JP2008267469A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Toshifumi Maehara
利史 前原
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Abstract

【課題】サポート2bを板金製とした構造で、インナ側のパッド28aがこのサポート2bに対し径方向及び周方向にがたつく事を防止する為のパッドクリップ38の構造を簡単にする。そして、このパッドクリップ38及び上記パッド28aの組み付け性を良好にすると共に、がたつき防止効果を安定して得られる構造を実現する。
【解決手段】上記サポート2bに形成した係合凹部30を、側面31a、31b、32a、32bの4面により構成する。一方、この係合凹部30に係合する上記パッド28aのプレッシャプレート29aに形成した係合突部34を、側面35a、35b、36a、36bの4面及び傾斜面37により構成する。そして、この傾斜面37を上記パッドクリップ38の弾性押圧部39により押圧する。これにより、上記課題を解決する。
【選択図】図8

Description

この発明は、自動車の制動を行なう為に使用するディスクブレーキの改良に関する。特に本発明は、金属板を曲げ形成して造られる板金製のサポートを有する構造で、インナ側のパッドがロータの径方向及び周方向(尚、特許請求の範囲及び明細書中、特に断らないで「軸方向」、「径方向」或は「周方向」と言う場合には、ロータの「軸方向」、「径方向」或は「周方向」を指す。)にがたつく事を防止する為のパッドクリップを簡単な構造とし、このパッドクリップ及び上記パッドの組み付け性を良好にすると共に、がたつき防止効果を安定して得られる構造の実現を図るものである。
自動車の制動を行なう為のフローティングキャリパ型ディスクブレーキとして従来から、特許文献1、2等に記載されている様に、各種構造のものが知られている。図14〜15は、このうちの特許文献1に記載された構造を示している。このフローティングキャリパ型ディスクブレーキは、車輪(図示せず)と共に回転するロータ1に隣接して固定されるサポート2にキャリパ3を、一対のガイドピン4、4により、上記ロータ1の軸方向(図14の表裏方向、図15の上下方向)の変位を可能に支持している。又、上記サポート2に、インナ側、アウタ側両パッド5a、5bの両端部を、上記ロータ1の軸方向の変位可能に支持している。又、これら両パッド5a、5bを跨ぐ状態で、シリンダ部6とキャリパ爪7とを有する上記キャリパ3を配設し、このうちのシリンダ部6に、インナ側(図15の上側)のパッド5aを上記ロータ1に対して押圧するピストンを内蔵している。
制動を行なう場合には、上記シリンダ部6内に圧油を送り込み、上記ピストンにより上記インナ側のパッド5aを、上記ロータ1の内側面に、図15の上から下に押し付ける。すると、この押し付け力の反作用として上記キャリパ3が、図15の上方に変位し、上記キャリパ爪7がアウタ側(図15の下側)のパッド5bを、上記ロータ1の外側面に押し付ける。この結果、このロータ1が内外両側面側から強く挟持されて、制動が行なわれる。
又、上記両パッド5a、5bの幅方向両端部に形成したパッド側係合部8、8と、上記サポート2の上記ロータ1の周方向両端部にそれぞれ形成したサポート側係合部9、9とを係合させる事により、制動時に上記両パッド5a、5bに作用するトルクを支承すると共に、これら両パッド5a、5bを軸方向の変位を自在に支持している。制動時にこれら両パッド5a、5bに作用するトルクが小さい場合には、上記各パッド側各係合部8、8の周方向内方の側面(両パッド5a、5bの幅方向内側面)と、上記各サポート側係合部9、9を構成し、上記サポート2の幅方向内寄りに形成した突部10、10の外側面とを当接させて、上記小さいトルクを支承する。一方、制動時に上記両パッド5a、5bに作用するトルクが大きい場合には、上記各パッド側係合部8、8と上記各突部10、10との当接部に加えて、上記各パッド側係合部8、8の周方向外方の側面(幅方向外側面)と、上記各サポート側係合部9、9の周方向外方の側面11、11とを当接させて、上記大きいトルクを支承する。
又、制動時には、何れの場合も、上記両パッド5a、5bに上記ロータ1の径方向外方に向かう力が作用するが、この様な力は、これら両パッド5a、5bの外周縁部と前記キャリパ3の一部との係合部により支承している。そして、このキャリパ3に伝わった力は、前記両ガイドピン4、4を介して、前記サポート2により支承する。又、このサポート2に対し上記キャリパ3ががたつくのを防止する為に、これらサポート2とキャリパ3との間にばね12を設け、このキャリパ3に、上記ロータ1の径方向内方に向かう力を付与している。又、上記ばね12は、アウタ側のパッド5bから上記キャリパ3のアウタ側端部に加わった力に拘らず、このアウタ側端部が径方向外方に変位するのを抑える役目も果たす。
