JP2008265976A - 原稿供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿トレイに置かれた原稿に折りぐせが付いていても、原稿サイズ判断を誤ることなく繰出・分離供給することができる原稿供給装置を提供する。
【解決手段】原稿トレイ3と、該原稿トレイ上に載せられた原稿Dを繰出して分離供給する原稿供給部4Bとを備えた原稿供給装置Aであって、上記原稿トレイ3から原稿供給部4Bに至る部位には、複数の原稿サイズ検出センサ10〜14が設けられ、このうちの原稿繰出し方向に沿った原稿後端側検出センサ14は、原稿繰出し方向に沿った所定範囲に亘る検出幅dを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】原稿トレイ3と、該原稿トレイ上に載せられた原稿Dを繰出して分離供給する原稿供給部4Bとを備えた原稿供給装置Aであって、上記原稿トレイ3から原稿供給部4Bに至る部位には、複数の原稿サイズ検出センサ10〜14が設けられ、このうちの原稿繰出し方向に沿った原稿後端側検出センサ14は、原稿繰出し方向に沿った所定範囲に亘る検出幅dを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、或いはプリンタ機能をも備えたこれらの複合機等の画像形成装置を構成する画像読取装置、更には画像読取専用機の画像読取部に原稿を供給する為の原稿供給装置に関する。
上記画像形成装置における画像読取装置や画像読取専用機には、画像読取部に自動的に原稿を供給する自動原稿供給装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)が設置される。このADFは、原稿トレイと、原稿トレイ上の原稿を繰出し、1枚ずつ分離して供給する原稿供給部とを備え、分離供給された原稿は原稿搬送路を搬送されながら、或いはプラテンガラス上に搬送静止された状態で、読取部でその画像情報が読取られて排出トレイに排出される(例えば、特許文献1参照)。このようなADFの場合、原稿トレイ上に置かれた原稿サイズ情報は、その後の画像記録制御或いは画像送信制御、更には画像蓄積制御等に極めて重要であり、その為、原稿トレイ或いは原稿供給部に至る部位には複数の原稿検出センサが設置される。これら複数のセンサは、原稿トレイ上に載せ置かれた原稿の幅を検出するセンサと、繰出し方向の原稿長さを検出するセンサとよりなり、これらセンサによる検出情報の組合せにより、原稿サイズの判定がなされる。
特開平05−9403号公報
原稿の読取り操作は、作成された原稿を複写し或いはファクシミリ送信する場合はもとより、ファイルされた原稿を取出し、同様に複写したりフクシミリ送信したりする場合にも多く実施される。ところで、A3やB4サイズの原稿の場合、通常A4やB5の大きさに折り畳んでファイルされている為、これらのファイル原稿は折りぐせが付いている。このようにファイルされた原稿を、原稿トレイ上に載せて読取り操作を行う際、原稿トレイ上でこの折りぐせ部分が浮き上がり、上記の原稿長さを検出するセンサ(原稿後端側検出センサ)が感知せず、原稿サイズの正確な判定がなされない場合がある。
図5は、上記のように折りぐせが付いた原稿を原稿トレイ上に置いた状態を示している。図はADFによる原稿供給装置50を備えた従来の画像読取装置を示し、原稿トレイ51と、該原稿トレイ51上に載せられた原稿Dを繰出して分離供給する原稿供給部52とにより原稿供給装置(ADF)50が構成されている。原稿供給部52は、ピックアップローラ52aと、セパレートローラ52bと、このセパレートローラ52bに弾接して逆回転するリタードローラ52cとよりなる。原稿供給部52から分離供給された原稿は、湾曲する搬送路53に沿って搬送され、この搬送路53の途中に配置された画像読取部(画像読取走査装置)54によって画像が読取られ、その後矢印のように排出される。原稿トレイ51には、原稿後端側検出センサ55が、そのセンサフィラー55aが原稿トレイ51の表面に突出するように設置されている。その他の原稿幅検出センサ等の図示は省略されている。
