JP2008256808A - 画像形成装置、ループ検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギアの磨耗やトナー量にかかわらず転写部から定着部までの記録材材のループ量を安定させ、画像問題の発生を防止する画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ9と定着装置12との間にループ検知装置21を配置して記録材Sのループ量を検知する。制御回路20は、ループ検知装置21の出力に基づいて、定着装置12における記録材Sの搬送速度を高低2段階に切り替える。制御回路20は、画像形成装置100の耐久枚数やトナーの載り量に応じて、目標ループ量を、小さな第1ループ量としてループ量制御を行うか目標ループ量を、大きな第2ループ量としてループ量制御を行うかを切り替える。
【選択図】図3

Description

本発明は、トナー像を記録材に転写する転写装置と定着装置との間で記録材にループを形成して受け渡す画像形成装置、詳しくは記録材に形成したループのループ量制御に関する。
トナー像を記録材に転写する転写装置と定着装置との距離が記録材の長さよりも短い電子写真方式の画像形成装置では、転写装置と定着装置との間で記録材にループを形成させて、記録材の押し合い、引っ張り合いを回避している。転写装置における転写速度と定着装置における搬送速度とを完全一致させることが困難だからである。
特許文献1には、転写装置と定着装置との間で記録材にループを形成して受け渡す画像形成装置が示される。ここでは、転写装置と定着装置との間に光学距離センサを配置して記録材のループ量を連続測定し、定着装置の搬送速度にフィードバックして、記録材のループ量を目標ループ量に向かって誘導している。
特許文献2には、転写装置と定着装置との間に配置されて記録材のループ量に応じたアナログ電圧を出力するループ検知装置が示される。ここでは、記録材の下面に接触して定着装置側へ回動する検知アームに遮光フラグが一体に連結され、遮光フラグの同一の遮光縁が、前後に配列された2つのフォトインタラプタで順番に検知される。2つのフォトインタラプタは、記録材のサイズ、材料、厚みに応じて選択される2種類の目標ループ量に対応している。
特開2001−106380号公報 特開2005−284019号公報
特許文献1に示される記録材ループのループ量制御では、高速の距離計測を用いた精度の高いフィードバックシステムが必要なため、部品コスト削減や画像形成装置の小型軽量化を妨げる。プロセススピードを高めて毎分通紙枚数を増加させることも困難である。
特許文献2に示される記録材ループのループ量制御では、記録材のサイズ、材料、厚みといった画像形成条件について目標ループを切り替えているにすぎない。
ここで、例えば、定着装置のギアの磨耗等によって、定着装置のニップ部の振動が大きくなると、記録材を介して転写装置に振動が伝播し、転写された画像の画質に悪影響を及ぼすという重要な課題が発見された。
また、例えば、記録材に転写されるトナー像のトナー量が多くなると、転写部での記録材の搬送速度が速くなる。トナー量が多いことで、転写部での記録材の搬送速度が速い場合にはループが大きくなり過ぎて、画像擦れが生じてしまう恐れがある。
本発明は、目標ループ量を適正化して、画像品質を高め得る画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記転写手段の下流側に配置されて、前記トナー像を記録材に定着させる定着手段と、前記転写手段と前記定着手段との間で形成される記録材ループのループ量を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記ループ量を予め定めた目標ループ量に誘導する制御手段とを備えたものである。そして、前記制御手段は、前記定着手段の通算運転量に応じて前記目標ループ量を変化させる。
別発明の画像形成装置は、像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記転写手段の下流側に配置されて、前記トナー像を記録材に定着させる定着手段と、前記転写手段と前記定着手段との間で形成される記録材ループのループ量を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて前記ループ量を予め定めた目標ループ量に誘導する制御手段とを備えたものである。そして、前記制御手段は、前記トナー像のトナー量に応じて前記目標ループ量を変化させる。
