JP2008270145A - 液晶表示装置およびバックライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で良好な画像を表示する液晶表示装置およびバックライト装置を得ること。
【解決手段】液晶表示素子1を液晶表示素子1の背面に配置されたバックライト筐体4側から照明し、液晶表示素子1に画像を表示させる液晶表示装置において、バックライト筐体4は、白色光を線状に出射する蛍光ランプ3と、赤色レーザ光源5からのレーザ光を線状または面状にして出射する棒状導光体6と、を備え、バックライト筐体4は、蛍光ランプ3から出射される線状の白色光および棒状導光体6から出射される線状または面状のレーザ光で、液晶表示素子1を照明する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数種類の光源で液晶表示素子の背面から液晶表示素子を照明して液晶表示素子に画像を表示させる液晶表示装置およびバックライト装置に関するものである。
従来、画像などを表示する液晶表示装置は、液晶素子の駆動回路や電極・カラーフィルタを有した一対のガラス板の間に液晶を注入して構成された液晶表示素子を用いている。この液晶表示装置では、液晶表示素子の液晶に電圧を印加して液晶の分子配列を変化させることによって、カラーフィルタを透過する光の透過率を制御し画像を表示している。このような液晶表示装置では、液晶表示素子自体が発光しないため、液晶表示素子を照明する光源として、液晶表示素子の背面にバックライト装置を備えておく必要がある。
バックライト装置の1つである直下型バックライトは、内面が拡散反射面で構成されたバックライト筐体の中に、光源となる白色の蛍光ランプが複数配置されている。そして、バックライト筐体の上面には光拡散板や光学シートを配置し、バックライト筐体の上面が面発光光源となるよう構成されている。このバックライト装置では、白色の蛍光ランプから発せられた光がバックライト筐体内面で拡散・多重反射されるとともに、上面に配置された光拡散板によって拡散されることによって、表示面では均一な輝度分布となる。このような直下型バックライトの他に、導光板を用いて導光板の端面に光源を配置したエッジライト型バックライトがあるが、エッジライト型バックライトは導光板の重量が大きいため、中・小型の液晶表示装置でのみ用いられる傾向にある。
ところで、液晶表示装置では、連続スペクトルで白色に発光する蛍光ランプの光のうち、スペクトルの一部の波長の光のみをカラーフィルタによって透過させることによって、赤、緑、青の表示色を抽出し色表現を行っている。このように、連続スペクトルの光源光から一部の波長帯域の光のみを切り出して表示色を得る場合には、色再現範囲を広げるために表示色の色純度を高めようとすると、カラーフィルタの透過波長帯域を狭く設定しなければならない。このため、表示色の色純度を高めようとすると、カラーフィルタを透過する光の透過光量が減少して輝度が落ちるという問題が発生する。
また、一般的に用いられる蛍光ランプは、蛍光体の特性から赤色波長域では615nm程度のオレンジ色にシフトした波長にピークを持つ発光スペクトルを有している。このため、特に赤色において純赤として好ましい630〜640nmの波長領域で色純度を高めようとすると、極めて透過光量が落ち、著しく輝度が低下するという問題があった。
このような問題点の改善策として、赤、緑、青の発光ダイオード(以下、LED(Light Emitting Diode)という)を光源として用いた直下型やエッジライト型のバックライト装置を有する液晶表示装置が提案されているが、この装置では多数のLEDを必要とするため、高消費電力・高発熱・高コスト等が問題となる。
例えば、特許文献1の液晶表示装置では、蛍光管とLEDとの双方を有する直下式のバックライト装置を用いるとともに、蛍光管とLEDの分光特性におけるそれぞれの極大値波長が近づくように設定している。
特開2004−139876号公報
上記従来の技術では、LEDが蛍光ランプの長手方向に複数配置されているので、線状光源である蛍光ランプと点状光源であるLEDとを組み合わせる必要がある。このため、液晶パネルを透過する光を面全体で均一にすることが困難であり、表示画像に明るさや、表示色のムラが発生するという問題があった。また、明るさや発光色の個体差が大きなLEDを多数配置しなければならないので、LEDの個体差によっても明るさ・表示色にムラが発生するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で良好な画像を表示する液晶表示装置およびバックライト装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、液晶表示素子を当該液晶表示素子の背面に配置されたバックライト装置によって照明し、前記液晶表示素子に画像を表示させる液晶表示装置において、前記バックライト装置は、白色光を線状に出射する蛍光ランプと、レーザ光源からのレーザ光を線状または面状にして出射する導光部と、を備え、前記バックライト装置は、前記蛍光ランプから出射される線状の白色光および前記導光部から出射される線状または面状のレーザ光で、前記液晶表示素子を照明することを特徴とする。
この発明によれば、線状の白色光および線状または面状のレーザ光で液晶表示素子を照明するので、簡易な構成で良好な画像を表示することが可能になるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る液晶表示装置およびバックライト装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る実施の形態1の液晶表示装置の構成を示す図である。液晶表示装置100は、複数種類の光源を用いたハイブリッドバックライト(直下型バックライト)で液晶素子を照明して画像などを表示させる装置であり、液晶表示素子1、光拡散板2、蛍光ランプ3、バックライト筐体(バックライト装置)4、赤色レーザ光源5、棒状導光体(導光部)6、光ファイバ7を備えている。
