JP2008258881A - アンテナ及び磁界通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、アンテナ及び磁界通信装置に関し、例えば携帯型音楽プレイヤーの本体装置からイヤフォン側へのオーディオデータの伝送に適用して、広い指向性を有する小型の磁界通信用のアンテナ、このアンテナを用いた通信装置を提案する。
【解決手段】本発明は、棒状に延長する中央の部位25Aの両端に、棒状に延長する第1及び第2の脚部25B、25Cを有し、これら中央の部位25A、第1及び第2の脚部25B、25Cが互いに直交するように設定されたコア25を用いてアンテナ9A、9Bを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アンテナ及び磁界通信装置に関し、例えば携帯型音楽プレイヤーの本体装置からイヤフォン側へのオーディオデータの伝送に適用することができる。本発明は、棒状に延長する中央の部位の両端に、棒状に延長する第1及び第2の脚部を有し、これら中央の部位、第1及び第2の脚部が互いに直交するように設定されたコアを用いてアンテナを形成することにより、広い指向性を有する小型の磁界通信用のアンテナ、このアンテナを用いた通信装置を提案する。
従来、携帯型の音楽プレイヤーでは、本体装置とイヤフォンとをケーブルで接続し、このケーブルを使用した有線により本体装置からイヤフォンにオーディオ信号を伝送している。この種の携帯型の音楽プレイヤーは、本体装置とイヤフォンとの間に設けたリモートコマンダにより本体装置を操作可能に構成されている。
また同様の携帯機器であるGPS(Global Positioning System )受信機に関して、特開2000−1577号公報には、バーアンテナに関する工夫が提案されている。
ところでこの種の音楽プレイヤーにおいて、例えばBluetooth等の無線通信の手法を適用して、1台の本体装置で再生する音楽を、各人が保持するイヤフォンに伝送して複数人で楽しむことができれば、便利であると考えられる。
しかしながらこの種の無線通信による場合には、周囲の機器からの電磁波ノイズの影響を受け、また他の機器への影響を防止する等の為に電力が制限され、さらには導体により無線通信波が遮蔽される問題がある。
この問題を解決する1つの方法として、いわゆる磁界通信を適用することが考えられる。すなわち磁界通信によれば、機器から遠ざかると急激に電界強度が低下することにより、他の機器からの影響、他の機器への影響を防止することができる。また導体による遮蔽も回避することができる。
しかしながらこの種の機器では、本体装置に対する通信対象の位置、方向が種々に変化することが予測されることから、広い指向性を有する磁界通信用のアンテナが必要になる。また当然のことではあるが、小型の磁界通信用のアンテナが必要になる。
特開2000−1577号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、広い指向性を有する小型の磁界通信用のアンテナ、このアンテナを用いた通信装置を提案しようとするものである。
上記の課題を解決するため請求項1の発明は、磁界通信用のアンテナに適用して、所定方向に延長する棒状の中央の部位と、前記中央の部位の一端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と直交する方向に棒状に延長する第1の脚部と、前記中央の部位の他端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と前記第1の脚部の延長方向とに直交する方向に棒状に延長する第2の脚部とを有するコアと、前記コアに巻回されたコイルとを備えるようにする。
また請求項3の発明は、アンテナを介して、磁界通信により所望のデータを送信し、及び又は所望のデータを受信する磁界通信装置に適用して、前記アンテナは、所定方向に延長する棒状の中央の部位と、前記中央の部位の一端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と直交する方向に棒状に延長する第1の脚部と、前記中央の部位の他端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と前記第1の脚部の延長方向とに直交する方向に棒状に延長する第2の脚部とを有するコアと、前記コアに巻回されたコイルとを備えるようにする。
請求項1又は請求項3の構成によれば、第1及び第2の脚部により中央のコアの延長方向から離れた方向にも指向性を拡大し、かつアンテナ利得を十分に確保することができ、これにより広い指向性を有する小型の磁界通信用のアンテナ、このアンテナを用いた通信装置を得ることができる。
本発明によれば、広い指向性を有する小型の磁界通信用のアンテナ、このアンテナを用いた通信装置を提供することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例1の構成
