JP2008271386A - カラー画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー画像読取装置において、蛍光領域を有さない原稿のみならず、蛍光領域を有する原稿をも良好に読み取ることを可能にする。
【解決手段】画像読取装置は、ある原稿について第1画像データを生成し(S1)、その第1画像データから蛍光領域を検出する(S2)。そして、画像読取装置は、第1画像データに蛍光領域が存在する場合に(S3:YES)、第1画像データを生成したときよりも画素当たりの受光量が減少するようにして第2画像データを生成する(S4)。その後、画像読取装置は、第2画像データを第1画像データに基づいて補正し(S5)、これを加工画像データとして出力する(S6)。なお、第1画像データに蛍光領域が存在しない場合(S3:NO)、画像読取装置は、第1画像データを出力する(S7)。
【選択図】図3

Description

本発明は、カラー画像読取装置に関する。
反射型のカラー画像読取装置(以下、単に「画像読取装置」という。)で原稿を読み取るとき、装置が想定しているレベルよりも高いレベルの反射光が生じる場合がある。例えば、蛍光を生じる領域や、金属のような強い光沢を生じる領域においては、このような反射をすることがある。画像読取装置は、原稿にこのような領域が含まれていると、その領域の色を正確に再現できないという問題がある。例えば、いわゆる蛍光ペンで描かれた線や文字は、実際よりも暗めの色で再現されたり、色味が変化しがちである。
蛍光色を再現する技術として、特許文献1又は2に記載された技術が知られている。特許文献1には、原稿に蛍光色の領域が含まれる場合に、当該領域に蛍光色専用の色補正を行う技術が記載されている。また、特許文献2には、蛍光色の領域を検出し、あらかじめ決められた近似する色に置換する技術が記載されている。
特開平2−170673号公報 特開平9−98302号公報
しかし、特許文献1に記載された技術は、画像信号がいわゆる「飽和」した状態にあることをもって蛍光色の領域であると判断するため、蛍光色の領域がいかなる色を呈しているのかを正確に検知することができない。また、特許文献2に記載された技術も、蛍光色の領域であるか否かを判断するのみであって、実際の色を検知するものではない。それゆえ、これらの技術によったのでは、蛍光色の領域の実際の色を検知することができない。
なお、蛍光色を測定する専用の装置や方法も知られているが(JIS Z 8717等)、これらは画像読取装置に容易に適用できるものではない。
そこで、本発明は、原稿の蛍光が生じる領域の色をも読み取ることが可能なカラー画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカラー画像読取装置は、原稿に光を照射する光照射手段と、前記光照射手段により照射された光のうち当該原稿において反射した反射光を受光する受光手段と、前記受光手段の受光量に応じた階調値を有する画像データを生成する生成手段とを有する読取手段と、前記読取手段により生成された画像データに基づき、前記原稿が蛍光を生じる蛍光領域を含むか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により原稿が蛍光領域を含むと判定された場合に、前記生成手段により生成された画像データに基づいた加工画像データを出力する出力手段と、前記読取手段及び前記出力手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記読取手段に、ある原稿について第1の画像データを生成させ、前記判別手段により前記ある原稿が蛍光領域を含むと判定された場合に、前記読取手段に、当該ある原稿について前記第1の画像データを生成したときよりも前記受光手段における受光量が減少するようにして第2の画像データを生成させ、前記出力手段に、前記第1の画像データと前記第2の画像データとに基づいた加工画像データを出力させることを特徴とする。
本発明に係るカラー画像読取装置において、前記生成手段は、複数の色成分毎の階調値を有する画像データを生成し、前記判別手段は、前記画像データに、前記複数の色成分の少なくともいずれかの階調値が最大であり、かつ、前記複数の色成分の少なくともいずれかの階調値が最大でない領域が存在する場合に、前記原稿が蛍光領域を含むと判別する構成であってもよい。
本発明に係るカラー画像読取装置において、前記読取手段は、前記第2の画像データを生成する場合に、前記受光手段に入射する反射光の量を減衰させる減衰手段を備える構成であってもよい。
この場合において、前記出力手段は、前記減衰手段による減衰の程度に応じて前記第2の画像データを補正し、補正した画像データを加工画像データとして出力する構成であってもよい。