図5に示すように、原稿トレイ51上には、ファイリングによって折りぐせが付いた原稿Dが載せられているが、山形の折りぐせ部分Daが浮き上がり、原稿後端側検出センサ55のセンサフィラー55aに作用せず、正確な原稿サイズの判定がなされなくなる。その為、A3或いはB4原稿の場合は、他の原稿幅検出センサの検出情報によって、原稿トレイ51上にA4或いはB5原稿が横向き(短辺が原稿繰出し方向に沿った状態)に置かれていると誤判断される恐れがある。特許文献1には、原稿の後端側がカールし或いは折れ曲がっている為に、原稿トレイ上の原稿検出センサが原稿なしと判断してしまう場合でも、ピックアップローラとさばきローラ(セパレートローラ)との間に配置されたセンサが原稿有信号を送出しておれば、コピー処理を続行するよう制御することが開示されている(同特許文献1の0022欄参照)。しかし、本特許文献1における原稿トレイ上の原稿検出センサは、3枚目の原稿を検出する為のものであり、上記制御は、1枚目、2枚目原稿が正常に給紙通路に送り出されたことを前提として、3枚目原稿にカールや折れ曲がりがある場合に対してなされるものである。従って、上記のように、折りぐせが付いている為に、原稿を原稿トレイに置いた段階で原稿サイズの誤判断が生じるという懸念を払拭することを意図するものではない。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、原稿トレイに置かれた原稿に折りぐせが付いていても、原稿サイズ判断を誤ることなく繰出・分離供給することができる原稿供給装置を提供することを目的としている。
本発明の原稿供給装置は、原稿トレイと、該原稿トレイ上に載せられた原稿を繰出して分離供給する原稿供給部とを備えた原稿供給装置であって、上記原稿トレイから原稿供給部に至る部位には、複数の原稿サイズ検出センサが設けられ、このうちの原稿繰出し方向に沿った原稿後端側検出センサは、原稿繰出し方向に沿った所定範囲に亘る検出幅を備えていることを特徴とする。
本発明において、前記所定範囲に亘る検出幅の設定態様としては、以下の3種の態様が可能であるが、これらに限定されるものではない。
第1の態様は、前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出し方向に沿って所定の間隔で設置された2個のセンサからなり、当該検出幅が、この2個のセンサの設置間隔によって設定されるものとする場合である。
第2の態様は、前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出方向に沿った所定長さの作用幅を有するセンサフィラーを備えた1個のセンサからなり、当該検出幅が、このセンサフィラーの作用幅によって設定されるものとする場合である。
第3の態様は、前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出方向に沿って所定間隔に形成された2個の作用部を有するセンサフィラーを備えた1個のセンサからなり、当該検出幅が、このセンサフィラーの作用部の形成間隔によって設定されるものとする場合である。
第1の態様は、前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出し方向に沿って所定の間隔で設置された2個のセンサからなり、当該検出幅が、この2個のセンサの設置間隔によって設定されるものとする場合である。
第2の態様は、前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出方向に沿った所定長さの作用幅を有するセンサフィラーを備えた1個のセンサからなり、当該検出幅が、このセンサフィラーの作用幅によって設定されるものとする場合である。
第3の態様は、前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出方向に沿って所定間隔に形成された2個の作用部を有するセンサフィラーを備えた1個のセンサからなり、当該検出幅が、このセンサフィラーの作用部の形成間隔によって設定されるものとする場合である。
