、レンズカバー202の軌道を示す図である。(a)は、レンズカバー202が閉じられた状態を示す。(b)は、レンズカバー202が開かれた状態を示す。図に示されるR1、S、R2はレンズカバー202が係合する筐体側の表面形状である。特許請求の範囲における第1の湾曲形状および第2の湾曲形状がそれぞれR1およびR2に相当する。本実施形態では、たとえば前面側筐体200の内部に設ける前面側内枠部260に図のような表面形状を形成させて、レンズカバー202を係合させる。
R1およびR2はそれぞれレンズカバー202のスライド方向に湾曲した形状を有する。Sは非湾曲形状を有する。R1の曲率とR2の曲率は異なってもよい。R2は、R1の延長面よりも外側にせり出した位置に形成される。Sは、R1からR2へと変位する間の遷移領域となる。
(a)に示される通り、閉じられた状態のレンズカバー202と筐体表面レベルとの間に生じる間隙は小さい。そして、レンズカバー202を開くと、(b)に示される通り、レンズカバー202の開放側端部近傍が筐体表面レベルからせり出すようにスライドする。したがって、レンズカバー202は、筐体表面レベルとの間に生じる間隙が大きくなるようにスライドする。
これにより、レンズカバー202をスライドするときに筐体表面に傷をつけにくくすることができる。特に、ユーザはレンズカバー202を開閉させるためにレンズカバー202を押圧することとなるので、筐体との間隙を大きくすることは傷つき防止に有効である。
図6は、レンズカバー202と前面側筐体200との間に生じる間隙を示す図である。(a)は、レンズカバー202を閉じた状態を示す。(b)は、レンズカバー202を開いた状態を示す。レンズカバー202は、撮影レンズ22の前方を遮蔽する遮蔽位置から撮影レンズ22の前方を開放する開放位置に移動するときに、レンズカバー202の開放側端部近傍が筐体表面レベルからせり出すようにスライドする。したがって、図に示される通り、レンズカバー202が開かれると、筐体表面レベルとの間に生じる間隙が大きくなる。
図7は、前面側筐体200の内部を示す図である。レンズカバー202は、上側レール溝部204および下側レール溝部206に係合する。レンズカバー202の背面略中央には、レンズカバー202が開かれたときに前面側筐体200に係合してレンズカバー202の外れを防止するガイド突出部220が設けられる。ガイド突出部220は、レンズカバー202と一体的に成型される。従来、金属部材を溶着してガイド突出部220に相当する部材を形成させていたが、本実施形態においてはレンズカバー202と一体に成型するので、部品点数を減らすことができる。
前面側筐体200には、レンズ開口部240、上側レール溝部204、および下側レール溝部206が一体的に開けられている。レンズカバー202は、レンズ開口部240を遮蔽する位置とレンズ開口部240を開放する位置との間でスライドすることができる。
レンズカバー202には、その上端に上側レール用係合凸部226が設けられ、下端に下側レール用係合凸部224が設けられている。上側レール用係合凸部226は、上側レール溝部204と係合する。下側レール用係合凸部224は、下側レール溝部206と係合する。
ガイド突出部220は、レンズカバー202のスライド方向にのびた略長尺状の部材で形成される。ガイド突出部220は、レンズカバー202に連続する部位とレンズカバー202から離れた部位とを有する。図において、レンズカバー202の開放位置側にあるガイド突出部220の端部が、レンズカバー202から離れている。そして、レンズカバー202が開かれたときに、ガイド突出部220の開放位置側端部とレンズカバー202とが前面側筐体200を挟む。前面側筐体200には、スリット状のガイド溝部242が設けられる。ガイド突出部220は、ガイド溝部242に遊嵌する。
前面側筐体200には、ガイド突出部220と係合するガイド用係合凸部222が下向きに設けられる。ガイド突出部220の上部には、ガイド用係合凸部222に係合されることにより、スライドするレンズカバー202の前後方向の動きを規制するガイド用係合凹部223(図示せず)が設けられる。
このように、レンズカバー202は、上側レール用係合凸部226、下側レール用係合凸部224、ガイド突出部220、およびガイド用係合凹部223が前面側筐体200に係合することにより、レンズカバー202の外れを防止している。