また、前記減衰手段は、前記受光手段が受光する時間を短くする露光制御手段を備える構成であってもよく、また、前記受光手段に入射する反射光の量を減衰させるフィルタを備える構成であってもよい。あるいは、前記減衰手段は、前記光照射手段により照射される光の光量を、第1の画像データを生成したときよりも減少させる光量制御手段を備える構成であってもよい。
本発明に係るカラー画像読取装置において、前記出力手段は、前記第2の画像データを前記第1の画像データに基づいて補正し、補正した画像データを加工画像データとして出力する構成であってもよい。
あるいは、前記出力手段は、前記第1の画像データの前記蛍光領域に相当する領域を前記第2の画像データに基づいて補正し、補正した画像データを加工画像データとして出力する構成であってもよい。
本発明に係るカラー画像読取装置において、前記出力手段は、前記加工画像データの階調数を前記第1又は第2の画像データの階調数よりも多くする構成であってもよい。
本発明に係るカラー画像読取装置において、前記光照射手段は、分光エネルギー分布に紫外領域を含む光を照射する構成であってもよい。
本発明によれば、カラー画像読取装置において、蛍光領域を有さない原稿のみならず、蛍光領域を有する原稿をも良好に読み取ることが可能となる。
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である画像読取装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の画像読取装置100は、読取部10と、画像処理部20と、制御部30とを備える。
読取部10は、原稿に光を照射し、その反射光に応じた画像データを生成する。画像処理部20は、画像処理回路やメモリを備え、読取部10により生成された画像データに画像処理を実行し、これを加工画像データとして出力する。なお、画像処理部20は、画像データに後述する補正を行う必要がない場合には、これをそのまま(加工画像データとせずに)出力することも可能である。制御部30は、演算処理装置やメモリを備え、読取部10及び画像処理部20の動作を制御する。また、制御部30は、読取部10から画像データを取得し、これを画像処理部20に供給するが、画像処理部20に供給する前に、原稿が後述する蛍光領域を含むか否かの判別を行う。
図2は、読取部10の構成を示す図である。同図に示すように、読取部10は、プラテンガラス11と、ランプ12と、ミラー13a、13b、13c及び13dと、光量調整フィルタ14と、結像レンズ15と、ラインセンサ16と、データ変換部17とを備える。また、読取部10は、ランプ12及びミラー13a〜13dを移動させる手段として、第1キャリッジ18と第2キャリッジ19とを備える。
プラテンガラス11は、透明の板状部材であり、原稿を読み取り可能に支持する。原稿は、読取対象である面がプラテンガラス11と対向するように載置される。ランプ12は、図2の紙面に対して垂直な方向に所定の幅を有する光源であり、原稿に向けて光を照射する。ランプ12は、分光エネルギー分布に紫外領域を含む光、すなわち紫外光を含む光を照射するものであると望ましい。これは、蛍光ペン等に用いられる蛍光物質の励起波長の多くが紫外領域にあることによる。ランプ12としては、例えば、タングステンハロゲンランプや蛍光灯を用いることができる。
ミラー13a、13b、13c及び13dは、ランプ12から照射された光を反射する部材である。ミラー13aは、ランプ12から照射された光を原稿に向けて反射する。ミラー13b、13c及び13dは、ランプ12から照射された光のうちの原稿において反射した反射光を順次反射し、結像レンズ15へと導く。
光量調整フィルタ14は、原稿からの反射光を必要に応じて減衰させる部材である。光量調整フィルタ14としては、いわゆるND(Neutral Density)フィルタを用いることができる。なお、光量調整フィルタ14は、その位置を移動可能に構成されている。具体的には、光量調整フィルタ14は、図示せぬ駆動手段により移動可能に保持されており、反射光を減衰させる必要がない場合には、反射光の経路中に存在しないように構成されている。
結像レンズ15は、原稿からの反射光をラインセンサ16の位置に結像する。ラインセンサ16は、結像レンズ15により結像された反射光を受光する受光素子を複数備え、その受光量に応じた画像信号を生成する。本実施形態において、ラインセンサ16は、複数の色成分について画像信号を生成する。本実施形態のラインセンサ16は、レッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)の3色の色成分の画像信号をそれぞれ生成する。ここにおいて、R、G及びBの色成分の波長域は、それぞれ、400〜500、500〜580及び575〜700(nm)であるとする。
