JP2008251667A - 発光・受光素子の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子が発光した光の取り出し効率や受光素子の受光効率を高めることができるようにする。
【解決手段】発光・受光素子の冷却装置2を、光学窓4を有する筐体3と、発光素子1又は受光素子を保持する保持台5と、発光素子1又は受光素子を冷却する冷却部6と、発光素子1又は受光素子に接続され、高周波電気信号を伝送するケーブル7とを備えるものとし、光学窓4と発光素子1又は受光素子との距離を、発光素子1が発光した光が光学窓4を介して外部に光結合し、又は、光学窓4を介して外部から入射する光が受光素子に光結合しうるように設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、低温で高周波電気信号を用いる必要がある発光素子又は受光素子を冷却するのに用いて好適の発光・受光素子の冷却装置に関する。
BB84型量子暗号プロトコルに代表される量子暗号情報通信では、単一光子に暗号鍵情報をエンコードして伝送することで、無条件の安全性を実現する。
このような量子暗号情報通信では、長距離・高速伝送を実現するために、通信波長帯の単一光子発生器が必要不可欠であり、その有力候補として期待されるのが、光パルスや電気パルスによる励起によって光子を一つずつ発生することが可能な量子ドットデバイスである。
このうち、実用的な量子暗号情報通信システムを視野に入れると、既存の電子回路との親和性があり、小型化が可能で、励起レーザも不要となる電気パルス駆動型の量子ドットデバイス(単一光子発生素子)を用いた単一光子発生器が最有力な候補の一つと言える。
単一光子発生器に用いられる量子ドットデバイス(量子ドット試料)は、通常、発生効率やS/Nの観点から、4.2K近傍の液体ヘリウム温度に冷却する必要がある。このため、量子ドットデバイスは、例えば10-6Torr程度の真空に保たれたクライオスタット(低温恒温装置)内にマウントされ、熱接触によって低温に冷却される。
なお、クライオスタットに関する公知文献としては、例えば特許文献1がある。
特許第3851933号公報
しかしながら、上述のように、クライオスタット内にマウントされ、低温に冷却された量子ドットデバイスを電気パルスで駆動する場合、ケーブルなどの電気配線を経由した熱流入の問題があり、特に、高速な電気パルス(例えば10GHz以上)を印加するために必須となる広帯域の同軸ケーブルをクライオスタットのチャンバ内の限られた空間に収容するのは困難であった。
また、量子ドットが発生し、デバイス表面から出射される単一光子を、クライオスタットの光学窓を介して取り出すことになる。
この際、光学顕微鏡を用いて量子ドットの発光を測定することになるが、単一光子は単一の量子ドットから発生され、一般に、半導体自己形成量子ドットは1×1010個/cm2程度の密度であるため、デバイス構造の中の1μm四方以下の非常に小さい領域のみを測定する必要がある。この場合、単一光子発生器からの発光を高い効率で取り出すために、高い倍率(例えば50倍以上)を維持し、ワーキングディスタンスを短く(例えば20mm以下)して、量子ドットデバイスを配置することが必要になる。
しかしながら、クライオスタットの内部に、これらの条件を満たすように量子ドットデバイスを配置するのは困難であった。
ところで、上記特許文献1には、真空槽の上部中央にCCDカメラによる観察用の光学窓を設けることが記載されている。
しかしながら、上記特許文献1では、真空槽内の被計測物の上方に導入されたプローブによって被計測物を計測するようになっている。このため、光学窓を介して被計測物を観察するとともに、プローブが計測箇所に位置しているかも確認するようになっている。このように、上記特許文献1では、光学窓は被計測物観察用及びプローブ位置確認用として用いられており、光学窓を介して外部から被計測物を計測することは想定していない。このため、被計測物と光学窓との距離は何ら考慮されていない。これは、被計測物と光学窓との間にプローブが導入されていることからも明らかである。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、発光素子が発光した光の取り出し効率や受光素子の受光効率を高めることができるようにした、発光・受光素子の冷却装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の発光・受光素子の冷却装置は、光学窓を有する筐体と、筐体内に備えられ、発光素子又は受光素子を保持する保持台と、発光素子又は受光素子を冷却する冷却部と、発光素子又は受光素子に接続され、高周波電気信号を伝送するケーブルとを備え、光学窓と発光素子又は受光素子との距離が、発光素子が発光した光が光学窓を介して外部に光結合し、又は、光学窓を介して外部から入射する光が受光素子に光結合しうるように設定されていることを特徴としている。