図8は、ガイド突出部220の形状を示す図である。(a)と(b)とで異なる角度から見たガイド突出部220の形状が示される。(a)において、図の右上の方向が、レンズカバー202がカメラに取り付けられたときの上方向となる。(b)において、図の右下の方向が、レンズカバー202がカメラに取り付けられたときの上方向となる。
ガイド突出部220は、略長尺状の部材で形成される。ガイド突出部220は、レンズカバー202に連続する部位とレンズカバー202から離れた部位とを有する。レンズカバー202がカメラに取り付けられたときのガイド突出部220の上面、ずなわち(b)におけるガイド突出部220の右下方向に向く面には、ガイド用係合凸部222と係合するガイド用係合凹部223が設けられる。
レンズカバー202がカメラに取り付けられたときのガイド突出部220の背面側の面、すなわち、(a)、(b)におけるガイド突出部220の上面には、長手方向にスリット状のアーム係合溝部230が設けられる。アーム係合溝部には、後述するアーム262の一端が係合する。レンズカバー202の開閉時に、アーム262の一端は、アーム係合溝部230のなかに保持される。
図9は、ガイド突出部220を成型する方法の第1段階を示す図である。本実施形態においては、ガイド突出部220を2つの型を用いて成型する。(a)に示される通り、ガイド突出部220は、第一の型250と第二の型252とを用いて成型する。第一の型250は、ガイド突出部220の上面(図におけるガイド突出部220の右上方向に向く面)に設けられたガイド用係合凹部223と、レンズカバー202から離れた部位の下部を型抜きするために用いられる。第二の型252は、アーム係合溝部230等の形状を型抜きするために用いられる。第二の型252の型抜き方向はカメラの背面方向、すなわち図における上方向である。(b)は、(a)に示したB−B'の断面を(a)における左上から見た図である。
図10は、ガイド突出部220を成型する方法の第2段階を示す図である。第一の型250は、カメラ上方向へ型抜きしたうえで、さらにカメラ背面方向へ抜く。(a)における右上の方向は、レンズカバー202がカメラに取り付けられたときの上方向となる。(b)は、(a)の右下からガイド突出部220を見た図である。第一の型250は、(b)における右方向に型抜きされて、さらに上方向に抜かれる。
(c)は、(a)における左下からガイド突出部220を見た図である。(d)は、(a)に示したBからB'の断面を(a)における左上から見た図である。(d)において、第一の型250は、左方向に型抜きされ、さらに上方向に抜かれる。
図11は、レバー264の動作を示す図である。前面側筐体200の上面側内部において、前面側筐体200の上面に設けられたシャッターボタン400の下部にカバー開閉検知基板268が設けられる。カバー開閉検知基板268の基板上には、レンズカバー202の開閉を検知するカバー開閉検知スイッチ266が設けられる。カバー開閉検知スイッチ266は、カメラ下方向から押し上げるかたちのスイッチである。
前面側筐体200の内部には、レンズカバー202の開閉動作に応じて上下するレバー264が設けられている。レバー264は、レンズカバー202が開いたときにカバー開閉検知スイッチ266を押し上げる。(a)は、レンズカバー202が約半分閉じられたときのレバー264の状態を示す。レバー264の近傍には、レンズカバー202の開閉動作に応じて、レンズカバー202との係合により上下方向の駆動力を生むアーム262が設けられる。レバー264は、前面側筐体200の内部に収納される複数の電池の谷間に位置する。
アーム262の一端はレバー264と係合し、他端はガイド突出部220と係合する。アーム262は、アーム支点263を中心として、てこの原理で揺動し、レバー264側の一端を上下に動かす。レバー264は、アーム262から上下方向の駆動力を受け取って上下方向に動く。
(b)は、レンズカバー202が全開にされたときのレバー264の状態を示す。レンズカバー202が全開にされると、アーム262が揺動してレバー264を上方向に動かす。これにより、レバー264はカバー開閉検知スイッチ266を押し上げる。カバー開閉検知基板268は、レンズカバー202が開放されたことを検知する。
