JP2008252272A - アンテナ構造およびその製造方法および無線通信装置 - Google Patents

アンテナ構造およびその製造方法および無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナ体積を増加させてアンテナ特性の向上を図る。
【解決手段】給電放射素子3は、細板状の底面部4と、天面部16および起立放射主面部17から成る放射主面部6と、底面部4と放射主面部6を連結する立ち上がり連結部5とを有する。立ち上がり連結部5は、傾斜部12,13を有する。その傾斜部12,13によって、起立放射主面部17の伸長先端部は、底面部4の上方側又は底面部4よりも上方手前側の底面部近接位置に配置できる。このため、起立放射主面部17が底面部4よりも奥側に配置されているものに比べて、起立放射主面部17を手前側に配置できる分、アンテナ体積が増加できてアンテナ特性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属板により構成された給電放射素子を備えたアンテナ構造およびその製造方法および無線通信装置に関するものである。
図15(a)にはアンテナ構造を構成する給電放射素子の一例が回路基板に取り付けられた状態で模式的に表され、図15(b)には図15(a)の右側から給電放射素子を見た側面図が表されている(例えば特許文献1参照)。この給電放射素子40は金属板により構成され共振動作によってアンテナとして機能するものであり、回路基板41の端部に設けられる。当該給電放射素子40は、底面部42と、放射主面部43と、接地用延伸板部44A,44Bとを有して構成されている。
すなわち、底面部42は、回路基板41の端縁よりも回路基板外側に配置され回路基板41の端縁に沿う方向に細板状に伸長形成されている。放射主面部43は、底面部42の側部から回路基板41の表面の上方側に向けて伸長されているものであり、当該放射主面部43は、底面部42の側部から起立方向に伸長されている起立部45と、この起立部45の伸長先端部から回路基板41の上方側に向けて上向きの傾きを持って伸長されている傾斜部46と、傾斜部46の伸長先端部から回路基板41の表面に沿う方向に伸長され回路基板41の表面と間隔を介して対向配置される水平部47とを有して構成されている。
接地用延伸板部44A,44Bは、それぞれ、底面部42を介して放射主面部43を、回路基板41に設けられているグランド電極(図示せず)に接地させるためのものであり、当該接地用延伸板部44A,44Bは、それぞれ、底面部42の端部から回路基板41の端縁に向けて伸長されている延伸部48と、この延伸部48の伸長先端部から伸長方向を放射主面部43から離れる方向に方向転換して伸長されている延伸部49と、延伸部49から回路基板41の端面に沿って起立方向に回路基板41の表面位置まで伸長されている起立部50と、起立部50の伸長先端部から回路基板41の表面に沿って伸長されている水平部51とを有して構成されている。
給電放射素子40は上記のように構成されており、当該給電放射素子40は、接地用延伸板部44A,44Bの水平部51が回路基板41の表面に、また、起立部50が回路基板41の端面に、それぞれ、接合されることで、回路基板41に取り付けられると共にグランド電極に接地される。また、給電放射素子40は、例えば、放射主面部43の水平部47が、直接的に、又は、容量を介して、回路基板41に設けられている無線通信用回路52に電気的に接続される。
特開2005−117082号公報
ところで、給電放射素子40は、プレス加工による金属板の抜きや曲げの加工によって作製することができる。その給電放射素子40の製造工程において、底面部42に対して放射主面部43の起立部45を立ち上がらせる工程では、図16の側面図の実線に示されるように、底面部42を押さえ治具53によって上下から押さえた状態で、金型54を下方側から起立部45の板面に押し当てて上方向に移動させることで、図16の点線に示されるように、起立部45を底面部42に対して起立させる。
このように、底面部42は、起立部45を起立形成するために必須の部分であるが、当該底面部42は、放射主面部43の形成領域よりも外側に配置されており、底面部42は、放射主面部43に基づいたアンテナ体積には関与しない。アンテナ体積が大きくなるに従ってアンテナ特性が良好になるので、アンテナ体積は大きい方が好ましい。しかしながら、無線通信装置に設けるアンテナ(給電放射素子)には大きさの制限があり、その制限された大きさの中で給電放射素子40を形成しようとすると、底面部42を放射主面部43よりも外側に配置しなければならない分、アンテナ体積が小さくなってしまうという問題が生じる。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、アンテナ体積の増加を図ることが容易にできてアンテナ特性を向上できるアンテナ構造およびその製造方法および無線通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明のアンテナ構造の第一の構成は、
