JP2008256198A - 車両の減衰力可変式ダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパオイルの影響を遮断することができ、構造が簡単な摩擦発生手段を構成することを可能にする。
【解決手段】筒状のシリンダ21と、このシリンダ21にスライド可能に取付けられ、シリンダ21を二つの室に区画するピストン22と、このピストン22に取付けられ、シリンダ21の一端面からロッドガイド23を介して突出するロッド24と、シリンダ21内に密封され、ピストン22のオリフィス25,26を介して二つの部屋を流動するダンパオイル27と、シリンダ21とピストン22との間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段50とを備えた車両の減衰力可変式ダンパであって、摩擦発生手段50が、シリンダ21の一端面で且つシリンダ21の外側に配置された。
【選択図】図1

Description

本発明は、フリクションを利用した車両用サスペンションに組み込まれ、ダンパの減衰力を変化させることができる車両の減衰力可変式ダンパに関するものである。
車両の減衰力可変式ダンパとして、ピストンにオリフィスが形成され、このオリフィスに流れる油を流通させる抵抗で減衰力を発生させるものが実用に供されている。
実用の車両の減衰力可変式ダンパは、オリフィスの径を変化させることで、オリフィスに流れる油の流量を変化させて減衰力を変えるようにするのが一般的なものであった。
このような車両の減衰力可変式ダンパとして、電磁石を用いてダンパの減衰力を変化させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−2276公報(第5頁、図1−2)
特許文献1の技術を説明する。
図11(a),(b)は従来の減衰力可変式ダンパの基本構成を説明する図であり、(b)は(a)のb部拡大を示す。
従来の減衰力可変式ダンパ300は、筒状のシリンダ301と、このシリンダ301にスライダ可能に取付けたピストン302と、このピストン302のオリフィス303を介してシリンダ301内を流動するダンパオイル304と、一端をピストン302に取付けられ、他端をロッドガイド305を介してシリンダ301外に突出させたロッド306と、このロッド306に取付けられるとともに、シリンダ301に収納された二つの(上下の)摩擦発生手段308,309とからなる。
上の摩擦発生手段308は、ロッド306に取付けられた電磁石311と、この電磁石311で駆動される環状板312と、電磁石311側に形成されたカム手段313と、このカム手段313に複数のボール314を介して接するとともに、環状板312に径方向移動可能に取付けられた複数のセグメント315から構成されるシュー部材316とからなり、電磁石311が励磁され、この電磁石311側に環状板312が引き寄せられたときに、シュー部材316がシリンダ301の内面に当接され、摩擦力が発生し、ダンパの減衰力を変化させるものである。なお、下の摩擦発生手段309は、上の摩擦発生手段308に同一構成である。
しかし、車両の減衰力可変式ダンパ300では、摩擦を発生させるシュー部材316が、ピストン302が収容されている空間(シリンダ301内)に配置されている。従って、シュー部材316と、シュー部材316が押し当てられる部材(シリンダ301内面)との間にはダンパオイル304が介在する。そのために、ダンパオイル304がシュー部材316とシリンダ301内面との間に入り込み、十分に摩擦力を発生させることが困難なことがあった。
また、車両の減衰力可変式ダンパ300では、ダンパの押し方向で摩擦力を付与するための上の摩擦発生手段308と、ダンパの引き方向で摩擦力を付与するための下の摩擦発生手段309との二つの摩擦発生手段308,309を有する構造なので、構造が複雑であった。
本発明は、ダンパオイルの影響を遮断することができ、構造が簡単な摩擦発生手段を備えた車両の減衰力可変式ダンパを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、シリンダから外部に突出するロッドと、シリンダ内に密封され、ピストンのオリフィスを介して二つの部屋を流動するダンパオイルと、シリンダとピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備えた車両の減衰力可変式ダンパであって、摩擦発生手段は、ロッドが延出されるシリンダの端部に配置されたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、シリンダの一端面からロッドガイドを介して突出するロッドと、シリンダ内に密封され、ピストンのオリフィスを介して二つの部屋を流動するダンパオイルと、シリンダとピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備えた車両の減衰力可変式ダンパであって、摩擦発生手段が、シリンダの一端面で且つシリンダの外側に配置されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、シリンダの一端からロッドガイドを介して突出するロッドと、シリンダ内に密封され、ピストンのオリフィスを介して二つの部屋を流動するダンパオイルと、シリンダとピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備えた車両の減衰力可変式ダンパであって、ダンパオイルの侵入を防止するために、シリンダ内にシリンダを分断する分断手段を設け、この分断手段で分断された空間に摩擦発生手段が配置されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、分断された空間に、ダンパオイルよリ低潤滑の油が封入されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、摩擦発生手段が、ロッドの周りに配置され、ロッドに摩擦力を付与する複数のシュー部材と、これらの複数のシュー部材をロッドの軸方向に移動させる磁性体の移動板と、この移動板をロッドの軸方向に移動させたときに、複数のシュー部材をロッドの中心に向けて移動させるカム部材と、移動板を吸着することで、ロッドの軸方向に複数のシュー部材を移動させる電磁コイルと、電磁コイルの吸着方向に抗して複数のシュー部材に付勢するばね部材とからなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、減衰力可変式ダンパが、シリンダと、ピストンと、シリンダから外部に突出するロッドと、オリフィスを介して二つの部屋を流動するダンパオイルと、シリンダとピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とから構成され、この摩擦発生手段が、ロッドが延出されるシリンダの端部に配置される。
すなわち、摩擦発生手段が、ロッドが延出されるシリンダの端部に配置されたので、摩擦発生手段にロッドガイド機能を兼ねさせることができる。この結果、減衰力可変式ダンパをコンパクトに構成することができる。
請求項2に係る発明では、減衰力可変式ダンパが、シリンダと、ピストンと、ロッドガイドを介して突出するロッドと、オリフィスを介して二つの部屋を流動するダンパオイルと、シリンダとピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とから構成され、摩擦発生手段が、シリンダの一端面で、且つシリンダの外側に配置される。
すなわち、摩擦発生手段が、シリンダの一端面で且つシリンダの外側に配置されたので、従来構造のダンパにも容易に搭載することができる。この結果、摩擦発生手段の汎用化を推進することができる。
請求項3に係る発明では、ダンパオイルの侵入を防止するために、シリンダ内にシリンダを分断する分断手段を設け、この分断手段で分断された空間に摩擦発生手段が配置されたので、ダンパオイルの影響を遮断することができる。この結果、摩擦発生手段に所望の摩擦力を付与させることができる。
請求項4に係る発明では、分断された空間に、ダンパオイルよリ低潤滑の油が封入されているので、摩擦発生手段の摩擦力の均一化を図ることができ、摩擦力を所定の摩擦範囲に収めることができる。
請求項5に係る発明では、摩擦発生手段に、電磁コイルの吸着方向に抗して複数のシュー部材に付勢するばね部材を備えたので、ダンパの押し方向と、ダンパの引き方向とで一つの摩擦発生手段を使用することができる。この結果、二つの摩擦発生手段を用いる場合に比べ、構造の簡素化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図である。
ダンパユニット10は、減衰力可変式ダンパ(ショックアブソーバ)20と、コイルスプリング12とからなる。