なお、複数色の画像信号を生成するための構成としては、例えば、色数と同数の受光素子列を備え、各々の受光素子列に色成分に応じたカラーフィルタを備える構成がある。しかし、ラインセンサ16は、この構成に限定されるものではない。
データ変換部17は、AD変換等を行う信号処理回路を備え、ラインセンサにより生成された各色の画像信号に基づいて画像データを生成する。データ変換部17は、あらかじめ記憶された白基準データ及び黒基準データを用いて、各色について所定のビット数(すなわち階調数)の画素を有する画像データを生成する。すなわち、データ変換部17は、白基準データに相当する画像信号が入力された場合に、その画像信号に対応する画素の階調値を最大とし、黒基準データに相当する画像信号が入力された場合に、その画像信号に対応する画素の階調値を最小とする。なお、白基準データは、例えば、読取部10が読み取り可能な位置に設けられた白基準板を読み取ることで取得してもよい。また、黒基準データは、例えば、ラインセンサ16の暗時出力に基づいて取得してもよい。
なお、本実施形態において、読取部10により生成される画像データの画素のビット数は、8ビット(すなわち256階調)であるとする。また、この画像データの各画素の明るさを表す階調値は、その値が大きいほど明るいとする。すなわち、R、G及びBのいずれの色成分の階調値も「255」である場合、その画素の色は「白」であり、R、G及びBのいずれの色成分の階調値も「0」である場合、その画素の色は「黒」である。
第1キャリッジ18は、ランプ12、ミラー13a及び13bを支持し、これらを図2中の矢印Aの示す方向に移動させる。すなわち、第1キャリッジ18は、ランプ12からの光の照射位置を移動させる。第2キャリッジ19は、ミラー13c及び13dを支持し、これらを図2中の矢印Aの示す方向に移動させる。なお、第2キャリッジ19は、第1キャリッジ18の移動に伴って移動するものであり、その移動速度は、第1キャリッジ18の移動速度の半分の速度である。また、第1キャリッジ18及び第2キャリッジ19は、図示せぬ駆動手段により移動される。
画像読取装置100の構成は、以上のとおりである。この構成のもと、画像読取装置100は、原稿を光学的に読み取って画像データを生成して出力する。また、画像読取装置100は、必要に応じて、画像データを補正して加工画像データとし、これを出力する。
図3は、画像読取装置100の動作を示すフローチャートである。この動作は、例えば、ユーザが原稿をプラテンガラス11の上に載置し、動作の開始を指示することにより実行されるものである。以下、画像読取装置100の動作を同図に沿って説明する。
まず、画像読取装置100の制御部30は、読取部10に画像データを生成させる(ステップS1)。このとき、読取部10は、第1キャリッジ18及び第2キャリッジ19を移動させながら原稿に光を照射し、原稿の全体を表す画像データを生成させる。この動作のことを、以下では適宜「スキャン」という。なお、ステップS1において、制御部30は、反射光が入射しない位置に光量調整フィルタ14を保持させる。
次に、制御部30は、読取部10により生成された画像データから原稿において蛍光を生じる領域を検出する(ステップS2)。このとき、制御部30は、画像データの各画素の階調値を参照し、R、G及びBの色成分のうち1つ又は2つの階調値が「255」である画素を特定する。そして、制御部30は、このようにして特定された画素が所定の数以上連続した状態で画像データに含まれている場合に、この画像データが原稿において蛍光を生じる領域を含んでいると判別する。このようにしてステップS2において検出された領域のことを、以下では「蛍光領域」という。なお、説明の便宜上、本実施形態においては、原稿の蛍光を生じる領域とこの領域に対応する画像データの画像領域(画素の集合)の双方を「蛍光領域」という。
制御部30がかかる判別を行うのは、蛍光領域が特定の波長域のみに強い反射を示すことによる。まず、全ての色成分の階調値が「255」未満である場合は、その画素に対応する原稿の領域からの反射光は、通常の反射光(拡散反射光)が大部分である可能性が高いといえる。一方、ある色成分の階調値が「255」である場合、その画素に対応する原稿の領域からの反射光には拡散反射光以外の光が含まれている可能性が高いといえる。
また、ある色成分の階調値が「255」である場合であっても、その画素は蛍光領域に相当する場合とそうでない場合とがある。例えば、全ての色成分の階調値が「255」である場合は、その画素に対応する原稿の領域は強い正反射光を生じる領域である可能性が高いといえる。かかる領域としては、例えば、金属や樹脂で表面が覆われた領域など、表面が高光沢の領域を挙げることができる。一方、蛍光領域は、上述したように特定の波長域のみに強い反射を示すものであるため、強い反射を生じる波長域がR、G及びBの全てに含まれる可能性はほとんどない。そのため、本実施形態においては、R、G及びBの色成分のうち1つ又は2つの階調値が「255」である画素を蛍光領域に相当するとみなしている。
