JP2008258140A - 少なくとも1つの電気消費機器への電圧供給部 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、真空チャンバ内に配置されている電気装置への、ケーブルを使用する電圧供給部に関する。
【解決手段】この電圧供給部は、ケーブルの中、絶縁間隙に沿って、特に、ケーブルのコアとシールド層との間の空間と、ケーブルから電気装置への遷移領域とにおいて、絶縁破壊につながる放電の発生を防止することを目的としている。このことは、絶縁間隙を大気圧下に維持することによって達成される。この目的のため、ケーブルの端部と電気装置との間の接続を確立する特殊な連結器を使用する。更に、ケーブルに追加の空気通路を設けることができる。
【選択図】図1
【解決手段】この電圧供給部は、ケーブルの中、絶縁間隙に沿って、特に、ケーブルのコアとシールド層との間の空間と、ケーブルから電気装置への遷移領域とにおいて、絶縁破壊につながる放電の発生を防止することを目的としている。このことは、絶縁間隙を大気圧下に維持することによって達成される。この目的のため、ケーブルの端部と電気装置との間の接続を確立する特殊な連結器を使用する。更に、ケーブルに追加の空気通路を設けることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は請求項1の前提部分に記載の電圧供給部に関する。
真空チャンバの中には、高電圧又は高周波電圧を供給しなければならない電気消費機器を配置することがしばしばある。そのような消費機器の例は、イオン源又は電子源である。場合によっては、これらの消費機器の両方を1つの真空チャンバ内に同時に配置しなければならないこともあり、例えば、被覆処理するフィルム又はフォイルがシリンダに良好に付着するように、これらを最初に電子によって帯電させ、その後に陽イオンによって再び帯電を除去させる場合である。
このような消費機器にケーブルを介して電気エネルギを供給するとき、特に0.01mbar〜0.1mbarの圧力範囲において、絶縁間隙(insulating clearance)に沿ってプラズマ放電又はグロー放電が発生することがあり、これによってケーブルが損傷する。以下の説明では、絶縁間隙は、ケーブルのコアと、ケーブル内に設けられているシールド層との間の空間、若しくは、ケーブル端部と電気消費機器との間の遷移部、又はその両方を意味するものとする。
真空中で直流又は交流を伝えることのできる同軸ケーブルは、すでに公知である(米国特許第5154635号)。このケーブルは、内側の導電性ワイヤと、レンズ形状の複数の電気絶縁性円盤(中央に貫通穴を有する)とを備えており、導電性ワイヤが貫通穴の中を通っている。
更に、超高真空中に配置されている機器に高周波信号を供給できる同軸ケーブルが公知である(特開2006―007664号)。この同軸ケーブルは、真空フランジを介して真空容器内に導入される。フレキシブルなホースがフランジに連結されており、ケーブルはこのホースによって導入される。ホースは筒状体を介して機器に連結されており、ケーブルが導入端子を介して機器内に導入される。導入端子には、外部側と真空側をシールするセラミック絶縁体が設けられている。真空側が外部側から(すなわち大気圧側から)シールされているため、機器側において通常の同軸ケーブルを使用することができる。
本発明は、真空チャンバ内の電気消費機器との電気接続部であって、放電が起こらない電気接続部を提供するという課題に対処する。
この課題は、請求項1に記載の特徴によって解決される。
本発明は、真空チャンバ内に配置されている電気装置へのケーブルを使用する電圧供給部に関する。この電圧供給部は、ケーブルの中、絶縁間隙に沿って、特に、ケーブルのコアとシールド層との間の空間と、ケーブルから電気装置への遷移領域とにおいて、絶縁破壊につながる放電の発生を防止することを目的としている。このことは、絶縁間隙を大気圧下に維持することによって達成される。この目的のため、ケーブル端部と電気装置との間の接続を確立する特殊な連結器を使用する。更に、ケーブルに追加の空気通路を設けることもできる。
本発明は、真空チャンバ内に配置されている電気装置へのケーブルを使用する電圧供給部に関する。この電圧供給部は、ケーブルの中、絶縁間隙に沿って、特に、ケーブルのコアとシールド層との間の空間と、ケーブルから電気装置への遷移領域とにおいて、絶縁破壊につながる放電の発生を防止することを目的としている。このことは、絶縁間隙を大気圧下に維持することによって達成される。この目的のため、ケーブル端部と電気装置との間の接続を確立する特殊な連結器を使用する。更に、ケーブルに追加の空気通路を設けることもできる。
