JP2008262095A - 車載地図表示装置 - Google Patents

車載地図表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008262095A
JP2008262095A JP2007105835A JP2007105835A JP2008262095A JP 2008262095 A JP2008262095 A JP 2008262095A JP 2007105835 A JP2007105835 A JP 2007105835A JP 2007105835 A JP2007105835 A JP 2007105835A JP 2008262095 A JP2008262095 A JP 2008262095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
road
characteristic information
information
road characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007105835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5055006B2 (ja
Inventor
Mikio Bando
幹雄 板東
Masao Sakata
雅男 坂田
Masafumi Naito
雅文 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Xanavi Informatics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xanavi Informatics Corp filed Critical Xanavi Informatics Corp
Priority to JP2007105835A priority Critical patent/JP5055006B2/ja
Publication of JP2008262095A publication Critical patent/JP2008262095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5055006B2 publication Critical patent/JP5055006B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】自車両の進行道路に対する道路特性情報を一目で分かるように表示する車両用の地図表示装置を提供する。
【解決手段】自車両の周囲について地図を表示する。この地図上の様々な位置に設定された道路特性情報のうち、自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を、自車位置マーク20に隣接させて表示する。これにより、自車位置マーク20の付近に道路特性情報マーク22が表示される。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用の地図表示装置に関する。
従来、地図上に設定された様々な道路特性に関する情報を表示する車載用の地図表示装置が知られている。たとえば、特許文献1には、進入禁止や通行止め、一方通行などの交通規制情報を表示するナビゲーション装置が開示されている。
特開平9−147295号公報
特許文献1に開示されるナビゲーション装置は、地図の表示範囲内に存在する交通規制情報のうち、設定された期間や時間帯、あるいは自車位置からの距離など、所定の表示条件を満たすものを表示する。したがって、どの交通規制情報が自車両の進行道路に対する道路特性を表しているかを一目で判別することが困難な場合がある。
請求項1の発明による車載地図表示装置は、地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を入手する情報入手手段と、自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、自車位置検出手段により検出された自車両の位置を示す自車位置マークを地図上に表示する自車位置表示手段と、自車両の進行道路を予測する進行道路予測手段と、情報入手手段により入手された道路特性情報のうち、進行道路上に設定されている道路特性情報を、自車位置マークに隣接させてまたは重ねて表示する情報表示手段とを備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車載地図表示装置において、進行道路が複数の車線を有している場合、進行道路における自車両の進行車線を予測する進行車線予測手段をさらに備え、情報表示手段は、進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、進行車線に対して設定されている道路特性情報のみを表示し、進行車線以外の車線に対して設定されている道路特性情報を表示しないものである。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の車載地図表示装置において、情報表示手段は、自車位置に対する進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示位置を変化させるものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、情報表示手段は、自車位置に対する進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示形態を変化させるものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、目的地までの推奨経路を設定する経路設定手段と、経路設定手段により設定された推奨経路にしたがって、自車両を目的地まで誘導するための経路誘導を行う経路誘導手段とをさらに備え、情報表示手段は、経路誘導手段により経路誘導を行っているときには、進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、特定の道路特性情報を表示しないものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載の車載地図表示装置において、道路特性情報は、車線ごとの進行方向別通行区分の情報を含み、経路誘導手段は、前方の交差点における自車両の進行方向を指示するための交差点拡大図を表示することで経路誘導を行い、情報表示手段は、経路誘導手段により交差点拡大図が表示されているときには、進行道路上に設定されている進行方向別通行区分の情報を表示しないものである。
請求項7の発明は、請求項1〜6いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、地図上の所定の位置に表示された施設情報または地形情報と、情報表示手段により表示された道路特性情報とが、自車両の進行先において重なるか否かを判定する重なり判定手段をさらに備え、情報表示手段は、重なり判定手段により施設情報または地形情報と道路特性情報とが自車両の進行先において重なると判定された場合、その道路特性情報の表示位置または表示形態を変化させるものである。
請求項8の発明は、請求項1〜7いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、道路特性情報は、交通規制情報、注意喚起情報または道路状況情報のいずれか少なくとも一つを含むものである。
請求項9の発明による車載地図表示装置は、地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を入手する情報入手手段と、自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、自車位置検出手段により検出された自車両の位置を示す自車位置マークを地図上に表示する自車位置表示手段と、自車両の進行道路を予測する進行道路予測手段と、情報入手手段により入手された道路特性情報のうち、進行道路上に設定されている道路特性情報を、自車位置マークから予め設定された所定距離以内の位置に移動させて表示する情報表示手段とを備えるものである。