したがって、本発明の発光・受光素子の冷却装置によれば、発光素子が発光した光の取り出し効率や受光素子の受光効率を高めることができるという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる発光・受光素子の冷却装置について、図1,図2を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる発光・受光素子の冷却装置は、例えば量子暗号情報通信システムにおいて用いられ、図1に示すように、電気パルス駆動型の量子ドットデバイスなどの単一光子発生素子(発光素子)を用いた単一光子発生器1を低温に冷却しうるクライオスタット(低温恒温装置)2である。
ここでは、例えば10-6Torr程度の真空に保たれたクライオスタット2の筐体3内に電気パルス駆動型(ここでは例えば10GHz以上の高速電気パルス印加型)の量子ドットデバイスを用いた単一光子発生器1がマウントされ、例えば4.2K近傍の液体ヘリウム温度に冷却されるようになっている。
そして、単一光子発生器1としての量子ドットデバイスを構成する量子ドットが発生し、デバイス表面から出射される単一光子は、クライオスタット2の筐体3に設けられた光学窓4を介して取り出されるようになっている。
具体的には、本装置は、例えば図1に示すように、光学窓4を有する筐体(真空容器)3と、筐体3内に備えられ、単一光子発生器1を保持する保持台5と、単一光子発生器1を冷却する冷却部6と、単一光子発生器1に接続され、高周波及び直流電気信号を伝送するケーブル(電気配線)7とを備える。
そして、クライオスタット2の外部から単一光子発生器1に光アクセス可能とするために、光学窓4と単一光子発生器1との距離を、単一光子発生器1によって発生された単一光子(発光素子が発光した光)が光学窓4を介して外部に光結合しうるように、所定距離以下に設定している。
ここでは、単一光子を取り出す際に、高倍率(例えば50倍以上)の対物レンズ8を備える光学顕微鏡をクライオスタット2の外部に配置し、光学窓4を介して、単一光子発生器1を構成する量子ドットの発光(量子ドットが発生した単一光子)を測定するようにしている。このため、光学顕微鏡の高倍率対物レンズ8が光学窓4を介して単一光子発生器1に対向するように配置され、単一光子発生器1が発生した単一光子が光学窓4を介して対物レンズ8に高効率に光結合(集光)しうるように、対物レンズ8と単一光子発生器1との距離(焦点距離)が設定される。
特に、単一光子発生器1が発生した単一光子を高い効率で取り出すために、高い倍率(例えば50倍以上)が維持され、ワーキングディスタンスが短く(例えば20mm以下)なるように、対物レンズ8に対する単一光子発生器1の配置が決められている。これにより、高倍率対物レンズ8を備える光学顕微鏡によって単一光子発生器1を構成する量子ドットの発光(単一光子)を測定することが可能となる。つまり、高倍率対物レンズ8を備える光学顕微鏡を用いた測定系を構築することができ、高倍率の光学測定が可能となる。
このように対物レンズ8と単一光子発生器1との距離を設定するには、クライオスタット2の筐体3内に単一光子発生器1を配置する際に、単一光子発生器1と光学窓4との距離を所望の距離に設定しておく必要がある。具体的には、単一光子発生器1と光学窓4との距離が20mm以下(好ましくは10mm〜20mm)になるようにしている。つまり、単一光子発生器1は保持台5上に配置されるため、単一光子発生器1と光学窓4との距離が20mm以下(好ましくは10mm〜20mm)になるように、光学窓4と保持台5との距離を設定することになる。
なお、ここでは、単一光子発生器1を構成する量子ドットが発生した単一光子を測定するための構成を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、単一光子を取り出すために集光光学系を設ける場合には、集光光学系を構成する対物レンズに対する単一光子発生器1の配置(光学窓4に対する単一光子発生器1の配置)を、上述と同様に設定することになる。