本発明の画像形成装置では、例えば、定着手段の通算運転量が予め定めた境界値を越えると目標ループ量を大きく設定してループ量を制御する。従って、例えば定着手段のギア磨耗による振動がループで吸収されて転写手段へ伝わりにくくなる。これにより、目標ループ量を変化させない場合に比較して、記録材のループ量が適正化され、振動に起因する転写手段での転写ムラ、放電、トナー像乱れ等が防止される。
また、発明の画像形成装置では、トナー像のトナー量に応じて目標ループ量を変化させている。従って、目標ループ量を変化させない場合に比較して記録材のループ量が適正化され、ループ増大による画像擦れの発生を少なくすることができる。
以下、本発明の実施形態である画像形成装置について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の画像形成装置は、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。転写装置と定着装置との間で記録材にループを形成して受け渡す限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
本実施形態では、感光ドラムに形成されたトナー像を記録材に転写するモノクロ仕様の画像形成装置100を説明する。しかし、像担持体としての中間転写ベルトや記録材搬送ベルトに沿って複数の感光ドラムを配列したタンデム方式の画像形成装置としてもよく、その他の形式のフルカラー画像形成装置としてもよい。画像形成装置は、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途に対応させて実施できる。
なお、特許文献1、特許文献2に示される画像形成装置の構成、部分的な詳細構造、画像形成プロセスの制御等については、一部図示を省略して詳細な説明も省略する。
<画像形成装置>
図1は実施形態の画像形成装置の断面構成を示す説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、電子写真方式で感光体ドラム6に形成したトナー像を転写ローラ9により記録材Sに転写し、トナー像を転写した記録材Sを定着装置12へ搬送して定着させる。
画像形成装置100の画像形成部10には、電子写真感光体である感光体ドラム6と帯電器、現像器(図示せず)等とを一体的にカートリッジ化したプロセスカートリッジ7が着脱可能に装填されている。
露光装置8は、走査線上の画素濃度に応じてパルス変調されたレーザービームを回転ミラーにより走査露光して、感光体ドラム6の表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。感光体ドラム6に形成された静電潜像は、プロセスカートリッジ7内の現像器によってトナーを付着させてトナー像に現像される。
一方、画像形成装置100の下部には、記録材Sを積載収納したカセット1が装填される。画像形成に際して、給送ローラ2がカセット1から記録材Sを引き出して分離ローラ対3に給送すると、分離ローラ対3が記録材Sを1枚ずつに分離して搬送ローラ対4へ受け渡してレジストローラ対5で待機させる。レジストローラ対5は、感光体ドラム6に形成されたトナー像の先頭にタイミングを合わせて記録材Sを感光体ドラム6と転写ローラ9とのニップに送り込む。
転写ローラ9には、トナー像の帯電極性と逆極性の転写バイアスが印加される。感光体ドラム6と転写ローラ9との転写ニップでは、感光体ドラム6表面のトナー像が、記録材Sを介して感光体ドラム6と転写ローラ9との間に形成される電界に応答して記録材Sの表面に移動する。
感光体ドラム6と転写ローラ9とのニップでトナー像を転写された記録材Sは、搬送ガイド11でガイドされつつ定着装置12へ、感光体ドラム6と転写ローラ9とが回転することで搬送される。定着装置12は、内部にヒータ(図示せず)を内蔵した定着ローラ12aと、定着ローラ12aに記録材Sを押圧して駆動回転する加圧ローラ12bとを有する。定着ローラ12aと加圧ローラ12bとの定着ニップを記録材Sが通過する際に、トナー像が加熱・加圧を受けて融解し、その後、記録材Sの表面に固着して永久定着される。