このように蛍光領域を判別したら、続いて制御部30は、ステップS1のスキャンにおいて生成された画像データが表す原稿に蛍光領域が存在するか否かを判断し、この判断結果に応じてその後の動作を決定する(ステップS3)。ここにおいて、画像データに蛍光領域が存在しない場合(ステップS3:NO)、制御部30は、この画像データを画像処理部20に供給し、後述する補正を行わせることなくこれを出力させる(ステップS7)。
一方、画像データに蛍光領域が存在する場合(ステップS3:YES)、制御部30は、ステップS1においてスキャンした原稿に対して再度スキャンを行う(ステップS4)。なお、以下においては、ステップS1において生成される画像データとステップS4において生成される画像データとを区別するために、前者を「第1画像データ」、後者を「第2画像データ」という。
ステップS4において、制御部30は、読取部10にステップS1と異なる読取条件で原稿を読み取らせる。具体的には、制御部30は、反射光が入射する位置に光量調整フィルタ14を保持させた状態で原稿を読み取らせる。これにより、画素(受光素子)当たりの受光量が減少するため、ラインセンサ16は、同一の原稿であるものの光量調整フィルタ14による減衰分だけ出力レベルが低下した画像信号を出力する。すなわち、第2画像データは、第1画像データとは異なる画像データであり、各画素の階調値が第1画像データの対応する画素よりも全体的に低下した画像データとなる。
第2画像データが生成されたら、制御部30はこれを取得し、画像処理部20に供給して第2画像データの補正を実行させる(ステップS5)。このとき、画像処理部20は、第2画像データの各画素の階調値を第1画像データからの減少分に応じた分だけ増加させる補正を行う。具体的には、制御部30は、第1画像データの蛍光領域以外のある画素の階調値を参照し、この画素と対応する位置にある第2画像データの画素と比較してその比を算出する。画像処理部20は、制御部30が算出した比を取得し、第2画像データの各画素の階調値をこの比に応じた数で乗じる。なお、制御部30は、複数の画素について比を算出し、その平均値や中間値を画像処理部20に供給してもよい。
ここで、画像処理部20が行う補正について、具体例を挙げて説明する。例えば、第1画像データが表す原稿のうちのある特定の領域(ただし、蛍光領域でない領域とする。)の読取結果である画素の階調値が「x」であり、第2画像データの当該領域に対応する画素の階調値が「0.5x」であったとする。ここにおいて、第2画像データは、第1画像データと比してその階調値が半分に減少しており、この減少分は光量調整フィルタ14による光の減衰分に対応している。この場合、画像処理部20は、第2画像データの各画素の階調値を2(=1/0.5)倍にする補正を行う。すなわち、画像処理部20は、第1画像データのある画素の階調値が第2画像データの対応する画素の階調値のn倍である場合に、第2画像データの各画素の階調値をn倍にする補正を行う。
なお、制御部30は、上述した要領で各々の色成分について比を算出してもよいし、ある色成分について算出した比をその他の色成分についても用いるようにしてもよい。あるいは、制御部30は、各々の色成分について比を算出し、その平均値を全ての色成分について比として用いてもよい。
画像処理部20は、上述した補正を実行したら、補正後の画像データを加工画像データとして出力する(ステップS6)。ここにおいて、加工画像データは、読取部10において生成された画像データよりも各画素の階調数が多い画像データである。加工画像データの階調数は、例えば9ビット(512階調)であるが、これより多くても少なくてもよい。加工画像データの階調数は、補正後の階調値の最大値以上を確保できていれば、いかなる値であってもよい。
本実施形態の画像読取装置100の動作は、以上のとおりである。このように、画像読取装置100は、原稿に蛍光領域が含まれると判定した場合に、読取部10における読取条件を変更して再度スキャンを行い、再度のスキャンによって得られた画像データを補正することで、1回目のスキャンで飽和した領域があった場合であっても、その領域の色を正確に表現することが可能である。ゆえに、本実施形態の画像読取装置100は、蛍光領域の色を読み取り、これを表現することが可能となる。
図4及び図5は、本実施形態の効果を説明するための図である。図4(a)は、蛍光領域に相当する画像信号の一例を示す図であり、図4(b)は、この画像信号に対応する第1画像データを示す図である。また、図5(a)は、補正前の第2画像データに対応する画像信号を示す図であり、図5(b)は、補正後の第2画像データを示す図である。なお、図4(a)において、出力レベルが100%であるということは、そのレベルが最大階調(すなわち「255」)に対応することを意味する。
