JP2008270125A - コネクタ - Google Patents

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強 間瀬
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Abstract

【課題】ハウジングの後面に水が溜まらないようにする。
【解決手段】キャビティ15A,15Bの後部はゴム栓収容部20A,20Bとなっており、キャビティ15A,15Bにはサイズの異なる端子金具14が収容されるため、端子金具14のサイズに応じてゴム栓収容部20A,20Bの後端位置が前後で異なっている。雌ハウジング5の後端面の周縁には囲壁23が後方へ突出し、この囲壁23により雌ハウジング5の後端面には取り囲まれた窪み領域30が形成される。ここには、排水路32の排水口31が開口し、取り囲まれた窪み領域に進入した水を雌ハウジング5の外部へ排水する。
【選択図】図6

Description

本発明は防水タイプのコネクタに関する。
従来より、防水コネクタではハウジングの後面に円筒状のシールタワー部がキャビティに連続して形成され、電線に嵌着された防水用のゴム栓を密着して挿入することで個別に防水を図るようにしたものが知られている。その一方で、一つのコネクタにサイズの異なる端子金具を同時に収容する、いわゆるハイブリッドタイプと呼ばれるコネクタも知られている。このようなハイブリッドタイプでは、サイズの大きい端子金具に対応したシールタワー部は、サイズの小さい端子金具に対応したシールタワーに比べてハウジング後面からの突出長さが大きくなっている。こうした構造をもつコネクタとして、下記特許文献1のものが知られている。
特開平10−334987号公報
上記した公報のものでは、突出量の大きいシールタワー部はハウジング後面の一側の端部に寄せられた配置され、残りの領域が突出量の小さいシールタワー部の配置領域となっている。そして、これらは上記したように突出量において相違し段違いの構造なとなっていることに加え、ハウジング後面の周縁全縁に亘って囲壁が後方へ向けて突出して形成されていることから、突出量の小さいシールタワー部が配された領域は四方が壁構造によって取り囲まれた状態となっている。したがって、コネクタが設置されたときにハウジング後面側が上面となるような状況では、上記箇所に水が溜まってしまう虞があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングの後面側に水が溜まりにくくしたコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ハウジングと、このハウジングの内部に形成されサイズの異なる端子金具を収容する複数種のキャビティと、各キャビティの後部に形成され前記端子金具に接続される電線に嵌着されたゴム栓を収容可能であるとともに、それぞれの後端位置が前記端子金具のサイズに対応して前後方向へ異なるように形成されたゴム栓収容部と、前記ハウジングの後端面の周縁部から後方へ向けて突出し少なくとも前記ゴム栓収容部のうち相対的に凹んだ側を含む範囲に形成された囲壁と、前記ハウジング内部に形成され一端が前記ハウジングの後端面で前記囲壁が形成された範囲の内側に排水口として開口し、他端が前記ハウジングの外面に開口する排水路とを備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジングの後面には、前記ゴム栓収容部のうち前記相対的に凹んだ側が複数室の前記キャビティを含みつつ前記ハウジングの幅方向に沿って凹部領域が延設されるとともに、この凹部領域が設けられた幅範囲内における外側には相手側ハウジングとの嵌合をロックするためのロックアームの後端部が臨んでおり、かつ、前記囲壁は前記凹部領域の幅方向端部側から前記ロックアームにかけての範囲に亘って形成され、
さらに、前記排水口は前記囲壁、前記ロックアーム及び前記凹部領域とによって囲まれた領域内に配置されていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記囲壁において前記凹部領域を高さ方向に挟んで前記排水口が設けられた側と反対側は、前記凹部領域の幅範囲に亘って切除されて切欠き部となっていることを特徴とするものである。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、ハウジングにはサイズの異なる端子金具を収容するため、ゴム栓収容部の後端位置が端子金具の種類によって前後に異なる。その一方で、ハウジングの後端面の周縁からは囲壁が突出しているため、ゴム栓収容部のうち相対的に凹んだ側が囲壁によって取り囲まれると、例えばハウジングの後端面が上向き状態で設置されるような状況のもとでは、この部分に水が溜まってしまう虞がある。