ここで、保持台5は、熱伝導性材料からなり、例えば無酸素銅などの熱伝導性が低温でも確保される材料を用いて作製されている。
ここでは、保持台5は、図1に示すように、単一光子発生器保持台(量子ドットデバイス保持台)5Aと、コネクタ保持台5Bとを備え、コネクタ保持台5B上に単一光子発生器保持台5Aが設けられており、単一光子発生器保持台5Aの表面上に、量子ドットが発生した単一光子が光学窓4方向に出射されるように、単一光子発生器1が配置されている。
また、保持台5は、図1に示すように、ケーブル7を接続するためのコネクタ(高周波コネクタ)9を備える。つまり、保持台5(単一光子発生器保持台5A及びコネクタ保持台5B)には、貫通孔10が形成されており(図2参照)、保持台5の裏面側(即ち、コネクタ保持台5Bの裏面側)からケーブル7を接続できるように、貫通孔10にコネクタ9が設けられている。なお、図2では、説明の便宜上、保持部5の一部(単一光子発生器5Aの一部)のみを示している。
コネクタ9は、図2に示すように、保持台5の表面側(即ち、単一光子発生器保持台5Aの表面側)に突出する同軸中心線9Aと、同軸中心線9Aの周囲に設けられた絶縁部9Bとを備え、図1に示すように、コネクタ保持台9によって保持されている。
冷却部6は、例えば金属からなる金属部であって、液体ヘリウム(冷却媒体)によって低温に保持されている部分であり、図1に示すように、熱交換が行なわれるように液体ヘリウム(冷却媒体)を循環させるための配管6Aを備えるものとして構成される。
この冷却部6は、単一光子発生器1を熱伝導によって冷却しうるように保持台5の裏面側に接触させて設けられている。つまり、単一光子発生器1は、冷却部6に熱接触したコネクタ保持台5B及び単一光子発生器保持台5Aを介して例えば4.2K近傍の液体ヘリウム温度に冷却されるようになっている。なお、ここでは、冷却部6は保持台5を保持する機能も有する。
なお、冷却媒体は、これに限られるものではなく、単一光子発生器1をどの程度の温度に冷却する必要があるかによって、例えば液体窒素などの他の冷却媒体を任意に選択することが可能である。
本実施形態では、保持台5に接触する冷却部6と保持台5上に載置される単一光子発生器1との距離が熱伝導によって冷却可能な距離(熱交換可能な距離)になるように、単一光子発生器1を保持台5上に配置している。具体的には、単一光子発生器1と冷却部6との間の距離は20mm程度にしている。これにより、十分に熱伝導によって液体ヘリウム温度近傍まで単一光子発生器1を冷却することが可能となる。なお、単一光子発生器1への熱伝導の効果を大きくするためには、単一光子発生器1と冷却部6との間の距離はできるだけ短くするのが好ましい。
ここでは、冷却部6の配管6Aには、図1に示すように、液体ヘリウムを流入させる液体ヘリウム流入部6B及びヘリウムガスを回収するヘリウムガス回収部6Cを有する給排管6Dが接続されており、給排管6Dはヘリウムガスを再液化して液体ヘリウムにする液体ヘリウム再液化部(冷凍機)6Eに接続されている(内部循環方式)。
ケーブル7は、高速な電気パルス(ここでは10GHz以上の高周波電気パルス信号及び直流電圧を重畳したもの)を印加することが可能な(高周波印加可能な)広帯域のセミリジッドケーブル(同軸ケーブル)である。なお、ここでは、ケーブル7として、直流電圧を印加し、高周波電気パルス信号を伝送しうるもの(高周波及び直流電気信号を伝送しうるもの)を用いているが、これに限られるものではなく、例えば、高周波電気パルス信号(高周波電気信号)を伝送しうるケーブルを用いれば良い。
そして、ケーブル7は、単一光子発生器としての量子ドットデバイス1を電気パルス(ここでは10GHz以上の高周波電気パルス信号及び直流電圧を重畳したもの)で駆動するために、図1に示すように、その一端が保持台5の裏面側からコネクタ9に接続され、コネクタ9を介して、保持台5の表面側に載置された量子ドットデバイス1に電気的に接続されている。つまり、ケーブル7は、その一端がコネクタ保持台5Bの裏面側からコネクタ9に接続され、量子ドットデバイス保持台5Aの表面側に突出したコネクタ9の同軸中心線(中心導体)9Aと量子ドットデバイス保持台5Aの表面側に載置された量子ドットデバイス1とが電気的に接続されている。また、ケーブル7の他端は、クライオスタット2の外部に設けられた装置に接続されている。
このように、ケーブル7を保持台5の裏面側から導くことで、量子ドットデバイス1と光学窓4との距離を小さくすることができる。また、ケーブル7を、冷却部6によって冷却されている保持台5の裏面側に接続して保持することで、ケーブル7から量子ドットデバイス1への熱流入を低く抑えることができる。
本実施形態では、図2に示すように、量子ドットデバイス1とケーブル7とは、コネクタ9、ストリップライン(ここではマイクロストリップライン;ここでは基板を含めた全体をストリップラインという)11を介して電気的に接続されている。つまり、ケーブル7がコネクタ9に接続され、コネクタ9の同軸中心線9Aにストリップライン11の一端が電気的に接続されており、ストリップライン11の他端が量子ドットデバイス1に備えられる電極1Aにボンディングライン12を介して電気的に接続されている。
ここでは、量子ドットデバイス1に備えられる電極1Aとコネクタ9の同軸中心線9Aとの間をストリップライン11でインピーダンスマッチングさせることで、高周波電気パルスの反射を低減させるようにしている。
つまり、ストリップライン11を、ケーブル7と同じ50Ωの抵抗にマッチングが取れるように設計し(例えば10GHz,基板厚0.35mm,誘電率12,ストリップライン厚0.1mmとして計算すると、ストリップライン幅0.25〜0.3mm程度になる)、ケーブル7からの電気パルスを低反射で量子ドットデバイス1の電極1A部分まで伝送できるようにしている。
ここで、ストリップライン11は、高周波電気信号の波長の1/4以下の長さを有するものとしている。ここでは、λ/4=2.67mm程度なので、ストリップライン11の長さをこれ以下に設定している。例えば1〜2mm程度に設定するのが好ましい。これにより、高周波電気パルスの反射を低減させることができる。
また、ストリップライン11のクランドライン13は、コネクタ9の同軸中心線9Aの周辺の絶縁部9Bまで延ばされており、これにより、インピーダンスマッチングが取れるストリップライン11の長さを可能な限り短くしている。
また、本実施形態では、図1に示すように、単一光子発生器1は、例えば銀ペーストなどによって電気接触及び熱接触を実現しながら単一光子発生器保持台5Aに固定され、液体ヘリウム温度まで冷却されるとともに、高周波及び直流電気信号が印加されるようになっている。
さらに、本実施形態では、セミリジッドケーブル7は、図示していないが、冷却部6に接触するように設けられており(例えば冷却部6に巻きつけられており)、これにより、クライオスタット2内で熱アンカを取り、ケーブル7から単一光子発生器1に流入する熱をより低減できるようにしている。
上述したように、単一光子発生器としての量子ドットデバイス1の表面方向から出射される単一光子が遮られず、かつ、単一光子発生器1と光学窓4との間の距離を短くすることができるように、できる限り、高さ方向への配置を行なわずに、面方向への配置を行なうようにして、単一光子発生器1の配置を最適化している。
なお、本実施形態では、冷却装置2を、単一光子発生器としての量子ドットデバイス(発光素子)1を冷却するものとして構成しているが、本冷却装置2に量子ドットデバイス1を実装したものの全体を単一光子発生器と見ることもでき、このように見た場合には、上述のようにして、単一光子発生器における量子ドットデバイス1の実装部分の構造を最適化していることになる。
したがって、本実施形態にかかる発光・受光素子の冷却装置によれば、単一光子発生器1が発生した単一光子(発光素子が発光した光)の取り出し効率を高めることができるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、冷却機構として内部循環方式を用いているが、冷却機構はこれに限られるものではない。例えば、図3に示すように、液体ヘリウムタンク14、液体ヘリウム流入部15及び液体ヘリウム流出部16を有する給排管17を備えるものとし、液体ヘリウムタンク14から液体ヘリウム流入部15を介して液体ヘリウムを流入させ、液体ヘリウム流出部16を介して液体ヘリウムを外部へ流出させる外部流入流出方式を用いても良い。また、例えば、図4に示すように、液体ヘリウムタンク14及び液体ヘリウム流入部(配管)15を備えるものとし、単一光子発生器(量子ドットデバイス)1を液体ヘリウム中に浸漬する浸漬方式を用いても良い。この場合、単一光子発生器(量子ドットデバイス)1を冷却する冷却部6は液体ヘリウム(冷却媒体)によって構成される。また、上述の実施形態における冷却部6に相当する部分18は保持台5を保持する保持部として機能することになる。
また、上述の実施形態では、単一光子発生器1とコネクタ9の同軸中心線9Aとをストリップライン11によって電気的に接続するようにしているが、これに限られるものではなく、単一光子発生器1とコネクタ9の同軸中心線9Aとを直接接続するようにしても良い。例えば、量子ドットデバイス1に備えられる電極1Aとコネクタ9の同軸中心線9Aとを、直接、ボンディングによって電気的に接続するようにしても良い。なお、高周波電気信号の周波数が高まった状態で用いる場合などはあえてストリップラインをなくし、同軸中心線9Aに素子電極1Aを直接ボンディングによって接続する方が良い特性が得られることもある。
また、上述の実施形態及びその変形例では、本発明を、高周波電気パルス信号及び直流電圧を重畳した高周波及び直流電気信号によって駆動される電気パルス駆動型の単一光子発生素子(量子ドットデバイス;発光素子)を用いた単一光子発生器1の冷却装置に適用した場合を例に説明しているが、これに限られるものではなく、本発明は、低温に冷却する必要があり、かつ、高周波電気信号(高周波電気パルス信号)を伝送する必要がある(即ち、高速信号処理の必要がある)発光素子[特に表面に入射面を有する面型の発光素子;半導体を用いた発光素子;固体面発光素子;高周波電気信号(高周波電気パルス信号)によって駆動される電気パルス駆動型の発光素子]、又は、受光素子[特に表面に出射面を有する面型の受光素子;半導体を用いた受光素子;固体面受光素子;例えば直流電圧を印加して高周波電気信号(高周波電気パルス信号)を取り出す受光素子のように、高周波電気信号(高周波電気パルス信号)を取り出すための受光素子(例えば受光部の面積が小さく、S/Nを向上させる必要があるもの)]を冷却する冷却装置に広く適用することができる。例えば、本発明は、低温・高周波動作の素子であって、微弱な光を発生する発光素子、微弱な光を受光する受光素子、さらには微弱な光を受光し、変調する受光素子などを冷却する冷却装置に適用することができる。
この場合、光学窓と発光素子又は受光素子との距離は、発光素子が発光した光が光学窓を介して外部に光結合し、又は、光学窓を介して外部から入射する光が受光素子に光結合しうるように設定することになる。これにより、発光素子が発光した光の取り出し効率や受光素子の受光効率を高めることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
(付記1)
光学窓を有する筐体と、
前記筐体内に備えられ、発光素子又は受光素子を保持する保持台と、
前記発光素子又は前記受光素子を冷却する冷却部と、
前記発光素子又は前記受光素子に接続され、高周波電気信号を伝送するケーブルとを備え、
前記光学窓と前記発光素子又は前記受光素子との距離が、前記発光素子が発光した光が前記光学窓を介して外部に光結合し、又は、前記光学窓を介して外部から入射する光が前記受光素子に光結合しうるように設定されていることを特徴とする発光・受光素子の冷却装置。
(付記2)
前記保持台は、熱伝導性材料からなり、
前記冷却部は、前記発光素子又は前記受光素子を熱伝導によって冷却しうるように前記保持台の裏面側に接触させて設けられていることを特徴とする、付記1記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記3)
前記冷却部は、冷却媒体であり、
前記発光素子又は前記受光素子は前記冷却媒体中に浸漬されていることを特徴とする、付記1記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記4)
前記冷却媒体が、液体ヘリウムであることを特徴とする、付記2又は3記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記5)
前記保持台は、その表面側に突出する同軸中心線を有するコネクタを備え、
前記ケーブルは、前記保持台の裏面側から前記コネクタに接続され、前記同軸中心線と前記保持台の表面側に載置された前記発光素子又は前記受光素子とが電気的に接続されていることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記6)
前記同軸中心線と前記発光素子又は前記受光素子とは、ストリップラインを介して電気的に接続されていることを特徴とする、付記5記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記7)
前記ストリップラインは、前記高周波電気信号の波長の1/4以下の長さを有することを特徴とする、付記6記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記8)
前記ケーブルは、前記冷却部に接触するように設けられていることを特徴とする、付記1、2、4〜7のいずれか1項に記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記9)
前記ケーブルが、10GHz以上の高周波電気パルス信号及び直流電圧を重畳したものを伝送可能なケーブルであることを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記10)
前記発光素子又は前記受光素子と前記光学窓との距離が、20mm以下であることを特徴とする、付記1〜9のいずれか1項に記載の発光・受光素子の冷却装置。
(付記11)
前記発光素子が、単一光子発生素子であることを特徴とする、付記1〜10のいずれか1項に記載の発光・受光素子の冷却装置。
本発明の一実施形態にかかる発光・受光素子の冷却装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる発光・受光素子の冷却装置の一部の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる発光・受光素子の冷却装置の変形例の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる発光・受光素子の冷却装置の変形例の構成を示す模式図である。
符号の説明
1 単一光子発生器(量子ドットデバイス)
1A 電極
2 クライオスタット(低温恒温装置;冷却装置)
3 筐体
4 光学窓
5 保持台
5A 単一光子発生器保持台(量子ドットデバイス保持台)
5B コネクタ保持台
6 冷却部
6A 配管
6B 液体ヘリウム流入部
6C ヘリウムガス回収部
6D 給排管
6E 液体ヘリウム再液化部
7 ケーブル(電気配線)
8 対物レンズ
9 コネクタ
9A 同軸中心線
9B 絶縁部
10 貫通孔
11 ストリップライン
12 ボンディングライン
13 グランドライン
14 液体ヘリウムタンク
15 液体ヘリウム流入部
16 液体ヘリウム流出部
17 給排管
18 保持部

Claims (5)

  1. 光学窓を有する筐体と、
    前記筐体内に備えられ、発光素子又は受光素子を保持する保持台と、
    前記発光素子又は前記受光素子を冷却する冷却部と、
    前記発光素子又は前記受光素子に接続され、高周波電気信号を伝送するケーブルとを備え、
    前記光学窓と前記発光素子又は前記受光素子との距離が、前記発光素子が発光した光が前記光学窓を介して外部に光結合し、又は、前記光学窓を介して外部から入射する光が前記受光素子に光結合しうるように設定されていることを特徴とする発光・受光素子の冷却装置。
  2. 前記保持台は、熱伝導性材料からなり、
    前記冷却部は、前記発光素子又は前記受光素子を熱伝導によって冷却しうるように前記保持台の裏面側に接触させて設けられていることを特徴とする、請求項1記載の発光・受光素子の冷却装置。
  3. 前記保持台は、その表面側に突出する同軸中心線を有するコネクタを備え、
    前記ケーブルは、前記保持台の裏面側から前記コネクタに接続され、前記同軸中心線と前記保持台の表面側に載置された前記発光素子又は前記受光素子とが電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の発光・受光素子の冷却装置。
  4. 前記同軸中心線と前記発光素子又は前記受光素子とは、ストリップラインを介して電気的に接続されていることを特徴とする、請求項3記載の発光・受光素子の冷却装置。
  5. 前記発光素子又は前記受光素子と前記光学窓との距離が、20mm以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光・受光素子の冷却装置。
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