図12は、アーム262の動作を示す図である。アーム262のレバー264側の一端であるレバー側係合部272は、レバー264に係合する。アーム262のガイド突出部220側の一端であるガイド側係合部270は、ガイド突出部220に設けられたアーム係合溝部230に係合する。アーム係合溝部230の一端にはアーム262を駆動するアーム駆動部232が設けられる。
(a)に示されるように、レンズカバー202が閉じられた状態、またはレンズカバー202の開閉動作中には、ガイド側係合部270がアーム係合溝部230の一部に係合したままアーム262は上下動しない。(b)に示されるように、レンズカバー202が全開の状態に近づくと、ガイド側係合部270はアーム駆動部232に当接する。さらにレンズカバー202が開かれると、ガイド側係合部270が下方向に移動するので、アーム262が揺動して上方向の駆動力が生じる。その結果、レバー側係合部272の位置が上方向へ移動し、レバー264が上方向へ押し上げられる。
このように、本実施形態においては、アーム262およびレバー264を用いることにより、前面側筐体200内部の上側に設けられたカバー開閉検知基板268の基板上のスイッチを、レンズカバー202の開閉に応じて押すことができる。また、電気的な機構を用いないでスイッチを押すことができるので、消費電力を削減できる。さらに、複雑な配線も必要ないので、省スペース、取り付け容易といった有利な点もある。
図13は、前面側内枠部260の形状を示す図である。前面側内枠部260は、前面側筐体200の内部に取り付けられて、筐体の上下方向の開きを防止する。前面側内枠部260は、撮影レンズ22の前方に位置するレンズ開口部240と、電池を保持する電池ホルダ部410、412、414とを有する。電池ホルダ部410、412が保持する複数の電池の谷間にレバー264が上下動可能に取り付けられる。
前面側内枠部260の外周には、第1〜第9の係止凸部280、282、284、286、288、290、292、294、296が設けられる。前面側筐体200の内部には、第1〜第9の係止凹部281、283、285、287、289、291、293、295、297が設けられる。
第1の係止凸部280は第1の係止凹部281と係合する。第2の係止凸部282は第2の係止凹部283と係合する。第3の係止凸部284は第3の係止凹部285と係合する。第4の係止凸部286は第4の係止凹部287と係合する。第5の係止凸部288は第5の係止凹部289と係合する。第6の係止凸部290は第6の係止凹部291と係合する。第7の係止凸部292は第7の係止凹部293と係合する。第8の係止凸部294は第8の係止凹部295と係合する。第9の係止凸部296は第9の係止凹部297と係合する。
前面側内枠部260は、カメラの右から左の方向にスライドして前面側筐体200に取り付けられる。ネジ止めの必要がないので、取り付けが容易である。
前面側筐体200はレンズ開口部240や上側レール溝部204、下側レール溝部206等の開口を有するので、上下方向の開きを防止する必要がある。電池が収納されるデジタルカメラの場合、電極が電池から離れないようにしなければならず、特に開き防止の必要性が高い。そこで、前面側内枠部260を前面側筐体200の内部に取り付ることにより筐体の歪みを低減させ、上下方向の開きを防いでいる。また、前面側内枠部260には電池ホルダを兼ねさせているので、部品点数が減る。
レバー264は、電池ホルダ部410、412の谷間に位置するので、スペースをとらず邪魔にならない。
図14は、レンズカバー202と前面側筐体200の断面図である。レンズカバー202が前面側筐体200に取り付けられた状態において、上側レール用係合凸部226および下側レール用係合凸部224が前面側筐体200に係合する。また、レンズカバー202に設けられたガイド突出部220は、前面側筐体200に係合する。前面側筐体200に設けられたガイド用係合凸部222は、ガイド突出部220に設けられたガイド用係合凹部223に係合する。ガイド突出部220に設けられたアーム係合溝部230には、アーム262のガイド側係合部270が係合する。前面側内枠部260は、前面側筐体200の内部においてガイド側係合部270とアーム係合溝部230との係合状態を保持するように取り付けられる。