金属板を打ち抜き曲げることにより形成される給電放射素子を有するアンテナ構造において、
給電放射素子は、
底面部と、
底面部の一端部の側端面から当該底面部の長手方向に対して交差する方向に奥側に延長する形態で突き出された第一接続部と、
第一接続部の突き出し先端部から上方に起立している第一起立部と、
第一起立部の上端から奥側に傾斜しながら上方に伸長されている奥向き傾斜部と、
奥向き傾斜部の上端から手前側に傾斜しながら上方に伸長されている手前向き傾斜部と、
手前向き傾斜部の上端から起立方向に上方に伸長されている第二起立部と、
第二起立部の上端から奥側に伸長されている第二接続部と、
第二接続部から前記底面部の長手方向に底面部の板面に沿って伸長され底面部の板面と略平行な天面部と、
天面部の手前側の側縁部から下方側に伸長され当該伸長先端部を底面部の上方側の底面部近接位置又は底面部よりも上方手前側の底面部近接位置に配置させた起立放射主面部と、
前記底面部から奥側に伸長された給電部と、
を有することを特徴としている。
また、この発明のアンテナ構造の第二の構成は、
金属板を打ち抜き曲げることにより形成される給電放射素子を有するアンテナ構造において、
給電放射素子は、
底面部と、
底面部の一端部の側端面から当該底面部の長手方向に対して交差する方向に奥側に延長する形態で突き出された第一接続部と、
第一接続部の突き出し先端部から上方に起立している起立部と、
起立部の上端部から底面部の長手方向に伸長されている連接部と、
連接部の伸長先端部から手前側に傾斜しながら上方に伸長されている手前向き傾斜部と、
手前向き傾斜部の上端から奥側に伸長されている第二接続部と、
第二接続部から前記底面部の長手方向に底面部の板面に沿って伸長され底面部の板面と略平行な天面部と、
天面部の手前側の側縁部から下方側に伸長され当該伸長先端部を底面部の上方側の底面部近接位置又は底面部よりも上方手前側の底面部近接位置に配置させた起立放射主面部と、
前記底面部から奥側に伸長された給電部と、
を有することをも特徴としている。
さらに、この発明のアンテナ構造の製造方法は、
この発明における上記第一の構成を有するアンテナ構造の製造方法であって、
金属板の抜き加工によって、金属板に、給電放射素子を構成する全ての構成部分を同一平面上に展開した形態に型抜き形成する工程と、
その後、第1の押さえ治具によって天面部を上下から押さえた状態で第1の金型を上方側から起立放射主面部の板面に押し当てて下方向に移動し、天面部と起立放射主面部の境界位置を折り曲げる工程と、
その後、第2の押さえ治具によって第二起立部の板面を上下から押さえた状態で第2の金型を上方側から天面部および第二接続部の板面に押し当てて下方向に移動し、第二起立部と第二接続部の境界位置を折り曲げると共に、その折り曲げ部分を通る仮想直線を回動中心軸にして天面部と起立放射主面部を回動変位させる工程と、
その後、第3の押さえ治具によって第一起立部を上下から押さえた状態で、第3の金型である対を成すV型金型とV溝金型によって上下方向から奥向き傾斜部と手前向き傾斜部を挟み込んで奥向き傾斜部および手前向き傾斜部に傾斜を付ける工程と、
その後、第4の押さえ治具によって第一接続部の板面を上下から押さえた状態で第4の金型を下方側から第一起立部の板面に押し当てて上方向に移動し第一起立部を起立させて、第一起立部の奥向き傾斜部側に連接されている給電放射素子の構成部分を一体的に起き上がらせる工程と、
を有することを特徴とするアンテナ構造の製造方法。
この発明のアンテナ構造の製造方法は、
この発明における上記第二の構成を有するアンテナ構造の製造方法であって、
金属板の抜き加工によって、金属板に、給電放射素子を構成する全ての構成部分を同一平面上に展開した形態に型抜き形成する工程と、
その後、第1の押さえ治具によって起立放射主面部および手前向き傾斜部を上下から押さえた状態で第1の金型を上方側から天面部および第二接続部の板面に押し当てて下方向に移動し、天面部と起立放射主面部の境界位置、および、手前向き傾斜部と第二接続部の境界位置を同時に折り曲げる工程と、
その後、第2の押さえ治具によって手前向き傾斜部の傾斜折り曲げ位置よりも連接部側の板面を上下から押さえた状態で第2の金型を下方側から手前向き傾斜部および起立放射主面部の板面に押し当てて上方向に移動し、手前向き傾斜部および起立放射主面部に上向きの傾斜を付ける工程と、
その後、第3の押さえ治具によって手前向き傾斜部を上下から押さえた状態で第3の金型を上側から第二接続部の板面を押しながら下方向に移動して、起立放射主面部と天面部と第二接続部を起立放射主面部と天面部の境界部分を中心として回動させる工程と、
その後、第4の押さえ治具によって第一接続部の板面を上下から押さえた状態で第4の金型を下方側から起立部の板面に押し当てて上方向に移動し起立部を起立させて、起立部の手前向き傾斜部側に連接されている給電放射素子の構成部分を一体的に起き上がらせる工程と、
を有することをも特徴としている。