本発明の原稿供給装置によれば、原稿供給トレイ上に載せられた原稿は、原稿供給部によって、1枚ずつ分離されて供給される。原稿トレイから原稿供給部に至る部位には、複数の原稿サイズ検出センサが設けられているから、これらの検出センサの検出情報の組合せにより、原稿トレイ上に載せられた原稿のサイズが的確に判定され、下流側の画像読取制御や、読取画像情報に基づくコピー処理制御或いはファクシミリ送信制御、更には画像蓄積制御等が支障なく実行される。そして、原稿サイズ検出センサのうち、原稿繰出し方向に沿った原稿後端検出センサが、原稿繰出し方向に沿った所定範囲に亘る検出幅を備えているから、後端側に折りぐせのついた原稿であっても、所定範囲に亘る検出幅を備えた原稿後端検出センサのいずれかの部位でその後端側が検出され、これによって原稿サイズの誤判断が生じるという懸念が払拭される。この所定範囲に亘る検出幅は、通常の単体のセンサのように、点接触に近い状態或いはスポット的な作用域で動作するものとは異なり、原稿繰出し方向に沿った作用幅を持ったものを意味する。
上記所定範囲に亘る検出幅の設定態様として、前記のような3種の態様のいずれかを採用すれば、これらの態様はいずれも簡易な構成であるので、コストアップとならず、容易に実現することができる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る原稿供給装置が適用された画像読取装置の概略的断面図、図2は同原稿供給装置に設置される原稿検出センサの配置と原稿サイズとの関係を示す説明図、図3は同各センサのオン・オフ情報の組合せと原稿サイズとの関係を示すマトリックス図、図4(a)は図1におけるX部の拡大概念図であり、(b)(c)はその変形態様を示す図である。
図1の原稿供給装置Aは、画像読取専用機に適用された例を示しているが、画像読取装置と記録部等とを組合せて、複写機、ファクシミリ装置或いはプリンタ機能を備えた所謂複合機等の画像形成装置に適用される原稿供給装置であっても良い。図1における原稿供給装置Aを備えた画像読取専用機は、光学式画像走査読取装置1を収納する読取装置筐体1Aと、該読取装置筐体1Aの上に開閉可能に装着された原稿押圧板2と、該原稿押圧板2の上に設置されたADF用原稿トレイ3と、原稿押圧板2の側部の読取装置筐体1A上に形成されたADF機構部4とより構成される。ADF機構部4は、ADFカバー4A内に、ピックアップローラ4Ba、セパレートローラ4Bb及び該セパレートローラ4Bbに弾接して逆回転するリタードローラ4Bcよりなる原稿供給部4Bと、この原稿供給部4Bに連なり搬送ローラ4Ca、排出ローラ4Cbによって形成される湾曲した原稿搬送路4Cとにより構成されている。原稿供給部4Bから分離供給された原稿は、原稿搬送路4Cに沿って搬送され、途中に配された後記するADF原稿画像読取部SAで画像が読取られた後、矢印aに示すように、原稿押圧板2の上面に形成された排出トレイ2a上に排出される。本発明に係る原稿供給装置Aは、原稿トレイ3と、上記原稿供給部4Bとを主たる構成要素とする。
画像走査読取装置1は、蛍光灯或いは冷陰極管からなる光源1aと、複数のミラー1b…と、集光レンズ1cと、CCD(電荷結合素子)等の撮像素子1dとよりなり、これらがユニット化され、キャリッジ1e上に搭載されている。この画像走査読取装置1は、ADF原稿画像読取部SAとFBS(フラットベットスキャナ)原稿画像読取部SFとの間で位置移動可能とされ、図の実線はADF原稿画像読取部SAに静止している状態を示し、2点鎖線はFBS原稿画像読取部SFの待機位置に移動した状態を示している。読取装置筐体1AにおけるADF原稿画像読取部SAに対応する部位には、コンタクトガラス5が原稿搬送路4Cに臨み原稿搬送路4Cの幅方向全幅に亘るよう取付けられている。また、読取装置筐体1AにおけるFBS原稿画像読取部SFに対応する部位には、プラテンガラス6が設置されている。キャリッジ1eは、不図示のキャリッジ駆動機構によって、ADF原稿画像読取部SAとFBS原稿画像読取部SFとの間で位置移動可能とされると共に、プラテンガラス6の下面に沿って往復走行移動可能(矢印b参照)に構成されている。
上記構成の画像走査読取装置1によって、ADF原稿画像読取部SAで原稿画像の読取走査を行う場合、不図示の操作パネルを操作すると、画像走査読取装置1は図のように実線位置に移動して静止し、同時に原稿供給部4Bが作動し、原稿トレイ3の上に画像面を上向き(フェースアップ)にして置かれた原稿Dが最上層原稿より繰出され且つ1枚ずつ分離されて原稿搬送路4Cに向け供給される。原稿搬送路4Cを搬送される原稿は、コンタクトガラス5の上面を接するように通過するが、この通過に同期して光源1aが点灯し、光源1aからの照射光が、通過中の原稿に照射される。原稿による反射光は、ミラー1b…によって反射を繰り返し、集光レンズ1cで集光され、CCD1dに入光する(その光路を1点鎖線で示す)。CCd1dでは、原稿表面の画情報が電気信号に変換され出力される。