減衰力可変式ダンパ20は、筒状のシリンダ21と、このシリンダ21にスライド可能に取付けられ、シリンダ21を二つの室に区画するピストン22と、このピストン22に取付けられ、シリンダ21の一端からロッドガイド23を介して突出するロッド24と、シリンダ21内に密封され、ピストン22のオリフィス25,26を介して二つの部屋を流動するダンパオイル27と、シリンダ21とピストン22との間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段50と、ロッド24側に支持され、ロッド24及びシリンダ21を覆う筒状カバー28とからなる。
筒状カバー28は、第1・第2ダンパゴム31,32及びカバー内ダンパゴム33でロッド24側に支持される。
コイルスプリング12は、シリンダ21に取付けられたシリンダ側受け部材35と、ロッド24の先端に介在させたロッド側受け部材36との間に設けられる部材であり、ロッド24の先端に、スプリング受けワッシャ41、ロッド側受け部材36、皿ワッシャ43、外ダンパゴム44、平ワッシャ45の順に嵌合され、ロッド24の先端に形成されたねじ部46にナット47をねじ込むことで挟持される。
すなわち、減衰力可変式ダンパ20は、シリンダ21と、ピストン22と、ロッドガイド23を介して突出するロッド24と、オリフィス25,26を介して二つの部屋を流動するダンパオイル27と、シリンダ21とピストン22との間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段50とから構成され、摩擦発生手段50が、シリンダ21の一端面で、且つシリンダ21の外側に配置される。
摩擦発生手段50が、シリンダ21の一端面で且つシリンダ21の外側に配置されたので、従来構造のダンパにも容易に搭載することができる。この結果、摩擦発生手段50の汎用化を推進することができる。
また、摩擦発生手段50では、ダンパオイル27よリ低潤滑の油58(図2参照)が封入されているので、摩擦発生手段50の摩擦力の均一化を図ることができ、摩擦力を所定の摩擦範囲に収めることができる。
図2は図1に示される車両の減衰力可変式ダンパの摩擦発生手段の断面図であり、図3(a),(b)は図2に示される摩擦発生手段の複数のシュー部材平面図である。なお、(a)は複数のシュー部材51を拡径した状態を示し、(b)は複数のシュー部材51を縮径した状態を示す。
摩擦発生手段50は、ロッド24の周りに配置され、ロッド24に摩擦力を付与する複数のシュー部材51と、これらの複数のシュー部材51をロッド24の軸方向に移動させる磁性体の移動板52と、この移動板52をロッド24の軸方向に移動させたときに、複数のシュー部材51をロッド24の中心に向けて移動させるカム部材53と、移動板52を吸着することで、ロッド24の軸方向に複数のシュー部材51を移動させる電磁コイル54と、電磁コイル54の吸着方向に抗してワッシャ部材55を介して複数のシュー部材51に付勢するばね部材56と、これらの複数のシュー部材51、移動板52、カム部材53及び電磁コイル54を収納するケース57と、このケース57にダンパオイル27よりも低潤滑の油58を注入しオイルシール59を介して被せる蓋部材61とからなる。
図2及び図3(a),(b)に示されたように、複数のシュー部材51は、移動板52に形成した凹部64に弾発部材65を介して支持されるとともに、カム部材53に複数のボール(鋼球)66を介して上下及びロッド24径方向にスライド可能に支持される。
複数のシュー部材51側若しくはカム部材53側には、ボール66のロッド24径方向に移動を防止する溝(不図示)を形成される。
複数のシュー部材51は、それぞれにパッド67を備える。
カム部材53は、磁性体で形成した部材であり、ボール66を支持するカム面68と、電磁コイル54を巻くボビン部69とを有する。
ケース57は、オイルリング71を介してロッド24をスライド可能に支持するとともに、蓋部材61は、オイルリング72を介してロッド24をスライド可能に支持する。
摩擦発生手段50は、電磁コイル54の吸着方向に抗して複数のシュー部材51に付勢するばね部材56を備えたので、ダンパの押し方向と、ダンパの引き方向とで一つの摩擦発生手段50を使用することができる。この結果、二つの摩擦発生手段を用いる場合に比べ、構造の簡素化を図ることができる。
図4(a),(b)は図2に示される摩擦発生手段の動きを説明する動作説明図である。
