JP2008251489A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】生成水の燃料室側への侵入を抑制することにより水の滞留を抑制する。
【解決手段】アクセル踏み込み量や勾配を検出し、これらの検出値から燃料電池への負荷が増加することを予測して、燃料ガスを供給する調圧弁の出力側の圧力を制御することで、負荷の増加により生成水がアノード側に浸出し始める前に、燃料ガス圧を増加させ、生成水を電解質膜23内へ押し込むことにより、生成水の燃料室内への浸出を抑制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池システムにかかり、より詳細には、燃料電池の燃料ガス圧を負荷に応じて増加させる燃料電池システムに関する。
従来、高分子電解質膜を使用した燃料電池スタックを備えた燃料電池システムでは、電解質膜を挟んで両側に燃料室及び酸素室が存在し、燃料室における燃料ガスが燃料極を介し、或いは、酸素室における酸化ガス(主として空気中の酸素)が酸素極を介し、イオン化し、そのイオンを、電解質膜を介して取り出して電力を得ている。
このような燃料電池システムにおいては、発電反応時に生成水が発生しする。この生成水は、通常の発電状態では、燃料室側のガス圧が酸素室側のガス圧より高いため、燃料室側に侵入できない構成となっている。しかしながら、燃料電池に要求される負荷が増加すると、燃料ガスの消費量が増加するため、燃料室側のガス圧が低下し、生成水が燃料室側に侵入し、燃料室側に滞留するといった問題がある。
このような燃料電池における燃料室内での水停留は、ガス供給を阻害する結果、発電分布を生じさせ電池劣化を引き起こす要因であった。そのためシステム内の停留水を除去する対策は重要な課題とされてきた。
特開2006−059593号
従来では、特許文献1に開示されたシステムのように、システム内の停留水を排除するために燃料ガス圧の流れによって、停留水を燃料電池の外に押し出し、燃料ガスとともに外部に排出する方式や、燃料ガス供給路を構造的に水が停留しにくいセパレータ流路形状に設計するなどの方式が採用されていた。しかしながら前者は、水の排出とともに燃料ガスも同時排気されるため、燃料効率を考慮すれば頻繁に行うことはできない。また、後者は燃料電池スタックのスケールが変化すればセパレータの構造を再設計する必要があるといった課題があった。
そこで、本発明の目的は、上記事実に鑑みて成されたものであり、生成水の燃料室側への侵入を抑制することにより水の滞留を抑制した燃料電池システムを提供することにある。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) 電解質層の一側に燃料極、他側に酸素極を有する燃料電池と、
前記酸素極に酸化ガスを供給する酸化ガス室と、
燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス室と、
前記燃料ガス室に供給される燃料ガス圧を調節するガス圧調節手段と、
前記燃料電池に要求される負荷の増加を予測する負荷予測手段と、
前記負荷予測手段が負荷の増減を予測した場合には、負荷が変化する以前に、ガス圧調節手段の調節するガス圧を増減させるガス圧制御手段ことを特徴とする燃料電池システム。
(2) 前記ガス圧調節手段は、二次圧を調節可能な調圧弁であり、
前記ガス圧制御手段は、燃料ガス圧と前記負荷との関係より求められた制御マップに基づいて前記調圧弁の開度を調整して燃料ガス圧を制御する上記(1)に記載の燃料電池システム。
(3) 前記燃料電池は、車の駆動源として用いられる電気モータに電力を供給するものであって、
アクセルの踏み込み量を検出するアクセルセンサを備え、
前記負荷予測手段は、アクセルセンサの検出した踏み込み量に応じて負荷の増減を予測するものである上記(1)又は(2)に記載の燃料電池システム。
(4) 前記燃料電池は、車の駆動源として用いられる電気モータに電力を供給するものであって、
車両の勾配を検出する勾配センサを備え、
前記負荷予測手段は、勾配センサが検出した勾配に応じて負荷の増減を予測するものである上記(1)又は(2)に記載の燃料電池システム。
請求項1記載の発明によれば、負荷の増減を予め予測し、負荷が増加する前、或いは同時に燃料ガスの圧力を増加させるため、負荷の増加による燃料ガス圧の低下を抑制し、燃料室側への生成水の浸入を未然に抑制することができる。この結果、燃料室内での生成水の滞留を抑制することができ、滞留水の排出等を行なう必要性が減少する。