上述の特許文献1に記載された構造の場合、サポート2を鋳造により形成している。フローティングキャリパ型ディスクブレーキの場合、ガイドピン4、4によりキャリパ3を軸方向に変位可能に支持する為、これら両ガイドピン4、4を軸方向に摺動させる為の構造が必要となる。図14〜15に示した構造の場合、上記サポート2に上記両ガイドピン4、4の先端部を固定している。又、図示は省略するが、サポートにガイドピンを摺動自在に支持するガイド孔を形成する場合がある。何れにしても、この様な構造に対応すべく、従来、サポートを鋳造により形成していた。
但し、鋳造によりサポート2を形成する場合、上述のガイドピン4、4を支持する部分の構造や、前述のパッド5a、5bを支持する為の係合部9、9等を切削等の機械加工により形成する必要があり、製造コストが高くなる。又、鋳物の場合、重量が嵩むと言う問題もある。更に、上記特許文献1に記載された構造の場合、前記ばね12により、上記キャリパ3にロータ1の径方向内方に向かう力を付与している為、ガイドピン4、4とガイド孔との摺動抵抗が増大し、上記キャリパ3が上記サポート2に対し、上記ロータ1の軸方向に変位しにくくなる可能性がある。
この様な問題を解決すべく、特許文献2には、厚肉鋼板等の金属板に曲げ加工を施して成る板金製サポートを使用した構造が記載されている。図16は、上記特許文献2に記載された、従来構造の第2例を示している。この従来構造の第2例の場合、サポート2aは、金属板を曲げ形成する事により造られ、車体に取り付ける為にロータ1に隣接して設けた基板部13の周方向中間部に、この基板部13の外周縁側が開口する状態で形成したインナパッド支持部14を有する。又、上記サポート2aは、上記基板部13の周方向両端部から上記ロータ1の外周縁部を越えてアウタ側に伸びた一対の連結板部15と、これら両連結板部15の先端部から互いに近づき合う方向に延出された一対の突出板部16と、これら両突出板部16の先端部から径方向外方(図16の上方)に折れ曲がった一対のサポート側係合部17とを備える。
又、図示しない一対のガイドピンは、上記基板部13の両端寄り部分に形成したねじ孔26、26にその基端部を螺合・固定される。そして、上記両ガイドピンに、キャリパ3aに設けたガイドシリンダ部を外嵌する。この様に、サポート2aを板金製とした場合、所定のプレス加工等を施す事により、上記両突出板部16、両サポート側係合部17、ねじ孔26、26のねじを形成する前の素孔、更には、次述する係合凹部18、18等を、容易に形成できる。従って、製造コストを抑えられると共に、重量の軽減を図れる。
又、上記図16に示した構造の場合、上記インナパッド支持部14の周方向両端部に形成した係合凹部18、18と、インナ側のパッド5aを構成するプレッシャプレート19aの両端部に形成した係合突部20、20とを係合させている。又、上記両サポート側係合部17と、アウタ側のパッド5bを構成するプレッシャプレート19bの両端部に形成したパッド側係合部21とを係合させている。制動時には、上記両パッド5a、5bに加わる制動トルクを、それぞれの係合部で支承自在としている。
尚、制動時に上記インナ側のパッド5aに作用するトルクは、前記基板部13に形成したインナパッド支持部14により支承される。この様に、剛性が大きい基板部13にインナパッド支持部14を形成している為、上記トルクが大きくてもこのトルクを十分支承可能である。即ち、上述の様な板金製のサポート2aを有する構造の場合、このサポート2aの剛性を確保しにくい。従って、制動時のトルクによっては、このサポート2aが変形する可能性がある。これに対して、上述の様に、サポート2aのうちで剛性が大きい基板部13にインナパッド支持部14を形成すれば、上記トルクの大きさに拘らず、上記サポート2aが変形する事はない。
又、上記特許文献2に記載された構造の場合、上記インナ側のパッド5aが上記ロータ1の径方向外方に変位する事は、上記両係合凹部18、18の径方向外方の面を構成する抑え面22と上記両係合突部20の径方向外方の面とが当接する事により阻止される。又、上記アウタ側のパッド5bが上記ロータ1の径方向外方に変位する事は、上記両パッド側係合部21の径方向内側部分を構成する突部23の外面と、前記突出板部16の内周面24との係合により阻止される。従って、前述の特許文献1に記載された構造の様に、キャリパ3aのアウタ側端部が径方向外側に変位するのを抑える為に、このキャリパ3aのアウタ側端部を径方向内方に押圧するばね12が必要なくなり、ガイドピンとガイドシリンダ部との摺動抵抗が増大する事を防止できる。この結果、前記キャリパ3aが前記サポート2aに対し変位しにくくなる事はない。
