JP2008264833A - 円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置 - Google Patents

円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008264833A
JP2008264833A JP2007111649A JP2007111649A JP2008264833A JP 2008264833 A JP2008264833 A JP 2008264833A JP 2007111649 A JP2007111649 A JP 2007111649A JP 2007111649 A JP2007111649 A JP 2007111649A JP 2008264833 A JP2008264833 A JP 2008264833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circular hole
film
rotary tool
diameter
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007111649A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Shima
政幸 志摩
Tatsuhiro Jibiki
達弘 地引
Takashi Sugawara
隆志 菅原
Mikio Nowatari
幹雄 野渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FURUCHUU KK
Tokyo University of Marine Science and Technology NUC
Original Assignee
FURUCHUU KK
Tokyo University of Marine Science and Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FURUCHUU KK, Tokyo University of Marine Science and Technology NUC filed Critical FURUCHUU KK
Priority to JP2007111649A priority Critical patent/JP2008264833A/ja
Publication of JP2008264833A publication Critical patent/JP2008264833A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

【課題】膜材料を予め成形する必要が無く、膜材料に従来のものより高圧と高摩擦力を付与することができ、円孔内面の前面に亘って確実に成膜できる円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置を提供すること。
【解決手段】円孔2の下端開口部を基盤3で閉塞した後、円孔2内に粉末状の膜材料12を供給し、円孔2へ回転工具4を回転させながら押し込み、円孔2の内面と回転工具4との間に存する膜材料12に高圧及び高せん断力を付与して、摩擦熱で軟化または溶融した膜材料12を円孔2の内面に付着させて皮膜を形成する。基盤3の上面に円孔2と対応する凹部5を形成する。回転工具4の下部は、滑らかに角取りした複数の径大部9を有する断面形状であり、その上方部分の断面は径大部9と同径の円形としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ内面のような円孔内面を耐磨耗膜等で被覆するための円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置に関する。
シリンダ内面のような円孔内面は、強度付与、耐食性向上、表面空孔の封孔処理等のために、機能性膜によって被覆することが多い。皮膜を形成する方法としては、予め円筒状に成形した膜を円孔の内面に圧入する方法や、メッキ或いは拡散浸透によるものがある。
しかし、円筒膜を形成するには手間と費用がかかるばかりか、薄い膜を形成するのが難しく、膜と円孔内面との間が剥離しやすい。一方、メッキや拡散浸透による成膜は、円孔内面の状態によって密着性が悪くなる。
そこで、成膜しようとする円形内面に、筒状の機能材料を嵌合しておき、円盤状の加圧部を有する回転加圧工具を回転させつつ加圧下に押付けて、機能材料を摩擦熱で加熱軟化させ、加圧部を回転させつつ軸方向に進行させて機能材料を軸方向及び半径方向に流動させ、円形内面に接合層を形成する円形内面の接合層形成方法が提案されている(特許文献1参照)。
この方法によれば、比較的均一な厚さの接合層を形成することができるが、予め機能材料を円形孔の寸法に合わせて成形しておかなければならないので、手間とコストがかかる。
また、構造体の円柱孔内に粉末状のコーティング材料及び断面多角形の加圧ロッドを挿入し、加圧ロッドをコーティング材料に加圧下に接触、且つ、構造体に対して相対回転させて、コーティング材料を摩擦熱で軟化流動させ、円柱内面にコーティング層を形成する方法も公知である(特許文献2参照)。
この方法によれば、膜材料を成形する手間が不要であるが、粉末状のコーティング材料が円柱内面と加圧ロッドとの隙間幅が広い部分を通って上方へ逃げてしまい、高圧・高せん断力が加わり難い。
特開2006−102803号公報 特開2000−312981号公報
本発明が解決しようとする課題は、膜材料を予め成形する必要が無く、膜材料に従来のものより高圧と高摩擦力を付与することができ、円孔内面の前面に亘って確実に成膜できる円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置を提供することにある。
本発明の円孔内面の成膜方法は、円孔の下端開口部を基盤で閉塞した後、該円孔の上端から粉末状の膜材料を供給し、さらに、該円孔の直径よりも小さい外径を有する回転工具を回転させながら押し込み、前記円孔内面と回転工具との間に存する前記膜材料に高圧及び高せん断力を付与して、摩擦熱で軟化または溶融した前記膜材料を前記円孔内面に付着させて皮膜を形成するものであって、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具は、下部の断面が滑らかに角取りした複数の径大部を有すると共に、その上方部分の断面は前記径大部と同径の円形としてある。