定着装置12から排出された定着済みの記録材Sは、搬送ローラ13から排出ローラ対14に受け渡されて画像形成装置100の上面の排出部15へ排出される。
画像形成装置100では、定着ローラ12a(または加圧ローラ12b)の熱膨張や、固体差、あるいは経年変化によって、定着ニップと転写ニップとにおける記録材Sの搬送速度差が生じる可能性がある。そして、定着ニップにおける搬送速度が転写ニップにおける搬送速度を上回ると、未定着トナー像を担持している記録材Sが定着ニップと転写ニップとの間で引っ張り合う現象が発生する。このとき、定着ニップよりも搬送力が弱い転写ニップで記録材Sが滑ってトナー像が乱れる可能性がある。
従って、画像形成装置100では、転写ニップと定着ニップとの間を搬送される記録材Sにループを形成させて、記録材Sが引っ張られる現象の発生を防いでいる。そして、転写ニップと定着ニップとの間にループ検知装置21を配置して、記録材のループ量を検知し、検知結果を定着装置12の搬送速度にフィードバックして、ループ量を所定範囲に維持している。
なお、定着ニップの搬送速度を調整する代わりに転写ニップの搬送速度(感光体ドラム6の回転速度)を調整してループ量を所定範囲に維持してもよい。
<ループ検知装置>
図2は実施形態のループ検知装置の構成の説明図である。図2に示すように、実施形態のループ検知装置21は、軸19を中心にして回転するセンサーレバー16をフォトセンサー18で検知する。
センサーレバー16は、弱いねじりコイルばね17によって、記録材Sのループ量に追従して回動可能な程度の付勢力で起立状態に付勢されている。センサーレバー16上部の当接部16aは、記録材Sの下面(図1参照)に接触して、ねじりコイルばね17の付勢力に逆らって定着装置12側へ回動する。
センサーレバー16下部には、同一平面に配置された一対のフラグ16b、16dが固定されている。フラグ16b、16dは、扇形の切り込みを挟んで配置され、軸19の直径方向に伸びる直線状の一対の遮光縁16c、16eを形成してある。
フォトセンサー18は、垂直に位置決めた遮光縁16c、16eと平行な細長いスリット18bを有し、不図示の光源(発光ダイオード)がフラグ16b、16dを挟んでスリット18bに対向配置される。受光素子(フォトトランジスタ)18aは、スリット18bを介して光源光を検知してON出力となり、スリット18bをフラグ16b、16dで覆われると、光源光を遮光されて出力OFFとなる。遮光縁16c、16eとスリット18bとの組み合わせによって、遮光縁16c、16eがスリット18bを横切る際に、高速でノイズの少ない二値信号の反転が形成される。
なお、光源をスリット18bの内側に受光素子18aと並べて配置し、フラグ16b、16dのスリット18b対向面を反射面として、受光素子18aが反射光を検知してON/OFFする構成としてもよい。
図1に示すように、ループ検知装置21は、転写ローラ9の転写ニップと定着装置12の定着ニップとの間に記録材Sのループが形成されると、センサーレバー16がループ量に応じた角度だけ回動する。そして、ループ量が大きくなるに従って、図2に示すように、フラグ16b、16dが順番にスリット18bの前を通過する。センサーレバー16が記録材Sに接触しない状態ではスリット18bがフラグ16bで遮光される。センサーレバー16が記録材Sに接触して回動し、遮光縁16cがスリット18bの前を通過する際のループ量を第1ループ量とする。さらにループ量が増すと、スリット18bがフラグ16dで遮光され、その後、遮光縁16eがスリット18bの前を通過する際のループ量を第2ループ量とする。
従って、記録材Sのループ量が拡大する過程では、第1ループ量、第2ループ量の順番に受光素子18aがOFFからONへ出力反転する。また、ループ量が減少する過程では、第2ループ量、第1ループ量の順番で受光素子18aがONからOFFへ出力反転する。
従来のフォトインタラプタを用いたループ検知装置の場合、ループ量の検知位置は1ヶ所であった。このため、常に所定量のループを確保しながら下流の現像装置での引っ張りを無くし、且つループの増大による画像擦れを防ぎつつ搬送を行うといった微妙な制御が難しかった。
例えば、定着装置12のギアが磨耗し、定着ニップの振動が大きくなると、記録材を介して転写部に振動が伝播し、画質に悪影響を及ぼすという重要な課題があった。
