JP2008267478A - 固定式等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】内輪と保持器の組付け性を確保しつつ、強度を向上させた固定式等速自在継手を提供することを目的とする。
【解決手段】内球面1aに軸方向に延びた複数の案内溝1bを周方向等間隔に形成した外側継手部材1と、外球面2aに軸方向に延びた複数の案内溝2bを周方向等間隔に形成した内側継手部材2と、両継手部材1,2の各案内溝間1b,2bに配置した複数のトルク伝達ボール3と、外側継手部材1の内球面1aと内側継手部材2の外球面2aとの間に介在すると共にトルク伝達ボール3を収容する複数のポケット4aを周方向に貫設した保持器4を備えた固定式等速自在継手において、内側継手部材2の案内溝2b相互間にある複数の外球面2aのうち、少なくとも1つの外球面2aの軸線方向の中間部に、凹部11を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械において使用される固定式等速自在継手に関する。
自動車及びこれに準ずる各種車両においては、エンジンからの駆動力をホイールに伝達する動力伝達経路に、二軸間で角度変位や軸方向変位があった場合でも等速で回転動力を伝達することが可能な等速自在継手を配設することが行われている。等速自在継手には、プランジング運動(軸方向変位)を行わない固定式等速自在継手とプランジング運動を行う摺動式等速自在継手がある。
図1は本発明の固定式等速自在継手を示すものであるが、固定式等速自在継手の基本的な構成を説明するのに便宜的に援用すると、固定式等速自在継手は、図1(A)(B)に示すように、外輪1と、内輪2と、複数のボール3と、保持器4を主要な構成要素とする。
外輪1の凹球面状内周面1a(以下、内球面という。)に形成した複数の案内溝1bと、内輪2の凸球面状外球面2a(以下、外球面という。)に形成した複数の案内溝2bとの間に、それぞれ1個ずつボール3を配設している。そして、各ボール3を収容する複数のポケット4aを形成した保持器4を、外輪1の内球面1aと内輪2の外球面2aとの間に配設している。
内輪を保持器内に組み付けるには、図6に示すように、内輪2の案内溝2bを保持器4の入口部4dに跨がせる。跨がせた案内溝2bを中心に矢印A方向に回転させて、内輪2の案内溝2b相互間の凸部2cを保持器4のポケット4aに挿入すると共に、内輪2を保持器4内へ入れる。そして、内輪2を保持器4内で90°回転させて球面係合させ組み付けている。
ところで、外輪の軸線と内輪の軸線とがなす作動角の最大値を大きくとれるようにするために、内輪の軸線方向寸法を大きくして、内輪の案内溝を長く形成する場合がある。内輪の軸線方向寸法を大きくするに伴って、凸部の軸線方向寸法が保持器のポケットより大きくなると、組み付け時に凸部をポケット内に挿入することができなくなる。
この問題を解決するために、図7に示すように、内輪2の外球面2aの一端を切り欠いて、傾斜面2e又は段差面を形成したものがある(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。この傾斜面2eを設けたことにより、凸部2cはポケット4aに隣接する柱部10との干渉を回避してポケット4a内に挿入できる。
また、保持器の入口部の径寸法を、内輪の最大外径寸法以上に設定し、内輪の凸部を保持器のポケットに挿入せずに組み付けることができる固定式等速自在継手も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
DE 195 14 868 C1 特許第3678026号公報 特開平9−177810号公報
しかし、上記特許文献1又は特許文献2の継手は、図8に示すように、内輪2の回転軸が外輪1の回転軸に対し大きく傾斜した状態(継手が大きな作動角をとった状態)となると、傾斜部2eを形成した内輪2の外球面2aと、保持器4の内球面4cとの接触面積は小さくなる。この状態で高トルクを負荷すると、内輪2の外球面2aと保持器4の内球面4cとの接触面積が傾斜部2eの分だけ小さくなることで、外球面2aが保持器4の内球面4cに強く食い込んで保持器4に過大な負荷がかかる虞があった。
また、上記特許文献3の継手は、保持器の入口部の径寸法を、内輪の最大外径寸法以上に設定しなければならないため、保持器の入口部の径寸法を小さくして肉厚を厚くすることはできない。従って、内輪と保持器の組付け性を確保しつつ、保持器の更なる強度向上を図るのは困難である。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、内輪と保持器の組付け性を確保しつつ、強度を向上させた固定式等速自在継手を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、内球面に軸方向に延びた複数の案内溝を周方向等間隔に形成した外側継手部材と、外球面に軸方向に延びた複数の案内溝を周方向等間隔に形成した内側継手部材と、前記両継手部材の各案内溝間に配置した複数のトルク伝達ボールと、前記外側継手部材の内球面と前記内側継手部材の外球面との間に介在すると共に前記トルク伝達ボールを収容する複数のポケットを周方向に貫設した保持器を備えた固定式等速自在継手において、前記内側継手部材の案内溝相互間にある複数の外球面のうち、少なくとも1つの外球面の軸線方向の中間部に、凹部を設けたものである。