しかし、請求項1の発明では、水の溜まりが予想される部分に排水口を開口させ、同開口から排水路を通してハウジング外部へ排水することができる。したがって、ハウジングの後面に長期間に亘って水が溜まる事態を回避することができる。
また、単に、排水のためだけであれば、囲壁の一部を切り欠くことも考えられるが、ハウジングの後面は電線の引き出し面でもあることから、こうした切り欠きを設けると電線を引っ掛けてしまうことが懸念される。請求項1の発明では、そのような電線の引っ掛かる可能性を排除した構造であるため、電線の取り回し作業を行う場合に有効である。
<請求項2の発明>
請求項2の発明では、ロックアームをゴム栓収容部の凹部領域の幅範囲でかつその外側に配置するようにしたため、ロックアームの幅方向に関する側方領域は
いわばデッドスペースとなっており、請求項2の発明はここに排水口を形成したため、排水口の配置によってハウジングの後端面を何ら拡張する必要はなく、配置効率に優れたものとすることができる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、凹部領域を構成するゴム栓収容部へ端子金具等を挿入する場合に囲壁が邪魔になりがちであるが、これらが設けられている幅範囲に亘って囲壁に切欠き部を設けているため、端子金具等の挿入作業を円滑に行うことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図13によって説明する。図1は中継式の雄コネクタであり、合成樹脂製のハウジング1は前後方向の中央部の仕切り壁2によって前後に区画されるとともに、前部側及び後部側は共に前方及び後方へ開口する角筒状に形成されている。この仕切り壁2にはタブ状に形成された雄端子金具3A,3Bがそれぞれ複数本ずつ、前後に貫通した状態で圧入されている。これらは高さを揃えた状態で幅方向に並列して配置されている。この実施形態では、雄端子金具3A,3Bは幅方向両端部に幅寸法の大きな大型雄端子金具3Aが一対配され、これらに挟まれて小型の雄端子金具3Bが4本配されている。雄端子金具は大型・小型共に嵌合方向前端の位置は、前後方向に関して揃えられているが、嵌合方向後端の位置は大型雄端子金具3Aの方がより後方へ突出している。
また、雄ハウジング1の上面であって幅方向中央部には、平板状をなす起立壁4(リブ)が設けられている。この起立壁4は雌雄ハウジング1,5の嵌合方向に沿って形成され、その前端は雄ハウジング1の開口縁からやや後方へ後退した位置に設定されている。また、起立壁4の前端上部には一対のロック受け部6が幅方向両側方へ突出している。両ロック受け部6の前端面は嵌合方向後方へ向けて下り勾配となる案内面6Aが形成され、後端面は嵌合方向前方へ向けて上り勾配となる逆テーパー状の受け面6Bが形成されている。
尚、雄ハウジング1の後端部寄り外面には、上面から下面にかけて雌雄ハウジング1,5同士の嵌合・離脱時の指掛け用の張り出し縁7が突出形成されている。
図4乃至図8は雌コネクタのハウジング5を示しており、雌ハウジング5は合成樹脂製であり、内筒部8とこの内筒部8を外側から取り囲む外筒部9とからなっており、両筒部8,9は雌ハウジング5の後端面において接続されている。両筒部8,9の間には前方へ開口する嵌合空間10が保有され、雄ハウジング1の前部側が嵌合可能である。嵌合時には、内筒部8の奥端部に嵌着されたシール用ゴムリング11の外周面に雄ハウジング1の前端部が密着し、これによって雌雄両ハウジング1,5間のシールがなされる。
外筒部9は、底壁9Aとその幅方向両端からほぼ垂直に起立する一対の側壁9Bと、両側壁9Bから互いに接近する方向へ傾斜状に起立する一対の傾斜壁9Cと両傾斜壁9C同士を水平に接続する上面壁9Dを有してなり、さらに上面壁9Dは前後部の間に段差12が設けられている。また、後部上面壁9D1の幅方向中央部で前部上面壁9D2寄りには窓孔13が開口している。