例えば、記録材Sに転写されるトナー像のトナー載り量が増えると、定着装置12の搬送速度を高低二段に切り替えてループ量を制御する際の記録材の振幅が増大し、トナーの飛散や画像擦れが目だってくるという課題があった。
そして、これらの課題は、いずれも目標ループ量を大きくしてループ量制御を行うことで、解決(少なくとも軽減)されることが実験的に確認されている。そこで、画像形成装置100では、第1ループ量と第2ループ量とを切り替えてループ量を制御することにより、ギアの磨耗やトナー量にかかわらず記録材Sのループ量を安定させて上記のような画像品質の低下を防止している。
<ループ制御>
図3は定着装置に記録材が達する以前の状態の説明図、図4は記録材のループ量が過小な状態の説明図、図5は記録材のループ量が過大な状態の説明図、図6はループ制御のフローチャートである。
図3に示すように、定着装置12の加圧ローラ12bの外周面はゴム製であり、定着ローラ12aに内蔵されたハロゲンヒータ(不図示)を熱源として加熱される。加圧ローラ12bは、温度により直径が変化するのに伴い、加圧ローラ12bを駆動するモータ22の回転速度が一定でも、定着装置12の搬送速度が増減し、転写ローラ9の転写ニップと定着装置12との間の記録材Sのループ量は時々刻々変化する。
転写ローラ9と定着装置12との間には、搬送ガイド11からセンサーレバー16だけを突出させてループ検知装置21を設け、記録材Sのループ量をON/OFF検知している。ループ検知装置21の検知結果に対して、制御回路20が定着装置12の搬送速度を単純に二段階に切り替えることにより、ループ量を増減させて一定範囲に収めている。このようにして、定着装置12が記録材Sを引っ張り過ぎることによる搬送方向の印字精度の悪化や、記録材Sの後端が転写ローラ9を抜ける際のショックで未定着画像にブレが発生することを防いでいる。
制御回路20は、ドライバ23を介してモータ22を制御する。そして、加圧ローラ12bの周速度を、感光体ドラム6の周速度よりも低い第1速度(遅い速度V1)と、感光体ドラム6の周速度よりも高い第2速度(速い速度V2)とに切り替える。第1速度でフォトセンサー18が遮光(OFF)から透過(ON)に出力変化すると第2速度に切り替え、第2速度でフォトセンサー18が透過(ON)から遮光(OFF)に出力変化すると第1速度に切り替える。
第1ループ量でループ量が制御される場合、図4に示すように、記録材Sが転写ローラ9と定着装置12との間にニップされると、まず、加圧ローラ12bの回転速度を遅い速度V1で制御を行う。すると、記録材Sに押されてセンサーレバー16が回動し、遮光されていたフォトセンサー18が第1の遮光縁16cで透過する。
透過に伴いフォトセンサー18がONになると、今度は加圧ローラ12bの回転速度を速い速度V2で制御を行う。すると、記録材Sのループ量が消費されるに伴い、ねじりコイルばね(17:図2)の付勢力によりセンサーレバー16が回動し、透過されていたフォトセンサー18が第1のフラグ16bにより遮光される。
以上の動作を繰り返すことにより、記録材Sのループ量は、第1ループ量の検知高さ近傍で制御されることになり、ループ量が少ない状態でのループ制御が可能である。
これに対して、第2ループ量でループ量が制御される場合、図4に示すように、記録材Sが転写装置9と定着装置12間にニップされると、まず加圧ローラ12bの回転速度を遅い速度V1で制御を行う。すると、記録材Sに押されてセンサーレバー16が回動し、遮光されていたフォトセンサー18が第1の遮光縁16cで透過する。さらに遅い速度V1で制御すると、フォトセンサー18が第2のフラグ16dで遮光され、所定の時間間隔をおいて、図5に示すように、さらに第2の遮光縁16eでフォトセンサー18が透過する。
ここで初めて加圧ローラ12bの回転速度を速い速度V2で制御を行う。すると、記録材Sのループ量が消費されるに伴い、ねじりコイルばね(17:図2)の付勢力によりセンサーレバー16が回動し、透過されていたフォトセンサー18が第2のフラグ16dで遮光される。この後、ループ量が少ない場合と同じ制御を行なえば、記録材Sのループ量は第2の検知高さ近傍で制御されることになり、ループ量が多い状態でのループ制御が可能である。
図3に示すように、制御回路20は、記録材の印刷枚数が所定の耐久枚数を越えると、ループ制御における目標ループ量を第1ループ量から第2ループ量へ切り替える。制御部20は、記録材Sの印刷枚数をカウントし記憶しておく不揮発性記憶装置(不図示)を備えており、本体の寿命期間に渡って印刷枚数の記憶が可能である。