液晶表示素子1は、例えば概略矩形状の薄板状をなしている。また、光拡散板2は、液晶表示素子1とほぼ同じ大きさ、形状であり、例えば概略矩形状の薄板状をなしている。また、バックライト筐体4は、上面を開放した箱状をなしており、側面と底面で蛍光ランプ3や棒状導光体6を囲繞する。バックライト筐体4の上面は、液晶表示素子1や光拡散板2の主面(概略矩形状)とほぼ同じ大きさ、形状をなしている。バックライト筐体4の上面部分には、バックライト筐体4の上面部分と光拡散板2の主面(裏面)が対向するよう光拡散板2が配設され、光拡散板2の主面(表面)には、光拡散板2の表面と液晶表示素子1の主面(裏面)が対向するよう液晶表示素子1が配設される。これにより、液晶表示素子1の開放面は、光拡散板2と液晶表示素子1によって閉じられ、バックライト筐体4と光拡散板2とで蛍光ランプ3や棒状導光体6を囲繞している。
蛍光ランプ3は、従来のバックライト装置で用いられる蛍光管などと同様に、概略棒状(概略円柱状)をなしており、連続スペクトルの白色光を発光する。棒状導光体6は、蛍光ランプ3と同様の棒状をなしており、光ファイバ7からの入射光を導光しつつ、その一部を側面より外部に出射(線状出射)させることによって赤色に発光する。
光ファイバ7は、各棒状導光体6を、光ファイバ7、棒状導光体6、光ファイバ7、棒状導光体6の順番で交互に接続する。光ファイバ7は、棒状導光体6の端部間を接続することによって、各棒状導光体6を1本に直列接続する。
赤色レーザ光源5は、光ファイバ7に接続するとともに赤色単色光を発光する。赤色レーザ光源5から発せられた赤色単色光は、光ファイバ7によって各棒状導光体6に導かれる。
バックライト筐体4は、その内面が拡散反射面(後述の拡散反射面41)となっており、バックライト筐体4の上面が面発光光源となるよう構成されている。バックライト筐体4内では、各棒状導光体6がバックライト筐体4の底面と平行な面内で互いに平行となるよう、1本に接続された光ファイバ7と棒状導光体6がつづら折状に配置されている。また、バックライト筐体4の底面には、棒状導光体6の上部に棒状導光体6と重なるよう蛍光ランプ3が配設されている。
光拡散板2は、バックライト筐体4から発せられる光を拡散させて液晶表示素子1を照明する。液晶表示素子1は、液晶素子の駆動回路や電極・カラーフィルタを有した一対のガラス板の間に液晶を注入して構成されている。液晶表示素子1は、液晶表示素子1内の液晶に電圧を印加して液晶の分子配列を変化させることによって、カラーフィルタを透過する光の透過率を制御し画像を表示する。
赤色レーザ光源5から発せられた赤色単色光は、光ファイバ7によって最初の棒状導光体6に導かれる。最初の棒状導光体6では、光ファイバ7からの入射光を導光しつつ、その一部を側面から外部に出射させることによって赤色に発光する。この棒状導光体6では、入射光の一部を側面から外部に出射させるため、一般的なエッジライト型バックライトに用いられる導光板と同様に、例えば棒状導光体6の表面を粗面化しておく。このように、棒状導光体6の表面を粗面化しておくことによって、全反射によって棒状導光体6内を伝播する光の一部で全反射条件が崩されることとなり、側面から光が出射する。棒状導光体6からの出射光の強度分布は、表面を粗面化する際の面粗さを、側面の位置に応じて調節することによって均一化しておく。
棒状導光体6において、側面から出射することなく棒状導光体6の入射端面(端部)と逆側の出射端面に到達した光は、さらに、次の光ファイバ7によって次の棒状導光体6に結合される。
液晶表示装置100では、棒状導光体6が光ファイバ7からの入射光を次の光ファイバ7へ導光するとともに一部の光を側面から外部に出射する動作を、棒状導光体6の数だけ繰り返す。このように、本実施の形態では、赤色レーザ光源5から発せられた赤色単色光は、光ファイバ7によって直列に連結された複数の棒状導光体6を順番に伝播し、各棒状導光体6は、それぞれの側面から出射させる光によって棒状の蛍光ランプ3と同様に発光する。
白色の蛍光ランプ3から発せられた光と、棒状導光体6から発せられた光とがバックライト筐体4の内面で拡散・多重反射される。さらに、バックライト筐体4の内面で拡散・多重反射された光が、バックライト筐体4の上面に配置された光拡散板2で拡散されることによって、液晶表示素子1を均一な輝度分布で照明する。なお、光ファイバ7や赤色レーザ光源5は、バックライト筐体4内に配設してもよいし、バックライト筐体4の外部に配設してもよい。
ここで、光ファイバ7を介して直列に連結された棒状導光体6(連結導光体列)の終端部分の構成について説明する。図2は、連結導光体列の終端部分の構成を示す図である。赤色レーザ光源5から最も離れて配置される棒状導光体6(連結導光体列の終端部の棒状導光体6)では、図2に示すように棒状導光体6の出射側の端面に、反射膜(光反射面)61を配置しておく。そして、赤色レーザ光源5から発せられて終端部の棒状導光体6の出射側の端面へ送られる光を反射膜61で反射する。これにより、赤色レーザ光源5から光が送られてきた経路とは反対方向の逆経路で棒状導光体6に光を戻すことができるので、赤色レーザ光源5からの光をリサイクル利用できる。
なお、本実施の形態では、棒状導光体6同士の連結に、光ファイバ7を用いた場合について説明したが、光を導光できる導光部材であれば光ファイバ7以外の導光部材を用いてもよい。例えば、棒状導光体6同士の連結に、透明樹脂による湾曲導光体を用いてもよい。
つぎに、蛍光ランプ3と棒状導光体6の配置関係について説明する。図3は、蛍光ランプと棒状導光体の配置関係を示す図である。図3では、棒状導光体6の長手方向と垂直な方向で液晶表示装置100を切断した場合の断面図を示している。