本発明によって達成される利点として、絶縁間隙に沿ってのフラッシュオーバーなどが回避され、市販されているケーブルを使用することができる。本発明を適用しない場合、真空チャンバの真空によってケーブルの内部が悪影響を受ける。
図1は、真空チャンバ1を概略的に示しており、この真空チャンバ1は、電子源2とイオン源3とを含んでいる。電子源2及びイオン源3は、基台4、5の上に配置されている、又はそれ以外の方法で真空チャンバ1内に固定されている。
電子源2及びイオン源3は直線源(linear source)であり、電子又はイオンがスロット6又はスロット7から放出される。このタイプの電子源は、欧州特許出願EP第1870488A1号に詳しく記載されている。
動作時、被覆処理するフィルム又はフォイル(図示していない)が上部から下方に、電子源2及びイオン源3の正面を移動し、フィルム又はフォイルが電子源によって負に帯電した後、イオン源3によって電気的に中和される。
電子源2は高電圧DC発生器(high−voltage DC generator)8から供給されているのに対して、イオン源3は高周波発生器9から供給されている。両方の発生器8、9の入力ポート(input port)10、11は、交流電源系統に接続されている。高電圧DC電圧又は高周波電圧が、ケーブル12、13とフィードスルー14、15とを介して真空チャンバ1内に導入されている。フィードスルー14は高電圧真空フィードスルーであり、例えば、スウェージロック(Swagelok)ねじ式接続部によって実現している。このねじ式接続部は、通常の真空チューブの上の円錐シール(conical sealing)によってシールを行う。フィードスルー15は、実質的にフィードスルー14に一致している。しかしながら、フィードスルー15では、シールは高周波ケーブル13の外側シースにおいて直接行われる。「スウェージロック」は商標名であり、油圧/真空技術において使用されている特定のシールシステムを表している。しかしながら、必ずしもこのタイプのシールを使用する必要はない。同じ目的を他のシールによって満たすことができる。
ケーブル12、13は、フィードスルー14、15から電子源2又はイオン源3まで通される。ケーブル12、13のうち真空チャンバ内に通される部分は、参照数字16、17によって表してある。これらの部分は、大気圧下に通されるケーブル12、13とは構造が異なっている。
これらのケーブル16、17がたとえシールドされている場合でも、真空チャンバ1の真空中ではケーブル16、17の絶縁間隙に沿って放電が生じる危険があり、この放電によって、真空チャンバ1内に位置している粒子源2、3が損傷することがある。従って、真空チャンバ1の中での電子源2及びイオン源3への電気出力の供給は、特殊な方法で実施する必要がある。フィードスルー14、15は、真空気密チューブの外郭において、又は高周波ケーブルの外側ジャケットにおいてシールされるように構成されている。
図2は、電子源2と、高電圧DCにおいて連結するための連結器20の一部とを拡大して示している。図1とは異なり、この図では、高電圧はケーブル16を介して電子源2の中央に導入される。
図3は、この連結器20を、電子源2の方向から見て拡大して示している。図には、ソケットコンタクトを電子源の高電圧電極に接続するための円形開口21を示してある。22は、いわゆるスウェージロックねじ式接続部を表しており、この接続部は、一方が他方の上に配置されている2個のナット23、24を備えている。開口21を中心に、4つの穴25〜28が設けられている。穴25〜28と穴30〜33は、同じフィードスルー穴であり、それぞれ異なる側から見たものである。この場合、穴25は穴32に対応しており、穴27は穴30に、穴28は穴31に、穴26は穴33に対応している。
図4は、図3と比較して縦軸線を中心に180度回転させた状態の連結器20を示している開口29は、電子源2のソケットコンタクトを高電圧ケーブルのコアにはんだ付けするうえで役立つ。開口29を中心として、4つの穴30〜33が配置されている。開口29は、ソケットコンタクトをはんだ付けするため、はんだ付け工具を挿入できるようにする役割を果たしている。
図5は、電子源2にねじ込むことのできる連結器20の分解図を示している。この図は、絶縁本体34と、シールリング35と、密閉部材36と、4本の固定用小ねじ37〜40と、ソケットコンタクト41と、シールリング42と、中空のねじ式絶縁部43と、更なるシールリング44とを示している。絶縁部43は、電子源にねじ込まれる。ねじ山は図7に示してある。部品43、44は連結器20の端部であり、電子源2にねじ込まれて接続される。この図5には、スウェージロックねじ式接続部22と2個のナット23、24は示していない。ソケットコンタクトをはんだ付けした後、開口29(図4)を密閉部材36(図5)によって閉じる。