本発明によれば、自車両の進行道路に対する道路特性情報を一目で分かるように表示することができる。
本発明の一実施の形態によるナビゲーション装置について説明する。本実施形態のナビゲーション装置は、車両に搭載されて使用されるものである。このナビゲーション装置は、自車両の周囲の地図を表示する際に、その地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を地図データから読み出して表示する。このとき、自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を自車位置マークに隣接させて表示することにより、自車両の進行道路に対する道路特性情報を一目で分かるようにするものである。
本実施形態のナビゲーション装置の構成を、図1のブロック図に示す。ナビゲーション装置1は、制御部10、振動ジャイロ11、車速センサ12、ハードディスク(HDD)13、GPS受信部14、VICS(Vehicle Information and Communication System)情報受信部15、表示モニタ16、スピーカ17および入力装置18を備えている。
制御部10は、マイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、HDD13に記録されている制御プログラムや地図データに基づいて、各種の処理を実行する。この制御部10が行う処理により、自車両周囲の地図が表示され、その地図上に様々な道路特性に関する道路特性情報が表示される。このときの具体的な処理内容については、後で図9および10のフローチャートにより詳しく説明する。
振動ジャイロ11は、自車両の角速度を検出するためのセンサである。車速センサ12は、自車両の車速を検出するためのセンサである。これらのセンサを用いて自車両の運動状態を所定の時間間隔ごとに検出することにより、自車両の位置移動量が求められ、それによって自車両の現在位置が検出される。
HDD13は不揮発性の記録媒体であり、地図データを含む各種のデータが記録されている。HDD13に記録されているデータは、必要に応じて制御部10の制御により読み出され、制御部10が実行する様々な処理や制御に利用される。
なお、HDD13に記録された地図データには、経路計算データと、経路誘導データと、道路データと、背景データとが含まれている。経路計算データは、目的地までのルート探索に用いられる。経路誘導データは、設定された経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられ、交差点名称や道路名称などを表す。道路データは、道路の形状や種別を表す。背景データは、河川や鉄道などの道路以外の地図形状や、各種施設の位置などを表す。
なお、道路データには、地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を表すデータも含まれている。たとえば、制限速度、一時停止、スクールゾーン、駐車禁止、一方通行などの交通規制に関する情報(交通規制情報)や、事故多発地帯、凍結注意などの運転者に注意を喚起するための情報(注意喚起情報)、カーブの有無や車線ごとの進行方向別通行区分などの道路状況に関する情報(道路状況情報)等が、道路データにおいて道路特性情報として表される。すなわち、道路データ中の道路特性情報は、上記のような交通規制情報、注意喚起情報または道路状況情報のいずれか少なくとも一つを含むものである。なお、地図データにおいて各道路を表す最小単位はリンクと呼ばれている。すなわち、地図データにおいて各道路は複数のリンクによって構成されている。このリンク上で指定された所定の位置に対して、各種の道路特性情報が設定されている。
GPS受信部14は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部10へ出力する。GPS信号には、自車両の位置と現在時刻を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻が含まれている。したがって、所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて自車両の現在位置と現在時刻を算出することができる。
VICS情報受信部15は、VICSセンターからナビゲーション装置1に対して送信されるVICS情報を受信する。このVICS情報により、渋滞情報や駐車場情報などの様々な道路交通情報がナビゲーション装置1に対して送信される。なお、前述のような道路特性情報をVICS情報に含めて送信してもよい。VICS情報受信部15により受信されたVICS情報は制御部10に出力され、制御部10において推奨経路を探索するときに利用されると共に、その内容が表示モニタ16において表示される。
なお、VICSセンターからナビゲーション装置1へのVICS情報の送信は、主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって行われる。電波ビーコンや光ビーコンは、その設置地点付近を通過する車両に対して、電波あるいは光(赤外線)により局所的にVICS情報を送信するものである。これに対して、FM多重放送では比較的広い地域に対してVICS情報を送信することができる。
表示モニタ16は、様々な画像や映像を表示するための装置であり、液晶ディスプレイ等が用いられる。この表示モニタ16により、自車位置周辺の地図などが表示される。なお、表示モニタ16は、たとえば自車両のダッシュボード上やインストルメントパネル内など、運転席から見やすい位置に設置されている。スピーカ17は、制御部10の制御により、経路案内用の音声などが出力される。
入力装置18は、ナビゲーション装置1を動作させるための様々な入力操作をユーザが行うための装置であり、各種の入力スイッチ類を有している。ユーザは、入力装置18を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。この入力装置18は、操作パネルやリモコンなどによって実現することができる。あるいは、入力装置18を表示モニタ16と一体化されたタッチパネルとしてもよい。
ユーザが入力装置18を操作して目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、自車両の現在位置を出発地として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、出発地から目的地までのルート探索を行う。このルート探索により求められた経路が、目的地までの推奨経路として設定される。こうして推奨経路が設定されると、他の道路とは異なる色を使用するなどの方法により、他の道路とは区別して推奨経路が地図上に表示される。これにより、ユーザは表示モニタ16に表示される地図画面において、推奨経路を容易に認識することができる。また、この推奨経路に従って自車両が走行できるよう、ナビゲーション装置1は、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行うことにより、自車両を誘導する。このようにして、目的地までの経路誘導が行われる。
次に、ナビゲーション装置1において表示される地図について説明する。図2は、地図上の様々な位置に設定された道路特性情報をそのまま地図上に表示した通常の地図画面の例を示している。この地図画面では、自車位置マーク20によって自車両の位置が示されている。この自車両が進行している道路上には、符号21、22および23に示す道路特性情報マークにより、制限速度の交通規制情報による道路特性情報が表示されている。すなわち、道路特性情報マーク21〜23は、いずれも自車両の進行道路の制限速度が時速50kmであることを表している。さらに、自車両の進行道路以外の道路上に表示されている道路特性情報マーク24は、その道路の制限速度が時速30kmであることを表している。