図2は、本発明の実施例1の音楽プレイヤーシステムを示すブロック図である。この音楽プレイヤーシステム1は、本体装置2で再生したオーディオデータを磁界通信によりイヤフォン装置3及び4に送信し、各イヤフォン装置3及び4のユーザーにそれぞれ音楽を提供する。
ここで本体装置2において、再生部5は、制御部6の制御により動作を切り換え、メモリカード、ハードディスク装置、光ディスク等の各種記録媒体に記録されたオーディオデータを再生して出力する。データ処理部7は、制御部6の制御により再生部5で再生されたオーディオデータDAの音質等を調整して出力する。送受信部8は、制御部6の制御により時分割で動作を切り換え、データ処理部7で処理されたオーディオデータDAをアンテナ9A又は9Bより送出すると共に、マスタのイヤフォン装置3から送出される制御データD1をアンテナ9A又は9Bにより受信して制御部6に出力する。制御部6は、本体装置2の動作を制御するコンピュータであり、本体装置2に設けられた操作子の操作、送信部8で受信される制御データD1に応じて、各部の動作を制御する。
イヤフォン装置3及び4は、それぞれ本体装置2から送出されたオーディオデータを受信するリモコン部11と、このリモコン部11にケーブルで接続されて、リモコン部11により駆動されるイヤフォン12とにより構成される。なおイヤフォン装置3及び4は、何れか一方の装置のみがマスタに設定されて動作する点を除いて、同一に構成されることにより、以下においては、イヤフォン装置4についての説明を省略する。
すなわちイヤフォン装置3のリモコン部11において、送受信部13は、制御部14の制御により、本体装置2から送出されたオーディオデータDAをアンテナ15A又は15Bにより受信し、駆動部16に出力する。また図示しない操作子の操作により、ユーザーがこのリモコン部11をマスタの装置に設定すると、制御部14から出力される各種の制御データD1をアンテナ15A又は15Bにより本体装置2に送出する。駆動部16は、この送受信部13で受信されたオーディオデータをデジタルアナログ変換処理してオーディオ信号を生成し、このオーディオ信号によりイヤフォン12を駆動する。制御部14は、このイヤフォン装置3の動作を制御するコンピュータであり、ユーザーによる操作子の操作に応動して駆動部16の動作を制御することにより、イヤフォン12から出力されるオーディオ信号の音量を可変する。またユーザーによりこのイヤフォン装置3がマスタの装置に設定されると、曲送り、選局等のユーザーによる操作を受け付け、このユーザーの操作を制御データD1により本体装置2に通知する。
図3は、本体装置2に設けられた送受信部8の構成を詳細に示すブロック図である。なおイヤフォン装置3、4の送受信部13も、この本体装置2の送受信部8と同一に構成される。従ってイヤフォン装置3、4の送受信部13については、この図3において、括弧書の符号により対応する構成を示す。ここで送受信部8は、アンテナ9A及び9Bで受信される高周波信号を比較回路21に入力し、ここでこれら高周波信号の信号レベルを比較する。またこの比較結果に基づいて選択回路22の接点を切り換えることにより、高周波信号の信号レベルの大きい側のアンテナ9A又は9Bを選択的に受信回路23、送信回路24に接続する。
送信回路24は、データ処理部7から出力されるオーディオデータを所定周波数の搬送波信号により変調し、その結果得られる変調信号により選択回路22で選択されたアンテナ9A又は9Bを駆動する。なおここでこの実施例では、この搬送波信号は、周波数13.5〔MHz〕程度に設定されるものの、搬送波の周波数は、5〔MHz〕〜100〔MHz〕程度の範囲で、必要に応じて種々に設定することができる。
受信回路23は、選択回路22を介して入力される高周波信号から制御データD1を復調して出力する。これによりこの実施例では、受信状態の良好な側のアンテナ9A又は9Bを選択的に使用してイヤフォン装置3、4との間でオーディオデータDA、制御データD1を送受する。またイヤフォン装置3、4においても、それぞれ受信状態の良好な側のアンテナ15A又は15Bを選択的に使用して、本体装置2から送出されたオーディオデータDAを受信し、さらには制御データD1を送出する。
なおアンテナ出力の比較によりアンテナ9A、9Bを選択する代わりに、例えばエラーレートがよい側のアンテナを選択する等、アンテナの選択基準は種々に設定することができる。またアンテナ9A及び9Bの出力信号をそれぞれ加算又は減算すると共に、変調信号により双方のアンテナを駆動するようにし、アンテナ利得、指向性を向上するようにしてもよい。また2つのアンテナの出力信号の位相差を調整して加算、減算するようにし、さらには2つのアンテナの駆動に位相差を設けるようにし、さらにアンテナの利得、指向性を向上するようにしてもよい。