また、FBS原稿画像読取部SFで原稿画像を読取る場合、原稿押圧板2を開け、プラテンガラス6上に原稿を画像面を下向きにして載せ、不図示の操作パネルを操作すると画像走査読取装置1は図のように2点鎖線位置(待機位置)に移動して一旦静止する。その後、画像走査読取装置1がプラテンガラス6の下面に沿って右方向への走行移動を開始し、同時に光源1aが点灯し、この走行と共に原稿画像の読取走査がなされる。原稿全面の走査が終了すると、光源1aが消灯し、キャリッジ1eが逆走して待機位置に戻り次原稿の読取の為に待機する。尚、光源1aが冷陰極管の場合、立上り時間が長い為、一旦点灯オンとされると、所定時間内では点灯状態を維持するよう制御される場合もある。
上記のように、ADF原稿画像読取部SAで原稿画像の読取走査を行う場合、原稿トレイ3上に置かれた原稿のサイズ情報は、画像走査読取装置1の読取制御、或いは複写機の場合は画像記録部の記録制御(記録紙の給紙・搬送制御等も含む)、更にはファクシミリ装置の場合は送信制御、等の各制御態様に密接に関連する。その為、原稿トレイ3から原稿供給部4Bに至る部位には、複数の原稿サイズ検出センサ10〜14が設けられ、これらのセンサ10〜14の検出情報に基づき、原稿トレイ3に載せ置かれた原稿のサイズ判定がなされる。図2は、これら原稿サイズ検出センサ10〜14の配置態様の一例を示し、図3はこれら原稿サイズ検出センサ10〜14の検出情報の組合せと原稿サイズとの関係をマトリックス的に示している。
上記原稿サイズ検出センサ10〜14のうち、センサ10は原稿有無検出を兼ねる原稿サイズ検出センサであり、また、センサ11〜13は原稿幅検出センサである。これらのセンサ10〜13は、ピックアップローラ4Baとセパレートローラ4Bbとの間であって、幅方向に適宜間隔(図2参照)をもって且つ原稿トレイ3に載せ置かれた原稿Dの前端部分が作用する位置に設けられている(図1参照)。更に、センサ14は、原稿後端側検出センサであり、原稿トレイ3の適宜位置(図2参照)にそのセンサフィラーが上面に突出する状態で設置されている。
図2は、原稿トレイ3の上に原稿の幅方向の一方側(本実施形態では紙面方向の右側)を基準にして置くようにした例を示すものであり、原稿の繰出し方向を示す白抜矢示c方向に向かって右側のサイドガイド3a(図1参照)に原稿の右側縁部を揃えてセットがなされることを示している。図2及び図3においてB6・・・A3は定型紙サイズを示しており、また、これらサイズ表示に付された括弧内のY及びTは、それぞれ横向及び縦向を意味している。即ち、横向は用紙の短辺が繰出方向cに沿い、また縦向は用紙の長辺が繰出方向cに沿っていることを意味する。図例は、原稿供給が可能な最小原稿がB6(Y)であり、最大原稿がA3(T)であることを示している。
図2に示すような各センサ10〜14の配置態様の原稿供給部に、各種原稿をセットすると、原稿サイズに応じて各センサ10〜14がオンし、この各センサ10〜14のオン情報の組合せにより、置かれた原稿のサイズが一義的に確定する。即ち、センサ10のみがオンした場合原稿サイズはB6(Y)、センサ10及びセンサ11がオンした場合はA5(Y)、センサ10〜12のみがオンした場合B5(Y)、センサ10〜13のみがオンした場合A4(Y)、センサ10,14のみがオンした場合はB5(T)、センサ10,11,14のみがオンした場合はA4(T)、センサ10,11,12,14のみがオンした場合はB4(T)、全てのセンサ10〜14がオンした場合はA3(T)として夫々判定される。これらを纏めて図3に示す。ここで、図3における○は、センサがオンであることを示している。図2からも理解される通り、原稿後端側検出センサ14は、繰出し方向長さがA4(Y)の短辺長さを超える原稿の後端側部分を検出し得る位置に設置されている。