図15は、電池収容部390の形状を示す図である。電池収容部390は、筐体内部に取り付けられる部材であり、複数の電池を保持する電池ホルダ391とストロボ用コンデンサを保持するコンデンサホルダ393とを有する一体の部材である。電池ホルダ391とコンデンサホルダ393とを一体の部材で形成させるので、部品点数を減らすことができる。
電池ホルダ391a〜dおよびコンデンサホルダ393は、複数の電池とストロボ用コンデンサとを平行に並べて保持する。電池収容部390には、複数の電池およびストロボ用コンデンサを並べた方向の略中央に放熱孔392が設けられる。本実施形態においては、4本の電池および1本のストロボ用コンデンサの計5本を並べて保持するので、3本目のホルダ位置に放熱孔392が設けられている。ただし他の形態においては、他の電池の位置に設けてもよい。
(a)は、電池収容部390をカメラ正面側から見た斜視図である。(b)は、電池収容部390をカメラ背面側から見た斜視図である。(c)は、電池収容部390が前面側筐体200の内部との係合状態を示す斜視図である。
電池収容部390の下部には、カメラ三脚または雲台のネジが螺合するネジ孔が設けられる。電池収容部390の内部を金属加工してネジ孔を形成させてもよい。電池収容部390は、前面側筐体200と背面側筐体300との間から筐体外部へ突出する。
電池収容部390の上側部には、ストラップ通し396が設けられる。ストラップ通し396は、前面側筐体200と背面側筐体300との間から筐体外部へ突出する。ユーザは、ストラップ通し396にストラップを通して、携帯しやすくすることができる。
(c)に示されるように、電池収容部390の上からフレーム398が取り付けられる。フレーム398は、放熱可能な金属部材からなる。フレーム398は、カメラ組立後に電源回路に近接し、たとえば放電時の熱を吸収する。フレーム398は、電池収容部390の裏側から放熱孔392に当接する。
このように、電池収容部390には放熱孔392が設けられているので、電池から発せられる熱を放出しやすくすることができる。また、放熱孔392は、複数の電池のうち中央に位置する電池近傍に設けられるので、最も熱のこもりやすい部位から放熱することができる。さらに、フレーム398が電池収容部390の裏側から放熱孔392を介して電池に近接するので、効率良く放熱することができる。
図16は、モードダイアル310の外観を示す図である。本実施形態のデジタルカメラ10は、3つの撮影に関するモードを設定可能なモードダイアル310を備える。モードダイアル310で設定可能な3つのモードは、電源OFFモード、再生モード、撮影モードである。モードダイアル310は、筐体の上面において略水平に設けられる。モードダイアル310は、3ヶ所の停止位置の間で回動して3つのモードのうちのいずれかを設定する。
図17は、モードダイアル310の回動動作を示す図である。図は、モードダイアル310を下面側から見た様子である。(a)は、電源OFFモードを示す。(b)は、再生モードを示す。(c)は、撮影モードを示す。図においてモードダイアル310が時計回りに回動すると、電源OFFモード、再生モード、撮影モードの順にモードが切り替わる。
モードダイアル310は、その底面に略円形部材で形成される回転体を有する。この回転体において、外周の一部が切り欠かれて第1のダイアル突出部312が形成されている。また、回転体の外周近傍には第2のダイアル突出部314が垂下している。第1のダイアル突出部312と第2のダイアル突出部314とは所定の間隔をあけて形成される。
第1のダイアル突出部312は、モードダイアル310の回動に応じ、カメラ左から右に向かう押圧力を生む。第2のダイアル突出部314は、モードダイアル310の回動に応じて、カメラ前面側から背面側に向かう押圧力を生む。
図18は、モードダイアル310によるスイッチング動作を示す図である。前面側筐体200の内部には、モードダイアル310の停止位置によって3つのモードを検知可能な2つのスイッチを有するモードスイッチ基板320が、モードダイアル310に対して略垂直に設けられる。図は、モードダイアル310およびモードスイッチ基板320を下面側から見た様子である。(a)は、電源OFFモードを示す。(b)は、再生モードを示す。(c)は、撮影モードを示す。