図1は、これらアンテナ9A及び9Bを詳細に示す略線図である。アンテナ9Aは、所定形状のコア25にコイル26を巻回して形成される。コア25は、搬送波の周波数で比透磁率が20以上のフェライト材により形成され、ダイサーによる切削加工により、又は焼成により形成される。コア25は、棒形状により所定方向に延長するように中央部25Aが形成され、この中央部25Aの両端に、同様の棒形状による脚部25B、25が設けられる。なお脚部25B、25Cは、その延長方向のほぼ中央で、中央部25Aの端部に接続される。コア25は、これら中央部25A、脚部25B、25Cのそれぞれ延長する方向が互いに直交するように形成される。またこの実施例では、これら中央部25A、脚部25B、25Cの断面形状が矩形形状に設定され、これら中央部25A、脚部25B、25Cが角柱形状により形成される。なおフェライト材としては、MnZnを適用した。なおコアには、周波数1〜50〔MHz〕で比透磁率が30〜100程度の材料を広く適用することができる。
コイル26は、中央部25Aのほぼ中央に、巻線用のコイルボビンにマグネットワイヤが巻回されて設けられる。なおこれによりアンテナ9Aは、例えば図4に示すように、図示しないコイルボビにマグネットワイヤを巻回してコイル26が形成された後、このコイル26に略Tの字形状による同一形状のコア27、28を差し込み、これらコア27、28を一体化して形成される。なお図4に示すような同一形状によりコア27、28に代えて、一方が略Tの字形状であり、他方が棒形状であるコアを用いるようにしてもよい。またこれに代えて、直接に、又はフィルム等のセパレータを介して、コア25の中央部25Aにマグネットワイヤを巻回してコイル26を作成してもよい。また中央部25Aの中心軸を含む仮想面により分割するように2つの部材によりコイルボビンを形成するようにし、この2つの部材をコア25の中央部25Aで組み合わせてコイルボビンをコア25に装着し、その後、マグネットワイヤを巻回するようにしてもよい。
ここで本体装置2(図1)は、略長方体形状の筐体2Aに各部が収納されて形成される。この長方体形状の筐体2Aを正面から見たときの奥行き方向、左右方向、上下方向をそれぞれX方向、Y方向、Z方向としたとき、アンテナ9Aは、中央部25A、脚部25B、25Cの延長方向がそれぞれX方向、Z方向、Y方向となるように配置される。
これに対してアンテナ9Bは、アンテナ9Aと同一に形成され、中央部25Aの延長方向が、アンテナ9Aの中央部25Aの延長方向と直交するように配置され、アンテナ9Aにおいて利得が減少する方向で、利得が増大するように配置される。より具体的にこの実施例において、アンテナ9Bは、中央部25A、脚部25B、25Cの延長方向がそれぞれY方向、Z方向、X方向となるように配置される。
アンテナ9A及び9Bは、各コイル26が比較回路21、選択回路22(図1)に接続される。
(2)実施例の動作
以上の構成において、この音楽プレイヤーシステム1では(図2及び図3)、マスタに設定されたイヤフォン装置3のリモコン部11をユーザーが操作すると、この操作を通知する制御データD1がアンテナ15A、15Bを介した磁界通信により本体装置2に通知され、この通知に従って制御部6の制御により再生部5でオーディオデータDAが再生される。またこの再生されたオーディオデータDAがデータ処理部7で処理された後、送受部8によりアンテナ9A、9Bを駆動して磁界通信により送出される。この音楽プレイヤー1では、この磁界通信によるオーディオデータDAが、イヤフォン装置3、4の送受部13で受信され、アナログ信号に変換されてイヤフォン12が駆動される。
これによりこの音楽プレイヤーシステム1では、磁界通信によりオーディオデータDAを送受して、1つの本体装置2で再生した音楽を複数のユーザーで楽しむことができ、従来に比して使い勝手を向上することができる。
またこのオーディオデータDAの送受が磁界通信によるものであることから、Bluetooth等の無線通信により場合に比して、他の機器に対する影響、他の機器からの影響を格段的に低減することができ、また導体による影響を受けることなく、安定にオーディオデータDAを送受することができる。すなわち本体装置2、イヤフォン装置3、4は、一般に、数センチ角の小型に形成され、このような小型の機器で無線通信によりデータを送受する場合、アンテナの寸法から数十〔GHz〕の周波数帯域を使用することになる。しかしながら数十〔GHz〕帯の周波数帯域では、アンテナから放射された電磁波が比較的長距離まで伝搬し、これにより他の機器に種々の影響を与えることになり、またこれとは逆に周囲の他の機器からの種々の影響を受けることになる。これに対して磁界通信では、フェライトにコイルを巻線してアンテナを形成し、数十〜数百〔MHz〕の周波数帯域を使用することができ、この周波数帯域では、距離に対する減衰率が大きい特徴がある。これによりこの音楽プレイヤーシステム1では、周囲の機器への影響、周囲の機器からの影響を低減することができる。