この成膜方法に用いる成膜装置は、前記円孔の下端開口部を閉塞する基盤と、前記円孔の直径よりも小さい外径を有し、該円孔の上端から挿入される回転工具とから成り、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具は、下部の断面が滑らかに角取りした複数の径大部を有すると共に、その上方部分の断面は前記径大部と同径の円形としてある。
この場合、前記回転工具の下部の断面は、滑らかに角取りした四角形としても良い。
或いは、前記回転工具の下部の断面を、滑らかに角取りした三角形や、十文字形とすることもある。
本発明の他の成膜方法は、円孔の下端開口部を基盤で閉塞した後、前記円孔の上端から、該円孔の直径よりも小さい外径を有する回転工具を挿入し、該回転工具を回転させながら前記円孔内に粉末状の膜材料を供給し、前記円孔内面と回転工具との間に存する前記膜材料に高圧及び高せん断力を付与して、摩擦熱で軟化または溶融した前記膜材料を前記円孔内面に付着させて皮膜を形成するものであって、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具の外周に前記膜材料を円孔下端に向けて送るネジ溝を形成してある。
この成膜方法に用いる成膜装置は、前記円孔の下端開口部を閉塞する基盤と、前記円孔の直径よりも小さい外径を有し、該円孔の上端から挿入される回転工具とから成り、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具の外周にネジ溝を形成してある。
本発明の成膜方法によれば、膜材料を粉末のままで使用するので、成形する必要がなく、手間とコストを削減できる。
また、回転工具と円孔内面との隙間において、隙間幅が広い部分にある膜材料が、回転工具の回転に伴って隙間幅の狭い部分へ無理やりかみ込まれ、しかも、膜材料が上方へ逃げるのを抑制してあるため、高圧・高せん断力が発生する。
さらに、基盤の上面に円孔と対応した凹部を形成してあるので、円孔の下縁まで成膜することができる。
請求項1〜5に係る発明によれば、回転工具の下部においては、回転工具の回転に伴って、間隙幅の広い部分にある膜材料が狭い部分へかみ込まれ、回転工具の上部の円形部分によって膜材料が上方へ逃げるのを規制するので、高圧・高せん断力が発生する。
また、径大部は滑らかに角取りしてあるので、エッジ効果によって皮膜の形成を阻害する心配がなく、形成された皮膜が削りとられることもない。
請求項6及び7に係る発明によれば、回転工具にネジ溝を形成することによって広くなっている間隙にある膜材料が、回転工具の回転に伴って間隙幅の狭い部分にかみ込まれ、しかも、ネジ溝による送りで膜材料が上方へ逃げるのを規制してあるため、高圧・高せん断力が発生する。
円孔内面に成膜するには、円孔の下端開口部を基盤で閉塞し、円孔の上端から、円孔の直径よりも小さい外径を有する回転工具を挿入し、この回転工具を回転させることにより、円孔内面と回転工具との間に存する粉末状の膜材料に高圧及び高せん断力を付与して、摩擦熱で軟化または溶融した膜材料を円孔内面に付着させて皮膜を形成する。
回転工具と円孔内面との隙間において、隙間幅が広い部分にある膜材料を、回転工具の回転に伴って隙間幅の狭い部分へかみ込み、さらに、膜材料が上方へ逃げるのを規制して、高圧・高せん断力を発生させる。
基盤の上面には、回転工具の下端の逃げとなる凹部を円孔に対応して形成してあるので、円孔の下縁まで成膜できる。
図1及び図2は、本発明の実施例1を示す。
本発明は、図1に示すように、被処理物1に形成された円孔2の内面に成膜する方法及び装置に関し、成膜装置は、円孔2の下端開口部を閉塞して被処理物1を支持する基盤3と、円孔2の上端から内部へ挿入される回転工具4とから成る。
基盤3の上面には、円孔2と対応する凹部5が形成されている。凹部5は、上部が円孔2と同径以上の直径を有する円柱状で、その下方に逆円錐部を連続した形状としてある。
回転工具4は、焼入れを施した工具鋼を素材とし、円孔2の直径よりやや小さい外径を有する。また、回転工具4は、凹部5の逆円錐部よりやや小さい相似形の先鋭部6と、その上方の角形部7と、さらにその上方の円柱部8とを連続して一体に形成して成る。
なお、本実施例では、先鋭部6の先端角度を118°としたが、これより鋭くしても良い。
図2に示すように、角形部7は、四角形の四隅を滑らかに角取りして、角取りした四隅部に形成される4個の径大部9と、四角形の辺によって形成される4個の径小部10とが周方向に交互に連続した断面を有する。径大部9の外周面は円孔2の内面と同心状の円弧面であり、径小部10の外周面は、円孔2の接線と平行な平面となっている。なお、多角形部7の長さは、円孔2の軸方向の寸法よりも短くしてある。
円柱部8は、径大部9と同径の円形断面を有する。
この成膜装置で成膜するには、粉塵の影響を排除し、湿度等をコントロールできる環境に成膜装置を設置するのが望ましい。
そして、図1に示すように、被処理物1を基盤3の上に載せて円孔2と凹部5とを一致させ、円孔2の下端開口部を閉塞する。円孔2の上方には、電動モータの出力軸に連絡された駆動軸が設置され、駆動軸の下端に設けられたチャック部11で回転工具4の上端を把持し、回転工具4を円孔2と中心軸を共有して上方に配置しておく。
その後、円孔2の上端開口部から粉末状の膜材料12を供給し、凹部5と円孔2に充填して軽く押付ける。
次いで、回転工具4を回転させながら円孔2の上端から下方へ押し込む。すると、回転工具4の進入によって先鋭部6が膜材料12に食い込み、摩擦熱で軟化しながら多角形部7と円孔2内面との間隙13に流入する。
角形部7の外方に形成される間隙13は、図2に示すように、径小部10の外方に形成された幅広部13aと、径大部9の外方に形成された幅狭部13bとが周方向に交互に連続しているので、回転工具4の回転に伴って、幅広部13aにある膜材料12が無理やり幅狭部13bへかみ込まれる。しかも、角形部7の上方には径大部9と同形の円柱部8が形成されているので、膜材料12が幅広部13aを通って上方へ逃げるのが規制される。
