JP2008255023A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時にのびが良く、べたつかず、皮膚に滑らかさとうるおいを与え、保存安定性に優れた皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】(A)培養菌糸体の乾燥粉砕物と、(B)高重合シリコーンと、(C)多価アルコールと、(D)高分子増粘剤とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、塗布時にのびが良く、べたつかず、皮膚に滑らかさとうるおいを与え、保存安定性に優れた皮膚外用剤に関する。
従来、クリーム、乳液などの皮膚外用剤には、皮膚に潤いを与えたり、感触を変化させる目的で各種油剤の配合がなされてきた。中でもシリコーン油はすべりの良い感触から汎用されている。そしてシリコーン油を安定に配合するため、界面活性剤を多量に用いて乳化したり、カルビキシビニルポリマーなどの高分子増粘剤を用いて分散する技術が用いられてきた。しかしながら界面活性剤を多量に用いた場合には界面活性剤に由来するべたつき感を生じやすいという欠点があり、高分子増粘剤を用いた場合には高分子増粘剤に由来する引っ掛かり感を生じやすいという欠点があった。
このため種々の検討が行われている。例えば特定のアルキル変性カルボキシビニルポリマーとシリコーン誘導体を組み合わせた毛髪用乳化組成物や皮膚化粧料、多価アルコールと低粘度シリコーン油とアルキル変性カルボキシビニルポリマーを組み合わせる化粧料、シリコーンポリマーとAMPSポリマーを含む組成物などが挙げられる(特許文献1〜4参照)。しかしながら近年消費者の要求の高まりにより、更なる改良が望まれている。
特開平9−77641号公報 特開平9−30924号公報 特開平8−245357号公報 特開2003−277222号公報
したがって本発明の目的は、塗布時にのびが良く、べたつかず、皮膚に滑らかさとうるおいを与え、保存安定性に優れた皮膚外用剤を提供することにある。
本発明の請求項1は、(A)培養菌糸体の乾燥粉砕物と、(B)高重合シリコーンと、(C)多価アルコールと、(D)高分子増粘剤とを含有することを特徴とする皮膚外用剤にある。
また本発明の請求項2は、(D)高分子増粘剤が、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤にある。
本発明により、塗布時にのびが良く、べたつかず、皮膚に滑らかさとうるおいを与え、保存安定性に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
以下、本発明の構成を詳述する。
本発明の皮膚外用剤に用いられる成分(A)の培養菌糸体は、菌類を培養して得られるものである。菌類は、菌糸体を形成するものであればよく、例えば子のう菌類、担子菌類に属する高等真菌類が挙げられる。このうち、子実体(いわゆるキノコ)を形成するもの
は、感触に優れる菌糸体乾燥粉末が得られるため好ましい。また子実体が食用キノコである菌類は、感触面に加えて、安全性の面からも使用が好ましい。また、子のう菌類セイヨウショウロ科に属する菌類である、白トリュフ(Tuber magnatum)又は黒トリュフ(Tuber melanosporum)が、入手の容易さから、最も好ましく用いられる。
本発明の皮膚外用剤に用いられる成分(A)の培養菌糸体の乾燥粉砕物の具体的製造方法は、特開2005−314309号公報に記載される方法を用いる。
本発明の皮膚外用剤における、成分(A)培養菌糸体の乾燥粉砕物の好ましい配合量は、0.001〜1.0質量%(以下、単に%と略す)であり、更に好ましくは0.01〜0.5%である。配合量が0.001%未満であると滑らかさが損なわれる傾向にあり、配合量が1.0%を超えるとべたつきを生じる傾向にある。
本発明の皮膚外用剤に用いられる成分(B)の高重合シリコーンは、下記一般式(1)
Figure 2008255023
(式中、Rはメチル基または一部がフェニル基を表し、Rはメチル基または水酸基を表す。nは650以上である。)
で表されるものであれば限定されるものではなく、1種又は2種以上選択して用いることができる。その中でも、重合度として、nが2000〜5000であると仕上がりの滑らかさの面で特に好ましい。
本発明の皮膚外用剤における成分(B)高重合シリコーンの好ましい配合量は、0.1〜10.0%であり、更に好ましくは0.5〜5.0%である。配合量が0.1%未満であると仕上がりの滑らかさに欠ける傾向にあり、配合量が10.0%を超えると塗布時ののびが損なわれる傾向にある。
本発明の皮膚外用剤に用いられる成分(C)多価アルコールとしては、グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量が1000以下)、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤における成分(C)の多価アルコールの配合量としては、0.1〜20.0%が好ましく、更に好ましくは0.5〜10.0%である。多価アルコールの配合量が0.1%未満であると滑らかさの付与が欠ける場合がある。また、配合量が10.0%を越える場合、べたつきを生じる場合がある。
本発明の皮膚外用剤に用いられる成分(D)高分子増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミド、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーなどの合成高分子や、キサンタンガム、カラギニン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの天然高分子又は半合成高分子が挙げられる。
この中でも(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーを用いるとのびの良さの面で特に優れる。(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーは、International Cosmetic Ingredient Dictionary[Tenth Edition 2004、The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association発行]に「SODIUM ACRYLATE/ACRYLOYLDIMETHYL TAURATE COPOLYMER」と記載される、アクリル酸ナトリウムとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体である。該ポリマーを含む市販品としては、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー37.5質量%含み、他の成分としてイソヘキサデカン、オレイン酸ソルビタン、ポリソルベート80、及び水を含有する、SIMULGEL EG(SEPPIC社製)があり、これを好適に使用することができる。