このため音楽プレイヤーシステム1では(図1)、フェライトコア25にコイルを巻線してアンテナを形成し、このアンテナを使用して周波数13.5〔MHz〕の搬送波により変調信号を送受してオーディオデータDAを送受する。
しかしながら音楽プレイヤーシステム1では、本体装置2に対するイヤフォン装置3、4の位置、方向が種々に変化することが予測され、これによりアンテナには無指向性に近い指向性が求められる。ここで単に棒状のフェライトコアにコイルを巻線してアンテナを作成した場合、図5において符号L1で示すように、フェライトコアの延長方向に強い指向性を有することが判った。なおここでこの図5に示す特性は、1辺が5〔mm〕の断面矩形形状であって、長さ15〔mm〕の棒形状のフェライトコアに、コイルを巻線したアンテナの受信特性であり、フェライトコアの延長方向を0度として、この方向にループアンテナを設け、このループアンテナに対するアンテナの角度を徐々に傾けて測定した指向性である。
そこでこの音楽プレイヤーシステム1では、棒状に延長する中央の部位である中央部25Aの両端に、棒状に延長する第1及び第2の脚部25B、25Cを有し、これら中央の部位25A、第1及び第2の脚部25B、25Cが互いに直交するように設定されたコア25を用いてアンテナ9A、9Bが形成される。
このアンテナ9A、9Bの場合、コイル26を巻回した中央部分25Aの両端に、この中央部分25Aの延長方向と直交する方向に延長する脚部25B、25Cが設けられていることから、この脚部25B、25Cの延長する方向について、指向性を広げることができる。また脚部25B、25Cの分、磁束を横切るコアの断面積が増大することにより、アンテナ利得の低下を有効に回避して指向性を広げることができる。
またアンテナ9A、9Bでは、この脚部25B、25Cの延長方向が直交していることから、中央部25Bの延長方向に対して何れの方向にも指向性を広げることができ、これにより本体装置2に対してイヤフォン装置3、4の方向が種々に変化した場合でも、安定にオーディオデータを送受することができる。
すなわち図5において、符号X−Zは、図1におけるX−Z平面内において、中央部25Aの延長方向(X方向)を0度に設定してアンテナ9Aの指向性を測定した場合である。また符号X−Yは、同様にして、X−Y平面内において、アンテナ9Bの指向性を測定した場合である。なおこの測定は、図6に示すように、符号aにより示すように、1辺が5〔mm〕の断面矩形形状により中央部分52Aを形成し、符号bにより示す脚部25B、25Cを含めた中央部25Aの長さ、脚部25B、25Cを15〔mm〕とし、符号cにより示す脚部25B、25Cの厚みを2.5〔mm〕とし、コイル26を20〜26ターンにより形成した場合である。この図5の特性によれば、脚部25B、25Cを設けたことにより、Y方向及びZ方向に指向性が広がっていることが判る。
これによりこの音楽プレイヤーシステム1では、広い指向性を有する小型の磁界通信用のアンテナを提供し、さらにこのアンテナを使用した通信装置を提供することができる。
しかしながらこのようにアンテナ9A、9Bの指向性を広げても、図5に示すように、Z方向、Y方向では、アンテナ利得の低下を避け得ない。
そこでこの音楽プレイヤーシステム1では、中央部分25Aが直交するようにアンテナ9A、9Bが配置され(図1)、通信状態のよい側のアンテナ9A又は9Bを選択的に使用してオーディオデータを送受する。これにより音楽プレイヤーシステム1では、本体装置2に対してイヤフォン装置3、4の位置、方向が種々に変化した場合でも、安定かつ確実にオーディオデータを送受することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、棒状に延長する中央の部位の両端に、棒状に延長する第1及び第2の脚部を有し、これら中央の部位、第1及び第2の脚部が互いに直交するように設定されたコアを用いてアンテナを形成することにより、広い指向性を有する小型の磁界通信用のアンテナ、このアンテナを用いた通信装置を提案することができる。
またこの磁界通信用のアンテナを使用してオーディオデータを送受することにより、通信対象の機器間で相対位置が種々に変化する場合でも、磁界通信により安定かつ確実にオーディオデータを送受することができる。
またコイルを巻回する部位が直交するように、複数の磁界通信用のアンテナを配置して使用することにより、通信対象の機器間で相対位置が種々に変化する場合でも、一段と安定かつ確実にオーディオデータを送受することができる。
図7は、本発明の実施例2の音楽プレイヤーシステムに適用されるアンテナを示す斜視図である。この実施例では、上述のアンテナ9A、9B、15A、15Bに代えて、この図7のアンテナ31が適用される。
