JP2008259255A - 橋梁添架管の補強構造及び補強方法 - Google Patents

橋梁添架管の補強構造及び補強方法 Download PDF

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Atsushi Totani
敦 戸谷
Shinsuke Nasukawa
慎介 那須川
Takashi Igarashi
貴 五十嵐
Wataru Sonobe
渉 園部
Kazutoshi Abe
和俊 阿部
Katsuhiko Azuma
克彦 東
Yasuhiro Ueda
泰裕 上田
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Abstract

【課題】 橋梁添架管の内面に、難燃性と耐熱性を有し、且つ高強度の内張り材を内張りすることによって、橋梁添架管を補強し、地絡が生じたときにもそのエネルギーに耐え、且つ絶縁油の漏出を阻止して被害の拡大を防止することを目的とする。
【解決手段】 送電線4を敷設するための橋梁添架管3の補強構造であって、高強度耐熱難燃性繊維組織8と反応硬化型樹脂13とからなり、前記橋梁添架管3の内面に一体化して設けられた筒状のFRP層6と、当該FRP層6の内面に一体化して設けられた熱可塑性樹脂被膜層7とよりなる内張り層5を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、河川などを跨いで架設された橋梁の下側に沿ってOFケーブル、CVケーブルなどの電力ケーブルを敷設するための、橋梁添架管の補強構造及び補強方法に関するものである。
電力は、発電所で発電され、送電線により変電所に送電され、変電された後に需要家に配電される。送電線はかなりの距離を送電し、多くの変電所に電力を供給するため河川を横断する場合も多い。河川横断の手段の一つとして、橋梁の下側に橋梁添架管を設置し、その中に送電線を敷設する方法がある。
図1はこのような橋梁の下側に設置された橋梁添架管を通して送電線を敷設した状態を示すものであって、橋梁1の下部にフレーム2を固定し、当該フレーム2に橋梁添架管3を掛け渡し、当該橋梁添架管3内に送電線4を挿通している。
送電線として用いられる電力ケーブルに地絡が起こると、ケーブルが破損し、さらに万一橋梁添架管の破損にまで発展すると、漏油や火災などの二次災害が発生する可能性があるが、これらに対しては橋梁添架管自体の難燃性と気密性とにより防止しているのが実情である。
電力ケーブルの一つであるOFケーブルにおいては、二次災害を防止するために種々の防災処置が施される。例えば、ケーブルを防災トラフ内に隔離し、トラフの難燃性と気密性とによってケーブル地絡時に発生するケーブルの火災が拡がるのを防止することが行われている。
しかしながら、今後電力系統の拡大に伴い、地絡時に発生する事故電流が増大していくと、橋梁添架管自体の難燃性と気密性だけでは二次災害の発生を十分に抑制できない可能性があり、事故電流が増大しても橋梁添架管の破壊を抑制し、延焼を防止するための難燃性を付与できるような補強方法が求められている。
このような補強方法の一つとして、特開2002−171652公報には、橋梁添架や洞道内に敷設されているパイプタイプOFケーブル管路の外面に、エポキシガラステープを巻回して補強する方法が示されている。
この方法は、ケーブルを橋梁添架管の中に敷設したまま施工できるという利点があるが、エポキシガラステープを橋梁添架管に巻回するためには、管の全長に亙って足場を組む必要があり、必ずしも作業性がよいとは言えないのが現状である。さらにケーブルの敷設状況によっては、橋梁添架管を補強する際にケーブルを橋梁添架管から抜き取ることが可能であり、このような場合には橋梁添架管の内面側からの補強を行う方法を選択するのが好ましい。
管の内面側から内張りする方法として、反応硬化型樹脂液を含浸させた筒状の内張り材を反転して既設管内に挿入し、反応硬化型樹脂液を硬化させることにより、既設管の内面に新しい内張り補強層を形成する方法がある。例えば特開昭49−072372号公報に示された方法が知られている。
しかしながらこの公報に示された方法は、内張り材としてプラスチックチューブが使用されているが、橋梁添架管を補強するには強度が十分ではなく、内張り材として高圧の送電線に地絡が生じたときにそのアークや衝撃波に耐え、且つケーブルが絶縁油を含む場合には、そのケーブルが破損して漏油が生じたときにも延焼することがないだけの難燃性を有することが求められる。