なお、道路特性情報マーク21〜24によって表される道路特性情報は、地図データにおいて、いずれも地図上の所定の位置にそれぞれ設定されている。この道路特性情報の設定位置に対して、道路特性情報マーク21〜24が地図上に表示される。
図2のような通常の地図画面では、自車位置マーク20の位置は表示モニタ16の画面に対して一定であり変化しないが、道路特性情報マーク21〜24の画面上の表示位置は、地図画面のスクロールに応じて変化する。そのため、図2のような地図画面を一目見ただけでは、ユーザはその地図画面においてどの位置に道路特性情報マーク21〜24が表示されているかを即時に判断することができない。その結果、自車両の進行道路に対する道路特性情報が直ちに分からない場合がある。
一般的に、車両を運転しているユーザがナビゲーション装置の地図画面に視線を向けた際には、自車位置マークを最初に見る傾向が高いことが経験上分かっている。そこで本実施形態のナビゲーション装置1は、自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を自車位置マークに隣接させて表示する。これにより、自車両の進行道路に対する道路特性情報を一目で分かるように表示する。
図3は、自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を自車位置マークに隣接させて表示した地図画面の例を示している。この地図画面には、自車位置マーク20の周囲について図2と同じ範囲の地図が表示されている。そして、図2の道路特性情報マーク21〜23のうち、自車位置マーク20の前方において最も近い位置に設定されている道路特性情報マーク22が、自車位置マーク20の後側に隣接して表示されている。この道路特性情報マーク22は、地図データにおける本来の設定位置ではなく、自車位置マーク20に隣接するように、自車位置マーク20から予め設定された所定距離以内の位置に移動されて表示されている。本実施形態のナビゲーション装置1では、このような地図画面が表示される。
なお、図3の地図画面では、道路特性情報マーク22を自車位置マーク20の後側に隣接させて表示したが、これ以外の表示位置としてもよい。図4は、自車位置マーク20に対して様々な位置に表示された道路特性情報マークの例を示している。図4(a)では、道路特性情報マーク22が自車位置マーク20の周辺に所定の距離を置いて表示されている。このように、自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を自車位置マーク20と接しないように表示してもよい。なお、ここでは自車位置マーク20の右側に道路特性情報マーク22を表示したが、これ以外の位置、たとえば自車位置マーク20の左側に道路特性情報マーク22を表示してもよい。
図4(b)では、道路特性情報マーク22が自車位置マーク20上に表示されている。このように、自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を自車位置マーク20と重ねて表示してもよい。
さらに、自車両の進行道路上に設定された制限速度以外の道路特性情報についても、同じように自車位置マーク20の付近に表示することができる。図4(c)は、交通規制情報のうちスクールゾーンを表す道路特性情報マーク25を自車位置マーク20の後ろ側に付着して表示した例を示している。また、図4(d)は、交通規制情報のうち一時停止を表す道路特性情報マーク26を自車位置マーク20の前側に付着して表示した例を示している。
以上説明したような表示方法のうちいずれかを用いることで、自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を、自車位置マーク20に隣接させてまたは重ねて表示することができる。なお、いずれの表示方法を使用するかの判断は、自車位置とその道路特性情報の設定位置との関係に基づいて行うことができる。たとえば、自車位置よりも前方に道路特性情報が設定されている場合は、図4(d)に示すように、その道路特性情報を自車位置マーク20の前側に隣接させて表示する。一方、自車位置の前後に同じ内容の道路特性情報が設定されており、その道路特性情報の設定範囲内に自車位置があると判断される場合は、図4(a)または(c)に示すように、その道路特性情報を自車位置マーク20の横または後ろ側に隣接させて表示する。なお、このとき図4(b)に示すように、自車位置マーク20と重ねて表示してもよい。
上記のように、自車位置に対する自車両の進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示位置を変化させることができる。このようにすることで、ユーザに対して、自車位置マーク付近に表示した道路特性情報と自車位置との関係を容易に把握させることができる。
さらに、自車位置マーク付近に表示した道路特性情報の設定範囲が終わるまで所定距離以内である場合、すなわち、自車位置からその道路特性情報の設定範囲の終端までの距離が所定距離未満である場合は、その道路特性情報を点滅表示させるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザに対して、自車位置マーク付近に表示した道路特性情報と自車位置との関係をより一層的確に把握させることができる。
また、自車位置よりも前方に道路特性情報が設定されている場合は、自車位置からの距離に応じてその道路特性情報の表示形態を変化させることもできる。その様子を図5に示す。ここでは、自車位置からの距離が遠くなるほど一時停止を表す道路特性情報マーク26が薄く表示され、自車位置からの距離が近くなるにつれて道路特性情報マーク26が濃く表示される様子を示している。このように、自車位置に対する自車両の進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示形態を変化させることができる。このようにしても、ユーザに対して、自車位置マーク付近に表示した道路特性情報と自車位置との関係を容易に把握させることができる。
なお、図5の例では、自車位置からの距離に応じて道路特性情報マーク26の濃淡を変化させることとしたが、他の方法により表示形態を変化させることとしてもよい。たとえば、色合いを変化させたり、道路特性情報マーク26を半透明状に表示してその透過度を変化させたり、道路特性情報マーク26を点滅表示してその点滅間隔を変化させたりすることで、道路特性情報の表示形態を変化させることができる。それ以外にも、様々な方法で表示形態を変化させることができる。
図4および図5では、制限速度、スクールゾーンおよび一時停止の交通規制情報を例に説明したが、他の種類の道路特性情報、すなわちこれ以外の交通規制情報や、前述したような注意喚起情報または道路状況情報についても、同様の表示方法を適用可能である。たとえば、駐車禁止や一方通行などを表す交通規制情報についても、同様に自車両の進行道路上にあるものを自車位置マークの傍に表示することができる。さらに、国道や県道などの路線番号、工事中、通行止め、追越禁止等、様々な交通規制情報を自車位置マーク付近に表示することができる。
ここで、自車両の進行道路が複数の車線を有している場合は、その車線ごとに設定された道路特性情報のうち、自車両が進行している車線上に設定された道路特性情報のみを表示することが好ましい。その様子を図6に示す。図6(a)は、二車線の道路において自車両が左側の車線を走行しているときに、自車位置マーク20の後ろ側に隣接して、その自車両の進行車線上に設定された制限速度を表す道路特性情報マーク27を表示した様子を示している。このとき、右側の車線上に設定された道路特性情報は表示されない。
自車両がそのまま左側の車線を走行し続けた場合は、図6(b)の左側の図に示すように、自車位置マーク20の後ろ側に道路特性情報マーク27を表示し続ける。一方、自車両が右側の車線に移動した場合は、図6(b)の右側の図に示すように、自車位置マーク20の後ろ側に、道路特性情報マーク27に替えて、自車両の進行車線である右側の車線上に設定された制限速度を表す道路特性情報マーク28を表示する。このようにして、自車両の進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、自車両の進行車線に対して設定されている道路特性情報のみを表示し、自車両の進行車線以外の車線に対して設定されている道路特性情報を表示しないことにより、必要な道路特性情報を見やすく表示することができる。
