JP2008258876A - カメラおよびカメラの表示装置輝度制御方法 - Google Patents

カメラおよびカメラの表示装置輝度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】表示モニタの視認性と消費電力を抑制とを両立したカメラおよびカメラの表示装置輝度制御方法を提供する。
【解決手段】演算回路101は、レリーズスイッチ141から半押し操作信号を受信すると、測光センサ153で検出されたカメラ1の周囲の明るさを判定する。演算回路101は、判定した周囲の明るさに応じて、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中にはバックライト7bを輝度A〜Dのいずれかの輝度で点灯するようバックライト駆動部162を制御する。各輝度レベルの輝度値の大小を比較すると、輝度A<輝度B<輝度C<輝度Dである。その後、演算回路101は、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号を受信できなくなるか、全押し操作信号を受信すると、バックライト7bを輝度Aで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、カメラの表示装置の輝度制御に関する。
撮像素子で捉えた被写体像や撮影に関する各種の情報を背面に設けた表示モニタに表示するカメラが知られている。このカメラでは、順光状態や逆光状態といった周囲の光の状況に合わせて表示モニタの表示輝度を制御している(特許文献1参照)。
特開2004−15597号公報
しかし、従来のカメラでは、不必要なときにも表示モニタの表示輝度が上がってしまうため、電池を消耗してしまう。
(1) 請求項1の発明によるカメラは、被写体像を撮像する撮像手段と、カメラの筐体の背面側に設けられた表示装置と、表示装置の輝度値を設定する輝度設定手段と、輝度設定手段で設定された輝度値により画面表示されるように表示装置を制御する表示制御手段とを備え、輝度設定手段は、表示装置の輝度値を少なくとも、表示装置の最高輝度値よりも低い所定の輝度値であって省電力用輝度値としてあらかじめ定められた第1の輝度値と、第1の輝度値以上の輝度値であってカメラの周囲の明るさに応じた第2の輝度値とに設定可能であり、輝度設定手段は、カメラに対して所定の操作がなされると、表示装置の輝度値を第2の輝度値に変更し、その後、レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作に応じて、表示装置の輝度値を第1の輝度値に変更することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、所定の操作は、レリーズボタンの半押し操作であることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、ユーザによる表示装置の輝度値の変更操作を受け付ける輝度変更操作部材をさらに備え、輝度設定手段は、輝度変更操作部材が操作されると、輝度変更操作部材の操作内容に基づいて表示装置の輝度値を設定し、その後、レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作があっても、輝度変更操作部材の操作内容に基づいて設定した表示装置の輝度値を維持することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、輝度設定手段は、所定の操作がなされると、表示装置の輝度値を第2の輝度値に変更し、その後、レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作がなされると、直ちに表示装置の輝度値を第1の輝度値に変更することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、表示装置は、非自発光型の表示装置であって、バックライトを有し、輝度変更手段は、表示装置の輝度値を第1の輝度値に変更した後、一定時間以上カメラの操作がなければバックライトを消灯させることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、表示装置は、自発光型の表示装置であり、輝度変更手段は、表示装置の輝度値を第1の輝度値に変更した後、一定時間以上カメラの操作がなければ表示装置による表示を中止させることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明によるカメラの表示装置輝度制御方法は、被写体像を撮像する撮像手段と、カメラの筐体の背面側に設けられた表示装置とを備えたカメラの表示装置輝度制御方法において、表示装置の輝度値を少なくとも、表示装置の最高輝度値よりも低い所定の輝度値であって省電力用輝度値としてあらかじめ定められた第1の輝度値と、第1の輝度値以上の輝度値であってカメラの周囲の明るさに応じた第2の輝度値とに設定可能であり、カメラに対して所定の操作がなされると、表示装置の輝度値を第2の輝度値に変更し、その後、レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作に応じて、表示装置の輝度値を第1の輝度値に変更することを特徴とする。
本発明によれば、消費電力を抑制できる。
図1〜6を参照して、本発明によるカメラおよびカメラの表示装置輝度制御方法の一実施の形態を説明する。図1(a)は、本発明を適用した一実施の形態のカメラを正面(前側)から見た斜視図であり、図1(b)は、背面(後側)から見た斜視図である。なお、説明の便宜上、図示のようにカメラの上下左右方向および前後方向を規定する。
このカメラ1は、高さ方向(上下方向)よりも幅方向(左右方向)が長く、かつ厚さ(前後方向長さ)が薄い薄型カメラであり、その前後面、上下面、および左右側面は、それぞれが互いに略平行に形成され、全体が略直方体形状をなしている。カメラ1の筐体であるカメラボディ10には、上面右側にレリーズボタン2が設けられ、前面左上部に、撮影レンズ用の窓部3と、被写体に光を照射する発光部4とが設けられている。
カメラボディ10の後面には、ズームレバー5と、十字操作キー6と、表示モニタ7と、輝度アップボタン8と、DELボタン9aと、MENUボタン9bと、MODEボタン9cと、PLAYボタン9dと、測光センサ153とが設けられている。カメラ1の撮像光学系は、窓部3から入射した被写体光束を高さ方向に屈折させる屈折光学系として構成されている。