液晶表示装置100では、液晶表示素子1の下部(裏面)に光拡散板2が配設され、光拡散板2の下部(裏面)に、蛍光ランプ3、棒状導光体6、バックライト筐体4が配設されている。バックライト筐体4の底面上には、蛍光ランプ3や棒状導光体6から発せられる光を拡散・多重反射する拡散反射面41が配設されている。そして、この拡散反射面41上に棒状導光体6が配設され、棒状導光体6の上部に蛍光ランプ3が配設されている。
棒状導光体6は、バックライト筐体4内に格納される蛍光ランプ3と同数だけ準備されており、各棒状導光体6は、それぞれ蛍光ランプ3と近接して1対となって配置されている。これにより、棒状導光体6から発せられた赤色単色光は、蛍光ランプ3から発せられた白色光とほぼ同様に、バックライト筐体4の内面に配設された拡散反射面41による拡散反射および光拡散板2による拡散によって、液晶表示素子1を均一な分布で照明する。換言すると、同様な棒状形状で同様な発光分布を持つ棒状導光体6と蛍光ランプ3を、近接して配置することによって、蛍光ランプ3と棒状導光体6は、一体の棒状光源として振る舞う。これにより、赤色レーザ光源5の単色発光と蛍光ランプ3の白色発光の両者とも、同様な均一分布によって液晶表示素子1を照明することができる。
例えば、蛍光ランプとLEDの双方を有する従来のバックライト装置では、LEDの個体差によって表示画像に明るさや、表示色のムラが発生していた。本実施の形態の液晶表示装置100では、側面からの光を均一強度分布で光出射するよう棒状導光体6の表面の粗面形状を最適化することによって表示画像を均一な明るさにすることができる。また、本実施の形態の液晶表示装置100で用いる光源は、赤色レーザ光源5などの単一の単色レーザ光源モジュール(可視単色光)であり、単一光源モジュールの光が分配されて各棒状導光体6から発せられるので発光色のムラは発生しない。
また、本実施の形態では、棒状導光体6と蛍光ランプ3を近接して配置することにより、一体の棒状光源とみなせるよう構成している。したがって、棒状蛍光ランプを多数配置した従来の直下型バックライト装置で用いられていた、バックライト筐体4、拡散反射面41、光拡散板2を、形状や構成を変えることなくそのまま適用できることができる。これにより、液晶表示装置100は簡易な構成となり、コストアップを抑制することができる。
液晶表示装置100のように棒状をなしている棒状導光体6に単一の光源から発せられた光を結合して伝播させる場合には、光源光を小さな集光スポットに集光し、集光した光を導光体や導光体を連結する導光部材(光ファイバなど)の端面に入射させる必要がある。しかしながら、例えばLEDのような発光光の拡散性が大きな光源の場合、集光レンズを用いても、発光光を十分小さな集光点に集光することはできない。このため、LEDのような拡散性光源では、棒状の蛍光ランプと同様の細い棒状導光体に、液晶表示素子1の全面を照明できる程度の十分な光量を入射させることができない。したがって、LEDを用いた従来の液晶表示装置では、単一の光源モジュールから発せられた光によって、液晶表示素子全面を照明して色ムラ等を低減することはできない。
一方、本実施の形態では、液晶表示装置100が光源として光の平行度が高く極めて小さな集光スポットに集光できるレーザ光源を用いているので、液晶表示素子1の全面を照明しつつ色ムラ等を低減することができる。
レーザ光源光は、干渉性が高いので照明用に用いるとスペックル(干渉縞)によって、照明の均一性を損なう場合がある。本実施の形態では、レーザ光源光(赤色単色光)をバックライト筐体4の内面で多重反射させて導光体(棒状導光体6や光ファイバ7)に伝播させているので、レーザ光源光の干渉性が低減する。これにより、スペックルが原因で引き起こされる照明の均一性の低下を抑えることができる。
また、レーザ光源は、LEDよりも発光光の単色性が高いので、表示色の色純度を向上させる効果がLEDよりも高い。ここで、赤色レーザ光源5を蛍光ランプと併用することによって拡大する赤色色純度について説明する。まず、蛍光ランプ3からの発光光を図4に示すカラーフィルタに透過させた場合のスペクトルと、蛍光ランプ3とレーザ光源を併用した場合の発光光を図4に示すカラーフィルタに透過させた場合のスペクトルとの相違点について説明する。
図4は、液晶表示素子のカラーフィルタの分光透過率を示す図である。図4では、一般的なカラーフィルタを用いた場合の分光透過率を示しており、液晶表示装置100でも例えば図4に示したカラーフィルタを用いる。
同図に示すように、液晶表示素子1のカラーフィルタには、青色カラーフィルタ11B、緑色カラーフィルタ11G、赤色カラーフィルタ11Rがある。青色カラーフィルタ11Bは、波長が約400〜550nmの画素を透過させ、この波長以外の画素を遮断する。緑色カラーフィルタ11Gは、波長が約470〜650nmの画素を透過させ、この波長以外の画素を遮断する。赤色カラーフィルタ11Rは、波長が約570以上nmの画素を透過させ、この波長以外の画素を遮断する。
図5は、蛍光ランプのスペクトルの一例を示す図である。同図に示すように、蛍光ランプ3では、種々の波長の光が混在したスペクトル21を出力する。液晶表示装置100に赤色を表示させる場合には、赤色カラーフィルタ11Rに対応した画素のみが透過状態となり、緑色と青色のカラーフィルタに対応した画素は不透過状態となる。
図6は、蛍光ランプの発光光をカラーフィルタで遮断した場合のスペクトルを示す図である。図6では、図5に示したスペクトルを有した蛍光ランプからの発光光を、図4に示した赤色カラーフィルタ11Rで透過および遮断した場合のスペクトルを示している。
図6に示すように、蛍光ランプ3の発光光を赤色カラーフィルタ11Rでフィルタリングすると、蛍光ランプ3のスペクトルから赤色波長の光(赤色表示色のスペクトル22)のみが部分的に切り出される。