更に、上記特許文献2に記載された構造の場合、上記インナ側のパッド5aに形成した係合突部20、20と上記サポート2aに形成した係合凹部18、18との間、及び、アウタ側のパッド5bに形成したパッド側係合部21とサポート側係合部17との間に、それぞれパッドクリップ25a、25bを配置している。そして、上記係合突部20、20と上記パッド側係合部21とを、それぞれ上記ロータ1の周方向に向けて押圧する事により、上記両パッド5a、5bのがたつきを防止している。
但し、上記特許文献2に記載された構造の場合、インナ側、アウタ側の両パッド5a、5bがロータ1の径方向にがたつく可能性がある。即ち、上記各パッドクリップ25a、25bを配置する、上記係合凹部18、18とサポート側係合部17とは、上記ロータ1の径方向両側面と周方向両側面との4面により構成している。従って、上記係合凹部18、18とサポート側係合部17とに、上記係合突部20、20と上記パッド側係合部21とをそれぞれ係合させた状態では、これら各部17、18、20、21同士が、それぞれ4面同士で対向する。上記特許文献2に記載された構造の場合、上記両パッド5a、5bががたつくのを防止する為に、これら各面のうちの周方向に対向する面同士の間にパッドクリップ25a、25bを配置し、これら面同士が互いに離れる方向に付勢しているのみである。この為、上記両パッド5a、5bが上記ロータ1の径方向にがたつく可能性がある。
上述の様な問題を解決すべく、パッドクリップ25a、25bの弾性力を強くしたり、上記各面のうちのロータ1の径方向に対向する面同士の間にも別のパッドクリップを配置したり、パッドクリップの形状を工夫して、これら径方向に対向する面同士の間も付勢できる構造とする事が考えられる。但し、パッドクリップ25a、25bの弾性力を強くした場合、これら各パッドクリップ25a、25bを弾性変形させつつ上記両パッド5a、5bをサポート2aに組み込む作業が行ないにくくなる。又、別のパッドクリップを配置する場合、上記各部17、18、20、21同士の間に複数のパッドクリップをそれぞれ組み込む必要があり、パッドクリップ及びパッドの組み込み作業が行ないにくくなる。更に、パッドクリップの形状を、径方向に対向する面同士の間も付勢できる構造とした場合、このパッドクリップの形状が複雑になって、やはり、このパッドクリップ及びパッドの組み付け性が悪化する可能性がある。又、この様に複数のパッドを組み込んだり、パッドの形状を複雑にした場合には、がたつきを防止する為の構造が複雑になる為、安定した動作を確保しにくくなる可能性がある。
特許第2779027号公報 特開2002−295538号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、金属板を曲げ形成して造られる板金製のサポートを有する構造で、インナ側のパッドがロータの径方向及び周方向にがたつく事を防止する為のパッドクリップを簡単な構造とし、このパッドクリップ及び上記パッドの組み付け性を良好にすると共に、がたつき防止効果を安定して得られる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のディスクブレーキは、前述の図16に示した従来構造と同様に、サポートと、一対のパッドと、キャリパとを備える。
このうちのサポートは、車輪と共に回転するロータに隣接して車体に固定される。
又、上記両パッドは、このロータの軸方向の変位を可能にこのサポートに支持された状態で、このロータの両側、即ち、アウター側とインナ側とにそれぞれ配置されている。
又、上記キャリパは、上記サポートの一部に支持され、上記両パッドを上記ロータの両側面に押し付ける為のものである。
又、本発明の場合、上記サポートが、金属板を曲げ形成する事により造られている。
又、このサポートは、車体に取り付ける為に上記ロータのインナ側に隣接して設けた基板部の周方向中間部に、この基板部の外周縁側が開口する状態で形成したインナパッド支持部を有するものである。
そして、上記インナパッド支持部の周方向両端部に設けたサポート側係合部と、上記インナ側のパッドを構成するプレッシャプレートの周方向両端部に形成したパッド側係合部との係合により、制動時に上記インナ側のパッドに加わる制動トルクを支承自在としている。
更に、上記サポート側、パッド側両係合部同士の間に、上記インナ側のパッドが上記サポートに対しがたつく事を防止する為のパッドクリップを、それぞれ配置している。
特に、本発明のディスクブレーキに於いては、上記サポート側、パッド側両係合部のうちの一方の係合部(例えば、インナパッド支持部に形成した係合凹部)は、上記ロータの径方向両側面と周方向両側面との4面により構成されている。