この結果、円孔2の内面と回転工具4とで挟まれた膜材料12に高圧・高せん断力が付与され、摩擦熱で軟化または溶融した膜材料12が円孔2の内面に下方から順次付着し、皮膜が形成される。なお、皮膜の厚さは、円孔2の半径と円柱部8の半径(径大部9の半径)との差にほぼ等しくなる。
また、基盤3の上面に回転工具4の下端部を逃がすための凹部5を形成してあるので、円孔2の下縁まで確実に皮膜を形成することができる。
図3及び図4は、本発明の実施例2を示す。
図3に示すように、本実施例において、基盤3の上面には円柱状の凹部5が形成される。凹部5の直径は円孔2の直径以上としてある。
回転工具4は、円孔2の内径よりやや小さい外径を有する円柱体の外周にネジ溝14を形成して成る。従って、図4に示すように、円孔2の内面と回転工具4との間の間隙13は、ネジ溝14が形成された部分では幅広部13aとなり、ネジ溝14間に形成された螺旋羽根の外方では幅狭部13bとなっている。
この成膜装置で成膜するには、図3に示すように、基盤3で支持した被処理物1の上面に、円孔2の上端を取り巻くガイド孔15を有する蓋板16を被せてから、回転工具4をガイド孔15を通して円孔2の上端から挿入する。ガイド孔15は、下端が円孔2と同径で、上端がこれより大径の漏斗状に形成されている。
次いで、ガイド孔15から円孔2の内部へ粉末状の膜材料12を供給し、回転工具4をネジ溝14で膜材料12を下方へ送る方向へ回転させる。
すると、間隙13の幅広部13aにある膜材料12が、回転工具4の回転に伴って、幅狭部13bへかみ込まれ、しかも、ネジ溝14による送り効果で膜材料12が上方へ逃げるのを規制しているので、回転工具4と円孔2の内面で挟まれた膜材料12に高圧・高せん断力が付与される。
この結果、摩擦熱で軟化または溶融した膜材料12が円孔2の内面に付着し、皮膜が形成される。
実施例2において、成膜方法及び成膜装置の他の構成は、実施例1と変わるところはない。
被処理物1と成膜装置を透明なチャンバー内に設置し、実施例1と実施例2により成膜を行って、皮膜及び被処理物1の状態、温度等について調べた。
被処理物1として、JIS2017アルミニウム合金を用い、被処理物1の厚み(円孔2の軸方向の寸法)を10mmとした。回転工具4の直径(最も太い部分の直径)は10mmであり、皮膜の厚さを0.15mmと0.05mmに設定した。即ち、半径が回転工具4の半径である5mmよりも0.15mm大きい円孔2と、0.05mm大きい円孔2に対して成膜を行った。
また、膜材料12としては、過共晶Al−Si系合金の急冷凝固粉末(昭和電工株式会社、種別:SHORIC、記号:ASCM20−5Fe)を用いた。膜材料12の成分と粒径を表1に示す。
チャンバー内の湿度を60%RHに調整し、回転工具4を600rpmで回転させ、10〜12分間の成膜を行った。
なお、実施例1では、膜材料12を約0.03N充填し、回転工具4の降下速度は2mm/minとして、凹部5の底から1mmの高さに達したとき降下を停止し、降下速度と同じ上昇速度、回転数を保ちながら上昇させた。
また、実施例2では、回転工具4を回転させながら、約0.03Nの膜材料12を供給した。
さらに、被処理物1の内部において、円孔2の内面から2mmの位置に熱電対を設置し、成膜時の温度変化を測定した。その測定結果を図5に示す。
図5から明らかなように、実施例1の方が実施例2よりもはるかに温度上昇が高い。これは、実施例1では、凹部5の底に粉末の膜材料12が固化して付着していることから、回転工具4の先端と膜材料2との激しい摩擦による温度上昇であると考えられる。
また、実施例1では、膜厚C(円孔2の半径と回転工具の最大半径との差)による影響をほとんど受けず、C=0.05mmでもC=0.15mmでもほとんど変わらない。一方、実施例2では、膜厚Cが薄いほど温度が上昇し、C=0.05mmでは210℃にもなる。
さらに、相対湿度は温度上昇に影響を与え、湿度20%RH、C=0.15mmにして成膜したところ、湿度60%RHの時に比べて実施例1では33℃、実施例2では19℃高くなった。
また、C=0.15mmで成膜後、円孔2の中心軸に沿って被処理物1を切断して皮膜の断面を観察した。図6に実施例1による皮膜を示し、図7に実施例2による皮膜を示す。
実施例1によれば、拡散接合状態となっており、皮膜と被処理物1の明確な界面は見られない。一方、実施例2によれば、皮膜と被処理物1にははっきりとした界面は見られるものの、界面における剥離や欠陥は存在していない。
この結果、実施例1は、被処理物1と皮膜との強い密着性を必要とし、被処理物1が比較的高温に耐えうる素材である時に適しており、実施例2は、それほど被処理物1と皮膜との密着性を必要としないが、厚みが一様な皮膜を必要とする場合に適していることがわかった。
なお、過共晶Al−Si系合金粉末にAlN粉末を5重量%程度添加した膜材料を用いることにより、摩擦係数が小さく、耐磨耗性及び耐熱性の高い皮膜を形成することができる。この膜材料で成膜すると、成膜時の温度上昇が低く抑えられる。
また、円孔2の内面に凹凸を形成し、皮膜の剥離を防ぐことが可能である。
さらに、上記したように、実施例1では凹部5の底に膜材料12が固化して塊状に付着したが、回転工具4の先端部外面に切れ歯を形成すると、この切れ歯で固化した或いは固化しようとする膜材料12を削り取り、間隙13に流し込むことができる。
また、実施例1では、回転工具4の四角形断面の角取りを行って径大部9を形成してあるが、三角形の三つの角を滑らかに角取りして径大部としても良い。或いは、滑らかに連続する外周の十文字形断面としても良い。
本発明の実施例1に係る成膜装置の縦断面図。 図1のA−A断面図。 本発明の実施例2に係る成膜装置の縦断面図。 図3のB−B断面図。 成膜時の温度変化の測定結果を示す図。 実施例1に係る被処理物及び皮膜の断面図。 実施例2に係る被処理物及び皮膜の断面図。
符号の説明
1 被処理物
2 円孔
3 基盤
4 回転工具
5 凹部
6 先鋭部
7 角形部
8 円柱部
9 径大部
10 径小部
11 チャック部
12 膜材料
13 間隙
13a 幅広部
13b 幅狭部
14 ネジ溝
15 ガイド孔
16 蓋板