モードスイッチ基板320の基板上には、電源のオンとオフとを切り替える第1のモードスイッチ322と、カメラの再生モードと撮影モードとを切り替える第2のモードスイッチ324とが設けられる。第1のモードスイッチ322は、モードダイアル310側から垂直方向に押圧可能である。第1のモードスイッチ322はスイッチ部分にカム機構を有し、該カム機構がモードダイアル310から受ける略水平方向の押圧力を、略垂直方向の押圧力に変える。第2のモードスイッチ324は、略水平方向に押圧可能であり、モードダイアル310から略水平方向の押圧力を受けてスイッチング動作する。
(a)においては、第1のダイアル突出部312が第1のモードスイッチ322を押圧しないので、電源はOFFとなる。また、第2のダイアル突出部314は第2のモードスイッチ324を押圧せず、再生モードがデフォルトとして保たれる。
(b)において、第1のダイアル突出部312が第1のモードスイッチ322のカム機構に対し、略水平方向の押圧力を加える。カム機構が略水平方向の押圧力を略垂直方向の押圧力に変えるので、第1のモードスイッチ322がONになり、電源が入る。第2のダイアル突出部314は、依然として第2のモードスイッチ324を押圧しないので、再生モードが設定される。
(c)において、第1のダイアル突出部312は、第1のモードスイッチ322への押圧を保持している。この状態のまま、第2のダイアル突出部314は、第2のモードスイッチ324を押圧する。これにより、再生モードから撮影モードへ切り替わる。
このように、本実施形態においては、2つのスイッチにより3つのモードを設定することができる。したがって、スイッチを3つ用意する場合に比べて部品点数を少なく押さえることができる。また、モードスイッチ基板320をモードダイアル310に垂直な方向に設けることができる。したがって、たとえば筐体の背面側に沿って取り付けることもでき、スペースを節約することができる。
図19は、十字キーの外観を示す図である。本実施形態におけるデジタルカメラ10はズーム機構を備える。十字キーは、たとえば操作画面上における方向選択としてユーザが上下左右を指示するときに押下するボタンである。この十字キーは、上下スイッチ330と左スイッチ332と右スイッチ334とから構成される。十字キーは背面側筐体300の外面に設けられる。
上下スイッチ330は、ズーム機構によってズームインおよびズームアウトの操作をするためにユーザが上下に倒すことができるボタンである。たとえば、ユーザが上方向に上下スイッチ330を倒したときにズームインが行われる。また、ユーザが下方向に上下スイッチ330を倒したときにズームアウトが行われる。
上下スイッチ330は、その可倒方向が略上下方向に保たれている。ユーザは誤って斜め方向に倒すことがない。したがって、押し損じがなく、安定したズーム動作を行うことができる。
左スイッチ332および右スイッチ334は、それぞれ上下スイッチ330の左右に設けられる。上下スイッチ330、左スイッチ332、右スイッチ334は独立のボタンである。これらのボタンが組み合わさることにより十字キーが形成される。上下スイッチ330は、略横長形状を有するので、左スイッチ332および右スイッチ334よりも目立つ。特に、上スイッチと下スイッチとが一体化しているので、ユーザは上下スイッチ330がズームキーであることを直感的に知ることができる。また、左スイッチ332および右スイッチ334の上下幅を上下スイッチ330の上下幅より小さくしてもよい。これにより、上下スイッチ330をさらに目立たせることができる。
また、上下スイッチ330は略横長形状を有するので、その左右に左スイッチ332および右スイッチ334を配置しても、上下方向のスペースをとらない。したがって、背面側筐体300の狭いスペースに容易に十字キーを配置することができ、カメラ全体をコンパクト化しやすい。
図20は、電池カバー340の形状および動作を示す図である。筐体の外面には、外部から電池を出し入れする電池収容開口部420が設けられ、該電池収容開口部420を電池カバー340が遮蔽する。電池カバー340は、前面側筐体200および背面側筐体300のいずれか一方が単独で保持可能である。本実施形態においては、前面側筐体200が単独で電池カバー340をする。