原稿後端側検出センサ14は、上記のように繰出し方向長さがA4(Y)の短辺長さを超える原稿の後端側部分を検出し得る位置に設置されており、この原稿後端側検出センサ14の検出情報と検出センサ10〜13の各検出情報との組合せにより、原稿サイズの判定がなされる。従って、この原稿後端側検出センサ14は、B5(T)、A4(T)、B4(T)及びA3(T)サイズの原稿がセットされた時には忠実にオンとならなければ、原稿サイズの誤判断がなされることになる。特に、ファイルされたB4サイズやA3サイズの原稿Dは折りぐせが付いている為、図5に示すように、折りぐせ部分Daが原稿トレイ3の表面より浮き上がり、正しくその検出がなされずに原稿サイズの誤判断に至ることがある。そこで、本発明では、原稿後端側検出センサ14が原稿繰出し方向に沿った所定範囲に亘る検出幅dを備えるように構成されている。この所定範囲に亘る検出幅dとは、折りぐせが付いているA3原稿やB4原稿を原稿トレイ3上に広げてセットした際に、山形に浮き上がった折りぐせ部分Daのいずれかの部位がそのセンサフィラーに作用し得る幅であり、図2に示すようにA4(Y)原稿の検出領域に立ち入らないように設定される。
以下、原稿後端側検出センサ14の3種の形成態様について説明する。図1及び図4(a)に示す原稿後端側検出センサ14は、原稿繰出し方向に沿って所定の間隔で設置された2個のセンサ14A,14Bからなり、前記所定範囲に亘る検出幅dは、この2個のセンサの設置間隔によって設定されるものである。各センサ14A,14Bは、支軸14Aa,14Baに揺動自在に支持されたセンサフィラー14Ab,14Bbを備え、このセンサフィラー14Ab,14Bbは、常時は不図示の弾性部材によって図のように原稿トレイ3の表面より突出するよう起立状態(実線位置)に付勢維持されている。センサフィラー14Ab,14Bbは、原稿トレイ3に載せ置かれる原稿D,D´による外力が作用すると、上記弾性部材の付勢弾力に抗して支軸14Aa,14Baを支点として反時計方向に倒れ、この時センサ14A,14Bのスイッチ部(不図示)をオンとするよう構成されている。図4(a)では、2点鎖線で示すように原稿Dによって繰出し方向下流側のセンサフィラー14Abが倒れ、また、原稿D´によって繰出し方向上流側のセンサフィラー14Bbが倒れ、これによりセンサ14Aがオンとなる状態が示されている。このように2個のセンサを原稿後端側検出センサ14とした場合は、センサ14A,14Bのいずれか若しくは両方のオン信号が後端側検出信号として送出される。尚、原稿D,D´は、折りぐせ部分Da,Da´の位置が異なっていることを意味する。
図4(b)に示す原稿後端側検出センサ14は、原稿繰出方向に沿った所定長さの作用幅を有するセンサフィラー14Cbを備えた1個のセンサ14Cからなり、前記所定範囲に亘る検出幅dは、このセンサフィラー14Cbの作用幅によって設定されるものである。このセンサ14Cにおけるセンサフィラー14Cbも支軸14Caによって揺動自在に支持され、常時は不図示の弾性部材によって原稿トレイ3の表面より突出するよう図の実線位置に付勢維持されている。上記同様原稿D,D´による外力がセンサフィラー14Cbのいずれかの部位に作用すると、弾性部材の付勢弾力に抗して支軸14Caを支点として反時計方向に倒れ(2点鎖線参照)、この時センサ14Cがオンとなり、このオン信号が後端側検出信号として送出される。
図4(c)に示す原稿後端側検出センサ14は、原稿繰出方向に沿って所定間隔に形成された2個の作用部14Dba,14Dbbを有するセンサフィラー14Dbを備えた1個のセンサ14Dからなり、前記所定範囲に亘る検出幅dは、このセンサフィラー14Dbの作用部14Dba,14Dbbの形成間隔によって設定されるものである。このセンサ14Dにおけるセンサフィラー14Dbも支軸14Daによって揺動自在に支持され、常時は不図示の弾性部材によって両作用部14Dba,14Dbbが原稿トレイ3の表面より突出するよう図の実線位置に付勢維持されている。上記同様原稿D,D´による外力がセンサフィラー14Dbのいずれかの作用部14Dba,14Dbbに作用すると、弾性部材の付勢弾力に抗して支軸14Daを支点として反時計方向に倒れ、この時センサ14Dがオンとなり、このオン信号が後端側検出信号として送出される。図4(c)では、2点鎖線で示すように、原稿Dによって繰出し方向下流側の作用部14Dbaに原稿が作用した結果センサフィラー14Dbが倒れ、また、原稿D´により繰出し方向上流側の作用部14Dbbに原稿が作用した結果センサフィラー14Dbが倒れ、これによりセンサ14Dがオンとなる状態が示されている。