図6は、スウェージロックねじ式接続部の斜視図を示している。図から明らかであるように、延長部45がナット23から突き出している。延長部45の上部はシールリングである。
図7は、連結器20を、図3と比較して横軸線を中心に180度回転させた状態の縦断面図として示しており、図4に示した上述した要素を以下に説明する。この図は、図4と比較すると、更に縦軸線を中心に90度回転している。この図は、ナット23、24と、絶縁本体34と、ソケットコネクタ41と、シールリング42と、中空のねじ式絶縁部43と、シールリング44とを示している。ナット23は、内面にねじが切られている。更に、固定ねじ37、39の端部を示してある。ナット23とソケットコンタクト41との間には、高電圧を伝えるワイヤ55のためのワイヤフィードスルー46が設けられている。ワイヤ55は高電圧ケーブル16のコアであり、ソケットコネクタ41にはんだ付けされている。後から、ソケットコネクタ41をピン82にかぶせる。絶縁体80はこのピン82を覆っている。絶縁体80を取り付けると、絶縁体80の部分81が絶縁部43のくぼみ(recess)83の中に位置する。ピン82を有する絶縁体80は、電子源2の構成要素である。このように、高電圧ケーブル16を電子源2に接続するときには、連結器20を絶縁体80に差し込む。通路51と、くぼみ90、91、83において大気圧が得られる。これらの領域は適切な絶縁間隙を形成している。取付け後、大気圧は絶縁体の部分81にて止まる。これにより電子源2の直前まで大気圧が得られ、従って絶縁間隙がフラッシュオーバーに対して保護される。
絶縁部43は、連結器内でガイドされるのみであり、連結器内で固定されていない。シールリング42を担持している絶縁部43に連結器がかぶされており、小ねじ37〜40によって電子源に締め付けられている。
図3には絶縁部43を示していない。図3には、絶縁部43がはめ込まれる開口21を中心とするくぼみのみを示してある。
絶縁本体34とナット23の間にはシールリング48が設けられている。高電圧ケーブルのコア55とソケットコネクタ41との間の接続をはんだ付けによって確立した後、密閉部材36(図5に示してある)を、開口29(図4に示してある)にねじ込む。
絶縁本体34とナット23の間にはシールリング48が設けられている。高電圧ケーブルのコア55とソケットコネクタ41との間の接続をはんだ付けによって確立した後、密閉部材36(図5に示してある)を、開口29(図4に示してある)にねじ込む。
図8aは、真空中に通される高電圧ケーブル16の横断面図である。この高電圧ケーブル16の個々の層は正しい縮尺では描いておらず、概略的にのみ示した。この高電圧ケーブル16は、高電圧絶縁体56によって覆われている高電圧ワイヤ55(ケーブル16のコア)を備えている。高電圧絶縁体56は、銅シールド層57によって覆われており、銅シールド層の周囲には合成材料の絶縁層58が配置されている。絶縁層58は空気間隙51によって覆われており、この間隙により連結器20と周囲空気との接触が確立される。外側ジャケットは、真空気密の絶縁チューブ59によって形成されている。このチューブは、フィードスルー14においてスウェージ接続(swaged connection)(例えば、スウェージロック)によって真空気密に閉じられる。銅シールド層57は接地電位にある。高電圧ワイヤ55と高電圧絶縁体56との間には、大気圧下にある空間76が存在している。同様に、ケーブル16の他の層の間に空気が侵入することもでき、従って、真空チャンバ1内の高電圧ワイヤ55が大気圧によって囲まれる。部品55〜58は、市販されている高電圧ケーブルの構成要素である。追加の複数層の絶縁チューブ59(単層の絶縁チューブとすることもできる)と合成材料の絶縁層58によって、空気通路51が形成されている。この空気通路51によっても、大気圧の供給が確保される。
図8aによると、空気間隙51は大気圧が得られるが、コア55とシールド層57との間の絶縁チューブには空気が侵入するようには見えない。しかしながら、空気が最初に連結器20まで達し、次いでシールド層57とコア55との間の空間に戻ることにより、このアクセスは達成される。大気圧の別の通路は、真空容器の外側のケーブル端子(真空気密として構成されていない)において得られる。