レリーズボタン2は、レリーズ操作を行うための操作ボタンである。ズームレバー5は、不図示のレンズ鏡筒に配置される撮像光学系の焦点距離の変更操作を行うための操作レバーであり、左右端の押圧操作が可能である。十字操作キー6は、各種メニューの項目等を選択するための操作ボタンであり、上下左右方向および圧下方向に操作可能である。
表示モニタ7は、たとえば非自発光型の液晶表示装置(LCD)であり、表示内容を表示するための表示モジュール7aと、表示モジュール7aを照光するバックライト7bとを備えている。表示モニタ7は、撮像して得られた画像や各種のメニュー画面を表示する表示モニタとして働くほか、撮像時に、被写体の画像を表示する電子ファインダとして働く。
輝度アップボタン8は、表示モニタ7のバックライトの輝度を変更するための操作ボタンであり、レリーズ操作を行う右手とは反対側の左手での操作性を考慮して、たとえばカメラ1の後面左下に配設されている。輝度アップボタン8の押圧操作による表示モニタ7のバックライトの輝度(以下、単に表示モニタ7の輝度と呼ぶ)の変更については、後に詳述する。
DELボタン9aは、撮像して得た画像を消去する際に操作される操作ボタン(消去ボタン)である。MENUボタン9bは、各種機能を設定するメニュー画面を表示モニタ7に表示させる際に操作される操作ボタンである。MODEボタン9cは、撮像モードの選択の際に操作される操作ボタンである。PLAYボタン9dは、撮像済みの画像を表示モニタ7に表示させる際などに操作される操作ボタン(再生ボタン)である。
測光センサ153は、カメラ1の周囲の明るさを検出するセンサである。
図2は、カメラ1の構成を説明するブロック図である。演算回路101は、マイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各部へ出力する。演算回路101と後述する各部とは互いに接続されている。
撮像素子202は、CCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子202は、不図示のレンズ鏡筒のレンズを通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号を画像処理部123へ出力する。画像処理部123は、A/D変換回路やASICなどによって構成される。画像処理部123は、アナログ撮像信号をディジタル信号に変換して、ディジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行う。また画像処理部123は、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮された画像データを伸長する伸長処理などを行う。
レリーズスイッチ141は、レリーズボタン2に連動してレリーズ操作信号を演算回路101に出力する。レリーズ操作信号には、レリーズボタン2の半押し操作に対応する半押し操作信号と、半押し操作より深く押下される全押し操作に対応する全押し操作信号とがある。
DELスイッチ143、MENUスイッチ144、MODEスイッチ145、およびPLAYスイッチ146は、それぞれDELボタン9a、MENUボタン9b、MODEボタン9c、およびPLAYボタン9dが押圧操作されると操作信号を演算回路101に出力する。
十字キースイッチ147は、十字操作キー6の操作に応じた信号を演算回路101に出力する。十字操作キー6の上部が押圧されると、十字キースイッチ147は上方向信号を出力する。十字操作キー6の下部が押圧されると、十字キースイッチ147は下方向信号を出力する。十字操作キー6の右部が押圧されると、十字キースイッチ147は右方向信号を出力する。十字操作キー6の左部が押圧されると、十字キースイッチ147は左方向信号を出力する。十字操作キー6が圧下されると、十字キースイッチ147は圧下信号を出力する。
ズームスイッチ151は、ズームレバー5の操作に応じた信号を演算回路101に出力する。ズームレバー5の右端が押圧操作されるとズームスイッチ151は望遠指示信号を出力し、ズームレバー5の左端が押圧操作されると第1ズームスイッチ151は広角指示信号を出力する。輝度アップスイッチ152は、輝度アップボタン8が押圧操作されると操作信号を演算回路101に出力する。測光センサ153は、検出したカメラ1の周囲の明るさの検出信号を演算回路101に出力する。
表示制御部161は、演算回路101から出力される信号に基づいて、表示モジュール7aの表示制御を行う制御部である。バックライト駆動部162は、表示モニタ7のバックライト7bを駆動する回路であり、演算回路101から出力される信号に基づいて、バックライト7bの明るさ(輝度)を制御する。
レンズ駆動制御部163は、演算回路101から出力される信号に基づいて、合焦動作や焦点距離変更動作を行うように不図示のレンズ鏡筒のレンズ群を駆動する。発光装置164は、演算回路101から出力される信号に基づいて、発光部4に対する発光開始および発光停止を指示して発光制御を行う。記憶媒体装着部165は、不図示の記憶媒体を着脱可能に保持し、装着された記憶媒体に記録されたデータの読み込みや消去、記憶媒体へのデータの書き込みを行う。記憶媒体には、画像処理後の画像データが記録される。
このように構成されるカメラ1では、被写体像の撮像や、撮像された画像の表示モニタ7への表示ができる。カメラ1は携帯されて屋外や屋内の様々な場所で使用されるが、場所や時間帯などによって環境光の状態が異なり、カメラ1の周囲の明るさが異なる。したがって、表示モニタ7の視認性を向上させるために周囲の明るさに応じてバックライト7bの明るさを変更する必要がある。そこで、本実施の形態のカメラ1では、以下のようにバックライト7bの明るさを変更する。
−−−輝度アップボタン8の押圧操作による表示モニタ7の輝度の変更−−−
カメラ1の不図示の電源スイッチがオンされると、カメラ1は、撮影モードで起動され、撮像素子202で捉えられた被写体の画像がスルー画として表示モニタ7に表示される。このとき、演算回路101は、所定の輝度(輝度A)でバックライト7bが点灯するよう、バックライト駆動部162を制御する。バックライト駆動部162は、輝度Aで点灯するよう、バックライト7bを駆動する。ここで、輝度Aは、表示モニタ7の視認性と、省電力の観点からあらかじめ定められた輝度である。