図4に示すように、第1画像データは、出力レベルが100%を超える色成分については、いかなるレベルであっても最大値(255)となる。そのため、R、G及びBのカラーバランスが崩れ、色調が変化してしまう。
一方、図5(a)に示すように、補正前の第2画像データは、出力レベルは全体的に低下するものの、R、G及びBのカラーバランスを維持した状態で生成される。また、図5(b)に示すように、第2画像データは、受光量の減少に伴って低下した階調性を補正によって補うことが可能である。
なお、本実施形態の画像読取装置100は、加工画像データの階調数を増加させることにより蛍光色を表現するため、階調数を増加させずに蛍光色を表現する場合と比べて、画像データの階調性を良好に保つことが可能である。ゆえに、本実施形態の画像読取装置100は、蛍光領域を含まない原稿を装置本来の階調性で読み取るとともに、蛍光領域を含む原稿をも読み取ることができる。
また、本実施形態の画像読取装置100は、蛍光領域とその他の高光沢の領域とを区別することが可能である。ゆえに、この画像読取装置100は、強い正反射光を生じる領域などを蛍光領域であると誤って認識することを防ぐことができる。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限らず、種々の形態での実施が可能である。本発明は、例えば、以下のようにして実施することもできる。なお、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
(1)変形例1
読取条件を変更する方法は、光量調整フィルタ14によるものに限らない。例えば、光量調整フィルタ14を設けずに、ラインセンサ16の露光時間を短縮することで受光量を減少させてもよい。例えば、ラインセンサ16をいわゆるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサで構成する場合であれば、光電変換部での電荷を蓄積する期間を電気的又は機械的に制御すればよい。
また、ランプ12の点灯条件を変更し、照射光量を減少させることによって受光量を減少させてもよい。しかしながら、点灯条件に応じて色温度が変化するような光源を用いる場合には、点灯条件を変化させると照射光自体の分光エネルギー分布が変化してしまうため、この方法を用いると色再現性が劣化してしまうおそれがある。それゆえ、かかる手段を用いる場合は、分光エネルギー分布が点灯条件によらず一定である光源を用いるのが望ましい。
(2)変形例2
画像データを補正する方法は、上述した実施形態のものに限らない。例えば、蛍光領域以外の領域については、第1画像データをそのまま用い、第1画像データのうちの蛍光領域に相当する領域の画素の階調値を、第2画像データに基づいて算出された値に置き換える補正を行い、これを加工画像データとしてもよい。また、蛍光領域以外の領域については、第1画像データの階調値と第2画像データの階調値の双方を平均するなどした値を用いてもよい。
要するに、本発明において、加工画像データを得るためには、第1画像データと第2画像データのいずれかをもとに、第1画像データと第2画像データとの差異に応じた補正を行えばよい。また、第1画像データと第2画像データとの差異は、受光量の減少に起因するものであるため、本発明における補正とは、反射光の減衰の程度に応じた補正であるということもできる。
(3)変形例3
上述した実施形態の場合、原稿の読み取りに際して第1キャリッジ18及び第2キャリッジ19が往復移動する。そこで、例えば、第1キャリッジ18及び第2キャリッジ19が図2中の矢印Aの方向に移動するときに1回目のスキャンを行い、第1キャリッジ18及び第2キャリッジ19が元の位置に戻るとき(矢印Aと逆方向に移動するとき)に2回目のスキャンを行うようにしてもよい。このようにすれば、原稿が蛍光領域を含む場合の出力までの時間を短縮することができる。
(4)変形例4
画像データの階調数は、任意である。また、画像データの色成分は、3色に限定されず、カラー表示が可能であればいかなる色数であってもよいし、いかなる色成分を用いてもよい。かかる場合において、蛍光領域の判別は、複数の色成分の少なくともいずれかの階調値が最大であり、かつ、複数の色成分の少なくともいずれかの階調値が最大でない領域が存在する場合に、当該領域を蛍光領域とみなせばよい。
(5)変形例5
本発明に係る画像読取装置は、複写機等の画像形成装置に搭載される構成であってもよい。かかる構成において、画像形成装置は、蛍光色を再現できる色材(トナー、インク等)で画像を形成することが可能であると望ましい。
本発明に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。 画像読取装置の読取部の構成を示す図である。 画像読取装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態の効果を説明するための図である。 実施形態の効果を説明するための図である。