上記構成により、製品初期にはループ量が少ない第1ループ量を目標ループ量としたループ制御を行い、寿命印刷枚数の半分を印刷した時点で、ループ量が多い第2ループ量を目標ループ量としたループ制御に切り換える。これにより、耐久により定着ニップの振動が増大した場合には、ループ量を多くして搬送させることが可能となり、定着ニップの振動に影響を受けずに転写を行うことが可能である。
図6に示すように、制御回路20は、遅い速度V1で加圧ローラ12bを制御する(S11)。そして、フォトセンサー18が遮光から透過に出力反転すると(S13のYES)、目標ループ量が第1ループ量(小)か第2ループ量(大)かを判別する(S14)。
目標ループ量が第1ループ量の場合(S14のNO)、速い速度V2の制御を行ってループ量を減らす(S16)。そして、フォトセンサー18が透過から遮光に出力反転すると(S18のYES)、遅い速度V1の制御を行ってループ量を増やす(S19)。これらの制御(S15〜S20)を記録材Sが定着装置12を抜けるまで(S12、S17、S20のYES)繰り返す。これにより、図4に示すように、第1の遮光縁16cを用いて加圧ローラ12bの搬送速度が切り替え制御され、記録材Sは、第1ループ量を中心として上下に振動する。
目標ループ量が第2ループ量の場合(S14のYES)、フォトセンサー18が再び遮光から透過に出力反転するのを待って(S15のYES)、速い速度V2の制御を開始する(S16)。ループ量が減ってフォトセンサー18が透過から遮光に出力反転すると(S18のYES)、遅い速度V1の制御を行ってループ量を増やす(S19)。これらの制御(S15〜S20)を記録材Sが定着装置12を抜けるまで(S12、S17、S20のYES)繰り返す。これにより、図5に示すように、第2の遮光縁16eを用いて加圧ローラ12bの搬送速度が切り替え制御され、記録材Sは、第2ループ量を中心として上下に振動する。
第1実施形態の画像形成装置100によれば、ループ検知装置21で検知する目標ループ量を2つ持つように構成したため、ギアの磨耗にかかわらず転写ニップから定着ニップまでの記録材Sのループ量を最適化することができる。このため、画像問題の発生を防止することが可能である。通紙枚数に応じてループ検知装置の出力に応じた加圧ローラ12bの速度切り替えポイントを変更するので、耐久により定着ニップの振動が増大した場合には、ループ量を多くして搬送させることが可能となる。このため、定着ニップの振動に影響を受けずに転写を行うことが可能である。
<第2実施形態>
第2実施形態では、図1〜図6を用いて説明した画像形成装置100において、通紙枚数の代わりにトナー像のトナー量に応じて目標ループ量を切り替えている。それ以外の制御は第1実施形態と共通であるので、図1〜図6を参照して第2実施形態を説明する。
画像形成装置100の入出力制御を行う不図示の画像処理部(または制御部)には、露光装置8から画信号に応じた露光を行う際に、所定時間内での露光時間を記憶しておく揮発性記憶装置(不図示)を備えている。また、画像処理部は、感光体ドラム6に形成された静電潜像から、消費されるトナー量を推測可能である。
なお、画像形成される画像データを画像処理部で判別して記録材Sに転写されるトナーの合計量を計算してもよい。記録材Sの面積に占める画像面積の割合を加味して、一定割合を越える場合にのみトナーの合計量を評価してもよい。
また、複数のトナー像を重ねるフルカラー画像形成装置の場合、指定された印刷モードだけでトナー量を推定してもよい。例えば、写真印刷モードが設定された場合、フルカラーモードが設定された場合にトナー量が多いと推定し、モノクロモードが設定された場合にトナー量が少ないと推定してもよい。
いずれにせよ、画像処理部は、消費されるトナー量が少ない場合には、ループ量が多い第2ループ量を目標ループ量とするループ制御を行う。しかし、画像面積が大きい、ベタ黒部分が所定面積以上、反転現像の露光ドット数が所定密度以上等に該当して、消費されるトナー量が多いと推定される場合については、ループ量が少ない第1ループ量を目標ループ量とするループ制御を行う。これにより、トナー量が多い画像形成における画像擦れを軽減することが可能である。