しかし、状況によっては、輝度Aで点灯されたバックライト7bの光量では、表示モニタ7の輝度が低く、表示が見づらい場合がある。また、撮影に際しては、迅速に表示モニタ7の輝度を適切な輝度に変更する必要がある。そこで、本実施の形態のカメラ1では、ユーザが輝度アップボタン8を押圧することで、表示モニタ7の輝度を上げることができる。なお、輝度アップボタン8の押圧操作による表示モニタ7の輝度の変更の処理は、後述する表示モニタ7の輝度の自動調整の処理に優先して実行される。
ユーザが輝度アップボタン8を押圧操作すると、上述したように、輝度アップスイッチ152からの操作信号が演算回路101に出力される。演算回路101は、バックライト7bが輝度Aで点灯されているときに輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信すると、輝度Aよりも輝度が高い、輝度Bでバックライト7bが点灯するよう、バックライト駆動部162を制御する。すなわち、演算回路101は、バックライト7bが輝度Aで点灯されているときに輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信すると、バックライト7bの輝度レベルを輝度Aから輝度Bに変更するよう、バックライト駆動部162を制御する。
演算回路101は、バックライト7bが輝度Bで点灯されているときに輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信すると、輝度Bよりも輝度が高い、輝度Cでバックライト7bが点灯するよう、バックライト駆動部162を制御する。さらに演算回路101は、バックライト7bが輝度Cで点灯されているときに輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信すると、最高輝度である輝度Dでバックライト7bが点灯するよう、バックライト駆動部162を制御する。演算回路101は、バックライト7bが輝度Dで点灯されているときに輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信すると、輝度Aでバックライト7bが点灯するよう、バックライト駆動部162を制御する。
すなわち、バックライト7bの輝度は、ユーザが輝度アップボタン8を押圧する度に輝度Aから輝度Bへ、輝度Bから輝度Cへ、輝度Cから輝度Dへと順次上昇する。輝度Dで点灯中に輝度アップボタン8を押圧が押圧されると、バックライト7bの輝度は、輝度Aへ戻り、以降、輝度アップボタン8が押圧される度に上述した輝度レベルの変更(輝度の変更)が順次繰り返される。ここで明らかなように、各輝度レベルの輝度値の大小を比較すると、輝度A<輝度B<輝度C<輝度Dとなる。ユーザの輝度アップボタン8の操作によって表示モニタ7の輝度が変更された場合、演算回路101は、たとえば、ユーザがレリーズボタン2を押圧操作するなどしても、変更後の輝度を維持するよう、バックライト駆動部162を制御する。
なお、表示モニタ7による構図確認などのために、撮影時に一時的に表示モニタ7の輝度を変更することをユーザが希望する場合がある。この場合、ユーザはレリーズボタン2を半押し操作し、いわゆるAFロック、AEロックをかけた状態で表示モニタ7の表示画面を目視して構図を確認することが多い。このように撮影時の構図確認のためにユーザが輝度アップボタン8を押圧して表示モニタ7の輝度を変更した場合には、変更後の表示モニタ7の輝度を撮像終了後やレリーズボタン2の半押し操作解除後も維持する必要はない。
そのため、本実施の形態のカメラ1では、レリーズボタン2が半押しされた状態で輝度アップボタン8が押圧されて表示モニタ7の輝度が変更された場合、レリーズボタン2が全押しされて、撮像が終了するか、半押し操作が解除されると、バックライト7bの輝度が輝度Aに戻される。すなわち、演算回路101は、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中に、輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信していた場合には、その後、レリーズスイッチ141から全押し操作信号を受信するか、半押し操作信号を受信しなくなると、輝度Aでバックライト7bが点灯するよう、バックライト駆動部162を制御する。
カメラ1では、いわゆるスリープモード移行までの時間(所定時間A)が経過するまで、ユーザがボタン操作等を行わなかった場合、省電力のため、表示モジュール7aでの表示が中止され、バックライト7bが消灯される。なお、カメラ1では、ユーザが所定時間Aをあらかじめ設定できる。また、スリープモード移行後に、何らかのボタンが操作された場合には、表示モジュール7aでの表示が再開され、バックライト7bが輝度Aで点灯される。
すなわち、演算回路101は、所定時間A以上、各スイッチからの入力信号の状態に変化がないと判断すると、表示モジュール7aでの表示を中止するよう表示制御部161を制御するとともに、バックライト7bを消灯するようバックライト駆動部162を制御する。その後、演算回路101は、いずれかスイッチからの入力信号の状態に変化が生じたと判断すると、表示モジュール7aでの表示を再開するよう表示制御部161を制御するとともに、バックライト7bを輝度Aで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。
−−−表示モニタ7の輝度の自動調整−−−
撮影時の構図確認のために表示モニタ7を視認するとき以外は、省電力のため、カメラ1の電源がオンされている場合であっても、バックライト7bの輝度を輝度Aに抑制することが望ましい。しかし、撮影時の構図確認に際しては、カメラ1の周囲の明るさに応じて直ちにバックライト7bの輝度を変更して、表示モニタ7の視認性を向上させることが望ましい。そこで、本実施の形態のカメラ1では、レリーズボタン2が半押し操作されると、周囲の明るさに応じて表示モニタ7の輝度が変更される。以下、詳述する。
不図示の電源スイッチがオンされた後、レリーズボタン2が半押し操作される前には、輝度アップボタン8が押圧されていなければ、上述したように、バックライト7bは輝度Aで点灯される。この場合、カメラ1では、レリーズボタン2が半押し操作されると、測光センサ153で検出したカメラ1の周囲の明るさに応じて、バックライト7bの輝度レベルが輝度A〜Dのいずれかの輝度レベルに設定される。
