JP2008252315A - 無線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】周波数選択性フェージングの影響による復調性能の劣化を防止し、復調性能の向上を図る。
【解決手段】OFDM方式のサブキャリアに割り当てる8PSK方式の変調シンボル間で同相成分(I信号)と直交成分(Q信号)を入れ替えるように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】OFDM方式のサブキャリアに割り当てる8PSK方式の変調シンボル間で同相成分(I信号)と直交成分(Q信号)を入れ替えるように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、多値の位相偏移変調(Phase Shift Keying:PSK)方式と直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)方式を組み合わせた無線装置に関する。
従来、多値PSK方式とOFDM方式を組み合わせた無線装置が、例えば非特許文献1,2などに開示されている。例えば非特許文献1は、8PSK方式とOFDM方式を組み合わせた無線装置を開示している。図9は、従来の8PSK/OFDM無線装置の送信系構成の一部を示すブロック図である。図9において、8PSK変調器11は、入力される送信ビット列を複素平面上の変調シンボルにマッピングし、複素変調シンボルの、同相成分(Iチャネル)の信号(I信号)と直交成分(Qチャネル)の信号(Q信号)を出力する。I信号とQ信号は、それぞれ別系列で、同様に、OFDMシンボルに変換する処理が施される。
直並列変換器12aは、I信号を変調シンボルのN個分を蓄え、変調シンボルN個分のI信号を並列出力する。その直並列変換器12aのN個の出力ポート1番〜N番は、その順番に、逆離散フーリエ変換器(IFFT)13aのN個の入力ポート1番〜N番に接続されている。IFFT13aの入力ポート1番〜N番は、その順番に、OFDM方式のサブキャリアSC1〜SCNに対応する。従って、直並列変換器12aの出力ポート1番〜N番から出力されたI信号は、その順番に、サブキャリアSC1〜SCNに割り当てられる。なお、サブキャリアSC1〜SCNは周波数の並びになっている。
IFFT13aは、入力ポート1番〜N番に並列入力されたN個のI信号を逆離散フーリエ変換し、N個のOFDMシンボルのIチャネルのサンプル値を生成し、並列出力する。そのIFFT13aのN個の出力ポート1番〜N番は、その順番に、並直列変換器14aのN個の入力ポート1番〜N番に接続されている。並直列変換器14aは、入力ポート1番〜N番に並列入力されたN個のOFDMシンボルサンプル値(Iチャネル)を時系列順に直列出力する。ガードインターバル(GI)挿入器15aは、そのOFDMシンボルサンプル値列(Iチャネル)にガードインターバルを挿入する。ガードインターバルが挿入されたOFDMシンボルサンプル値列(Iチャネル)は、D/A変換器16aにより、デジタル信号からアナログ信号に変換され、IチャネルのOFDM信号として合成器17に入力される。
Q信号についてもI信号と同様にして、各部12b,13b,14b,15bによりガードインターバルが挿入されたOFDMシンボルサンプル値列(Qチャネル)が作成され、D/A変換器16bによりアナログ信号に変換されてから、QチャネルのOFDM信号として合成器17に入力される。合成器17は、IチャネルのOFDM信号とQチャネルのOFDM信号を複素平面上で合成する処理を行い、複素OFDM信号を生成し出力する。この複素OFDM信号において、同じ変調シンボルのI信号とQ信号は、同じサブキャリアに割り当てられている。
上述のように例えば非特許文献1,2等に開示された従来の多値PSK/OFDM無線装置は、同じ変調シンボルのI信号とQ信号を同じサブキャリアに割り当てている。
山岡智也、他3名,"非線形増幅ひずみの存在する衛星回線における符号化8PSK/OFDM伝送の非線形増幅ひずみ補償法",電子情報通信学会論文誌 B Vol.J90-B No.2 pp.138-147,2007年2月 China Unicom, Huawei Technologies, KDDI, LG Electronics, Lucent Technologies, Motorola, Nortel Networks, QUALCOMM Incorporated, RITT, Samsung Electronics, ZTE Corporation, "Joint Proposal for 3GPP2 Physical Layer for FDD Spectra",3GPP2 TSG-C WG3, C30-20060731-040, 2006年7月
山岡智也、他3名,"非線形増幅ひずみの存在する衛星回線における符号化8PSK/OFDM伝送の非線形増幅ひずみ補償法",電子情報通信学会論文誌 B Vol.J90-B No.2 pp.138-147,2007年2月 China Unicom, Huawei Technologies, KDDI, LG Electronics, Lucent Technologies, Motorola, Nortel Networks, QUALCOMM Incorporated, RITT, Samsung Electronics, ZTE Corporation, "Joint Proposal for 3GPP2 Physical Layer for FDD Spectra",3GPP2 TSG-C WG3, C30-20060731-040, 2006年7月
しかし、上述した従来の多値PSK/OFDM無線装置では、周波数選択性フェージングによって復調性能が劣化するという問題がある。図10は、従来の8PSK/OFDM無線装置に係る周波数選択性フェージングの影響を説明するための概念図である。図10において、8PSKのコンスタレーション(信号点配置)では、IチャネルとQチャネルから成る複素平面において、同一円上に等間隔で8個の複素変調シンボルが配置される。送信側では、複素変調シンボルをサブキャリアにマッピングする。このとき、同じ複素変調シンボルのI信号とQ信号は、同じサブキャリアにマッピングされる。従って、同じ複素変調シンボルのI信号とQ信号は、同じサブキャリアで伝送される。受信側では、マルチパス伝送路を通ってきた各サブキャリアの信号を受信するが、周波数選択性フェージングの影響によってサブキャリア間で受信強度が異なる。図10の例では、サブキャリアSCNの受信強度は良好であるが、サブキャリアSC2の受信強度は周波数選択性フェージングの影響によって弱くなっている。すると、サブキャリアSC2に係るコンスタレーションは、図10に示されるように、複素平面上で受信点が配置される同一円が小さくなる。この結果、複素平面上での受信点間の距離が短くなるので、雑音に弱くなり、復調性能の劣化につながる。同様の問題は、電波伝搬特性の時間変動が発生する場合にも起こり得る。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、周波数選択性フェージングの影響、又は、電波伝搬特性の時間変動の影響による復調性能の劣化を防止し、復調性能の向上を図ることのできる多値PSK/OFDM無線装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線装置は、多値位相偏移変調方式と直交周波数分割多重方式を組み合わせた無線装置において、直交周波数分割多重方式のサブキャリアに割り当てる変調シンボル間で同相成分と直交成分を入れ替えるように構成したことを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、同じ変調シンボルの同相成分と直交成分をそれぞれ割り当てる前記サブキャリア間の周波数間隔を離したことを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、前記変調シンボル間で同相成分と直交成分を入れ替える信号入れ替え手段と、周波数選択性フェージングを観測する観測手段と、前記観測結果に基づいて、前記信号入れ替え手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る無線装置は、多値位相偏移変調方式の無線装置において、同じ変調シンボルの同相成分と直交成分を時間的に異なる無線フレームに格納するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、周波数選択性フェージングの影響、又は、電波伝搬特性の時間変動の影響による復調性能の劣化を防止し、復調性能の向上を図ることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の送信系構成の一部を示すブロック図である。図2は、同実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の受信系構成の一部を示すブロック図である。なお、図1において図9の各部に対応する部分には同一の符号を付している。
図1は、本発明の第1実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の送信系構成の一部を示すブロック図である。図2は、同実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の受信系構成の一部を示すブロック図である。なお、図1において図9の各部に対応する部分には同一の符号を付している。
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る送信系構成を説明する。図1に示される8PSK/OFDM無線装置は、図9の従来の送信系構成とほぼ同様であるが、OFDM方式のサブキャリアに割り当てる変調シンボル間で同相成分(I信号)と直交成分(Q信号)を入れ替えるように構成した点が異なっている。
図1において、8PSK変調器11は、入力される送信情報ビット列を複素平面上の変調シンボルにマッピングし、複素変調シンボルのI信号とQ信号を出力する。I信号とQ信号は、それぞれ別系列で、OFDMシンボルに変換する処理が施される。
I信号については、図9の従来の送信系構成と同様に、直並列変換器12a、IFFT13a、並直列変換器14aおよびGI挿入器15aにより、ガードインターバルが挿入されたOFDMシンボルサンプル値列(Iチャネル)が作成され、D/A変換器16aによりアナログ信号に変換されてから、IチャネルのOFDM信号として合成器17に入力される。
一方、Q信号については、直並列変換器12b、IFFT13b、並直列変換器14bおよびGI挿入器15bにより、ガードインターバルが挿入されたOFDMシンボルサンプル値列(Qチャネル)が作成されるが、I信号とはサブキャリアへの割り当て方が異なる。以下、Q信号に係る詳細構成を説明する。
直並列変換器12bは、Q信号を変調シンボルのN個分を蓄え、変調シンボルN個分のQ信号を並列出力する。その直並列変換器12bのN個の出力ポート1番〜N番は、IFFT13bのN個の入力ポート1番〜N番のいずれかに接続されている。但し、その接続は、I信号に係る直並列変換器12aとIFFT13a間とは異なっており、全てが異なっていてもよく、或いは、一部のみが異なっていてもよい。図1の例では、全て異なる接続になっている。
IFFT13a,13bの入力ポート1番〜N番は、その順番に、OFDM方式のサブキャリアSC1〜SCNに対応する。また、サブキャリアSC1〜SCNは周波数の並びになっている。このため、Q信号に係る直並列変換器12bとIFFT13b間の接続を、I信号に係る直並列変換器12aとIFFT13a間とは異なるようにすれば、サブキャリアへの割り当て方がI信号とQ信号で変わってくる。サブキャリアに割り当てる変調シンボル間のI信号とQ信号の入れ替えは、N個の全ての変調シンボルに対して行ってもよく、或いは、N個中の一部の変調シンボルに対して行ってもよい。
なお、同じ変調シンボルのI信号とQ信号をそれぞれ割り当てるサブキャリア間の周波数間隔は、隣接させるのではなく、できるだけ離すことが好ましい。この理由は、周波数間隔が離れているほど、周波数選択性フェージングの影響が異なることが期待できるからである。
図1の例では、直並列変換器12bの出力ポート1番〜N/2番はIFFT13bの入力ポート(N/2+1)番〜N番に接続され、直並列変換器12bの出力ポート(N/2+1)番〜N番はIFFT13bの入力ポート1番〜N/2番に接続されている。これにより、図1の例では、N個の全ての変調シンボルについてサブキャリアに割り当てるI信号とQ信号を入れ替えるとともに、同じ変調シンボルのI信号とQ信号をそれぞれ割り当てるサブキャリア間の周波数間隔を、N個全ての変調シンボルに関して最大限離すようにしている。
IFFT13bは、入力ポート1番〜N番に並列入力されたN個のQ信号を逆離散フーリエ変換し、N個のOFDMシンボルのQチャネルのサンプル値を生成し、並列出力する。IFFT13b以降の動作は、図9の従来の送信系構成と同様であり、並直列変換器14bおよびGI挿入器15bにより、ガードインターバルが挿入されたOFDMシンボルサンプル値列(Qチャネル)が作成され、D/A変換器16bによりアナログ信号に変換されてから、QチャネルのOFDM信号として合成器17に入力される。
合成器17は、IチャネルのOFDM信号とQチャネルのOFDM信号を複素平面上で合成する処理を行い、複素OFDM信号を生成し出力する。この複素OFDM信号において、同じ変調シンボルのI信号とQ信号が異なるサブキャリアに割り当てられているものが存在する。図1の例では、全ての変調シンボルのI信号とQ信号は、異なるサブキャリアに割り当てられる。
次に、図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る受信系構成を説明する。図2の受信系構成は、図1の送信系構成に対応している。
図2において、分離器21は、受信された複素OFDM信号を複素平面上でIチャネルとQチャネルに分離する処理を行い、I信号とQ信号を出力する。I信号とQ信号は、それぞれ別系列で、受信シンボルに変換する処理が施される。
図2において、分離器21は、受信された複素OFDM信号を複素平面上でIチャネルとQチャネルに分離する処理を行い、I信号とQ信号を出力する。I信号とQ信号は、それぞれ別系列で、受信シンボルに変換する処理が施される。
I信号は、A/D変換器22aによりデジタルに変換されてから、GI除去器23aによりガードインターバルが除去されて直並列変換器24aに入力される。直並列変換器24aは、GI除去器23a出力後のOFDMシンボルのIチャネルの受信サンプル値をN個分蓄え、OFDMシンボルN個分の受信サンプル値(Iチャネル)を並列出力する。その直並列変換器12aのN個の出力ポート1番〜N番は、その順番に、離散フーリエ変換器(FFT)25aのN個の入力ポート1番〜N番に接続されている。
FFT25aは、入力ポート1番〜N番に並列入力されたN個のOFDMシンボル受信サンプル値(Iチャネル)を離散フーリエ変換し、N個の受信シンボルのI信号を生成し、並列出力する。そのIFFT25aのN個の出力ポート1番〜N番は、その順番に、並直列変換器26aのN個の入力ポート1番〜N番に接続されている。並直列変換器26aは、入力ポート1番〜N番に並列入力されたN個の受信シンボルのI信号を8PSK復調器27に直列出力する。
Q信号についてもI信号と同様にして、各部22b,23b,24bにより、OFDMシンボルN個分の受信サンプル値(Qチャネル)が作成され、FFT25bに入力される。FFT25bは、入力ポート1番〜N番に並列入力されたN個のOFDMシンボル受信サンプル値(Qチャネル)を離散フーリエ変換し、N個の受信シンボルのQ信号を生成し、並列出力する。そのFFT25bのN個の出力ポート1番〜N番は、並直列変換器26bのN個の入力ポート1番〜N番のいずれかに接続されている。但し、その接続は、I信号に係るFFT25aと並直列変換器26a間とは異なり、送信側の図1の直並列変換器12bとIFFT13b間の接続に対応させる。これにより、送信側での変調シンボル間のI信号とQ信号の入れ替えが復元される。並直列変換器26bは、入力ポート1番〜N番に並列入力されたN個の受信シンボルのQ信号を8PSK復調器27に直列出力する。8PSK復調器27は、入力された受信シンボルのI信号とQ信号に基づいて受信点を判定し、受信ビット列を出力する。
図3は、本実施形態に係る周波数選択性フェージングの影響を説明するための概念図である。
図3において、送信側では、8PSKのコンスタレーションによる複素変調シンボルを複素変調シンボル間でI信号とQ信号を入れ替えてOFDM方式のサブキャリアにマッピングする。これにより、本実施形態では、同じ複素変調シンボルのI信号とQ信号が異なるサブキャリアで伝送される。図3には、8PSKのコンスタレーションと、IQ入れ替え後のコンスタレーションとが示されている。
図3において、送信側では、8PSKのコンスタレーションによる複素変調シンボルを複素変調シンボル間でI信号とQ信号を入れ替えてOFDM方式のサブキャリアにマッピングする。これにより、本実施形態では、同じ複素変調シンボルのI信号とQ信号が異なるサブキャリアで伝送される。図3には、8PSKのコンスタレーションと、IQ入れ替え後のコンスタレーションとが示されている。
受信側では、マルチパス伝送路を通ってきた各サブキャリアの信号を受信するが、周波数選択性フェージングの影響によってサブキャリア間で受信強度が異なる。図3の例では、サブキャリアSCNの受信強度は良好であるが、サブキャリアSC2の受信強度は周波数選択性フェージングの影響によって弱くなっている。すると、サブキャリアSC2に係るコンスタレーションは、図3に示されるように、複素平面上で受信点が配置される同一円が小さくなる。ここで、受信側でI信号とQ信号を受信シンボル間で入れ替え、送信側のI信号とQ信号の入れ替え前の関係に、受信シンボルのI信号とQ信号を復元することにより、図3に示されるIQ復元後のサブキャリアSC2に係るコンスタレーションが得られる。このIQ復元後のサブキャリアSC2に係るコンスタレーションでは、楕円上に等間隔で8個の複素変調シンボルが配置される。この結果、複素平面上での受信点間の距離を大きくとることができるので、雑音に強くなり、復調性能の向上につながる。
上述したように本実施形態によれば、周波数選択性フェージングの影響による復調性能の劣化を防止し、復調性能の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図4は、本発明の第2実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の送信系構成の一部を示すブロック図である。図5は、同実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の受信系構成の一部を示すブロック図である。なお、図4、図5において図1、図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の送信系構成の一部を示すブロック図である。図5は、同実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の受信系構成の一部を示すブロック図である。なお、図4、図5において図1、図2の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図4において第2実施形態の送信系構成では、Q信号に係る直並列変換器12bとIFFT13b間に、N×Nのスイッチ31を設けている。これにより、直並列変換器12bとIFFT13b間は、任意に接続することができる。制御部32はスイッチ31を制御する。周波数選択性フェージング観測部33は、周波数選択性フェージングを観測する。制御部32は、周波数選択性フェージング観測部33による観測結果に基づいて、直並列変換器12bとIFFT13b間の接続の仕方を決定する。これにより、周波数選択性フェージングの状態に応じたI信号とQ信号の入れ替えを行うことができる。制御部32は、I信号とQ信号の入れ替えの情報(IQ入れ替え情報)を受信側へ送る。
図5において第2実施形態の受信系構成では、Q信号に係るFFT25bと並直列変換器26b間に、N×Nのスイッチ41を設けている。これにより、FFT25bと並直列変換器26b間は、任意に接続することができる。制御部42は、送信側から送られてきたIQ入れ替え情報に従ってスイッチ41を制御する。
上述の第2実施形態によれば、周波数選択性フェージングの状態に応じたI信号とQ信号の入れ替えを行うことができる。
なお、周波数選択性フェージングの観測は受信側で行い、その結果を送信側に送るようにしてもよい。この場合、受信側で、周波数選択性フェージングの状態に応じてI信号とQ信号の入れ替え方を決定し、IQ入れ替え情報を送信側に送ってもよい。時分割複信(Time Division Duplex:TDD)方式の場合は、無線伝送の双方向で同じ周波数を利用するので、送信側または受信側のいずれでも、周波数選択性フェージングの観測を行うことができる。
図6は、本発明に係るマルチパス伝送路におけるビット誤り率特性のシミュレーション結果を示すグラフ図である。図6において、横軸は搬送波電力対雑音電力比(Carrier to Noise power Ratio:CNR)、縦軸はビット誤り率を示す。
シミュレーション条件は、
・マルチパスモデルはPedestrian-B
・情報ビット長は1440
・符号化方式はターボ符号、Max-log-MAP復号、符号化率は3/4
・FFTサイズは512ポイント
・全サブキャリア数は480、使用サブキャリア数は80(6サブキャリア毎に割当て)
・サブキャリア間隔は15kHz
・ガードインターバル長は6.5μS
である。
また、サブキャリアに割り当てるI信号とQ信号の入れ替え方はランダムとした。
シミュレーション条件は、
・マルチパスモデルはPedestrian-B
・情報ビット長は1440
・符号化方式はターボ符号、Max-log-MAP復号、符号化率は3/4
・FFTサイズは512ポイント
・全サブキャリア数は480、使用サブキャリア数は80(6サブキャリア毎に割当て)
・サブキャリア間隔は15kHz
・ガードインターバル長は6.5μS
である。
また、サブキャリアに割り当てるI信号とQ信号の入れ替え方はランダムとした。
図6において、波形300は本発明に係るビット誤り率特性のシミュレーション結果であり、波形310は従来のビット誤り率特性のシミュレーション結果である。図6から明らかなように本発明によれば、従来に比して良好なビット誤り率特性が得られる。なお、上述の図1に示されるように、I信号とQ信号をそれぞれ割り当てるサブキャリア間の距離を最大かつ等間隔に保つようにした場合についても図6とほぼ同じシミュレーション結果が得られた。
[第3実施形態]
第3実施形態では、電波伝搬特性の時間変動に対処する。その方法は、上述の周波数選択性フェージングに対処する方法を応用することで実現できる。周波数選択性フェージングに対処する方法では、同じ変調シンボルのI信号とQ信号を異なるサブキャリアに割当てて伝搬される周波数の距離をとるようにしたが、本実施形態では、同じ変調シンボルのI信号とQ信号を時間的に異なる無線フレームに格納して伝搬時点の時間の距離をとるようにする。これにより、図3に示されるのと同様のコンスタレーションの改善を図ることができる。
第3実施形態では、電波伝搬特性の時間変動に対処する。その方法は、上述の周波数選択性フェージングに対処する方法を応用することで実現できる。周波数選択性フェージングに対処する方法では、同じ変調シンボルのI信号とQ信号を異なるサブキャリアに割当てて伝搬される周波数の距離をとるようにしたが、本実施形態では、同じ変調シンボルのI信号とQ信号を時間的に異なる無線フレームに格納して伝搬時点の時間の距離をとるようにする。これにより、図3に示されるのと同様のコンスタレーションの改善を図ることができる。
図7は、本発明の第3実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の送信系構成の一部を示すブロック図である。図8は、同実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置の受信系構成の一部を示すブロック図である。
図7において、本実施形態に係る8PSK/OFDM無線装置は、図9に示される従来の8PSK/OFDM無線装置とほぼ同様であるが、8PSK変調器11と直並列変換器12a,12b間にそれぞれバッファメモリ50a,50bを設けている。バッファメモリ50a,50bは、8PSK変調器11から出力された信号を(バッファメモリ50aはI信号を,バッファメモリ50bはQ信号を)、それぞれ蓄積する。この蓄積量は少なくとも1無線フレーム分である。そして、バッファメモリ50a,50bから信号を読み出す際に、I信号側とQ信号側で、同じ変調シンボルのI信号とQ信号が時間的に異なる無線フレームに格納されるように、読み出し方を変える。例えば、バッファメモリ50aからは、先入れ先出し方式で読み出し、8PSK変調器11からの出力順通りに無線フレームに格納されるようにする。一方、バッファメモリ50aからは、先入れ後出し方式で読み出し、8PSK変調器11からの出力順とは無線フレーム単位で逆順に無線フレームに格納されるようにする。これにより、同じ変調シンボルのI信号とQ信号は、時間的に異なる無線フレームに格納され、時間をおいて伝搬されることになる。
図8の受信系構成は、図7の送信系構成に対応しており、従来の8PSK/OFDM無線装置とほぼ同様であるが、並直列変換器26a,26bと8PSK復調器27間にそれぞれバッファメモリ60a,60bを設けている。バッファメモリ60a,60bは、図7の送信側のバッファメモリ50a,50bに対応するものであり、送信側で無線フレームに格納されたI信号とQ信号の入れ替えを復元するためのものである。バッファメモリ60a,60bは、並直列変換器26a,26bから出力された信号をそれぞれ蓄積する。そして、バッファメモリ60a,60bからの信号の読み出しは、送信側のバッファメモリ50a,50bでの読み出しの際の順序逆転を元に戻すようにする。これにより、送信側でのI信号とQ信号の入れ替えが復元される。
本実施形態によれば、受信側では、電波伝搬特性の時間変動を有する電波伝搬路を通ってきた各無線フレームの信号を受信するが、電波伝搬特性の時間変動の影響によって無線フレーム間で受信強度が異なる。例えば、ある時点の無線フレームFr1の受信強度は良好であったとしても、異なる時点の無線フレームFr2の受信強度は電波伝搬特性の時間変動の影響によって弱くなっていたとする。すると、無線フレームFr2に係るコンスタレーションは、図3に示されるサブキャリアSC2に係るコンスタレーションと同様に、複素平面上で受信点が配置される同一円が小さくなる。ここで、受信側でI信号とQ信号の時間系列を送信側での入れ替え前の元の時間系列に復元することにより、図3に示されるIQ復元後のサブキャリアSC2に係るコンスタレーションと同様に、楕円上に等間隔で8個の複素変調シンボルが配置されたコンスタレーションが得られる。この結果、複素平面上での受信点間の距離を大きくとることができるので、雑音に強くなり、復調性能の向上につながる。
なお、上述の第3実施形態は、OFDM方式等のマルチキャリア方式に限定されず、シングルキャリア方式の無線装置にも適用可能である。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態ではQ信号の方のサブキャリアへの割当てや時間系列を変更するようにしたが、I信号の方を変更するようにしてもよい。
例えば、上述の実施形態ではQ信号の方のサブキャリアへの割当てや時間系列を変更するようにしたが、I信号の方を変更するようにしてもよい。
また、OFDM方式のサブキャリアに割り当てる変調シンボルのI信号とQ信号を入れ替える手段としては、上述の実施形態に限定されない。例えば、ビット列の順番を並び替えるインターリーバを利用してもよい。
なお、振幅位相変調(Amplitude Phase Shift Keying:APSK)方式は、PSK方式の一種であり、本発明は、多値APSK方式にも同様に適用することができる。
11…8PSK変調器、12a,12b,24a,24b…直並列変換器、13a,13bIFFT、14a,14b,26a,26b…並直列変換器、15a,15b…GI挿入器、16a,16b…D/A変換器、17…合成器、21…分離器、22a,22b…A/D変換器、22a,22b…GI除去器、25a,25b…FFT、27…8PSK復調器、31,41…スイッチ、32,42…制御器、33…周波数選択性フェージング観測部、50a,50b,60a,60b…バッファメモリ
Claims (4)
- 多値位相偏移変調方式と直交周波数分割多重方式を組み合わせた無線装置において、
直交周波数分割多重方式のサブキャリアに割り当てる変調シンボル間で同相成分と直交成分を入れ替えるように構成したことを特徴とする無線装置。 - 同じ変調シンボルの同相成分と直交成分をそれぞれ割り当てる前記サブキャリア間の周波数間隔を離したことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
- 前記変調シンボル間で同相成分と直交成分を入れ替える信号入れ替え手段と、
周波数選択性フェージングを観測する観測手段と、
前記観測結果に基づいて、前記信号入れ替え手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線装置。 - 多値位相偏移変調方式の無線装置において、
同じ変調シンボルの同相成分と直交成分を時間的に異なる無線フレームに格納するように構成したことを特徴とする無線装置。
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