又、他方の係合部(例えば、プレッシャプレートに形成した係合突部)は、上記一方の係合部と係合した状態でこの一方の係合部を構成する4面に対向する面に加えて、径方向一方の側面に対し傾斜しこの径方向一方の側面と周方向一方の側面とを連続させる傾斜面を有するものである。
そして、この傾斜面を上記パッドクリップにより押圧して、上記他方の係合部を、上記一方の係合部を構成する径方向他方の側面及び周方向他方の側面に向けて付勢している。
又、上述の発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、上記パッドクリップの一部で、少なくとも上記インナ側のパッドと接触する部分の、上記ロータの軸方向に関する幅を、上記基板部の厚さよりも大きくする。
更に、アウタ側のパッドを支持する為の具体的な構造として、例えば、請求項3に記載した様に、上記サポートを、上記基板部の周方向両端部から上記ロータの外周縁部を越えてアウタ側に伸びた一対の連結板部と、これら両連結板部の先端部から互いに近づき合う方向に延出された一対の突出板部と、これら両突出板部の先端部から径方向に折れ曲がった一対のサポート側係合部とを備えるものとする。
そして、これら両サポート側係合部と、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの周方向両端部に形成したパッド側係合部との係合により、制動時にこのアウタ側のパッドに加わる制動トルクを支承自在とする。
これと共に、上記アウタ側のパッドの一部に固定した、このアウタ側のパッドががたつく事を防止する為のアンチラトルスプリングの一部を上記両突出板部の内周面に係合させる事により、上記アウタ側のパッドがこのロータの径方向外方に変位する事を阻止する。
上述の様に構成する本発明のディスクブレーキの場合には、金属板を曲げ形成して造られる板金製のサポートを有する構造で、インナ側のパッドがロータの径方向及び周方向にがたつく事を防止する為のパッドクリップを簡単な構造とし、このパッドクリップ及び上記パッドの組み付け性を良好にすると共に、がたつき防止効果を安定して得られる構造を実現できる。
即ち、本発明の場合、他方の係合部に傾斜面を形成し、この傾斜面をパッドクリップにより押圧して、この他方の係合部を一方の係合部を構成する径方向他方の側面及び周方向他方の側面に向けて付勢している。この為、上記パッドクリップが、上記傾斜面を押圧するだけの簡単な構造で、上記インナ側のパッドがロータの径方向及び周方向にがたつく事を防止できる。そして、パッドクリップの構造が簡単であれば、このパッドクリップ及び上記パッドの組み付け性を良好にできると共に、安定したがたつき防止効果を得られる。
又、請求項2に記載した様に、上記パッドクリップの一部で、少なくとも上記インナ側のパッドと接触する部分の、上記ロータの軸方向に関する幅を、サポートを構成する基板部の厚さよりも大きくすれば、この基板部の板厚よりも上記インナ側のパッドの厚さが大きくても、このパッドが上記サポートから脱落する事を防止できる。又、上記基板部の板厚を必要な剛性を確保できる程度に薄くでき、ディスクブレーキの軽量化に寄与できる。
更に、請求項3に記載した様にアウタ側のパッドを支持する部分を構成すれば、前述の図14〜15に示した構造の様に、キャリパをサポートに対し付勢しなくても、アウタ側のパッドが径方向外方に変位する事を阻止できる。尚、インナ側のパッドが径方向に変位する事は、プレッシャプレートとインナパッド支持部とにそれぞれ形成した係合部同士の係合により阻止される。この結果、上記キャリパ上記サポートに対する摺動抵抗を抑えて、このキャリパの軸方向変位を円滑に行なえる。
図1〜13は、本発明の実施の形態の1例を示している。板金製のサポート2bは、厚肉鋼板等の十分な剛性を有する金属板を曲げ形成する事により一体に造られたものである。上記サポート2bを構成する基板部13aは、このサポート2bを車体(懸架装置を構成するナックル等の支持部材)に取り付ける為のもので、径方向内端側の周方向両端部(図1、2の下側左右両端部)に、車体に固定する為のボルトを螺合させるねじ孔27、27を形成している。
この様な基板部13aの周方向中間部には、インナパッド支持部14aを、この基板部13aの外周縁側が開口する状態で形成している。このインナパッド支持部14aは、インナ側のパッド28aを構成するプレッシャプレート29aを、ロータ1(図14、16参照)の軸方向(図1、2の表裏方向、図3の上下方向、図4の左右方向)の変位自在に、且つ、制動時に上記インナ側のパッド28aに加わる制動トルクを支承自在に支持する。この為に、上記インナパッド支持部14aに、互いに対称形の係合凹部30、30を形成している。本例の場合、これら両係合凹部30、30が、特許請求の範囲に記載した「サポート側係合部」、且つ、「一方の係合部」に相当する。
