JP2008257008A - 実装構造体、電気光学装置及び電子機器、並びに、電気光学装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子部品間の実装ずれ、たとえば電気光学パネルと集積回路又は配線基板との間の実装ずれを確実に検査することができる構造を実現する。
【解決手段】本発明の実装構造体は、第1電子部品と第2電子部品とを具備し、前記第1電子部品に設けられた第1端子14EXと、前記第2電子部品に設けられた第2端子20Xとが導電接続されてなる実装構造体であって、前記第1電子部品又は前記第2電子部品には、前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群14Zが設けられ、該目盛群は、前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し、前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛14Za,14Zbを含むことを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の実装構造体は、第1電子部品と第2電子部品とを具備し、前記第1電子部品に設けられた第1端子14EXと、前記第2電子部品に設けられた第2端子20Xとが導電接続されてなる実装構造体であって、前記第1電子部品又は前記第2電子部品には、前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群14Zが設けられ、該目盛群は、前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し、前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛14Za,14Zbを含むことを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は実装構造体、電気光学装置及び電子機器、並びに、電気光学装置の製造方法に係り、特に、電気光学パネルに駆動用集積回路若しくは配線基板を実装した実装構造体の構成に好適な構造及び製法に関する。
一般に、液晶表示装置の製造工程では、液晶表示パネルに液晶表示駆動用の集積回路を実装したり、パネルに入力信号を供給するための配線基板を実装したりする場合がある。この場合には、実装工程において、液晶表示パネルに集積回路や配線基板を位置決めするアライメントが必要になる。そして、このアライメント後に実装工程を行うことで、液晶表示パネル上に形成された複数の端子と、集積回路や配線基板上に形成された複数の端子とが導電接続される。
通常、上記実装工程後においては、実装不良を確認するために端子間の位置ずれを検査する必要があるが、この検査に用いる位置ずれ検査用のマークとして、たとえば、液晶表示パネルに実装されたフレキシブル配線基板(FPC)と、これに接続される回路基板との間の実装工程に用いられるものとして、フレキシブル配線基板の幅方向両端の辺にそれぞれ対応した回路基板上の位置に、複数の目盛を含む目盛群を形成しておく方法が知られている(たとえば、以下の特許文献1参照)。
特開2005−251930号公報
しかしながら、前述の位置ずれ検査用マークとしての目盛群はあくまでもフレキシブル配線基板の外縁位置と回路基板との間の位置ずれを検出するものに過ぎず、作業効率を向上させることはできるものの、たとえば、液晶表示パネルと集積回路や配線基板との間の実装ずれを検出するには適しないものである。すなわち、当該実装ずれはあくまでも端子間の位置ずれであるため、基板間の位置ずれを検査しても、たとえば実装時の加熱等による熱膨張、熱収縮などで基板上の端子位置が変化することから、近年の装置の小型化の進展によって端子間ピッチが小さくなると、実装ずれを精密に評価することができず、実装不良の発生率を抑制し、製品の歩留まりの低下や信頼性の低下を確実に防止することができないという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、電子部品間の実装ずれ、たとえば電気光学パネルと集積回路又は配線基板との間の実装ずれを確実に検査することができる構造を実現することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の実装構造体は、第1電子部品と第2電子部品とを具備し、前記第1電子部品に設けられた第1端子と、前記第2電子部品に設けられた第2端子とが導電接続されてなる実装構造体であって、前記第1電子部品又は前記第2電子部品には、前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群が設けられ、該目盛群は、前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し、前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛を含むことを特徴とする。
この発明によれば、第1端子又は第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群が設けられ、該目盛群には、それぞれ端子の外縁に対して交差する方向に延在し、端子幅の範囲内に該外縁に沿って配列された複数の目盛が含まれることにより、外縁に沿った方向の第1端子と第2端子の間の複数の目盛の配列方向の位置ずれを容易に検査することができ、しかも、当該位置ずれを定量的に把握することが可能になる。ここで、上記端子幅とは、既定の幅方向に見た端子の幅のみを言うのではなく、上記目盛群が隣接する端子の外縁に沿った方向に測った端子の幅を言う。