この赤色表示色には、600nm程度〜660nm程度までの広い波長帯域に渡る光が含まれている。さらに、この赤色表示色では、ピーク強度を持つ波長が615nm程度の、赤色から少しオレンジ色にシフトした波長となっている。このため、ここでの赤色表示色は、色純度が低くオレンジ色がかったものとなってしまう。
図7は、蛍光ランプとレーザ光源を併用した場合の発光光をカラーフィルタで遮断した場合のスペクトルを示す図である。図7では、蛍光ランプ3からの発光光と、赤色レーザ光源5の発光光を、図4に示した赤色カラーフィルタで透過および遮断した場合のスペクトルを示している。ここでは、蛍光ランプ3の光源と、蛍光ランプ3の発光光量10000lmあたり6W出力の赤色レーザ光源5(643nm)と、を併用した場合の赤色表示色のスペクトル23を示している。
蛍光ランプ3からの発光光と赤色レーザ光源5の発光光を赤色カラーフィルタで透過させると、赤色レーザ光源5の発光波長である643nmに極めて急峻なピークを持つスペクトルが現れる。これにより、赤色カラーフィルタを透過する光の色純度が向上するとともに、ピーク強度を持つ波長が長波長化するので、光源が蛍光ランプ3だけの場合よりも深い赤色表示色となる。
図8は、光源に対応する表示色色度を示す色度図である。同図では、蛍光ランプ3のみを用いた液晶表示装置の表示色色度31と、蛍光ランプ3と赤色レーザ光源5を併用した場合の液晶表示装置の表示色色度32を示している。
図8に示すように、光源として蛍光ランプ3と赤色レーザ光源5を併用した場合の方が、蛍光ランプ3のみの場合よりも、赤色側が広くなって色純度が向上している。このように、光源として蛍光ランプ3と赤色レーザ光源5を併用した場合の方が、蛍光ランプ3のみの場合よりも、色再現範囲が広がることとなる。
このように、光源として蛍光ランプ3と単色レーザ光源(赤色単色光など)を併用することによって、表示色の色純度を高めることができ、光源が蛍光ランプ3だけの場合よりも鮮やかな色彩表現が可能な液晶表示装置100が得られる。蛍光ランプ3と併用する光源は、単色性が高いほど色純度を高める効果が大きくなる。したがって、完全な単色光(単一の可視単色光)であるレーザ光源を併用することによって、色純度を高める効果が最も大きくなる。
また、前述したように、蛍光ランプ3では、赤色域の発光スペクトルがオレンジ色にシフトした波長にピーク強度を持っている。このため、蛍光ランプ3に併用する単色レーザ光源として赤色レーザ光源を用いると、蛍光ランプ3の赤色域を補正することができる。したがって、赤色レーザ光源を用いた場合に最も色純度を高めることができる。なお、他の色のレーザ光源(青色レーザ光源や緑色レーザ光源など)を蛍光ランプ3に併用した場合であっても、赤色レーザ光源の場合と同様に色純度を高めることができる。
蛍光ランプ3のみを用いてカラーフィルタの透過波長帯域を狭く設定し、色純度を高めさせる場合には、カラーフィルタによる光ロスが増加して画像の輝度が低下する。一方、本実施の形態では、光源の単色性を高めて色純度を向上させているので、光ロスは減少し明るさの低下を招くことなく色純度を高めることができる。
また、本実施の形態では2種類のスペクトルの異なる光源を用いているので、各光源の発光強度比を調整することによって、白色表示時の色度点をユーザ所望の表示色となるよう調整できる。
なお、本実施の形態では、拡散反射面41上に棒状導光体6が配設され、棒状導光体6の上部に蛍光ランプ3が配設されている場合について説明したが、拡散反射面41上に蛍光ランプ3を配設し、蛍光ランプ3の上部に棒状導光体6を配設してもよい。
また、本実施の形態では、棒状導光体6と蛍光ランプ3を近接して配置することによって一体の棒状光源とみなせるよう液晶表示装置100を構成した場合について説明したが、棒状導光体6と蛍光ランプ3を近接配置しなくてもよい。例えば、蛍光ランプ3と棒状導光体6を交互に均等なピッチで配置してもよい。この場合には、拡散反射面41や光拡散板2の形状を調整することによって、蛍光ランプ3と棒状導光体6の並び方向の照明の均一性を確保することができる。
なお、本実施の形態では、蛍光ランプ3に併用する光源を単一の単色レーザ光源モジュールとしたが、蛍光ランプ3に複数の単色レーザ光源モジュールを併用してもよい。また、単色レーザ光源モジュールに限らず、複数色を発光するレーザ光源モジュールを蛍光ランプ3に併用してもよい。
このように実施の形態1によれば、蛍光ランプ3と単一の単色レーザ光源光を併用するとともに、単色レーザ光源光を棒状導光体を用いて線状光源として液晶表示素子1を均一に照明するので、簡単な構成で色再現性が高く、表示ムラのない高画質な液晶表示装置100を提供することが可能となる。
また、各棒状導光体6では、接続されている隣の棒状導光体6に赤色単色光を導光しながら、自らの側面でレーザ光を線状に出射しているので、各棒状導光体6で均一なレーザ光を出射することが可能となる。
また、各棒状導光体6を直列接続しているので、1つの赤色レーザ光源5から複数の棒状導光体6に赤色単色光を送り込むことができる。したがって、棒状導光体6から効率良くレーザ光を出射させることが可能となる。
また、反射膜61で赤色レーザ光源5からの光を棒状導光体6に戻すことができるので、連結導光体列の終端部から光が出射することはない。これにより、赤色レーザ光源5から発光される赤色単色光の損失がなくなり、赤色単色光の損失が原因となる棒状導光体6の明るさの低下を抑えることが可能となる。