さらに、この発明の無線通信装置は、この発明において特徴的な構成を持つアンテナ構造が設けられていることを特徴としている。
この発明のアンテナ構造によれば、天面部と起立放射主面部から成る放射主面部は、第一接続部と第一起立部と奥向き傾斜部と手前向き傾斜部と第二起立部と第二接続部を有して成る立ち上がり連結部、又は、第一接続部と起立部と手前向き傾斜部と第二接続部を有して成る立ち上がり連結部によって、底面部に連結されており、その立ち上がり連結部は手前向き傾斜部や奥向き傾斜部の傾斜部を有しているので、起立放射主面部の伸長先端部を底面部の上方側の底面部近接位置又は底面部の上方手前側の底面部近接位置に配置させることができる。つまり、放射主面部の形成領域を底面部の形成領域にオーバーラップさせることができるので、底面部が放射主面部よりも手前側に配置されている従来の構成(換言すれば、放射主面部が底面部よりも奥側に配置されている構成)よりも、放射主面部を手前側に配置することができる分、放射主面部の面積拡大を図ることができて、放射主面部に基づいたアンテナ体積の増加を図ることができる。これにより、アンテナ特性の向上が容易なアンテナ構造およびそれを備えた無線通信装置を提供することができる。また、起立放射主面部の伸長先端部(つまり、給電放射素子の開放端)を底面部に近接させることにより、起立放射主面部の伸長先端部と底面部との間に容量を発生させることができ、当該容量発生によって周囲の影響を受け難くすることが可能となる。
また、給電放射素子に部分的に又は全体的に誘電体基体が設けられている構成を備えることによって、誘電体の波長短縮効果によって給電放射素子の小型化を図ることができる。また、誘電体基体により小型化された給電放射素子を有する本発明のアンテナ構造を備えた無線通信装置は、給電放射素子の小型化によって小型化を促進させることができる。
さらに、給電放射素子との複共振状態を作り出す無給電放射素子が設けられている構成を備えることによって、無線通信の周波数帯の広帯域化を図ることができて、アンテナ特性をさらに向上させることができる。
さらに、この発明のアンテナ構造は、この発明において特徴的な製造方法でもって作製することができる。この発明において特徴的な製造方法では、給電放射素子を作製するための金属板のプレス加工の各工程において、金属板を押さえる押さえ治具、および、金属板を曲げ加工するための金型は、金属板に対して上方向又は下方向に動かすだけでよく、押さえ治具および金型の動きは単純であり、給電放射素子の製造を容易にすることができる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
図1(a)には第1実施形態例のアンテナ構造が模式的な斜視図により示され、図1(b)には図1(a)の右側から見たアンテナ構造が模式的に示されている。第1実施形態例のアンテナ構造1は、誘電体基体2と、給電放射素子3とを有して構成されている。その誘電体基体2は樹脂材料により構成されており、その樹脂材料には、必要に応じて、誘電率を高めるための例えばセラミックス粉等の誘電率上昇材料が含有される。
給電放射素子3は金属板により作製されて誘電体基体2にインサート成形によって一体的に設けられている。図1(c)には給電放射素子3だけが抜き出されて表されている。この給電放射素子3は、共振動作によりアンテナとして機能するものであり、当該給電放射素子3は、底面部4と、立ち上がり連結部5と、放射主面部6と、給電部7とを有して構成されている。底面部4は細板状の形態を有し、給電部7は、その底面部4の一端部4qの側端面から底面部4の長手方向に交差する方向(この例では直交方向)に奥側に伸長形成されており、当該給電部7は、無線通信装置に設けられている無線通信用回路8に電気的に接続される。図1の例では、給電部7は、底面部4の一端部4qから水平方向に奥向きに延設されている水平部7aと、当該水平部7aの伸長先端部から起立方向に上方に伸長されている起立部7bと、当該起立部7bの伸長先端部から水平方向に奥向きに伸長されている上側水平部7cとを有して構成されている。
立ち上がり連結部5は、底面部4の端部4rの側端面に連接され、底面部4と、放射主面部6とを連結する構造体である。当該立ち上がり連結部5は、第一接続部10と、第一起立部11と、奥向き傾斜部12と、手前向き傾斜部13と、第二起立部14と、第二接続部15とを有して構成されている。つまり、第一接続部10は、底面部4の端部4rの側端面から当該底面部4の長手方向に対して交差する方向(図1の例では直交方向)に奥側に延長する形態で突き出し形成されている。第一起立部11はその第一接続部10の突き出し先端部から上方側に起立形成されている。奥向き傾斜部12は、第一起立部11の上端から奥側に傾斜しながら上方に伸長形成されている。手前向き傾斜部13は、奥向き傾斜部12の上端から手前側に傾斜しながら上方に伸長形成されている。第二起立部14は、手前向き傾斜部13の上端から起立方向に上方に伸長形成されている。第二接続部15は第二起立部14の上端から前記底面部4の板面に沿う水平方向に奥側に伸長形成されている。