内側継手部材を保持器に組み込む際、内側継手部材の外球面に形成した凹部を、保持器の柱部に接触ないし接近させ、当該柱部に隣接する2つのポケットに、凹部の両側の外球面を挿入する(図5参照)。このように、内側継手部材の1つ凸部を2つのポケットに分けて挿入することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の固定式等速自在継手において、前記全ての外球面の軸線方向の中間部に、前記凹部を設けたものである。
内側継手部材の外球面のうち、任意に選択した外球面の凹部を保持器の柱部に接触ないし接近させれば、内側継手部材の凸部を2つのポケットに挿入することができる。請求項2の場合は、組付け性が向上する。また、内側継手部材の軽量化も図れる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の固定式等速自在継手において、前記凹部は、断面円弧状である。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の固定式等速自在継手において、前記凹部は、断面台形状である。
請求項3又は4のように、凹部の断面形状を容易に変更することができる。
本発明の固定式等速自在継手によれば、内側継手部材の1つ凸部を2つのポケットに分けて挿入できるので、凸部の軸線方向寸法(L)をポケット2つ分の周方向幅寸法(W2)まで長くすることができる(図5参照)。これにより、内側継手部材の外球面も軸線方向に長くなるので、特に継手が高作動角をとった状態で、内側継手部材と保持器との接触面積を増大させることができる。従って、本発明の固定式等速自在継手は、高作動角、高トルク負荷時であっても、円滑な回転運動を維持することが可能となる。さらに、内側継手部材の案内溝の軸線方向寸法を延ばすことができ、継手の高作動角化を図れる。
また、本発明は、上記特許文献3の継手のように、保持器の入口部の径寸法を、内輪の最大外径寸法以上に設定する必要がない。従って、保持器の入口部を小さくして肉厚を厚くすることができ、保持器の更なる強度向上を図り得る。
以下、本発明に係る固定式等速自在継手の実施の形態について説明する。
本発明の固定式等速自在継手は、図1(A)(B)に示すように、外側継手部材としての外輪1と、内側継手部材としての内輪2と、トルク伝達部材としての複数のボール3と、保持器4とを主要な構成要素とする。この継手は、プランジング運動を行わず、作動角に関わりなく継手中心Oは固定されている。
外輪1はマウス部6とステム部7とからなり、ステム部7にて図示しない回転軸とトルク伝達可能に結合する。マウス部6は一端が開口したベル型で、その内球面1aに、軸線方向に延びた複数の案内溝1bが、周方向等間隔に形成してある。案内溝1bはマウス部6の開口端まで延びている。
内輪2は外球面2aを有し、その外球面2aには、軸線方向に延びた複数の案内溝2bが周方向等間隔に形成してある。また、内輪2には、シャフト8とトルク伝達可能に結合するためのスプライン(又はセレーション)孔2dが形成されている。
外輪1の案内溝1bと内輪2の案内溝2bとは対をなし、各対の案内溝1b,2bで構成されるトラックに1個ずつ、ボール3が転動可能に組み込んである。ボール3は、外輪1の案内溝1bと内輪2の案内溝2bとの間に介在してトルクを伝達する。
保持器4は、一対の環状部9,9と、環状部9,9の間に周方向に所定間隔おきに配設した複数の柱部10とから構成される。各ボール3は、柱部10の相互間に形成したポケット4a内に収容されている。この場合、ボール3の数、内外輪1,2の各案内溝1b,2bの数、及びポケット4aの数は、8つである。ただし、これらボール3等の数は特に限定しない。また、保持器4は、外輪1と内輪2との間に摺動可能に介在し、保持器4の外球面4bにて外輪1の内球面1aと接し、保持器4の内球面4cにて内輪2の外球面2aと接する。
以下、本発明の具体的構成について説明する。図2は本発明に係る固定式等速自在継手の内輪の斜視図、図3は当該内輪の側面図である。図2と図3に示すように、内輪2の案内溝2b相互間にある外球面2aの1つに、凹部11が設けてある。凹部11は、外球面2aの軸線方向の中間部20に形成され(図3参照)、その断面形状は、凹曲線状に形成されている。凹部11の断面形状は、これに限定されることはなく、三角形又は四角形等の矩形、あるいは図5(B)に示すように、柱部10の断面形状に対応した台形等に形成してもよい。凹部11の成形方法は、切削加工や塑性加工など任意の成形方法を採用することができ、製造コスト面からは内輪2の鍛造加工時に形成することが望ましい。また、凹部11を、内輪2の複数の外球面2a、又は全ての外球面2aに設けてもよい。
