JP2008251714A - 実装ライン監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数本の部品実装ラインを1台の実装ライン監視装置で監視でき、かつ、稼働率等の推移をリアルタイムに表示できる実装ライン監視システムを提供する。
【解決手段】複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該複数の部品実装ラインから受信して蓄えることができるデータベースサーバ12と、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバ12から受信して、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率の推移をリアルタイムに画面上に表示でき、さらに、少なくとも稼働率、吸着率、実装率についての基準値を指定でき、該基準値を下回った部品実装ラインについて、画面上に警告を表示する1台の実装ライン監視装置14と、を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該複数の部品実装ラインから受信して蓄えることができるデータベースサーバ12と、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバ12から受信して、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率の推移をリアルタイムに画面上に表示でき、さらに、少なくとも稼働率、吸着率、実装率についての基準値を指定でき、該基準値を下回った部品実装ラインについて、画面上に警告を表示する1台の実装ライン監視装置14と、を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、部品実装装置の実装ライン監視装置に関する。
部品実装装置についての従来の実装ライン監視装置では、生産中の稼働率、生産実績情報(生産終了数等)や生産状況(生産中、停止中、生産終了)について、現在時点の情報を表示(ステータス表示)するのみで、過去の情報を含めた情報である稼働率の推移を確認することができず、また、稼働率低下の原因解析をリアルタイムに行うことができなかった。
これに対して、特許文献1には、「生産設備または生産ラインから生産タクト実績値を含むタクト情報を収集し、前記収集したタクト情報を分析した結果、前記生産設備の生産動作に標準の生産タクトより伸びた余分なタクトであるタクトロスがあると判明した場合、前記生産設備を動作させるNCデータを、前記タクトロスを減少させる内容に修正して前記生産設備または生産ラインへフィードバックする稼働分析装置」が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている実施形態では、1本の部品実装ラインに1つの管理装置が設けられており(0069段落)、コストアップにつながる。また、運転時に複数の管理装置で管理することは効率的ではない。なお、特許文献1の0075段落には、複数本の部品実装ラインに1つの管理装置を設けたものであっても構わないと記載されているが、その具体的構成は記載されていない。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、複数本の部品実装ラインを1台の実装ライン監視装置で監視でき、かつ、稼働率、吸着率、実装率の推移をリアルタイムに表示できる実装ライン監視システムを提供することを課題とする。
さらに、稼働率、吸着率、実装率が低下した場合の原因解析を行うことができる実装ライン監視システムを提供することも課題とする。
本発明者は、前記課題を解決するため鋭意研究開発をした結果、複数の部品実装ラインと1台の実装ライン監視装置との間に、該複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率についてのデータを該複数の部品実装ラインから受信して蓄えることができるデータベースサーバを設けることが前記課題を解決する上で効果的であることを見出し、本発明をするに至った。
即ち、本発明に係る実装ライン監視システムは、複数の部品実装ラインの生産状況を監視する実装ライン監視システムにおいて、複数の部品実装ラインと接続されて、該複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該複数の部品実装ラインから受信して蓄えることができるデータベースサーバと、該データベースサーバに接続され、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバから受信して、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率の推移をリアルタイムに画面上に表示でき、さらに、前記複数の部品実装ラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率についての基準値を指定でき、該基準値を下回った部品実装ラインについて、画面上に警告を表示する1台の実装ライン監視装置と、を有し、1台の実装ライン監視装置で複数の部品実装ラインの生産状況を監視できることを特徴とする。