本発明において、前記目盛群は、前記領域において付加された厚み部分により凸状に形成されていることが好ましい。これによれば、少なくとも厚みが付加されて凸状に形成される(盛りパターンとして構成される)ことで目盛群が設けられる場合には、厚みの変化により十分な視認性を確保できる。ここで、付加された厚み部分としては、既存の構造(層)の一部を部分的に厚く形成したものであってもよく、或いは、既存の構造(層)とは別の構造(層)を付加したものであってもよい。
本発明において、前記目盛群は、前記領域において除去された厚み部分により凹状に形成されていることが好ましい。これによれば、除去された厚み部分により凹状に形成される(抜きパターンとして構成される)ことで目盛群が設けられる場合にも、厚みの変化により十分な視認性を確保できる。ここで、除去された厚み部分としては、既存の構造(層)を部分的に薄く形成したものであってもよく、若しくは、既存の構造(層)を部分的に除去したものであってもよく、或いは、既存の構造(層)とは別の構造(層)を付加し、当該別の構造(層)を部分的に薄く形成したり除去したりしたものであってもよい。
本発明において、前記第1端子又は前記第2端子の前記外縁は直線状部分を有し、前記複数の目盛は、前記直線状部分に隣接する位置において前記直線状部分に対して直交する方向に延在することが好ましい。これによれば、上記外縁の直線状部分に隣接して直線状部分に直交する方向に延在する複数の目盛が形成されてなることで、第1端子と第2端子の位置ずれに対する視認性及びずれ量の測定精度の向上を図ることができる。
本発明において、前記目盛群には、前記複数の目盛として、相互に直交する方向に延在する複数の第1の目盛及び複数の第2の目盛が含まれることが好ましい。これによれば、第1端子と第2端子の平面上の位置ずれを完全に把握することが可能になる。ここで、前記複数の第1の目盛と、第2の目盛とが同一の目盛群に共に含まれていてもよく、或る目盛群には複数の第1の目盛が含まれ、別の目盛群には複数の第2の目盛が含まれるといった態様で形成されていてもよい。
本発明において、前記目盛群は、所定方向に延在する前記複数の目盛の終端部の前記所定方向に沿った位置が相互に異なることが好ましい。これによれば、第1端子と第2端子の位置ずれに関して目盛群における各目盛の配列方向の位置ずれだけでなく、終端部の異なる位置を参照することで、各目盛の延在方向の位置ずれをも把握することが可能になる。
次に、本発明の電気光学装置は、電気光学パネルと、該電気光学パネル上に実装された電子部品とを具備し、前記電気光学パネルに設けられた第1端子と、前記電子部品に設けられた第2端子とが導電接続されてなる電気光学装置であって、前記電気光学パネル又は前記電子部品には、前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群が設けられ、該目盛群は、前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し、前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛を含むことを特徴とする。
本発明において、前記電子部品は、前記電気光学パネル上に実装された集積回路若しくは配線基板であることが好ましい。これによれば、実装ずれの低減により電気光学装置の歩留まり向上及び信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の電子機器は、上記の電気光学装置と、該電気光学装置の制御手段とを具備することを特徴とする。電子機器としては、たとえば、上記電気光学装置を表示体として用いた表示機能を有する電子機器(モニタ装置、テレビジョン受像機、カーナビゲーションシステム、携帯電話、電子時計など)が挙げられる。
さらに、本発明の電気光学装置の製造方法は、電気光学パネルと、該電気光学パネル上に実装された電子部品とを具備し、前記電気光学パネルに設けられた第1端子と、前記電子部品に設けられた第2端子とが導電接続されてなる電気光学装置の製造方法であって、前記電気光学パネル又は前記電子部品に前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群が設けられ、該目盛群が前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛を含むように、前記電気光学パネル及び前記電子部品を用意する工程と、前記電気光学パネルと前記電子部品をアライメントして前記電気光学パネルに前記電子部品を実装する実装工程と、実装後における前記第1端子と前記第2端子の位置ずれ量を前記目盛群を用いて定量的に求める検査工程と、前記検査工程で求められた前記位置ずれ量に応じて前記実装工程のアライメント態様を修正するアライメント修正工程と、を具備することを特徴とする。
この発明によれば、検査工程において目盛群を用いて端子間の位置ずれ量を定量的に求め、この位置ずれ量に応じてアライメント修正工程において実装工程におけるアライメント態様を修正することで、検査工程の結果をフィードバックすることによって、精密かつ確実に第1端子と第2端子の位置ずれを低減できることから、製造工程の歩留まり向上や製品の信頼性の向上を図ることができる。なお、本発明は、電気光学パネルに電子部品を実装してなる電気光学装置の製造方法に関するものではあるが、同時に、第1電子部品に第2電子部品を実装してなる実装構造体の製造方法としても把握することができる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本実施形態の電気光学装置或いは実装構造体の全体構成の例を示す概略平面図、図2は同実施形態の各電子部品間の接続態様を示す拡大部分断面図である。なお、以下の説明では、本実施形態を電気光学装置として説明するが、本実施形態は同時に実装構造体の構成をも示すものであるので、基本的には電気光学装置の各構成要素としての名称を用いるが、当該名称に相当する実装構造体の各構成要素としての名称を必要に応じて括弧内に併記する。