上記両係合凹部30、30は、それぞれ、上記ロータ1の径方向両側面31a、31bと周方向両側面32a、32bとの4面により構成されている。即ち、これら各側面31a、31b、32a、32bにより囲まれた部分を上記両係合凹部30、30としており、径方向外方の側面31aと周方向内方{パッド28aの幅方向(図1〜3、12の左右方向)中央側}の側面32aとの間部分を不連続とした構成としている。この様な構成とすべく、上記インナパッド支持部14aの幅方向外寄り部分に径方向外方に突出する突片33a、33aを形成し、これら両突片33a、33aの幅方向外側面を、上記周方向両側面32a、32bのうちの周方向内方の側面32aとしている。
又、上記周方向両側面32a、32bのうちの周方向外方(パッド28aの幅方向外側)の側面32bの径方向外方部分に、幅方向中央側に突出する突片33b、33bを形成し、これら両突片33b、33bの内径側面を、上記径方向両側面31a、31bのうちの径方向外方の側面31aとしている。本例の場合、この様な4個の側面31a、31b、32a、32bを、プレス加工により同時に形成している。この為、これら各側面31a、31b、32a、32bを容易に形成できる。
上述の様なインナパッド支持部14aに支持する、上記インナ側のパッド28aのプレッシャプレート29aの周方向両端部には、それぞれ上記両係合凹部30、30と係合自在な係合突部34、34を形成している。本例の場合、これら両係合突部34、34が、特許請求の範囲に記載した「パッド側係合部」、且つ、「他方の係合部」に相当する。これら両係合突部34、34は、上記プレッシャプレート29aの本体部分との連結部である基半部の幅が狭く、先半部が径方向内方に折れ曲がった状態で幅広になっている。上記インナ側のパッド28aは、上記両係合突部34、34を上記両係合凹部30、30内に進入させた状態で、上記インナパッド支持部14aに支持している。
この様な係合突部34、34は、上記両係合凹部30、30を構成する4個の側面31a、31b、32a、32bにそれぞれ近接対向する、径方向両側面35a、35b及び周方向両側面36a、36bを備える。又、上記両係合突部34、34は、これら各側面35a、35b、36a、36bに加えて、径方向内方(特許請求の範囲に記載した「径方向一方」)の側面35bに対し傾斜し、この側面35bと周方向外方(特許請求の範囲に記載した「周方向一方」)の側面36bとを連続させる傾斜面37を有する。即ち、この傾斜面37は、上記径方向内方の側面35bの周方向外端縁から、周方向外方に向かう程径方向外方に向かう方向に傾斜した状態で形成している。
又、本例の場合、上記両係合凹部30、30と上記両係合突部34、34との間に、上記インナ側のパッド28aが前記サポート2aに対しがたつく事を防止する為のパッドクリップ38、38を、それぞれ配置している。これら各パッドクリップ38、38は、ステンレスのばね鋼板等の弾性金属板を曲げ形成して成り、弾性押圧部39及び各平板部40a〜40dを備える。この様なパッドクリップ38、38は、上記両係合凹部30、30と上記両係合突部34、34との間に配置した状態で、断面ヘ字型に形成した上記弾性押圧部39の中間部を上記傾斜面37に、弾性的に当接させている。そして、この弾性押圧部39により、この傾斜面37を押圧して、上記両係合突部34、34を、上記両係合凹部30、30を構成する径方向外方(特許請求の範囲に記載した「径方向他方」)の側面31a及び周方向内方(特許請求の範囲に記載した「周方向他方」)の側面32aに向けて付勢している。
又、上記弾性押圧部39の両側は、上記両係合凹部30、30に沿う形状に折り曲げた、上記各平板部40a〜40dとしている。即ち、これら両係合凹部30、30を構成する各側面31a、31b、32a、32bを、上記弾性押圧部39及び各平板部40a〜40dにより覆っている。これら各平板部40a〜40dのうち、上記両係合凹部30、30を構成する径方向外方の側面31aと対向する平板部40aを除く、各平板部40b〜40dの幅方向(図1、2、8の表裏方向)両側には、基板部13aを弾性的に挟持する係止片41、41を、それぞれ設けている。
前記インナ側のパッド28aを前記インナパッド支持部14aに組み付ける場合には、先ず、上記各係止片41、41により上記基板部13aの所定部分をそれぞれ弾性的に挟持する事により、上記各パッドクリップ38、38を上記各係合凹部30、30内に固定する。次いで、上記両係合凹部30、30内に上記両係合突部34、34を、前記ロータ1の軸方向から挿入して、上記インナ側のパッド28aを上記インナパッド支持部14aに組み付ける。この状態で、上記パッドクリップ38の弾性押圧部39が、上記両係合突部34、34の傾斜面37に弾性的に当接する。この結果、これら両係合突部34、34が上記パッドクリップ38に押圧され、これら両係合突部34、34を構成する側面35a、36aが、上記両係合凹部30、30を構成する側面31a、32aに当接し、前記インナ側のパッド28aが前記サポート2bに対しがたつきなく支持される。