なお、逆光状態にある場合には、ユーザ、すなわちカメラ1の後面側に位置する撮影者の顔面に太陽光や照明光が直接当たるため、表示モニタ7の表示面や保護ガラスの表面にユーザの顔が映り込み、表示モニタ7の視認性が低下する。そこで、本実施の形態のカメラ1では、撮像素子202からの撮像信号と測光センサ153からの検出信号との差に基づいて、逆光状態であると判断すると、バックライト7bの輝度レベルが最も明るい輝度Dに設定される。なお、逆光状態であるか否かの判断は、たとえば、太陽が撮像範囲内に入った場合のように、撮像素子202からの撮像信号に基づいて、撮像範囲内に、非常に輝度の高い被写体が存在しているか否かによって判断するようにしてもよい。
なお、レリーズボタン2の半押し操作が解除された場合には、変更後の表示モニタ7の輝度を撮像終了後も維持する必要はない。そのため、本実施の形態のカメラ1では、レリーズボタン2が半押し操作されて、上述のように輝度レベルが変更された後、半押し操作が解除されると、バックライト7bの輝度が元の輝度Aに戻される。また、レリーズボタン2が全押し操作されて撮像が終了した後も、変更後の表示モニタ7の輝度を撮像終了後も維持する必要はない。そのため、本実施の形態のカメラ1では、レリーズボタン2が全押しされて、撮像が終了すると、バックライト7bの輝度が輝度Aに戻される。
すなわち、演算回路101は、レリーズスイッチ141から半押し操作信号を受信すると、測光センサ153で検出されたカメラ1の周囲の明るさを次の4段階のいずれかであるかを判定する。演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲が暗いと判断すると、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中にはバックライト7bを輝度Aで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。なお、演算回路101は、測光センサ153の検出信号に基づいてカメラ1の周囲の明るさBvを測定し、測定した明るさBvの値があらかじめ設定された値a以下であれば(Bv≦a)、周囲が暗いと判断する。
演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲がさほど暗くもなく、さほど明るくもないと判断すると、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中にはバックライト7bを輝度Bで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。なお、演算回路101は、測光センサ153の検出信号に基づいてカメラ1の周囲の明るさBvを測定し、測定した明るさBvの値があらかじめ設定された値aより大きく、かつ、あらかじめ設定された値b以下であれば(a<Bv≦b)、周囲がさほど暗くもなく、さほど明るくもないと判断する。
演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲が明るいと判断すると、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中にはバックライト7bを輝度Cで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。なお、演算回路101は、測光センサ153の検出信号に基づいてカメラ1の周囲の明るさBvを測定し、測定した明るさBvの値があらかじめ設定された値bより大きく、かつ、あらかじめ設定された値c以下であれば(b<Bv≦c)、周囲が明るいと判断する。
演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲が非常に明るいと判断すると、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中にはバックライト7bを輝度Dで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。なお、演算回路101は、測光センサ153の検出信号に基づいてカメラ1の周囲の明るさBvを測定し、測定した明るさBvの値があらかじめ設定された値cより大きければ(c<Bv)、周囲が非常に明るいと判断する。
また、演算回路101は、測光センサ153からの検出信号にかかわらず、撮像素子202からの撮像信号と測光センサ153からの検出信号との差に基づいて、上述したように逆光状態であると判断すると、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中にはバックライト7bを輝度Dで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。
その後、演算回路101は、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号を受信できなくなるか、全押し操作信号を受信すると、バックライト7bを輝度Aで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。
なお、レリーズボタン2の半押し操作中に輝度アップボタン8が押圧されると、上述したように、輝度アップボタン8が押圧される度に、バックライト7bの輝度レベルが周囲の明るさに応じて設定された輝度レベルから1ステップずつ変更される。なお、この場合には、上述したように、レリーズボタン2の半押し操作の解除後、または全押し操作の後にバックライト7bの輝度が輝度Aに戻される。
−−−常時調光モードについて−−−
上述したように、本実施の形態のカメラ1では、レリーズボタン2が半押し操作されたときに、周囲の明るさに応じてバックライト7bの輝度が直ちに変更される。しかし、使用状況によっては、周囲の明るさに応じたバックライト7bの輝度変更が、レリーズボタン2が半押し操作されたときだけでなく、常時行われることをユーザが望む場合がある。そこで、本実施の形態のカメラ1では、レリーズボタン2の操作状況に関わらず、周囲の明るさに応じてバックライト7bの輝度を常時変更させる常時調光モードを備え、ユーザの設定操作によって常時調光モードを設定可能に構成している。
