JP2008256427A - 毛髪化粧料の評価法 - Google Patents

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弓香 山川
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Abstract

【課題】本発明は、毛髪化粧料の毛髪の損傷に対する効果を評価する方法であって、毛髪化粧料により毛髪の損傷部位を内部、表面に分けて毛髪化粧料の効果を判定する評価法を提供する。
【解決手段】最初に還元剤及び酸化剤から構成されるパーマ剤や酸化剤で構成されるブリーチ剤により損傷度の異なる毛髪を作製し、還元剤及び酸化剤により毛髪内部が損傷した毛髪と酸化剤により表面が損傷した毛髪の近赤外吸収スペクトルを非侵襲的に測定し、統計処理として多変量解析のうち主成分分析により得られる第一主成分、第二主成分を座標平面上の2軸とし、毛髪化粧料の処理前後の損傷した毛髪の座標位置の変化から毛髪の内部あるいは表面のどちらに対して補修、改善効果があったか判別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、損傷した毛髪に対する毛髪化粧料による改善効果の鑑別方法に関する。
近年、個性に合わせてヘアサロンにおいて様々なヘアスタイル提案され、ブリーチ剤、染毛剤、パーマネント剤の使用頻度が増加し、毛髪がダメージを受ける機会は増えている。このような毛髪の損傷は切れ毛、枝毛などに進行し、見た目も感触も悪い状態となる。毛髪が損傷して毛髪内部の状態が変化して毛髪が膨潤しやすい状態となると、シャンプーなどの洗浄行為によって毛髪内部からタンパクが流出する。このような毛髪の損傷を改善する方法として、可溶性シルクペプチド、コラーゲン、ケラチン又はコンキオリンなどのタンパク質や、アミノ酸、植物抽出物、第4級アンモニウム塩、3級アミン、カチオン性ポリマー、セラミド、両親媒性アミド、シリコーンなどを配合した毛髪化粧料 が提案されている(特許文献1から特許文献4)。しかしながら、これらの化合物を配合した毛髪化粧料に損傷した毛髪表面の改善効果は認められるものの、毛髪内部のタンパクを十分に補充し、毛髪全体を健常な状態に改善する効果は十分ではなかった。
毛髪の損傷状態を測定する方法として、毛髪を採取し、引っ張り強度、ねじれ応力を測定する破壊試験(特許文献5から特許文献7)や毛髪の近赤外吸収スペクトルを測定し、該スペクトルを統計的な処理により回帰式を求め、ねじれ応力などとの相関から損傷度を把握する非破壊試験などが行われてきた(特許文献8)。
毛髪の非破壊試験方法として、毛髪の近赤外吸収スペクトルを測定し統計的処理に得られた示性値と近赤外吸収スペクトルの相関から物性値を求め、毛髪のなめらかさやつややかさを測定する方法(特許文献9)や毛髪に施された質的損傷の履歴及び損傷の受けやすさの判定が可能であることが知られている(特許文献10)。
さらに、毛髪の損傷について、毛髪の近赤外吸収スペクトルを測定し、統計的処理を行うことで毛髪の内部、表面に分けて、損傷度合を判定する方法が知られており(非特許文献1)、毛髪の内部の損傷時はタンパクの部分構造であるアミド結合、表面が損傷した場合にはS-S結合部位が変化したと考えられ、損傷によりこれらの部分構造をもつタンパクが減少する。一般に毛髪処理に用いられているパーマ剤は還元剤及び酸化剤により構成され、毛髪内部はパーマ剤により損傷し、容易に毛髪からタンパクが流出しやすい状態となる。また、毛髪の脱色などに使用される酸化剤は毛髪表面を損傷し、毛髪表面からタンパクを容易に流出させる。毛髪内部あるいは表面のタンパクは、このような毛髪処理剤により損傷し、毛髪の内部及び表面の損傷を測定する非破壊的な方法としては、毛髪の近赤外吸収スペクトルを測定する方法が知られていた。しかしながら、これまでの毛髪化粧料においては、内部及び表面の損傷によるタンパクの流出に対して影響を及ぼすものは知られておらず、内部及び表面に影響を及ぼすことを証明する手段も全く知られていなかった。損傷を受けた毛髪の毛髪化粧料の作用としては、表面の損傷部位に接着しタンパクの毛髪からの喪失を防ぐことが主要な機能とされていた。