また、棒状導光体6と蛍光ランプ3を、1対の棒状光源として近接配置しているので、赤色単色光と白色発光とを同様な均一分布で液晶表示素子1に照明することができる。また、赤色レーザ光源5は、単一の可視単色光を出射するので、液晶表示素子1を照明する光の色純度を高めることが可能となる。また、蛍光ランプ3に併用するレーザ光源が赤色レーザ光源5であるので、蛍光ランプ3の赤色域を補正することができ、液晶表示素子1を照明する赤色光の色純度を高めることが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図9および図10を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2ではエッジライト型バックライトを用いて、複数種類の光源を液晶表示素子1に照明する。
図9は、本発明に係る実施の形態2の液晶表示装置の構成を示す図である。図9の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1の液晶表示装置100と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
液晶表示装置101は、複数種類の光源を用いたハイブリッドバックライト(エッジライト型バックライト)で液晶表示素子1を照明して画像などを表示させる装置であり、液晶表示素子1、光拡散板2、蛍光ランプ3、バックライト筐体4、赤色レーザ光源5、導光板(導光部)8、入射部導光体9を備えている。
入射部導光体9は、光ファイバ(図示せず)などを介して赤色レーザ光源5と接続するとともに、導光板8に当接している。入射部導光体9は、概略四角柱状の棒状をなしており、導光板8は、概略四角柱状の薄板状をなしている。
導光板8は、バックライト筐体4内に配設されている。導光板8は、バックライト筐体4の主面とほぼ同じ大きさ、形状の主面を有しており、導光板8の裏面とバックライト筐体4の底面を当接させることによって、バックライト筐体4と接合されている。バックライト筐体4の底面(導光板8の上面)には、実施の形態1と同様に互いに平行方向となるよう並べられた蛍光ランプ3が配設されている。
入射部導光体9は、棒状の一方の端部で赤色レーザ光源5と接続するとともに、長手方向に延びる1つの側面によって、導光板8の概略四角柱状の1つの側面と当接している。
入射部導光体9は、赤色レーザ光源5からの赤色単色光を伝播して導光板8へ送る。導光板8は、入射部導光体9を介して送られてくる赤色レーザ光源5からの赤色単色光を、入射部導光体9の上面側から光拡散板2側へ出射する。
液晶表示装置101は、実施の形態1の液晶表示装置100と同様に、蛍光ランプ3から発せられた光を、バックライト筐体4の内面で拡散・反射させるとともに光拡散板2で拡散させることによって、液晶表示素子1を均一な分布で照明する。
つぎに、液晶表示装置101のレーザ光源光伝播経路について説明する。図10は、実施の形態2に係る液晶表示装置のレーザ光源光伝播経路を示す図である。図10では、赤色レーザ光源5から出射される光の経路を示している。
赤色レーザ光源5から発せられた赤色単色光は、入射部導光体9の端面(入口)に入射し、入射部導光体9内を伝播しつつ、導光板8に対向した面から均一な線状強度分布で導光板8側へ出射される。
入射部導光体9を出射した光は、導光板8の側面に入射する。導光板8の側面に入射した光は、エッジライト型バックライト装置と同様に面光源として導光板8の上面部から出射(面状出射または線状出射)され液晶表示素子1を照明する。
導光板8や入射部導光体9において、入射光を導光させつつ、順次一部の光を出射して面状光源や線状光源として液晶表示素子1を照明する構成は、一般的なエッジライト型バックライトに用いられる構成と同じであり、例えば導光板8や入射部導光体9の一部の表面を粗面化することによって実現する。
液晶表示装置101は、実施の形態1の液晶表示装置100と同様に、蛍光ランプ3の白色光と、赤色レーザ光源5の単色光を併用することによって、色再現性を高めることが可能となる。
液晶表示装置101では、蛍光ランプ3の白色光が、バックライト筐体4の内面による拡散反射および光拡散板2による拡散によって、液晶表示素子1を均一な分布で照明する。一方、赤色レーザ光源5の単色光は、導光板8および入射部導光体9によって、バックライト筐体4内に出射される際に均一な面状光源となっており、そのまま液晶表示素子1を均一な分布で照明する。蛍光ランプ3と赤色レーザ光源5の両光源の照明光は、いずれも均一な照明光分布で液晶表示素子1を照明するので表示画像にムラは発生しない。また、赤色レーザ光源5は単一の光源モジュールであるので、光源の個体差によるムラの発生もない。
レーザ光源を用いる場合には、レーザ光源光の平行度の高さにより、導光板8の厚さを薄板化しても光源光の結合効率が低下することがない。このため、低重量の導光板8で光源光の結合効率を高めることができる。
なお、赤色レーザ光源5の単色光を液晶表示素子1に対して均一に入射させることができない場合には、光出射用に付与される導光板8の粗面の面粗さ等を調整してもよい。これにより、導光板8の出射面上で出射光の空間強度分布が調整され、液晶表示素子1の主面上で均一な照明分布にすることができる。
例えば、蛍光ランプ3から発せられた光を均一な分布で液晶表示素子1に照明するために、拡散反射面41や光拡散板2の形状、反射率、透過率の空間分布を調整する場合がある。このような場合、赤色レーザ光源5の単色光が導光板8で均一強度分布になっていても、拡散反射面41や光拡散板2の影響を受けて、液晶表示素子1に入射させるレーザ光の均一性が損なわれる可能性がある。このため、液晶表示素子1に入射させる赤色レーザ光源5からのレーザ光の均一性が損なわれる場合には、光出射用に付与される導光板8の粗面の面粗さ等を調整してもよい。
このように実施の形態2によれば、蛍光ランプ3と単一の単色レーザ光源光を併用するとともに、単色レーザ光源光を棒状導光体を用いて蛍光ランプと同様に液晶表示素子1を均一に照明するので、エッジライト型バックライトを用いた場合であっても、簡単な構成で色再現性が高く、表示ムラのない高画質な液晶表示装置101を提供することが可能となる。
実施の形態3.
