JP2008254299A - 画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】出力画像に含まれる画像の特徴に拘らず、吐出不良ノズルによる画像のスジを低減できる画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】有線又は無線による通信により、記録用紙P上にインク滴を吐出する複数の吐出ノズルNを有する記録ヘッド18により記録する画像データ、及び記録ヘッド18の不良ノズル情報を取得して格納し、画像データに基づいて記録ヘッド18の画素単位の記録データを生成し、不良ノズル情報に基づいて、不良ノズルが記録すべき画素数が少なくなるように、記録データを各吐出ノズルNにより記録される画素の列単位で変更して、有線又は無線による通信により記録ヘッド18に出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
インクジェットプリンタ等の液滴吐出装置では、画像データに応じて記録ヘッドを駆動して、記録ヘッドのノズルから記録媒体上にインク滴を吐出させて画像を形成する。
この種の記録ヘッドでは、ノズルへのインクの供給状態やノズルの目詰まり等に起因して、一部のノズルがインク滴を正常に吐出できない状態(吐出方向の不良やインク滴の滴量の不良)や吐出できない状態等の吐出不良状態になる場合がある。このような吐出不良状態のノズルが存在する場合、吐出不良ノズルに対向する位置には画像データに応じたインク滴の吐出が正常に行なわれないために、記録媒体上の画像にスジが発生する。
そこで、不吐出のノズルを検出して、検出した不吐出ノズルに隣接するノズルの吐出量を多くすることにより、不吐出ノズルにより吐出されるべきインク滴を補完することが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
また、サブピクセル多値誤差拡散法、サブピクセル内を濃度パターン法とするハーフトーンで、不吐出部は誤差拡散の量子化数を制限し、不吐出ノズルを避けた濃度パターンとなるようにすることも提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2001−315318公報 特開平6−71990号公報 特開2004−142196公報
本発明は、出力画像に含まれる画像の特徴に拘らず、吐出不良のノズルが在っても吐出不良ノズルによる画像のスジを低減できる画像処理装置、画像記録装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することが目的である。
請求項1の発明は、記録媒体上に液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドにより記録するための画像情報、及び前記液滴吐出ヘッドの吐出不良ノズルに関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記画像情報に基づいて前記吐出ノズルに対応した画素単位の記録情報を生成する生成手段と、前記取得手段により取得された前記吐出不良ノズルに関する情報に基づいて、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が少なくなるように、前記生成手段により生成された記録情報を各吐出ノズルにより記録される画素の列単位で変更する変更手段と、前記変更手段により変更された記録情報を前記液滴吐出ヘッドに出力する出力手段と、を備えた画像処理装置。
請求項2の発明は、前記変更手段は、前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に同じノズル数分ずつずらすように変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
請求項3の発明は、前記生成手段は、複数色分の前記記録情報を生成し、前記変更手段は、各色同士の画素の位置ずれ量が予め設定された量の範囲内となるように、各色毎に前記記録情報の変更を行うことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
請求項4の発明は、前記変更手段は、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
請求項5の発明は、前記変更手段は、前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に全て同じノズル数分ずらすように変更するシフト処理と、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換える入換え処理と、の何れかの処理を選択的に実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
請求項6の発明は、前記変更手段は、前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に同じノズル数分ずつずらすように変更するシフト処理と、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換える入換え処理と、の両方の処理を続けて実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
請求項7の発明は、前記変更手段は、前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に同じノズル数分ずつずらすように変更するシフト処理と、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換える入換え処理と、の両方の処理を予め設定された回数繰り返し実行した場合に、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が最少となる処理順序を導出して実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の画像処理装置と、液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有し、前記画像処理装置が出力した記録情報に基づいて該吐出ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドにより液滴が吐出される領域に記録媒体を搬送するための搬送手段と、を備えた画像記録装置。
請求項9の発明は、有線又は無線による通信により記録媒体上に液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドにより記録するための画像情報、及び前記液滴吐出ヘッドの吐出不良ノズルに関する情報を取得して記憶手段に格納し、前記通信により取得された前記画像情報に基づいて前記吐出ノズルに対応した画素単位の記録情報を生成し、前記通信により取得された前記吐出不良ノズルに関する情報に基づいて、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が少なくなるように、前記記録情報を各吐出ノズルにより記録される画素の列単位で変更して、有線又は無線による通信により前記液滴吐出ヘッドに出力する画像処理方法。
請求項10の発明は、コンピュータに、有線又は無線による通信により記録媒体上に液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドにより記録するための画像情報、及び前記液滴吐出ヘッドの吐出不良ノズルに関する情報を取得して記憶手段に格納するステップ、前記通信により取得された前記画像情報に基づいて前記吐出ノズルに対応した画素単位の記録情報を生成するステップ、前記通信により取得された前記吐出不良ノズルに関する情報に基づいて、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が少なくなるように、前記記録情報を各吐出ノズルにより記録される画素の列単位で変更して、有線又は無線による通信により前記液滴吐出ヘッドに出力するステップを実行させる画像処理プログラム。