内筒部8には雌端子金具14を収容するための複数のキャビティ15A,15Bが設けられ、それぞれは嵌合方向前後方向へ貫通して形成されている。キャビティ15A,15Bのうち幅方向両端に配置されたものは大型雌端子金具(図示しない)を収容する大キャビティ15Aであり、これらの間は小型雌端子金具14を収容する小キャビティ15Bであり、図示4室が並列に配されている。そして、雌雄のハウジング1,5が正規に嵌合すると、大型の雌端子金具は大型の雄端子金具3Aと、小型の雌端子金具14は小型の雄端子金具3Bとそれぞれ正規の導通状態となる。
雌端子金具14は許容電流によるサイズの違いこそあれ、形状は大型・小型を問わず同様であり、角筒状の本体部16に連続して形成されたバレル部(ワイヤバレル)によって電線芯線に接続されている。また、電線18の被覆端部には防水用のゴム栓19が嵌着され雌端子金具14のバレル部(インシュレーションバレル)によってかしめ付けられている。
各キャビティ15A,15Bにおける嵌合方向前半部は略方形断面に形成されて雌端子金具14の本体部16を収納するが、嵌合方向後半部は前半部に比べてやや大きめの円筒状をなすゴム栓収容部20A,20Bとなっている。これらゴム栓収容部20A,20Bは雌ハウジング5の後端面において幅方向に沿って横一列に並んで配されている。各ゴム栓収容部20A,20Bは隣接するもの同士が連結されることでピッチが詰められている。このゴム栓収容部20A,20Bも大キャビティ15Aに対応したものは孔径が大径に形成され、図6において左右両端部において一対が配されている(以下、このゴム栓収容部を大径収容部20Aという)。そして、小キャビティ15Bに対応したものは小径に形成されており、両大径収容部20A間で幅方向から挟まれるようにして4つ配されている(以下、これらゴム栓収容部を小径収容部20Bという)。また、大径・小径の収容部20A,20B内に対応するゴム栓19が収容されると、ゴム栓19のシールリップがゴム収容部20A,20Bの内周面にシール状態で密着する。但し、いずれのゴム栓収容部20A,20Bに対してもゴム栓19が収容された状態では、ゴム栓19の後端面はゴム栓収容部20A,20Bの後端面と面一をなすか、ごく僅かに後方へ突出した状態となっており、各ゴム栓収容部20A,20Bの内側に水が溜まらないようにしている。
また、各小径収容部20Bの後端は雌ハウジング5の後端面とほぼ面一であるが、大径収容部20Aは後端位置が雌ハウジング5の後端面から後方へ突出するような長さ寸法をもって形成されている。したがって、各小径収容部20Bが設けられた幅範囲は両大径収容部20Aに比べて相対的に凹んだ凹部領域21を形成する。
ところで、外筒部9の両側壁9B外面は大径収容部20Aの後端に至るまで連続して形成され、図7に示すように、両大径収容部20Aの幅方向外側に雌ハウジング5後面の幅寸法を拡大する拡張部Eが形成される。両拡張部Eの後面は両大径収容部20Aの後端と面一で平坦面をなす押し面22を形成しており、図示のものでは縦方向に四箇所の肉抜きがされている。
図5に示すように、雌ハウジング5の平面視において外筒部9の側壁9B外面と両拡張部Eの幅方向両側面とは幅方向に関してほぼ面一(拡張部E側が幅方向内方へやや引っ込むような設定でもよい)としてある。しかし、側壁において嵌合方向のほぼ中央部から拡張部Eにかけての長さ範囲は、両拡張部E側へ向けて徐々に平面視で幅狭になるように形成されている。つまり、側壁9Bにおける嵌合方向前部及び拡張部Eから幅方向に関してやや内方へ引っ込むことにより、操作凹部44が形成される。操作凹部44には、図6に示すように、縦向き帯状に形成された複数の滑り止め45が並列し、これらは嵌合方向後方へ向けて徐々に高さが増すようなものとしてある。
一方、両傾斜壁9Cの後端縁及び後部側上面壁9D2の後端縁は大径収容部20Aの後端位置に揃うよう、雌ハウジング5の後端面から後方へ突出するように延出形成されている。このことによって、雌ハウジング5の後端面の周縁はゴム栓収容部20A,20Bが設けられている全幅範囲に亘って雌ハウジング5の後端面から突出して囲壁23を形成する。また、大径収容部20Aの外面には高さ方向の双方へ向けて連結リブ24が形成され、一方側は囲壁23に連結され、他方側は端部で屈曲して端部壁面に連結され、これらは囲壁23及び押し面22と面一をなしている。さらに、雌ハウジング5の後端面において凹部領域21を高さ方向に挟む一方側(図7における上側)で幅方向中央部には突出後壁25が形成され、囲壁23及び大径収容部20Aの後端と面一をなして形成されている。この突出後壁25は両大径収容部20A及び各小径収容部20Bに対して連結脚26によって接続されている。