(a)において、摩擦発生手段50の電磁コイル54は無励磁状態にあるので、ばね部材56で複数のシュー部材51は矢印a1,a1の如く上方に持ち上げられ、複数のシュー部材51はロッド24に無接触の状態にある。すなわち、ロッド24の径をD1とすれば複数のシュー部材51は、ロッド24に対して隙間S1,S1を保った状態にある。従って、ロッド24は、複数のシュー部材51から無摩擦状態にある。
(b)において、摩擦発生手段50の電磁コイル54に励磁すると、移動板52は、ばね部材56に抗して矢印b1,b1の如く引き寄せられ、シュー部材51はカム部材53によって図3(b)にも示されたように、矢印b2,b2の如く縮径されてロッド24に接触する。この結果、ロッド24に摩擦力が発生する。また、電磁コイル54を励磁する電圧(電力)を調整することで、ロッド24に付加する摩擦力の大きさは調整することができる。
図5は図1に示される車両の減衰力可変式ダンパの減衰力特性の変化の一例を示すグラフであり(符号は図1及び図2参照)、横軸はピストン速度、縦軸は伸び側及び縮み側の減衰力を示す。
破線T1は、電磁コイル54の無励磁状態における伸び側のピストン速度に対する減衰力特性を示し、破線C1は、電磁コイル54の無励磁状態における縮み側のピストン速度に対する減衰力特性を示す。すなわち、破線T1,C1は、通常のダンパのように、ダンパオイル27の流動のみによるダンパ特性である。
また、実線T2,T3,T4は、電磁コイル54を励磁したときにおける伸び側のピストン速度に対する減衰力特性を示し、実線T2の電力(若しくは電圧)をP2、実線T3の電力(若しくは電圧)をP3、実線T4の電力(若しくは電圧)をP4とするときに、P2<P3<P4の関係に設定する。すなわち、電磁コイル54を励磁する電圧(電力)が増加するにしたがい、ロッド24の摩擦力も増大する。すなわち、実線T2,T3,T4に示す如く伸び側の減衰力が増大する。
実線C2,C3,C4は、電磁コイル54を励磁したときにおける縮み側のピストン速度に対する減衰力特性を示し、実線C2の電力(若しくは電圧)をP2、実線C3の電力(若しくは電圧)をP3、実線C4の電力(若しくは電圧)をP4とするときに、P2<P3<P4の関係に設定する。すなわち、電磁コイル54を励磁する電圧(電力)が増加するにしたがい、ロッド24の摩擦力も増大する。すなわち、実線C2,C3,C4に示す如く縮み側の減衰力が増大する。
減衰力可変式ダンパ20では、摩擦発生手段50を制御することで、通常走行時の車両のロール剛性やダンピング特性を効果的に切換えることができる。また、摩擦発生手段50により、安定した摩擦力を得ることができ、減衰力の制御の安定性も向上することができる。さらに、例えば、0.1m/sec程度の微低速領域Sにおいても、摩擦発生手段50による減衰力制御をすることを妨げない。
図6は図1に示される車両の減衰力可変式ダンパの極微振幅を加振させたときの減衰力特性の変化の一例を示すグラフであり(符号は図1及び図2参照)、横軸はピストン速度、縦軸は伸び側及び縮み側の減衰力を示す。
破線T5は、ピストン22の加振幅微小領域且つピストン速度極微低速における電磁コイル54の無励磁状態のときの伸び側のピストン速度に対する減衰力特性であり、右上がりの特性を示す。摩擦力発生手段に摩擦力を発生させることで実線T6の如く調整することができる。
破線C5は、ピストン22の加振幅微小領域且つピストン速度極微低速における電磁コイル54の無励磁状態のときの縮み側のピストン速度に対する減衰力特性であり、右下がりの特性を示す。摩擦力発生手段に摩擦力を発生させることで実線C6の如く調整することができる。
図7は本発明に係る第2実施例の車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図であり、図8は図7の8部拡大図である。なお、ダンパユニット10に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
ダンパユニット110は、減衰力可変式ダンパ(ショックアブソーバ)120と、コイルスプリング112とからなる。
減衰力可変式ダンパ120は、筒状のシリンダ121と、このシリンダ121にスライド可能に取付けられ、シリンダ121を二つの室に区画するピストン122と、このピストン122に取付けられ、シリンダ121の一端からロッドガイド123を介して突出するロッド124と、シリンダ121内に密封され、ピストン122のオリフィス125,126を介して二つの部屋を流動するダンパオイル127と、ダンパオイル127の侵入を防止するために、シリンダ121内にシリンダ121を分断する分断手段137と、この分断手段137で分断された空間138に配置され、シリンダ121とピストン122との間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段150と、分断された空間138に封入されたダンパオイル127よリ低潤滑の油158(図10参照)と、ロッド124側に支持され、ロッド124及びシリンダ121を覆う筒状カバー128とからなる。
分断手段137は、図8に示されるシール部材139で分断された空間138をシールする。
筒状カバー128は、第1・第2ダンパゴム131,132及びカバー内ダンパゴム133でロッド124側に支持される。
コイルスプリング112は、シリンダ121に取付けられたシリンダ側受け部材135と、ロッド124の先端に介在させたロッド側受け部材136との間に設けられる部材であり、ロッド124の先端に、スプリング受けワッシャ141、ロッド側受け部材136、皿ワッシャ143、外ダンパゴム144、平ワッシャ145の順に嵌合され、ロッド124の先端に形成されたねじ部146にナット147をねじ込むことで挟持される。
図8に示された摩擦発生手段150は、図2に示す摩擦発生手段50のケース57及び蓋部材61が新規なケース157及び蓋部材161に変更され、オイルシール59及びオイルリング71,72は削除されたものである。
すなわち、摩擦発生手段150は、ロッド124の周りに配置され、ロッド124に摩擦力を付与する複数のシュー部材51と、これらの複数のシュー部材51をロッド124の軸方向に移動させる磁性体の移動板52と、この移動板52をロッド124の軸方向に移動させたときに、複数のシュー部材51をロッド124の中心に向けて移動させるカム部材53と、移動板52を吸着することで、ロッド124の軸方向に複数のシュー部材51を移動させる電磁コイル54と、電磁コイル54の吸着方向に抗してワッシャ部材55を介して複数のシュー部材51に付勢するばね部材56と、これらの複数のシュー部材51、移動板52、カム部材53及び電磁コイル54を収納するケース157と、このケース157に蓋をする蓋部材161とからなる。
ケース157は、低潤滑の油158を流通させる複数のオイル流通孔163及び複数のオイル流通孔164を備え、蓋部材161は、低潤滑の油158を流通させる複数のオイル流通孔165を備える。
減衰力可変式ダンパ120は、ダンパオイル127の侵入を防止するために、シリンダ121内にシリンダ121を分断する分断手段137を設け、この分断手段137で分断された空間138に摩擦発生手段150が配置されたので、ダンパオイル127の影響を遮断することができる。この結果、摩擦発生手段150に所望の摩擦力を付与させることができる。
減衰力可変式ダンパ120は、分断された空間138に、ダンパオイル127よリ低潤滑の油158が封入されているので、摩擦発生手段150の摩擦力の均一化を図ることができ、摩擦力を所定の摩擦範囲に収めることができる。
図9は本発明に係る第3実施例の車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図であり、図10は図9の10部拡大図である。なお、ダンパユニット10に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
ダンパユニット210は、減衰力可変式ダンパ(ショックアブソーバ)220と、コイルスプリング212とからなる。
減衰力可変式ダンパ220は、筒状のシリンダ221と、このシリンダ221にスライド可能に取付けられ、シリンダ221を二つの室に区画するピストン222と、このピストン222に取付けられ、シリンダ221の端部から突出するロッド224と、シリンダ221内に密封され、ピストン222のオリフィス225,226を介して二つの部屋を流動するダンパオイル227と、シリンダ221の端部に配置され、ロッド224のガイド機能を兼ねるとともに、シリンダ221とピストン222との間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段250と、ロッド224側に支持され、ロッド224及びシリンダ221を覆う筒状カバー228とからなる。
シリンダ221は、図10に示されたように、シリンダ221の端部221aで且つ外周にオイルシール237を介して嵌合され、摩擦発生手段250を固定するとともに、オイルシール238を介してロッド224を外部に突出させるキャップ部材239と、シリンダ221の端部221a近傍で内周に取付けられ、摩擦発生手段250を載置する支持ステー229とを備える。
筒状カバー228は、第1・第2ダンパゴム231,232及びカバー内ダンパゴム233でロッド224側に支持される。
コイルスプリング212は、シリンダ221に取付けられたシリンダ側受け部材235と、ロッド224の先端に介在させたロッド側受け部材236との間に設けられる部材であり、ロッド224の先端に、スプリング受けワッシャ241、ロッド側受け部材236、皿ワッシャ243、外ダンパゴム244、平ワッシャ245の順に嵌合され、ロッド224の先端に形成されたねじ部246にナット247をねじ込むことで挟持される。
図10に示された摩擦発生手段250は、ロッド224の周りに配置され、ロッド224をガイドするとともに、ロッド224に摩擦力を付与する複数のシュー部材251と、これらの複数のシュー部材251をロッド224の軸方向に移動させる磁性体の移動板252と、この移動板252をロッド224の軸方向に移動させたときに、複数のシュー部材251をロッド224の中心に向けて移動させるカム部材253と、移動板252を吸着することで、ロッド224の軸方向に複数のシュー部材251を移動させる電磁コイル254と、電磁コイル254の吸着方向に抗してワッシャ部材255を介して複数のシュー部材251に付勢するばね部材256と、これらの複数のシュー部材251、移動板252、カム部材253及び電磁コイル254を収納するケース257と、このケース257に蓋をする蓋部材261とからなる。
複数のシュー部材251は、図2に示される複数のシュー部材51と略同一構成の部材であり、電磁コイル254が非励磁のときにはロッド224をスライド可能にガイドするガイド機能を有し、電磁コイル254が励磁されたときはロッド224に所定の摩擦力を付与する部材である。
また、複数のシュー部材251は、移動板252に形成した凹部264に弾発部材265を介して支持されるとともに、カム部材253に複数のボール(鋼球)266を介して上下及びロッド224径方向にスライド可能に支持される。
さらに、複数のシュー部材251は、それぞれにパッド267を備える。
カム部材253は、磁性体で形成した部材であり、ボール266を支持するカム面268と、電磁コイル254を巻くボビン部269とを有する。
摩擦発生手段250では、ダンパオイル227よリ低潤滑の油258が封入され、摩擦発生手段250の摩擦力の均一化を図ることができ、摩擦力を所定の摩擦範囲に収めることができる。
減衰力可変式ダンパ220では、シリンダ221と、ピストン222と、シリンダ221から外部に突出するロッド224と、オリフィス225,226を介して二つの部屋を流動するダンパオイル227と、シリンダ221とピストン222との間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段250とから構成され、この摩擦発生手段250が、ロッド224が延出されるシリンダ221の端部221aに配置される。
すなわち、摩擦発生手段250が、ロッド224が延出されるシリンダ221の端部221aに配置されたので、摩擦発生手段250にロッドガイド機能を兼ねさせることができる。この結果、減衰力可変式ダンパ220をコンパクトに構成することができる。
尚、本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパ20は、図2に示すように、ケース57にダンパオイル27よりも低潤滑の油58を注入しオイルシール59を介して蓋部材61を被せたが、これに限るものではなく、低潤滑の油を注入しないものであってもよい。
本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパ20において、図2に示すように、シール性を向上するために、リップ81を設けてもよい。
本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパ20は、図2に示すように、カム部材53は、磁性体で形成した部材であり、ボール66を支持するカム面68と、電磁コイル54を巻くボビン部69とを有するが、これに限るものではなく、カム面とボビン部を別部品として分割形成するものであってもよい。
本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパは、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図である。 図1に示される車両の減衰力可変式ダンパの摩擦発生手段の断面図である。 図2に示される摩擦発生手段の複数のシュー部材平面図である。 図2に示される摩擦発生手段の動きを説明する動作説明図である。 図1に示される車両の減衰力可変式ダンパの減衰力特性の変化の一例を示すグラフである。 図1に示される車両の減衰力可変式ダンパの極微振幅を加振させたときの減衰力特性の変化の一例を示すグラフである。 本発明に係る第2実施例の車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図である。 図7の8部拡大図である。 本発明に係る第3実施例の車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図である。 図9の10部拡大図である。 従来の減衰力可変式ダンパの基本構成を説明する図である。
符号の説明
20,120,220…減衰力可変式ダンパ、21,121,221…シリンダ、22,122,222…ピストン、23,123…ロッドガイド、24,124,224…ロッド、25,125,225…オリフィス、26,126,226…オリフィス、27,127,227…ダンパオイル、50,150,250…摩擦発生手段、51…シュー部材、52…移動板、53…カム部材、54…電磁コイル、56…ばね部材、137…分断手段、138…空間、58,158,258…低潤滑の油、221a…シリンダの端部。

Claims (5)

  1. 筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、前記シリンダから外部に突出するロッドと、前記シリンダ内に密封され、前記ピストンのオリフィスを介して前記二つの部屋を流動するダンパオイルと、前記シリンダと前記ピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備えた車両の減衰力可変式ダンパであって、
    前記摩擦発生手段は、前記ロッドが延出される前記シリンダの端部に配置されたことを特徴とする車両の減衰力可変式ダンパ。
  2. 筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、前記シリンダの一端面からロッドガイドを介して突出するロッドと、前記シリンダ内に密封され、前記ピストンのオリフィスを介して前記二つの部屋を流動するダンパオイルと、前記シリンダと前記ピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備えた車両の減衰力可変式ダンパであって、
    前記摩擦発生手段は、前記シリンダの一端面で且つ前記シリンダの外側に配置されたことを特徴とする車両の減衰力可変式ダンパ。
  3. 筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、前記シリンダの一端からロッドガイドを介して突出するロッドと、前記シリンダ内に密封され、前記ピストンのオリフィスを介して前記二つの部屋を流動するダンパオイルと、前記シリンダと前記ピストンとの間で摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備えた車両の減衰力可変式ダンパであって、
    前記ダンパオイルの侵入を防止するために、前記シリンダ内にシリンダを分断する分断手段を設け、この分断手段で分断された空間に前記摩擦発生手段が配置されたことを特徴とする車両の減衰力可変式ダンパ。
  4. 前記分断された空間に、前記ダンパオイルよリ低潤滑の油が封入されていることを特徴とする請求項3記載の車両の減衰力可変式ダンパ。
  5. 前記摩擦発生手段は、前記ロッドの周りに配置され、前記ロッドに摩擦力を付与する複数のシュー部材と、これらの複数のシュー部材を前記ロッドの軸方向に移動させる磁性体の移動板と、この移動板を前記ロッドの軸方向に移動させたときに、前記複数のシュー部材を前記ロッドの中心に向けて移動させるカム部材と、前記移動板を吸着することで、前記ロッドの軸方向に前記複数のシュー部材を移動させる電磁コイルと、前記電磁コイルの吸着方向に抗して前記複数のシュー部材に付勢するばね部材とからなることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両の減衰力可変式ダンパ。
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