上記のような原稿後端側検出センサ14の各形成態様によれば、ファイルされていた為に、その後端側部分に折りぐせ部Da或いはDa´を有するA3或いはB4原稿であっても、その後端側検出が的確になされ、他の検出センサ10〜13による検出情報との組合せにより、原稿トレイ3に載せられた原稿D,D´のサイズが正確に判定される。ところで、この種の原稿供給装置Aにおいては、ピックアップローラ4Baの上下動作に伴う反動作用によって、原稿トレイ3上の原稿Dが反繰出し方向に蹴られて押し返され、ピックアップローラ4Baの作用域から外れ、原稿の繰出し供給ミスを生じることが間々ある。そこで、上記原稿後端側検出センサ14の各センサフィラーの前端部を図2に示すA4(Y)原稿の検出領域の後端部近傍にまで臨ませることにより、最も汎用性の高いA4(Y)原稿の繰出し供給の際に、センサフィラーの前端部によって原稿Dの押し返しを阻止し、このような原稿の繰出し供給ミスを防止することができる。
図4に示すようなフィラー式センサの場合、上記所定範囲に亘る検出幅dは、少なくとも原稿トレイ3からのフィラーの突出高さより大であることが望ましい。
図4に示すようなフィラー式センサの場合、上記所定範囲に亘る検出幅dは、少なくとも原稿トレイ3からのフィラーの突出高さより大であることが望ましい。
尚、原稿検出センサ10〜14の配置態様は、図2に示すものに限定されず、また、供給可能な最小原稿及び最大原稿も上記に限定されるものではない。更に、各原稿検出センサ10〜14としては、図例のようなフィラー式センサに限らず、光学式センサ等の公知のセンサも採用することができる。
3 原稿トレイ
4B 原稿の繰出・分離供給部
10 原稿有無センサ(原稿サイズ検出センサ)
11〜13 原稿幅検出センサ(原稿サイズ検出センサ)
14 原稿後端側検出センサ(原稿サイズ検出センサ)
14A,14B,14C,14D 原稿後端側検出センサ
14Ab,14Bb,14Cb,14Db センサフィラー
14Dba,14Dbb 作用部
A 原稿供給装置
D 原稿
d 検出幅
4B 原稿の繰出・分離供給部
10 原稿有無センサ(原稿サイズ検出センサ)
11〜13 原稿幅検出センサ(原稿サイズ検出センサ)
14 原稿後端側検出センサ(原稿サイズ検出センサ)
14A,14B,14C,14D 原稿後端側検出センサ
14Ab,14Bb,14Cb,14Db センサフィラー
14Dba,14Dbb 作用部
A 原稿供給装置
D 原稿
d 検出幅
Claims (4)
- 原稿トレイと、該原稿トレイ上に載せられた原稿を繰出して分離供給する原稿供給部とを備えた原稿供給装置であって、
上記原稿トレイから原稿供給部に至る部位には、複数の原稿サイズ検出センサが設けられ、このうちの原稿繰出し方向に沿った原稿後端側検出センサは、原稿繰出し方向に沿った所定範囲に亘る検出幅を備えていることを特徴とする原稿供給装置。 - 請求項1に記載の原稿供給装置において、
前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出し方向に沿って所定の間隔で設置された2個のセンサからなり、前記所定範囲に亘る検出幅は、この2個のセンサの設置間隔によって設定されるものであることを特徴とする原稿供給装置。 - 請求項1に記載の原稿供給装置において、
前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出方向に沿った所定長さの作用幅を有するセンサフィラーを備えた1個のセンサからなり、前記所定範囲に亘る検出幅は、このセンサフィラーの作用幅によって設定されるものであることを特徴とする原稿供給装置。 - 請求項1に記載の原稿供給装置において、
前記原稿後端側検出センサが、原稿繰出方向に沿って所定間隔に形成された2個の作用部を有するセンサフィラーを備えた1個のセンサからなり、前記所定範囲に亘る検出幅は、このセンサフィラーの作用部の形成間隔によって設定されるものであることを特徴とする原稿供給装置。
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