一方、囲壁23は図6における下縁側(後述するロックアーム27が設けられるのと反対側)は設けられておらず、凹部領域21の全幅範囲を含み両大径収容部のそれぞれほぼ半分にかかる長さ範囲に亘って切欠かれて切欠き部28とされる。この切欠き部28は、主として各小径収容部20Bへの雌端子金具14の挿入作業を行う際に、指が干渉しないようにするための役割と排水の役割を果たすためのものであり、この実施形態では、さらに切欠き部28の下縁は全幅に亘って面取り29がされている。
突出後壁25を幅方向から挟む領域(連結リブ24、囲壁23、突出後壁25によって三方から取り囲まれた領域:水抜き領域30)は、それぞれ凹部領域21に連通して凹部領域21に対し嵌合方向に関して面一をなして形成されている。両水抜き領域30内には共に排水口31が開口している。すなわち、雌ハウジング5の両傾斜壁9Cにおいて上面壁9D寄りの下方部には前後方向に沿って排水路32が幅方向に一対のものが、共に貫通して形成されており、その後端側が排水口31となって雌ハウジング5の後端面に開口し、前端側は雌ハウジング5の前面にドレン孔33として開口している。なお、図示のものは排水口31には縦向きに区画壁34が設けられており、排水口31を左右に分画している。
雌ハウジング5において上面壁9Dの下方にはほぼ上面壁9Dの幅範囲に亘って中空室35が形成され、その下面側は嵌合空間10へと連通し、さらに雌ハウジング5の前面側へ方形状に開口している。この中空室35の内部において幅方向中央部にはロックアーム27が配されている。図9に示すように、ロックアーム27は幅方向に間隔をおいて対向する一対のアーム片36によって構成されている。両アーム片36は共に突出後壁25から前方へ向けて片持ち状に延出しており、高さ方向への撓み変形が可能に形成されている。また、両アーム片36の前端部には外方へ向けて爪部37が突出形成されており、雄ハウジング1の両ロック受け部6に係止可能である。さらに、両アーム片36の内面側でかつ爪部37の後側には両アーム片36同士を連結する連結面38が設けられ、かつこの連結面38は窓孔13内に臨み、窓孔13を通して押圧操作可能である。さらに、連結面38の前端縁からは内方へ向けて雄ハウジング1の起立壁4を受け入れるスリット39が切り込まれ、かつ両ロック受け部6を連結面38にて下方から受承した状態で係止することができる。さらにまた、爪部37の前面側は後方へ向けて上り勾配となった撓み案内面40が全幅範囲に亘って形成されており、雌雄ハウジング1,5の嵌合の際にロック受け部6と摺接して両アーム片36の潜り込み動作を案内することができるようにしている。両爪部37の間の間隔は、両ロック受け部6の外側面同士の間の幅寸法より充分に狭く、かつ起立壁4の幅寸法より僅かに広い設定としてある。
一方、中空室35において両アーム片36を幅方向に挟んだ位置には縦壁41が対向している。両縦壁41においてアーム片36の爪部37の幅方向外側に対向する位置には一対の規制突部42が突出している。両規制突部42は両アーム片36の外側への撓み変形を規制するためのものであり、爪部37とほぼ同じ高さ位置を揃えて配されている。また、規制突部42の前端面は傾斜面となり、長さ方向中央部の側面は前後方向に沿った平坦面をなし爪部37の外側面と平行な規制面43が形成されている。さらに、図12に示すように、ロックアーム36の両爪部37が雄ハウジング1のロック受け部6に係止している状態において、爪部37とロック受け部6との掛かり代(図13におけるA寸法)が、爪部37と規制面43との間の隙間間隔(同図におけるB寸法)よりも大きくなるように設定されている。このことによって、両アーム片36が幅方向外側へ撓み変形することに伴い、爪部37とロック受け部6との係止が外れてしまうよりも前に、爪部37と規制面43との当接がなされてこれ以上に拡開方向へ撓み変形してしまう事態が回避されるようにしてある。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明すると、雌雄の両ハウジング1,5を嵌合させる場合には、雄ハウジング1の前端面を雌ハウジング5の嵌合空間10の前面に適合させる。そして、例えば両操作凹部44の滑り止め45を把持してそのまま押し込む。このとき、操作凹部44は嵌合方向前方側へ向けて徐々に幅広に形成されていることから、押し込みの操作を行うときに引っ掛かりとなり、雌ハウジング5に対して操作力を伝達しやすい。コネクタの設置状況によっては、ハウジングの側方に作業者が指を差し入れるスペースが確保されないことがある。そのようなときに、本実施形態のものであれば操作凹部44への操作に代えて、押し面22への操作に切り替えることができる。具体的には、各ゴム栓収容部20A,20Bから引き出されている電線18を束ねつつ両押し面22に指を押し当て、雌ハウジング5をそのまま押し嵌めるのである。
上記の要領で雄ハウジング1に対する押し込み操作がなされると、雄ハウジング1の起立壁4及びロック受け部6は雌ハウジング5の中空室35へと進入してゆく。そして、雌雄コネクタハウジング1,5の嵌合途上では、ロック受け部6の案内面6Aがロックアーム36の両撓み案内面40に摺接することによって、両アーム片36は下方への撓み変形が案内される。そして、両ハウジング1,5が正規嵌合されると、両アーム片36が復帰変形し、爪部37の後面がロック受け部6の受け面6Bとが係止する。尚、正規嵌合状態では雌雄の端子金具が正規状態で接続されるとともに、雄ハウジング1の前端部内周面がゴムリング11の外周面の全周に沿って密着し、雌雄ハウジング1,5間のシールがなされる。
雌雄ハウジング1,5が正規に嵌合されている状態において、ロックアーム27を操作することなく両者を離間させる方向へ操作力が加えられると、ロック受け部6と爪部37との係止状況が解除されるよう作用する。この場合、本実施形態のようにロックアーム27が、その前端相互が分離された一対のアーム片36によって形成される形式の構造を採用せざるを得ない場合に、ロック受け部6との係止解除の態様には、下方への撓み変形による場合と、拡開方向への撓み変形による場合の二種類がありうる。そのような2方向への撓み変形が無秩序に生じると、係止力が不安定化する。しかし、本実施形態では両アーム片36が拡開方向へ撓み変形しようとした場合には、両爪部37と規制突部42との当接によって拡開変形が規制される。前述したように、爪部37とロック受け部6との係止が解除される前に、必ず爪部37の外側面が規制面43に当接する関係に設定されていることから、万一、ロック解除が生じるとしても、両アーム片36を下向きに撓み変形させる態様に限定されるため、安定した係止力を得ることができる。
雌雄ハウジング1,5を正規に離脱させる場合には、窓孔13を通して連結面38を押圧操作すると、ロックアーム27全体が下方へ撓み変形し爪部37とロック受け部6との係止が解かれる。この状態のまま、操作凹部44を把持して雌ハウジング5に対する引き抜きを行えば、両ハウジング1,5を離脱させることができる。この場合には、拡張部Eが引っ掛かりとなるため、雌ハウジング5に対し引き抜き力を有効に作用させることができる。
ところで、本実施形態ではゴム栓収容部20A,20Bの後端位置が前後にずれていることに起因して囲壁23等に対し奥方へ凹んだ領域21,30が生じる。そのため、雌雄ハウジング1,5が正規嵌合状態で後端面側を上向きにした姿勢で保持されている場合に、こうした凹んだ領域21,30に水が溜まる虞がある。しかし、凹部領域21における図6の下縁側は切欠き部28を通して排水がされる。また、小径収容部20Bに近接した領域である水抜き領域30には排水口31が開口しているため、この水抜き領域30に入り込んだ水は排水口31から排水路32を通り、ドレン孔33より雌ハウジング5の外部に排水される。
本実施形態の効果は次の通りである。
(1)サイズの異なる端子金具14を収容する関係で、雌端子金具14の後端面において相対的に窪んだ領域21、30が形成されるが、切欠き部28あるいは排水口31から排水路32を経て排水されるため、雌ハウジング5の設置姿勢に拘わらず、雌ハウジング5の後端面に水が滞留する事態は回避できる。
(2)小径収容部20Bに対応した幅範囲においては切欠き部28によって囲壁23を形成しないようにしたため、小径収容部20Bへ雌端子金具14を挿入する際に囲壁が引っ掛かりとなってしまうことがなく、円滑に雌端子金具14を挿入することができ、さらに雌端子金具14の後端面から引き出された電線が囲壁23と干渉することも回避できる。
(3)排水口31が設けられている位置は、ロックアーム27が設けられている位置の側方という、いわばデッドスペースとなる位置であるため、排水口31を設けるための特別なスペースを必要としない。