Claims (7)

  1. 円孔の下端開口部を基盤で閉塞した後、該円孔の上端から粉末状の膜材料を充填し、さらに該円孔の直径よりも小さい外径を有する回転工具を回転させながら押し込み、前記円孔内面と回転工具との間に存する前記膜材料に高圧及び高せん断力を付与して、摩擦熱で軟化または溶融した前記膜材料を前記円孔内面に付着させて皮膜を形成する成膜方法であって、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具は、下部の断面が滑らかに角取りした複数の径大部を有すると共に、その上方部分の断面は前記径大部と同径の円形としてあることを特徴とする円孔内面の成膜方法。
  2. 請求項1に記載された円孔内面の成膜方法に用いる成膜装置であって、前記円孔の下端開口部を閉塞する基盤と、前記円孔の直径よりも小さい外径を有し、該円孔の上端から挿入される回転工具とから成り、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具は、下部の断面が滑らかに角取りした複数の径大部を有すると共に、その上方部分の断面は前記径大部と同径の円形としてある成膜装置。
  3. 前記回転工具の下部の断面が、滑らかに角取りした四角形である請求項2に記載の成膜装置。
  4. 前記回転工具の下部の断面が、滑らかに角取りした三角形である請求項2に記載の成膜装置。
  5. 前記回転工具の下部の断面が、滑らかに連続した外周の十文字形である請求項2に記載の成膜装置。
  6. 円孔の下端開口部を基盤で閉塞した後、前記円孔の上端から、該円孔の直径よりも小さい外径を有する回転工具を挿入し、該回転工具を回転させながら前記円孔内に粉末状の膜材料を供給し、前記円孔内面と回転工具との間に存する前記膜材料に高圧及び高せん断力を付与して、摩擦熱で軟化または溶融した前記膜材料を前記円孔内面に付着させて皮膜を形成する成膜方法であって、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具の外周に前記膜材料を円孔下端に向けて送るネジ溝を形成してあることを特徴とする円孔内面の成膜方法。
  7. 請求項6に記載された円孔内面の成膜方法に用いる成膜装置であって、前記円孔の下端開口部を閉塞する基盤と、前記円孔の直径よりも小さい外径を有し、該円孔の上端から挿入される回転工具とから成り、前記基盤の上面に前記円孔と対応する凹部を形成し、前記回転工具の外周にネジ溝を形成してある成膜装置。
JP2007111649A 2007-04-20 2007-04-20 円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置 Pending JP2008264833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007111649A JP2008264833A (ja) 2007-04-20 2007-04-20 円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007111649A JP2008264833A (ja) 2007-04-20 2007-04-20 円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008264833A true JP2008264833A (ja) 2008-11-06