カメラ1では、常時調光モードが設定されている場合には、レリーズボタン2の操作状況に関わらず、周囲の明るさに応じてバックライト7bの輝度レベルが輝度A〜Dのいずれかの輝度レベルに変更される。すなわち、演算回路101は、常時調光モードが設定されていると判断されると、測光センサ153で検出されたカメラ1の周囲の明るさを次の4段階のいずれかであるかを判定する。演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲が暗い(Bv≦a)と判断すると、バックライト7bを輝度Aで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。
演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲がさほど暗くもなく、さほど明るくもない(a<Bv≦b)と判断すると、バックライト7bを輝度Bで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲が明るい(b<Bv≦c)と判断すると、バックライト7bを輝度Cで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。演算回路101は、測光センサ153からの検出信号に基づいて、周囲が非常に明るい(c<Bv)と判断すると、バックライト7bを輝度Dで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。
また、演算回路101は、測光センサ153からの検出信号にかかわらず、撮像素子202からの撮像信号と測光センサ153からの検出信号との差に基づいて、上述したように逆光状態であると判断すると、バックライト7bを輝度Dで点灯するようバックライト駆動部162を制御する。
なお、常時調光モードが設定されている場合であっても、輝度アップボタン8が押圧されると、輝度アップボタン8が押圧される度に、バックライト7bの輝度が周囲の明るさに応じて設定された輝度から1ステップずつ変更されて輝度A〜Dのいずれかの輝度に設定される。
−−−フローチャート−−−
図3は、輝度アップボタン8の押圧操作による表示モニタ7の輝度変更処理を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。不図示の電源スイッチがオンされているときに、輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信すると、この処理を行うプログラムが起動されて、演算回路101で実行される。なお、図3のフローチャートで示した処理は、後述する図4〜6のフローチャートで示す、表示モニタ7の輝度の自動調整処理に割り込んで実行される。
ステップS1において、バックライト7bの現在の輝度レベルの設定を読み込んでステップS3へ進む。ステップS3において、ステップS1で読み込んだ輝度レベルから1ステップだけ輝度を変更するよう、バックライト駆動部162を制御する。すなわち、ステップS1で読み込んだ輝度レベルが輝度Aであれば、輝度レベルを輝度Bに変更するよう、バックライト駆動部162を制御する。ステップS1で読み込んだ輝度レベルが輝度Bであれば、輝度レベルを輝度Cに変更するよう、バックライト駆動部162を制御する。ステップS1で読み込んだ輝度レベルが輝度Cであれば、輝度レベルを輝度Dに変更するよう、バックライト駆動部162を制御する。ステップS1で読み込んだ輝度レベルが輝度Dであれば、輝度レベルを輝度Aに変更するよう、バックライト駆動部162を制御する。
ステップS3が実行されるとステップS5へ進み、レリーズボタン2を半押し操作されているときに輝度アップボタン8が押圧されたか否かを判断する。すなわち、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号受信中に、輝度アップスイッチ152からの操作信号を受信したか否かを判断する。ステップS5が肯定判断されるとステップS7へ進み、フラグに2をセットしてリターンする。ステップS5が否定判断されるとステップS9へ進み、フラグに1をセットしてリターンする。
図4〜6は、表示モニタ7の輝度の自動調整処理を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。不図示の電源スイッチがオンされると、この処理を行うプログラムが起動されて、演算回路101で実行される。ステップS101において、フラグに0をセットしてステップS103へ進む。ステップS103において、バックライト7bの輝度レベルを輝度Aに設定するよう、バックライト駆動部162を制御してステップS105へ進む。
ステップS105において、不図示の電源スイッチがオフされたか否かを判断する。ステップS105が肯定判断されると、本プログラムを終了する。ステップS105が否定判断されるとステップ107へ進み、常時調光モードに設定されているか否かを判断する。ステップS107が否定判断されるとステップS109へ進み、タイマーをスタートさせてステップS111へ進む。ステップS111において、各ボタンの操作状況に変更があるか否か、すなわち、各スイッチからの入力信号の状態に変化があるか否かを判断する。
ステップS111が肯定判断されるとステップS113へ進み、ステップS109でスタートさせたタイマーをリセットしてステップS115へ進む。ステップS115において、ステップS111で各ボタンの操作状況に変更があると判断された操作の内容がレリーズボタン2の半押し操作であるか否かを判断する。すなわち、ステップS115において、ステップS111で判断した入力信号の変化がレリーズスイッチ141からの半押し操作信号の受信であったか否かを判断する。ステップS115が否定判断されるとステップS105へ戻る。ステップS115が肯定判断されるとステップS117へ進み、レリーズボタン2の半押し操作が解除されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ141からの半押し操作信号を受信できなくなったか否かを判断する。
ステップS117が肯定判断されるとステップS119へ進み、フラグに0がセットされているか否かを判断する。ステップS119が肯定判断されるとステップS103へ戻る。ステップS119が否定判断されるとステップS121へ進み、フラグに1がセットされているか否かを判断する。ステップS121が肯定判断されるとステップS105へ戻る。ステップS121が否定判断されるとステップS103へ戻る。