[全体構成]
本実施形態の電気光学装置(実装構造体)100は、図1に示すように、電気光学パネル(第1電子部品)10と、この電気光学パネル10に実装された集積回路(第2電子部品)20と、電気光学パネル10に実装された配線基板(第2電子部品)30とを有する。
本実施形態の電気光学装置(実装構造体)100は、図1に示すように、電気光学パネル(第1電子部品)10と、この電気光学パネル10に実装された集積回路(第2電子部品)20と、電気光学パネル10に実装された配線基板(第2電子部品)30とを有する。
電気光学パネル10は、2枚のガラス等よりなる透明な基板11、12がシール材13等により貼り合わされ、基板11と基板12の間に図示しない液晶が封入されてなる。基板11,12の内面(相互に対向する面)上には配線や電極が形成され、パネルの平面領域としての駆動領域(表示領域)100A内には、基板11上に形成された上記電極と基板12上に形成された上記電極とが平面的に重なる領域であるサブ画素100Bが複数縦横に配列されている。
基板11には、上記基板12の外形より外側に張り出してなる基板張り出し領域11Tが設けられ、当該基板張り出し領域11T上には、基板11及び12上に形成された上記電極に導電接続された複数の配線14が上記基板11と12の対向範囲から引き出される形で形成されている。図2に示すように、当該配線14の先端部には第1駆動端子(第1端子)14Xが形成され、集積回路20に形成された後述する第2出力端子(第2端子)20Xに導電接続されている。
また、基板張り出し領域11T上には、集積回路20に設けられた第2入力端子(第2端子)20Yと配線基板30に設けられた第3出力端子(第2端子)32Xとが導電接続される入力配線15が形成されている。入力配線15の両端には上記第2入力端子20Yと導電接続した第1出力端子(第1端子)15Xと、上記第3出力端子32Xに導電接続された第1入力端子(第1端子)15Yとが設けられている。
ここで、上記第1駆動端子14X、上記第1出力端子15X、及び、上記第1入力端子15Yは、基板上に形成された配線14又は入力配線15を被覆する絶縁膜(たとえば酸化シリコン層)16の開口部16a,16bにより露出した範囲に設けられている。
なお、上記の端子間の導電接続状態については、たとえば、一方の端子が半田等で形成される場合には半田等の溶着により端子同士が直接に導電接続されていてもよく、また、いわゆるACF(異方性導電フィルム)を介して導電接続されてもよく、さらには、端子同士が直接に当接した状態が接着剤(NCF等)により固定されることで導電接続されたものであってもよい。
集積回路20は、たとえば、図示例のような半導体チップで構成されていてもよく、パッケージ化された半導体で構成されていてもよいが、通常、なるべくコンパクトに構成するためにチップ状に構成されたものが用いられる。集積回路20の下面(能動面)上には上記第2出力端子20X及び第2入力端子20Yが突起電極として構成されている。当該突起電極としては、典型的には、上記下面上に露出した接続パッド上に、Ni/Au(Auで被覆したNiめっき層)等で構成されたものが用いられる。
配線基板30は、たとえば、図示例のような可撓性のポリイミド樹脂等を基材として用いたフレキシブル配線基板でもよく、或いは、フェノール樹脂やガラスエポキシ樹脂等を基材として用いたリジッド配線基板でもよいが、後述する電子機器への搭載のためにはフレキシブル配線基板であることが好ましい。
配線基板30の端部近傍では、基材31上に銅箔等よりなる複数の配線層32が形成され、これらの配線層32上をカバーフィルム33が被覆した断面構造が設けられている。配線基板30の端縁には上記配線層32がカバーフィルム33に覆われていない露出領域が設けられ、当該露出領域において配線層32の表面を金メッキ層等の表面層が被覆してなる上記第3出力端子32Xが設けられている。
[電気光学パネル(第1電子部品)10と集積回路(第2電子部品)20との実装部]
図3は上記基板張り出し領域11Tのうち、図1に示す第1駆動端子14X、14EXの配列の端領域IIIを拡大して示す拡大部分平面図、図4は第1駆動端子14EXをさらに拡大して示す拡大部分平面図、図5は実装工程前の電気光学パネルにおける図1に示す第1駆動端子14X、14EXの配列の端領域IIIの拡大断面図である。
図3は上記基板張り出し領域11Tのうち、図1に示す第1駆動端子14X、14EXの配列の端領域IIIを拡大して示す拡大部分平面図、図4は第1駆動端子14EXをさらに拡大して示す拡大部分平面図、図5は実装工程前の電気光学パネルにおける図1に示す第1駆動端子14X、14EXの配列の端領域IIIの拡大断面図である。
図3に示すように、基板張り出し領域11Tには複数の配線14及び複数の第1駆動端子14Xが配列され、その配列方向の両端部には、検査用の配線14E及びこの端部に形成された検査用の第1駆動端子14EXが形成されている。本実施形態の場合、この配線14E及び第1駆動端子14EXは配線14及び第1駆動端子14Xと異なる構造を有する。具体的には、配線14Eと配線14とは基板張り出し領域11T上では同一構造を有するものとなっているが、配線14Eはダミー配線であり、上記駆動領域100A内の電極とは導電接続されていない。また、第1駆動端子14Xは単に絶縁膜16の開口部16aで配線14が露出した構造となっているが、第1駆動端子14EXは上記の第1駆動端子14Xの構造に加え、目盛群14Zが設けられたものとなっている。