つぎに、図11〜図15を用いてこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3では複数色のレーザ光を出射するレーザ光源を用いて液晶表示素子1に照明する。
図11は、本発明に係る実施の形態3の液晶表示装置の構成を示す図である。図11の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1の液晶表示装置100と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
液晶表示装置102は、レーザ光源を用いたバックライト(直下型バックライト)で液晶素子を照明して画像などを表示させる装置であり、液晶表示素子1、光拡散板2、バックライト筐体4、棒状導光体6、光ファイバ7、複数のレーザ光源51,52,53を備えている。
本実施の形態のバックライト筐体4は、上面を開放した箱状をなしており、側面と底面で棒状導光体6を囲繞している。また、液晶表示素子1の開放面は、光拡散板2と液晶表示素子1によって閉じられ、バックライト筐体4と光拡散板2とで棒状導光体6を囲繞している。
複数のレーザ光源51,52,53は、R(赤色)レーザ光源51とG(緑色)レーザ光源52とB(青色)レーザ光源53である。レーザ光源51〜53は、光ファイバ7に接続するとともに、それぞれ赤色、緑色、青色の単色光を発光する。レーザ光源51〜53から発せられた各単色光は、光ファイバ7によって棒状導光体6に導かれる。
レーザ光源51,52,53から発せられた、赤色、緑色、青色の各単色光は、光ファイバ7によって最初の棒状導光体6に導かれる。本実施の形態では、複数のレーザ光源51,52,53から発せられた各単色光は、光ファイバ7によってまず最初の棒状導光体6に伝播され、その後直列に結合された光ファイバ7を介して、直列に連結された複数の棒状導光体6を順番に伝播し、各棒状導光体6は、それぞれ側面から出射される光によって発光する。
棒状導光体6から発せられた光は、バックライト筐体4の内面で拡散・多重反射される。さらにバックライト筐体4の内面で拡散・多重反射された光が、バックライト筐体4の上面に配置された光拡散板2で拡散されることによって、液晶表示素子1を均一な輝度分布で照明する。なお、光ファイバ7やレーザ光源51,52,53は、バックライト筐体4内に配設してもよいし、バックライト筐体4の外部に配設してもよい。
ここで、光ファイバ7を介して直列に連結された棒状導光体6(連結導光体列)の終端の部分の構成について説明する。図12は、連結導光体列の終端部分の構成を示す図である。図12では、実施の形態3にかかる液晶表示装置の連結導光体列を示している。
レーザ光源51,52,53から最も離れて配置される棒状導光体6(連結導光体列の終端部の棒状導光体6)では、図12に示すように棒状導光体6の出射面の端面に、反射膜(光反射面)61を配置しておく。そして、レーザ光源51,52,53から発せられて終端部の棒状導光体6の出射側の端面へ送られる光を反射膜61で反射する。これにより、レーザ光源51,52,53から光が送られてきた経路とは反対方向の逆経路で棒状導光体6に光を戻すことができるので、レーザ光源51,52,53からの光をリサイクル利用できる。
液晶表示装置102では、液晶表示素子1の下部(裏面)に光拡散板2が配設され、光拡散板2の下部(裏面)に、棒状導光体6、バックライト筐体4が配設されている。バックライト筐体4の底面上には、棒状導光体6から発せられる光を拡散・多重反射する拡散反射面41が配設されている。そして、この拡散反射面41上に棒状導光体6が配設されている。
例えば、蛍光ランプとLEDの双方を有する従来のバックライト装置では、LEDの個体差によって表示画像に明るさや、表示色のムラが発生していた。本実施の形態の液晶表示装置102では、側面からの光を均一強度分布で光出射するように棒状導光体6の表面の粗面形状を最適化することによって表示画像を均一な明るさにすることができる。また、本実施の形態の液晶表示装置102で用いるレーザ光源51,52,53は、それぞれ単一の単色レーザ光源モジュール(可視単色光)であり、複数の可視単色光成分のレーザ光を出射する。そして、単一光源モジュールの光が分配されて各棒状導光体6から発せられるので発光色のムラは発生しない。
また、本実施の形態では、棒状導光体6を直列に配置することにより、棒状蛍光ランプを多数配置した従来の直下型バックライト装置で用いられていた、バックライト筐体4、拡散反射面41、光拡散板2の形状や構成をほとんど変えることなくそのまま適用することができる。これにより、液晶表示装置100は簡易な構成となり、コストアップを抑制することができる。
液晶表示装置102のように棒状をなしている棒状導光体6に単一の光源から発せられた光を結合して伝播させる場合には、光源光を小さな集光スポットに集光し、集光した光を導光体や導光体を連結する導光部材(光ファイバなど)の端面に入射させる必要がある。しかしながら、例えばLEDのような発光光の拡散性が大きな光源の場合、集光レンズを用いても、発光光を十分小さな集光点に集光することはできない。このためLEDのような拡散性光源では、細い棒状導光体6に、液晶表示素子1の全面を照明できる程度の十分な光量を入射させることはできない。したがって、LEDを用いた従来の液晶表示装置では、単一の光源モジュールから発せられた光によって、液晶表示素子全面を照明して色ムラ等を低減することはできない。