特開2002−171652号公報 特開昭49−072372号公報
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、FRP管や鋼管などの橋梁添架管の内面に、難燃性と耐熱性を有し、且つ高強度の内張り材を内張りすることによって、橋梁添架管を補強し、地絡が生じたときにもそのエネルギーに耐え、且つ送電線がOFケーブルのように絶縁油を含む場合には、その絶縁油の漏出を阻止して被害の拡大を防止することを目的とするものである。
而して本発明の補強構造は、送電線を敷設するための橋梁添架管の補強構造であって、高強度耐熱難燃性繊維組織と反応硬化型樹脂とからなり、前記橋梁添架管の内面に一体化して設けられた筒状のFRP層と、当該FRP層の内面に一体化して設けられた熱可塑性樹脂被膜層とよりなる内張り層を有することを特徴とするものである。
この構造においては前記FRP層が、複数本のたて糸と当該たて糸に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸とからなり、たて糸又はよこ糸の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布と、当該筒状織布に一体化され、前記橋梁添架管の内面側に位置するように配された、周方向に連続するスパイラル状のガラス繊維糸とで構成される高強度耐熱難燃性繊維組織と、当該高強度耐熱難燃性繊維組織に含浸硬化されたエポキシ樹脂とからなるものとすることが好ましい。
また本発明における前記内張り層の構造として、前記内張り層が、前記橋梁添架管の内面側に設けられた第一内張り層と、当該第一内張り層の内面に設けられた第二内張り層とからなることが好ましい。
さらにこの二層の構造においては、前記第一内張り層を形成するFRP層が、複数本のたて糸と当該たて糸に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸とからなり、たて糸又はよこ糸の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布で構成された高強度耐熱性繊維組織と、当該高強度耐熱性繊維組織に含浸硬化されたエポキシ樹脂とで形成され、前記第二内張り層を形成するFRP層が、複数本のたて糸と当該たて糸に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸とからなり、たて糸又はよこ糸の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布と、当該筒状織布に一体化され、橋梁添架管の内面側に位置するように配された、周方向に連続するスパイラル状のガラス繊維糸とで構成される高強度耐熱難燃性繊維組織と、当該高強度耐熱難燃性繊維組織に含浸硬化したエポキシ樹脂とで形成されているものとすることができる。
また前記二層の内張り層を有するものとして、前記第一内張り層及び前記第二内張り層を形成するFRP層が、複数本のたて糸と当該たて糸に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸とからなり、たて糸又はよこ糸の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布と、当該筒状織布に一体化され、橋梁添架管の内面側に位置するように配された、周方向に連続するスパイラル状のガラス繊維糸とで構成される高強度耐熱難燃性繊維組織と、当該高強度耐熱難燃性繊維組織に含浸硬化されたエポキシ樹脂とで形成されているものとすることもできる。
また本発明の補強方法は、複数本のたて糸と当該たて糸に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸とからなり、前記たて糸又はよこ糸の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布と、当該筒状織布の内面において周方向に連続してスパイラル状に配されたガラス繊維糸とよりなる高強度耐熱難燃性繊維組織と、前記筒状織布の外面に設けられた熱可塑性樹脂被膜層とからなるホース状の内張り材の内部に、反応硬化型樹脂液を注入して前記高強度耐熱難燃性繊維組織に含浸させ、その内面が外面となるように裏返しながら前記内張り材を橋梁添架管内に挿通する工程と、前記反応硬化型樹脂液を硬化させて内張り層を形成する工程とを含むことを特徴とするものである。