請求項1記載の発明によれば、出力画像に含まれる画像の特徴に拘らず、吐出不良のノズルが在っても出力画像のドットの欠け数を低減できる。
請求項2記載の発明によれば、使用するノズルを変更するだけなので、出力画像が崩れない。
請求項3記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比較して、色ずれが目立たない。
請求項4記載の発明によれば、少ない処理で出力画像のドットの欠け数を低減できる。
請求項5記載の発明によれば、記録ヘッドの状態及び画像の構成に応じて適切な処理を選択的に実行することができ、出力画像のドットの欠け数を低減できる。
請求項6記載の発明によれば、シフト処理だけを実行する場合と比較して、吐出不良ノズルが記録すべき画素数を更に少なくすることができる。
請求項7記載の発明によれば、処理を組み合わせない場合と比較して、より吐出不良ノズルによる画像のスジを少なくすることができる。
請求項8記載の発明によれば、出力画像に含まれる画像の特徴に拘らず、吐出不良のノズルが在っても出力画像のドット欠け数を低減できる。
請求項9記載の発明によれば、出力画像に含まれる画像の特徴に拘らず、吐出不良のノズルが在っても出力画像のドットの欠け数を低減できる。
請求項10記載の発明によれば、出力画像に含まれる画像の特徴に拘らず、吐出不良のノズルが在っても出力画像のドットの欠け数を低減できる。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1には、本第1の実施の形態に係る画像記録装置10の構成が概略的に示されている。同図に示されるように、画像記録装置10は、給紙トレイ20、排紙トレイ22複数のローラ24を含んで構成されている。
給紙トレイ20内には、記録用紙Pが収容されており、画像形成時には給紙トレイ20内の記録用紙Pがローラ24により1枚ずつ持ち出されて画像記録装置10内を所定の搬送経路Fに沿って搬送され、排紙トレイ22に排紙される。
この記録用紙Pの搬送経路Fには、矢印E方向に回転駆動する駆動ロール11と当該駆動ロール11の回転駆動に伴って回転する2つの従動ロール12とに張架された搬送ベルト14と、吸着器16と、が配設されている。吸着器16は、搬送経路F上を搬送されてきた記録用紙Pを搬送ベルト14に押圧すると共に記録用紙Pに電荷を与え、搬送ベルト14に静電吸着させる。
また、記録用紙Pの搬送経路Fの搬送ベルト14の上流側には、レジロール26が配設されている。レジロール26は、搬送経路Fに沿って搬送される記録用紙Pが搬送方向に対して歪んだ状態で搬送ベルト14に吸着されることを防止すべく、用紙スキュー補正を行う。
また、記録用紙Pの搬送経路Fには、搬送ベルト14に静電吸着された記録用紙Pの記録面に対向する位置に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクを吐出させる4つの記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kにより構成される記録ヘッドアレイ18が設けられている。
各色の記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kは、それぞれ複数の吐出ノズルN(図示省略)を備えたヘッドユニットが上記搬送ベルト14の幅方向全域にわたって配列され、多数の吐出ノズルNにより構成されているFWA(Full Width Array)型のものとされている。
また、インク滴の吐出方式としては、サーマル方式、圧電方式等、公知の方式の記録ヘッドを適宜用いることができる。
なお、以下では、各色毎に設けられた部材については、符号の末尾に各々の色を示すアルファベット(Y/M/C/K)を付与して示すが、特に色を区別せずに説明する場合は、この符号末尾のアルファベットを省略して説明する。
また、同図に示されるように、本実施の形態に係る画像記録装置10は、表裏反転用搬送経路Rを含んで構成されている。両面印刷する際には、片面に画像を形成した後に、記録用紙Pを搬送経路Rに沿って搬送することにより、画像が形成された面の裏面側が各記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kに対向するように表裏反転を行う。
また、搬送ベルト14と排紙トレイ22の間には、各色のインクをそれぞれ貯留するインクタンク19が設けられている。インクタンク19のインクは、図示しないインク供給配管を介して各記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kに供給される。
なお、同図に示す画像記録装置10で使用可能なインクの種類としては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等の公知の各種インクがあげられる。
ここで、記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kは、不図示の駆動機構により搬送ベルト14から離間移動可能に構成されている。
さらに、当該記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kの搬送経路Fの上流側及び下流側には、それぞれメンテナンス装置28A及び28Bが設けられている。メンテナンス装置28Aは、ブラック用、シアン用のメンテナンスユニット30K、30Cを、メンテナンス装置28Bは、マゼンタ用、イエロー用のメンテナンスユニット30M、30Yを、それぞれ含んで構成されている。各メンテナンス装置28A、28Bは、不図示の駆動機構により互いに接近する方向に移動可能に構成されている。
図2に示されるように、メンテナンス時には、記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kが搬送ベルト14から離間移動される。さらに、メンテナンス時には、メンテナンス装置28A、28Bが、記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kの離間移動により生じた記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kと搬送ベルト14との間の空間に移動される。
これにより、記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kの4つの記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kにそれぞれメンテナンス装置28A、28Bのメンテナンスユニット30Y、30M、30C、30Kが対向配置され、各メンテナンスユニット30によるメンテナンス処理が適宜実行される。
なお、メンテナンスユニット30により実行されるメンテナンス処理としては、吐出ノズルN内のインク液の吸引、吐出ノズルNの吐出口に付着したインク滴のワイピング、吐出ノズルN内へのインク液の供給等の処理があげられる。
図3には、本実施の形態に係る画像記録装置10の制御系の構成を概略的に示す機能ブロック図が示されている。同図に示されるように、画像記録装置10は、装置全体の動作を制御するCPU(中央処理装置)40、ROM42、RAM44及び通信インターフェース(I/F)46を含んで構成されている。これらのCPU40、ROM42、RAM44、通信I/F46は、それぞれバス48に接続されている。
ROM42には、主としてCPU40により実行される装置全体を制御する制御プログラムを含む各種プログラムや各種データ等が予め記憶されている。また、RAM44には、CPU40の処理に伴う各種データ等が一時的に記憶される。