感光体ドラム6と転写ローラ9とによりニップされた記録材は、感光体ドラム6と転写ローラ9とが夫々回転することで搬送される。ここで、感光体ドラム6の周速に対して転写ローラ9の周速はやや速く設定されている。記録材に転写されたトナー量が多い場合には、トナーに起因して感光体ドラム6とシートとの間の摩擦係数が小さくなるので実際の記録材の搬送速度は、転写ローラ9の周速に依存しやすくなる。一方、トナー量が少ない場合には、低速な感光ドラム6と記録材との摩擦係数が高いために実際の記録材の搬送速度は低くなる。つまり、トナー量が多い場合には、トナー量が少ない場合よりも感光体ドラム6と転写ローラ9とによる記録材の実際の搬送速度は速くなる。
本実施形態では、上述のように転写されるトナー量に応じて目標ループ量を切り替えている。したがって、トナー量が異なることによる感光体ドラム6と転写ローラ9とにより搬送される記録材の搬送速度の違いに適切に対応できる。トナー量が多い場合には、目標ループ量を、少ない量(第1ループ量)に設定する。感光体ドラム6と転写ローラ9とによる記録材の搬送速度が速いと、ループが成長しすぎて、転写装置9と定着装置12との間にある他の部材と未定着トナー像とが接して画像擦れが発生してしまう恐れが、搬送速度が低速な場合と比較して高い。本実施形態では、トナー量が多い場合には、目標ループ量を、少ない量(第1ループ量)に設定して制御しているために画像擦れを少なくできる。
第2実施形態では、推測される記録材のトナー載り量に応じて、ループ検知装置21の出力に応じた加圧ローラ12bの速度切り替えポイントを変更するので、トナー載り量が多い画像形成ではループ量を小さくして、画像擦れを防止することが可能である。
<発明との対応>
画像形成装置100は、感光体ドラム6に担持されたトナー像を記録材Sに転写する転写ローラ9と、転写ローラ9の下流側に配置されて、トナー像を記録材Sに定着させる定着装置12と、転写ローラ9と定着装置12との間で形成される記録材ループのループ量を検知するループ検知装置21と、ループ検知装置21の検知結果に基づいて前記ループ量を予め定めた目標ループ量に誘導する制御回路20とを備える。そして、第1実施形態では、制御回路20は、定着装置12の通算運転量に応じて前記目標ループ量を変化させる。第2実施形態では、制御回路20は、トナー像のトナー量に応じて前記目標ループ量を変化させる。
ループ検知装置21は、記録材Sのループ量が第1ループ量に達したことと、第1ループ量よりも大きな第2ループ量に達したこととを同一に出力し、制御回路20は、前記目標ループ量を、第1ループ量と第2ループ量とに切り替える。そして、ループ検知装置21は、転写ローラ9と定着装置12との間で記録材Sに形成されるループ量を検知して、前記ループ量が第1ループ量に達したことと、第1ループ量よりも大きな第2ループ量に達したこととを同一に出力する。
ループ検知装置21は、前記ループに接触して回動する当接部16aと、当接部16aの回動を検知して電気的な二値出力を行うフォトセンサー18と、当接部16aと一体に回動し、一方向へ回動する過程の2つの回動位置でフォトセンサー18の出力を同一方向に反転させる第1のフラグ16b、第2のフラグ16dとを備える。
第1のフラグ16b、第2のフラグ16dは、前記2つの回動位置のそれぞれに対応する第1の遮光縁16c、第2の遮光縁16eを有し、フォトセンサー18は、第1の遮光縁16c、第2の遮光縁16eと平行なスリット18bを介して第1の遮光縁16c、第2の遮光縁16eを光学的に検知する。
画像形成装置100は、感光体ドラム6に担持されたトナー像を記録材Sに転写する転写ローラ9と、転写ローラ9の下流側に配置されて、トナー像を記録材Sに定着させる定着装置12と、ループ検知装置21と、ループ検知装置21の出力に基づいて、定着装置12における記録材Sの搬送速度を、転写ローラ9における記録材Sの搬送速度よりも低い第1速度と、転写ローラ9における記録材Sの搬送速度よりも高い第2速度とに切り替えて前記ループ量を制御する制御回路20とを備える。制御回路20は、第1速度と第2速度とを切り替える目標ループ量を、第1ループ量と第2ループ量とに切り替え可能である。
実施形態の画像形成装置の断面構成を示す説明図である。 実施形態のループ検知装置の構成の説明図である。 定着装置に記録材が達する以前の状態の説明図である。 記録材のループ量が過小な状態の説明図である。 記録材のループ量が過大な状態の説明図である。 ループ制御のフローチャートである。