図8bは、大気圧から真空への遷移領域におけるケーブル12及び16の縦断面図である。75は、真空チャンバ1の壁を示している。図から明らかであるように、高電圧ケーブル12は、真空領域内に続いている高電圧ケーブル16とは外側領域の構造が異なる。真空側における高電圧ケーブル16の構造は、図8aに断面図として示してある。図8bから明らかであるように、真空気密チューブ59は、フィードスルー14を通って大気圧域に延びているが、大気圧域の部分は短い。大気圧側では、チューブ59に換わって、その端部を覆う金属チューブ54が用いられる。参照数字76、53は、大気圧の空気が入ることのできる部分を表している。しかしながら、大気圧の空気は、ほとんどが層58と層59の間の通路51によって伝えられる。このケーブルは、チューブ59の外側で真空気密に接続されているのみであり、層58とチューブ59の間、或いは層58と高電圧絶縁体56の間の内側については真空気密ではない。
図9は、イオン源3に通じているケーブル17のケーブル連結器60を示している。このケーブル連結器によって、高周波電圧がイオン源3に接続される。プラグコンタクト61は、イオン源3の電極に挿入される。このコンタクトは、高周波ライン(図9には示していない)が当っている金属ソケット62によって覆われている。金属ソケット62は、合成材料のカラー64によって覆われている。合成材料のカラー64には、開口66が設けられている絶縁部65が挿入されている。ケーブル17の個々の層63、74、69の間の空気間隙を通じて大気圧が十分に供給されない場合、この開口66を通じて大気圧又はそれより高い圧力が供給される。開口66を通じて運ばれる大気圧の空気は、例えば、真空チャンバを貫いて外側に通じている真空気密チューブによって導入される。絶縁部65に隣接して、イオン源3用の金属シールド端子67が配置されている。合成材料のカラー68及びケーブルジャケット69は、例えばポリエチレンから作製されており、終端部を形成している。金属シールド端子67は、電流の帰路を確保するため接地電位にある。シールド端子67又は絶縁部65には、応力を緩和する、又はケーブルを固定する役割を果たすねじ穴を設けることができる。この場合、高周波ケーブルを備えたプラグコネクタ全体の応力緩和は、絶縁部65をアングルブラケット(angle bracket)にねじで固定することによってもたらされる。この目的のため、ねじ穴を利用する。
図3〜図7に示した電子源2用連結器にも、開口66に対応する開口を設けることができる。
図10は、図9のケーブル連結器60の縦断面図を示している。この図からも明らかであるように、プラグコンタクト61は金属ソケット62にねじ込まれている。高周波ライン63は、金属ソケット62にはんだ付けされている。金属ソケット62には、開口66を有する絶縁部がシールリング70を介して当っている。プラグコンタクト61と高周波ライン63との間の電気的接続は、金属ソケット62を介して達成されている。
シールド端子67は、その左側はシールリング71を介して絶縁部65に当っており、右側はシールリング72を介して絶縁円盤73に当っている。絶縁円盤73は合成材料のカラー68によって覆われている。合成材料のカラー68は、シールド端子67の一部も覆っている。
高周波ライン63は絶縁体74によって覆われており、絶縁体74はケーブルジャケット69によって覆われている。ケーブル連結器60の外側については、ケーブルジャケット69は合成材料の外郭(図示していない)によって覆われている。図10から明らかであるように、適切な絶縁間隙に絶縁開口66を通じて大気圧の空気又はそれより高い圧力がもたらされ、絶縁間隙は、この実施形態においては、絶縁体74を中心とする中空の空間によって形成されている。
電子源2に供給される高電圧は、実際には5〜10kVである。これに対して、高周波電圧は約1kVである。従って、高周波ケーブル17においては、グロー放電又はプラズマ放電の危険性が高電圧ケーブル16よりも小さい。しかしながら、高周波ケーブル17には、10〜20Aのオーダーの比較的大きな電流が流れ、このため絶縁間隙及び真空チャンバ1内でプラズマが発生することがある。このプラズマにより、高周波ケーブル17の外郭が溶けることがある。
ケーブル17とイオン源との間の接続が確立されている場合、真空チャンバ1がまだ真空になっていないときには、当然ながら絶縁間隙が真空になることはない。その後、真空チャンバ1が真空になっても、もはやケーブル内に真空が侵入することはできない。しかしながら、すべての接続部が絶対的に気密のままであると想定することはできない。わずかな漏れが起こっても、プラグコネクタの内側圧力が減少し、結果として放電が起こる。このため、内側に大気圧を確保する目的でプラグコンタクト61が設けられている。高周波ケーブル17は、具体的にはケーブルジャケット69と絶縁体74との間にシールド層を含んでいる。このシールド層は、スリーブ79の薄い部分の上に突き出しており、スリーブ79をねじ込むことによってスリーブ79と接触する。このシールド層は図10には示していない。