一方、本実施の形態では、液晶表示装置102が光源として光の平行度が高く極めて小さな集光スポットに集光できるレーザ光源51,52,53を用いているので、液晶表示素子1の全面を照明しつつ色ムラ等を低減することができる。
また、レーザ光源光は、干渉性が高いので照明用に用いるとスペックル(干渉縞)によって、照明の均一性を損なう場合がある。本実施の形態では、レーザ光源51,52,53の光をバックライト筐体4の内面で多重反射させて導光体(棒状導光体6や光ファイバ7)に伝播させているので、レーザ光源光の干渉性が低減する。これにより、スペックルが原因で引き起こされる照明の均一性の低下を抑えることができる。
また、レーザ光源51,52,53は、LEDよりも発光光の単色性が高いので、表示色の色純度を向上させる効果がLEDよりも高い。ここで、赤色レーザ光源51と緑色レーザ光源52と青色レーザ光源53によって拡大する色純度について説明する。まず、従来の蛍光ランプからの発光光を実施の形態1の図4に示すカラーフィルタに透過させた場合のスペクトルと、赤色レーザ光源51と緑色レーザ光源52と青色レーザ光源53を使用した場合の発光光を図4に示すカラーフィルタに透過させた場合のスペクトルとの相違点について説明する。
図13は、赤色レーザ光源、緑色レーザ光源、青色レーザ光源を使用した場合の発光光をカラーフィルタで遮断した場合のスペクトルを示す図である。赤色レーザ光源51の発光光を赤色カラーフィルタ11Rで透過させると、赤色レーザ光源51の発光波長である643nmに極めて急峻なピークを持つスペクトルが現れる。これにより、赤色カラーフィルタ11Rを透過する光の色純度が向上するとともに、従来の蛍光ランプと比較して長波長化するので、深い赤色表示色となる。
また、緑色レーザ光源52の発光光を緑色カラーフィルタ11Gで透過させると、緑色レーザ光源52の発光波長である532nmに極めて急峻なピークを持つスペクトルが現れる。これにより、緑色カラーフィルタ11Gを透過する光の色純度も向上する。
さらに、青色レーザ光源53の発光光を青色カラーフィルタ11Bで透過させると、青色レーザ光源53の発光波長である466nmと同様に極めて急峻なピークを持つスペクトルが現れる。これにより、緑色カラーフィルタ11Bを透過する光の色純度も向上する。
図14は、光源に対応する表示色色度を示す色度図である。同図では、従来の蛍光ランプを用いた液晶表示装置の表示色色度31と、レーザ光源51,52,53を使用した場合の液晶表示装置の表示色色度33を示している。
図5に示すように、光源として赤色レーザ光源51と緑色レーザ光源52と青色レーザ光源53を使用した場合の方が、蛍光ランプのみの場合よりも、赤色側、緑色側、青色側の全てが広くなって表示色の色純度が向上している。このため、光源が蛍光ランプのみの従来の液晶表示装置の場合よりも鮮やかな色彩表現が可能な液晶表示装置102が得られる。使用するレーザ光源51,52,53は、単色性が高いほど色純度を高める効果が大きくなる。したがって、完全な単色光(単一の可視単色光)であるレーザ光源を使用することによって、色純度を高める効果が最も大きくなる。
また、前述したように、従来使用されている蛍光ランプでは、赤色域の発光スペクトルがオレンジ色にシフトした波長にピーク輝度を持っている。このため、光源に赤色レーザ光源51を用いると、赤色域を補正することができる。同様に、光源に緑色レーザ光源52と青色レーザ光源53を用いることにより、緑色域および青色域を補正することができ、色純度を高めることができる。
従来の蛍光ランプを用いてカラーフィルタの透過波長帯域を狭く設定し、色純度を高める場合には、カラーフィルタによる光ロスが増加して画像の輝度が低下する。一方、本実施の形態では、光源の単色性を高めて色純度を向上させているので、光ロスは減少し明るさの低下を招くことなく色純度を高めることができる。
なお、本実施の形態では、光源として赤色レーザ光源51と緑色レーザ光源52と青色レーザ光源53を使用する場合について説明したが、レーザ光源モジュール数および色数はこれに限定されるものではない。例えば、複数色のレーザ光源をそれぞれ複数使用してもよい。
このように、実施の形態3によれば、レーザ光源51,52,53の光を棒状導光体6を用いて線状光源として液晶表示素子1を均一に照明するので、簡単な構成で色再現性が高く、表示ムラのない高画質な液晶表示装置102を提供することが可能となる。
また、各棒状導光体6を直列接続しているので、赤色レーザ光源51と緑色レーザ光源52と青色レーザ光源53を各1つのレーザ光源から複数の棒状導光体6に各単色光を送り込むことができる。したがって、棒状導光体6から効率良くレーザ光を出射させることが可能となる。
また、反射膜61でレーザ光源51,52,53からの光を棒状導光体6に戻すことができるので、連結導光体列の終端部から光が出射することはない。これにより、レーザ光源51,52,53から発光されるレーザ光の損失がなくなり、棒状導光体6の明るさの低下を抑えることが可能となる。また、レーザ光源51,52,53は、単一の可視色光を出射するので、液晶表示素子1を照明する光の色純度を高めることが可能となる。
実施の形態4.