なお、本実施形態では図示のように配線14E及び第1駆動端子14EXが他の配線14及び第1駆動端子14Xとは異なる構造を有するが、配線14Eが他の配線14と同一構造を有するものであってもよく、また、他の第1駆動端子14EXが第1駆動端子14Xと同一構造を有するものであってもよい。いずれにしても、本発明では少なくとも一つの第1駆動端子14EXが設けられていればよい。
また、配線14E及び第1駆動端子14EXは、第1駆動端子14Xの配列方向の両端部に限らず、当該配列方向のいずれの位置に設けられていてもよく、また、一つの第1駆動端子14EXのみが設けられていてもよい。ただし、二つの第1駆動端子14EXを端子配列の両端部若しくは当該両端部に近い位置に設けることが好ましい。これによって、単に第1駆動端子14EXと第2出力端子20Xとの間の位置ずれだけでなく、第1駆動端子14EXの端子群と、第2出力端子20Xの端子群との全体的な位置ずれ傾向、特に、両端子の幅方向の位置ずれ傾向を把握することも可能になる。具体的には、上記端部目盛群14Zの設けられていない複数の第1駆動端子14Xと第2出力端子20Xとの間の端子間ピッチの非整合性をも含めた複数の端子実装部の位置ずれ状態全体を推定すること、たとえば、複数の第1駆動端子14Xの端子ピッチと、複数の第2出力端子20Xの端子ピッチとのずれをも把握することが可能になる。
図4に示すように、目盛群14Zは、図示A方向に伸びる複数の目盛14Zaと、図示B方向に伸びる複数の目盛14Zbとを含む。ここで、少なくとも図示A方向又はB方向に沿った端子幅の範囲内に複数の目盛14Za及び14Zbが配列されている。すなわち、複数の目盛14Zaが隣接する端子の外縁に沿った方向である図示B方向に測った第1駆動端子14EXの幅の範囲内に配列され、複数の目盛14Zbが隣接する端子の外縁に沿った方向である図示A方向に測った第1駆動端子14EXの幅の範囲内に配列されている。また、A方向とB方向は各端子が配列された平面上において相互に直交する方向である。これらの目盛は図示例の場合、全て目盛群14Zの外縁の一部で構成されている。すなわち、図示例の場合、目盛群14Zは一体に構成され、その外縁の一部が上記目盛14Za,14Zbとなっている。
そして、上記目盛14Zaの目盛の延在方向(A方向)は、隣接する第1駆動端子14EXの外縁の延在方向と交差するとともに、複数の目盛14Zaの配列方向は、隣接する第1駆動端子14EXの外縁の延在方向に沿った方向(図示例では図示B方向)とされている。同様に、上記目盛14Zbの目盛の延在方向(B方向)は、隣接する第1駆動端子14EXの外縁の延在方向と交差するように構成されるとともに、複数の目盛14Zbの配列方向は、隣接する第1駆動端子14EXの外縁の延在方向に沿った方向(図示例では図示A方向)とされている。
また、図示例では、第1駆動端子14EXの平面形状が矩形状(正方形状)に構成され、その外縁が4つの直線状部分(辺)によって構成されている。そして、上記目盛群14Zは各直線状部分に沿ってその外側に隣接する領域に配置されている。図示例の目盛群14Zは矩形状(正方形状)の角部の外側に隣接して全体としてL字状に設けられ、当該目盛群14Zの外側にある縁部が凹凸状に構成され、当該凹凸状の部分の縁が上記目盛14Za,14Zbを構成している。
さらに、図示例では平面視矩形状の第1駆動端子14EXの4つの角部の外側にそれぞれ一つずつ目盛群14Zが配置されている。このようにすると、第2出力端子20Xが第1駆動端子14EXに対して平面方向のいずれ側にずれたとしても、少なくともいずれか一つの目盛群14Zに設けられた目盛14Zaと14Zbの双方に第2出力端子20Xの外縁が接近するので、A方向とB方向の双方の位置ずれを容易に定量的に測定することができる。
上記複数の目盛14Za,14ZbのB方向又はA方向に沿った間隔は、同方向に沿った端子幅より小さい範囲で検査工程において必要とされる位置ずれ量の精度に応じて適宜に設定すればよいが、一般的には、実装ずれによる不具合(開放状態若しくは短絡状態)を回避するためには、第1駆動端子14EXのA方向又はB方向に沿った幅若しくは端子間ピッチの0.01〜0.2倍程度であることが好ましく、0.05〜0.15倍程度であることがさらに望ましい。たとえば、図示例の第1駆動端子14EXはA方向及びB方向の幅が共に50〜60μm程度であるが、上記凹凸状の凹凸間隔は4〜8μm程度(たとえば6μm)、目盛14Za,14Zbの間隔は1〜5μm程度(たとえば3μm)となっている。
基板11上には上記配線14、14Eが形成され、当該配線14,14E上に酸化シリコン等よりなる絶縁膜16が形成され、当該絶縁膜16の開口部16aによって露出した配線部分により、図5に示すように第1駆動端子14X,14EXが形成されている。また、第1駆動端子14EXの外縁の外側に隣接する領域には上記目盛群14Zが形成されている。図示例の場合、目盛群14Zは基板11上に突出した部分(層)として構成される。すなわち、本実施形態では、目盛群14Zは上記配線14E及び絶縁膜16とは別の層で表面上に凸状に形成されている。
目盛群14Zは周囲とは異なる視認性の高い素材で構成されることが好ましい。たとえば、本実施形態の場合には配線14、14Eと同様のアルミニウム、アルミニウム合金、その他の金属素材(層)で構成されている。図示例では、目盛群14Zは第1駆動端子14Eの外縁の外側に隣接した領域に形成され、また、当該目盛群14Zの外側の縁部に目盛14Za,14Zbが形成されているので、目盛群14Zは、基板11側から見たときに、その外側に形成された部分、絶縁膜16、あるいは、配線14Eと絶縁膜16の積層構造と区別できるように構成されていればよい。すなわち、図示例では、目盛14Za,14Zbが配線14Eの形成領域を避けて設けられているので、目盛群14Zとその周囲の絶縁膜16との差異が基板11側から視認できるようになっていればよい。