図7は、交通規制情報以外の道路特性情報を自車位置マーク20に隣接させて表示した例を示している。図7(a)に示す道路特性情報マーク29は、自車両の進行道路上に、事故多発地帯や凍結注意などの注意喚起情報が設定されている場合に表示される。また、図7(b)に示す道路特性情報マーク30は、前方に急カーブが存在しており、そのことを表す道路状況情報が自車両の進行道路上に設定されている場合に表示される。このような道路特性情報マークを表示することにより、運転に注意する必要があることをユーザが分かるようにしている。
図7(c)に示す道路特性情報マーク31および32は、自車両の進行道路上に、車線ごとの進行方向別通行区分を表す道路状況情報が設定されている場合に表示される。この道路特性情報マーク31および32は、図6の道路特性情報マーク27および28と同様に、自車両が進行している車線に合わせて、いずれか一方のみが表示される。すなわち、自車両が左側の車線を走行しているときには、その車線上に設定された進行方向別通行区分を表す道路特性情報マーク31が表示される。自車両がそのまま左側の車線を走行し続けた場合は、そのまま道路特性情報マーク31が表示され、自車両が右側の車線に移動した場合は、道路特性情報マーク31に替えて、その車線上に設定された進行方向別通行区分を表す道路特性情報マーク32が表示される。
なお、目的地までの推奨経路が設定され、その推奨経路にしたがって自車両を目的地まで誘導する経路誘導中の場合と、経路誘導中でない場合とでは、ユーザが必要とする道路特性情報の内容が変化する。そのため、経路誘導を行っているときには、表示する必要がない特定の道路特性情報を表示しないようにする。たとえば、経路誘導中に自車両が誘導交差点に近づくと、その誘導交差点を拡大した交差点拡大図が表示モニタ16において表示される場合がある。このような場合は、表示された交差点拡大図において、自車両の進行道路における各車線の進行方向別通行区分が表されるため、図7(c)のように道路特性情報マーク31または32を表示する必要がない。したがって、経路誘導中に交差点拡大図が表示されているときには、進行道路上に設定されている進行方向別通行区分の情報を表示しないようにする。なお、ここで挙げたのは一例であるため、他にも経路誘導中に不要な道路特性情報があれば、表示しないようにすることが好ましい。
ところで、上記のように様々な道路特性情報マークにより自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を自車位置マークに隣接させて表示すると、その道路特性情報が地図上の所定の位置に表示された施設情報や地形情報と重なってしまい、施設情報や地形情報が隠されてしまう場合がある。これを防ぐため、自車両の進行先において、施設情報または地形情報と道路特性情報とが重なるような場合は、その道路特性情報の表示位置や表示形態を変化させる。なお、施設情報は、地図上に存在する各種の施設の位置や種類に関する情報であり、たとえば、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、飲食店などの情報である。また、地形情報とは、地図上に表される自然または人工の造形物に関する情報であり、たとえば、山、川、丘陵、海岸線などの形状や、橋、道路、鉄道線路、建物などの情報である。
図8は、施設情報と道路特性情報とが重なる場合に、道路特性情報の表示位置または表示形態を変化させる様子を示している。図8(a)は、道路特性情報の表示位置を変化させる例である。この例では、自車両が前方に進むのに応じて自車位置マーク20が施設情報を表す施設アイコン33に近づくと、自車位置マーク20の左側に隣接して表示されていた道路特性情報マーク27が、施設アイコン33を避けるように右側に移動される。また、図8(b)は、道路特性情報の表示形態を変化させる例である。この例では、自車両が前方に進むのに応じて自車位置マーク20が施設アイコン33に近づくと、施設アイコン33が見えるように、道路特性情報マーク27が透明に表示される。
一方、図8(c)は、道路特性情報の表示位置と表示形態のいずれも変化させる必要がない例を示している。この例では、自車位置マーク20に重ねて道路特性情報マーク27が表示されているため、自車両が前方に進むのに応じて自車位置マーク20が施設アイコン33に近づいても、道路特性情報マーク27によって施設アイコン33が隠されてしまうことがない。したがって、道路特性情報マーク27をそのまま表示し続けることができる。なお、普段は道路特性情報マーク27を自車位置マーク20に隣接させて表示し、道路特性情報マーク27が施設アイコン33と重なってしまう場合に、一時的に道路特性情報マーク27を自車位置マーク20に重ねて表示するようにしてもよい。
以上説明したような道路特性情報の表示を行うときに実行される処理のフローチャートを図9および10に示す。このフローチャートは、ナビゲーション装置1において、制御部10により実行される。図9のステップS10では、自車位置周辺の地図を表示するために必要な範囲の地図データをHDD13から読み出す。ここで読み出された地図データに基づいて、図3のような地図画面が表示モニタ16において表示されると共に、その地図上の所定の位置に設定された道路特性情報が制御部10において入手される。
ステップS20では、自車位置の検出を行う。ここでは前述したように、振動ジャイロ11、車速センサ12およびGPS受信部14の検出結果に基づいて、自車両の現在位置を算出することにより、自車位置を検出する。
ステップS30では、ステップS20で検出した自車位置を地図上に表示する。これにより、図3の地図画面において、自車両の位置を示す自車位置マーク20を地図上に表示する。
ステップS40では、ステップS10で読み出した地図データに基づいて、自車両の進行道路の予測を行う。このとき、目的地までの推奨経路が設定されている場合は、その推奨経路を自車両の進行道路として予測することができる。一方、推奨経路が設定されていない場合は、自車両が道なりに走行したときの道路、すなわち現在の自車位置から前方につづく道路を、自車両の進行道路として予測することができる。これ以外にも、たとえば渋滞の状況や過去の走行履歴などに基づいて自車両の進行道路を予測してもよい。
ステップS50では、ステップS40で予測した自車両の進行道路に複数の車線があるか否かを判定する。自車両の進行道路が複数の車線を有している場合はステップS60へ進む。ステップS60では、自車両の進行車線の予測を行う。ここでは、ステップS10で読み出した地図データと、ステップS20で検出した自車位置とに基づいて、自車両の進行道路における複数の車線のうちいずれかを、自車両の進行車線として特定する。これにより、自車両の進行車線の予測を行う。ステップS60を実行したらステップS70へ進む。一方、ステップS50において自車両の進行道路に複数の車線がないと判定した場合、すなわち、自車両の進行道路が一車線の道路である場合は、ステップS60を実行せずにステップS70へ進む。
なお、ステップS60では、様々な方法を用いて自車両の進行車線を予測することができる。たとえば、自車両に備えられたカメラを用いて自車両周囲の道路を撮影し、その撮影画像に基づいて道路上の白線を検出することで、自車両の進行車線を予測することとしてもよい。これ以外にも、自車両の進行車線を予測するために様々な方法を用いることができる。
ステップS70では、表示対象とする道路特性情報の設定を行う。ここでは、ユーザの操作に応じて、地図上に道路特性情報マークを表示する道路特性情報の種類を選択する。たとえば、交通規制情報のうち制限速度と一時停止については表示し、それ以外の道路特性情報については表示しないように設定することができる。このとき、必ず表示すべき重要な道路特性情報については、ユーザの操作内容に関わらず表示対象に設定することが好ましい。たとえば、一方通行の交通規制情報を表す道路特性情報マークを常に表示対象とする。なお、このような道路特性情報の設定を任意のタイミングで実行できるようにしてもよい。