ここでこのアンテナ31は、上述のアンテナ9A、9B、15A、15Bに使用したと同一のコア25にマグネットワイヤを巻線して形成される。このアンテナ31は、中央部25A、前側の脚部25Bの双方を周回するように、中央部25Aの脚部25B側端に、斜めにマグネットワイヤが巻線されて第1のコイル26Aが形成される。また同様に、中央部25A、後側の脚部25Cの双方を周回するように、中央部25Aの脚部25C側端に、斜めにマグネットワイヤが巻線されて第2のコイル26Bが形成される。
このアンテナ31は、これら第1及び第2のコイル26A及び26Bが接続されて形成される。
この実施例によれば、中央部25Aと前側の脚部25Bとを周回するように形成された第1のコイルと、中央部25Aと後側の脚部25Cとを周回するように形成された第2のコイルとを接続してコイルを形成したことにより、実施例1のアンテナに比して、コイルに鎖交する磁束数を増大させることができ、その分、アンテナの利得を増大させることができる。
図8は、本発明の実施例3の音楽プレイヤーシステムに適用されるアンテナを示す斜視図である。この実施例では、上述のアンテナ9A、9B、15A、15Bに代えて、この図8のアンテナ41が適用される。
ここでこのアンテナ41は、一方の脚部25Bの外側の両端に、他方の脚部25Cの延長方向に延長する棒状コア42、43が設けられる。このアンテナ41は、この棒状コア42、43によりコイル26に鎖交する磁束数を増大させ、アンテナの利得を増大させる。
図9は、この棒状コア42、43を設けた場合のX−Y平面内における指向性を示す特性曲線図である。なお棒状コア42、43には、脚部25Cと同一形状のコアを適用した。この場合、アンテナの利得を1.6倍に増大させることができた。
この実施例によれば、一方の脚部の両端に、他方の脚部の延長方向に延長する棒状コアを設けることにより、一段とアンテナ利得を増大させることができる。
図10は、本発明の実施例4のICカードシステムを示すブロック図である。このICカードシステム51は、例えば駅の改札システムに適用して、ICカード52とリーダライタ53との間種々のデータを送受する。
すなわちICカード52は、内蔵のループアンテナに誘起される動作用の電源を生成して動作し、リーダライタ53からの呼び掛けが受信されると、応答を返す。またこの応答によりリーダライタ53と間で認証用のデータを送受し、正しい認証結果が得られると、リーダライタ53の要求する各種のデータをリーダライタ53に送出する。
リーダライタ53において、表示部54は、制御部55の制御により各種の情報等を表示し、入力部56は、ユーザーの操作を受け付けて制御部55に通知する。外部装置56は、このICカードシステム51を管理するホストコンピュータ等により構成され、制御部55との間で種々のデータを送受する。
制御部55は、リーダライタ53の動作を制御するコンピュータであり、変復調部58の制御によりICカード52との間で種々のデータを送受する。変復調部58は、アンテナ9A〜9Cを介してICカード522との間で種々のデータを送受する。すなわち変復調部58は、制御部55の制御により一定の時間間隔でICカード52に応答を呼び掛け、この呼び掛けに対してICカード52から応答が得られると、ICカード52との間で認証用のデータを送受し、認証の処理を実行する。また正しい認証結果が得られると、改札業務に必要なデータをICカード52から取得して制御部55に出力する。
アンテナ9A〜9Cは、矢印Aにより示すICカード52の移動経路の下側、この移動経路に沿って一定の間隔で配置される。またアンテナ9A〜9Cは、最も指向性の強い側である中央部25Aの延長方向がICカード52側となるように配置される。アンテナ9A〜9Cは、例えばコイル26が並列に接続されて変復調部58に接続されることにより、同時並列的に駆動され、また出力信号が加算されて処理される。
これによりリーダライタ53は、ICカード52の移動経路に沿った細長い領域内であれば、アンテナ9A〜9Cからある程度離間した位置でもICカード52との間で種々のデータを送受できるように構成され、これにより例えばICカード52をバックに入れたままの状態でも改札の処理を実行できるように構成される。
この実施例によれば、ICカードシステムに適用しても、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。また複数のアンテナを使用することにより、通信可能範囲を種々に設定することができる。
なお上述の実施例3においては、アンテナの脚部に専用のコアを設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば装置の筐体側にコアを設け、筐体にアンテナを収納した際にこの筐体側のコアがアンテナの脚部に位置するようにしてもよい。またこの筐体側のコアにあっては、例えば不要輻射防止用のコア、放送波受信用アンテナのコア等、他の用途に使用する目的で設けられたコアを利用するようにしてもよい。