放射主面部6は、天面部16と起立放射主面部17を有して構成されている。天面部16は、第二接続部15から底面部4の長手方向に底面部4の板面に沿って伸長形成されており、底面部4の板面と略平行となっている。起立放射主面部17は天面部16の手前側の側縁部全体から下方側に伸長形成されている。この第1実施形態例では、起立放射主面部17の板面と、底面部4の手前側の側端面とはほぼ同一平面上に配置され、また、起立放射主面部17の伸長先端部は、底面部4の上方側であって底面部4と微小間隙を介した底面部近接位置に配置されている。この起立放射主面部17の伸長先端部は、給電放射素子3の開放端Kと成している。給電放射素子3には、共振動作時に、給電部7からその開放端Kに向かって、図1(c)の電流経路Iに示されるように底面部4と立ち上がり連結部5と放射主面部6を順に通るループ形状でもって電流が通電する。
この第1実施形態例のアンテナ構造1は上記のように構成されている。次に、第1実施形態例のアンテナ構造1を構成している給電放射素子3の製造工程の一例を説明する。図2には、給電放射素子3の製造工程における第1〜第7の各工程I〜VIIでの給電放射素子3の状態例が連続的に表されている。
まず、第1の工程Iでは、図3にも示されているように、金属板20に、給電放射素子3を構成する全ての構成部分4〜7を同一平面上に展開した形態に型抜き形成する。
第2の工程IIでは、図4(a)に示されるような給電部形成用の押さえ治具Mによって、給電部7の水平部7aおよび起立部7bと、底面部4の端部4qとを上下から押さえた状態で、給電部形成用の金型(パンチ)Nを上方側から水平部7の上側水平部7cの板面に押し当てる。そして、その給電部形成用の金型Nを下方向に移動して、起立部7bと上側水平部7cの境界位置を略直角に折り曲げる。
第3の工程IIIでは、図4(b)に示されるように、給電部形成用の押さえ治具Mによって水平部7aおよび底面部4の端部4qを上下から押さえた状態で、給電部形成用の金型Nを下方側から起立部7bの板面に押し当てる。そして、給電部形成用の金型Nを上方向に移動して、水平部7aと起立部7bの境界位置を折り曲げて起立部7bを起立させる。上記第2と第3の工程II,IIIによって、給電部7が形成される。
第4の工程IVでは、図5(a)に示されるような給電放射素子形成用の第1の押さえ治具P1によって天面部16および第二起立部14および第二接続部15を上下から押さえた状態で、給電放射素子形成用の第1の金型T1を上方側から起立放射主面部17の板面に押し当てて下方向に移動し、天面部16と起立放射主面部17との境界位置を略直角に折り曲げる。
第5の工程Vでは、図5(b)に示されるような第2の押さえ治具P2によって第二起立部14を上下から押さえた状態で、第2の金型T2を上方側から第二接続部15の板面に押し当てて下方向に移動し、第二接続部15と第二起立部14との境界位置で略直角に折り曲げる。この折り曲げ加工に伴って、その折り曲げ部分を通る仮想直線を回動中心軸にして天面部16および起立放射主面部17が回動し、天面部16は起立した姿勢となり、起立放射主面部17は水平の姿勢となる。
第6の工程VIでは、図5(c)に示されるような第3の押さえ治具P3によって底面部4の端部4rと第一接続部10と第一起立部11を上下から押さえた状態とする。この第6の工程VIで使用する第3の金型T3は、対を成すV型金型T3aとV溝金型T3bにより構成されており、上記のように第一起立部11等が押さえられている状態で、V型金型T3aの尖端を上方側から奥向き傾斜部12と手前向き傾斜部13の境界位置に位置合わせしてV型金型T3aを下方向に移動し、当該V型金型T3aとV溝金型T3bによって奥向き傾斜部12および手前向き傾斜部13を上下方向から挟み込んで、第一起立部11と奥向き傾斜部12との境界位置と、奥向き傾斜部12と手前向き傾斜部13の境界位置と、手前向き傾斜部13と第二起立部14との境界位置とのそれぞれを折り曲げると共に、奥向き傾斜部12と、手前向き傾斜部13とのそれぞれに傾斜を付ける。
第7の工程VIIでは、図5(d)に示されるような第4の押さえ治具P4によって底面部4の端部4rと第一接続部10を上下から押さえた状態で、第4の金型T4を下方側から第一起立部11の板面に押し当てて上方向に移動し、第一起立部11を起立させると共に、当該第一起立部11に連接されている奥向き傾斜部12と手前向き傾斜部13と第二起立部14と第二接続部15と天面部16と起立放射主面部17を一体的に起き上がらせる。
上述したような第1〜第7の工程I〜VIIを経て、給電放射素子3を形作ることができ、例えば図3に示されるC位置を切断することにより、金属板20から給電放射素子3を切り出すことができる。
この第1実施形態例のアンテナ構造1では、立ち上がり連結部5が、傾斜部12,13を有しているので、起立放射主面部17を底面部4の手前側の側端縁の位置に配置することができる。これに対して、図6(a)およびその側面図である図6(b)には、立ち上がり連結部5に傾斜部12,13を持たない放射素子22の一形態例が簡略的に示されている。この放射素子22では、立ち上がり連結部5に傾斜部12,13を持たず、起立放射主面部17は底面部4の奥側の側端縁の位置に配置されている。