符号の説明
100…画像読取装置、10…読取部、11…プラテンガラス、12…ランプ、13a、13b、13c、13d…ミラー、14…光量調整フィルタ、15…結像レンズ、16…ラインセンサ、17…データ変換部、18…第1キャリッジ、19…第2キャリッジ、20…画像処理部、30…制御部

Claims (11)

  1. 原稿に光を照射する光照射手段と、前記光照射手段により照射された光のうち当該原稿において反射した反射光を受光する受光手段と、前記受光手段の受光量に応じた階調値を有する画像データを生成する生成手段とを有する読取手段と、
    前記読取手段により生成された画像データに基づき、前記原稿が蛍光を生じる蛍光領域を含むか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により原稿が蛍光領域を含むと判定された場合に、前記生成手段により生成された画像データに基づいた加工画像データを出力する出力手段と、
    前記読取手段及び前記出力手段の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記読取手段に、ある原稿について第1の画像データを生成させ、
    前記判別手段により前記ある原稿が蛍光領域を含むと判定された場合に、前記読取手段に、当該ある原稿について前記第1の画像データを生成したときよりも前記受光手段における受光量が減少するようにして第2の画像データを生成させ、
    前記出力手段に、前記第1の画像データと前記第2の画像データとに基づいた加工画像データを出力させる
    ことを特徴とするカラー画像読取装置。
  2. 前記生成手段は、複数の色成分毎の階調値を有する画像データを生成し、
    前記判別手段は、
    前記画像データに、前記複数の色成分の少なくともいずれかの階調値が最大であり、かつ、前記複数の色成分の少なくともいずれかの階調値が最大でない領域が存在する場合に、前記原稿が蛍光領域を含むと判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像読取装置。
  3. 前記読取手段は、
    前記第2の画像データを生成する場合に、前記受光手段に入射する反射光の量を減衰させる減衰手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像読取装置。
  4. 前記出力手段は、
    前記第2の画像データを前記第1の画像データに基づいて補正し、補正した画像データを加工画像データとして出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像読取装置。
  5. 前記出力手段は、
    前記第1の画像データの前記蛍光領域に相当する領域を前記第2の画像データに基づいて補正し、補正した画像データを加工画像データとして出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像読取装置。
  6. 前記出力手段は、
    前記減衰手段による減衰の程度に応じて前記第2の画像データを補正し、補正した画像データを加工画像データとして出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載のカラー画像読取装置。
  7. 前記出力手段は、
    前記加工画像データの階調数を前記第1又は第2の画像データの階調数よりも多くする
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像読取装置。
  8. 前記光照射手段は、
    分光エネルギー分布に紫外領域を含む光を照射する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像読取装置。
  9. 前記減衰手段は、
    前記受光手段が受光する時間を短くする露光制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のカラー画像読取装置。
  10. 前記減衰手段は、
    前記受光手段に入射する反射光の量を減衰させるフィルタを備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のカラー画像読取装置。
  11. 前記減衰手段は、
    前記光照射手段により照射される光の光量を、第1の画像データを生成したときよりも減少させる光量制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のカラー画像読取装置。
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