又、本例の場合、図12(A)から明らかな様に、上記インナ側のパッド28aの厚さを、上記サポート2bを構成する基板部13aの厚さよりも大きくしている。この為、上記各パッドクリップ38、38の弾性押圧部39を上記ロータ1の軸方向に延出して、この弾性押圧部39の幅を、上記基板部13aの厚さよりも大きくしている。本例の場合、上記弾性押圧部39の幅と上記インナ側のパッド28aの厚さとをほぼ同じとしている。これにより、本例の様に、この基板部13aの板厚よりも上記インナ側のパッド28aの厚さが大きくても、このパッド28aが上記サポート2bから脱落する事を防止できる。又、上記基板部13aの板厚を必要な剛性を確保できる範囲で薄くできて、ディスクブレーキの軽量化に寄与できる。
又、本例の場合、アウタ側のパッド28bを支持すべく、前述の図16に示した構造と同様に、前記サポート2bが、一対の連結板部15a、15aと、一対の突出板部16a、16aと、一対のサポート側係合部17a、17aとを備える。このうちの両連結板部15a、15aは、前記基板部13aの周方向両端部の外周縁部からアウタ側に折れ曲がったもので、車体への取付状態では、上記両連結板部15a、15aの内周面と前記ロータ1の外周縁とが対向する。そして、これら各連結板部15a、15aの先端部から前記各突出板部16a、16aが、互いに近づき合う方向に延出されている。更に、これら両突出板部16a、16aの先端部から径方向外方(図1、2の上方)に折れ曲がった、上記両サポート側係合部17a、17aを形成している。そして、これら両サポート側係合部17a、17a同士の間で上記アウタ側のパッド28bを、上記ロータ1の軸方向の変位自在に、且つ、制動時にこのアウタ側のパッド28bに加わる制動トルクの支承自在に支持している。
この様に制動トルクを支承できる様にする為に、上記アウタ側のパッド28bのプレッシャプレート29bのうちで、ロータ1の回転方向に関して周方向両端部に、先端部が径方向内方に折れ曲がったパッド側係合部21a、21aを形成している。そして、これら両パッド側係合部21a、21aの先端部を、上記両サポート側係合部17a、17a内に進入自在としている。又、上記プレッシャプレート29bの内周縁両端部には、ステンレスのばね鋼板等を曲げ形成して成るアンチラトルスプリング42、42を、それぞれ固定している。
上記両アンチラトルスプリング42、42は、基部43と、弾性片44と、警音片45と、抑え板部46を備える。このうちの基部43は、上記プレッシャプレート29bの周方向両端部内径寄り部分に結合固定される。又、上記弾性片44は、上記基部43の幅方向外端縁から延出され中間部で折り返す事により形成している。又、上記警音片45は、上記基部43の内周縁から折り曲げた状態で形成しており、インナ側の端縁部を上記パッド28bの摩擦材47の摩耗許容限度位置にまで突出させている。又、上記抑え板部46は、上記基部43のアウタ側端縁から径方向外方に折り曲げた状態で形成している。
上記両アンチラトルスプリング42、42を固定した上記アウタ側のパッド28bを、上記サポート2bに支持すると共に、このサポート2bにキャリパ3bを組み付けた状態で、上記弾性片44を前記両突出板部16a、16aの内周側面に弾性的に当接させると共に、上記抑え板部46と上記プレッシャプレート29bのアウタ側面との間で、上記キャリパ3bを構成するキャリパ爪7aを弾性的に挟持する。これにより、上記アウタ側のパッド28bが上記サポート2bに対しがたつく事を防止すると共に、上記キャリパ3bがこのアウタ側のパッド28bに対しがたつく事を防止している。又、上記弾性片44と上記両突出板部16a、16aの内周面との係合により、上記アウタ側のパッド28bが径方向外方に変位する事を阻止している。尚、上記警音片45は、上記摩擦材47が許容限度にまで摩耗した状態で前記ロータ1の側面と擦れ合って振動し、両パッド28a、28bの交換を促す警音を発する。
又、上記サポート2bに上記キャリパ3bを、上記ロータ1の軸方向の変位自在に支持する為に、このサポート2bの両端部に形成したねじ孔26、26に、一対のガイドピン48、48の基端部を螺合・固定している。そして、これら両ガイドピン48、48に、上記キャリパ3bのインナ寄り部分から延出した腕部49、49の先端部に設けた、ガイドシリンダ部50、50を外嵌している。そして、上記キャリパ3bのインナ側に設けたシリンダ部6aに嵌装したピストンの外端面を、前記インナ側のパッド28aに突き合わせ、同じくアウタ側端部に設けたキャリパ爪7aの内側面を、上記アウタ側のパッド28bに当接させている。制動を行なう場合には、上記シリンダ部6aに圧油を送り込み、上記ピストンとキャリパ爪7aとにより、上記両パッド28a、28bを上記ロータ1の両側面にそれぞれ押し付ける。この結果、このロータ1が内外両側面側から強く挟持されて、制動が行なわれる。