ステップS80では、ステップS10でHDD13から読み出した地図データに含まれている道路特性情報のうち、自車両の進行道路または自車両の進行車線上にある道路特性情報を選択する。このとき、ステップS60を実行して自車両の進行車線を予測した場合は、自車両の進行道路上にある道路特性情報のうち、自車両の進行車線上にある道路特性情報のみを選択する。なお、この際に、自車両の進行道路または自車両の進行車線上にある道路特性情報のうち、自車両よりも前方の所定距離以内にある道路特性情報を選択することが好ましい。
ステップS90では、ステップS80で選択した道路特性情報の設定範囲内に自車位置があるか否かを判定する。ここでは、選択した道路特性情報と同じ内容の道路特性情報が自車位置の後方にも設定されているか否かを判断することにより、道路特性情報の設定範囲内に自車位置があるか否かを判定する。すなわち、選択した道路特性情報と同じ内容の道路特性情報が自車位置の後方にも設定されている場合は、その道路特性情報の設定範囲内に自車位置があると判定してステップS100へ進む。一方、選択した道路特性情報と同じ内容の道路特性情報が自車位置の後方に設定されていない場合は、その道路特性情報の設定範囲内に自車位置がないと判定してステップS130へ進む。
なお、ステップS90において、一時停止などのように地図上の所定の位置にのみ設定される道路特性情報については、その道路特性情報と同じ内容の道路特性情報が自車位置の後方に設定されているか否かに係わらず、その道路特性情報の設定範囲内に自車位置がないと判定してステップS130へ進むことが好ましい。また、制限速度やスクールゾーンなどの道路特性情報について、その設定範囲内に存在する全てのリンクに対してそのことを示すフラグ情報を設定しておき、このフラグ情報に基づいてステップS90の判定を行うようにしてもよい。
ステップS100では、ステップS80で選択した道路特性情報を、ステップS30で表示した自車位置マーク20の横または後ろ側に表示する。これにより、図3に示すように、自車位置マーク20の傍に道路特性情報マーク22が表示される。このとき、ステップS60において自車両の進行車線の予測を行っていた場合は、自車両の進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、予測した自車両の進行車線に対して設定されている道路特性情報のみを表示し、それ以外の車線に対して設定されている道路特性情報を表示しないようにする。なお、図4(a)に示すように、自車位置マーク20から少し離して道路特性情報マーク22を表示してもよいし、あるいは図4(b)に示すように、自車位置マーク20に重ねて道路特性情報マーク22を表示することとしてもよい。
ステップS110では、ステップS100で表示した道路特性情報の設定範囲が終わるまで所定距離以内であるか否かを判定する。その道路特性情報の設定範囲が終わるまで所定距離以内である場合はステップS120へ進み、ステップS120において、ステップS100で表示した道路特性情報を点滅表示する。これにより、表示した道路特性情報の設定範囲がもうすぐ終わることをユーザに対して通知する。ステップS120を実行したら、図10のステップS140へ進む。一方、ステップS110において道路特性情報の設定範囲が終わるまで所定距離以内ではないと判定した場合は、ステップS120を実行せずに図10のステップS140へ進む。
また、ステップS90からステップS130へ進んだ場合、ステップS130では、ステップS80で選択した道路特性情報を、ステップS30で表示した自車位置マーク20の前側に表示する。これにより、たとえば図4(d)に示すように、自車位置よりも前方に設定されている一時停止の道路特性情報を表す道路特性情報マーク26を、自車位置マーク20の前に隣接させて表示する。このとき、ステップS60において自車両の進行車線の予測を行っていた場合は、ステップS100と同様に、自車両の進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、予測した自車両の進行車線に対して設定されている道路特性情報のみを表示し、それ以外の車線に対して設定されている道路特性情報を表示しないようにする。ステップS130を実行したら、図10のステップS140へ進む。
なお、ステップS130では、図5に示す道路特性情報マーク26のように、自車位置からの距離に応じて道路特性情報の濃淡を変えて表示することで、その道路特性情報の表示形態を変化させるようにする。あるいは前述のように、色合いを変化させたり、透過度を変化させたり、点滅間隔を変化させたりすることで、その道路特性情報の表示形態を変化させることとしてもよい。
図10のステップS140では、経路誘導中であるか否かを判定する。経路誘導中である場合、すなわち、目的地までの推奨経路が設定され、その推奨経路にしたがって自車両を目的地まで誘導するための経路誘導をナビゲーション装置1が行っている場合は、ステップS150へ進む。一方、経路誘導中でない場合は、以下に説明するステップS150〜S180の処理を実行せずにステップS190へ進む。
ステップS150では、自車位置から前方にある次の誘導交差点までの距離が所定距離以内であるか否かを判定する。所定距離以内である場合は次のステップS160へ進み、そうでない場合はステップS190へ進む。
ステップS160では、ステップS150において自車位置からの距離が所定距離以内であると判定された誘導交差点について、交差点拡大図を表示モニタ16に表示する。この交差点拡大図は、当該誘導交差点における自車両の進行方向を指示するためのものであり、たとえば、交差点形状を拡大表示し、その上に自車両が進むべき方向の矢印を示すことで表示される。なお、自車両が誘導交差点を通過すると、この交差点拡大図は表示モニタ16から消去される。
ステップS170では、図9のステップS100またはS130において表示した道路特性情報が、自車両の進行道路上に車線ごとに設定された進行方向別通行区分の情報であるか否かを判定する。表示した道路特性情報が進行方向別通行区分の情報である場合は次のステップS180へ進み、そうでない場合、すなわち進行方向別通行区分以外の道路特性情報を表示した場合は、ステップS190へ進む。
ステップS180では、図9のステップS100またはS130において表示した道路特性情報を表示モニタ16から消去する。これにより、進行方向別通行区分のように経路誘導中に表示する必要がない特定の道路特性情報については、経路誘導を行っているときに表示しないようにする。なお、ステップS180を実行したか否かに関わらず、自車両が誘導交差点を通過して交差点拡大図が消去された後は、そのときの自車両の進行道路上に設定されている道路特性情報が改めて表示される。
ステップS190では、図9のステップS100またはS130において表示した道路特性情報が、地図上に表示されている施設情報または地形情報と自車両の進行先において重なるか否かを判定する。重なる場合はステップS200へ進み、重ならない場合は図9および10のフローチャートを終了する。
ステップS200では、ステップS190において重なると判定された施設情報または地形情報を道路特性情報に回避させるための回避表示を行う。ここでは図8において説明したように、道路特性情報の表示位置または表示形態を変化させることで回避表示を行う。これにより、自車位置マーク20の近傍に表示した道路特性情報によって施設情報や地形情報が隠されてしまうのを防ぐことができる。ステップS200を実行したら、図9および10のフローチャートを終了する。
以上説明したような処理が制御部10によって実行されることにより、ナビゲーション装置1は、自車両の進行道路に対する道路特性情報を一目で分かるように表示することができる。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)HDD13から地図データを読み出す(ステップS10)ことにより、地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を入手する。また、自車両の位置を検出し(ステップS20)、検出された自車両の位置を示す自車位置マークを地図上に表示する(ステップS30)。そして、自車両の進行道路を予測し(ステップS40)、ステップS10で入手された道路特性情報のうち、ステップS20で予測された進行道路上に設定されている道路特性情報を、自車位置マークに隣接させてまたは重ねて表示する(ステップS100、S130)こととした。このようにしたので、自車両の進行道路に対する道路特性情報を一目で分かるように表示することができる。