符号の説明
6 像担持体(感光体ドラム)
7 プロセスカートリッジ
8 露光装置
9 転写手段(転写ローラ)
11 搬送ガイド
12 定着手段(定着装置)
12a 定着ローラ
12b 加圧ローラ
13 搬送ローラ
14 排出ローラ対
15 排出部
16 センサーレバー
16a 検知アーム(当接部)
16b、16d フラグ部材(第1のフラグ、第2のフラグ)
16c 縁、第1ループ量(第1の遮光縁)
16e 縁、第2ループ量(第2の遮光縁)
17 ねじりコイルばね
18 スイッチ素子(フォトセンサー)
18a 受光素子
18b スリット
20 制御手段(制御回路)
21 検知手段、ループ検知装置
22 モータ
100 画像形成装置
S 記録材

Claims (6)

  1. 像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段の下流側に配置されて、前記トナー像を記録材に定着させる定着手段と、
    前記転写手段と前記定着手段との間で形成される記録材ループのループ量を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記ループ量を予め定めた目標ループ量に誘導する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記定着手段の通算運転量に応じて前記目標ループ量を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段の下流側に配置されて、前記トナー像を記録材に定着させる定着手段と、
    前記転写手段と前記定着手段との間で形成される記録材ループのループ量を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記ループ量を予め定めた目標ループ量に誘導する制御手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記トナー像のトナー量に応じて前記目標ループ量を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記検知手段は、前記記録材のループ量が第1ループ量に達したことと、前記第1ループ量よりも大きな第2ループ量に達したこととを同一に出力し、
    前記制御手段は、前記目標ループ量を、前記第1ループ量と前記第2ループ量とに切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 転写手段と定着手段との間で記録材に形成されるループ量を検知して、前記ループ量が第1ループ量に達したことと、前記第1ループ量よりも大きな第2ループ量に達したこととを同一に出力するループ検知装置において、
    前記ループに接触して回動する検知アームと、
    前記検知アームの回動を検知して電気的な二値出力を行うスイッチ素子と、
    前記検知アームと一体に回動し、一方向へ回動する過程の2つの回動位置で前記スイッチ素子の出力を同一方向に反転させるフラグ部材と、を備えたことを特徴とするループ検知装置。
  5. 前記フラグ部材は、前記2つの回動位置のそれぞれに対応する縁を有し、
    前記スイッチ素子は、前記縁と平行なスリットを介して前記縁を光学的に検知することを特徴とする請求項4に記載のループ検知装置。
  6. 像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記転写手段の下流側に配置されて、前記トナー像を記録材に定着させる定着手段と、
    請求項4または5記載のループ検知装置と、
    前記ループ検知装置の出力に基づいて、前記定着手段における記録材の搬送速度を、前記転写手段における記録材の搬送速度よりも低い第1速度と、前記転写手段における記録材の搬送速度よりも高い第2速度とに切り替えて前記ループ量を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1速度と前記第2速度とを切り替える目標ループ量を、前記第1ループ量と前記第2ループ量とに切り替え可能であることを特徴とする画像形成装置。
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