又、本例のディスクブレーキの場合、制動時に上記インナ側のパッド28aに作用するトルクが小さい場合には、このトルクを、ロータ1の回入側の係合突部34の周方向内方の側面36aと係合凹部30の周方向内方の側面32aとの係合により支承する。又、上記トルクが大きい場合には、このトルクを、これら回入側の側面36a、32aの側面同士の当接部に加え、ロータ1の回出側の係合突部34の周方向外方の側面36b及び径方向内方の側面35bと、係合凹部30の周方向外方の側面32b及び径方向内方の側面31bとの係合により支承する。又、上記インナ側のパッド28aが径方向外方に変位する(浮き上がる)事は、上記両係合突部34、34の径方向外方の側面35aと上記両係合凹部30、30の径方向外方の側面31aとの係合により阻止する。本例の場合、この様にインナ側のパッド28aのトルクを支承する両係合凹部30、30を、剛性の大きい基板部13aに形成している為、前述の図16に示した構造と同様に、上記トルクを十分に支承可能である。尚、アウタ側のパッド28bに作用するトルクに就いては、前述の特許文献1、2に記載された構造等、従来から知られている構造と同様であり、本発明の要旨でもない為、詳しい説明は省略する。
上述の様に構成する本例のディスクブレーキの場合には、金属板を曲げ形成して造られる板金製のサポート2bを有する構造で、インナ側のパッド28aが、前記ロータ1の径方向及び周方向にがたつく事を防止する為のパッドクリップ38、38を、小型且つ簡単な構造としている。この為、これら各パッドクリップ38、38及び上記パッド28aの組み付け性を良好にすると共に、がたつき防止効果を安定して得られる。
即ち、本例の場合、上記インナ側のパッド28aに形成した両係合突部34、34に傾斜面37を形成し、この傾斜面37を上記各パッドクリップ38、38の弾性押圧部39により押圧している。そして、上記両係合突部34、34を、上記サポート2bに形成した両係合凹部30、30を構成する径方向外方の側面31a及び周方向内方の側面32aに向けて付勢している。この為、上記インナ側のパッド28aが上記ロータ1の径方向及び周方向にがたつく事を防止できる。又、上記各パッドクリップ38、38を、弾性押圧部39を1個所にのみ有する(上記傾斜面37を押圧するだけの)簡単な構造にできる。
例えば、パッド28aを弾性的に押圧する部分が複数個所ある場合には、パッドクリップの構造が複雑になり、このパッド28aをインナパッド支持部14aに組み付ける際には、このパッドクリップの複数個所を弾性変形させつつ行なう必要ある等、組み付け性が悪化する可能性がある。又、弾性的に押圧する部分が複数個所ある場合、押圧方向が異なる為、他の押圧部分の弾性力の影響を受けて、安定したがたつき防止効果を得られない可能性がある。これに対して本例の場合、上述の様にパッドクリップ38、38は、弾性的に押圧する部分が1箇所であり、この為に、押圧方向も一方向のみである為、これら各パッドクリップ38、38及び上記パッド28aの組み付け性を良好にできると共に、安定したがたつき防止効果を得られる。
更に、サポート2bのうちのアウタ側のパッド28bを支持する部分を、本例の様に構成すれば、前述の図14〜15に示した構造の様に、キャリパをサポートに対し付勢しなくても、上記アウタ側のパッド28bが径方向外方に変位する事を阻止できる。尚、前記インナ側のパッド28aが径方向外方に変位する事は、前述した様に、両係合突部34、34と両係合凹部30、30との係合により阻止される。この結果、ガイドピン48、48とガイドシリンダ部50、50との摺動抵抗を抑えて、キャリパ3bの軸方向変位を円滑に行なえる。
尚、本発明は、インナ側のパッドを支持する部分の構造を工夫したものであるが、必要に応じて、アウタ側のパッドを支持する部分に、本発明の変形例を適用する事もできる。例えば、前述の図16に示した構造で、パッド側係合部21の径方向外方の側面と周方向内方の側面との間に傾斜面を形成し、この傾斜面をパッドクリップにより押圧して、上記パッド側係合部21の径方向内方の側面及び周方向外方の側面を、サポート側係合部17の径方向内方の側面及び周方向外方の側面に向けて付勢する事が考えられる。又、この様な構造は、インナ側のパッドを支持する部分の構造にも適用できる。即ち、インナ側のパッドのプレッシャプレートの両端部に係合凹部を、インナパッド支持部の両端部に係合突部をそれぞれ形成している構造に、上述した構造を適用する事もできる。