つまり、毛髪を非破壊的に近赤外分光光度計で容易に測定し、統計的な処理を施すことで容易に毛髪の内部あるいは表面といった損傷部位の特徴を把握することが出来、毛髪の損傷の特徴にあせた毛髪化粧料を提供する方法は存在しなかった。
特開平8−231348号公報 特開1998−175824号公報 特開2000−191446号公報 特開2004−217643号公報。 特開2002−136503号公報 特開平07−306200号公報 特開平08−15111号公報 特開2005−118337号公報 特開2003−270138号公報 WO2005/096938号公報 Y.Miyamae et al., A non-destructive method for assessing hair interior and surface damage by near infrared spectroscopy, 9(3), 2-8(2006)
本発明は、この様な状況下為されたものであり、毛髪表面あるいは内部のタンパク量が変化を毛髪の近赤外吸収スペクトルの統計的処理により得られた2つの主成分を指標として把握し、毛髪の損傷の特徴を内部、表面に分けて判定し、毛髪の損傷の特徴にあわせて毛髪化粧料を提供し、その効果を判定する評価法を提供することを課題とする。
本発明者らは、毛髪の損傷部位を把握し毛髪化粧料による補修、改善効果の非破壊的評価方法を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、毛髪を液体中に浸し還元剤で処理した後酸化剤で処理すると液体中に毛髪内部からタンパクが流出すること、さらに前記処理後の毛髪の断面の赤外吸収スペクトルを測定し、アミド結合を示す1646cm−1と1545cm−1のスペクトルの比から求めたタンパクの分布から内部のタンパクが流出していることを確認することで還元剤及び酸化剤による毛髪内部からのタンパク流出を把握した。また、走査型電子顕微鏡での毛髪表面形状の損傷並びに1180cm−1と1045cm−1のS-O結合の赤外吸収スペクトルからタンパクが変性し減少していることを確認した。さらに、酸化剤、還元剤の処理回数あるいは濃度の違う該処理剤により損傷度の異なる毛髪を作製し、毛髪の4500から5060cm−1における近赤外吸収スペクトルを測定した後、統計的手法、例えば、多変量解析の主成分分析PCA法、あるいはシムカ法により得られる主成分のうち、第一主成分PC1が還元剤及び酸化剤による毛髪内部の損傷と相関し、第二主成分PC2が酸化剤による毛髪表面の損傷と相関し、毛髪化粧料で損傷した毛髪を処理した時の毛髪化粧料処理前後の前記PC1,PC2を座標平面の位置の変化により、毛髪化粧料が損傷した毛髪のタンパクの喪失を防ぐ機能として、毛髪内部あるいは表面のどちらのタンパク喪失に有効であるか評価することが出来ることを見いだした。この知見を基に、本発明者らは、毛髪の近赤外吸収スペクトルを測定し、統計的処理を行い、毛髪内部及び表面の損傷度と相関する2つの主成分を2軸にとり、毛髪化粧料の使用前後の変化を確認することで毛髪化粧料が毛髪のどの部位の補修、改善に有効であったか判別する評価法を見いだし発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す通りである。
(1)毛髪化粧料の評価法であって、毛髪化粧料の処理の前後の毛髪のタンパク量の変化を指標とし、毛髪化粧料の処理によりタンパクが増加した場合に 損傷した毛髪に対して毛髪の補修、改善効果を有すると鑑別する毛髪化粧料の評価法。
(2)損傷の度合が異なる毛髪の4500から5060cm-1における近赤外吸収スペクトルを測定し、吸収スペクトルを統計的な処理を行った後、この値と波長から行列を作成し、主成分分析により第一主成分、及び第一主成分と直交する第二主成分を算出し、該2主成分を縦軸と横軸とする座標平面を作成し、該座標平面上に第一主成分値と第二主成分値からプロットすることにより、毛髪の損傷状態による該座標平面上のプロット位置の変化を確認する。しかる後、前記座標平面を用いて毛髪化粧料により上記の評価すべき毛髪を処理した後に上記の統計的処理により得られた値をプロットすることで、毛髪化粧料による処理前後の座標平面上の位置の変化から毛髪中のタンパクが流出し、流出した損傷部位が第一主成分軸対して変化した場合は毛髪内部のタンパクの変化、第二主成分軸対して変化した場合は毛髪表面の変化と鑑別することを特徴とする、(1)に記載の毛髪化粧料の評価法。
(3)前記の損傷度合が異なる毛髪の処理が還元剤及び酸化剤による毛髪内部の損傷であることを特徴とする、(1)乃至(2)に記載の毛髪化粧料の評価法。
(4)前記の損傷度合が異なる毛髪の処理が酸化剤による毛髪表面の損傷であることを特徴とする、(1)乃至(3)に記載の毛髪化粧料の評価法。
(5)前記の第一主成分の座標平面上の位置が毛髪化粧料により毛髪内部の状態が健常な状態の位置に近づくと改善効果があったと判別することを特徴とする(1)乃至(4)に記載の毛髪化粧料の評価法。
(6)前記の第二主成分の座標平面上の位置が毛髪化粧料により毛髪表面の状態が健常な状態の位置に近づくと改善効果があったと判別することを特徴とする、(1)乃至(5)に記載の毛髪化粧料の評価法。
(7)前記の近赤外吸収スペクトルの統計的な処理がSNV(Standard Normal Varirate)、二次微分、平均化処理から選ばれる、1種乃至2種以上であることを特徴とする、(1)乃至(6)に記載の毛髪化粧料の評価法。
本発明により損傷を受けた毛髪の毛髪化粧料による補修、改善効果について、毛髪内部、表面に分けて評価できる方法を提供することが出来る。
本発明は損傷度の異なる毛髪を作製し、近赤外吸収スペクトルを測定し、統計的処理を行い、得られた主成分のうち毛髪の内部及び表面の損傷度合と相関する2つの主成分を座標平面上の2軸にとり損傷度と座標位置の確認を行う。その後、評価すべき毛髪について損傷前、並びに還元剤及び酸化剤による損傷処理後の前記主成分軸での変化から、毛髪内部及び表面の損傷の受けやすさなどを把握し、毛髪の損傷部位の特徴にあわせた毛髪化粧料を提供し、毛髪化粧料処理前後の前記座標平面上の位置の変化が健常な状態に近づいたかで毛髪化粧料の改善効果を判定するものである。
毛髪内部の損傷を把握するため、パーマ剤などの還元剤及び酸化剤を含む毛髪処理剤で毛髪を処理し毛髪内部を損傷させ、還元剤の濃度により損傷度の異なる毛髪を作製する。しかる後、損傷度と前記のように毛髪の解析の結果得られた第一主成分PC1とPC2を軸とした平面座標を作成し、内部の損傷度と平面上の位置との関係を把握する。同様に毛髪表面の損傷を把握するため、酸化剤で毛髪を脱色処理して表面に損傷を与え、酸化剤による処理回数が多いほど損傷度が高いと考え、前記解析結果から得られる損傷度の異なる毛髪の平面上の位置と損傷度との関係を把握する。
評価すべき毛髪を還元剤、酸化剤で処理し、前記の統計処理からPC1,PC2を2軸とする平面にプロットし、前記の損傷度の異なる毛髪のプロットから内部が損傷を受けていると判断された場合は、内部補修に有効な毛髪化粧料を、表面が損傷を受けている場合は表面補修に有効な毛髪化粧料を提供する。提供した毛髪化粧料の処理前後でPC1とPC2を2軸とする平面におけるプロットが損傷処理する前の状態に近づく方向に変化した場合は毛髪化粧料の効果があり、損傷により流出するタンパクが抑制されたものとし、PC1が改善方向に変化した場合は毛髪内部が改善され、PC2が改善方向に変化した場合は毛髪表面が改善されたと判断する。
前記の毛髪の近赤外吸収スペクトルの測定方法としてはフーリエ変換赤外分光分析法による方法が好適であり例示出来る。パーマ剤は一般に還元剤を含む1液と酸化剤を含む2液で構成されるが、1液としてはチオグリコール酸系、チオ乳酸系、システイン系が例示できる。また、2液としては、過酸化水素や臭素酸塩が例示できる。酸化剤としては過酸化水素であることが好ましく、過酸化水素から生じるペルヒドロキシアニオンが脱色に関与し、毛髪表面を損傷する。統計的な手法としては、多変量解析のうち主成分分析(PCA法)が好ましく、あるいはシムカ法が例示できる。
毛髪の改善に有効な毛髪化粧料としては、毛髪を構成するタンパク成分であるセラミドを含有するものが好ましく、毛髪表面の損傷を防ぐものとしては、毛髪表面からのタンパクの流出を防止する効果が期待できるアクリル系ポリマーなどの表面処理剤を含むものが好ましい。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
非特許文献1(Y.Miyamae et al., A non-destructive method for assessing hair interior and surface damage by near infrared spectroscopy,IFSCC Magazine 9(3), 2-8(2006))の方法に従って、同質の毛髪(毛束)を用意し、毛髪の損傷度と座標位置との関係を把握するため、座標平面の作成を行った。即ち、毛髪(毛束)は、化学処置の種類及び化学処置剤の濃度又は回数によって調整し、未処置毛髪(毛束)を含めて4種を用いた。化学処置の種類としては、パーマ処置、ブリーチ処置を選択した。化学処置剤の濃度又は回数は、パーマ処置では還元剤としてチオグリコール酸アンモニウム5%と10%で処置したあと、酸化剤として臭素酸ナトリウムにより処置し、ブリーチ処置では、3%過酸化水素及び3%アンモニアを含むブリーチ処置剤で処置1回と3回を行った。前記化学処置を行い、40℃乾燥機で乾燥後、20℃一定環境下で、近赤外分光分析計(NIR)測定を行った。測定波長は、5060〜4500cm−1を用い、NIR測定の際は、処置のばらつきを考慮に入れ、1束につき毛束を回転させ6〜10ヶ所を測定した。未処置及び各種化学処置等によって得られた近赤外吸収スペクトルについて、統計的処理ソフトのピロエット(ジーエルサイエンス(株))を用いて、主成分分析を行った。この主成分分析で得られたスコア図の第一主成分をX軸とし、第二主成分をY軸として、評価のための座標平面とした。X軸方向の変化は毛髪内部の蛋白質量の変化を示し、Y軸方向の変化は毛髪表面の蛋白の変化に由来することが非特許文献1には開示されている。
以下に示す処方に従って、毛髪化粧料であるリンスを作製した。作製方法は、処方成分を80℃で加熱・攪拌して均質にし、これを攪拌冷却して化粧料Cを得た。比較のために、化粧料Bのポリメタクリロイルリジンを水に置換した比較のための化粧料である化粧料Bも同様の操作で作成した。さらに化粧料CのセラミドIIIAを水に置換した比較のための化粧料である化粧料Aも同様の操作で作成した。
前記と同様に別の被験者の未処理(処置)の毛髪(毛束)を、還元剤としてチオグリコール酸アンモニウム5%、酸化剤として臭素酸ナトリウムを用いたパーマ処理を5回、3%過酸化水素及び3%アンモニアを用いたブリーチ処理5回を行い、ダメージヘアモデルを作製した。ダメージヘアモデルを3分割し、1つめは、化粧料Aを一様に塗布し、5分おいて洗い流す処置を行い、2つめは化粧料Bで同様の処置を行った。3つめは化粧料など塗布せずに水洗いのみ行った。3種の毛髪(毛束)に対し、40℃乾燥機で乾燥後、20℃一定環境下でNIRを測定した。測定波長は、5060〜4500cm−1を用い、NIR測定の際は、処置のばらつきを考慮に入れ、1束につき毛束を回転させ10〜15ヶ所を測定した。得られたスペクトルについて、統計的処理ソフトのピロエット(ジーエルサイエンス(株))を用いて、先に作成した座標平面を基にした主成分分析により、各毛髪のX、Y座標の予測を行った。予測により得られた3種の毛髪(毛束)の座標結果を図1に示す。
化粧料Aによる処理は、X軸方向には殆ど動かないが、Y軸方向で正常毛髪に近づく方向で動いており、毛髪表面の修復が為されていることが示唆され、化粧料Bによる処理は、X軸方向で正常毛髪に接近する方向で動いており、毛髪内部の蛋白質量を回復せしめており、化粧料Cは、Y軸方向の変化は化粧料Aと同様であるが、それに加えてX軸方向で正常毛髪に接近する方向に著しく動いていることが分かった。
Figure 2008256427
NIR法を用いて、簡単、迅速、非破壊で、毛髪内部および表面が損傷状態にある毛髪について化粧料による補修、改善効果を評価できる毛髪化粧料の評価法を開発した。本評価法は、毛髪の補修、改善化粧料の開発はもとより、消費者にとって、毛髪内部および表面の損傷状態を、毛髪を切らずに、NIR光ファイバープローブを毛髪に当てるだけで知ることができ、さらに化粧料効果を評価できることとなる。NIR法は、美容院等の現場で使用できるハンディタイプの装置を作ることも可能であり、今後、適切な毛髪化粧料を選択する際に、本法が役立つものと考える。
実施例1の結果を示す図である。

Claims (7)

  1. 毛髪化粧料の評価法であって、毛髪化粧料の処理の前後の毛髪のタンパク量の変化を指標とし、毛髪化粧料の処理によりタンパクが増加した場合に 損傷した毛髪に対して毛髪の補修、改善効果を有すると鑑別する毛髪化粧料の評価法。
  2. 損傷の度合が異なる毛髪の4500から5060cm-1における近赤外吸収スペクトルを測定し、吸収スペクトルを統計的な処理を行った後、この値と波長から行列を作成し、主成分分析により第一主成分、及び第一主成分と直交する第二主成分を算出し、該2主成分を縦軸と横軸とする座標平面を作成し、該座標平面上に第一主成分値と第二主成分値からプロットすることにより、毛髪の損傷状態による該座標平面上のプロット位置の変化を確認する。しかる後、前記座標平面を用いて毛髪化粧料により上記の評価すべき毛髪を処理した後に上記の統計的処理により得られた値をプロットすることで、毛髪化粧料による処理前後の座標平面上の位置の変化から毛髪中のタンパクが流出し、流出した損傷部位が第一主成分軸対して変化した場合は毛髪内部のタンパクの変化、第二主成分軸対して変化した場合は毛髪表面の変化と鑑別することを特徴とする、請求項1に記載の毛髪化粧料の評価法。
  3. 前記の損傷度合が異なる毛髪の処理が還元剤及び酸化剤による毛髪内部の損傷であることを特徴とする、請求項1乃至2に記載の毛髪化粧料の評価法。
  4. 前記の損傷度合が異なる毛髪の処理が酸化剤による毛髪表面の損傷であることを特徴とする、請求項1乃至3に記載の毛髪化粧料の評価法。
  5. 前記の第一主成分の座標平面上の位置が毛髪化粧料により毛髪内部の状態が健常な状態の位置に近づくと改善効果があったと判別することを特徴とする、請求項1乃至4に記載の毛髪化粧料の評価法。
  6. 前記の第二主成分の座標平面上の位置が毛髪化粧料により毛髪表面の状態が健常な状態の位置に近づくと改善効果があったと判別することを特徴とする、請求項1乃至5に記載の毛髪化粧料の評価法。
  7. 前記の近赤外吸収スペクトルの統計的な処理がSNV(Standard Normal Varirate)、二次微分、平均化処理から選ばれる、1種乃至2種以上であることを特徴とする、請求項1乃至6に記載の毛髪化粧料の評価法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015222248A (ja) * 2014-04-28 2015-12-10 株式会社ミルボン カルボニル化度の評価方法、カルボニル化度低下成分のスクリーニング方法、カルボニル化度低下剤
JP2020139863A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社ミルボン ケラチン用組成物に配合される成分の評価方法、ケラチン用組成物の製造方法

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