Family

ID=40045078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007111649A Pending JP2008264833A (ja) 2007-04-20 2007-04-20 円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008264833A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000301359A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 穴部の肉盛り装置
WO2005105360A1 (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Tokyu Car Corporation 金属材の接合方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000301359A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 穴部の肉盛り装置
WO2005105360A1 (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Tokyu Car Corporation 金属材の接合方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3260230B1 (en) Joining method and method for manufacturing composite rolled material
US10549379B2 (en) Friction stir welding method and joined body
US8628281B2 (en) Exchangeable cutting head and cutting tool having the same
CN1436111A (zh) 利用一种超耐磨工具对金属基体复合材料、铁基合金、非铁合金以及超耐热合金进行的摩擦搅拌焊接
JP2007253268A (ja) レジンボンドワイヤソー
JP2017164788A (ja) 摩擦攪拌点接合方法及び摩擦攪拌点接合装置
TW201515750A (zh) 摩擦壓接方法
JP2008264833A (ja) 円孔内面の成膜方法及びこれに用いる成膜装置
JP5818411B2 (ja) 高耐食表面処理方法
TWI478783B (zh) Design method of resin covered wire saws
JP2007210070A (ja) 旋削加工用工具及びその工具を使用した金属部材の加工方法
JP2010007103A (ja) アルミニウム部材の製造方法
JP5721877B2 (ja) 薄刃ブレード
JP2014087864A (ja) 樹脂管スクレーパー
JP2010005778A (ja) 電鋳ブレード
CN108453368B (zh) 一种用于金属表面搅拌摩擦加工改性的搅拌头
CN112238293A (zh) 一种基于自蔓延反应的避免厚板搅拌摩擦焊接底部缺陷的方法
WO2020137117A1 (ja) 円筒型スパッタリングターゲットの製造方法
JP2011251350A (ja) 薄刃ブレード
Sangeetha et al. Morphological Analysis of the Carbide Drill Bit in Drilling Metal Matrix Composites and Hybrid Metal Matrix Composites
JP5496780B2 (ja) 薄刃ブレード
WO2017135021A1 (ja) 金属溶湯用撹拌体
Saravanakumar et al. Assessment of factors influencing burr height on the machining of particle reinforced hybrid composites
JP4626347B2 (ja) ブレード保持体
JP5388053B2 (ja) ダイシングブレード

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081106

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100517

A521 Written amendment

Effective date: 20100517

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101203

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02