図7(a)には、第1実施形態例における給電放射素子3が実線で、放射素子22が鎖線で、それぞれが重ね合わされた状態で描かれている。同図に示されるように、給電放射素子3は、立ち上がり連結部5に傾斜部12,13を有することにより、起立放射主面部17が、放射素子22の起立放射主面部17よりも手前側に配置されている。このため、放射素子22が、図6(b)の斜線領域に示されるようなアンテナ体積Vpを有するのに対して、この第1実施形態例のアンテナ構造1の給電放射素子3は、放射素子22のアンテナ体積Vpよりも図7(b)の鎖線で示す体積ΔV分増加したアンテナ体積を有することができる。具体的な数値の一例を用いて、そのアンテナ体積の増加分ΔVを計算すると、次に述べるようになる。
例えば、放射素子22において、幅L22(図7(b)参照)は19mmとし、厚みH22は5mmとし、奥行きW22は1.2mmとし、底面部4の幅Wは1mmとする。この場合には、放射素子22のアンテナ体積Vpは、Vp=W22×H22×L22=1.2×5×19=114mm3である。一方、その放射素子22に対する給電放射素子3のアンテナ体積の増加分ΔVの図7(b)に示される寸法Lは18mmである。これにより、アンテナ体積ΔVは、ΔV=W×H22×L=1×5×18=90mm3である。よって、給電放射素子3は、アンテナ配設領域の大きさが同じでありながら、放射素子22よりも約1.79倍のアンテナ体積を持つことができる。
上記具体例にも示されているように、この第1実施形態例において特徴的な給電放射素子3の構成を有することによって、図6に示されるような放射素子22に比べて、アンテナ体積を大幅に増加することができて、アンテナ特性の向上を図ることが容易にできる。
以下に、第2実施形態例を説明する。なお、この第2実施形態例の説明において、第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図8(a)には第2実施形態例のアンテナ構造が模式的な斜視図により示され、図8(b)には図8(a)の右側から見たアンテナ構造が模式的に示されている。図8(c)にはアンテナ構造から給電放射素子3だけを抜き出して表した模式的な斜視図が示されている。
前述した第1実施形態例のアンテナ構造1では、給電放射素子3の立ち上がり連結部5は、左右方向から見るとV形状(図1(b)参照)を有しているのに対して、この第2実施形態例のアンテナ構造1では、図8(b)に示されるように、給電放射素子3の立ち上がり連結部5は、左右方向から見るとZ形状となっている。すなわち、立ち上がり連結部5は、第一接続部25と、起立部26と、連接部27と、手前向き傾斜部28と、第二接続部29とを有して構成されている。第一接続部25は、底面部4の端部4rの側端面から当該底面部4の長手方向に対して交差する方向(図8の例では直交方向)に奥側に延長する形態で突き出し形成されている。起立部26は、その第一接続部25の突き出し先端部から上方側に起立形成されている。連結部27は、起立部26の上端部から底面部4の長手方向に沿って左向きに伸長形成されている。手前向き傾斜部28は、連接部27の伸長先端部から手前側に傾斜しながら上方に伸長形成されている。第二接続部29は、手前向き傾斜部28の上端から底面部4の板面に沿う水平方向に奥側に伸長形成されている。当該第二接続部29に放射主面部6の天面部16が連接されている。
第2実施形態例における立ち上がり連結部5は上記のように構成されており、この第2実施形態例のアンテナ構造1では、立ち上がり連結部5以外の構成は第1実施形態例の構成と同様である。次に、第2実施形態例のアンテナ構造1の給電放射素子3の製造工程の一例を説明する。図9には、給電放射素子3の製造工程における第1〜第7の各工程I〜VIIでの給電放射素子3の状態例が連続的に表されている。
まず、第1の工程Iでは、図10の拡大図にも示されているように、金属板20に、給電放射素子3を構成する全ての構成部分4〜7を同一平面上に展開した形態に型抜き形成する。
第2と第3の各工程II,IIIは、給電部7を形成するための工程であり、第1実施形態例で述べた給電放射素子3の製造工程における第2と第3の各工程II,IIIと同様である。ここでは、その重複説明は省略する。
第4の工程IVでは、図11(a)に示されるような第1の押さえ治具J1によって、起立放射主面部17および手前向き傾斜部28を上下から押さえた状態で、第1の金型(パンチ)F1を上方側から天面部16および第二接続部29の板面に押し当てる。そして、その第1の金型F1を下方向に移動して、天面部16と起立放射主面部17との境界位置および手前向き傾斜部28と第二接続部29との境界位置を同時に略直角に折り曲げる。