なお、凹部11を形成することにより、凹部11に隣接する案内溝2bは浅くなるが、案内溝2bの中間部は両端縁に比べて深く形成されているため、強度的に問題は無い。
以下、本発明の内輪を保持器に組み付ける方法について説明する。
内輪2の軸線が保持器4の軸線に対し90°をなすように、内輪2を配置する。この状態で、図4に示すように、内輪2の案内溝2bを保持器4の入口部4dに跨がせ、内輪2の凹部11を柱部10に内側から接近ないし接触させる。凹部11を接近ないし接触させる柱部10は、任意に選択した柱部10でよい。
図5(A)に示すように、凹部11を柱部10に接近させた状態では、凹部11の両側の外球面2a1,2a2はそれぞれ、当該柱部10に隣接した2つのポケット4a,4a内に挿入されている。そして、内輪2を跨がせた案内溝2bを中心に図4の矢印B方向に回転させ、内輪2を保持器4内へ入れる。その後、内輪2の外球面2aを保持器の内球面4cで案内させながら、内輪2を保持器4に対して90°回転させて両部材の軸線を一致させ、組み込みを完了する。
本発明は、このように、内輪2の1つ凸部2cを2つのポケット4a,4aに分けて挿入するので、凸部2cの軸線方向寸法Lをポケット2つ分の周方向幅寸法W2まで長く設定することが可能となる。
なお、本発明の組付け方法は、内輪2の凸部2cを1つのポケット4aに挿入することができない場合、すなわち、凸部2cの軸線方向寸法Lが、全てのポケット4aの周方向幅寸法W1より大きく設定されている場合(図5参照)に好適である。例えば、作動角の最大値を大きくとれるようにするために内輪の軸線方向寸法を大きくした場合や、ポケットの周方向幅寸法が小さくなる傾向にある8個以上のボールを有する継手などに適用することが好ましい。また、内輪の強度確保の点から、凹部11の周方向幅寸法や深さは、内輪と保持器の組付けが行える程度の最低限のサイズであることが望ましい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加え得ることは勿論である。本発明の構造は、図1に示すボールフィックスドジョイント(BJ)以外に、アンダーカットフリージョイント(UJ)など、あらゆる固定式等速自在継手に適用可能である。
(A)は本発明の固定式等速自在継手を軸線と平行に切断した断面図、(B)は当該固定式等速自在継手を軸線と直交方向に切断した断面図である。 前記固定式等速自在継手の内輪を示す斜視図である。 前記内輪の側面図である。 本発明の内輪を保持器に組み付ける様子を示す断面図である。 (A)は本発明の内輪を保持器に組み付ける様子を示す一部破断図であり、(B)は本発明の他の実施形態の内輪を保持器に組み付ける様子を示す一部破断図である。 従来の内輪を保持器に組み付ける様子を示す一部破断図である。 従来の内輪を保持器に組み付ける様子を示す断面図である。 従来の固定式等速自在継手が大きな作動角をとった状態を示す断面図である。
符号の説明
1 外輪
1a 内球面
1b 案内溝
2 内輪
2a 外球面
2b 案内溝
2c 凸部
2d スプライン孔
3 ボール
4 保持器
4a ポケット
4b 外球面
4c 内球面
4d 入口部
10 柱部
11 凹部
20 中間部

Claims (4)

  1. 内球面に軸方向に延びた複数の案内溝を周方向等間隔に形成した外側継手部材と、外球面に軸方向に延びた複数の案内溝を周方向等間隔に形成した内側継手部材と、前記両継手部材の各案内溝間に配置した複数のトルク伝達ボールと、前記外側継手部材の内球面と前記内側継手部材の外球面との間に介在すると共に前記トルク伝達ボールを収容する複数のポケットを周方向に貫設した保持器を備えた固定式等速自在継手において、
    前記内側継手部材の案内溝相互間にある複数の外球面のうち、少なくとも1つの外球面の軸線方向の中間部に、凹部を設けたことを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 前記全ての外球面の軸線方向の中間部に、前記凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の固定式等速自在継手。
  3. 前記凹部は、断面円弧状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定式等速自在継手。
  4. 前記凹部は、断面台形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定式等速自在継手。
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