この補強方法においては、内張り材挿通工程及び反応硬化型樹脂液の硬化工程を複数回繰り返し、前記橋梁添架管内に内張り層を複数層形成することが好ましい。
さらに前記補強方法としては、複数本のたて糸と当該たて糸に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸とからなり、前記たて糸又はよこ糸の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布よりなる高強度耐熱性繊維組織と、前記筒状織布の外面に設けられた気密層からなるホース状の内張り材の内部に、反応硬化型樹脂液を注入して前記高強度耐熱性繊維組織に含浸させ、その内面が外面となるように裏返しながら前記内張り材を橋梁添架管内に挿通し、前記反応硬化型樹脂液を硬化させて第一内張り層を形成し、複数本のたて糸と当該たて糸に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸とからなり、前記たて糸又はよこ糸の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布と、当該筒状織布の内面において周方向に連続してスパイラル状に配されたガラス繊維糸とよりなる高強度耐熱難燃性繊維組織と、前記筒状織布の外面に設けられた気密層からなるホース状の内張り材の内部に、反応硬化型樹脂液を注入して前記高強度耐熱難燃性繊維組織に含浸させ、その内面が外面となるように裏返しながら第一内張り層の中に内張り材を挿通し、前記反応硬化型樹脂液を硬化させて第二内張り層を形成することもできる。
本発明によれば、耐熱性難燃性を有しかつ高強度の内張り層を橋梁添架管の内面に形成することにより、橋梁添架管内の電力ケーブルに地絡が発生しても、内張り層に穴が開いたり破壊することがなく、かつ電力ケーブルがOFケーブルのように絶縁油を含む場合には、橋梁添架管内に絶縁油が漏出したとしても、橋梁添架管の外に漏出するのを防ぐことができる。
以下本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図2は本発明により補強された橋梁添架管3に送電線4を敷設した状態を示すものである。橋梁添架管3及び送電線4は既設のものがそのまま使用され、橋梁添架管3はFRP管や鋼管などよりなっており、また送電線4はOFケーブルやCVケーブルが使用されている。
橋梁添架管3の内面に内張り層5が形成されており、その内張り層5は橋梁添架管3の内面に接着された高強度耐熱難燃性繊維組織と反応硬化型樹脂とよりなるFRP層6と、その内面に一体に形成された熱可塑性樹脂被膜層7とよりなっている。
図3は内張りされた橋梁添架管3の一部断面を拡大して示したものであって、前記FRP層6を形成する高強度耐熱難燃性繊維組織8は、複数本のたて糸9と当該たて糸9に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸10とからなる筒状織布11の外面に、ガラス繊維糸12が周方向に連続するスパイラル状に配されており、その筒状織布11及びガラス繊維糸12にエポキシ樹脂などの反応硬化型樹脂13が含浸されている。そして前記筒状織布11の内面には、熱可塑性樹脂被膜層7が一体に接着されている。
そして前記筒状織布11におけるたて糸9及びよこ糸10は、その少なくとも一方がアラミド繊維糸よりなっている。このたて糸9とよこ糸10とは、少なくともいずれか一方がアラミド繊維糸であることが必要であるが、他方の糸としてはポリエステル繊維又はナイロン繊維の糸が適当である。またたて糸9及びよこ糸10の両方がアラミド繊維糸であっても差し支えない。
この橋梁添架管3を補強する方法としては、先ず橋梁添架管3の内張り材14を形成する。内張り材14は図4に示すように前記補強構造における内張り層5の内外を逆にした構造を有するものであって、環状に配置された複数本のたて糸9によこ糸10を連続してスパイラル状に織り込んで筒状織布11を形成し、当該筒状織布11の内面に周方向に連続してスパイラル状にガラス繊維糸12を配し、接結糸15で一体に結合している。そして前記筒状織布11の外面には熱可塑性樹脂被膜層7が形成されている。
而して当該内張り材14内にエポキシ樹脂などの反応硬化型樹脂液を注入して、当該樹脂液を前記内張り材14における筒状織布11及びガラス繊維糸12に含浸させ、その内張り材14を流体圧力により内面が外面となるように裏返しながら、前記橋梁添架管3内に挿通する。