ステップS117が否定判断されるとステップS123へ進み、レリーズボタン2が全押し操作されたか否か、すなわち、レリーズスイッチ141から全押し操作信号を受信したか否かを判断する。ステップS123が肯定判断されるとステップS119へ進む。ステップS123が否定判断されるとステップS125へ進み、フラグに0がセットされているか否かを判断する。ステップS125が否定判断されるとステップS117へ戻る。
ステップS125が肯定判断されると図5のステップS201へ進み、測光センサ153の検出信号に基づいてカメラ1の周囲の明るさBvを測定してステップS203へ進む。ステップS203において、ステップS201で測定した明るさBvがあらかじめ設定された値aよりも大きいか否かを判断する。ステップS203が肯定判断されるとステップS205へ進み、ステップS201で測定した明るさBvがあらかじめ設定された値bよりも大きいか否かを判断する。
ステップS205が肯定判断されるとステップS207へ進み、ステップS201で測定した明るさBvがあらかじめ設定された値cよりも大きいか否かを判断する。ステップS207が肯定判断されるとステップS209へ進み、バックライト7bの輝度レベルを輝度Dに設定するよう、バックライト駆動部162を制御して図4のステップS117へ戻る。
図5のステップS203が否定判断されるとステップS211へ進み、バックライト7bの輝度レベルとして輝度Aを選択してステップS217へ進む。ステップS217において、上述したように逆光であるか否かを判断する。ステップS217が肯定判断されるとステップS209へ進む。ステップS217が否定判断されると、バックライト7bの輝度レベルをすでに選択されている輝度レベルに設定するよう、バックライト駆動部162を制御して図4のステップS117へ戻る。
図5のステップS205が否定判断されるとステップS213へ進み、バックライト7bの輝度レベルとして輝度Bを選択してステップS217へ進む。ステップS207が否定判断されるとステップS215へ進み、バックライト7bの輝度レベルとして輝度Cを選択してステップS217へ進む。
ステップS111が否定判断されるとステップS131へ進み、ステップS109でスタートしたタイマーの経過時間を読み込んで、あらかじめ設定された上述の所定時間Aが経過したか否かを判断する。ステップS131が否定判断されるとステップS111へ戻る。ステップS131が肯定判断されるとステップS133へ進み、表示モジュール7aでの表示を中止するよう表示制御部161を制御するとともに、バックライト7bを消灯するようバックライト駆動部162を制御してステップS135へ進む。
ステップS135において、フラグに0をセットしてステップS137へ進む。ステップS137において、ステップS109でスタートさせたタイマーをリセットしてステップS139へ進む。ステップS139において、各ボタンのいずれかが操作されるまで、すなわち、各スイッチからの入力信号の状態に変化があるまで待機する。ステップS139が肯定判断されるとステップS141へ進み、表示モジュール7aでの表示を再開するよう表示制御部161を制御してステップS103へ戻る。
ステップS107が肯定判断されるとステップS151へ進み、フラグに0がセットされているか否かを判断する。ステップS151が否定判断されるとステップS105へ戻る。
ステップS151が肯定判断されると図6のステップS301へ進み、測光センサ153の検出信号に基づいてカメラ1の周囲の明るさBvを測定してステップS303へ進む。ステップS303において、ステップS301で測定した明るさBvがあらかじめ設定された値aよりも大きいか否かを判断する。ステップS303が肯定判断されるとステップS305へ進み、ステップS301で測定した明るさBvがあらかじめ設定された値bよりも大きいか否かを判断する。
ステップS305が肯定判断されるとステップS307へ進み、ステップS301で測定した明るさBvがあらかじめ設定された値cよりも大きいか否かを判断する。ステップS307が肯定判断されるとステップS309へ進み、バックライト7bの輝度レベルを輝度Dに設定するよう、バックライト駆動部162を制御して図4のステップS105へ戻る。
図6のステップS303が否定判断されるとステップS311へ進み、バックライト7bの輝度レベルとして輝度Aを選択してステップS317へ進む。ステップS317において、上述したように逆光であるか否かを判断する。ステップS317が肯定判断されるとステップS309へ進む。ステップS317が否定判断されると、バックライト7bの輝度レベルをすでに選択されている輝度レベルに設定するよう、バックライト駆動部162を制御して図4のステップS105へ戻る。
図6のステップS305が否定判断されるとステップS313へ進み、バックライト7bの輝度レベルとして輝度Bを選択してステップS317へ進む。ステップS307が否定判断されるとステップS315へ進み、バックライト7bの輝度レベルとして輝度Cを選択してステップS317へ進む。
上述したカメラ1では、次の作用効果を奏する。
(1) レリーズボタン2が半押し操作されると、周囲の明るさに応じて直ちに表示モニタ7の輝度が変更されるように構成した。これにより、撮像時の必要なときに表示モニタ7の輝度が直ちに変更されるので、表示モニタ7の視認性向上と消費電力抑制を両立できる。
(2) レリーズボタン2の半押し操作で、表示モニタ7の輝度が変更された後、レリーズボタン2の半押し操作が解除された場合や、レリーズボタン2が全押し操作されて撮像が終了した後には、バックライト7bの輝度が変更前の輝度に戻されるように構成した。これにより、表示モニタ7の輝度を上昇させる期間を必要最小限に留めることができ、表示モニタ7の輝度上昇に伴う消費電力増加を最小限に留めることができ、充電や電池交換をすることなく撮影可能枚数の低下を抑制できる。
(3) 逆光状態であると判断されると、バックライト7bの輝度レベルが最も明るい輝度Dに設定されるように構成した。これにより、逆光時に、表示モニタ7の表示面や保護ガラスの表面にユーザの顔が映り込んで表示モニタ7の視認性が低下することを抑制でき、撮影時の構図確認が容易となる。また、撮像素子202からの撮像信号に基づいて、逆光状態の判断を行うことにすれば、追加部品等が不要でコスト増を抑制できる。
(4) 周囲の明るさに応じて、表示モニタ7の輝度が複数の輝度レベルに変更されるように構成した。これにより、表示モニタ7の輝度上昇量を必要最小限に留めることができ、表示モニタ7の輝度上昇に伴う消費電力増加を最小限に留めることができる。したがって、表示モニタ7の視認性を確保しつつ、消費電力を抑制できる。