一方、図5に示すように、集積回路20の下面上には、半導体基板21上に形成された接続パッド22(配線パターンの一部で構成される。)と、当該接続パッド22以外の表面を被覆する絶縁膜23と、接続パッド22に導電接続され、その上に突出形成された突起電極24とが設けられている。突起電極24は、たとえば、接続パッド22上にNiなどの無電解めっき等で形成された基体部24aと、当該基体部24aを被覆するAuなどの電解めっき等で形成された表面層24bとから構成される。
電気光学パネル10上への集積回路(チップ)20の実装に際しては、両者間にたとえばエポキシ樹脂等で構成された未硬化の熱硬化性樹脂(フィルム状の絶縁性フィルム(NCF)であることが好ましい。)を配置し、両者を図示しないアライメントマークや上記目盛群13Zを基準として機械的にアライメント(位置決め)した上で、集積回路20を(場合によっては基板11も)加熱しながら、集積回路20を基板11に対して押し付けるように加圧する。これによって熱硬化性樹脂が一時的に軟化して突起電極24が加圧力で第1駆動端子14X、14EXに当接し、さらに密着した後に、上記熱硬化性樹脂の熱硬化によって接着されることで導電接続状態が維持されるため、加熱及び加圧を解除すれば実装が完了する。
なお、上記の第1駆動端子14X、14EXの構造としては、上記絶縁膜16の開口部16aによって露出した配線14,14E上にさらに図示点線で示す導電性保護膜(通常はITO等の透明導電膜)17を積層したものとすることができる。このようにすれば、配線14,14Eの露出部分の腐食等を防止できる。
図6は上記とは異なる態様で形成された目盛群14Z′を示す。この例では、目盛群14Z′が第1駆動端子14EX′自体と一体に構成されている。すなわち、目盛群14Z′の各目盛14Za′及び14Zb′が配線14EXの外縁形状そのものによって構成されている。これによって、目盛群14Z′を配線14EXとは別に設ける必要がなくなるので、第1駆動端子14EX′付近の構造を簡易に構成できる。
なお、以上の説明は第1駆動端子14Xと第2出力端子20Xとの導電接続構造について行ってきたが、第1出力端子15Xと第2入力端子20Yとの導電接続構造も上記と同様に、或いは、上記のバリエーションの一つと同様に構成することができるので、それらの説明は省略する。また、上記の構成では第1駆動端子14X側に目盛群14Zを設けているが、検査工程で視認できるものであれば、目盛群を第2出力端子20X側に設けても構わない。
また、この例においては、表面に目盛群14Zを部分的に積層することで凸状に形成している(盛りパターンとして構成している。)が、たとえば、配線14や絶縁膜16等の既存の構造を上記目盛群14ZBに相当する領域だけ除去することで凹状に(抜きパターンとして)構成してもよい。また、上記の各目盛群14Zは一体に構成されているが、後述する目盛群15Zのように、複数の目盛帯の配列よりなる構成としてもよい。
[電気光学パネル(第1電子部品)10と配線基板(第2電子部品)30との実装部]
次に、第1入力端子(第1端子)15Yと第3出力端子(第2端子)32Xとの導電接続構造について説明する。なお、以下に説明する構造の代わりに上記第1駆動端子14Xと第2出力端子20Xとの導電接続構造、或いは、第1出力端子15Xと第2入力端子20Yとの導電接続構造と同様の構造を以下の第1入力端子(第1端子)15Yと第3出力端子(第2端子)30Xとの導電接続構造に適用してもよく、或いは、以下に説明する構造を、上記第1駆動端子14Xと第2出力端子20Xとの導電接続構造、或いは、第1出力端子15Xと第2入力端子20Yとの導電接続構造に適用しても構わない。
図7は上記基板張り出し領域11Tのうち、図1に示す第1入力端子15Yの配列の端領域VIIを拡大して示す拡大部分平面図、図8は第1入力端子15EYをさらに拡大して示す拡大部分平面図である。ここで、基板張り出し領域11T上には複数の第1入力端子15Yが幅方向に配列され、各第1入力端子15Yは入力配線15の端部における絶縁膜16の開口部16bで露出した部分で構成されている。第1入力端子15EYは複数の第1入力端子15Yの配列方向の両端部若しくはその近傍に設けられ、目盛群15Zが併設されている。なお、第1入力端子15Yと15EYとの関係については上記の第1駆動端子14Xと14EXとの関係と同様であり、同様のバリエーションが考えられる。
図8に示すように、目盛群15Zは第1入力端子15Yにおける入力配線15の延在方向(図示A方向)の両端部に設けられている。この目盛群15Zは第1入力端子15Yの外縁の内側に隣接した領域に設けられている点で、上記目盛群14Zとは異なる。目盛群15Zは入力配線の延在方向にそれぞれ伸びる複数の帯状の目盛帯15ZA、15ZBが第1入力端子15Yの幅方向(図示B方向)に配列されてなり、各目盛帯15ZA,15ZBの幅方向両縁が目盛15Za,15Zbを構成する。各目盛帯15ZA,15ZBの一方の終端部15ZAx、15ZBxはそれぞれ第1入力端子15Yの延在方向の両端部の外縁上に配置されている。
図示例の場合、上記複数の目盛帯15ZA,15ZBには異なる長さを有するものが含まれ、これらの目盛帯15ZA,15ZBの他方の終端部15ZAy、15ZByの延在方向(A方向)の位置が相互に異なっている。図示例では、目盛群15Zにおいて、終端部15ZAy、15ZByのA方向の位置が3種設けられているが、複数種であればよく、2種若しくは4種以上であってもよい。