そして裏返った内張り材14内に流体圧力を作用させ、その内張り材14の外面(裏返し前の内面)を橋梁添架管3の内面に圧接しつつ、必要に応じて内張り材14を加温して前記反応硬化型樹脂液を硬化させ、橋梁添架管3の内側に前記筒状織布11及びガラス繊維糸12を包含したFRP管を形成し、当該管を橋梁添架管3に接着し、橋梁添架管3内面に内張り層5を形成する。
本発明によれば、内張り層5における筒状織布11及びガラス繊維糸12に反応硬化型樹脂13が含浸されて硬化しており、十分な量の反応硬化型樹脂13が含浸されて厚みを有する強固なFRP層6を形成しているので、橋梁添架管3は十分に補強される。
従って橋梁添架管3内において送電線4に地絡が生じたとしても、前記FRP層6がそのアークや衝撃波に耐え、橋梁添架管3が破壊されることはない。またFRP層6におけるガラス繊維糸12は不燃性であり、筒状織布11に使用されるアラミド繊維も難燃性であるので、FRP層6は高度の耐熱難燃性を有している。従って地絡が生じた場合の被害は橋梁添架管3内に限定され、漏油や延焼により被害が拡大することがない。
また本発明の方法によれば、橋梁添架管3から送電線4を抜き取ることができれば、橋梁添架管3内に内張り層5を形成する工程は橋梁添架管3の両端部における作業のみで行うことができる。従って河川を跨いだ橋梁に設けられた橋梁添架管3に内張りを施す場合には、河川の両岸で作業することができ、橋梁添架管3に沿ってその全長に亙って足場を組む必要がなく、作業が容易である。
本発明においては、橋梁添架管3の内面に前述の内張り層5を一層設けるだけでも十分な補強効果はあるが、送電線4の径が大きく電圧が高い場合には、内張り層5を二層以上形成してより補強効果を高めることもできる。
図5はその例を示すものであって、橋梁添架管3の内面に前述の方法により第一内張り層5aを形成し、当該第一内張り層5aの内面にさらに同様の構造の第二内張り層5bを形成して、二層の内張り層5により補強効果を高めたものである。
このように内張り層5を二層形成する場合には、そのうちの橋梁添架管3に接した第一内張り層5aについては、より簡単な構造のものとすることができる。図6はその一例を示すものである。
すなわち、第一内張り層5aを形成する内張り材14として図7に示すように、たて糸9とよこ糸10とよりなる筒状織布11を高強度耐熱性繊維組織16とし、その外面に熱可塑性樹脂被膜層7を形成したものであって、前記図4におけるガラス繊維糸12は設けられていない。
この内張り材14内に反応硬化型樹脂液を注入して筒状織布11に含浸させ、これを前述の方法で流体圧力で裏返しながら橋梁添架管3内に挿通し、反応硬化型樹脂液を硬化させて第一内張り層5aを形成する。
然る後、図4に示すガラス繊維糸12を有する内張り材14内に反応硬化型樹脂液を注入して筒状織布11及びガラス繊維糸12に含浸させ、これを同様に流体圧力で裏返しながら第一内張り層5a内に挿通し、反応硬化型樹脂液を硬化させて第二内張り層5bを形成し、図6に示す二層に内張りされた補強構造を形成する。
次に本発明における内張り層を具体的な実施例に基づいて説明する。この実施例においては、口径200mmの橋梁添架管に内張りするものとして示す。
[実施例1]
1670dtexのアラミド繊維糸を3本撚り合わせた糸条をたて糸として640本使用し、これによこ糸として167dtexのポリエステル繊維糸を21本撚り合わせた糸条を、10cmに42本打ち込んで、直径200mmの筒状に織成して筒状織布を形成した。
またこの筒状織布の内面に、600texのガラス繊維糸を14本撚り合わせた糸条を、 10cmに19本のピッチでスパイラル状に沿わせ、1670dtexのアラミド繊維糸32本を接結たて糸として使用して、前記ガラス繊維糸を前記筒状織布に接結し、高強度耐熱難燃性繊維組織を形成した。
この筒状織布の表面に、押出成型法によりポリエステル樹脂を被覆し、厚み0.5〜0.6mmの被膜層を形成して内張り材を形成した。
この内張り材内に二液混合型エポキシ樹脂を1m当たり3.5kg注入し、内張り材をローラーで挟みながら長さ方向に送ることでエポキシ樹脂を内張り材内で均し、筒状織布及びガラス繊維糸に含浸させた。
次いでこの内張り材を、既知の方法により流体圧力で内側が外側となるように裏返しながら、橋梁添架管内に反転挿入した。そして反転時に内張り材の内部に作用させた流体圧力をそのまま保持しつつ常温で放置し、内張り材に含浸しているエポキシ樹脂を硬化させた。
[実施例2]