つぎに、図15および図16を用いてこの発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、複数色のレーザ光を出射するレーザ光源をエッジライト型バックライトに適用して、複数種類の光源を液晶表示素子1に照明する。
図15は、本発明に係る実施の形態4の液晶表示装置の構成を示す図である。図15の各構成要素のうち図2に示す実施の形態2の液晶表示装置101や図11に示す実施の形態3の液晶表示装置102と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
液晶表示装置103は、複数種類の光源を用いたハイブリッドバックライトで液晶表示素子1を照明して画像などを表示させる装置であり、液晶表示素子1、光拡散板2、バックライト筐体4、複数のレーザ光源51,52,53、導光板8、複数の入射部導光体9を備えている。
レーザ光源51は、1つの入射部導光体9に接続し、レーザ光源52は、1つの入射部導光体9に接続し、レーザ光源53は、1つの入射部導光体9に接続している。各入射部導光体9は、光ファイバ(図示せず)などを介してレーザ光源51,52,53と接続するとともに、導光板8に当接している。導光板8は、概略四角柱状の薄板状をなしているので、4つの側面を有している。入射部導光体9は、導光板8の何れかの側面で導光板8に当接している。3つの各入射部導光体9は、例えば導光板8の異なる側面(3辺)で導光板8に当接している。
第1の入射部導光体9は、レーザ光源51からの赤色単色光を伝播して導光板8へ送り、第2の入射部導光体9は、レーザ光源52からの緑色単色光を伝播して導光板8へ送り、第3の入射部導光体9は、レーザ光源53からの青色単色光を伝播して導光板8へ送りる。導光板8は、各入射部導光体9を介して送られてくるレーザ光源51,52,53からの赤色単色光、緑色単色光、青色単色光を、入射部導光体9の上面側から光拡散板2側へ出射する。
なお、レーザ光源51,52,53や入射部導光体9の配設位置は図15に示した位置に限らない、例えば図16に示すように導光板8の1辺(1つの側面)に3つの入射部導光体9を配設してもよい。
また、レーザ光源51,52,53から出射される赤色単色光、緑色単色光、青色単色光を合成し、合成した光を入射部導光体9に送ってもよい。この場合、液晶表示装置103が備える入射部導光体9は1つでよい。
このように実施の形態4によれば、複数の単色レーザ光源光を棒状導光体を用いて液晶表示素子1を均一に照明するので、エッジライト型バックライトを用いた場合であっても、簡単な構成で色再現性が高く、表示ムラのない高画質な液晶表示装置103を提供することが可能となる。
以上のように、本発明に係る液晶表示装置およびバックライト装置は、背面からの液晶表示素子の照明に適している。
本発明に係る実施の形態1の液晶表示装置の構成を示す図である。 連結導光体列の終端部分の構成を示す図(1)である。 蛍光ランプと棒状導光体の配置関係を示す図である。 液晶表示素子のカラーフィルタの分光透過率を示す図である。 蛍光ランプのスペクトルの一例を示す図である。 蛍光ランプの発光光をカラーフィルタで遮断した場合のスペクトルを示す図である。 蛍光ランプとレーザ光源を併用した場合の発光光をカラーフィルタで遮断した場合のスペクトルを示す図である。 光源に対応する表示色色度を示す色度図である。 本発明に係る実施の形態2の液晶表示装置の構成を示す図である。 実施の形態2に係る液晶表示装置のレーザ光源光伝播経路を示す図である。 本発明に係る実施の形態3の液晶表示装置の構成を示す図である。 連結導光体列の終端部分の構成を示す図(2)である。 赤色レーザ光源、緑色レーザ光源、青色レーザ光源を使用した場合の発光光をカラーフィルタで遮断した場合のスペクトルを示す図である。 光源に対応する表示色色度を示す色度図である。 本発明に係る実施の形態4の液晶表示装置の構成を示す図(1)である。 本発明に係る実施の形態4の液晶表示装置の構成を示す図(2)である。
符号の説明
1 液晶表示素子
2 光拡散板
3 蛍光ランプ
4 バックライト筐体
5 赤色レーザ光源
6 棒状導光対
7 光ファイバ
8 導光板
9 入射部導光板
41 拡散反射面
51 赤色レーザ光源
52 緑色レーザ光源
53 青色レーザ光源
61 反射膜
100,101,102,103 液晶表示装置

Claims (13)

  1. 液晶表示素子を当該液晶表示素子の背面に配置されたバックライト装置によって照明し、前記液晶表示素子に画像を表示させる液晶表示装置において、
    前記バックライト装置は、
    白色光を線状に出射する蛍光ランプと、
    レーザ光源からのレーザ光を線状または面状にして出射する導光部と、
    を備え、
    前記バックライト装置は、前記蛍光ランプから出射される線状の白色光および前記導光部から出射される線状または面状のレーザ光で、前記液晶表示素子を照明することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 液晶表示素子を当該液晶表示素子の背面に配置されたバックライト装置によって照明し、前記液晶表示素子に画像を表示させる液晶表示装置において、
    前記バックライト装置は、
    複数色の可視単色光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を線状または面状にして出射する導光部と、
    を備え、
    前記バックライト装置は、前記導光部から出射される線状または面状のレーザ光で、前記液晶表示装置を照明することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記バックライト装置は直下型バックライトであるとともに、前記導光部は棒状であり、前記導光部は前記棒状の一方の端部から他方の端部へ前記レーザ光を伝播させるとともに、前記棒状の側面部から前記レーザ光を出射することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記導光部は複数からなり、前記各導光部は所定の導光部材によって前記導光部の端部間が直列接続されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 直列接続された前記導光部のうち前記レーザ光源とは反対側の最端部に配設される導光部は、一方の端部が他の導光部と接続し、かつ他方の端部が前記レーザ光を反射する光反射面を有することを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記バックライト装置は、
    前記蛍光ランプと同数の前記導光部を有し、かつ1つの前記蛍光ランプと1つの前記導光部が1対の光源として近接配置されていることを特徴とする請求項1,3〜5のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  7. 前記バックライト装置はエッジライト型バックライトであるとともに、前記導光部は薄板状であり、前記導光部は前記薄板状の主面部から前記レーザ光を出射することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  8. 前記レーザ光源は、単一の可視単色光を出射することを特徴とする請求項1,3〜7のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  9. 前記単一の可視単色光は、赤色のレーザ光であることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
  10. 前記レーザ光源は、複数の可視単色光成分のレーザ光を出射することを特徴とする請求項2〜7のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  11. 前記複数の可視単色光成分のレーザ光は、赤色、緑色および青色のレーザ光であることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示装置。
  12. 液晶表示素子の背面側から前記液晶表示素子を照明し、前記液晶表示素子に画像を表示させるバックライト装置において、
    白色光を線状に出射する蛍光ランプと、
    レーザ光源からのレーザ光を線状または面状にして出射する導光部と、
    を備え、
    前記蛍光ランプから出射される線状の白色光および前記導光部から出射される線状または面状のレーザ光で、前記液晶表示素子を照明することを特徴とするバックライト装置。
  13. 液晶表示素子の背面側から前記液晶表示素子を照明し、前記液晶表示素子に画像を表示させるバックライト装置において、
    複数色の可視単色光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を線状または面状にして出射する導光部と、
    を備え、
    前記導光部から出射される線状または面状のレーザ光で、前記液晶表示装置を照明することを特徴とするバックライト装置。
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