(2)自車両の進行道路が複数の車線を有しているか否かを判定し(ステップS50)、複数の車線を有している場合は、その進行道路における自車両の進行車線を予測する(ステップS60)。このとき、ステップS100またはS130では、自車両の進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、ステップS60で予測された自車両の進行車線に対して設定されている道路特性情報のみを表示し、その進行車線以外の車線に対して設定されている道路特性情報を表示しないこととした。このようにしたので、必要な道路特性情報を見やすく表示することができる。
(3)ステップS80で選択した道路特性情報の設定範囲内に自車位置があるか否かを判定する(ステップS90)。この判定結果に基づいて、道路特性情報の設定範囲内に自車位置がある場合は、その道路特性情報を自車位置マークの横または後ろ側に表示し(ステップS100)、道路特性情報の設定範囲内に自車位置がない場合は、その道路特性情報を自車位置マークの前側に表示する(ステップS130)。これにより、自車位置に対する自車両の進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示位置を変化させることとした。このようにしたので、ユーザに対して、表示した道路特性情報と自車位置との関係を容易に把握させることができる。
(4)ステップS100で自車位置マークの横または後ろ側に道路特性情報を表示した場合、その道路特性情報の設定範囲が終わるまで所定距離以内であるか否かを判定し(ステップS110)、所定距離以内であると判定したときは、その道路特性情報を点滅表示する(ステップS120)。また、ステップS130で自車位置マークの前側に道路特性情報を表示した場合、その道路特性情報の表示形態を自車位置からの距離に応じて変化させる。これにより、自車位置に対する自車両の進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示形態を変化させることとした。このようにしたので、ユーザに対して、表示した道路特性情報と自車位置との関係をより一層的確に把握させることができる。
(5)目的地までの推奨経路を設定し、その推奨経路にしたがって経路誘導を行っているときには、自車両の進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、特定の道路特性情報を表示しない(ステップS180)こととした。具体的には、経路誘導中に交差点拡大図が表示されているときには、自車両の進行道路上に設定されている進行方向別通行区分の情報を消去して表示しないようにした。このようにしたので、経路誘導中には不要な道路特性情報を表示しないようにして、より一層見やすく分かりやすい画面表示とすることができる。
(6)地図上の所定の位置に表示された施設情報または地形情報と、ステップS100またはS130において表示された道路特性情報とが、自車両の進行先において重なるか否かを判定する(ステップS190)。そして、施設情報または地形情報とその道路特性情報とが自車両の進行先において重なると判定された場合、その道路特性情報の表示位置または表示形態を変化させることとした。このようにしたので、自車両の進行道路上に設定されている道路特性情報を表示することで施設情報や地形情報が隠されてしまうのを防ぐことができる。
(7)道路特性情報は、交通規制情報、注意喚起情報または道路状況情報のいずれか少なくとも一つを含むこととしたので、道路特性に関する様々な情報を表示対象とすることができる。
(8)HDD13から地図データを読み出す(ステップS10)ことにより、地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を入手する。また、自車両の位置を検出し(ステップS20)、検出された自車両の位置を示す自車位置マークを地図上に表示する(ステップS30)。そして、自車両の進行道路を予測し(ステップS40)、ステップS10で入手された道路特性情報のうち、ステップS20で予測された進行道路上に設定されている道路特性情報を、自車位置マークから予め設定された所定距離以内の位置に移動させて表示する(ステップS100、S130)こととした。このようにしたので、自車両の進行道路に対する道路特性情報を一目で分かるように表示することができる。
なお、上記の実施の形態では、HDD13に記録された地図データを読み出すことで道路特性情報を入手することとしたが、他の方法により道路特性情報を入手するようにしてもよい。たとえば、無線通信によって配信される道路特性情報を受信することで、道路特性情報を入手することができる。それ以外にも、様々な方法で入手される道路特性情報を用いて、図3のような地図画面を表示することができる。
以上説明した実施の形態では、車両に搭載されて使用されるナビゲーション装置を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。車両に搭載されて地図を表示する車両用の地図表示装置であれば、様々な装置に対して本発明を適用することができる。
以上説明した実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
以上説明した実施の形態では、特許請求の範囲に記載された各手段を、ナビゲーション装置1の制御部10において実行される処理によりそれぞれ実現することとした。すなわち、ナビゲーション装置1の制御部10は、情報入手手段、自車位置検出手段、自車位置表示手段、進行道路予測手段、情報表示手段、進行車線予測手段、経路設定手段、経路誘導手段および重なり判定手段として機能することができる。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係には何ら限定も拘束もされない。
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 道路特性情報をそのまま地図上に表示した通常の地図画面の例を示す図である。 自車両の進行道路上に設定された道路特性情報を自車位置マークに隣接させて表示した地図画面の例を示す図である。 自車位置マークに対して様々な位置に表示された道路特性情報マークの例を示す図である。 自車位置からの距離に応じて道路特性情報の表示形態を変化させる様子を示す図である。 自車両が進行している車線上に設定された道路特性情報のみを表示する様子を示す図である。 交通規制情報以外の道路特性情報を自車位置マークに隣接させて表示した例を示す図である。 施設情報と道路特性情報とが重なる場合に、道路特性情報の表示位置または表示形態を変化させる様子を示す図である。 道路特性情報を表示するときに実行される処理のフローチャートの一部である。 道路特性情報を表示するときに実行される処理のフローチャートの一部である。
符号の説明
1:ナビゲーション装置、10:制御部、11:振動ジャイロ、12:車速センサ、
13:HDD、14:GPS受信部、15:VICS情報受信部、16:表示モニタ、
17:スピーカ、18:入力装置、20:自車位置マーク、21〜32:道路特性情報マーク

Claims (9)

  1. 地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を入手する情報入手手段と、
    自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、
    前記自車位置検出手段により検出された自車両の位置を示す自車位置マークを前記地図上に表示する自車位置表示手段と、