(5) ユーザが輝度アップボタン8を押圧することで、表示モニタ7の輝度を変更できるように構成した。これにより、ユーザの好みに応じて即座に表示モニタ7の輝度を変更できるので、撮影に際して非常に便利である。また、ユーザが輝度アップボタン8を押圧することで、表示モニタ7の輝度を変更した場合には、レリーズボタン2の操作状況が変化しても、変更後の輝度レベルが維持されるように構成した。これにより、ユーザの輝度変更の意志を尊重できるので、ユーザに使い勝手がよいと思わせることができる。
(6) 撮影時の構図確認のためにユーザがレリーズボタン2を半押ししながら輝度アップボタン8を押圧して表示モニタ7の輝度を変更した場合には、レリーズボタン2が全押しされて撮像が終了するか、半押し操作が解除されると、バックライト7bの輝度が輝度Aに戻されるように構成した。これにより、撮影時の必要なときにのみユーザの好みに応じて表示モニタ7の輝度を上昇させ、輝度上昇が不必要となったときにはバックライト7bの輝度を落とすことができるので、ユーザの視認性向上の要求と消費電力の抑制とを両立できる。
(7) 所定時間Aが経過するまでカメラ1の操作がなされない場合には、スリープモードに移行するので、バッテリ残量がユーザの予想以上に減っているという、ユーザの予期しない撮影可能枚数減少を抑制でき、シャッターチャンスに強いカメラを実現できる。
(8) 常時調光モードに設定されると、レリーズボタン2の操作状況に関わらず、周囲の明るさに応じてバックライト7bの輝度を常時変更できるように構成した。これにより、レリーズボタン2を半押し操作しなくても、周囲の明るさに応じて表示モニタ7の輝度が変更されるので、ユーザはカメラ1を被写体に向けるだけで構図確認ができ、シャッターチャンスをより多く得ることができる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、レリーズボタン2の半押し操作が解除されると、その直後にバックライト7bの輝度レベルが輝度Aに戻るように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、レリーズボタン2の半押し操作が解除されても、所定時間Bが経過するまでは変更後のバックライト7bの輝度レベルを維持し、所定時間Bの経過後にバックライト7bの輝度レベルが輝度Aに戻るように構成してもよい。このように構成することで、一旦ユーザが撮影を試みたものの、構図変更のためにレリーズボタン2の半押し操作を解除しても、所定時間Bが経過するまでは、周囲の明るさに応じて変更された表示モニタ7の輝度が維持されて、視認性が確保されるので、ユーザは構図変更をし易くなる。なお、所定時間Bをユーザがあらかじめ設定可能となるように構成してもよい。
この場合、たとえば図4のステップS117とステップS119との間に、所定時間Bが経過するまで待機するステップ(ステップS118)を挿入すればよい。なお、全押し操作であるか否かの判断ステップであるステップS123が肯定判断された場合に、上述したステップS118に進むように構成すれば、レリーズボタン2の全押し操作後も、所定時間Bが経過するまでは、周囲の明るさに応じて変更された表示モニタ7の輝度が維持されることになる。これにより、撮像して得た画像を撮像直後に確認し易くなる。また、ステップS123が肯定判断された場合に、ステップS119に進むように構成すれば、上述した実施の形態と同様である。
(2) 上述の説明では、レリーズボタン2が半押し操作されると、周囲の明るさに応じて表示モニタ7の輝度が変更されるように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、レリーズボタン2の半押し操作に限らず、ズームレバー5が操作されて構図が変更されるなど、構図確認を必要とする操作が行われたときにも、上述したように、周囲の明るさに応じて表示モニタ7の輝度が変更されるようにしてもよい。また、撮影モードが変更された場合のように、ホワイトバランスの変更を伴う変更操作が行われた場合にも、表示モニタ7に表示される画像の色合いを確認したいとユーザが希望する場合がある。そこで、撮影モードが変更された場合にも、上述したように、周囲の明るさに応じて表示モニタ7の輝度が変更されるようにしてもよい。
すなわち、演算回路101は、ズームスイッチ151からの望遠指示信号または広角指示信号を受信したときに、上述したように、測光センサ153で検出したカメラ1の周囲の明るさに応じて、バックライト7bを輝度A〜Dのいずれかの輝度で点灯するようにバックライト駆動部162を制御してもよい。また、演算回路101は、MENUスイッチ144や十字キースイッチ147からの操作信号を受信したときに、上述したように、測光センサ153で検出したカメラ1の周囲の明るさに応じて、バックライト7bを輝度A〜Dのいずれかの輝度で点灯するようにバックライト駆動部162を制御してもよい。
(3) 上述の説明では、輝度アップボタン8が押圧操作される度にバックライト7bの輝度レベルが1ステップずつ変更されるように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、最初に輝度アップボタン8が押圧操作された場合には、バックライト7bの輝度レベルが輝度Dとなるように構成し、その後、輝度アップボタン8が押される度に輝度C、輝度B、輝度Aと輝度を順次低下させるように構成してもよい。なお、輝度アップボタン8の押圧操作がされなくなってから所定時間(たとえば1分)以上経過した後に再び輝度アップボタン8が押圧された場合には、バックライト7bの輝度レベルが輝度Dとなるように構成し、その後、所定時間の経過前に輝度アップボタン8が押される度に輝度C、輝度B、輝度Aと輝度を順次低下させるように構成してもよい。
(4) なお、上述のカメラ1において、表示モニタ7の輝度を任意のレベルに固定するように設定するモードを設けてもよい。そして、当該設定モードで表示モニタ7の輝度を任意のレベルに固定するように設定された場合には、上述したようなレリーズボタン2の半押し操作による、周囲の明るさに応じた表示モニタ7の輝度変更を無効とするように構成してもよい。