(4)先端が分離した態様のロックアーム27において、ロックアーム27を構成する一対のアーム片36の側方に規制突部42を配し、両アーム片36が本来のロック解除時の撓み方向でない側方へ撓み変形するのを規制し、本来の撓み方向である下方への撓みのみ許容されるようにしたため、所期の係止力を得ることができる。
(5)内筒部8と外筒部9とを備える雌ハウジング5の後端部において幅方向外方へ拡張部Eを形成してその後端面に押し面22を形成したため、雄ハウジング5への嵌合の際にはこの押し面22を押すことにより、円滑に嵌合作業を行うことができる。また、拡張部Eより嵌合方向前部側に操作凹部44を形成したため、この操作凹部44を把持した嵌合作業を行うこともできるため、嵌合の際の操作部位をコネクタの周辺環境に応じて適宜に選択することができる。
(6)拡張部Eと外筒部9の前部との幅方向に関する外面はほぼ面一に揃えられているため、自動機による嵌合を行う場合に有利である
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)キャビティの室数は限定されるべきものでなく、大キャビティ及び小キャビティが共に一室ずつのものであってもよい。
(2)さらに、端子金具の種類も大小2種類である必要はなく、中サイズを含んだ三種類あるいはそれ以上の種類を設定することも可能である。
(3)この実施形態では、囲壁23は小径収容部20Bと大径収容部20Aとを含む全ゴム栓収容部の幅範囲内に設定したが、少なくとも小径収容部20Bが設けられた範囲内に設定されればよい。
(4)ロックアーム27は片持ち状の態様のものに限らず、支点を長さ方向の途中に有してシーソ状に撓み変形する態様のものであってもよい。
雄コネクタの平面図 同じく正面図 雌雄コネクタの側断面図 雌コネクタのハウジングの正面図 同じく平面図 同じく側面図 同じく背面図 図7のVIII-VIII線断面図 図4のIX-IX線断面図 雌雄コネクタの嵌合状態を図8に示す位置で切断したときの断面図 雌雄コネクタの嵌合状態を幅方向中央部で切断したときの断面図 雌雄コネクタの嵌合状態での図9相当図 ロックアームによる係止部分の拡大図
符号の説明
5…雌ハウジング
19…ゴム栓
20A…ゴム栓収容部(大径収容部)
20B…ゴム栓収容部(小径収容部)
21…凹部領域
23…囲壁
28…切欠き部
31…排水口
32…排水路
33…ドレン孔

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    このハウジングの内部に形成されサイズの異なる端子金具を収容する複数種のキャビティと、
    各キャビティの後部に形成され前記端子金具に接続される電線に嵌着されたゴム栓を収容可能であるとともに、それぞれの後端位置が前記端子金具のサイズに対応して前後方向へ異なるように形成されたゴム栓収容部と、
    前記ハウジングの後端面の周縁部から後方へ向けて突出し少なくとも前記ゴム栓収容部のうち相対的に凹んだ側を含む範囲に形成された囲壁と、
    前記ハウジング内部に形成され一端が前記ハウジングの後端面で前記囲壁が形成された範囲の内側に排水口として開口し、他端が前記ハウジングの外面に開口する排水路とを備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングの後面には、前記ゴム栓収容部のうち前記相対的に凹んだ側が複数室の前記キャビティを含みつつ前記ハウジングの幅方向に沿って凹部領域が延設されるとともに、この凹部領域が設けられた幅範囲内における外側には相手側ハウジングとの嵌合をロックするためのロックアームの後端部が臨んでおり、
    かつ、前記囲壁は前記凹部領域の幅方向端部側から前記ロックアームにかけての範囲に亘って形成され、
    さらに、前記排水口は前記囲壁、前記ロックアーム及び前記凹部領域とによって囲まれた領域内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記囲壁において前記凹部領域を高さ方向に挟んで前記排水口が設けられた側と反対側は、前記凹部領域の幅範囲に亘って切除されて切欠き部となっていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
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