本実施形態の目盛群15Zは、入力配線15の端部上にさらに別の導電体層が部分的に積層されることで形成されている。すなわち、図示例の場合、上記目盛帯15ZA,15ZBが入力配線15上に積層された構造となっていて、厚みが部分的に付加された凸状に(盛りパターンで)構成されている。これによって、入力配線15を通して肉厚の部分である目盛帯15ZA,15ZBが設けられた部分が基板11側から視認できるようになっている。
なお、この例においては、入力配線15上に目盛帯15ZA,15ZBを部分的に積層することで目盛群15Zを凸状に形成しているが、たとえば、入力配線15自体を上記目盛帯15ZA,15ZBに相当する領域だけ除去することで目盛群15Zを凹状に(抜きパターンで)構成してもよい。また、上記の各目盛群15Zは複数の目盛帯の配列よりなるが、目盛群14Zのように一体に構成され、その段差状の外縁で目盛が構成されるように形成してもよい。
[製造方法]
次に、上記構成の電気光学装置の製造方法について説明する。この製造方法は、電気光学パネル10を形成するパネル製造工程と、電気光学パネル10に集積回路20及び配線基板30を実装する実装工程群と、実装後において実装部分を検査する検査工程とで概略構成される。
次に、上記構成の電気光学装置の製造方法について説明する。この製造方法は、電気光学パネル10を形成するパネル製造工程と、電気光学パネル10に集積回路20及び配線基板30を実装する実装工程群と、実装後において実装部分を検査する検査工程とで概略構成される。
電気光学パネル10を形成する第1工程群においては、最初に、基板11上に電極や配線、必要に応じて能動素子(TFT;薄膜トランジスタやTFD;薄膜ダイオードなど)を形成し、また、必要に応じて配向膜等を形成する。また、基板12上には上記と同様に電極や配線を形成し、必要に応じてカラーフィルタや配向膜等を形成する。そして、その後、基板11上に基板11と12をシール材13を介して貼り合わせ、基板間に液晶を注入することで、電気光学パネル10を完成させる。
この第1工程においては、上記の過程において、基板11上に配線14、14E、15、15Eを形成する。これらの配線は、駆動領域100A内の構造、たとえば、上記能動素子のソース領域やゲート電極の成膜段階及びパターニング段階と同時に形成することができ、また、サブ画素100Bを構成する電極や配線の成膜段階及びパターニング段階と同時に形成することもできる。ここで、目盛群14Z,15Zが抜きパターン(凹部)で形成される場合には、上記段階において目盛群14Z、15Zを同時に形成することができる。
一方、目盛群14Z,15Zが盛りパターン(凸部)で形成される場合には、次に、基板11上に上記配線14,14E,15,15Eに重ねて目盛群14Z,15Zを形成する。ここで、配線14,14E,15,15Eの形成は、目盛群14Z,15Zの形成段階の前に行われる段階、たとえば、上記のソース領域やゲート電極の成膜段階及びパターニング段階と、サブ画素100Bを構成する電極や配線の成膜段階及びパターニング段階のうちの、先に行われる段階で同時に形成することができる。また、目盛群14Z,15Zの形成は、配線14,14E,15,15Eの形成段階の後に行われる段階、たとえば、上記のソース領域やゲート電極の成膜段階及びパターニング段階と、サブ画素100Bを構成する電極や配線の成膜段階及びパターニング段階のうちの、後に行われる段階で同時に形成することができる。
ただし、目盛群14Z,15Zは配線14,14E,15,15Eより先に(すなわち下層に)形成しても構わない。この場合、たとえば、上記のソース領域やゲート電極の成膜段階及びパターニング段階と、画素領域100Bの電極や配線の成膜段階及びパターニング段階のうちの、先に行われる段階で目盛群14Z,15Zを同時に形成し、後に行われる段階で配線14,14E,15,15Eを同時に形成することができる。
なお、上記の場合、配線14,14E,15,15E及び目盛群14Z、15Zは、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属材料で構成される。ただし、目盛群14Z,15Zは上記金属材料に限らず、周囲と識別可能な材料であれば絶縁材料等で構成しても構わない。
上記のようにして電気光学パネル10が形成されると、上記基板張り出し領域11T上に、集積回路20及び配線基板30を実装する実装工程群が実施される。この実装工程群では、集積回路20を実装する第1実装工程として、上記第1駆動端子14X,14EXに第2出力端子20Xを導電接続すると同時に、上記第1出力端子15X、15EXに第2入力端子20Yを導電接続する。
この第1実装工程では、たとえば、基板張り出し領域11T上に熱硬化性樹脂フィルム(NCF)を配置し、その上に集積回路20をアライメントする。このアライメントは、たとえば、カメラ画像等に基づいて、基板張り出し領域11T上に設けた図示しないアライメントマークに集積回路20を保持するツールを整合させることなどで行うことができる。このアライメントは、たとえば、実装によって導電接続されるべき端子群同士の位置及び間隔に基づき、実装時の加熱及び加圧による熱膨張等の変形及びツールの機械的特性を勘案した補正値を加味して実施される。
上記のアライメントが完了すると、図示しない加熱加圧ツールを用いて集積回路20を加熱しながら、そして、必要に応じて基板張り出し領域11Tをも加熱しながら集積回路20を基板張り出し領域11Tに対して加圧する。これによって、樹脂フィルムは一時的に軟化し、第2出力端子20X及び第2入力端子20Yが第1駆動端子14X,14EX及び第1出力端子15X,15EXにそれぞれ圧接され、この状態で上記樹脂フィルムが硬化することで、基板張り出し領域11T上に集積回路20が接着固定される。
なお、上記の方法で用いる樹脂フィルムの代わりに、熱硬化性樹脂中に微細な導電性粒子を混在させてなる異方性導電フィルム(ACF)を用いてもよい。この場合には、端子間に上記導電性粒子を介在させた態様の導電接続状態が得られる。