(5) 上述の説明では、表示モニタ7は、非自発光型の液晶表示装置(LCD)であるが、本発明は、これに限定されない。たとえば表示モニタ7として有機ELや電界放出ディスプレイ(FED)のように自発光型の表示装置を用いてもよく、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。なお、表示モニタ7に自発光型の表示装置を用いた場合、スリープモードに移行した際に表示を中止することで、上述した説明における、表示モジュール7aでの表示の中止、および、バックライト7bの消灯をしたことと同じこととなる。
(6) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、表示装置の輝度値を少なくとも、表示装置の最高輝度値よりも低い所定の輝度値であって省電力用輝度値としてあらかじめ定められた第1の輝度値と、第1の輝度値よりも高い輝度値であってカメラの周囲の明るさに応じた第2の輝度値とに設定可能であり、カメラに対して所定の操作がなされると、表示装置の輝度値を第2の輝度値に変更し、その後、レリーズボタンの操作状況の変化に応じて、表示装置の輝度値を第1の輝度値に変更することができる各種構造のカメラを含むものである。
本発明を適用したカメラ1の斜視図である。 カメラ1の構成を説明するブロック図である。 輝度アップボタン8の押圧操作による表示モニタ7の輝度変更処理を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。 表示モニタ7の輝度の自動調整処理を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。 表示モニタ7の輝度の自動調整処理を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。 表示モニタ7の輝度の自動調整処理を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 カメラ 2 レリーズボタン
5 ズームレバー 7 表示モニタ
7a 表示モジュール 7b バックライト
8 輝度アップボタン 101 演算回路
141 レリーズスイッチ 151 ズームスイッチ
152 輝度アップスイッチ 153 測光センサ
161 表示制御部 162 バックライト駆動部

Claims (7)

  1. 被写体像を撮像する撮像手段と、
    カメラの筐体の背面側に設けられた表示装置と、
    前記表示装置の輝度値を設定する輝度設定手段と、
    前記輝度設定手段で設定された前記輝度値により画面表示されるように前記表示装置を制御する表示制御手段とを備え、
    前記輝度設定手段は、前記表示装置の輝度値を少なくとも、前記表示装置の最高輝度値よりも低い所定の輝度値であって省電力用輝度値としてあらかじめ定められた第1の輝度値と、前記第1の輝度値以上の輝度値であって前記カメラの周囲の明るさに応じた第2の輝度値とに設定可能であり、
    前記輝度設定手段は、前記カメラに対して所定の操作がなされると、前記表示装置の輝度値を前記第2の輝度値に変更し、その後、レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作に応じて、前記表示装置の輝度値を前記第1の輝度値に変更することを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記所定の操作は、前記レリーズボタンの半押し操作であることを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
    ユーザによる前記表示装置の輝度値の変更操作を受け付ける輝度変更操作部材をさらに備え、
    前記輝度設定手段は、前記輝度変更操作部材が操作されると、前記輝度変更操作部材の操作内容に基づいて前記表示装置の輝度値を設定し、その後、前記レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作があっても、前記輝度変更操作部材の操作内容に基づいて設定した前記表示装置の輝度値を維持することを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記輝度設定手段は、前記所定の操作がなされると、前記表示装置の輝度値を前記第2の輝度値に変更し、その後、レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作がなされると、直ちに前記表示装置の輝度値を前記第1の輝度値に変更することを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記表示装置は、非自発光型の表示装置であって、バックライトを有し、
    前記輝度変更手段は、前記表示装置の輝度値を前記第1の輝度値に変更した後、一定時間以上カメラの操作がなければ前記バックライトを消灯させることを特徴とするカメラ。
  6. 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
    前記表示装置は、自発光型の表示装置であり、
    前記輝度変更手段は、前記表示装置の輝度値を前記第1の輝度値に変更した後、一定時間以上カメラの操作がなければ前記表示装置による表示を中止させることを特徴とするカメラ。
  7. 被写体像を撮像する撮像手段と、カメラの筐体の背面側に設けられた表示装置とを備えたカメラの表示装置輝度制御方法において、
    前記表示装置の輝度値を少なくとも、前記表示装置の最高輝度値よりも低い所定の輝度値であって省電力用輝度値としてあらかじめ定められた第1の輝度値と、前記第1の輝度値以上の輝度値であって前記カメラの周囲の明るさに応じた第2の輝度値とに設定可能であり、
    前記カメラに対して所定の操作がなされると、前記表示装置の輝度値を前記第2の輝度値に変更し、その後、レリーズボタンの半押し操作の解除または全押し操作に応じて、前記表示装置の輝度値を前記第1の輝度値に変更することを特徴とするカメラの表示装置輝度制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010258569A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Canon Inc 表示制御装置、撮像装置、表示制御装置の制御方法、及びプログラム
JP2014204167A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム

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