本発明の実施の形態の1例をインナ側から見た図。 同じくアウタ側から見た図。 同じく径方向外方から見た図。 図1の左方から見た図。 インナ側から見た斜視図。 アウタ側から見た斜視図。 サポートの一部を取り出してインナ側から見た図。 サポートにパッドクリップ及びパッドを組み付けた状態を示す、図7と同様の図。 サポート及びパッドクリップを示す分解斜視図。 サポートにパッドクリップを組み付けた状態を、径方向外方及びインナ側から見た図。 パッドクリップを組み付けたサポート及びパッドを示す分解斜視図。 サポートにパッドクリップ及びパッドを組み付けた状態を、径方向外方及びインナ側から見た図。 パッドクリップ及びパッドを組み付けたサポートとキャリパとを示す分解斜視図。 従来構造の第1例を、一部を切断してアウタ側から見た図。 同じく径方向外方から見た図。 従来構造の第2例を、一部を切断してアウタ側から見た図。
符号の説明
1 ロータ
2、2a、2b サポート
3、3a、3b キャリパ
4 ガイドピン
5a、5b パッド
6、6a シリンダ部
7、7a キャリパ爪
8 パッド側係合部
9 サポート側係合部
10 突部
11 側面
12 ばね
13、13a 基板部
14、14a インナパッド支持部
15、15a 連結板部
16、16a 突出板部
17、17a サポート側係合部
18 係合凹部
19a、19b プレッシャプレート
20 係合突部
21、21a パッド側係合部
22 抑え面
23 突部
24 内周面
25a、25b パッドクリップ
26 ねじ孔
27 ねじ孔
28a、28b パッド
29a、29b プレッシャプレート
30 係合凹部
31a、31b 側面
32a、32b 側面
33a、33b 突片
34 係合突部
35a、35b 側面
36a、36b 側面
37 傾斜面
38 パッドクリップ
39 弾性押圧部
40a〜40d 平板部
41 係止片
42 アンチラトルスプリング
43 基部
44 弾性片
45 警告片
46 抑え板部
47 摩擦材
48 ガイドピン
49 腕部
50 ガイドシリンダ部

Claims (3)

  1. 車輪と共に回転するロータに隣接して車体に固定されるサポートと、このロータの軸方向の変位を可能にこのサポートに支持された状態でこのロータの両側に配置された、アウタ側とインナ側との一対のパッドと、上記サポートの一部に支持され、これら両パッドを上記ロータの両側面に押し付ける為のキャリパとを備え、上記サポートが、金属板を曲げ形成する事により造られ、車体に取り付ける為に上記ロータのインナ側に隣接して設けた基板部の周方向中間部に、この基板部の外周縁側が開口する状態で形成したインナパッド支持部を有するものであり、このインナパッド支持部の周方向両端部に設けたサポート側係合部と、上記インナ側のパッドを構成するプレッシャプレートの周方向両端部に形成したパッド側係合部との係合により、制動時に上記インナ側のパッドに加わる制動トルクを支承自在としており、上記サポート側、パッド側両係合部同士の間に、上記インナ側のパッドが上記サポートに対しがたつく事を防止する為のパッドクリップをそれぞれ配置しているディスクブレーキに於いて、
    上記サポート側、パッド側両係合部のうちの一方の係合部は、上記ロータの径方向両側面と周方向両側面との4面により構成されており、他方の係合部は、上記一方の係合部に係合した状態でこの一方の係合部を構成する4面に対向する面に加えて、径方向一方の側面に対し傾斜しこの径方向一方の側面と周方向一方の側面とを連続させる傾斜面を有するものであり、この傾斜面を上記パッドクリップにより押圧して、上記他方の係合部を、上記一方の係合部を構成する径方向他方の側面及び周方向他方の側面に向けて付勢している事を特徴とするディスクブレーキ。
  2. 上記パッドクリップの一部で、少なくとも上記インナ側のパッドと接触する部分の、上記ロータの軸方向に関する幅を、上記基板部の厚さよりも大きくしている、請求項1に記載したディスクブレーキ。
  3. 上記サポートが、上記基板部の周方向両端部から上記ロータの外周縁部を越えてアウタ側に伸びた一対の連結板部と、これら両連結板部の先端部から互いに近づき合う方向に延出された一対の突出板部と、これら両突出板部の先端部から径方向に折れ曲がった一対のサポート側係合部とを備えるものであり、これら両サポート側係合部と、上記アウタ側のパッドを構成するプレッシャプレートの周方向両端部に形成したパッド側係合部との係合により、制動時にこのアウタ側のパッドに加わる制動トルクを支承自在とすると共に、このアウタ側のパッドの一部に固定した、このアウタ側のパッドががたつく事を防止する為のアンチラトルスプリングの一部を上記両突出板部の内周面に係合させる事により、上記アウタ側のパッドがこのロータの径方向外方に変位する事を阻止している、請求項1又は請求項2に記載したディスクブレーキ。
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