また、負荷が減少する前、或いは同時に燃料ガスの圧力を減少させるため、負荷の減少によって燃料ガス圧が過剰となる状態を発生しにくくし、燃料極側のドライアップを未然に抑制する。
請求項2記載の発明によれば、ガス圧調節手段として二次圧の調整か可能な調圧弁とし、この調圧弁の二次圧を、燃料ガス圧と前記負荷との関係より予め求められた制御マップに基づいて制御することにより、生成水の滞留を未然抑制でき、かつ燃料極のドライアップを未然に抑制でき得る適切な圧力に維持することが容易となる。
請求項3記載の発明によれば、アクセルの踏み込み量を検出することで、燃料電池に要求される負荷の増加を予め予測することができ、生成水の浸入を未然に抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、車の勾配を検出することで、燃料電池に要求される負荷の増加を予め予測することができ、生成水の浸入を未然に抑制することができる。
次にこの発明の好適実施形態について説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される燃料電池システムである。図1は、この発明の燃料電池システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されているように、この燃料電池システム1は燃料電池スタック100、水素貯蔵タンク11を含む燃料供給系10、空気供給系12、水供給系50、負荷系7に大略構成される。
図2、図3および図4に基づいて燃料電池スタック100の構成について説明する。図2は、燃料電池スタック10の部分断面側面図、図3は、燃料電池スタックの部分断面斜視図である。 燃料電池スタック100は、単位セル2と、セパレータ3とを備えている。単位セル2は、空気極である酸素極21と燃料極22とで固体高分子電解質膜23を挟持した構成となっている。
セパレータ3は、酸素極21と燃料極22にそれぞれ接触して電流を外部に取り出すための集電部材31と、集電部材31と単位セル2との間に介挿され、単位セル2の周端部に重ねられる介挿部材33とを有している。
集電部材31は、導電性と耐蝕性を備えた材料で構成されている。集電部材31としては、例えば、カーボンや、金属等の材料で構成されている。金属で構成した場合には、例えば、ステンレス、ニッケル合金、チタン合金等の材料に耐蝕導電処理を施したものを用いることができる。ここで、耐蝕導電処理とは、例えば、金メッキ等が挙げられる。
集電部材31の、燃料極22に接触する面には、直線状に連続して隆起した凸部311が等間隔で複数形成され、該凸部311の間には、溝312がそれぞれ形成される。つまり、凸部311と溝312は、交互に配置された形状となっている。凸部311は、最も突出した峰の平面部が燃料極22に接触する接触部313となっており、この接触部313を介して燃料極22と通電可能となる。溝312と、燃料極22の表面とによって、燃料ガスとしての水素ガスが流通する燃料ガス流通路315が形成される。
凸部311の両端には、凸部311に直交する方向に溝314、314が形成され、この溝314と燃料極22の表面とによって、燃料ガス流路316が形成される。複数の燃料ガス流通路315は、両端部で燃料ガス流路316にそれぞれ連通した構成となっており、複数の燃料ガス流通路315と一対の燃料ガス流路316とによって、燃料極22へ水素ガスを供給する燃料ガス保持部30が構成される。
燃料ガス保持部30には、燃料ガス供給孔318と燃料ガス排出孔317とが形成され、水素ガスは燃料ガス供給孔318から燃料ガス保持部30内に流入し、燃料極22に水素を供給しつつ、燃料ガス排出孔317から流出する。この実施形態では、集電部材31は、矩形であり、燃料ガス供給孔318と燃料ガス排出孔317は、集電部材31の平面視における図心を中心として点対称の位置に(対角線方向)に、それぞれ配置されている。図2には、燃料ガス供給孔318が示されている。以上のように、燃料室としての燃料ガス保持部30は、各セパレータ3と単位セル2の間にそれぞれ形成されている。