また、通信I/F46は、図示しないネットワークや通信回線を介して有線又は無線で外部端末と接続され、当該外部端末から記録用紙Pに記録する画像データを受信する。
また、画像記録装置10は、色変換部60、画像処理部62、画像データ変更部64及び記録データ作成部66を含んで構成されており、それぞれバス48に接続されている。
色変換部60では、受信した画像データがCMYK色の画像データに変換される。また、画像処理部62では、CMYK色の画像データに対してハーフトーン処理等の画像処理が行われ、複数のノズルのそれぞれについて所定の階調数のCMYK色毎のドットデータが作成される。
画像データ変更部64では、画像処理部62により作成されたCMYK色毎のドットデータと、記録ヘッド18の不良ノズル情報に基づいて、1つの吐出ノズルNが記録する列単位でドットデータを変更する。
不良ノズル情報は、記録ヘッド18に設けられた吐出ノズルNのうち、インク滴の吐出が良好に行なえない吐出ノズルNの位置識別情報であり、本実施の形態では、各色の記録ヘッド18C、18M、18Y、18Kについてそれぞれ予めROM42に記憶されている。
なお、インク滴の吐出が良好に行なえない吐出ノズルNの状態としては、インク滴が吐出されない、インク滴は吐出されるが吐出方向が許容範囲外である、吐出させるインク滴の滴体積のばらつきが大きい等があげられる。
また、不良ノズル情報は、予め実際に記録ヘッド18によりインク滴を吐出させ、吐出が良好に行なえない吐出ノズルNを検出することにより、検出結果に基づいて作成することができる。
画像データ変更部64では、ROM42から不良ノズルの位置を示す不良ノズル情報を読出して、各色の記録ヘッド18C、18M、18Y、18Kについてそれぞれ不良ノズルの位置を特定して画像データを変更する。
また、本第1の実施の形態では、画像データ変更部64は、不良ノズルが出力すべきドット数が少なくなるように、ドットデータ全体を所定方向に全て同じノズル数分ずらすように変更するようにしている(シフト処理)。なお、本実施の形態では、記録媒体の移動方向と直交する方向に1列に吐出ノズルNが配列されているので、吐出ノズルNの配列方向に1ドット単位ずつずらして、画像全体の記録位置をずらす(シフトさせる)ように変更する。
すなわち、図9(A)に示されるように、各吐出ノズルNが記録するドット数は、吐出ノズルNの位置によって異なる。例えば、吐出ノズルN6は、連続してインク滴を吐出して直線の画像を形成している。なお、図9は、記録ヘッド18の吐出ノズルNと、各吐出ノズルNが記録するドットデータとの関係を模式的に示す図であり、吐出ノズルNを白丸で示し、ドットデータを四角形で示して、インクを吐出すべきドットについては黒塗りつぶしで示している。また、吐出ノズルNに付した番号は、吐出ノズルNの識別情報を示しており、1〜14の数字を付与している。なお、同図では、説明の複雑化を防止すべく、吐出ノズルNの数を14とし、ドットデータを吐出ノズルN8つ分として示したが、実際の記録ヘッド18には、画像記録装置10の解像度及び画像記録装置10で使用可能な記録用紙Pのサイズ等に応じた多数の吐出ノズルNが設けられている。
図9(B)には、一例として、吐出ノズルN6が不良ノズルである場合を示しており、吐出ノズルN6は不良ノズルとして、黒塗りつぶしで示している。同図に示すように、この吐出ノズルN6が不良ノズルすなわち不吐出、もしくは、吐出方向や滴量ばらつきが許容範囲外で吐出すると画像劣化を招くため、意図的に吐出しないようにデータを変更する必要があるノズルである場合、格子状の塗りつぶしで示すドットについては、インク滴が吐出されないことになり、直線の画像が形成されない(欠ける)。なお、以下では、説明上、不良ノズルが出力(記録)すべきドットの数を、「ドット欠け数」ともいう。
一例として、図10(A)、(B)に示されるように、画像データを左右何れかの方向に1ドット単位でずらすことにより、不良ノズル(同図に示す例では、吐出ノズルN6)が記録するドット数(ドット欠け数)が少なくなる場合がある。
記録データ作成部66では、画像データ変更部64により適宜変更されたCMYK色毎のドットデータをそれぞれ後述する記録ヘッド制御部52において解読可能なデータ構造に変換し、各記録ヘッド18C、18M、18Y、18Kの各吐出ノズルNの配列を考慮した記録順序(転送順序)にデータを並び替えたCMYK色毎の記録データが作成される。
また、画像記録装置10は、モータ制御部50と、記録ヘッド制御部52と、を更に含んで構成されており、モータ制御部50及び記録ヘッド制御部52は、バス48に接続されている。
記録ヘッド制御部52は、各色の記録ヘッド18C、18M、18Y、18Kに対して、記録データ作成部66で作成された記録データに応じて液滴の吐出タイミング及び使用する吐出ノズルNに対応する素子を決定し、決定した素子に駆動信号を印加する。
また、モータ制御部50は、ローラ24や駆動ロール11、メンテナンス装置28等を駆動するための図示しないモータを制御して、記録用紙Pの搬送やメンテナンス動作を制御する。
以下に、本実施の形態の作用を説明する。
図示しない外部端末から画像データが入力されると、CPU40によって画像記録処理が実行される。
図4は、主としてCPU40により実行される画像記録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本実施の形態に係る画像記録処理について説明する。なお、画像記録処理プログラムはROM42の所定領域に予め記憶されている。
まず、ステップ100では、受信した画像データをRAM44に記憶し、次のステップ102では、画像データに対する色変換処理により、YMCKの画像データを作成する。
次のステップ104では、画像処理部62により、YMCKの画像データに対して、適宜画像処理を施す。例えば、ディザ法や誤差拡散法等のハーフトーン処理の手法を用いて、記録ヘッド18で記録可能なドットデータを作成する。具体的には、例えば、受信した画像データに基づいて作成したYMCKの画像データが256階調であり、記録ヘッド18で記録可能な階調数が4段階である場合には、256階調の画像データから4階調のドットデータを色毎に作成する。
次のステップ106では、画像データ変更部64により、各色の記録ヘッド18C、18M、18Y、18Kについて、それぞれドットデータ及び不良ノズル情報に基づく画像データを変更すべく、画像データ変更処理(詳細は後述、図5参照)を実行させ、その後にステップ110に移行する。
ステップ110では、CMYK色のそれぞれについて、ドットデータを記録ヘッド制御部52において解読可能なデータ構造に変換し、各記録ヘッド18C、18M、18Y、18Kの各吐出ノズルNの配列を考慮した記録順序(転送順序)にデータを並び替えた記録データを作成し、その後にステップ112に移行して、モータ制御部50を介して記録用紙Pの搬送を開始する。これにより、記録用紙Pは、用紙トレイ20から搬送経路Fを搬送されて搬送ベルト14に搬送される。
記録用紙Pは、搬送ベルト14上まで搬送されると、吸着器16により搬送ベルト14に静電吸着され、その後、記録用紙Pの先端が各記録ヘッド18Y、18M、18C、18Kの記録位置(記録ヘッド18から吐出されたインクの滴下位置)に到達するタイミングでそれぞれの記録ヘッド18に噴射許可信号が順次オンされる。このようにして、記録用紙P上に各色の画像が重ね合わされてカラー画像が形成される。
次の、ステップ114では、記録する1ライン分の記録データを記録ヘッド制御部52に転送し、その後にステップ115に移行して、前記録データを転送したか否かを判定する。まだ転送していない記録データが存在する場合はステップ116で否定判定となり、再びステップ114に戻る。
また、ステップ114で肯定判定となった場合は、入力された画像データに基づく記録データを全て転送し終わったと判断して、本画像記録処理を終了する。
そして、記録ヘッド18による印字が行われた記録用紙Pは、搬送経路Fに沿って搬送されて排紙トレイ22に排出される。
図5は、画像データ変更部64により実行される画像データ変更処理(図4のステップ106参照)の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して、本実施の形態に係る画像データ変更処理について説明する。
まず、ステップ118では、色識別番号を示す変数nを1とし、ステップ120では、ROM42から色識別番号nの不良ノズル情報を読出し、その後にステップ122に移行する。
なお、本実施の形態では、色識別番号nは、n=1がY、n=2がM、n=3がC、n=4がKであるものとして説明する。
ステップ122では、右方向にシフトさせる場合の最適なシフト量(シフトさせるドット数)として、右方向シフト量Rを導出し、次のステップ124では、ステップ122の処理と同様にして、左方向にシフトさせる場合の最適なシフト量として、左方向シフト量Lを導出する。
図6は、上記ステップ122における右方向シフト量導出の処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本実施の形態に係る右方向シフト量の導出について説明する。
まず、ステップ140では、右方向へのシフト量rに0を設定し、その後にステップ142に移行する。ステップ142では、変数nにより示される処理対象となる色の画像データを暫定的に右方向にrだけシフトし、その後にステップ144に移行して、ドット欠け数として、不良ノズルが出力すべきドット数Xをカウントする。
次のステップ146では、設定されているrの値及びカウントしたドット数Xを関連付けて記憶する。その後、ステップ148に移行して、シフト量rが予め設定された閾値Thrよりも小さいか否かを判定する。当該判定が肯定判定となった場合はステップ150に移行して、rをインクリメント(rに1を加算)し、再びステップ142に戻る。一方、ステップ148で否定判定となった場合はステップ152に移行する。
なお、閾値Thrは、画像が記録用紙Pに収まる範囲内で、適宜設定することができる。
このようにして記憶される右方向シフト量とドット数は、例えば以下の表1に示されるようになる。
Figure 2008254299
なお、ステップ140で、rに0がセットされるため、全く画像データをシフトしない状態でのドット数Xも得られる。
ステップ152では、記憶したドット数Xが最少のシフト量rを抽出し、その後にステップ154に移行する。ステップ154では、抽出したrのうち、シフト量が最少のrを右方向シフト量Rとし、その後に本右方向シフト量導出処理を終了する。つまり、ステップ154は、記憶したドット数Xが最少となるシフト条件が複数存在する場合、つまり、ステップ152で複数のシフト量rが抽出された場合に、そのうちから1つのシフト条件(シフト量r)を選択する処理を行う。
例えば、表1に示す例では、シフト量r=7〜49においてドット欠け数Xが5以下のものがないと仮定すると、ステップ152の処理によりシフト量r=3と、r=5が抽出され、ステップ154の処理により、シフト量が最少のr=3が右方向シフト量Rとされる。
図7は、上記ステップ124における左方向シフト量導出の処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本実施の形態に係る左方向シフト量の導出について説明する。
まず、ステップ160では、左方向へのシフト量lに−1を設定し、その後にステップ162に移行する。ステップ162では、変数nにより示される処理対象となる色の画像データを暫定的に左方向にlだけシフトし、その後にステップ164に移行して、ドット欠け数として、不良ノズルが出力すべきドット数Xをカウントする。
次のステップ166では、設定されているlの値及びカウントしたドット数Xを関連付けて記憶する。その後、ステップ168に移行して、シフト量lが予め設定された閾値Thlよりも小さいか否かを判定する。当該判定が肯定判定となった場合はステップ170に移行して、lをデクリメント(lから1を減算)し、再びステップ162に戻る。一方、ステップ168で否定判定となった場合はステップ172に移行する。
なお、閾値Thlは、上記閾値Thrと同様、画像が記録用紙Pに収まる範囲内で、適宜設定することができる。また、閾値Thrと閾値Thlとは、同一の値である必要はなく、記録用紙Pと記録する画像との大きさの関係等によって適宜決まるものであり、処理毎に導出するようにしてもよい。
このようにして記憶される左方向シフト量とドット数は、例えば以下の表2に示されるようになる。
Figure 2008254299
なお、上記右方向シフト量の導出(図6参照)により、全く画像データをシフトしない状態でのドット数Xは得られるので、本左方向シフト量導出では、ステップ160で、lに−1がセットされ、lを順次デクリメント(lから1を減算)する。
ステップ172では、記憶したドット数Xが最少のlを抽出し、その後にステップ174に移行する。ステップ174では、抽出したlのうち、シフト量が最少のlを左方向シフト量Lとし、その後に本左方向シフト量導出処理を終了する。
例えば、表2に示す例では、ステップ172の処理により、シフト量l=−3を含むドット欠け数Xが0のシフト量lが抽出され、ステップ174の処理により、シフト量の絶対値が最少のl=−3が左方向シフト量Lとされる。
ここで、図5に示すフローチャートに戻って、引き続き画像データ変更処理について説明する。
ステップ122及びステップ124によりそれぞれ右方向シフト量R及び左方向シフト量Lが導出されると、ステップ126において、右方向シフト量Rのドット欠け数Xと、左方向シフト量Lのドット欠け数Xとが比較される。
右方向シフト量Rのドット欠け数Xが左方向シフト量Lのドット欠け数X以下ならば、ステップ126で肯定判定となって、ステップ128に移行して、シフト量として右方向シフト量Rが設定され、その後にステップ132に移行する。
一方、ステップ126が否定判定となった場合は、ステップ130に移行して、シフト量として左方向シフト量Lが設定され、その後にステップ132に移行する。
すなわち、ドット欠け数Xが最少となるシフト量がシフト方向別に2種類選択され、更に選択された2種類のうち、ドット欠け数Xが最少となるシフト量が選択される。また、左右のシフト量のドット欠け数Xが同じである場合、右方向シフト量が優先的に選択される。
なお、上記表1及び表2に示される例では、ドット欠け数Xが0であり、ドット欠け数Xが5であるので、シフト量は左方向シフト量の−3が設定される。
ステップ132では、変数nが4より小さいか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合は、まだ全ての色についてのシフト量の設定が完了していないと判断し、ステップ134に移行する。
ステップ134では、変数nをインクリメント(nに1を加算)し、その後に再びステップ120に戻る。
このようにして各色の記録ヘッド18Y、18M、18C、18K毎にそれぞれシフト量が設定されると、ステップ132で否定判定となり、ステップ136に移行する。
ステップ136では、画像データ変更部64により色ずれ低減処理が実行され、その後に本画像データ変更処理を終了する。
ここで、本実施の形態では、ステップ136の色ずれ低減処理として、各色同士の画素の位置ずれ量が予め設定された量の範囲内となるように、各色同士の画素の位置ずれ量が予め設定された量以上となった場合には、前記各色同士の画素の位置ずれが小さくなるように前記記録情報を変更する際の前記ノズル数を更に変更するようにしている。
図8には、画像データ変更部64により実行される色ずれ低減処理(図5のステップ136参照)の流れが示されている。以下、同図を参照して、本実施の形態に係る色ずれ低減処理について説明する。
まず、ステップ180では、色ずれ量Dとして、シアンとマゼンタとの間の色ずれ量DCM、マゼンタとイエローとの間の色ずれ量DMY、イエローとシアンとの間の色ずれ量DYC、ブラックとシアンとの間の色ずれ量DKC、ブラックとマゼンタとの間の色ずれ量DKM、ブラックとイエローとの間の色ずれ量DKYを導出する。色ずれ量Dは、2つの色の間の相対的なシフト量であり、例えば、シアンのシフト量が+2で、マゼンタのシフト量が+7で、イエローのシフト量が−4の場合には、シアンとマゼンタとの間の色ずれ量DCM=|(+2)−(+7)|=5であり、マゼンタとイエローとの間の色ずれ量DMY=|(+7)−(−4)|=12である。
次のステップ182では、導出した各色ずれ量Dが予め設定された閾値ThDよりも小さいか否かを判定する。なお、色ずれ量Dは、値が小さいほど、画質が良好であり、値が大きいほど、画質が劣化している可能性があるため、閾値ThDは、色ずれによる画質の劣化と、ドット欠け(画像の抜け、スジ)の発生による画質の劣化と、を考慮して、画質の劣化が許容できる範囲になるように適宜設定することができる。
ここで、ステップ182で肯定判定となった場合は、画質の劣化が予め設定した許容できる範囲内であるものと判断して、特に処理を実行することなく、本色ずれ低減処理を終了する。
一方、色ずれ量Dが1つでも閾値ThD以上である場合は、ステップ182で否定判定となり、ステップ184に移行する。
ステップ184では、Y,M,C,Kの何れか1つの色のシフト量を基準にして他の色のシフト量を調整することにより色ずれ量を低減させるべく、シフト量を固定する固定色CfとしてY,M,C,Kの何れか1つの色を設定し、その後にステップ186に移行する。
固定色Cfとしては、濃い色、シフト量の設定により回復したドット数の最も多い色、ユーザにより予め選択された色等を適用することができる。以下では、一例として、濃い色として、ブラックを設定する場合について説明する。
ステップ186では、変数mを1とし、その後にステップ188に移行する。ステップ188では、固定色Cfとの色ずれ量Dがm番目に大きい色Cdmを特定する。
次のステップ190では、固定色Cfと特定された色Cdmとの間の色ずれ量DCfCdmが上記色ずれ量の閾値ThDよりも小さいか否かを判定する。当該判定が否定判定となった場合はステップ192に移行して、当該色Cdmのシフト量を、固定色Cfのシフト量に近づく方向で、すなわち固定色Cfと当該色Cdmとの相対シフト量が小さくなる方向で、ドット欠け数Xが最少のシフト量に変更し、その後、再びステップ190に戻る。
例えば、固定色Cfのシフト量が20であり、Cdmのシフト量が−3であり、色Cdmのシフト量とドット数Xとの関係が表1及び表2の関係であった場合、現在のシフト量(−3)から固定色Cfのシフト方向に近づく方向(右方向)で、ドット欠け数Xが最少の量としては、まず表1のr=3に変更される(ステップ192)。次に、ステップ190にて変更後の色ずれ量DCfCdm=17が上記色ずれ量の閾値ThDよりも小さいか否かの判定が行なわれる。当該判定が否定判定の場合には再度ステップ192の判定が行なわれ、色Cdmのシフト量は表1のr=5、の順に変更される。このようにして、ステップ192の処理が繰り返される毎にだんだん固定色Cfのシフト量に近づいていく。従って、固定色との間の色ずれ量も、だんだん少なくなっていく。
ステップ190で肯定判定となった場合は、ステップ194に移行して、変数mをインクリメント(mに1を加算)し、その後にステップ196に移行して、変数mが閾値Thm以下であるか否かを判定する。変数mの閾値Thmとしては、固定色を除く全ての色の数を設定する。従って、当該判定が肯定判定となった場合は、まだ処理対象とされていない色があるものと判断し、再びステップ188に戻る。
一方、ステップ196で否定判定となった場合は、全ての色について固定色との間の色ずれ量Dが閾値ThDよりも小さくなったものと判断してステップ198に移行する。
ステップ198では、固定色Cf以外の色同士の色ずれ量Dが、閾値ThDよりも小さいか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は、ステップ199に移行して、固定色Cfとの間の色ずれ量が最大の色のシフト量を、更に固定色Cfに近づくシフト方向で、ドット欠け数Xが最少のシフト量に変更し、その後、再びステップ198に戻る。ステップ199の処理は、上述のステップ192の処理に準じて行われる。
すなわち、徐々に固定色Cfにシフト量を近づけていくので、ステップ199の処理に伴い、固定色を除く色同士の色ずれ量も少なくなる。
一方、ステップ198で肯定判定となった場合は、本色ずれ低減処理を終了する。
なお、本第1の実施の形態では、色ずれ低減処理において、固定色Cfとの間の色ずれ量DCfCdmを調整した後に、固定色Cf以外の色間の色ずれ量Dを調整する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、固定色Cfを順次変更して各色をそれぞれ基準としたステップ186乃至ステップ196の処理を繰り返すようにすることもできる。
また、固定色Cf以外の色同士の色ずれが目立たない場合にはステップ198乃至ステップ199の処理を省略しても構わない。
更に、色ずれが目立たない場合にはステップ136の色ずれ低減処理を省略しても構わない。例えば、色ずれ量はシフト量を計算する際の閾値Thr及びThlで定まる所定範囲内に限られるので、閾値Thr及びThlが小さい場合には色ずれが目立たずステップ136の色ずれ低減処理を省略しても画質の劣化は許容範囲に抑えられる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、画像データ変更部64よる画像データ変更処理として、不良ノズルが出力すべきドット数が少なくなるように、ドットデータ全体を吐出ノズルNの配列方向に1ドット単位ずつずらして、画像全体の記録位置をずらす(シフトさせる)ように変更する形態について説明した。本第2の実施の形態では、不良ノズルが出力すべきドット数が少なくなるように、不良ノズルとの位置が予め設定された範囲内に位置する吐出ノズルNのドットデータと不良ノズルのドットデータとを入換えるように変更する形態について説明する。
なお、本第2の実施の形態は、画像データ変更部64における画像データ変更処理の内容のみが上記第1の実施の形態と異なる。本第2の実施の形態に係る画像記録装置10の装置構成及び制御系の構成については上記第1の実施の形態と同様である。このため、本第2の実施の形態では、画像記録装置10の装置構成及制御系の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11(A)〜(C)は、一例として、図9(A)に示す画像データを、不良ノズル(図11では、N6)の画像データを、当該不良ノズルとの位置が予め設定された範囲内にある吐出ノズルNのドットデータと入換えた状態がそれぞれ示されている。
なお、図11は、図9と同様、記録ヘッド18の吐出ノズルNと、各吐出ノズルNが記録するドットデータとの関係を模式的に示す図であり、吐出ノズルNを白丸で示し、不良ノズルは丸内を黒塗りつぶしで示している。また、ドットデータは四角形で示して、インクを吐出すべきドットについては黒塗りつぶしで示している。また、吐出ノズルNに付した番号は、吐出ノズルNの識別情報を示しており、1〜14の数字を付与している。
また、図11でも、図9及び図10と同様に、説明の複雑化を防止すべく、吐出ノズルNの数を14とし、ドットデータを吐出ノズルN8つ分として示したが、実際の記録ヘッド18には、画像記録装置10の解像度及び画像記録装置10で使用可能な記録用紙Pのサイズ等に応じた多数の吐出ノズルNが設けられている。
図12は、本第2の実施の形態に係る画像データ変更部64により実行される画像データ変更処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第2の実施の形態に係る画像データ変更処理について説明する。
まず、ステップ200では、変数nを1とし、ステップ202では、ROM42から色識別番号nの不良ノズル情報を読出す。
なお、本第2の実施の形態でも、色識別番号nは、n=1がY、n=2がM、n=3がC、n=4がKであるものとして説明する。
次のステップ203では、不良ノズル情報に含まれる不良ノズルのうち、処理対象とする不良ノズルを示す番号mを1とし、その後にステップ204に移行する。
ステップ204では、変数kを0とし、次のステップ206では、不良ノズルmからk番目のノズルが記録するドット数Xをカウントする。
次のステップ208では、変数kの値とカウントしたドット数Xを関連付けて記憶し、その後にステップ210に移行する。
ステップ210では、変数kが閾値Thkよりも小さいか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ212に移行して、変数kをインクリメント(kに1を加算)し、その後に再びステップ206に戻る。
一方、ステップ210で否定判定となった場合は、ステップ214に移行して、変数kを−1とし、その後にステップ216に移行する。
ステップ216では、不良ノズルmからk番目のノズルが記録するドット数Xをカウントし、次のステップ218では、変数kの値とカウントしたドット数Xを関連付けて記憶し、その後にステップ220に移行する。
ステップ220では、変数kが閾値−Thkよりも大きいか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ222に移行して、変数kをデクリメント(kから1を減算)し、その後に再びステップ216に戻る。
一方、ステップ220で否定判定となった場合はステップ224に移行する。
このようにして記憶される変数kとドット数Xは、例えば以下の表3に示されるようになる。なお、変数kは、吐出ノズルNの不良ノズルmからの位置に相当し、表3では、Thkを8に設定した場合について示した。当該Thkの値は、吐出ノズルNの配設ピッチや画像の解像度、画質の劣化の許容範囲等を考慮して、適宜設定することができる。
Figure 2008254299
このように、ステップ204乃至ステップ222の処理によって、不良ノズルm及び不良ノズルmとの位置が予め設定された範囲内にある吐出ノズルNが記録するドット数Xが得られる。
ステップ224では、記憶したドット数Xが最少のkを抽出し、その後にステップ226に移行する。ステップ226では、抽出したkのうち、絶対値が最少のkを選択し、ステップ228に移行する。ステップ228では、選択されたkにより示される吐出ノズルのドットデータと、不良ノズルmのドットデータとを入換え、次のステップ229に移行する。
例えば、表3に示す例では、ステップ224の処理により、ドット数Xが0の変数k=1、k=−3が抽出され、ステップ226の処理により、kの絶対値が小さい、すなわち、不良ノズルmに最も近い吐出ノズルとして、k=1が選択される。
ステップ229では、mの値が、色識別番号nの不良ノズルの数以上か否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は、まだn色の全ての不良ノズルについて処理を行っていないと判断し、ステップ234に移行する。ステップ234では、mの値をインクリメント(mに1を加算)して処理対象の不良ノズルを変更した後に再びステップ204に移行する。一方、ステップ229で肯定判定となった場合は、色識別番号nの全ての不良ノズルについて処理が終了し、色識別番号nについての処理を終了するものと判断してステップ230に移行する。
ステップ230では、変数nが4より小さいか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合は、まだ全ての色についての画像データの入換えが完了していないと判断し、ステップ232に移行する。
ステップ232では、変数nをインクリメント(nに1を加算)し、その後に再びステップ202に戻る。
このようにして各色の記録ヘッド18Y、18M、18C、18K毎にそれぞれ画像データの入換えが実行されると、ステップ230で否定判定となり、本画像データ変更処理を終了する。
(第3の実施の形態)
本第3の実施の形態では、画像データ変更部64よる画像データ変更処理として、上記第1の実施の形態で説明したシフト処理と、上記第2の実施の形態で説明した入換え処理と、を選択的に実行する形態について説明する。
なお、本第3の実施の形態についても、画像データ変更部64における画像データ変更処理の内容のみが上記各実施の形態と異なる。本第3の実施の形態に係る画像記録装置10の装置構成及び制御系の構成については上記各実施の形態と同様である。このため、本第3の実施の形態では、画像記録装置10の装置構成及制御系の構成については、上記第1の実施の形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13は、本第3の実施の形態に係る画像データ変更部64により実行される画像データ変更処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第3の実施の形態に係る画像データ変更処理について説明する。
まず、ステップ300では、一旦、上記第1の実施の形態で説明した画像データ変更処理(シフト)(図5参照)を実行し、その後にステップ302に移行して、シフトを実行した場合の各色毎のシフト量及びドット欠け数Xをシフトパターンデータとして記憶しておく。
次のステップ304では、上記第2の実施の形態で説明した画像データ変更処理(入換え)(図12参照)を実行し、その後にステップ306に移行して、入換えを実行した場合の各色毎の入換え位置及びドット欠け数を入換えパターンデータとして記憶しておく。
その後、ステップ308に移行して、各色毎にシフトパターンデータと入換えパターンデータとを比較して、ドット欠け数Xが少ない方の処理を選択して実行する。
なお、本第3の実施の形態では、ステップ308において、ドット欠け数Xの少ない方を選択する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、色ずれに着目し、以下の表4に示されるような全ての選択パターンについて各色間の色ずれの度合いを検出して、全体として色ずれの発生が低減できるパターンを選択することもできる。全体として色ずれの発生が低減できるパターンとは、例えば、色ずれ量Dが予め設定された閾値ThDよりも小さく、且つ、各色のドット欠け数Xの和が最少となるパターンである。
Figure 2008254299
更に、本実施の形態では、2つの処理のパターンデータを導出してからドット欠け数Xの少ない方の処理を選択する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、予め記録する画像の状態に基づいて何れかの処理を選択する形態とすることもできる。たとえば、描画データ等に基づいて画像の解析が容易な場合等には、吐出ノズルNの配列方向に対して斜めの線が多い画像を記録する場合にはシフトを用い、吐出ノズルNの配列方向と垂直な線が多い画像を記録する場合には入換えを用いることができる。
(第4の実施の形態)
上記第3の実施の形態では、画像データ変更部64よる画像データ変更処理として、シフト又は交換の何れかを選択的に実行する形態について説明したが、本第4の実施の形態では、画像データ変更部64よる画像データ変更処理として、シフトを実行した後に入換えを実行する形態について説明する。
なお、本第4の実施の形態についても、画像データ変更部64における画像データ変更処理の内容のみが上記各実施の形態と異なる。本第4の実施の形態に係る画像記録装置10の装置構成及び制御系の構成については上記各実施の形態と同様である。このため、本第3の実施の形態では、画像記録装置10の装置構成及制御系の構成については、上記第1の実施の形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14は、本第4の実施の形態に係る画像データ変更部64により実行される画像データ変更処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第4の実施の形態に係る画像データ変更処理について説明する。
まず、ステップ400では、上記第1の実施の形態で説明した画像データ変更処理(シフト)(図5参照)を実行し、その後にステップ402に移行する。
ステップ402では、シフト処理が施された画像データと、不良ノズル情報とに基づいて、上記第2の実施の形態で説明した画像データ変更処理(入換え)(図12参照)を実行し、その後に本画像データ変更処理を終了する。
なお、本第4の実施の形態では、シフト処理を先に行い、次に入換え処理を実行する形態について説明したが、入換え処理を実行した後にシフト処理を実行する形態とすることもできる。
(変形例)
図15は、シフト処理と入換え処理とを交互に実行する場合の組み合わせについての説明図である。同図には、処理の組み合わせの探索空間を木構造として示している。スタートで示されるノードから探索を開始し、入換え処理実行するノードとしないノードとに分岐する。それぞれのノードから、シフト処理を実行するノードに移行して、その後に更に各ノードから、入換え処理を実行するノードとしないノードに分岐する。
なお、当該処理は、上記第1の実施の形態で説明した各閾値の範囲に応じて予め設定した回数だけ分岐を繰り返すものであり、組み合わせは有限である。
同図に示されるように、全ての組み合わせについてドットデータの変更処理結果として、シフト量、入換え位置、処理の実行順番、最終的なドット欠け数Xを導出し、導出した中で、最もドット欠け数Xの少ない組み合わせの処理を実行することができる。
なお、枝分かれの分岐点毎に、不良ノズルが出力すべきドット数Xをカウントし、その値が予め設定した閾値以上となった場合は、その枝の組合せを考慮しないようにすることにより、処理を簡略化することができる。
また、同図では、右方向へのシフト処理と入換え処理との組合せの内の最良の組合せを探索する場合について記載したが、左方向へのシフト処理と入換え処理との組み合わせの内の最良の組合せを探索する場合についても同様である。
そして、右方向へのシフト処理と入換え処理との最良の組み合わせと左方向へのシフト処理と入換え処理との最良の組み合わせとから、ドット欠け数Xがより少ない何れか一方の組合せを選択して実行する。
なお、上記各実施の形態に係る画像記録装置10の構成は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、上記各実施の形態に係る処理の流れ等も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはいうまでもない。
例えば、不良ノズル情報が予めROM42に記憶されている形態について説明したが、これに代えて、画像記録装置に接続されたコンピュータなどの外部の装置から不良ノズル情報を受け取り、これをRAM44に一時的に記憶して画像データ変換に利用してもよい。また、不良ノズル情報は、不良ノズルの位置を特定する公知のテストパターンを印刷し、画像記録装置の操作パネルをユーザが操作することによりユーザが入力してもよい。また、画像記録装置が不良ノズルの検出装置を備えており、該検出装置の検出結果を不良ノズル情報として用いてもよい。
また、例えば、上記各実施の形態では、ノズルが記録媒体の搬送方向と異なる記録媒体の幅方向全域に設けられたFWA型の記録ヘッドを用いる形態について説明したが、本発明は、記録媒体の搬送方向と異なる幅方向の一部に対向するように配列されたノズルを備えた記録ヘッドを搬送方向と異なる記録媒体の幅方向に走査移動させて画像を形成するPWA(Partial Width Array)型の記録ヘッドにも適用することができる。
図16は、本発明の画像処理装置の画像データ変更処理の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、550はプログラム、552はコンピュータ、554は光磁気ディスク、556は光ディスク、558は磁気ディスク、560はメモリ、562は内部メモリ、566は読取部、570はハードディスク、568、574はインタフェース、572は通信部である。
上述の実施の形態で説明した本発明の画像処理装置の各部の機能の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム550によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム550及びそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体としては、コンピュータのハードウエア資源に備えられている読取部566に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部566にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク554、光ディスク556(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク558、メモリ560(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム550を格納しておき、例えばコンピュータ552の読取部566あるいはインタフェース574にこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム550を読み出し、内部メモリ562またはハードディスク570に記憶し、CPU564によってプログラム550を実行することによって、本発明の画像処理装置の機能を実現することができる。あるいは、ネットワークなどを介してプログラム550をコンピュータ552に転送し、コンピュータ552では通信部572でプログラム550を受信して内部メモリ562またはハードディスク570に記憶し、CPU564によってプログラム550を実行することによって、本発明の画像処理装置の機能を実現してもよい。なお、コンピュータ552には、このほかインタフェース568を介して様々な装置と接続することができ、例えば情報を表示する表示装置やユーザが情報を入力する入力装置等も接続されている。
もちろん、一部の機能についてハードウエアによって構成することもできるし、すべてをハードウエア構成としてもよい。あるいは、他の構成とともに本発明も含めたプログラムとして構成することも可能である。
なお、本実施の形態では、インクジェット画像記録装置を例にとって本発明を説明したが、本発明は、インクジェット画像記録装置に限らず、高分子フィルム上に着色インクを吐出して行なうディスプレイ用のカラーフィルタの作製、有機EL溶液を基板上に吐出させて行なうELディスプレイパネルの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出装置一般に対して、適用可能である。
また、画像記録装置10において画像記録の対象となる記録用紙Pには、液滴吐出ヘッドが液滴を吐出する対象物であれば、記録用紙やOHPシートなどはもちろんであるが、これら以外にも、例えば、高分子フィルムなどが広く含まれる。
実施の形態に係る画像記録装置の構成を示す概略図である。 画像記録装置のメンテナンス時の記録ヘッド、メンテナンス装置及び搬送ベルトの位置関係を示す図である。 実施の形態に係る制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る画像記録処理の流れを示すフローチャートである。 画像記録処理において実行される画像データ変更処理(シフト)の流れを示すフローチャートである。 画像データ変更処理(シフト)において実行される右方向シフト量導出処理の流れを示すフローチャートである。 画像データ変更処理(シフト)において実行される左方向シフト量導出処理の流れを示すフローチャートである。 画像データ変更処理(シフト)において実行される色ずれ低減処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、記録ヘッドの吐出ノズルと、各吐出ノズルが記録するドットデータとの関係を模式的に示す図、(B)は、不良ノズルが存在する場合のドット欠けを示す図である。 図9(B)に示す状態において、(A)はドットデータを左方向に1ドットシフトした場合のドットデータを示す図、(B)はドットデータを右方向に1ドットシフトした場合のドットデータを示す図である。 (A)〜(C)は、図9(B)に示す状態において、不良ノズルが出力すべきドットデータをそれぞれ他の吐出ノズルが記録するドットデータと入換えた場合のドットデータを示す図である。 第2の実施の形態に係る画像記録処理において実行される画像データ変更処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る画像記録処理において実行される画像データ変更処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る画像記録処理において実行される画像データ変更処理の流れを示すフローチャートである。 変形例に係る処理の組み合わせの説明図である。 画像データ変更処理の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。
符号の説明
10 画像記録装置
11 駆動ロール
12 従動ロール
14 搬送ベルト
18 記録ヘッドアレイ
20 用紙トレイ
22 排紙トレイ
24 ロール
40 CPU
42 ROM
44 RAM
60 色変換部
62 画像処理部(生成手段、取得手段)
64 画像データ変更部(変更手段)
66 記録データ作成部(出力手段)

Claims (10)

  1. 記録媒体上に液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドにより記録するための画像情報、及び前記液滴吐出ヘッドの吐出不良ノズルに関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記画像情報に基づいて前記吐出ノズルに対応した画素単位の記録情報を生成する生成手段と、
    前記取得手段により取得された前記吐出不良ノズルに関する情報に基づいて、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が少なくなるように、前記生成手段により生成された記録情報を各吐出ノズルにより記録される画素の列単位で変更する変更手段と、
    前記変更手段により変更された記録情報を前記液滴吐出ヘッドに出力する出力手段と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記変更手段は、前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に同じノズル数分ずつずらすように変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、複数色分の前記記録情報を生成し、
    前記変更手段は、各色同士の画素の位置ずれ量が予め設定された量の範囲内となるように、各色毎に前記記録情報の変更を行うことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記変更手段は、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記変更手段は、
    前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に全て同じノズル数分ずらすように変更するシフト処理と、
    前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換える入換え処理と、
    の何れかの処理を選択的に実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記変更手段は、
    前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に同じノズル数分ずつずらすように変更するシフト処理と、
    前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換える入換え処理と、
    の両方の処理を続けて実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記変更手段は、
    前記記録情報の各画素の配列は変更することなく、各画素の列が対応する前記吐出ノズルを所定方向に同じノズル数分ずつずらすように変更するシフト処理と、
    前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数と前記吐出不良ノズルの位置から予め設定した範囲内に位置する前記吐出ノズルが記録すべき画素数とを比較して、記録すべき画素数が前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数よりも少ない吐出ノズルが存在する場合は、前記吐出不良ノズルにより記録される画素列と当該記録すべき画素数が少ない吐出ノズルの画素列とを入換える入換え処理と、
    の両方の処理を予め設定された回数繰り返し実行した場合に、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が最少となる処理順序を導出して実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の画像処理装置と、
    液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有し、前記画像処理装置が出力した記録情報に基づいて該吐出ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドにより液滴が吐出される領域に記録媒体を搬送するための搬送手段と、
    を備えた画像記録装置。
  9. 有線又は無線による通信により記録媒体上に液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドにより記録するための画像情報、及び前記液滴吐出ヘッドの吐出不良ノズルに関する情報を取得して記憶手段に格納し、
    前記通信により取得された前記画像情報に基づいて前記吐出ノズルに対応した画素単位の記録情報を生成し、
    前記通信により取得された前記吐出不良ノズルに関する情報に基づいて、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が少なくなるように、前記記録情報を各吐出ノズルにより記録される画素の列単位で変更して、有線又は無線による通信により前記液滴吐出ヘッドに出力する画像処理方法。
  10. コンピュータに、
    有線又は無線による通信により記録媒体上に液滴を吐出する複数の吐出ノズルを有する液滴吐出ヘッドにより記録するための画像情報、及び前記液滴吐出ヘッドの吐出不良ノズルに関する情報を取得して記憶手段に格納するステップ、
    前記通信により取得された前記画像情報に基づいて前記吐出ノズルに対応した画素単位の記録情報を生成するステップ、
    前記通信により取得された前記吐出不良ノズルに関する情報に基づいて、前記吐出不良ノズルが記録すべき画素数が少なくなるように、前記記録情報を各吐出ノズルにより記録される画素の列単位で変更して、有線又は無線による通信により前記液滴吐出ヘッドに出力するステップ
    を実行させる画像処理プログラム。
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