本発明において、発明の効果を損なわない範囲であれば、上記必須成分の他に、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、ガム質、油分、その他の高分子化合物、低級アルコール、高級アルコール、有機粉体、無機粉体、噴射剤、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、pH調整剤、色素、香料などを配合することも可能である。
本発明の皮膚外用剤は、クリーム、乳液等の皮膚化粧料、洗顔料、ハンドソープ、ボディシャンプー、メイク落とし等の皮膚洗浄料に応用することができる。
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明する。尚、本発明は、これらにより限定されるものではない。
実施例、比較例に示した物性試験、官能試験の試験方法は下記の通りである。尚、以下の表に示す組成物の配合量は、それぞれ%で示す。
(1)のびの良さ、べたつきの無さ、滑らかさ
20名の被験者によって皮膚外用剤(クリーム)の試料を顔に塗布した。その後被験者本人が、のびの良さ、べたつきの無さ、滑らかさ、うるおい感の項目について官能評価し、平均評価点を求めた。評価基準は、以下の通りである。
4:非常に良好
3:良好
2:やや悪い
1:悪い
(2)保存安定性
皮膚外用剤(クリーム)の試料を試験管に入れ、40℃、3000rpmの条件で30分間及び1時間遠心分離機にかけた。その後の状態を観察し評価した。評価基準は以下の通りである。
○:1時間で変化なし
△:30分で変化なし
×:分離、沈殿など変化あり
本実施例、比較例で用いた培養菌糸体の乾燥粉砕物の製造方法は以下の通りである。
培養液として次の組成の培地〔ニンジン抽出液(200g生ニンジンを1リットルの水で熱水抽出したもの)、グルコース10g、マンノース10g、乾燥酵母5gの組成で水酸化ナトリウムにてpH6.5〜7.5に調整し、1リットルにメスアップしたもの〕を使用した。500mLコルベンに100mLの培養液を注入し綿栓した後、1.2気圧20分間高圧滅菌し室温まで冷却した。クリーンベンチ内で無菌操作によって黒トリュフの菌糸体の予め寒天培地に培養していたものを1片接種し、室温20℃近傍の培養室で無菌下培養して菌糸体を増殖をさせた。増殖した菌糸体は、コルベンから取り出し、培養液と分離しさらに水洗して、培養菌糸体を得た。
45日間液体培養して得た黒トリュフ菌糸体115gを水洗いして適当な大きさに裁断した後に、−40℃に設定されたフリーザーにて凍結した。凍結品を1.0mmHgの条件下で真空乾燥を行い、黒トリュフ培養菌糸体乾燥物5.3gを得た。得られた乾燥物を高速回転式ミルで粉砕し、本実施例の培養菌糸体の乾燥粉砕物を得た。
実施例1〜3、比較例1〜4
表1に示した処方の皮膚外用剤(クリーム)を常法により作製し、前記各試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
Figure 2008255023
表1より明らかなように本発明の成分を用いた実施例の皮膚外用剤(クリーム)はいずれも優れた性能を有していた。一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例では、のびの良さ、べたつきの無さ、滑らかさ、うるおい感、保存安定性のいずれかの面で劣っていた。
実施例4(ハンドクリーム)
(A)培養菌糸体の乾燥粉砕物 0.3%
(B)高重合ジメチコノール(重合度3000) 1.0
(C)ジプロピレングリコール 3.0
(C)1,3−ブチレングリコール 2.0
(D)SIMULGEL EG(商品名)SEPPIC社製 2.5
(D)カルビキシビニルポリマー 0.1
ナイロン12パウダー[SP−500(商品名)東レ社製] 2.0
ジメチルポリシロキサン重合体 1.0
[トレフィルE−506S(商品名)東レ・ダウコーニング社製]
デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
イソノナン酸イソノニル 5.0
ミツロウ 1.0
ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.3
[アミソフトHS−11(商品名)味の素社製]
ベヘニルアルコール 0.1
クエン酸 適 量
クエン酸ナトリウム 適 量
混合植物抽出液 0.5
[ファルコレックスBX32(商品名)一丸ファルコス社製]
混合植物抽出液 0.5
[ファルコレックスBX52(商品名)一丸ファルコス社製]
香料 0.3
精製水 適 量
上記組成の皮膚外用剤(ハンドクリーム)を常法により作製し評価したところ、のびの良さ、べたつきの無さ、滑らかさ、保存安定性について、優れた性能を有していた。
尚、上記の実施例4において使用した香料の組成を表2に示す。
Figure 2008255023
実施例5(化粧下地)
(A)培養菌糸体の乾燥粉砕物 0.1%
(B)高重合シリコーンエマルション 5.0
[BY22−034(商品名)東レ・ダウコーニング・シリコーン社製]
(C)ジプロピレングリコール 5.0
(C)ジグリセリン 1.0
(C)グリセリン 2.0
(D)SIMULGEL EG(商品名)SEPPIC社製 0.5
(D)ポリアクリルアミド分散物 0.5
[SEPIGEL 501(商品名)SEPPIC社製)
ステアリン酸 0.3
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ベヘニルアルコール 0.1
コレステロール 0.5
流動パラフィン 5.0
スクワラン 3.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 4.0
4−tert−ブチル−メトキシジベンゾイルメタン 1.0
ステアロイルグルタミン酸ナトリウム 0.3
水素添加リン脂質 0.01
ベントナイト 0.2
酸化チタン 4.0
無水ケイ酸 0.4
フェノキシエタノール 0.3
ニコチン酸アミド 0.01
精製水 適 量
上記組成の皮膚外用剤(ハンドクリーム)を常法により作製し評価したところ、のびの良さ、べたつきの無さ、滑らかさ、保存安定性について、優れた性能を有していた。

Claims (2)

  1. (A)培養菌糸体の乾燥粉砕物と、(B)高重合シリコーンと、(C)多価アルコールと、(D)高分子増粘剤とを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. (D)高分子増粘剤が、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
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