先の実施例1における内張り材において、ガラス繊維糸として600texの糸を6本使 用した他は実施例1と同様の構成で内張り材を形成した。そしてこの内張り材を実施例1と同様に流体圧力により裏返しながら橋梁添架管内に挿通し、エポキシ樹脂を硬化させて第一内張り層を形成した後、さらに先と同一の内張り材を裏返しながら第一内張り層内に挿通し、エポキシ樹脂を硬化させて第二内張り層を形成した。
[実施例3]
1670dtexのアラミド繊維糸を3本撚り合わせた糸条を2本引き揃えて、これをたて糸として320本使用し、これによこ糸として1670texのアラミド繊維糸を3本撚り 合わせた糸条を、10cmに50本打ち込んで、直径200mmの筒状に織成して筒状織布を形成し、これを高強度耐熱性繊維組織とした。
この筒状織布の表面に、押出成型法によりポリエステル樹脂を被覆し、厚み0.5〜0.6mmの被膜層を形成して内張り材を形成した。
この内張り材内に二液混合型エポキシ樹脂を1m当たり1.3kg注入し、内張り材をローラーで挟みながら長さ方向に送ることでエポキシ樹脂を内張り材内で均し、筒状織布及びガラス繊維糸に含浸させた。
次いでこの内張り材を、先の実施例1と同様に流体圧力で内側が外側となるように裏返しながら、橋梁添架管内に反転挿通し、内張り材に含浸しているエポキシ樹脂を硬化させて第一内張り層を形成した。
次いで先の実施例2に示した内張り材内にエポキシ樹脂を注入して塗布し、これを同様に第一内張り層内に反転挿通し、エポキシ樹脂を硬化させて第二内張り層を形成し、二層の内張り層を形成した。
以上の実施例1〜3のいずれにおいても、内張り層は強固なFRP層を形成し、且つ橋梁添架管に強固に接着されており、その内張り層内に挿通された送電線に地絡が生じても、そのアークや衝撃に十分に耐えるものと認められた。
橋梁に橋梁添架管を設置した状態を示す斜視図 本発明により補強された橋梁添架管に送電線を挿通した状態の横断面図 図2におけるA−A部の拡大断面図 本発明において使用される内張り材の一部を破断して示した斜視図 本発明により内張りされた橋梁添架管の他の例のA−A部の拡大断面図 本発明により内張りされた橋梁添架管のさらに他の例を示す、A−A部の拡大断面図 本発明において使用される内張り材の他の例の一部を破断した斜視図
符号の説明
3 橋梁添架管
4 送電線
5 内張り層
6 FRP層
7 熱可塑性樹脂被膜層
8 高強度耐熱難燃性繊維組織
9 たて糸
10 よこ糸
11 筒状織布
12 ガラス繊維糸
13 反応硬化型樹脂
14 内張り材
16 高強度耐熱性繊維組織

Claims (8)

  1. 送電線(4)を敷設するための橋梁添架管(3)の補強構造であって、高強度耐熱難燃性繊維組織(8)と反応硬化型樹脂(13)とからなり、前記橋梁添架管(3)の内面に一体化して設けられた筒状のFRP層(6)と、当該FRP層(6)の内面に一体化して設けられた熱可塑性樹脂被膜層(7)とよりなる内張り層(5)を有することを特徴とする、橋梁添架管の補強構造
  2. 前記FRP層(6)が、複数本のたて糸(9)と当該たて糸(9)に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸(10)とからなり、たて糸(9)又はよこ糸(10)の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布(11)と、当該筒状織布(11)に一体化され、前記橋梁添架管(3)の内面側に位置するように配された、周方向に連続するスパイラル状のガラス繊維糸(12)とで構成される高強度耐熱難燃性繊維組織(8)と、当該高強度耐熱難燃性繊維組織(8)に含浸硬化されたエポキシ樹脂(13)とからなることを特徴とする、請求項1に記載の橋梁添架管の補強構造
  3. 前記内張り層(5)が、前記橋梁添架管(3)の内面側に設けられた第一内張り層(5a)と、当該第一内張り層(5a)の内面に設けられた第二内張り層(5b)とからなることを特徴とする、請求項1に記載の橋梁添架管の補強構造
  4. 前記第一内張り層(5a)を形成するFRP層(6)が、複数本のたて糸(9)と当該たて糸(9)に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸(10)とからなり、たて糸(9)又はよこ糸(10)の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布(11)で構成された高強度耐熱性繊維組織(16)と、当該高強度耐熱性繊維組織(16)に含浸硬化されたエポキシ樹脂(13)とで形成され、前記第二内張り層(5b)を形成するFRP層(6)が、複数本のたて糸(9)と当該たて糸(9)に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸(10)とからなり、たて糸(9)又はよこ糸(10)の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布(11)と、当該筒状織布(11)に一体化され、橋梁添架管(3)の内面側に位置するように配された、周方向に連続するスパイラル状のガラス繊維糸(12)とで構成される高強度耐熱難燃性繊維組織(8)と、当該高強度耐熱難燃性繊維組織(8)に含浸硬化したエポキシ樹脂(13)とで形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の橋梁添架管の補強構造
  5. 前記第一内張り層(5a)及び前記第二内張り層(5b)を形成するFRP層(6)が、複数本のたて糸(9)と当該たて糸(9)に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸(10)とからなり、たて糸(9)又はよこ糸(10)の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布(11)と、当該筒状織布(11)に一体化され、橋梁添架管(3)の内面側に位置するように配された、周方向に連続するスパイラル状のガラス繊維糸(12)とで構成される高強度耐熱難燃性繊維組織(8)と、当該高強度耐熱難燃性繊維組織(8)に含浸硬化されたエポキシ樹脂(13)とで形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の橋梁添架管の補強構造
  6. 複数本のたて糸(9)と当該たて糸(9)に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸(10)とからなり、前記たて糸(9)又はよこ糸(10)の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布(11)と、当該筒状織布(11)の内面において周方向に連続してスパイラル状に配されたガラス繊維糸(12)とよりなる高強度耐熱難燃性繊維組織(8)と、前記筒状織布(11)の外面に設けられた熱可塑性樹脂被膜層(7)とからなるホース状の内張り材(14)の内部に、反応硬化型樹脂液を注入して前記高強度耐熱難燃性繊維組織(8)に含浸させ、その内面が外面となるように裏返しながら前記内張り材(14)を橋梁添架管(3)内に挿通する工程と、前記反応硬化型樹脂液を硬化させて内張り層(5)を形成する工程とを含むことを特徴とする、橋梁添架管の補強方法
  7. 内張り材挿通工程及び反応硬化型樹脂液の硬化工程を複数回繰り返し、前記橋梁添架管(3)内に内張り層(5)を複数層形成することを特徴とする、請求項6に記載の橋梁添架管の補強方法
  8. 複数本のたて糸(9)と当該たて糸(9)に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸(10)とからなり、前記たて糸(9)又はよこ糸(10)の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布(11)よりなる高強度耐熱性繊維組織(16)と、前記筒状織布(11)の外面に設けられた熱可塑性樹脂被膜層(7)からなるホース状の内張り材(14)の内部に、反応硬化型樹脂液を注入して前記高強度耐熱性繊維組織(16)に含浸させ、その内面が外面となるように裏返しながら前記内張り材(14)を橋梁添架管(3)内に挿通し、前記反応硬化型樹脂液を硬化させて第一内張り層(5a)を形成し、複数本のたて糸(9)と当該たて糸(9)に連続してスパイラル状に織り込まれたよこ糸(10)とからなり、前記たて糸(9)又はよこ糸(10)の少なくとも一方がアラミド繊維糸である筒状織布(11)と、当該筒状織布(11)の内面において周方向に連続してスパイラル状に配されたガラス繊維糸(12)とよりなる高強度耐熱難燃性繊維組織(8)と、前記筒状織布(11)の外面に設けられた熱可塑性樹脂被膜層(7)からなるホース状の内張り材(14)の内部に、反応硬化型樹脂液を注入して前記高強度耐熱難燃性繊維組織(8)に含浸させ、その内面が外面となるように裏返しながら第一内張り層(5a)の中に内張り材(14)を挿通し、前記反応硬化型樹脂液を硬化させて第二内張り層(5b)を形成することを特徴とする、橋梁添架管の補強方法
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