前記1台の実装ライン監視装置は、前記複数の部品実装ライン中の全ての部品実装装置の少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバから受信して、前記複数の部品実装ラインのラインごとに部品実装装置の稼働率、吸着率、実装率をリアルタイムに表示でき、さらに前記複数の部品実装ライン中の全ての部品供給装置の少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバから受信して、部品実装装置ごとに部品供給装置の稼働率、吸着率、実装率をリアルタイムに表示できる手段を有することが好ましい。
前記データベースサーバは、前記複数の部品実装ラインから生産実績データを受信して蓄えることができ、前記1台の実装ライン監視装置は、前記データベースサーバから生産実績データを受信して生産実績タクトを計算して、該生産実績タクトに基づき生産終了予想時間を計算して表示する手段を有することが好ましい。
前記1台の実装ライン監視装置は、前記稼働率を算出するための計算式を変更できる手段を有することが好ましい。
本発明によれば、1台の実装ライン監視装置で複数の部品実装ラインの生産状況を監視できるので、監視装置のコストを抑えることができ、また、監視を効率的に行うことができる。
また、実装ライン監視装置に、複数の部品実装ラインのラインごとに部品実装装置の稼働率、吸着率、実装率を表示でき、さらに該部品実装装置ごとに部品供給装置の稼働率、吸着率、実装率を表示できる手段を備えさせた場合、稼働率、吸着率、実装率の低下の原因解析を直ちに行うことができ、生産性を向上させることができる。
さらに、実装ライン監視装置に、生産実績タクトを計算させ、計算した生産実績タクトに基づき生産終了予想時間を計算して表示できるようにした場合、正確な生産終了予想時間を把握することができ、生産管理を行いやすくなる。
さらにまた、実装ライン監視装置に、稼働率を算出するための計算式を変更できる手段を備えさせた場合、生産内容に応じて稼働率を算出するための計算式を最適なものに変更することができ、監視をより的確に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る実装ライン監視システム10の構成を模式的に示す図である。実装ライン監視システム10は、実装ライン1〜3と、該実装ライン1〜3に含まれる各部品実装装置(マウンタ1a〜1c、2a〜2c、3a〜3c)と、データベースサーバ12と、実装ライン監視装置14と、通信手段であるネットワーク16とから構成されている。
前記実装ライン1〜3、および該実装ライン1〜3に含まれるマウンタ1a〜1c、2a〜2c、3a〜3cは、ネットワーク16によりデータベースサーバ12に接続されている。また、実装ライン監視装置14は、ネットワーク16によりデータベースサーバ12に接続されている。
データベースサーバ12は、実装ライン1〜3、マウンタ1a〜1c、2a〜2c、3a〜3cについての生産管理情報、マシン情報、生産状況等の情報を蓄えることができる。生産管理情報には、部品吸着数、部品搭載数、吸着ミスの数、搭載ミスの数等がある。マシン情報には、マウンタの機種や部品供給装置の機種等がある。生産状況には、生産中、停止中、生産終了がある。
実装ライン監視装置14は、生産管理情報等から、実装ラインごと及びマウンタごとの稼働率、吸着率、実装率を算出して、画面上に表示することができる。
ネットワーク16は、実装ライン1〜3、マウンタ1a〜1c、2a〜2c、3a〜3cとデータベースサーバ12との間、及びデータベースサーバ12と実装ライン監視装置14との間を接続しており、それらの間でデータや指令の送受信を可能にしている。
図2は、本発明に係る実装ライン監視システム10におけるデータや指令の送受信を模式的に示す図である。なお、図2においてはマウンタ1aのみを描いているが、マウンタ1b、1c、2a〜2c、3a〜3cについても同様にデータや指令の送受信をしている。
データベースサーバ12は、生産管理情報、マシン情報、生産状況等の情報をマウンタ1a〜1c、2a〜2c、3a〜3cに例えば時間間隔5分ごとに要求する。そして、その要求に応じて、マウンタ1a〜1c、2a〜2c、3a〜3cはそれらの情報を例えば時間間隔5分ごとにデータベースサーバ12に送信する。データベースサーバ12はデータ保存部12Aを有しており、受信した生産管理情報、マシン情報、生産状況等の情報をデータ保存部12Aに保存する。時間間隔5分を極端に短くすることにより、データベースサーバ12はリアルタイムに前記情報を取得することができることになる。なお、データ保存部12Aは、データベースサーバ12に内蔵させても、外部に別途設置してもよい。
実装ライン監視装置14は、生産管理情報、マシン情報、生産状況等の情報をデータベースサーバ12に例えば時間間隔5分ごとに要求する。そして、その要求に応じて、データベースサーバ12はそれらの情報を例えば時間間隔5分ごとに実装ライン監視装置14に送信する。時間間隔5分を極端に短くすることにより、データベースサーバ12はリアルタイムに前記情報を取得することができることになる。なお、実装ライン監視装置14の外部入力機構から、生産管理情報、マシン情報、生産状況等の情報をデータベースサーバ12に要求する指令を入力することで、データベースサーバ12にマウンタ1a〜1c、2a〜2c、3a〜3cに生産管理情報、マシン情報、生産状況等の情報を送信させる指令を発せさせることができ、リアルタイムにそれらの情報を取得することもできる。
実装ライン監視装置14は、データベースサーバ12から送信された生産管理情報等から、実装ラインごとの稼働率、吸着率、実装率を算出して、例えば図3に示すように、画面上の上部には表形式で表示し、下部にはグラフ形式で表示する。稼働率、吸着率、実装率のいずれについて表示するかは、作業者が実装ライン監視装置14の外部入力機構を操作することで決定することができる。なお、図3は実装ラインが5本の場合について、実装ラインの稼働率を表示している例である。
実装ライン監視装置14においては、稼働率、吸着率、実装率の基準値を作業者が適宜入力して設定することができ、実装ラインの稼働率の基準値を例えば98%に設定することができる。そして、実装ラインの稼働率、吸着率、実装率の値が基準値を下回った場合、図4に示すように、実装ライン監視装置14は、その実装ラインのグラフを例えば赤色で表示し、作業者に警告を発する。また、図5に示すように、実装ライン監視装置14は、その実装ラインの表における文字を反転して表示し、作業者に警告を発する。なお、図4で基準値を下回ったライン3は、実際の実装ライン監視装置14の画面上では例えば赤色で表示されるが、表現の都合上、図4ではライン3を破線で表示しており、また、図5で基準値を下回ったライン3の行の文字は、実際の実装ライン監視装置14の画面上では文字が反転されて表示されるが、表現の都合上、図5ではライン3の行にハッチングを付して表示している。図6〜8におけるハッチングも同様である。また、図4は、図3のグラフを拡大して表示したもので、図5は、図3の表を拡大して表示したものである。
さらに、実装ライン監視装置14は、データベースサーバ12から送信された生産管理情報等から、実装ラインごとに各マウンタ及び各部品供給装置の稼働率、吸着率、実装率も算出し、図3に示す画面と同様に、画面上の上部には表形式で表示し、下部にはグラフ形式で表示できるようになっている。
例えば、図3〜5に示すように、実装ラインの稼働率は実装ライン3の稼働率が低くなっているので、その原因を調べるために図5の「ライン3」の文字をダブルクリックすると、図6に示すように実装ライン3のマウンタ3a〜3eの稼働率、吸着率、実装率等のデータが表示される。図6を見ると、マウンタ3cの稼働率、吸着率、実装率の値が低く文字が反転して表示されているので、さらにその原因を調べるために図6の「マウンタ3c」の文字をダブルクリックすると、図7に示すようにマウンタ3cの部品供給装置3ca〜3ceについての生産管理情報である総吸着回数、吸着数、搭載数、吸着エラー数、吸着率が表示される。図7を見ると、部品供給装置3ccの吸着率が80.00%と低く、部品供給装置3ccについての文字が反転して表示され、部品供給装置3ccに問題があったことが判明する。
このようにダブルクリックすることで、図8に示すように、全ライン情報画面(図5)→マウンタ情報画面(図6)→部品供給装置情報画面(図7)のように画面を切り替えることができるので、実装ラインの稼働率、吸着率、実装率の低下の原因解析を簡単に行うことができる。
通常の監視中においては、実装ライン監視装置14の画面は、基板の生産予定枚数、生産実績枚数、生産予想枚数を図9に示すグラフで表示する。図9において、実線は生産前に設定された生産予定枚数と生産終了予定時刻を示し、長い破線は生産実績枚数を示し、細かい破線は生産実績から算出された生産実績タクトに基づき算出された生産予想枚数と生産終了予想時刻を示す。生産予想枚数と生産終了予想時刻は、生産実績タクトから一定の時間間隔(例えば10分)で再計算され、図9に示すグラフ上に反映されて、確度の高い生産終了予想時刻が表示される。図9に示す表示画面から図3に示す表示画面への切り換えは、実装ライン監視装置14の外部入力機構を操作することで簡単に行うことができる。
稼働率については、計算式を変更できるようになっている。図10に示すように、データベースサーバ12に蓄えられた生産管理情報から取得可能な項目を選択して、例えばパラメータAをライン生産時間とし、パラメータBをライン停止時間として指定し、そして例えば下記式(1)のように計算式を入力することで、稼働率の計算式を生産内容にあわせて適切なものに変更することができる。
A/(A+B)…………………………………………(1)
以上説明したように、実装ライン監視システム10は、1台の実装ライン監視装置14で複数の部品実装ラインの生産状況を監視できるので、監視装置のコストを抑えることができ、また、監視を効率的に行うことができる。
また、図3〜8に示すように、実装ライン監視装置14に、複数の部品実装ラインのラインごとに部品実装装置の稼働率、吸着率、実装率をリアルタイムに表示でき、さらに該部品実装装置ごとに部品供給装置の稼働率、吸着率、実装率をリアルタイムに表示できる手段を備えさせているので、稼働率、吸着率、実装率の低下の原因解析を直ちに行うことができ、生産性を向上させることができる。
さらに、実装ライン監視装置に、生産実績タクトを計算させ、図9に示すように、計算した生産実績タクトに基づき生産終了予想時間を計算して表示できるようにしているので、正確な生産終了予想時間を把握することができ、生産管理を行いやすい。
さらにまた、図10に示すように、実装ライン監視装置14に、前記稼働率を算出するための計算式を変更できる手段を備えさせているので、生産内容に応じて稼働率を算出するための計算式を最適なものに変更することができ、監視をより的確に行うことができる。
1、2、3…実装ライン
1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、3c…マウンタ
10…実装ライン監視システム
12…データベースサーバ
12A…データ保存部
14…実装ライン監視装置
16…ネットワーク
1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、3c…マウンタ
10…実装ライン監視システム
12…データベースサーバ
12A…データ保存部
14…実装ライン監視装置
16…ネットワーク
Claims (4)
- 複数の部品実装ラインの生産状況を監視する実装ライン監視システムにおいて、
複数の部品実装ラインと接続されて、該複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該複数の部品実装ラインから受信して蓄えることができるデータベースサーバと、
該データベースサーバに接続され、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバから受信して、前記複数の部品実装ラインのそれぞれのラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率の推移をリアルタイムに画面上に表示でき、さらに、前記複数の部品実装ラインについて、少なくとも稼働率、吸着率、実装率についての基準値を指定でき、該基準値を下回った部品実装ラインについて、画面上に警告を表示する1台の実装ライン監視装置と、を有し、
1台の実装ライン監視装置で複数の部品実装ラインの生産状況を監視できることを特徴とする実装ライン監視システム。 - 前記1台の実装ライン監視装置は、前記複数の部品実装ライン中の全ての部品実装装置の少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバから受信して、前記複数の部品実装ラインのラインごとに部品実装装置の稼働率、吸着率、実装率をリアルタイムに表示でき、さらに前記複数の部品実装ライン中の全ての部品供給装置の少なくとも稼働率、吸着率、実装率を算出するためのデータを該データベースサーバから受信して、部品実装装置ごとに部品供給装置の稼働率、吸着率、実装率をリアルタイムに表示できる手段を有することを特徴とする請求項1に記載の実装ライン監視システム。
- 前記データベースサーバは、前記複数の部品実装ラインから生産実績データを受信して蓄えることができ、前記1台の実装ライン監視装置は、前記データベースサーバから生産実績データを受信して生産実績タクトを計算して、該生産実績タクトに基づき生産終了予想時間を計算して表示する手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の実装ライン監視システム。
- 前記1台の実装ライン監視装置は、前記稼働率を算出するための計算式を変更できる手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の実装ライン監視システム。
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