(a)は、電池カバー340の開き方向を示す図である。図に示される通り、電池カバー340はカメラの略上下方向に開閉する。(b)は、電池カバー340のスライド方向を示す。電池収容開口部420に電池を収容し、電池カバー340を閉じたあと、図に示される方向に電池カバー340をスライドさせる。(c)の状態になると、電池カバー340は前面側筐体200に係合し、ロックされる。
電池カバー340の裏面における開閉端近傍には、前面側筐体200に係止する第1〜第4の電池カバー用係止凸部341、343、345、347が設けられる。前面側筐体200の底面における電池収容開口部420の周辺には、第1〜第4の電池カバー用係止凹部342、344、346、348が設けられる。第1の電池カバー用係止凸部341は第1の電池カバー用係止凹部342に係止する。第2の電池カバー用係止凸部343は第2の電池カバー用係止凹部344に係止する。第3の電池カバー用係止凸部345は第3の電池カバー用係止凹部346に係止する。第4の電池カバー用係止凸部347は第4の電池カバー用係止凹部348に係止する。
第1〜第4の電池カバー用係止凸部341、343、345、347は、それぞれカメラの右から左に向かって突出する。したがって、電池カバー340をカメラの右から左へスライドさせることにより、各係合凸部が各係合凹部に係合する。一方、電池カバー340の開き方向は、カメラの略上下方向である。すなわち、第1〜第4の電池カバー用係止凸部341、343、345、347の突出方向が、開き方向に対して略垂直に形成されているので、勝手に開きにくい構造となっている。しかも、電池カバー340の開閉端近傍に第1の電池カバー用係止凸部341が設けられているので、電池カバー340の開閉端にすき間が生じにくい。
また、電池カバー340は、前面側筐体200が単独で保持可能である。したがって、カメラの組み立て工程において、背面側筐体300と電池カバー340とをそれぞれ製造したあと、ひとまとめにして取り扱うことができる。これにより、部品を運搬したり梱包する場合にも一つの部品として扱うことができるので簡便である。
図21は、メモリカードカバー350の形状および動作を示す図である。筐体外面には、メモリカードを出し入れするメモリカード収容開口部430と、該メモリカード収容開口部430を開閉するメモリカードカバー350とが設けられる。本実施形態においては、メモリカード収容開口部430が筐体の右側面に設けられ、メモリカードカバー350が筐体の右側面から背面にかけて形成されている。
(a)は、メモリカードカバー350を閉めた状態を示す。(b)は、メモリカードカバー350を開いた状態を示す。図に示される通り、メモリカードカバー350は、筐体の背面から側面にかけて覆うように断面略L字状に形成される。メモリカードカバー350は、背面側筐体300の背面にヒンジ440を有する。メモリカードカバー350は、ヒンジ440を軸にして筐体の略前後方向に開閉する。
メモリカードカバー350の裏面における開閉端近傍には、背面側筐体300に係止する第1のメモリカードカバー用係止凸部351および第2のメモリカードカバー用係止凸部353が設けられる。背面側筐体300の右側面におけるメモリカード収容開口部430近傍には、第1のメモリカードカバー用係止凹部352および第2のメモリカードカバー用係止凹部354が設けられる。第1のメモリカードカバー用係止凸部351は第1のメモリカードカバー用係止凹部352に係止する。第2のメモリカードカバー用係止凸部353は第2のメモリカードカバー用係止凹部354に係止する。
メモリカードカバー350の裏面には、第2のメモリカードカバー用係止凸部353の近傍にメモリカードカバー開閉検出用凸部355がさらに設けられる。背面側筐体300の右側面における第2のメモリカードカバー用係止凹部354近傍には、メモリカードカバー開閉検出用凹部356がさらに設けられる。メモリカードカバー開閉検出用凸部355はメモリカードカバー開閉検出用凹部356に係止する。メモリカードカバー開閉検出用凹部356は、メモリカードカバー開閉検出用凸部355が係止しているかどうかによって、メモリカードカバー350が開いているかどうかを検知する。メモリカードカバー開閉検出用凸部355をメモリカードカバー350の端部に設けることにより、メモリカードの出し入れのときにユーザが誤って手で押してしまうのを防いでいる。
図22は、メモリカードカバー350の開閉方向を示す図である。(a)は、メモリカードカバー350の開閉方向を示す。図に示される通り、メモリカードカバー350は、カメラの略前後方向に開閉する。これは、メモリカードカバー350が筐体背面から側面にかけて覆う略L字形状を有し、ヒンジ440の位置が筐体の側面よりも遠い背面側に位置するからである。
(b)は、第1のメモリカードカバー用係止凸部351の突出方向を示す。メモリカードカバー350が閉まる直前の状態が示されている。第1のメモリカードカバー用係止凸部351は、筐体の側面に対し略垂直に突出する。すなわち、突出方向が開閉方向に対しても略垂直となる。したがって、第1のメモリカードカバー用係止凹部352への第1のメモリカードカバー用係止凸部351の引っ掛かりが強い。これにより、誤ってメモリカードカバー350が開いてしまうことを防止している。
図23は、内部ユニットの構成を示す図である。本実施形態におけるデジタルカメラ10は、画像の撮影動作を処理する撮像回路ユニット360と、該撮像回路ユニット360に電力提供する電源回路ユニット362と、電池を保持する電池収容部390とを備える。そして、撮像回路ユニット360と電源回路ユニット362と電池収容部390とを重ね合わせて互いに係合させることにより、予め一体の内部ユニットを形成させることができる。たとえば、撮影回路ユニット360と電池収容部390とで電源回路ユニット362を挟んだ状態でまとめてネジ止めして内部ユニットを形成させてもよい。
図24は、内部ユニットと筐体との組み立てを示す図である。デジタルカメラ10の組み立て作業において、内部ユニットをひとまとめに筐体へ収めることができる。
以上のように、本実施形態においては、電池ホルダ391とコンデンサホルダ393とを一体の部材で形成させるので、部品点数を減らすことができる。
また、本実施形態においては、電池収容部390には放熱孔392が設けられているので、電池から発せられる熱を放出しやすくすることができる。また、放熱孔392は、複数の電池のうち中央に位置する電池近傍に設けられるので、最も熱のこもりやすい部位から放熱することができる。さらに、フレーム398が電池収容部390の裏側から放熱孔392を介して電池に近接するので、効率良く放熱することができる。
また、本実施形態においては、電池カバー340は、前面側筐体200が単独で保持可能である。したがって、カメラの組み立て工程において、背面側筐体300と電池カバー340とをそれぞれ製造したあと、ひとまとめにして取り扱うことができる。これにより、部品を運搬したり梱包する場合にも一つの部品として扱うことができるので簡便である。
また、本実施形態においては、第1〜第4の電池カバー用係止凸部341、343、345、347の突出方向が、開き方向に対して略垂直に形成されているので、勝手に開きにくい構造となっている。しかも、電池カバー340の開閉端近傍に第1の電池カバー用係止凸部341が設けられているので、電池カバー340の開閉端にすき間が生じにくい。
また、本実施形態においては、メモリカードカバー開閉検出用凸部355をメモリカードカバー350の端部に設けることにより、メモリカードの出し入れのときにユーザが誤って手で押してしまうのを防いでいる。
また、本実施形態においては、第1のメモリカードカバー用係止凸部351の突出方向が開閉方向に対して略垂直となる。したがって、第1のメモリカードカバー用係止凹部352への第1のメモリカードカバー用係止凸部351の引っ掛かりが強い。これにより、誤ってメモリカードカバー350が開いてしまうことを防止している。
また、本実施形態においては、撮像回路ユニット360と電源回路ユニット362と電池収容部390とを重ね合わせて互いに係合させることにより、予め一体の内部ユニットを形成させることができる。そして、デジタルカメラ10の組み立て作業において、内部ユニットをひとまとめに筐体へ収めることができる。
以上、実施の形態を説明したが、本発明の技術的な範囲はこれらの記載には限定されない。これらの実施の形態に多様な変更または改良を加えうることは当業者には理解されるところである。
第1の変形例として、前面側筐体200ではなく背面側筐体300が単独で電池カバー340を保持可能な構成としてもよい。
第2の変形例として、電池収容部390の略中央以外の部位に放熱孔392を設けてもよく、また、各電池のすべての位置に放熱孔392をそれぞれ設けてもよい。
第3の変更例として、本発明の撮像装置をデジタルカメラではなく銀塩カメラとして実現してもよい。
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、扱いが容易なカメラを提供することができる。
10 デジタルカメラ、20 撮像ユニット、22 撮影レンズ、200 前面側筐体、202 レンズカバー、204 上側レール溝部、206 下側レール溝部、208 レンズカバー突起部、220 ガイド突出部、222 ガイド用係合凸部、223 ガイド用係合凹部、224 下側レール用係合凸部、226 上側レール用係合凸部、230 アーム係合溝部、232 アーム駆動部、240 レンズ開口部、242 ガイド溝部、260 前面側内枠部、262 アーム、264 レバー、266 カバー開閉検知スイッチ、268 カバー開閉検知基板、270 ガイド側係合部、272 レバー側係合部、280 第1の係止凸部、281 第1の係止凹部、282 第2の係止凸部、283 第2の係止凹部、300 背面側筐体、310 モードダイアル、312 第1のダイアル突出部、314 第2のダイアル突出部、320 モードスイッチ基板、322 第1のモードスイッチ、324 第2のモードスイッチ、330 上下スイッチ、332 左スイッチ、334 右スイッチ、340 電池カバー、341 第1の電池カバー用係止凸部、342 第1の電池カバー用係止凹部、350 メモリカードカバー、351 第1のメモリカードカバー用係止凸部、352 第1のメモリカードカバー用係止凹部、353 第2のメモリカードカバー用係止凸部、354 第2のメモリカードカバー用係止凹部、355 メモリカードカバー開閉検出用凸部、356 メモリカードカバー開閉検出用凹部、360 撮影回路ユニット、362 電源回路ユニット、390 電池収容部、391 電池ホルダ、392 放熱孔、393 コンデンサホルダ、398 フレーム、400 シャッターボタン、410 電池ホルダ部、412 電池ホルダ部、414 電池ホルダ部、420 電池収容開口部、430 メモリカード収容開口部
Claims (2)
- メモリカードを出し入れするメモリカード収容開口部と、該メモリカード収容開口部を開閉するメモリカードカバーとを筐体の外面に設けた撮像装置であって、
前記メモリカードカバーの開閉端近傍には、前記筐体の側面に係止されるメモリカード用係止凸部が設けられ、
前記筐体の外面には、前記メモリカードカバー用係止凸部に係止されるメモリカードカバー用係止凹部が設けられ、
前記メモリカード用係止凸部は、前記メモリカードカバーの開閉方向に対して略垂直な方向に突出することにより開きを規制する撮像装置。 - 前記メモリカード収容開口部は、前記筐体の側面に設けられ、
前記メモリカードカバーは、前記筐体の背面から側面にかけて覆うように断面略L字状に形成されるとともに、前記筐体の背面にヒンジを有し、該ヒンジを軸にして前記筐体の略前後方向に開閉する請求項1に記載の撮像装置。
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JP2016215596A (ja) * | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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2008
- 2008-04-25 JP JP2008116384A patent/JP2008271566A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010230938A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Casio Computer Co Ltd | 撮像装置 |
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