また上述の実施例3においては、アンテナの脚部に専用のコアを設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば不要輻射防止用のコア、放送波受信用アンテナのコア等、他の用途に使用する目的で設けられるコアを配置するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、脚部のほぼ中央で中央部の両端に接続した形状にコアを形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この中央の両端に接続する箇所を脚部の中央から偏らせるようにしてもよい。
また上述の実施例においては、断面矩形形状によりコアを形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば断面円形形状によりコアを形成するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、2個又は3個のアンテナを設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実用上十分な特性を確保することができる場合には、アンテナを1個だけ設けるようにしてもよく、またこれとは逆にアンテナを4個以上設けるようにしてもよい。
また上述の実施例においては、本発明を音楽プレイヤーシステム、ICカードシステムに適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の機器間のデータ通信に広く適用することができる。
本発明は、例えば携帯型音楽プレイヤーの本体装置からイヤフォン側へのオーディオデータの伝送に適用することができる。
本発明の実施例の携帯型音楽プレイヤーに適用されるアンテナの構成を示す斜視図である。 本発明の実施例の音楽プレイヤーシステムを示すブロック図である。 図2の音楽プレイヤーシステムの本体装置に設けられた送受信部の構成を詳細に示すブロック図である。 図1のアンテナの説明に供する分解斜視図である。 図1のアンテナの指向性を示す特性曲線図である。 図1のアンテナのコアの形状を示す斜視図である。 本発明の実施例2の音楽プレイヤーシステムに適用されるアンテナを示す斜視図である。 本発明の実施例3の音楽プレイヤーシステムに適用されるアンテナを示す斜視図である。 図8のアンテナの指向性を示す特性曲線図である。 本発明の実施例3のICカードシステムを示すブロック図である。
符号の説明
1……音楽プレイヤーシステム、2……本体装置、3、4……イヤフォン装置、8、十3……送受信部、9A〜9C、15A、15B、31、41……アンテナ、25、27、28……コア、25A……中央部、25B、25C……脚部、26、26A、26B……コイル

Claims (6)

  1. 磁界通信用のアンテナにおいて、
    所定方向に延長する棒状の中央の部位と、前記中央の部位の一端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と直交する方向に棒状に延長する第1の脚部と、前記中央の部位の他端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と前記第1の脚部の延長方向とに直交する方向に棒状に延長する第2の脚部とを有するコアと、
    前記コアに巻回されたコイルとを備える
    ことを特徴とするアンテナ。
  2. 前記第1及び又は第2の脚部に、さらにコアが設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  3. アンテナを介して、磁界通信により所望のデータを送信し、及び又は所望のデータを受信する磁界通信装置において、
    前記アンテナは、
    所定方向に延長する棒状の中央の部位と、前記中央の部位の一端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と直交する方向に棒状に延長する第1の脚部と、前記中央の部位の他端に設けられて、前記中央の部位の延長方向と前記第1の脚部の延長方向とに直交する方向に棒状に延長する第2の脚部とを有するコアと、
    前記コアに巻回されたコイルとを備える
    ことを特徴とする磁界通信装置。
  4. 前記第1及び又は第2の脚部に、さらにコアが配置された
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁界通信装置。
  5. 前記アンテナを複数個有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁界通信装置。
  6. 前記アンテナを介して周波数帯域10〜100〔MHz〕により前記データを送信し、又は前記データを受信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁界通信装置。

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