イオン源3への高周波電圧の供給において、図10及び図11に示した連結器60ではなく中空の導体を使用する場合、その中空の導体は、円形内側導体と、内側導体を覆っている外側導体とを有する同軸中空導体であることが好ましい。この場合、内側導体と外側導体との間に大気圧を得ることができる。
図11は、図9に上側を示したケーブル連結器60を分解図として示している。この図も、プラグコンタクト61と、合成材料のカラー64と、金属ソケット62と、高周波ライン63と、絶縁体74と、絶縁部65と、シールリング70と、シールリング71と、スリーブ79と、ケーブルジャケット69と、シールド端子67と、シールリング72と、絶縁円盤73と、合成材料のカラー68とを示している。イオン源3への高周波電圧の接続は、プラグコンタクト61をイオン源3の電極(図示していない)に直接差し込むことによって行われる。
図面は本発明の実施形態を示している。以下では、これらの実施形態について更に詳しく説明する。
Claims (19)
- 真空チャンバ(1)内に配置されている少なくとも1つの電気消費機器(2、3)への、ケーブル(12、16;13、17)を使用する電圧供給部であって、
前記ケーブルが、電圧を伝えるコア(55)と、当該コア(55)を覆っている少なくとも1つの絶縁体(59)とを備えている電圧供給部において、
前記コア(55)と前記絶縁体(59)との間において、前記消費機器(2、3)の電気端子(80〜82)と前記コア(55)の端部との接続部の直前まで大気圧又は大気圧より高い圧力が得られることを特徴とする電圧供給部。 - 前記絶縁体(59)が真空気密の複数層のチューブであることを特徴とする請求項1記載の電圧供給部。
- 前記絶縁体が真空気密の単層チューブであることを特徴とする請求項1記載の電圧供給部。
- 前記ケーブル(12、16)が高電圧DCケーブルであることを特徴とする請求項1記載の電圧供給部。
- 前記ケーブル(13、17)が高周波ケーブルであることを特徴とする請求項1記載の電圧供給部。
- 前記ケーブルが中空の導体であることを特徴とする請求項5記載の電圧供給部。
- 前記電気消費機器が電子源(2)であることを特徴とする請求項1又は4記載の電圧供給部。
- 前記電気消費機器がイオン源(3)であることを特徴とする請求項1、5又は6記載の電圧供給部。
- 前記電圧が真空フィードスルー(14、15)を介して前記真空チャンバ(1)内に導入されることを特徴とする請求項1記載の電圧供給部。
- 前記高電圧DCケーブル(16)の一方の端部が連結器(20)に接続されており、前記連結器(20)が、高電圧プラグ(82)を接続するための開口(21)を備えていることを特徴とする請求項4記載の電圧供給部。
- 前記連結器(20)が開口(29)を備えており、前記開口(29)を通じて、はんだ付け工具の支援下で、前記高電圧プラグ(82)を前記高電圧ケーブル(16)の前記コア(55)にはんだ付けすることができることを特徴とする請求項10記載の電圧供給部。
- 前記コア(55)と前記絶縁体(59)との間に高電圧絶縁体(56)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電圧供給部。
- 前記高電圧絶縁体(56)と前記絶縁体(59)との間に金属シールド層(57)が設けられていることを特徴とする請求項12記載の電圧供給部。
- 前記金属シールド層(57)と前記絶縁体(59)との間に合成材料の層(58)が設けられていることを特徴とする請求項13記載の電圧供給部。
- 前記高周波ケーブルが、絶縁体(74)によって覆われている高周波ライン(63)を備えていることを特徴とする請求項5記載の電圧供給部。
- 前記絶縁体(74)がケーブルジャケット(69)によって覆われていることを特徴とする請求項15記載の電圧供給部。
- 前記高周波ケーブルが、高周波消費機器に接続するためのプラグコンタクト(61)を備えているケーブル連結器(60)に接続されていることを特徴とする請求項5記載の電圧供給部。
- 前記ケーブル連結器(20、60)が、大気圧又は大気圧より高い圧力を供給するための少なくとも1つの開口(66)を備えていることを特徴とする請求項1記載の電圧供給部。
- 前記プラグコンタクト(61)が金属ソケット(62)を介して前記高周波ラインに接続されることを特徴とする前記請求項のいずれか1項記載の電圧供給部。
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