    前記自車両の進行道路を予測する進行道路予測手段と、
    前記情報入手手段により入手された道路特性情報のうち、前記進行道路上に設定されている道路特性情報を、前記自車位置マークに隣接させてまたは重ねて表示する情報表示手段とを備えることを特徴とする車載地図表示装置。
  2. 請求項1に記載の車載地図表示装置において、
    前記進行道路が複数の車線を有している場合、前記進行道路における前記自車両の進行車線を予測する進行車線予測手段をさらに備え、
    前記情報表示手段は、前記進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、前記進行車線に対して設定されている道路特性情報のみを表示し、前記進行車線以外の車線に対して設定されている道路特性情報を表示しないことを特徴とする車載地図表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の車載地図表示装置において、
    前記情報表示手段は、前記自車位置に対する前記進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示位置を変化させることを特徴とする車載地図表示装置。
  4. 請求項1〜3いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、
    前記情報表示手段は、前記自車位置に対する前記進行道路上の道路特性情報の設定位置に基づいて、その道路特性情報の表示形態を変化させることを特徴とする車載地図表示装置。
  5. 請求項1〜4いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、
    目的地までの推奨経路を設定する経路設定手段と、
    前記経路設定手段により設定された推奨経路にしたがって、前記自車両を前記目的地まで誘導するための経路誘導を行う経路誘導手段とをさらに備え、
    前記情報表示手段は、前記経路誘導手段により経路誘導を行っているときには、前記進行道路上に設定されている道路特性情報のうち、特定の道路特性情報を表示しないことを特徴とする車載地図表示装置。
  6. 請求項5に記載の車載地図表示装置において、
    前記道路特性情報は、車線ごとの進行方向別通行区分の情報を含み、
    前記経路誘導手段は、前方の交差点における前記自車両の進行方向を指示するための交差点拡大図を表示することで前記経路誘導を行い、
    前記情報表示手段は、前記経路誘導手段により前記交差点拡大図が表示されているときには、前記進行道路上に設定されている進行方向別通行区分の情報を表示しないことを特徴とする車載地図表示装置。
  7. 請求項1〜6いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、
    地図上の所定の位置に表示された施設情報または地形情報と、前記情報表示手段により表示された道路特性情報とが、前記自車両の進行先において重なるか否かを判定する重なり判定手段をさらに備え、
    前記情報表示手段は、前記重なり判定手段により前記施設情報または地形情報と前記道路特性情報とが前記自車両の進行先において重なると判定された場合、その道路特性情報の表示位置または表示形態を変化させることを特徴とする車載地図表示装置。
  8. 請求項1〜7いずれか一項に記載の車載地図表示装置において、
    前記道路特性情報は、交通規制情報、注意喚起情報または道路状況情報のいずれか少なくとも一つを含むことを特徴とする車載地図表示装置。
  9. 地図上の所定の位置に設定された道路特性情報を入手する情報入手手段と、
    自車両の位置を検出する自車位置検出手段と、
    前記自車位置検出手段により検出された自車両の位置を示す自車位置マークを前記地図上に表示する自車位置表示手段と、
    前記自車両の進行道路を予測する進行道路予測手段と、
    前記情報入手手段により入手された道路特性情報のうち、前記進行道路上に設定されている道路特性情報を、前記自車位置マークから予め設定された所定距離以内の位置に移動させて表示する情報表示手段とを備えることを特徴とする車載地図表示装置。
JP2007105835A 2007-04-13 2007-04-13 車載地図表示装置 Expired - Fee Related JP5055006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007105835A JP5055006B2 (ja) 2007-04-13 2007-04-13 車載地図表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007105835A JP5055006B2 (ja) 2007-04-13 2007-04-13 車載地図表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008262095A true JP2008262095A (ja) 2008-10-30
JP5055006B2 JP5055006B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=39984596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007105835A Expired - Fee Related JP5055006B2 (ja) 2007-04-13 2007-04-13 車載地図表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5055006B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179803A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Toyota Motor Corp 運転支援装置
CN102486875A (zh) * 2010-12-06 2012-06-06 深圳市赛格导航科技股份有限公司 道路质量记录仪及其方法
JP2015105827A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 三菱電機株式会社 ナビゲーション装置、ナビゲーションシステムおよび坂道案内方法
CN111213118A (zh) * 2017-10-09 2020-05-29 深圳传音通讯有限公司 位置识别方法及终端

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105277201A (zh) * 2014-06-20 2016-01-27 昆山研达电脑科技有限公司 路况提供装置及方法

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02165300A (ja) * 1988-12-19 1990-06-26 Alpine Electron Inc ナビゲーションシステムの表示方法
JPH04316200A (ja) * 1991-04-15 1992-11-06 Alpine Electron Inc ナビゲ−ション装置の道路名表示方法
JPH09236439A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Kenwood Corp 道路交通情報表示装置
JP2000088588A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Denso Corp ナビゲーション装置
JP2001153667A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Kenwood Corp ナビゲーション装置
JP2001255161A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置