次に、第2実装工程として、基板張り出し領域11T上に配線基板30を実装する。この工程では、上記第1入力端子15Y、15EYに第3出力端子32Xを導電接続させる。この工程でも、上記のアライメントを実施した上で、NCFやACFを用いた種々の実装方法を用いることができる。
上記のように実装された部分については、検査工程において実装ずれの測定が行われる。この検査工程は、たとえば、カメラ画像等を用いて基板11側より上記端子間の平面方向の位置ずれを上記目盛群14Z,15Zで測定する。ここで、本実施形態のように、実装領域の表裏のうち少なくとも一方側が透明若しくは半透明の素材で構成されるとともに上記目盛群及び対向する端子の外縁が(必要に応じて拡大画像等により)視認可能に構成されていることが好ましい。ただし、たとえば、超音波画像、赤外線画像、X線画像等によって上記目盛群及び対向する端子の外縁が透視可能な構成であれば、必ずしも可視光領域で視認可能に構成されている必要はない。
上記検査工程の後にはアライメント修正工程が実施される。このアライメント修正工程は、検査工程の結果を上記第1実装工程又は第2実装工程のアライメント段階にフィードバックし、上記実装工程中のアライメント態様を修正する工程である。たとえば、検査結果の実装ずれのデータに基づいて上記アライメントに用いる補正値を修正する。このようにすることで、その後の実装工程群における実装ずれを低減することができ、製品の歩留まりや信頼性の向上を図ることができる。
[電子機器]
最後に、上述した各実施形態に係る電気光学装置を電子機器に搭載してなる実施形態に説明する。この電子機器は、上記電気光学装置100を表示部に搭載してなる電子機器であり、図9は、電子機器における電気光学装置100に対する制御系(表示制御系)の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、表示情報出力源291と、表示情報処理回路292と、電源回路293と、タイミングジェネレータ294と、バックライト40への電力供給を行う光源制御回路295とを含む表示制御回路290を有する。また、電気光学装置(液晶表示装置)100には、上述の構成を有する電気光学パネル10と、この電気光学パネル10を駆動する駆動回路20と、電気光学パネル10を照明するためのバックライト40とが設けられている。この駆動回路20は、上記のように電気光学パネル10に直接実装されている電子部品で構成されるが、上記のような態様の他に、電気光学パネル10の基板表面上に形成された回路パターン、或いは、電気光学パネル10に導電接続された回路基板、上記の配線基板30などの他の電子部品上に実装された半導体ICチップ若しくは回路パターンなどによっても構成することができる。
最後に、上述した各実施形態に係る電気光学装置を電子機器に搭載してなる実施形態に説明する。この電子機器は、上記電気光学装置100を表示部に搭載してなる電子機器であり、図9は、電子機器における電気光学装置100に対する制御系(表示制御系)の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、表示情報出力源291と、表示情報処理回路292と、電源回路293と、タイミングジェネレータ294と、バックライト40への電力供給を行う光源制御回路295とを含む表示制御回路290を有する。また、電気光学装置(液晶表示装置)100には、上述の構成を有する電気光学パネル10と、この電気光学パネル10を駆動する駆動回路20と、電気光学パネル10を照明するためのバックライト40とが設けられている。この駆動回路20は、上記のように電気光学パネル10に直接実装されている電子部品で構成されるが、上記のような態様の他に、電気光学パネル10の基板表面上に形成された回路パターン、或いは、電気光学パネル10に導電接続された回路基板、上記の配線基板30などの他の電子部品上に実装された半導体ICチップ若しくは回路パターンなどによっても構成することができる。
表示情報出力源291は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ294によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路292に供給するように構成されている。
表示情報処理回路292は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路20へ供給する。駆動回路20は、走査線駆動回路、信号線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路293は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
光源制御回路295は、電源回路293から供給される電圧に基づいてバックライト40の光源に電力を供給し、所定の制御信号に基づいて光源の点灯の有無及びその輝度等を制御するようになっている。
図10は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機1000は、複数の操作ボタン、送話口などを備えた操作部1001と、受話口などを備えた表示部1002とを有し、表示部1002の内部に上記の電気光学装置100が組み込まれてなる。そして表示部1002の表面(内面)上に電気光学装置100の表示領域100A(図1参照)を視認することができるようになっている。この場合、携帯電話機1000の内部には、上記電気光学装置100を制御する上記の表示制御回路290が設けられる。この表示制御回路290は電気光学装置100の表示態様を決定する。
また、本発明に係る電子機器としては、図10に示す携帯電話機の他に、液晶テレビ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワークステーション、テレビ電話、POS端末機などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として本発明に係る液晶表示装置を用いることができる。
尚、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記の実施形態においては、電気光学パネルの例示として液晶表示パネルを備えた液晶表示装置について説明したが、本発明は、液晶表示装置に限らず、有機エレクトロルミネッセンス表示装置や電気泳動表示装置などの他の電気光学装置であっても構わない。
また、上記実施形態では、目盛群14Z,15Zが端子14EX,15EYの外縁の内側若しくは外側に隣接する領域(外縁上も含む。)に形成されているが、たとえば、目盛群が上記外縁の内外両側にわたって形成されていても構わない。
10…電気光学パネル、11、12…基板、13…シール材、14、14E…配線、14X、14EX…第1駆動端子、14Z,15Z…目盛群、14Za,14Zb,15Za,15Zb…目盛、15、15E…入力配線、15X、15EX…第1出力端子、15Y、15EY…第1入力端子、16…絶縁膜、16a,16b…開口部、20…集積回路、20X…第2出力端子、20Y…第2入力端子、30…配線基板、32…配線、32X…第3出力端子、40…バックライト、100…電気光学装置、1000…電子機器
Claims (10)
- 第1電子部品と第2電子部品とを具備し、前記第1電子部品に設けられた第1端子と、前記第2電子部品に設けられた第2端子とが導電接続されてなる実装構造体であって、
前記第1電子部品又は前記第2電子部品には、前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群が設けられ、
該目盛群は、前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し、前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛を含むことを特徴とする実装構造体。 - 前記目盛群は、前記領域において付加された厚み部分により凸状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の実装構造体。
- 前記目盛群は、前記領域において除去された厚み部分により凹状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の実装構造体。
- 前記第1端子又は前記第2端子の前記外縁は直線状部分を有し、前記複数の目盛は、前記直線状部分に隣接する位置において前記直線状部分に対して直交する方向に延在することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の実装構造体。
- 前記目盛群には、相互に直交する方向に延在する前記複数の第1の目盛及び第2の目盛が含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の実装構造体。
- 前記目盛群には、所定方向にそれぞれ延在し、前記所定方向に沿った終端部の位置が相互に異なる前記複数の目盛が含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の実装構造体。
- 電気光学パネルと、該電気光学パネル上に実装された電子部品とを具備し、前記電気光学パネルに設けられた第1端子と、前記電子部品に設けられた第2端子とが導電接続されてなる電気光学装置であって、
前記電気光学パネル又は前記電子部品には、前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群が設けられ、
該目盛群は、前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し、前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛を含むことを特徴とする電気光学装置。 - 前記電子部品は、前記電気光学パネル上に実装された集積回路若しくは配線基板であることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
- 請求項7又は8に記載の電気光学装置と、該電気光学装置の制御手段とを具備することを特徴とする電子機器。
- 電気光学パネルと、該電気光学パネル上に実装された電子部品とを具備し、前記電気光学パネルに設けられた第1端子と、前記電子部品に設けられた第2端子とが導電接続されてなる電気光学装置の製造方法であって、
前記電気光学パネル又は前記電子部品に前記第1端子又は前記第2端子の外縁の外側若しくは内側に隣接した領域に目盛群が設けられ、該目盛群が前記外縁に対して交差する方向にそれぞれが延在し前記第1端子又は前記第2端子の端子幅の範囲内に前記外縁に沿って配列された複数の目盛を含むように、前記電気光学パネル及び前記電子部品を用意する工程と、
前記電気光学パネルと前記電子部品をアライメントして前記電気光学パネルに前記電子部品を実装する実装工程と、
実装後における前記第1端子と前記第2端子の位置ずれ量を前記目盛群を用いて定量的に求める検査工程と、
前記検査工程で求められた前記位置ずれ量に応じて前記実装工程のアライメント態様を修正するアライメント修正工程と、
を具備することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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