各燃料ガス保持部30の燃料ガス供給孔318は、燃料電池スタック100内の一方の端部において、集電部材31の積層方向に形成されている燃料ガス供給通路319aにそれぞれ連通しており、燃料ガス排出孔317は、燃料電池スタック100内の他方の端部において、集電部材31の積層方向に形成されている燃料ガス排出通路319bにそれぞれ連通している。燃料ガス供給通路319aと各燃料ガス供給孔318によって、燃料ガスを各燃料ガス保持部30に分配する燃料ガスマニホールド34が構成される。一対の燃料ガス排出通路319a、319bの一方は、燃料ガス供給流路201Bに接続され、他方は、ガス循環流路202に接続される。
集電部材31の、酸素極21に接触する面には、直線状に連続して隆起した凸部321が等間隔で複数形成され、該凸部321の間には、溝322がそれぞれ形成される。つまり、凸部321と溝322は、交互に配置された形状となっている。凸部321は、最も突出した峰の平面部が酸素極21に接触する接触部323となっており、この接触部323を介して酸素極21と通電可能となる。溝322と、酸素極21の表面とによって、酸化ガスとしての空気が流通する空気流通路325が形成される。溝322は、集電部材31の両端部に達しており、空気流通路325の上下端は、燃料電池スタック100の外側に連通する開口部と連通している。両端の開口部の一方は、空気が流入する空気流入部326を形成し、他方の開口部は、空気が流出する空気流出部327を形成している。空気流入部326から流入した空気は、酸素室としての空気流通路325において、酸素極21と接触し、酸素極に酸素を供給しつつ、空気流出部327へ導かれる。このように構成された燃料電池スタック100の鉛直上側には、空気マニホールド54が設けられている。空気流入部326の集合体によって導入口43が構成され、空気流出部327によって導出口44が構成される。
図4に示されているように、固体高分子電解質膜23内において、カソード(酸素極)側の生成水の濃度が大きく、アノード(燃料極)側の生成水の濃度が小さいため、生成水は、濃度勾配の低いアノード側へ移動するが、アノード側のガス圧(以下「アノード供給圧力」という。)がカソード側よりも大きく設定され、ガス圧によって生成水の燃料室への浸入が抑制される構成となっている。一方、アノード供給圧力が高すぎると、生成水が燃料極に到達できず、燃料極のドライアップを招く。従って、ドライアップを生じず、かつ生成水の浸入を抑制できる程度の圧力値Pに設定されている。ここで、生成水の濃度勾配は、燃料電池の外部負荷に応じて増減するため、燃料電池の負荷に応じてアノード供給圧も調整する必要がある。図5は、外部負荷に応じて決められたアノード供給圧力変化曲線を示すグラフである。既述のとおり、通常の運転時においては、アノード供給圧力は、Pに設定されている。外部負荷に応じたアノード供給圧は、図5に示されている理想的曲線に基づき、後述する水素調圧弁の二次圧力が制御される。具体的には、領域Aの範囲でアノード圧を上昇させ、領域Bの範囲でアノード圧を減少させる。
次に、図1に示されている燃料電池システムの構成について説明する。燃料供給系10の構成について説明する。燃料ガスボンベである水素貯蔵タンク11には、燃料ガス供給流路201A、201Bを介して燃料電池スタック100のガス取入口に接続されている。燃料ガス供給流路201Aには、水素元バルブ18、一次圧センサS0、レギュレータ19、二次圧センサS1、第1ガス供給弁20及び水素調圧弁28、第2ガス供給弁29、三次圧センサS2が順に設けられ、この燃料ガス供給流路201Aは、燃料ガス供給流路201Bの一端に接続している。燃料ガス供給流路201Bの他端は、燃料電池スタック100の上記ガス取入口201BのINに接続されている。燃料ガス供給流路201Bには、安全弁Vsfが接続され、燃料ガス保持部30内のガス圧が所定値以上に上昇しないように構成されている。
燃料電池スタック100のガス排出口には、ガス排出流路202の一端が接続され、その他端は、燃料ガス供給流路201Bに接続され、燃料ガスの循環路が構成される。ガス排出流路202には、燃料電池スタック100のガス排出口側から順に、トラップ24、循環ポンプ25、循環電磁弁26が配置されている。トラップ24には、水レベルセンサS10が取り付けられ、さらに、ガス導出路203の一端が接続されている。ガス導出路203の他端は、空気ダクト124に接続されている。ガス導出路203には、排気電磁弁27が設けられている。
次に空気供給系12について説明する。空気供給系12は、空気導入路123、空気マニホールド54、空気排出路である空気ダクト124等を備えている。空気導入路123には、フィルタ121、空気ファン122、空気マニホールド54の順で流入方向に沿って設けられている。
空気導入路123内には、空気マニホールド54内の直前位置に、水を空気導入路123内へ向けて噴射するノズル55が設けられている。液体接触手段としての噴霧装置であるノズル55は、空気マニホールド54内に設けられていてもよい。ノズル55は、霧状にした水を噴射する。噴射された霧状水は、空気導入路123の横断面全域に渡って充満するように、噴射される。また、水は可能な限り細かい粒子となるように噴射される。このように構成することによって、酸化ガスである空気と水とが接触する頻度が増え、水の接触により不純物が水にトラップ(水中に取り入れられる)される量が増加する。このような不純物の水へのトラップは、ガスが攪拌されている状態で、容易に起きる傾向があるので、例えば、空気ファン122の吸入口の直前に、ノズル55を設け、空気とともに霧状の水を空気ファン122内で攪拌し、燃料電池スタック100へ導風する構成としてもよい。
空気マニホールド54は、燃料電池スタック100の導入口43に空気を分割して流入させる。燃料電池スタック100の空気導出口には、排気マニホールド53A1が接続され、導出口44から排出された空気は、排気マニホールド53A1によって合流され、空気ダクト124へ送られる。また、排気マニホールド53A1は、導出口44から滴り落ちる水を回収する。
空気ダクト124は、導出口44から流出した空気を、凝縮器51を介して外部へ導流する。空気ダクト124の終端部には、ファンが取り付けられた凝縮器51が設けられ、続いてフィルタ125が接続されている。凝縮器51は、空気から水分取り出す。また、ノズル55から供給された水の内、燃料電池スタック100内で蒸発した水分も、ここで回収される。排気マニホールド53A1で回収された水と、凝縮器51で回収された水は、後述するように、水タンク531へ回収される。空気ダクト124には、排気温度センサS9が設けられ、燃料電池スタック100内の温度が間接的に検出される。
次に、水供給系について説明する。水供給系50は、貯水手段としての水タンク531と、排気マニホールド53A1と凝縮器51で回収した水を水タンク531へ導く導水路57と、水タンク531の水をノズル55へ導く給水路56とを有する。導水路57には、回収ポンプ62が設けられている。回収ポンプ62は、凝縮器51で排気ガスから取り出された水を、水タンク531へ送り込む。給水路56には、フィルタ64、水供給手段である供給ポンプ61が順に設けられている。水タンク531には、水位センサS5と、貯水量検出手段であるタンク水位センサS7が設けられている。
フイルター64は、活性炭等の吸着作用により不純物を分離する材料や、中空糸膜のように不純物をろ過する材料、或いは、イオン交換樹脂が用いられる。不純物が除かれた水は、再びノズル55から霧状に噴射される。
燃料電池スタック100には、負荷系7が接続されており、燃料電池スタック100で出力される電力は、この負荷系7に供給される。燃料電池スタック100の電極は、配線71を介してインバータ73に接続され、インバータ73から自動車の駆動源となるモータ74などの負荷に電力が供給される。インバータ73には、切換回路である双方向コンバータ75を介して補助電源76が接続されている。補助電源76は、例えば、バッテリ、キャパシタなどで構成することができる。この負荷系7には、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4と、同じく出力電流を検出する電流センサS3が設けられている。
図6は、本発明の燃料電池システム1の制御系の構成を示すブロック図である。制御装置200は、各電磁弁の開閉、負荷系7の出力制御、燃料ガス圧の調整等を行なう。制御装置200には、一次圧センサS0、二次圧センサS1、三次圧センサS2、電流センサS3、電圧センサS4、タンク水位センサS7、排気温度センサS9、水レベルセンサS10、アクセルセンサAsからの検出値が供給される。また、制御装置200は、循環ポンプ25、供給ポンプ61、回収ポンプ62、空気ファン122の駆動やインバータ73や出力制御装置75を制御する。さらに、水素元バルブ18、第1ガス供給弁20、水素調圧弁28、第2ガス供給弁29、循環電磁弁26、排気電磁弁27の開閉を制御する。ここで、アクセルセンサAsは、アクセルの踏み込み量を検出するセンサである。
また、制御装置200には、ナビゲーションシステムNVから、進行方向に登り勾配がある旨を示唆する勾配情報が供給される。登り坂に差し掛かるまでの時間又は距離と、坂の勾配を含む。ナビゲーションシステムNVは、GPSなどの車両の現在位置を検出するための現在位置検出装置Nv1と、ノードとこれを結ぶリンクで構成された道路網に関するデータや、道路の幅員、勾配等に関するデータが蓄積された道路情報データベースNv3と、目的地までの経路検索や、坂道までの距離や時間を算出する経路検索装置Nv2などを備えていてる。
以下、ガス圧調節手段である水素調圧弁28の制御について説明する。水素調圧弁28は、出力側の圧力を調整可能に構成されており、この調整は、制御装置200によって行なわれる。
制御装置200は、アクセルセンサAsからアクセル踏み込み量をを取得すると(ステップS101)、図8(A)に示されているマップに基づいて、アクセル踏み込み量に応じて設定されている燃料ガスのガス圧値を決定する(ステップS103)。図5において、説明したように、図8(A)に示されているマップは、図5に基づいて作成されており、具体的には、アクセル踏み込み量に応じて発生する、燃料電池スタックに対する要求負荷に基づき、要求される燃料ガス圧であるとともに、生成水が燃料ガス保持部30に浸出しない程度に高いガス圧であって、固体高分子膜23がドライアップしない程度に低いガス圧となるように、要求負荷に応じて決定されている。固体高分子膜23は、燃料電池に対する要求負荷が高くなれば、発電反応により生ずる生成水の量も多くなり、燃料ガス保持部30へ浸出する圧力も高くなる。従って、要求負荷に応じて燃料ガス圧を高くすることにより、燃料ガス保持部30への生成水の浸出を抑制する。また、燃料ガス圧が高すぎると、生成水がカソード側に押しやられ、アノード側の固体高分子膜23がドライアップし出力が低下するため、ドライアップさせてしまう圧力以下に圧力を設定する必要がある。従って、図8に示されているグラフは、生成水の浸出を抑制し、ドライアップしない範囲で、燃料ガス圧の値が設定されてる。この燃料ガス圧を決定する図8(A)に示されているマップは、アクセル踏み込み量の増大に応じてガス圧が高くなるように設定され、踏み込み量αとガス圧Vを関連付ける線は、図5に基づき、実験的に求められた経験値によるものである。
ガス圧の最高値Vmは、燃料電池スタックの破損を抑制するための上限値である。また、ガス圧Vnは、平地を法定速度で走行している場合(通常走行時)の、ガス圧を示すもので、最低値Vsは、大気圧である。アクセル踏み込み量A0は、平地で一定速度を維持するために踏み込まれる踏み込み量を示す。
ステップS103でガス圧値が決定されると、該ガス圧値となるように、水素調圧弁28を制御し(ステップS105)、メインルーチンにリターンされる。
以上のように、要求負荷の増大の外部要因となるアクセル踏み込み量を直接検出することで、負荷の増加が発生するタイミングと同じタイミングで、或いは直前にガス圧を増加させることができる。なお、アクセル踏み込み量に基づきガス圧を決定しているが、アクセルの踏み込み速度、踏み込み加速度に応じてガス圧を決定する構成としてもよい。
図8(B)は、アクセルセンサAsに代えて、勾配センサSsを用いた場合のマップを示すものである。この場合には、ステップS101で、勾配センサSsの検出値を取得し、図8(B)のマップに基づき燃料ガス圧を決定する。図8(B)に示されているマップも、生成水の浸出を抑制し、固定高分子膜がドライアップしない範囲で、燃料ガス圧の値が設定されてる。
また、アクセルセンサAsと勾配センサSsの両方を用い、2つのマップ図8(A)(B)を同時に用いて、ガス圧を決定してもよい。例えば、アクセル踏み込み量αが、A0未満の場合には、勾配センサによりガス圧を決定し、アクセル踏み込み量αが、A0以上となった場合には、図8(A)のマップを用いる。
以上説明した構成の他、ナビゲーションシステムNVから取得した道路情報に基づいて、燃料ガス圧を制御してもよい。図9に示されているフローチャートに基づいて説明する。ナビゲーションシステムNVは、現在地検出装置Nv1で取得した車両の現在地から、経路検索した経路上において、進行方向に登り坂がある場合には、登り坂の勾配と、登り坂に差し掛かるまでの時間又は距離に関する情報を作成し、制御装置200はこれを取得する(ステップS201)。
次に、制御装置200では、登り坂までの所要時間を計測し、ガス圧を調整させるタイミングを算出する(ステップS203)とともに、供給された勾配値と、図8(B)のマップに基づいてガス圧値を決定する(ステップS205)。そして、算出されたガス圧調整タイミングに到達したか判断し(ステップS207)、到達した場合には、ガス圧を変更するべく、水素調圧弁28を制御する(ステップS209)。
このガス圧を変更させるタイミングは、時間ではなく距離で測る構成であってもよい。また、このタイミングは、燃料電池スタックへの要求負荷が変化する直前となるように設定される。これにより、負荷が増大する場合には、燃料ガス保持部30への生成水の浸出が始まる前にガス圧を上げることができ、燃料ガス保持部30内への生成水の滞留を未然に抑制することができる。また、負荷が減少する場合には、燃料電池への要求負荷が減少する直前にガス圧を減少させることにより、アノード極のドライアップを抑制することができる。
上記ステップS103、S205で負荷予測手段か構成され、ステップS105、S209でガス圧制御手段が構成される。
上記制御内容の他、勾配が負になった場合(下り坂の場合)には、アノード圧力を低下させることなく、減少分の要求負荷を、蓄電手段に充電するための負荷として加え、燃料電池に対する要求負荷が低下しないよう、インバータ75を制御してもよい。これにより、アノード極のドライアップを抑制することができる。
尚、本実施形態にあっては、多数の燃料電池を積層した燃料電池スタックを備えた燃料電池システムに適用したが、燃料電池を面方向に接続した燃料電池集合体に適用しても良いことは言うまでもない。
この発明の燃料電池システム1を示すブロック図である。 燃料電池スタックの部分断面側面図である。 燃料電池スタックの部分断面斜視図である。 電解質膜内の生成水の挙動を示す摸式図である。 アノード供給圧の理想曲線を示すグラフである。 制御系の構成を示すブロック図である。 水素調圧弁の制御動作を示すフローチャートである。 センサの検出値、それに基づき決定されるガス圧との関係を示すグラフである。 水素調圧弁の制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
100 燃料電池スタック
122 空気ファン
123 空気導入路
21 酸素極
531 水タンク
53A1 排気マニホールド
54 空気マニホールド
55 ノズル
61 供給ポンプ

Claims (4)

  1. 電解質層の一側に燃料極、他側に酸素極を有する燃料電池と、
    前記酸素極に酸化ガスを供給する酸化ガス室と、
    燃料極に燃料ガスを供給する燃料ガス室と、
    前記燃料ガス室に供給される燃料ガス圧を調節するガス圧調節手段と、
    前記燃料電池に要求される負荷の増加を予測する負荷予測手段と、
    前記負荷予測手段が負荷の増減を予測した場合には、負荷が変化する以前に、ガス圧調節手段により調節されるガス圧を増減させるガス圧制御手段ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ガス圧調節手段は、二次圧を調節可能な調圧弁であり、
    前記ガス圧制御手段は、燃料ガス圧と前記負荷との関係より求められた制御マップに基づいて前記調圧弁の開度を調整して燃料ガス圧を制御する請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池は、車の駆動源として用いられる電気モータに電力を供給するものであって、
    アクセルの踏み込み量を検出するアクセルセンサを備え、
    前記負荷予測手段は、アクセルセンサの検出した踏み込み量に応じて負荷の増加を予測するものである請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池は、車の駆動源として用いられる電気モータに電力を供給するものであって、
    車両の勾配を検出する勾配センサを備え、
    前記負荷予測手段は、勾配センサが検出した勾配に応じて負荷の増減を予測するものである請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
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