第5の工程Vでは、図11(b)に示されるような第2の押さえ治具J2によって、手前向き傾斜部28の傾斜折り曲げ位置よりも底面部4寄りの板面を上下から押さえた状態で、第2の金型F2を下方側から手前向き傾斜部28および起立放射主面部17の板面に押し当てる。そして、第2の金型F2を上方向に移動して、手前向き傾斜部28および起立放射主面部17に上向きの傾斜(例えば底面部4の板面に対して45°の角度の傾斜)を付ける。この折り曲げ加工に伴って、第二接続部29および天面部16も傾き変位する。
第6の工程VIでは、図11(c)に示されるような第3の押さえ治具J3によって、手前向き傾斜部28を上下から押さえて手前向き傾斜部28の傾斜を保持した状態で、第3の金型F3を上方側から天面部16および第二接続部29の板面を押しながら下方向に移動させる。これにより、起立放射主面部17と天面部16との境界部分と、手前向き傾斜部28と第二接続部29との境界部分とを回動中心軸にして、起立放射主面部17と天面部16と第二接続部29を回動変位させる。これにより、起立放射主面部17は板面が底面部4の板面に対してほぼ平行となる水平姿勢となり、また、天面部16および第二接続部29は、それぞれ、板面が底面部4の板面に対してほぼ直交する方向に向いた姿勢となる。
第7の工程VIIでは、図11(d)に示されるような第4の押さえ治具J4によって、起立部26と第一接続部25との境界位置よりも底面部4寄りの部位の板面を上下から押さえた状態で、第4の金型F4を下方側から起立部26および連接部27の板面に押し当てる。そして、第4の金型F4を上方向に移動させて起立部26および連接部27を起立させる。これにより、手前向き傾斜部28と第二接続部29と天面部16と起立放射主面部17を一体的に起き上がらせる。
上述したような第1〜第7の工程I〜VIIを経て、第2実施形態例における給電放射素子3を形作ることができ、例えば図10に示されるC位置を切断することにより、金属板20から給電放射素子3を切り出すことができる。
以下に、第3実施形態例を説明する。なお、この第3実施形態例の説明において、第1や第2の各実施形態例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
この第3実施形態例では、第1や第2の実施形態例の構成に加えて、図12(a)のモデル図に示されるように、無給電放射素子31が設けられている。図12(b)には、給電放射素子3と無給電放射素子31が抜き出されて表されている。
無給電放射素子31は、給電放射素子3と間隔を介して並設され当該給電放射素子3と電磁結合して複共振状態を作り出すものであり、当該無給電放射素子31は給電放射素子3と共通の誘電体基体2に設けられている。図12の例では、給電放射素子3は、第1実施形態例における給電放射素子3と同じ形態を有し、無給電放射素子31は第2実施形態例における給電放射素子3と同じ形態を有している。ただ、無給電放射素子31においては、給電放射素子3で給電部7として機能する部分32がグランド接地部と成す。第3実施形態例のアンテナ構造1における上記以外の構成は第1や第2の実施形態例と同様である。なお、もちろん、給電放射素子3と無給電放射素子31が並設されている場合において、給電放射素子3は第2実施形態例における給電放射素子3と同じ形態であってもよいし、無給電放射素子31は第1実施形態例における給電放射素子3と同じ形態であってもよく、図12の例に限定されるものではない。
以下に、第4実施形態例を説明する。この第4実施形態例は無線通信装置に関するものであり、この第4実施形態例の無線通信装置は第1〜第3の実施形態例のアンテナ構造1の何れか一つのアンテナ構造1が設けられている。無線通信装置のアンテナに関わる構成以外の構成には様々な構成があり、ここでは、その何れの構成を採用してもよく、その説明は省略する。また、第1〜第3の実施形態例のアンテナ構造1の説明は前述したので、その重複説明も省略する。
なお、この発明は第1〜第4の各実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第2実施形態例で示した給電放射素子3において、立ち上がり連結部5の連接部27は、起立部26の伸長先端部から左向き(つまり、放射主面部6に近付く方向)に伸長形成されていたが、図13に示されるように、連接部27は、起立部26の伸長先端部から右方向(つまり、放射主面部6から離れる方向)に伸長形成されていてもよい。この場合には、連接部27は、放射主面部6から離れる方向に伸長形成されているので、放射主面部6に近付く方向に伸長形成されている場合よりも、給電放射素子3のループ状の電流経路の長さ(つまり、電気的な長さ(電気長))を長くすることができる。なお、無給電放射素子31も図13に示される形態を有していてもよい。
また、第1〜第4の各実施形態例に示される給電放射素子3や、第3や第4の実施形態例に示される無給電放射素子31において、図14(a)、(b)に示されるように、天面部16や起立放射主面部17にスリット33を形成して、放射主面部6の電気長を長くする構成としてもよい。また、図14(b)に示されるように、必要に応じて、天面部16や起立放射主面部17に孔部34を形成してもよい。さらに、図14(c)に示されるように、起立放射主面部17は、1箇所以上の折り曲げ部35を有する形態であってもよい。さらに、図14(d)に示されるように、天面部16は誘電体基体2の上面から側面にさらに延設されている形態としてもよい。また、起立放射主面部17は誘電体基体2の左端面に張り出し形成されている形態としてもよい。さらに、給電部7は、給電放射素子3と、無線通信用回路8側とが良好にインピーダンス整合することを考慮して、その配設位置が決定されるものであり、当該給電部7は、図14(e)に示されるように、底面部4の端部以外の部分から伸長形成されている構成としてもよい。
さらに、第1〜第4の各実施形態例では、給電放射素子3や無給電放射素子31には、その全体に誘電体基体2が設けられている形態であったが、給電放射素子3や無給電放射素子31には部分的に誘電体基体2が設けられている形態であってもよい。また、給電放射素子3や無給電放射素子31に設けられる誘電体基体2はその全体が同じ誘電率であってもよいし、部分的に異なる誘電率の部位が配置されている構成としてもよい。さらに、例えば給電放射素子3や無給電放射素子31に対する大きさの規制が緩くて小型化しなくとも済む場合には、給電放射素子3や無給電放射素子31に誘電体基体2を設けなくともよい。
さらに、第1〜第4の各実施形態例では、給電放射素子3や無給電放射素子31の起立放射主面部17の伸長先端部は、底面部4の手前側の側端縁の上側位置に配置されていたが、その起立放射主面部17の伸長先端部は、底面部4の手前側の側端縁よりも手前側の上側位置に配置されていてもよい。また、起立放射主面部17の伸長先端部は、底面部4の手前側の側端縁よりも奥側の底面部4の上方側に配置されていてもよい。さらに、起立放射主面部17は板面が底面部4の板面に対して直交する向きの姿勢で配置されていたが、起立放射主面部17は板面が底面部4の板面に対して傾いている向きの姿勢で配置されていてもよい。
さらに、第1〜第4の各実施形態例では、第二接続部15,29や天面部16は、底面部4の板面に沿う水平方向に伸長形成されていたが、第二接続部15,29や天面部16は、底面部4の板面に対してやや傾いて伸長形成されていてもよい。さらに、第1〜第4の各実施形態例では、第一接続部10,25は、底面部4の一端部の側端面から底面部4の長手方向に直交する方向に突き出し形成されていたが、第一接続部10,25は、底面部4の長手方向に対して傾きを持った水平方向に奥側に突き出し形成されていてもよい。
第1実施形態例のアンテナ構造を説明するための図である。 図1のアンテナ構造を構成する給電放射素子の製造工程の一例を説明するための図である。 図2と共に、給電放射素子の製造工程の一例を説明するための図である。 図3に引き続いて、図2と共に給電放射素子の製造工程の一例を説明するための図である。 さらに引き続いて、図2と共に給電放射素子の製造工程の一例を説明するための図である。 図1のアンテナ構造の給電放射素子に対する比較例の給電放射素子を表した図である。 第1実施形態例における給電放射素子の特有な構成から得られる効果を説明するための図である。 第2実施形態例のアンテナ構造を説明するための図である。 図8のアンテナ構造を構成する給電放射素子の製造工程の一例を説明するための図である。 図9と共に、給電放射素子の製造工程の一例を説明するための図である。 図10に引き続いて、図9と共に給電放射素子の製造工程の一例を説明するための図である。 第3実施形態例のアンテナ構造を説明するための図である。 給電放射素子や無給電放射素子のその他の形態例を説明するための図である。 給電放射素子や無給電放射素子のさらに別のその他の形態例を説明するための図である。 アンテナ構造の一従来例を説明するための図である。 図15のアンテナ構造を構成する給電放射素子の一製造工程例を説明するための図である。
符号の説明
1 アンテナ構造
2 誘電体基体
3 給電放射素子
4 底面部
7 給電部
12 奥向き傾斜部
13,28 手前向き傾斜部
16 天面部
17 起立放射主面部
31 無給電放射素子

Claims (7)

  1. 金属板を打ち抜き曲げることにより形成される給電放射素子を有するアンテナ構造において、
    給電放射素子は、
    底面部と、
    底面部の一端部の側端面から当該底面部の長手方向に対して交差する方向に奥側に延長する形態で突き出された第一接続部と、
    第一接続部の突き出し先端部から上方に起立している第一起立部と、
    第一起立部の上端から奥側に傾斜しながら上方に伸長されている奥向き傾斜部と、
    奥向き傾斜部の上端から手前側に傾斜しながら上方に伸長されている手前向き傾斜部と、
    手前向き傾斜部の上端から起立方向に上方に伸長されている第二起立部と、
    第二起立部の上端から奥側に伸長されている第二接続部と、
    第二接続部から前記底面部の長手方向に底面部の板面に沿って伸長され底面部の板面と略平行な天面部と、
    天面部の手前側の側縁部から下方側に伸長され当該伸長先端部を底面部の上方側の底面部近接位置又は底面部よりも上方手前側の底面部近接位置に配置させた起立放射主面部と、
    前記底面部から奥側に伸長された給電部と、
    を有することを特徴とするアンテナ構造。
  2. 金属板を打ち抜き曲げることにより形成される給電放射素子を有するアンテナ構造において、
    給電放射素子は、
    底面部と、
    底面部の一端部の側端面から当該底面部の長手方向に対して交差する方向に奥側に延長する形態で突き出された第一接続部と、
    第一接続部の突き出し先端部から上方に起立している起立部と、
    起立部の上端部から底面部の長手方向に伸長されている連接部と、
    連接部の伸長先端部から手前側に傾斜しながら上方に伸長されている手前向き傾斜部と、
    手前向き傾斜部の上端から奥側に伸長されている第二接続部と、
    第二接続部から前記底面部の長手方向に底面部の板面に沿って伸長され底面部の板面と略平行な天面部と、
    天面部の手前側の側縁部から下方側に伸長され当該伸長先端部を底面部の上方側の底面部近接位置又は底面部よりも上方手前側の底面部近接位置に配置させた起立放射主面部と、
    前記底面部から奥側に伸長された給電部と、
    を有することを特徴とするアンテナ構造。
  3. 給電放射素子には部分的に又は全体的に誘電体基体が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアンテナ構造。
  4. 給電放射素子と間隔を介して配置され給電放射素子との電磁結合によって給電放射素子との複共振状態を作り出す無給電放射素子が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のアンテナ構造。
  5. 請求項1記載のアンテナ構造の製造方法であって、
    金属板の抜き加工によって、金属板に、給電放射素子を構成する全ての構成部分を同一平面上に展開した形態に型抜き形成する工程と、
    その後、第1の押さえ治具によって天面部を上下から押さえた状態で第1の金型を上方側から起立放射主面部の板面に押し当てて下方向に移動し、天面部と起立放射主面部の境界位置を折り曲げる工程と、
    その後、第2の押さえ治具によって第二起立部の板面を上下から押さえた状態で第2の金型を上方側から天面部および第二接続部の板面に押し当てて下方向に移動し、第二起立部と第二接続部の境界位置を折り曲げると共に、その折り曲げ部分を通る仮想直線を回動中心軸にして天面部と起立放射主面部を回動変位させる工程と、
    その後、第3の押さえ治具によって第一起立部を上下から押さえた状態で、第3の金型である対を成すV型金型とV溝金型によって上下方向から奥向き傾斜部と手前向き傾斜部を挟み込んで奥向き傾斜部および手前向き傾斜部に傾斜を付ける工程と、
    その後、第4の押さえ治具によって第一接続部の板面を上下から押さえた状態で第4の金型を下方側から第一起立部の板面に押し当てて上方向に移動し第一起立部を起立させて、第一起立部の奥向き傾斜部側に連接されている給電放射素子の構成部分を一体的に起き上がらせる工程と、
    を有することを特徴とするアンテナ構造の製造方法。
  6. 請求項2記載のアンテナ構造の製造方法であって、
    金属板の抜き加工によって、金属板に、給電放射素子を構成する全ての構成部分を同一平面上に展開した形態に型抜き形成する工程と、
    その後、第1の押さえ治具によって起立放射主面部および手前向き傾斜部を上下から押さえた状態で第1の金型を上方側から天面部および第二接続部の板面に押し当てて下方向に移動し、天面部と起立放射主面部の境界位置、および、手前向き傾斜部と第二接続部の境界位置を同時に折り曲げる工程と、
    その後、第2の押さえ治具によって手前向き傾斜部の傾斜折り曲げ位置よりも連接部側の板面を上下から押さえた状態で第2の金型を下方側から手前向き傾斜部および起立放射主面部の板面に押し当てて上方向に移動し、手前向き傾斜部および起立放射主面部に上向きの傾斜を付ける工程と、
    その後、第3の押さえ治具によって手前向き傾斜部を上下から押さえた状態で第3の金型を上側から第二接続部の板面を押しながら下方向に移動して、起立放射主面部と天面部と第二接続部を起立放射主面部と天面部の境界部分を中心として回動させる工程と、
    その後、第4の押さえ治具によって第一接続部の板面を上下から押さえた状態で第4の金型を下方側から起立部の板面に押し当てて上方向に移動し起立部を起立させて、起立部の手前向き傾斜部側に連接されている給電放射素子の構成部分を一体的に起き上がらせる工程と、
    を有することを特徴とするアンテナ構造の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載のアンテナ構造が設けられていることを特徴とする無線通信装置。
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