JP2002318130A (ja) * 2001-02-13 2002-10-31 Alpine Electronics Inc 走行レーン検知装置およびナビゲーション装置
JP2005043261A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Denso Corp 車両走行支援装置
WO2005022086A1 (ja) * 2003-09-01 2005-03-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 移動体位置表示装置および方法
JP2005207752A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Xanavi Informatics Corp 道路番号プレート表示方法およびナビゲーション装置
JP2006258656A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Denso Corp 車両用ナビゲーション装置
JP2006337180A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Xanavi Informatics Corp ナビゲーション装置
JP2007064844A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーションシステム、地図表示装置および地図表示方法

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02165300A (ja) * 1988-12-19 1990-06-26 Alpine Electron Inc ナビゲーションシステムの表示方法
JPH04316200A (ja) * 1991-04-15 1992-11-06 Alpine Electron Inc ナビゲ−ション装置の道路名表示方法
JPH09236439A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Kenwood Corp 道路交通情報表示装置
JP2000088588A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Denso Corp ナビゲーション装置
JP2001153667A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Kenwood Corp ナビゲーション装置
JP2001255161A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Alpine Electronics Inc ナビゲーション装置
JP2002318130A (ja) * 2001-02-13 2002-10-31 Alpine Electronics Inc 走行レーン検知装置およびナビゲーション装置
JP2005043261A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Denso Corp 車両走行支援装置
WO2005022086A1 (ja) * 2003-09-01 2005-03-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 移動体位置表示装置および方法
JP2005207752A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Xanavi Informatics Corp 道路番号プレート表示方法およびナビゲーション装置
JP2006258656A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Denso Corp 車両用ナビゲーション装置
JP2006337180A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Xanavi Informatics Corp ナビゲーション装置
JP2007064844A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Navitime Japan Co Ltd ナビゲーションシステム、地図表示装置および地図表示方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010179803A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Toyota Motor Corp 運転支援装置
CN102486875A (zh) * 2010-12-06 2012-06-06 深圳市赛格导航科技股份有限公司 道路质量记录仪及其方法
CN102486875B (zh) * 2010-12-06 2014-02-26 深圳市赛格导航科技股份有限公司 道路质量记录仪及其方法
JP2015105827A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 三菱電機株式会社 ナビゲーション装置、ナビゲーションシステムおよび坂道案内方法
CN111213118A (zh) * 2017-10-09 2020-05-29 深圳传音通讯有限公司 位置识别方法及终端
CN111213118B (zh) * 2017-10-09 2023-11-03 深圳传音通讯有限公司 位置识别方法及终端

Also Published As

Publication number Publication date
JP5055006B2 (ja) 2012-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6520066B2 (ja) 自動運転支援装置、自動運転支援方法及びプログラム
JP4966722B2 (ja) 車載地図表示装置
US8548737B2 (en) Navigation apparatus
JP4561722B2 (ja) 運転支援装置
JP2009298360A (ja) 車両の運転支援装置
US20120109521A1 (en) System and method of integrating lane position monitoring with locational information systems
JP2007240338A (ja) ナビゲーションシステム
JP6318757B2 (ja) ナビゲーション装置及び車両制御システム
JP5055006B2 (ja) 車載地図表示装置
JP2009222392A (ja) 車両用地図表示装置。
JP5481226B2 (ja) 車載装置
JP2008267878A (ja) ナビゲーション装置
JP2004317418A (ja) 車両用地図表示装置
JP5028175B2 (ja) ナビゲーション装置
JP5010951B2 (ja) 車載地図表示装置
JP2006260517A (ja) 道路交通情報の受信方法、ナビゲーション装置
JP2010181274A (ja) ナビゲーション装置
JP2010271272A (ja) 車載地図表示装置、車両制御システム
JP5276970B2 (ja) ナビゲーション装置
JP4662753B2 (ja) ナビゲーション装置および通信センタ
JP4379289B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2011163950A (ja) ナビゲーション装置
JP4702221B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2006208086A (ja) 車載ナビゲーション装置
JP5144961B2 (ja) ナビゲーション装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120614

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees