JP2008250676A - 無線タグシステムおよび無線タグid情報更新方法 - Google Patents

無線タグシステムおよび無線タグid情報更新方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008250676A
JP2008250676A JP2007091146A JP2007091146A JP2008250676A JP 2008250676 A JP2008250676 A JP 2008250676A JP 2007091146 A JP2007091146 A JP 2007091146A JP 2007091146 A JP2007091146 A JP 2007091146A JP 2008250676 A JP2008250676 A JP 2008250676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless tag
tag
information
tag reader
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007091146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4871186B2 (ja
Inventor
Masaki Sugiura
雅貴 杉浦
Shintaro Nagai
真太郎 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007091146A priority Critical patent/JP4871186B2/ja
Publication of JP2008250676A publication Critical patent/JP2008250676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4871186B2 publication Critical patent/JP4871186B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】 無線タグ装置を所持するユーザが不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することのできる無線タグシステムを提供する。
【解決手段】 無線タグシステム1は、無線タグ装置2とタグリーダ装置3を備える。無線タグ装置2は出力制御部7を備え、タグリーダ装置3は送信強度判定部14と出力制御指示部16と乱数生成部17を備える。無線タグ装置2からタグリーダ装置3への送信出力を判定し、遠距離通信用レベルのときには、無線タグ装置2の送信出力を低下させるように制御する。近距離通信用レベルのときには、タグリーダ装置3で乱数を生成して無線タグ装置2へ送信し、無線タグ装置2はその乱数を用いてタグIDの更新を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線タグから出力される情報によって無線タグを携帯するユーザのプライバシーが侵害されることを防止する、無線タグシステムおよび無線タグID情報更新方法に関するものである。
近年、無線タグを用いて、学校や塾などに通う児童や生徒(学童ともいう)の様子を、自宅や職場などにいる保護者が見守ることができるシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。このようなシステムでは、学童の通学路に監視カメラ付きの装置を設置しておき、その装置と無線通信可能な無線タグを学童に持たせておく。学童が登下校の際に装置の付近を通過すると、学童の所持する無線タグからタグIDを受信し、その学童の位置情報や映像情報を保護者に提供する。
特開2007−42009号公報(第5−13頁、第1図)
ところが、上記のようなシステムでは、タグIDの情報が第三者に不正に取得されると、無線タグの位置情報など(すなわち学童の位置情報など)を第三者に不正追跡され、ユーザのプライバシーが侵害されてしまうおそれがある。そこで、従来、ユーザのプライバシーを保護する方法として、ユーザの個人情報を暗号化する方法が知られている。例えば、同一の符号に復号できる見かけ上異なる値を示す符号を生成する暗号化手順を利用して、ユーザの個人情報を暗号化する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。また、同一の識別子を特定する異なる符号を生成する暗号化手順を用いて、識別子があたかも可変と見えるようにして、ユーザの個人情報を第三者に秘匿する方法が提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2004−362201号公報(第7−12頁、第2図) 特開2004−317764号公報(第5−11頁、第3図)
しかしながら、特許文献2のような、同一の符号に復号できる見かけ上異なる値を示す符号を生成する暗号化手順は、再暗号化と呼ばれる特殊な暗号化手法であり、これを実装するには無線タグリーダ装置のコストアップにつながり、計算量も多いためリアルタイムな暗号化(ID更新)が困難であるという課題がある。また特許文献3のような手法では、無線タグ装置自体が秘密鍵などの秘密情報を保持した上で、乱数生成と暗号化のアルゴリズムをともに実装する必要があり、無線タグ装置のコストアップ要因となる。
無線タグ装置の携帯者の居場所などを管理するための見守りシステムなどにおいては、無線タグを多くの見守り対象者に配付する必要があり、また無線タグリーダ装置も見守り領域内に多数配置する必要があるため、低コストかつ簡単な構成で、無線タグ携帯者のプライバシーを保護するシステムを提供することが望まれている。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、低コストかつ簡単な構成で、無線タグ装置を不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することのできる無線タグシステムを提供することを目的とする。
本発明の無線タグシステムは、無線タグ装置と、前記無線タグ装置と無線通信可能な無線タグリーダ装置を備えた無線タグシステムにおいて、前記無線タグ装置は、前記無線タグ装置のID情報と、前記無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度を示す送信出力情報を記憶する記憶手段と、前記送信信号の出力強度を制御する送信出力制御手段と、前記無線タグリーダ装置から受信したID更新用情報を用いて、前記ID情報を更新するID更新処理を行うID更新手段と、を備え、前記無線タグリーダ装置は、前記無線タグ装置から受信した前記送信出力情報に基づいて、前記送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルであるか近距離通信用レベルであるかを判定する送信強度判定手段と、遠距離通信用レベルであると判定されたときに、前記送信信号の出力強度を低下させる低下要求信号を、前記無線タグ装置へ送信する出力低下要求手段と、近距離通信用レベルであると判定されたときに、前記無線タグ装置でのID更新処理に用いられる前記ID更新用情報を生成する更新用情報生成手段と、生成した前記ID更新用情報を、前記無線タグ装置へ送信する更新用情報送信手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、無線タグ装置が遠距離通信用レベルの通信エリア内に入ると、送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルから近距離通信用レベルへ低下するように制御される。そして、無線タグ装置がさらに近距離通信用レベルの通信エリア内まで近づくと、無線タグ装置のID情報が更新される。つまり、無線タグ装置が無線タグリーダ装置に近づく度に、無線タグ装置のID情報(古いID情報)が別のID情報(新しいID情報)に変換される。したがって、仮に無線タグ装置のID情報が第三者に盗聴された場合であっても、無線タグ装置のID情報が次々と更新されるので、ID情報を不正追跡され続けるのを防止することができる。これにより、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができる。また、無線タグ装置が無線タグリーダ装置に近づいたときにのみID更新用情報の送信が行われる。したがって、仮に無線タグ装置のID情報が第三者に盗聴された場合であっても、ID更新用情報が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性が向上する。
また、本発明の無線タグシステムでは、前記無線タグリーダ装置は、前記無線タグ装置から受信した受信信号の強度が所定のしきい強度以上であるか否かを判定する受信強度判定手段を備え、前記出力低下要求手段は、前記無線タグ装置からの受信信号の強度が前記しきい強度以上であると判定されたときに、前記低下要求信号を前記無線タグ装置へ送信する構成を有している。
この構成により、無線タグ装置が遠距離通信用レベルの通信エリア内に入り、さらに無線タグ装置からの受信信号の強度がしきい強度以上になるまで近づいたときに、無線タグ装置の送信信号の出力強度が低下するように制御される。これにより、近距離通信用レベルの通信エリアに入るまで無線タグリーダ装置に近づく確率が高い無線タグ装置に対して、送信信号の出力強度を制御することができる。
また、本発明の無線タグシステムでは、前記送信信号の出力強度が近距離通信用レベルである継続時間を計測するタイマー装置を備え、前記無線タグ装置の送信出力制御手段は、前記継続時間が所定のしきい時間を超過したときに、前記送信信号の出力強度を遠距離通信用レベルに復帰させる構成を有している。
この構成により、無線タグ装置の送信信号の出力強度は、近距離通信用レベルへ切り替えられた後、所定のしきい時間が経過すると遠距離通信用レベルに戻される。これにより、無線タグ装置は、遠距離通信用レベルでの通信を適切なタイミングで再開することができる。
また、本発明の無線タグシステムでは、複数配置された前記無線タグリーダ装置は、各々に固有の識別信号を送信する識別信号送信手段を備え、前記無線タグ装置の送信出力制御手段は、一の無線タグリーダ装置の識別信号を受信した後に、他の無線タグリーダ装置の識別信号を受信したときには、前記送信信号の出力強度を遠距離通信用レベルに復帰させる構成を有している。
この構成により、無線タグ装置の送信信号の出力強度は、ある無線タグリーダ装置の識別番号を受信して近距離通信用レベルへ切り替えられた後、別の無線タグリーダ装置の識別番号を受信すると遠距離通信用レベルに戻される。これにより、無線タグ装置は、遠距離通信用レベルでの通信を適切なタイミングで再開することができる。
また、本発明の無線タグシステムでは、前記無線タグ装置は、前記無線タグリーダ装置からID更新用情報を受信してID情報の更新を行ったことを示す更新済み信号を、前記ID更新用情報の送信元の無線タグリーダ装置へ送信する更新済み信号送信手段を備え、前記無線タグリーダ装置の更新用情報送信手段は、前記無線タグ装置から前記更新済み信号を受信したときに、前記ID更新用情報の送信を停止する構成を有している。
この構成により、無線タグ装置は、ある無線タグリーダ装置からID更新用情報を受信してID情報の更新を行うと、その無線タグリーダ装置へ更新済み信号を送信する。無線タグリーダ装置は、無線タグ装置から更新済み信号を受信すると、その無線タグ装置へID更新用情報を送信するのを停止する。これにより、ID更新用情報の不要な送信を防止することができる。
また、本発明の無線タグシステムでは、前記無線タグリーダ装置は、前記ID更新用情報を前記無線タグ装置へ送信するときに、前記無線タグ装置への送信信号の出力強度を低下させるリーダ送信出力制御手段を備えた構成を有している。
この構成により、無線タグリーダ装置の送信信号の出力強度を低下させる出力制御を行うことにより、ID更新用情報が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性がさらに向上する。
また、本発明の無線タグシステムは、前記無線タグリーダ装置とネットワークを介して通信可能なセンター装置を備え、前記無線タグリーダ装置は、前記無線タグ装置のID情報と、前記無線タグ装置で前記ID情報の更新に用いられる前記ID更新用情報を、前記センター装置へ送信するネットワーク送信手段を備え、前記センター装置は、前記無線タグリーダ装置から受信した前記ID情報を、前記無線タグ装置ごとに対応させて記録し、前記無線タグリーダ装置から受信した前記ID更新用情報を用いて、前記無線タグ装置と同一のID更新処理を行って、前記記録手段に記録された前記ID情報を更新するID情報管理手段を備えた構成を有している。
この構成により、センター装置では、無線タグリーダ装置から受信したID情報が無線タグ装置ごとに記録され、無線タグ装置から受信したID更新用情報を用いて無線タグ装置と同一のID更新処理が行われる。これにより、無線タグ装置のID情報をセンター装置でまとめて管理することができる。
また、本発明の無線タグシステムでは、前記センター装置のID情報管理手段は、前記ID情報とともに、前記ID情報の更新履歴情報を記録する構成を有している。
この構成により、無線タグ装置を検索するときに、現在のID情報だけでなく、ID情報の更新履歴を用いて探し出すことができる。例えば、無線タグ装置と無線タグリーダ装置との通信障害があった場合には、無線タグ装置のID情報が更新されていないにもかかわらず、センター装置に記録されたID情報が更新されることがある。そのような場合であっても、古いID情報(例えば、初期のID情報や一つ前のID情報など)を用いて無線タグ装置を探し出すことができる。
本発明の無線タグ装置は、上記の無線タグシステムで用いられる無線タグ装置であって、前記無線タグ装置は、前記無線タグ装置のID情報と、無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度を示す送信出力情報を記憶する記憶手段と、前記無線タグリーダから受信した低下要求信号に応じて、前記送信信号の出力強度を低下させるように制御する送信出力制御手段と、前記無線タグリーダ装置から受信した前記ID更新用情報を用いて、前記ID情報を更新するID更新手段と、を備えた構成を有している。
この構成によっても、上記と同様にして、無線タグ装置を不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができる。また、ID更新用情報が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性が向上する。
本発明の無線タグリーダ装置は、上記の無線タグシステムで用いられる無線タグリーダ装置であって、前記無線タグリーダ装置は、無線タグ装置から前記無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度を示す送信出力情報に基づいて、前記送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルであるか近距離通信用レベルであるかを判定する送信強度判定手段と、遠距離通信用レベルであると判定されたときに、前記送信信号の出力強度を低下させる低下要求信号を、前記無線タグ装置へ送信する出力低下要求手段と、近距離通信用レベルであると判定されたときに、前記無線タグ装置で行われるID更新処理に用いられる前記ID更新用情報を生成する更新用情報生成手段と、生成した前記ID更新用情報を、前記無線タグ装置へ送信する更新用情報送信手段と、を備えた構成を有している。
この構成によっても、上記と同様にして、無線タグ装置を不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができる。また、ID更新用情報が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性が向上する。
本発明のセンター装置は、上記の無線タグシステムで用いられるセンター装置であって、前記センター装置は、無線タグリーダ装置から受信した無線タグ装置のID情報を、無線タグ装置ごとに対応させて記録し、前記無線タグリーダ装置から受信したID更新用情報を用いて、前記無線タグ装置で行われるID情報更新処理と同一のID更新処理を行って、前記記録手段に記録された前記ID情報を更新するID情報管理手段を備えた構成を有している。
この構成によっても、上記と同様にして、無線タグ装置を不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ携帯者のプライバシーを保護することができる。また、ID更新用情報が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性が向上する。
本発明の無線タグID情報更新方法は、上記の無線タグシステムで用いられる無線タグID情報更新方法であって、無線タグ装置から無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルであるか近距離通信用レベルであるかを判定し、遠距離通信用レベルであると判定されたときに、前記送信信号の出力強度を低下させるように制御し、近距離通信用レベルであると判定されたときに、ID更新用情報を生成し、前記ID更新用情報を用いて前記無線タグ装置のID情報を更新する。
この方法によっても、上記と同様にして、無線タグ装置を不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができる。また、ID更新用情報が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性が向上する。
本発明は、送信出力制御手段を無線タグ装置に設け、送信強度判定手段と出力低下要求手段と更新用情報生成手段と更新用情報送信手段を無線タグリーダ装置に設けることにより、無線タグ装置の携帯者が不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができるという効果を有する無線タグシステムを提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態の無線タグシステムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、学校や塾などに通う学童(見守り対象者)の様子を、自宅や職場などにいる保護者が見守ることができる学童の見守りシステム等の場合を例示する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態の無線タグシステムを、図1〜図9を用いて説明する。ここでは、まず、システムの全体の構成について概略を説明する。図1は、本実施の形態の無線タグシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線タグシステム1は、無線タグ装置2と無線タグリーダ装置3(単にタグリーダ装置3ともいう)とセンター装置4で構成されている。無線タグ装置2は、例えば無線ICタグを備えた生徒証や塾生証などのICカードや、携帯電話機やPDAなどの携帯端末などの装置であり、見守り対象者である学童が所持している。この無線タグ装置2と無線通信可能なタグリーダ装置3が、学童の通学路に沿って設置される。例えば、タグリーダ装置3は、通学路の途中の交差点や道路の脇、学校の校門や出入り口などに設置される。このタグリーダ装置3は、監視カメラを備えてもよく(図示せず)、見守り対象である学童の周囲の監視映像を撮影する機能を有してもよい。センター装置4は、タグリーダ装置3とネットワークを介して通信可能である。
なお、図1の例では、説明の便宜のために、3つの無線タグ装置2(無線タグ装置A、B、C)と、3つのタグリーダ装置3(タグリーダ装置A、B、C)と、1つのセンター装置4が図示されているが、無線タグ装置2、タグリーダ装置3、センター装置4の数はこれに限定されるものではない。また、図1では、3つの無線タグ装置2のうち、無線タグ装置Aについてのみ詳細な構成を図示し、他の無線タグ装置B、Cについては詳細な構成の図示を省略した。同様に、3つのタグリーダ装置3のうち、タグリーダ装置Aについてのみ詳細な構成を図示し、他のタグリーダ装置B、Cについては詳細な構成の図示を省略した。
つぎに、無線タグシステム1の各構成について詳細に説明する。まず、無線タグ装置2の構成について説明する。図1に示すように、無線タグ装置2は、タグリーダ装置3との無線通信を行う無線通信部5と、無線通信部5などに電源を供給する電源供給部6を備えている。つまり、この無線タグ装置2は、アクティブタグまたはセミパッシブタグである。無線タグ装置2がアクティブタグである場合には、無線タグ装置2は電源を用いて定期的に(例えば1分毎に)送信信号を出力する。無線タグ装置2がセミパッシブタグである場合には、無線タグ装置2はタグリーダ装置3からの探索信号を受信したときに電源を用いて送信信号を出力する。
また、無線タグ装置2は、タグリーダ装置3への送信信号の出力強度を制御する出力制御部7と、送信信号の出力強度を示す送信出力フラグを記憶する送信出力フラグ格納部8を備えている。無線タグ装置2の送信出力は、初期状態として後述する遠距離通信用レベルに設定されている。つまり、遠距離通信用レベルは、通常の出力レベルであるともいえる。
送信出力の制御は、遠距離通信用レベルと近距離通信用レベルの2段階で行われる。例えば、遠距離通信用レベルで無線通信を行う場合には、無線タグ装置2とタグリーダ装置3との通信可能距離は約100mであり、近距離通信用レベルで無線通信を行う場合には、無線タグ装置2とタグリーダ装置3との通信可能距離は約3mである。そして、送信出力フラグは、遠距離通信用レベルを示す「大」と、近距離通信用レベルを示す「小」の2つである。すなわち、遠距離通信用レベルは、高出力レベル(または最高出力レベル)であるともいえる。また、近距離通信用レベルは、低出力レベル(または最低出力レベル)であるともいえる。
また、無線タグ装置2は、無線タグ装置2を識別するためのタグIDを記憶するタグID格納部9と、タグIDを更新する処理を行うタグID更新部10を備えている。タグIDは、送信出力フラグとともに、無線タグ装置2からタグリーダ装置3へ送信される。タグID更新部10では、後述する乱数を用いて、現在のタグID(旧タグID)を次回のタグID(新タグID)に変換する処理が行われる(図3参照)。ここでは、タグIDが、本発明のID情報に相当し、送信出力フラグが、本発明の送信出力情報に相当する。そして、タグID格納部9および送信出力フラグ格納部8が、本発明の記憶手段に相当する。
本実施の形態のID更新処理で用いられるID変換規則としては、たとえば現在のタグIDと乱数との組み合わせ(XOR、OR、連結など)に、所定のハッシュ関数Fを適用する方式を用いることができるが、これに限定されず、タグIDそのものを乱数で所定の暗号化アルゴリズムで暗号化する方式や、乱数から導出される別の数値を用いてタグIDを暗号化する方式などを排除するものではない。
また、無線タグ装置2はID変換規則を複数用いてもよい。その場合、無線タグ装置2はID更新処理に使用した関数の識別子をタグリーダ装置3へ送信する。あるいは、タグリーダ装置3がID変換処理に使用する関数の識別子を指示する。
つぎに、タグリーダ装置3の構成について説明する。図1に示すように、タグリーダ装置3は、無線タグ装置2との無線通信を行う無線通信部11と、無線タグ装置2から受信したタグIDを記憶する受信タグID格納部12を備えている。また、タグリーダ装置3は、ネットワークを介してセンター装置4と通信を行うネットワーク通信部13(NW通信部13)を備えている。このネットワーク通信部13は、無線タグ装置2から受信したタグIDと、その無線タグ装置2へ送信した乱数をセンター装置4へ送信する。ここでは、ネットワーク通信部13が、本発明のネットワーク送信手段に相当する。
このタグリーダ装置3は、無線タグ装置2から受信した送信出力フラグに基づいて、無線タグ装置2が送信信号を送信したときの出力強度が遠距離通信用レベルであるか近距離通信用レベルであるかを判定する送信強度判定部14を備えている。この送信強度判定部14は、無線タグ装置2からの送信信号を受信したときの信号強度ではなく、無線タグ装置2が送信信号を送信したときの出力強度が「大」であるか「小」であるかを判定する。ここでは、この送信強度判定部14が、本発明の送信強度判定手段に相当する。
また、タグリーダ装置3は、無線タグ装置2から受信した受信信号の強度が、所定の閾値以上であるか否かを判定する受信強度判定部15を備えている。この受信強度判定部15は、実際に受信した受信信号の強度が大きいか小さいかを、所定の閾値を基準にして判定する。この判定は、1回でも閾値以上であれば、受信信号の強度が大きいと判定してもよく、複数回、閾値以上であったときに、受信信号の強度が大きいと判定してもよい。また、この判定は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)判定とも呼ばれる。したがって、この受信強度判定部15は、RSSI判定部であるともいえる。ここでは、閾値が、本発明のしきい強度に相当し、受信強度判定部15が、本発明の受信強度判定手段に相当する。
例えば、無線タグ装置2とタグリーダ装置3との間に障害物等がある場合には、無線タグ装置2からの送信信号の送信強度は「大」であるにも係らず、その送信信号をタグリーダ装置3が受信したときの受信強度は小さくなる。この場合には、送信強度判定部14では、送信信号の出力強度が「大」であると判定され、受信強度判定部15では、受信信号の強度が閾値未満であると判定される。
また、タグリーダ装置3は、無線タグ装置2からの送信信号の出力強度が「大」であり、かつ、受信信号の強度が閾値以上であるときに、送信信号の出力強度を低下させる送信出力低下指示を無線タグ装置2に送信するタグ出力制御指示部16を備えている。ここでは、送信出力低下指示が、本発明の低下要求信号に相当し、タグ出力制御指示部16が、本発明の出力低下要求手段に相当する。
例えば、無線タグ装置2がタグリーダ装置3から100m以内のエリアに入った場合には、無線タグ装置2からの送信信号を受信することができ、送信出力フラグに基づいて送信出力が「大」であると判定される。しかし、無線タグ装置2がタグリーダ装置3からかなり遠い場合(例えば50m以上離れている場合)などには、受信信号の強度は閾値未満であると判定され、送信出力低下指示は送られない。無線タグ装置2がタグリーダ装置3に近づいてきた場合(例えば10m以内まで近づいた場合)などには、受信信号の強度が閾値以上になり、送信出力低下指示が送られる。
タグリーダ装置3は、無線タグ装置2からの送信信号の出力強度が「小」であるときに、タグIDの更新に用いられる乱数をその都度生成する乱数生成部17を備えている。無線タグ装置2では、この乱数を用いた演算処理を行って、タグIDを更新する(現在のタグIDから次回のタグIDへ変換する)処理が行われる。ここでは、乱数が、ID更新用情報に相当し、乱数生成部17が、更新用情報生成手段に相当する。
また、タグリーダ装置3は、無線タグ装置2への送信信号の出力強度を制御するリーダ出力制御部18を備えている。このリーダ出力制御部18は、無線タグ装置2へ乱数を送信するときの送信出力を低下させる。乱数を無線タグ装置2へ送信しようとする場合、無線タグ装置2は送信出力「小」でも通信可能なほどの近距離(例えば3m以内のエリア)までタグリーダ装置3に近づいている。したがって、リーダ出力制御部18は、近距離(例えば3m)の通信が可能なレベルまで送信出力を低下させるように制御する。ここでは、リーダ出力制御部18が、本発明のリーダ送信出力制御手段に相当する。
つぎに、センター装置4の構成について説明する。図1に示すように、センター装置4は、ネットワークを介してタグリーダ装置3と通信を行うネットワーク通信部19(NW通信部19)と、タグリーダ装置3から受信したデータを受信履歴データとして記録する受信履歴蓄積部20を備えている。
図2は、受信履歴データの一例を示す図である。図2に示すように、受信履歴蓄積部20には、タグリーダ装置3が無線タグ装置2からの送信信号を受信した時刻と、そのタグリーダ装置3のタグリーダIDと、そのタグリーダ装置3が無線タグ装置2から受信した受信タグIDと、そのタグリーダ装置3から無線タグ装置2へ送信された乱数の情報が記録されている。
例えば、図2では、2007年2月1日16時00分30秒にタグリーダ装置Aが無線タグ装置A(旧タグID:T−ID(n))を検出して乱数R(n)を送信し、無線タグ装置AでタグIDの更新が行われた後、16時05分40秒にタグリーダ装置Bがその無線タグ装置A(新タグID:T−ID(n+1))を検出して乱数R(n+1)を送信した例が示されている。
また、センター装置4は、無線タグ装置を所持するユーザ(例えば見守り対象の児童など)に関する情報を記憶するユーザID管理テーブル21と、タグIDに関する情報を記憶するタグID管理テーブル22と、タグリーダに関する情報を記憶するタグリーダID管理テーブル23を備えている。
図3は、ユーザID管理テーブル21に記録されるデータの一例を示す図である。図3に示すように、ユーザID管理テーブル21には、ユーザを識別するユーザIDと、そのユーザの氏名と、そのユーザ専用のパスワードと、そのユーザに付与された無線タグ装置2の初期タグID(出荷時または販売時に無線タグ装置2に付与されたタグID)が記録されている。
図4は、タグID管理テーブル22に記録されるデータの一例を示す図である。図4に示すように、タグID管理テーブル22には、無線タグ装置2ごとに、初期タグIDと、現在のタグID(旧タグID)と、次回のタグID(新タグID)などのデータが記録されている。このタグID管理テーブル22では、タグリーダ装置3から受信した乱数を用いて、現在のタグID(旧タグID)を次回のタグID(新タグID)に更新する処理が行われる。すなわち、このタグID管理テーブル22では、無線タグ装置2で行われるID更新処理と同じ更新処理が行われる。つまり、センター装置4に記録されている新タグIDと無線タグ装置2の新タグIDが同じになるように管理されている。また、このタグID管理テーブル22には、ID更新後のタグID(新タグID)だけでなく、それ以前のタグID(旧タグID)も記録される。つまり、タグIDの更新履歴情報が記録されている。ここでは、タグID管理テーブル22が、本発明のID情報管理手段に相当する。
図5は、タグリーダID管理テーブル23に記録されるデータの一例を示す図である。図5に示すように、タグリーダID管理テーブル23には、タグリーダ装置3のタグリーダIDと、そのタグリーダ装置3の設置位置の緯度経度と、そのタグリーダ装置3の設置位置の住所などのデータが記録されている。見守り対象者である児童が所持する無線タグ装置2がタグリーダ装置3によって検出されたときに、このタグリーダID管理テーブル23のデータに基づいて、そのタグリーダ装置3の設置位置(つまり、その児童の現在位置)を知ることができる。また受信履歴蓄積部20に蓄積されたタグリーダID、受信タグIDおよび乱数の情報と、タグリーダID管理テーブル23に記憶されたタグIDの更新履歴情報とを組合わせることによって、児童の位置履歴を逐次求めておき、児童の保護者等が参照可能な形で保存しておくことも可能である。
また、タグリーダ装置3から無線タグ装置2に対して乱数が送信されるタイミング(すなわち、無線タグ装置2の携帯者がタグリーダ装置3に接近したタイミング)、もしくはそのタイミングの前後において、タグリーダ装置3が備える監視カメラ(図示せず)による撮影を行うことにより、タグリーダ装置近辺に近づいた児童など無線タグ装置携帯者の状況を撮影することができる。この場合、タグリーダ装置3が撮影した画像を、受信タグID情報等とともに、センター装置4に送信し、センター装置4で保存しておくことにより、児童の保護者等に対して、児童の居場所情報とともに、撮影画像を提供することも可能となる。
以上のように構成された無線タグシステム1について、図6〜図9を用いてその動作を説明する。ここでは、無線タグ装置2(例えば無線タグ装置A)を所持した児童が、通学路に設置されたタグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置A)の近くを通るときに、その無線タグ装置2のタグIDが更新されるときの動作を中心に説明する。
まず、本実施の形態の無線タグシステム1のシステム全体の動作を説明する。図6は、本実施の形態の無線タグシステム1の全体の動作の流れを示すシーケンス図である。図6に示すように、無線タグ装置2からタグIDと送信出力フラグ「大」が送信される。タグIDと送信出力フラグ「大」をタグリーダ装置3が受信すると、タグリーダ装置3では送信強度判定(S101)と受信強度判定(S102)が行われる。このとき、例えば児童がタグリーダ装置3からかなり離れている場合には、送信強度は「大」であると判定されるものの受信強度は閾値未満であると判定される。その場合には、タグリーダ装置3から無線タグ装置2へ信号は送信されない。児童がタグリーダ装置3にさらに近づくと、送信強度判定(S103)と受信強度判定(S104)が行われたときに、送信強度が「大」であり受信強度が閾値以上であると判定される。そうすると、タグリーダ装置3から無線タグ装置2へ送信出力低下指示が送信される。
その送信出力低下指示を無線タグ装置2が受信すると、無線タグ装置2は送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S105)。そして、無線タグ装置2からはタグIDと送信出力フラグ「小」が送信される。タグIDと送信出力フラグ「小」をタグリーダ装置3が受信すると、タグリーダ装置3では送信強度判定(S106)が行われる。送信強度が「小」であると判定されると、乱数の生成(S107)が行われるとともにリーダ送信出力を低下させる制御(S108)が行われる。すると、タグリーダ装置3から無線タグ装置2へ乱数が送信されるとともに、タグリーダ装置3からセンター装置4へタグリーダIDとタグIDと乱数が送信される。
その乱数を無線タグ装置2が受信すると、無線タグ装置2でタグIDの更新が行われる(S109)。例えば、無線タグ装置2のタグIDが、T−ID(n)からT−ID(n+1)へ更新される。また、タグリーダIDとタグIDと乱数をセンター装置4が受信すると、センター装置4で受信履歴データの更新(S110)とタグID管理テーブル22の更新(S111)が行われる。
そして、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰する処理が行われるとともに(S112)、タグリーダ装置3の送信出力を元の強さに復帰する処理が行われる(S113)。
つぎに、無線タグシステム1の各構成の動作を説明する。図7は、無線タグ装置2の動作の流れを示すフロー図である。図7に示すように、無線タグ装置2は、定期的にタグIDと送信出力フラグ「大」を送信し(S120)、タグリーダ装置3から送信出力低下指示を受信すると(S121)、送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S122)。
その後、無線タグ装置2は、定期的にタグIDと送信出力フラグ「小」を送信し(S123)、タグリーダ装置3から乱数を受信すると(S124)、タグIDを更新する(S125)。そして、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰させる(S126)。
図8は、タグリーダ装置3の動作の流れを示すフロー図である。図8に示すように、タグリーダ装置3は、無線タグ装置2からタグIDと送信出力フラグを受信すると(S130)、送信出力フラグが「大」であるか否かの判定を行う(S131)。送信出力フラグが「大」であると判定されると、受信強度が閾値以上であるか否かの判定が行われる(S132)。受信強度が閾値以上であると判定されると、無線タグ装置2に送信出力低下指示を送信する(S133)。
一方、送信出力フラグが「小」であると判定されると、乱数を生成する処理を行うとともに(S134)、タグリーダ装置3の送信出力を低下する出力制御を行う(S135)。そして、無線タグ装置2に乱数を送信するとともに(S136)、センター装置4にタグリーダIDとタグIDと乱数を送信することにより受信ID報告を行う(S137)。そして、タグリーダ装置3の送信出力を元の出力レベルに復帰させる(S138)。
図9は、センター装置4の動作の流れを示すフロー図である。図9に示すように、センター装置4は、タグリーダ装置3から受信ID報告(タグリーダID、タグID、乱数)を受信すると(S140)、そのタグリーダIDとタグIDと乱数を1つのレコードとして受信履歴データを更新する(S141)。
そして、受信したタグID(旧タグID)と乱数を用いて、無線タグ装置2で行われる演算と同じ演算処理を行って、次回のタグID(新タグID)を計算によって求め(S142)、タグID管理テーブル22を更新する(S143)。
このような第1の実施の形態の無線タグシステム1によれば、出力制御部7を無線タグ装置2に設け、送信強度判定部14とタグ出力制御指示部16と乱数生成部17をタグリーダ装置3に設けることにより、無線タグ装置2の携帯者が不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができる。
すなわち、本実施の形態では、無線タグ装置2が遠距離通信用レベルの通信エリア(例えばタグリーダ装置3から100m以内のエリア)内に入ると、送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルから近距離通信用レベルへ切り替えられる。そして、無線タグ装置2がさらに近距離通信用レベルの通信エリア(例えば3m以内のエリア)内まで近づくと、無線タグ装置2のタグIDが更新される。つまり、無線タグ装置2がタグリーダ装置3に近づく度に、無線タグ装置2のタグID(古いタグID)が別のタグID(新しいタグID)に変換される。したがって、仮に無線タグ装置2のタグIDが第三者に盗聴された場合であっても、無線タグ装置2のタグIDが次々と更新されるので、タグIDを不正追跡され続けるのを防止することができる。これにより、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができる。また、無線タグ装置2がタグリーダ装置3に近づいたときにのみ乱数の送信が行われる。したがって、仮に無線タグ装置2のタグIDが第三者に盗聴された場合であっても、乱数が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性が向上する。
例えば、タグIDを更新した場合であっても、タグIDと乱数がペアで盗聴されてしまうと、更新後のタグIDが推測されるおそれがある。本実施の形態では、無線タグ装置2の送信信号の出力を制御することにより、無線タグ装置2がタグリーダ装置3に近づいたときにのみ乱数の送信が行われる。したがって、仮に無線タグ装置2のタグIDが第三者に盗聴された場合であっても、乱数がタグIDとペアで第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性が向上する。
また、本実施の形態では、無線タグ装置2が遠距離通信用レベルの通信エリア内に入った後、さらに無線タグ装置2からの受信信号の強度がしきい強度以上になるまで(例えば10m以内まで)近づいたときに、無線タグ装置2の送信信号の出力強度が低下するように制御される。これにより、近距離通信用レベルの通信エリアに入るまでタグリーダ装置3に近づく確率が高い無線タグ装置2に対して、送信信号の出力強度を制御することができる。
また、本実施の形態では、タグリーダ装置3の送信信号の出力強度を低下させる出力制御を行うことにより、乱数が第三者に盗聴されるリスクを低減させることができ、安全性がさらに向上する。
また、本実施の形態では、センター装置4では、タグリーダ装置3から受信したタグIDが無線タグ装置2ごとに記録され、無線タグ装置2から受信した乱数を用いて無線タグ装置2と同一のID更新処理が行われる。これにより、無線タグ装置2のタグIDをセンター装置4でまとめて管理することができる。したがって、児童の保護者は、センター装置4にアクセスするだけで簡単に児童の位置情報や映像情報を取得することができる。
また、本実施の形態では、無線タグ装置2を検索するときに、現在のタグIDだけでなく、タグIDの更新履歴を用いて探し出すことができる。例えば、無線タグ装置2とタグリーダ装置3との通信障害があった場合には、無線タグ装置2のタグIDが更新されていないにもかかわらず、センター装置4に記録されたタグIDが更新されることがある。そのような場合であっても、古いタグID(例えば、初期のタグIDや一つ前のタグIDなど)を用いて無線タグ装置2を探し出すことができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の無線タグシステムを、図10〜図12を用いて説明する。ここでは、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第2の実施の形態の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図10は、本実施の形態の無線タグシステムの構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施の形態では、無線タグ装置2に時間計測部24が備えられている。この時間計測部24は、無線タグ装置2からの送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルから近距離通信用レベルに切り替えられたときから時間の計測を開始して、送信信号の出力強度が近距離通信用レベルであるときの継続時間を計測する。この時間計測部24は、いわゆるタイマの機能を有するものであり、本発明のタイマー装置に相当する。
そして、無線タグ装置2の出力制御部7は、時間計測部24により計測された継続時間が所定のタイムアウト時間を経過したときに、無線タグ装置2の送信出力を遠距離用通信レベルに復帰させるようにタイマ制御を行うように構成されている。
以上のように構成された無線タグシステム1について、図11および図12を用いてその動作を説明する。ここでは、無線タグ装置2の送信出力のタイマ制御が行われるときの動作を中心に説明する。ここで特に言及しない動作は、第1の実施の形態と同様である。
図11は、本実施の形態の無線タグシステム1の全体の動作の流れを示すシーケンス図である。図11に示すように、無線タグ装置2からタグIDと送信出力フラグが送信されて、タグリーダ装置3がそのタグIDと送信出力フラグを受信すると、送信強度判定(S201)と受信強度判定(S202)が行われる。第1の実施形態と同様にして、タグリーダ装置3から送信出力低下指示が送信され、無線タグ装置2がその送信出力低下指示を受信すると、無線タグ装置2は送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S203)。
無線タグ装置2の送信出力が遠距離通信用レベルから近距離通信用レベルに切り替えられると、無線タグ装置2の時間計測部24が起動して近距離通信用レベルの継続時間の計測を開始する(S204)。その後、所定のタイムアウト時間が経過すると(S205)、無線タグ装置2の送信出力が遠距離通信用レベルに復帰する(S206)。
図12は、無線タグ装置2の動作の流れを示すフロー図である。図12に示すように、無線タグ装置2は、定期的にタグIDと送信出力フラグ「大」を送信し(S210)、タグリーダ装置3から送信出力低下指示を受信すると(S211)、送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S212)。無線タグ装置2の送信出力を低下させると、無線タグ装置2の時間計測部24が起動して近距離通信用レベルの継続時間の計測を開始する(S213)。そして、無線タグ装置2は、定期的にタグIDと送信出力フラグ「小」を送信する(S214)。
無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に成功した場合には、タイムアウト時間が経過していなくても(S215)、タグリーダ装置3から乱数を受信し(S216)、タグIDを更新する(S217)。そして、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰させる(S218)。一方、無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に失敗した場合であっても、タイムアウト時間が経過すると(S215)無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰させる(S218)。
このような第2の実施の形態の無線タグシステム1によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施の形態では、無線タグ装置2の送信信号の出力強度が、近距離通信用レベルへ切り替えられた後、所定のタイムアウト時間が経過すると遠距離通信用レベルに戻される。これにより、無線タグ装置2は、遠距離通信用レベルでの通信を適切なタイミングで再開することができる。
例えば、本実施の形態では、無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に失敗した場合であっても、無線タグ装置2の時間計測部24が所定のタイムアウト時間の計測を行う。そして、タイムアウト時間が経過すると、無線タグ装置2の送信出力が自動的に遠距離通信用レベルに戻される。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の無線タグシステムを、図13および図14を用いて説明する。ここでは、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第3の実施の形態の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図13は、本実施の形態の無線タグシステムの構成を示すブロック図である。図13に示すように、本実施の形態では、タグリーダ装置3に時間計測部25とタグ出力管理部26が備えられており、センター装置4にタグ出力管理部27が備えられている。この時間計測部25は、無線タグ装置2へ送信出力低下指示を送信したときから時間の計測を開始して、送信信号の出力強度が近距離通信用レベルであるときの継続時間を計測する。この時間計測部25は、いわゆるタイマの機能を有するものであり、本発明のタイマー装置に相当する。
また、タグリーダ装置3およびセンター装置4のタグ出力管理部26、27には、送信出力が低下するように指示されている無線タグ装置2のタグIDが登録されている。具体的には、送信出力低下指示が送信された無線タグ装置2のタグIDが登録され、出力復帰指示が送信された無線タグ装置2のタグIDは登録削除される。
以上のように構成された無線タグシステム1について、図14を用いてその動作を説明する。ここでは、無線タグ装置2の送信出力のタイマ制御が行われるときの動作を中心に説明する。ここで特に言及しない動作は、第1の実施の形態と同様である。
図14は、本実施の形態の無線タグシステム1の全体の動作の流れを示すシーケンス図である。図14に示すように、無線タグ装置2からタグIDと送信出力フラグが送信されて、タグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置A)がそのタグIDと送信出力フラグを受信すると、送信強度判定(S301)と受信強度判定(S302)が行われる。第1の実施形態と同様にして、タグリーダ装置3から送信出力低下指示が送信され、無線タグ装置2がその送信出力低下指示を受信すると、無線タグ装置2は送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S303)。
無線タグ装置2へ送信出力低下指示を送信すると、タグリーダ装置3の時間計測部25が起動して近距離通信用レベルの継続時間の計測を開始するとともに、その無線タグ装置2のタグIDをタグリーダ装置3のタグ出力管理部26に登録する(S304)。その後、無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に失敗して、所定のタイムアウト時間が経過すると(S305)、そのことを示すタイムアウト通知がタグリーダ装置3からセンター装置4へ送信され、その無線タグ装置2のタグIDがセンター装置4のタグ出力管理部27に登録される(S306)。
そして、センター装置4は、その無線タグ装置2がタイムアウトしたことを報知(ブロードキャスト)するタイムアウト報知を、すべてのタグリーダ装置3に送信する。タイムアウト報知を受けたタグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置B)は、無線タグ装置2へビーコン信号を送信することによって、出力復帰指示を送信する。無線タグ装置2は、タグリーダ装置3から出力復帰指示を受信すると、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰させる(S307)。
そして、無線タグ装置2は、そのタグリーダ装置3(タグリーダ装置B)へタグIDと送信出力フラグを送信し、そのタグIDを受信したタグリーダ装置3は、そのタグIDを出力復帰通知としてセンター装置4へ送信する。センター装置4が出力復帰通知を受信すると、その無線タグ装置2のタグIDをセンター装置4のタグ出力管理部27から登録削除する(S308)。
その後、センター装置4は、その無線タグ装置2が出力復帰したことを報知する出力復帰報知を、すべてのタグリーダ装置3に送信する。出力復帰報知を受信した元のタグリーダ装置3(タグリーダ装置A)は、その無線タグ装置2のタグIDをタグリーダ装置3のタグ出力管理部26から登録削除する(S309)。
このような第3の実施の形態の無線タグシステム1によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施の形態では、無線タグ装置2の送信信号の出力強度が、近距離通信用レベルへ切り替えられた後、所定のタイムアウト時間が経過すると遠距離通信用レベルに戻される。これにより、無線タグ装置2は、遠距離通信用レベルでの通信を適切なタイミングで再開することができる。
例えば、本実施の形態では、無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に失敗した場合であっても、タグリーダ装置3の時間計測部25が所定のタイムアウト時間の計測を行う。そして、タイムアウト時間が経過すると、いずれかのタグリーダ装置3から無線タグ装置2へ出力復帰指示が送信され、無線タグ装置2の送信出力が遠距離通信用レベルに戻される。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の無線タグシステムを、図15および図16を用いて説明する。ここでは、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第4の実施の形態の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図15は、本実施の形態の無線タグシステムの構成を示すブロック図である。図15に示すように、本実施の形態では、センター装置4に時間計測部28とタグ出力管理部29が備えられており、タグリーダ装置3にタグ出力管理部30が備えられている。この時間計測部28は、無線タグ装置2へ送信出力低下指示を送信したときから時間の計測を開始して、送信信号の出力強度が近距離通信用レベルであるときの継続時間を計測する。この時間計測部28は、いわゆるタイマの機能を有するものであり、本発明のタイマー装置に相当する。
また、タグリーダ装置3およびセンター装置4のタグ出力管理部29、30には、送信出力が低下するように指示されている無線タグ装置2のタグIDが登録されている。具体的には、送信出力低下指示が送信された無線タグ装置2のタグIDが登録され、出力復帰指示が送信された無線タグ装置2のタグIDは登録削除される。
以上のように構成された無線タグシステム1について、図16を用いてその動作を説明する。ここでは、無線タグ装置2の送信出力のタイマ制御が行われるときの動作を中心に説明する。ここで特に言及しない動作は、第1の実施の形態と同様である。
図16は、本実施の形態の無線タグシステム1の全体の動作の流れを示すシーケンス図である。図16に示すように、無線タグ装置2からタグIDと送信出力フラグが送信されて、タグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置A)がそのタグIDと送信出力フラグを受信すると、送信強度判定(S401)と受信強度判定(S402)が行われる。第1の実施形態と同様にして、タグリーダ装置3から送信出力低下指示が送信され、無線タグ装置2がその送信出力低下指示を受信すると、無線タグ装置2は送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S403)。
タグリーダ装置3から無線タグ装置2へ送信出力低下指示が送信されると、その無線タグ装置2のタグICが出力低下タグ通知としてタグリーダ装置3からセンター装置4へ送信される。そして、その無線タグ装置2のタグIDがセンター装置4のタグ出力管理部29に登録されるとともに、センター装置4の時間計測部28が起動して近距離通信用レベルの継続時間の計測を開始する(S404)。その後、無線タグ装置2がタグリーダ装置3(タグリーダ装置A)との通信に失敗して、所定のタイムアウト時間が経過すると(S405)、そのことを示すタイムアウト報知がすべてのタグリーダ装置3へ送信される。
タイムアウト報知を受信したタグリーダ装置3は、無線タグ装置2へビーコン信号を送信することによって、出力復帰指示を送信する。タグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置B)が無線タグ装置2との通信に成功して、無線タグ装置2が出力復帰指示を受信すると、無線タグ装置2の送信出力が遠距離通信用レベルに復帰する(S406)。
そして、無線タグ装置2は、そのタグリーダ装置3(タグリーダ装置B)へタグIDと送信出力フラグを送信し、そのタグIDを受信したタグリーダ装置3は、そのタグIDを出力復帰通知としてセンター装置4へ送信する。センター装置4が出力復帰通知を受信すると、その無線タグ装置2のタグIDをセンター装置4のタグ出力管理部29から登録削除する(S407)。その無線タグ装置2のタグICは、出力復帰報知としてセンター装置4からすべてのタグリーダ装置3へ送信される。
このような第4の実施の形態の無線タグシステム1によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施の形態では、無線タグ装置2の送信信号の出力強度が、近距離通信用レベルへ切り替えられた後、所定のタイムアウト時間が経過すると遠距離通信用レベルに戻される。これにより、無線タグ装置2は、遠距離通信用レベルでの通信を適切なタイミングで再開することができる。
例えば、本実施の形態では、無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に失敗した場合であっても、センター装置4の時間計測部28が所定のタイムアウト時間の計測を行う。そして、タイムアウト時間が経過すると、いずれかのタグリーダ装置3を介して無線タグ装置2へ出力復帰指示が送信され、無線タグ装置2の送信出力が遠距離通信用レベルに戻される。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態の無線タグシステムを、図17〜図19を用いて説明する。ここでは、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第5の実施の形態の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図17は、本実施の形態の無線タグシステムの構成を示すブロック図である。図17に示すように、本実施の形態では、無線タグ装置2にリーダID判定部31が備えられており、タグリーダ装置3にビーコン生成部32が備えられている。ビーコン生成部32は、タグリーダIDを含むビーコン信号を生成し、無線タグ装置2へビーコン信号を送信できるように構成されている。ここでは、タグリーダIDを含むビーコン信号が、本発明の識別信号に相当し、ビーコン生成部32が、本発明の識別信号送信部に相当する。
また、リーダID判定部31は、ビーコン信号に含まれるタグリーダIDを比較することによって、同じタグリーダ装置3からビーコン信号を受信したか否かを判定することができるように構成されている。
以上のように構成された無線タグシステム1について、図18および図19を用いてその動作を説明する。ここでは、無線タグ装置2の送信出力の復帰制御が行われるときの動作を中心に説明する。ここで特に言及しない動作は、第1の実施の形態と同様である。
図18は、本実施の形態の無線タグシステム1の全体の動作の流れを示すシーケンス図である。図18に示すように、まず、タグリーダ装置3から無線タグ装置2へビーコン信号が送信され、ビーコン信号によるタグリーダID(例えば、タグリーダ装置AのタグリーダID)の報知が行われる。
そして、第1の実施の形態と同様にして、無線タグ装置2からタグIDと送信出力フラグが送信されて、タグリーダ装置3がそのタグIDと送信出力フラグを受信すると、送信強度判定(S501)と受信強度判定(S502)が行われる。その後、第1の実施形態と同様にして、タグリーダ装置3から送信出力低下指示が送信され、無線タグ装置2がその送信出力低下指示を受信すると、無線タグ装置2は送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S503)。
無線タグ装置2は、タグリーダ装置3(タグリーダ装置A)から送信出力低下指示を受信したら、そのタグリーダ装置3のタグリーダIDを指示リーダIDとして保存しておく。
その後、無線タグ装置2を所持するユーザが移動すると、無線タグ装置2は他のタグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置B)からのビーコン信号を受信する。つまり、ビーコン信号によるタグリーダID(例えば、タグリーダ装置BのタグリーダID)の報知が行われる。無線タグ装置2は、受信したタグリーダIDと保存した指示リーダIDを比較して(S505)、受信したタグリーダIDが保存した指示リーダIDと異なる場合には、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰させる(S506)。
図19は、無線タグ装置2の動作の流れを示すフロー図である。図12に示すように、無線タグ装置2は、タグリーダ装置3からリーダID報知を受信すると(S510)、タグIDと送信出力フラグ「大」を送信する(S511)。そして、タグリーダ装置3から送信出力低下指示を受信すると(S512)、送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S513)。無線タグ装置2の送信出力を低下させると、出力低下指示を送信したタグリーダIDを指示リーダIDとして保存する(S514)。
その後、タグリーダ装置3からリーダID報知を受信すると(S515)、受信したタグリーダIDが保存した指示リーダIDに一致するか否かの判定が行われる(S516)。無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に成功した場合には、受信したタグリーダIDが保存した指示リーダIDと一致する。その場合には、タグリーダ装置3から乱数を受信し(S517)、タグIDを更新する(S518)。そして、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰させる(S519)。
一方、無線タグ装置2を保持したユーザがタグリーダ装置3(タグリーダ装置A)から離れてしまい、無線タグ装置2がタグリーダ装置3との通信に失敗した場合であっても、他のタグリーダ装置3(タグリーダ装置B)に近づいて、そのタグリーダ装置3との通信に成功する場合がある。その場合には、受信したタグリーダIDが保存した指示リーダIDと一致しないことになる。本実施の形態では、そのような場合に、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰させる(S519)。
このような第5の実施の形態の無線タグシステム1によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施の形態では、無線タグ装置2の送信信号の出力強度が、あるタグリーダ装置3(タグリーダ装置A)のタグリーダIDを受信して近距離通信用レベルへ切り替えられた後、別のタグリーダ装置3(タグリーダ装置B)のタグリーダIDを受信すると遠距離通信用レベルに戻される。これにより、無線タグ装置2は、遠距離通信用レベルでの通信を適切なタイミングで再開することができる。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態の無線タグシステムを、図20および図21を用いて説明する。ここでは、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、第6の実施の形態の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図20は、本実施の形態の無線タグシステムの構成を示すブロック図である。図20に示すように、本実施の形態では、無線タグ装置2に更新フラグ管理部33とリーダID判定部34が備えられており、タグリーダ装置3に更新フラグ判定部35が備えられている。更新フラグ管理部33は、タグリーダ装置3から乱数を受信してタグIDの更新を行ったことを示す更新フラグの管理を行う。具体的には、タグIDの更新を行っていないときには更新フラグ「0」をタグリーダ装置3へ送信し、タグIDの更新を行ったときには更新フラグ「1」をタグリーダ装置3へ送信するように構成されている。ここでは、更新フラグが、本発明の更新済み信号に相当し、更新フラグ管理部33が、本発明の更新済み信号送信手段に相当する。
また、無線タグ装置2のリーダID判定部34は、タグリーダ装置3からタグリーダIDを受信し、受信したタグリーダIDと乱数を受信したタグリーダ装置3が同じであるか否かを判定する。そして、更新フラグ管理部33は、受信したタグリーダIDが乱数を受信したタグリーダ装置3と異なると判定された場合には、更新フラグを「0」に戻すように構成されている。
タグリーダ装置3の更新フラグ判定部35は、無線タグ装置2から受信した更新フラグが「0」であるか「1」であるかを判定する。受信した更新フラグが「0」であると判定されたときには、タグリーダ装置3では乱数の生成が行われ、乱数が無線タグ装置2へ送信される。受信した更新フラグが「1」であると判定されたときには、タグリーダ装置3では乱数の生成が停止され、乱数は無線タグ装置2へ送信されない。
以上のように構成された無線タグシステム1について、図21を用いてその動作を説明する。ここでは、タグリーダ装置3で乱数生成が制御されるときの動作を中心に説明する。ここで特に言及しない動作は、第1の実施の形態と同様である。
図21は、本実施の形態の無線タグシステム1の全体の動作の流れを示すシーケンス図である。図21に示すように、まず、無線タグ装置2からタグIDと送信出力フラグ「大」が送信される。タグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置A)がそのタグIDと送信出力フラグを受信すると、送信強度判定(S601)と受信強度判定(S602)が行われる。第1の実施形態と同様にして、タグリーダ装置3から送信出力低下指示が送信され、無線タグ装置2がその送信出力低下指示を受信すると、無線タグ装置2は送信出力を近距離通信用レベルに低下させる(S203)。この場合、タグリーダ装置3から送信出力低下指示とともにタグリーダIDが送信される。
無線タグ装置2の送信出力を低下させると、無線タグ装置2からタグリーダ装置3へタグIDと送信出力フラグ「小」と更新フラグ「0」が送信される。そうすると、タグリーダ装置3では更新フラグ判定が行わる(S604)。この場合、更新フラグが「0」であるので、タグリーダ装置3で乱数の生成が行われ(S605)、その乱数とタグリーダIDが無線タグ装置2へ送信される。
無線タグ装置2は、乱数とタグリーダIDを受信すると、その乱数を用いてタグIDの更新を行う(S606)。そして、更新フラグ管理部33が更新フラグを「0」から「1」に変更するとともに、リーダID判定部34がそのタグリーダIDを格納する(S607)。
その後は、更新後のタグID(新タグID)と送信出力フラグ「小」と更新フラグ「1」が、無線タグ装置2からタグリーダ装置3へ送信される。そうすると、タグリーダ装置3では更新フラグ判定が行われる(S608)。この場合、更新フラグが「1」であるので、タグリーダ装置3で乱数の生成が停止され、乱数は無線タグ装置2へ送信されない。つまり、タグリーダIDのみが無線タグ装置2へ送信される。
無線タグ装置2では、受信したタグリーダIDと格納したタグリーダIDとを比較するリーダID判定が行われる(S609)。この場合、受信したタグリーダIDと格納したタグリーダIDが同じであると判定されるので、更新フラグは「1」のままである。
その後、無線タグ装置2を所持したユーザが移動して、他のタグリーダ装置3(例えばタグリーダ装置B)へ近づくと、更新後のタグID(新タグID)と送信出力フラグ「小」と更新フラグ「1」が、無線タグ装置2からそのタグリーダ装置3へ送信される。そうすると、タグリーダ装置3では更新フラグ判定が行われる(S610)。この場合、更新フラグが「1」であるので、タグリーダ装置3で乱数の生成が行われず、乱数は無線タグ装置2へ送信されない。つまり、タグリーダIDのみが無線タグ装置2へ送信される。
無線タグ装置2では、受信したタグリーダIDと格納したタグリーダIDとを比較するリーダID判定が行われる(S611)。この場合、受信したタグリーダIDと格納したタグリーダIDが異なるものであると判定されるので、更新フラグが「1」から「0」に戻されて(S612)、無線タグ装置2の送信出力を遠距離通信用レベルに復帰する処理が行われる(S613)。
このような第6の実施の形態の無線タグシステム1によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本実施の形態では、無線タグ装置2は、あるタグリーダ装置3から乱数を受信してタグIDの更新を行うと、そのタグリーダ装置3へ更新フラグを送信する。タグリーダ装置3は、無線タグ装置2から更新フラグを受信すると、その無線タグ装置2へ乱数を送信するのを停止する。これにより、乱数の不要な送信を防止することができる。
例えば、無線タグ装置2を所持したユーザがそのタグリーダ装置3の付近にしばらく滞在している場合には、無線タグ装置2は、そのタグリーダ装置3から乱数を受信してタグIDの更新が行われている。そのような場合に、同じタグリーダ装置3からの乱数の不要な送信を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
例えば、以上の説明では、送信出力の制御が2段階で行われ、送信出力フラグが「大」と「小」の2つである例について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、送信出力の制御は3段階以上で行われてもよく、送信出力フラグは段階数に応じて3つ以上であってもよい。
以上のように、本発明にかかる無線タグシステムは、無線タグ装置の携帯者が不正追跡され続けるのを防止することができ、無線タグ装置携帯者のプライバシーを保護することができるという効果を有し、無線タグを利用した学童・高齢者等の見守りシステム、あるいは居場所管理システム、行動監視システム等として有用である。
第1の実施の形態の無線タグシステムのブロック図 受信履歴データの一例を示す図 ユーザID管理テーブルの一例を示す図 タグID管理テーブルの一例を示す図 タグリーダID管理テーブルの一例を示す図 第1の実施の形態の無線タグシステムの動作説明のためのシーケンス図 無線タグ装置の動作説明のためのフロー図 タグリーダ装置の動作説明のためのフロー図 センター装置の動作説明のためのフロー図 第2の実施の形態の無線タグシステムのブロック図 第2の実施の形態の無線タグシステムの動作説明のためのシーケンス図 無線タグ装置の動作説明のためのフロー図 第3の実施の形態の無線タグシステムのブロック図 第3の実施の形態の無線タグシステムの動作説明のためのシーケンス図 第4の実施の形態の無線タグシステムのブロック図 第4の実施の形態の無線タグシステムの動作説明のためのシーケンス図 第5の実施の形態の無線タグシステムのブロック図 第5の実施の形態の無線タグシステムの動作説明のためのシーケンス図 無線タグ装置の動作説明のためのフロー図 第6の実施の形態の無線タグシステムのブロック図 第6の実施の形態の無線タグシステムの動作説明のためのシーケンス図
符号の説明
1 無線タグシステム
2 無線タグ装置
3 タグリーダ装置
4 センター装置
7 出力制御部
9 タグID格納部
10 タグID更新部
11 無線通信部
13 ネットワーク通信部
14 送信強度判定部
15 受信強度判定部
16 タグ出力制御指示部
17 乱数生成部
18 リーダ出力制御部
20 受信履歴蓄積部
22 タグID管理テーブル
24 時間計測部
25 時間計測部
28 時間計測部
32 ビーコン生成部
33 更新フラグ管理部

Claims (12)

  1. 無線タグ装置と、前記無線タグ装置と無線通信可能な無線タグリーダ装置を備えた無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグ装置は、
    前記無線タグ装置のID情報と、前記無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度を示す送信出力情報を記憶する記憶手段と、
    前記送信信号の出力強度を制御する送信出力制御手段と、
    前記無線タグリーダ装置から受信したID更新用情報を用いて、前記ID情報を更新するID更新処理を行うID更新手段と、
    を備え、
    前記無線タグリーダ装置は、
    前記無線タグ装置から受信した前記送信出力情報に基づいて、前記送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルであるか近距離通信用レベルであるかを判定する送信強度判定手段と、
    遠距離通信用レベルであると判定されたときに、前記送信信号の出力強度を低下させる低下要求信号を、前記無線タグ装置へ送信する出力低下要求手段と、
    近距離通信用レベルであると判定されたときに、前記無線タグ装置でのID更新処理に用いられる前記ID更新用情報を生成する更新用情報生成手段と、
    生成した前記ID更新用情報を、前記無線タグ装置へ送信する更新用情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする無線タグシステム。
  2. 前記無線タグリーダ装置は、前記無線タグ装置から受信した受信信号の強度が所定のしきい強度以上であるか否かを判定する受信強度判定手段を備え、
    前記出力低下要求手段は、前記無線タグ装置からの受信信号の強度が前記しきい強度以上であると判定されたときに、前記低下要求信号を前記無線タグ装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
  3. 前記送信信号の出力強度が近距離通信用レベルである継続時間を計測するタイマー装置を備え、
    前記無線タグ装置の送信出力制御手段は、前記継続時間が所定のしきい時間を超過したときに、前記送信信号の出力強度を遠距離通信用レベルに復帰させることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の無線タグシステム。
  4. 前記無線タグリーダ装置は、前記無線タグリーダ装置に固有の識別信号を送信する識別信号送信手段を備え、
    前記無線タグ装置の送信出力制御手段は、一の無線タグリーダ装置の識別信号を受信した後に、他の無線タグリーダ装置の識別信号を受信したときには、前記送信信号の出力強度を遠距離通信用レベルに復帰させることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の無線タグシステム。
  5. 前記無線タグ装置は、前記無線タグリーダ装置からID更新用情報を受信してID情報の更新を行ったことを示す更新済み信号を、前記ID更新用情報の送信元の無線タグリーダ装置へ送信する更新済み信号送信手段を備え、
    前記無線タグリーダ装置の更新用情報送信手段は、前記無線タグ装置から前記更新済み信号を受信したときに、前記ID更新用情報の送信を停止することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の無線タグシステム。
  6. 前記無線タグリーダ装置は、前記ID更新用情報を前記無線タグ装置へ送信するときに、前記無線タグ装置への送信信号の出力強度を低下させるリーダ送信出力制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の無線タグシステム。
  7. 前記無線タグリーダ装置とネットワークを介して通信可能なセンター装置を備え、
    前記無線タグリーダ装置は、
    前記無線タグ装置のID情報と、前記無線タグ装置で前記ID情報の更新に用いられる前記ID更新用情報を、前記センター装置へ送信するネットワーク送信手段を備え、
    前記センター装置は、
    前記無線タグリーダ装置から受信した前記ID情報を、前記無線タグ装置ごとに対応させて記録し、前記無線タグリーダ装置から受信した前記ID更新用情報を用いて、前記無線タグ装置と同一のID更新処理を行って、前記記録手段に記録された前記ID情報を更新するID情報管理手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の無線タグシステム。
  8. 前記センター装置のID情報管理手段は、前記ID情報とともに、前記ID情報の更新履歴情報を記録することを特徴とする請求項7に記載の無線タグシステム。
  9. 請求項1に記載の無線タグシステムで用いられる無線タグ装置であって、
    前記無線タグ装置は、
    前記無線タグ装置のID情報と、無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度を示す送信出力情報を記憶する記憶手段と、
    前記無線タグリーダから受信した低下要求信号に応じて、前記送信信号の出力強度を低下させるように制御する送信出力制御手段と、
    前記無線タグリーダ装置から受信した前記ID更新用情報を用いて、前記ID情報を更新するID更新手段と、
    を備えたことを特徴とする無線タグ装置。
  10. 請求項1に記載の無線タグシステムで用いられる無線タグリーダ装置であって、
    前記無線タグリーダ装置は、
    無線タグ装置から前記無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度を示す送信出力情報に基づいて、前記送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルであるか近距離通信用レベルであるかを判定する送信強度判定手段と、
    遠距離通信用レベルであると判定されたときに、前記送信信号の出力強度を低下させる低下要求信号を、前記無線タグ装置へ送信する出力低下要求手段と、
    近距離通信用レベルであると判定されたときに、前記無線タグ装置で行われるID更新処理に用いられる前記ID更新用情報を生成する更新用情報生成手段と、
    生成した前記ID更新用情報を、前記無線タグ装置へ送信する更新用情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする無線タグリーダ装置。
  11. 請求項7に記載の無線タグシステムで用いられるセンター装置であって、
    前記センター装置は、
    無線タグリーダ装置から受信した無線タグ装置のID情報を、無線タグ装置ごとに対応させて記録し、前記無線タグリーダ装置から受信したID更新用情報を用いて、前記無線タグ装置で行われるID情報更新処理と同一のID更新処理を行って、前記記録手段に記録された前記ID情報を更新するID情報管理手段を備えたことを特徴とするセンター装置。
  12. 請求項1に記載の無線タグシステムで用いられる無線タグID情報更新方法であって、
    無線タグ装置から無線タグリーダ装置への送信信号の出力強度が遠距離通信用レベルであるか近距離通信用レベルであるかを判定し、
    遠距離通信用レベルであると判定されたときに、前記送信信号の出力強度を低下させるように制御し、
    近距離通信用レベルであると判定されたときに、ID更新用情報を生成し、前記ID更新用情報を用いて前記無線タグ装置のID情報を更新することを特徴とする無線タグID情報更新方法。
JP2007091146A 2007-03-30 2007-03-30 無線タグシステムおよび無線タグid情報更新方法 Expired - Fee Related JP4871186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007091146A JP4871186B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 無線タグシステムおよび無線タグid情報更新方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007091146A JP4871186B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 無線タグシステムおよび無線タグid情報更新方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008250676A true JP2008250676A (ja) 2008-10-16
JP4871186B2 JP4871186B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=39975547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007091146A Expired - Fee Related JP4871186B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 無線タグシステムおよび無線タグid情報更新方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4871186B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011001582A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 パナソニック株式会社 無線端末および情報記録方法
JP2012222414A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Hitachi Ltd 情報処理装置、id管理方法、プログラム及び記憶媒体
US20130169417A1 (en) * 2011-12-28 2013-07-04 Fujitsu Limited Rfid tag reader, rfid tag reading system, method for performing rfid tag reading process and computer-readable recording medium
WO2015115380A1 (ja) * 2014-01-28 2015-08-06 株式会社リコー 識別情報送信装置、通信システム及び通信方法
JP2017107399A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 富士通株式会社 情報配信システム、情報配信プログラムおよび情報配信方法
JP2017143463A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社 ビーコン装置、無線通信システム及びビーコン信号送信方法
JP2021033429A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 東芝テック株式会社 無線タグ書込装置、キャリブレーション方法及びプログラム
WO2023101181A1 (ko) * 2021-12-03 2023-06-08 삼성전자주식회사 개인 정보를 업데이트하기 위한 방법 및 장치

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08191259A (ja) * 1995-01-11 1996-07-23 Sony Chem Corp 非接触式icカードシステム用送受信装置
JP2000242739A (ja) * 1999-02-24 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非接触icカードリーダライタ装置
JP2004102370A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Sangaku Renkei Kiko Kyushu:Kk Rfidタグと監視基地局、タグ管理サーバ、ネームサーバ、物品探索装置、及びrfidタグ監視システム
WO2005122418A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線タグ及び無線タグの通信距離変更方法
JP2005352815A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報管理システム
JP2006106830A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> タグ自動認識方法、リーダー装置、タグ装置、監査タグ装置、それらのプログラム及び記録媒体
JP2007034591A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Nec Corp 物品情報保護システム、物品情報保護方法、rfidタグ、rfidタグ管理装置、及び、プログラム
JP2007538296A (ja) * 2004-04-14 2007-12-27 松下電器産業株式会社 非接触カード

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08191259A (ja) * 1995-01-11 1996-07-23 Sony Chem Corp 非接触式icカードシステム用送受信装置
JP2000242739A (ja) * 1999-02-24 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非接触icカードリーダライタ装置
JP2004102370A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Sangaku Renkei Kiko Kyushu:Kk Rfidタグと監視基地局、タグ管理サーバ、ネームサーバ、物品探索装置、及びrfidタグ監視システム
JP2007538296A (ja) * 2004-04-14 2007-12-27 松下電器産業株式会社 非接触カード
WO2005122418A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線タグ及び無線タグの通信距離変更方法
JP2005352815A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報管理システム
JP2006106830A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> タグ自動認識方法、リーダー装置、タグ装置、監査タグ装置、それらのプログラム及び記録媒体
JP2007034591A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Nec Corp 物品情報保護システム、物品情報保護方法、rfidタグ、rfidタグ管理装置、及び、プログラム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011001582A1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-06 パナソニック株式会社 無線端末および情報記録方法
JP4612729B1 (ja) * 2009-07-03 2011-01-12 パナソニック株式会社 無線端末、情報生成方法、および情報記録方法
JP2011014017A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Panasonic Corp 無線端末、情報生成方法、および情報記録方法
JP2012222414A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Hitachi Ltd 情報処理装置、id管理方法、プログラム及び記憶媒体
US9129165B2 (en) * 2011-12-28 2015-09-08 Fujitsu Limited RFID tag reader, RFID tag reading system, method for performing RFID tag reading process and computer-readable recording medium
US20130169417A1 (en) * 2011-12-28 2013-07-04 Fujitsu Limited Rfid tag reader, rfid tag reading system, method for performing rfid tag reading process and computer-readable recording medium
WO2015115380A1 (ja) * 2014-01-28 2015-08-06 株式会社リコー 識別情報送信装置、通信システム及び通信方法
JP6079905B2 (ja) * 2014-01-28 2017-02-15 株式会社リコー 識別情報送信装置、通信システム及び通信方法
US10305685B2 (en) 2014-01-28 2019-05-28 Ricoh Company, Ltd. Communications system and communications method
JP2017107399A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 富士通株式会社 情報配信システム、情報配信プログラムおよび情報配信方法
JP2017143463A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社 ビーコン装置、無線通信システム及びビーコン信号送信方法
JP2021033429A (ja) * 2019-08-19 2021-03-01 東芝テック株式会社 無線タグ書込装置、キャリブレーション方法及びプログラム
JP7319135B2 (ja) 2019-08-19 2023-08-01 東芝テック株式会社 無線タグ書込装置、キャリブレーション方法及びプログラム
WO2023101181A1 (ko) * 2021-12-03 2023-06-08 삼성전자주식회사 개인 정보를 업데이트하기 위한 방법 및 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4871186B2 (ja) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4871186B2 (ja) 無線タグシステムおよび無線タグid情報更新方法
US11770711B2 (en) End-to-end encryption with distributed key management in a tracking device environment
JP3853316B2 (ja) 位置情報管理システム
JP4917116B2 (ja) データ暗号化システム、通信機器、及びデータ暗号化方法
US11641270B2 (en) Key diversification in a tracking device environment
US20220060338A1 (en) Data protection in a tracking device environment
CN112804240B (zh) 功能控制方法、装置、服务器、存储介质及产品
JP2015225468A (ja) 捜索システム、捜索装置、プログラム及び捜索方法
JP2009053924A (ja) 見守りシステムおよび認証情報登録方法
JP4805385B2 (ja) 加入者情報共有方法及び移動通信端末
US20230247437A1 (en) Private anti-theft protection in a tracking device environment
KR101624135B1 (ko) 사물인터넷 기능을 이용한 미아방지 장치
JP6310233B2 (ja) 認証装置、認証方法及びプログラム
KR20150116178A (ko) 스마트폰 앱과 경보기를 통한 안전 귀가 시스템
US20150106493A1 (en) Communication Device, Communication-Purpose Identification Information Management Server, Communication-Purpose Identification Information Acquisition Method, Communication-Purpose Identification Information Providing Method, and Recording Medium
JP6032424B2 (ja) 行動検出システム
JP2007133521A (ja) 認証システム、認証鍵配信サーバ、及びプログラム
KR102210053B1 (ko) 구속장치를 이용한 디지털 체포 시스템 및 운용 방법
JP2013229015A (ja) 行動管理システム及び行動管理プログラム
Dhondge Internet of things (IoT) applications with diverse direct communication methods
JP2007173951A (ja) 緊急メッセージ送信システム
JP2015141548A (ja) 携帯情報端末及び携帯情報端末システム
JP2006042023A (ja) 携帯通信端末クローン判定方法およびシステム
WO2009060375A2 (en) A fail safe tracking system for electronic devices capable of communicating with cellular towers

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4871186

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees